JPH0766838A - 輻輳制御フレームリレー装置 - Google Patents

輻輳制御フレームリレー装置

Info

Publication number
JPH0766838A
JPH0766838A JP21173193A JP21173193A JPH0766838A JP H0766838 A JPH0766838 A JP H0766838A JP 21173193 A JP21173193 A JP 21173193A JP 21173193 A JP21173193 A JP 21173193A JP H0766838 A JPH0766838 A JP H0766838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
congestion
frames
queue
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21173193A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Shikama
敏弘 鹿間
Hiroshi Hattori
寛 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP21173193A priority Critical patent/JPH0766838A/ja
Publication of JPH0766838A publication Critical patent/JPH0766838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 輻輳解消時間が短く、輻輳を平等にしたフレ
ームリレー装置を得る。 【構成】 待ち行列形式でフレームを保留している送信
メモリと、待ち行列が設定しきい値以上になることで輻
輳を検出し、選択再送型プロトコルの送信手順となって
いる場合は、保留しているフレーム中で最も先に受信し
たフレームを一定時間保留し、後続のフレームを先に送
信する送信制御手段を備えた。または、データ・リンク
・コネクション単位でも同様に保留しているフレーム中
でデータ・リンク・コネクション毎に最も先に受信した
フレーム群を一定時間保留し、後続のフレームを先に送
信する送信制御手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフレームリレー方式を
行う装置であって、更にフレームリレーの輻輳制御に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】LANが普及するのに伴い、広域に分散
したLANの高速接続に対する要求が高まっている。こ
のようなLAN間接続はルータを介して行うのが一般的
で、ルータの数が少ない場合は専用線によりルータ間を
直接接続して実現することができる。しかし、接続する
ルータ数が多くなるとルータに収容できる専用線数の制
約から広域ネットワークの利用が有利となる。このよう
な広域ネットワークとしてはLANの高速性を損なわな
い速度が求められ、従来の広域データ通信において主流
であったパケット交換網よりもフレームリレー網が注目
を集めている。
【0003】フレームリレーは、パケット交換で厳密に
行っていた交換機間での誤り回復制御やフロー制御を省
略し、これらをエンド−エンドの端末間で行うことによ
りフレームの中継処理を簡素化してスループット向上を
狙ったものである。しかしフレームリレーでは厳密なフ
ロー制御を行わないために輻輳が生じる可能性がある。
フレームリレー網における輻輳時の制御方法は、例えば
日本電信電話株式会社の調査資料「インタフェース条件
説明資料」に記述されている。
【0004】図18はフレームリレー網の構成例を示し
ている。図18において、1a,1bは端末、2a,2
b,2cはフレームリレー装置(以下FR装置と略
す)、3a,3bはアクセス回線、4a,4bは中継回
線を示している。端末1aと1bとはそれぞれアクセス
回線3aと3bを介してFR装置に接続され、FR装置
2a,2b,2cは中継回線4a,4bにより接続され
ている。
【0005】FR装置では、確率的に特定の中継回線に
フレームが集中することがある。この場合、FR装置内
部で当該回線宛の待ち行列長が大きくなり遅延時間が増
え、バッファが不足しフレームの廃棄が生じることも有
り得る。FR装置は待ち行列長を監視し、しきい値を越
えると輻輳を端末に通知する。このような輻輳通知情報
としては端末間のデータを運ぶフレームにBECNビッ
トまたはFECNビットを相乗りさせて送る方法と、専
用のCLLMメッセージをFR装置が作成し、これをフ
レーム化して送信元端末に送る方法とがある。以上のよ
うな輻輳通知を受信すると、フレームの送信側端末はフ
レームの送信頻度を低下させ、これにより輻輳を回避で
きる。
【0006】しかしLAN間接続の場合は次のような問
題がある。以下にこれを説明する。図19はフレームリ
レーによるLAN間接の構成例を示しており、5a,5
bはLAN、6a,6bはルータを示している。LAN
間接続ではLAN5a,5bの先に端末1a,1bが接
続され、LAN5a,5bを経由してデータがルータ6
a,6bに送られる。ルータ6a,6bはLAN5a,
5bよりLAN間通信用のデータを受信してフレームに
組み立て、FR装置2a,2bに送信する。FR装置2
a,2bより輻輳通知がルータ6a,6bに送られると
ルータ6a,6bはフレームの送信頻度を低下させる。
しかし、一般にルータ6a,6bはフレームリレー網よ
り受信した輻輳通知をLAN5a,5bに収容された端
末1a,1bに通知することができない。このため、ル
ータ6a,6bは端末1a,1bからのデータの流入を
停止させることができず、FR装置2a,2bへの送信
を絞っているために送信データが滞留することになる。
結局、この場合FR装置2a,2bからの輻輳通知は輻
輳がFR装置2a,2bからルータ6a,6bに移るだ
けの効果しか持たないことが分かる。
【0007】以上のようにフレームリレー網自体の輻輳
制御は輻輳緩和に必ずしも有効に働くとは限らないが、
この種の輻輳はエンド−エンドの端末間でのウィンドウ
フロー制御により間接的ではあるが発生が抑えられ、通
常は殆ど問題とならない。これについて以下に説明す
る。
【0008】一般にフレームリレーに限らずLAN間の
広域接続を行う場合、LANの速度は専用線または広域
網の速度より1桁から2桁程度高速である。もしLAN
間通信用のデータがLANの速度で大量に発生するとす
れば、大きな速度差のためにルータまたはFR装置で大
量のデータが滞留し、データの廃棄やスループットの大
幅な低下を招くはずである。しかし、実際はこのような
速度差がある場合でもルータへのデータの滞留はエンド
−エンドのフロー制御によりウィンドウサイズ以下に押
さえられ、制限なく滞留することはない。図20はこの
理由を説明する図である。図において、D0〜D14は
データ、ACK1〜ACK11は送達確認、101aは
端末1aのフレーム送信シーケンス、102aはFR装
置2aのフレーム受信シーケンス、103aはFR装置
2aのフレーム送信シーケンス、102bはFR装置2
bのフレーム受信シーケンス、101bは端末1bのフ
レーム受信シーケンス、104はFR装置2aにおける
待ち行列長の時間変化を示している。ルータ2aとルー
タ2b間ではデータD0〜D14および送達確認ACK
1〜ACK11はフレーム形式で転送される。
【0009】端末1aは送達確認を受信していないでデ
ータをウィンドウサイズまで送ることができ、通信の開
始初期には端末1aからウィンドウサイズ分のデータが
LAN5aの速度で高速に送信される。図20で、端末
1aのウィンドウサイズは4とし、LAN5a,5bと
ルータ6a,6b、ルータ6a,6bとFR装置2a,
2bのインタフェース速度はFR装置2a,2b間を接
続する回線4の速度より十分に速いものとしている。と
ころで、LAN5aで送信されたデータはルータ6aに
よりフレームに組み立てられる。回線4の速度が小さい
ためにFR装置2aにはウィンドウフロー制御の性質か
ら、ウィンドウサイズまでのフレームが滞留することに
なる。FR装置2a,2bを介してフレーム形式でデー
タが宛て先端末1bに伝達され、端末1bはデータを受
信すると送達確認(ACK)を返送する。ACKもフレ
ーム形式で伝達され、データの送信元端末で受信され
る。ACKを受信すると1つのデータについて送達が確
認できるので、端末1aは新たに1つのデータを送信す
ることができる。ACKはこのネットワークにおいて最
も低速の回線4でデータが1つ送信完了するのに同期し
て返るので、端末1aは低速回線で1つのデータが送信
完了する毎に1つの新たなデータを送信することにな
る。
【0010】このようにウィンドウフロー制御による動
作により、送信端末の実効送信速度はLAN間通信でボ
トルネックとなる低速の回線4の速度に等しく調整さ
れ、大きな速度差がある場合でもFR装置2aに滞留す
るデータ量は高々ウィンドウサイズに制限されることが
分かる。しかし、以上の説明は1組の端末間の通信に限
った場合である。低速の回線4に複数の端末間のコネク
ションが多重化されている場合、各端末間コネクション
毎に滞留するデータの量は高々ウィンドウサイズに押さ
えられるが、FR装置2a,2bは多重化されるコネク
ションの数を制限することはできない。従って、確率的
に多数のコネクションが設定されると各コネクションで
エンド−エンドのフロー制御が行われたとしても、滞留
するデータ数がFR装置2a,2bのバッファ容量を越
え、フレームは廃棄されることが生じ得る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の輻
輳制御方式では、LAN間接続のような網構成において
輻輳の発生をLANに収容された端末に直接的に通知す
ることができないため、ウィンドウフロー制御が用いら
れている場合でも輻輳を防ぐことが難しい欠点があっ
た。また、輻輳が発生した場合フレームを廃棄するが、
どのようなフレームを廃棄するかについて特に配慮され
ておらず、結果的に輻輳回復が遅れるという課題があっ
た。本発明は上記課題を解消するためなされたもので、
輻輳解消時間を短く、また輻輳を平等にするフロー制御
の輻輳制御フレームリレー装置を得ることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる輻輳制
御フレームリレー装置は、待ち行列形式でフレームを保
留している送信メモリと、上記待ち行列が設定しきい値
以上になることで輻輳を検出し、選択再送型プロトコル
の通信手順となっている場合は、上記保留しているフレ
ーム中で最も先に受信したフレームを一定時間保留し、
後続のフレームを先に送信する送信制御手段を備えた。
請求項2の輻輳制御フレームリレー装置は、データ・リ
ンク・コネクション単位で待ち行列を形成しフレームを
保留している送信メモリと、上記待ち行列が設定しきい
値以上になることで輻輳を検出し、選択再送型プロトコ
ルの通信手順となっている場合は、上記保留しているフ
レーム中でデータ・リンク・コネクション毎に最も先に
受信したフレーム群を一定時間保留し、後続のフレーム
を先に送信する送信制御手段を備えた。請求項3の発明
は、請求項1または請求項2の選択再送手順用輻輳制御
フレームリレー装置に更に、輻輳がフレーム廃棄に相当
する輻輳と判定した場合には、最も先に受信したフレー
ムまたはデータ・リンク・コネクション毎の各フレーム
を廃棄する廃棄手段を付加した。
【0013】請求項4の輻輳制御フレームリレー装置
は、データ・リンク・コネクション単位で待ち行列を形
成しフレームを保留している送信メモリと、待ち行列が
設定しきい値以上になることで輻輳を検出し、全面再送
型プロトコルの通信手順となっている場合は、保留して
いるフレーム中でデータ・リンク・コネクション毎に最
も後に受信したフレーム群を廃棄し、かつその後に受信
する一定数または一定時間内の受信フレームを廃棄する
廃棄手段を備えた。請求項5の輻輳制御フレームリレー
装置は、複数の受信フレームから通信セルを組み立てる
セル組み立て手段と、上記通信セルを待ち行列形式で保
留している送信メモリと、保留セル数が設定しきい値以
上になることで輻輳を検出し、セル組み立て手順となっ
ている場合は、保留しているセル中で最後のセルを一定
時間保留し、最後のセル以外のセルから先に送信する送
信制御手段を備えた。
【0014】
【作用】この発明による輻輳制御フレームリレー装置
は、その送受信のプロトコルが選択再送型の場合、輻輳
時には時間的に旧いフレームが保留されるので、フロー
制御により以降のフレームリレー装置への新たな流入が
防がれる。この作用は請求項2及び請求項3の輻輳制御
フレームリレー装置に関しても同様で、流入防止作用は
どのデータ・リンク・コネクションに対しても平等に生
じる。請求項4の輻輳制御フレームリレー装置は、その
送受信のプロトコルがGO−BACK−N型の場合、輻
輳時には各データ・リンク・コネクション毎に、最新の
受信フレーム以降のある数のフレームが廃棄される。こ
のためその後のフレームを受信して初めて保留が開始さ
れる。請求項5の輻輳制御フレームリレー装置は、その
送受信としてATMセルを組み立てて伝送する場合、輻
輳時にはフレームを組み立てるセルのうち、最後のセル
の伝送が遅らされ、フロー制御により以降のフレームリ
レー装置への新たな流入が防がれる。
【0015】
【実施例】実施例1.輻輳を緩和するには端末からのフ
レームの流入を一時的に停止させる必要がある。本発明
は端末間で行われるウィンドウ制御を利用するのである
が、その保留順序を変えることで新たなフレームの流入
を一時的に防ぐことを狙うものである。まず、トランス
ポート・プロトコルとして選択再送型である場合を述べ
る。実施例1は、輻輳を検出した場合、送信待ちのフレ
ームの中で一番旧いフレームを保留し後続のフレームを
先に送信することにより輻輳を緩和する例を示してい
る。この方法は、端末間のエンド−エンドのデータ転送
を制御するトランスポート・プロトコルが、順序が乱れ
たフレームを受信して元の順序に戻す受信順序制御機能
を持つ、即ち選択再送型である場合に有効である。
【0016】FR装置における輻輳の検出手段としては
例えば送信待ち行列長を用いることができる。本発明に
係るFR装置では、待ち行列長が予め定めたしきい値を
越えると、待ち行列に滞留しているフレームの中で最も
旧いフレームの送信を保留し、後に受信したフレームを
先に送信する。保留しているフレームは一定時間経過後
に送信する。
【0017】図1はこの方式のシーケンス例を示してい
る。図において縦に時間軸をとり、t1,t2は説明に
用いる時刻を示している。図1でFR装置2aが時刻t
1に輻輳を検出すると、その時点で待ち行列に滞留して
いる最も旧いフレームD4を保留し、D4の後に受信し
たフレームD5からD7を先に送信する。他端の受信端
末1bにおいて、フレームD3までは正常に受信してい
るので送達確認ACK1からACK4をそれぞれ返す
が、フレームD5からD7についてはD4を受信してい
ないので送達確認を返さない。正確には受信端末1bは
フレームD5からD7を受信して送達確認を返す運用も
あるが、その場合でも送達確認においてACK4は返ら
ず、従って次に受信を期待するシーケンス番号は4のま
まで変わらず、送信側はD5からD7についての送達を
確認できない。受信端末1bのトランスポート・プロト
コルは順序制御機能を有するため、フレームD4を受信
するまでフレームD5からD7を保留する。送信端末1
aは、送達未確認となっているフレームD4からD7が
運用上許しているウィンドウサイズ分存在するので、新
たなフレームの送信を行うことができない。これにより
輻輳状態となっているFR装置2aへの新たなフレーム
の入力が停止し、輻輳が緩和されることになる。
【0018】その後、FR装置2aは予め定めておいた
一定時間経過後の時刻t2に、保留していたフレームD
4を送信する。これにより受信端末1bのトランスポー
ト・プロトコルはフレームD4からD7の順序が揃った
のでこれらを上位レイヤに渡すとともに、この例ではD
7までの全フレームに対する送達確認を意味するACK
8を返す。送信端末1aはこの送達確認情報を受信する
と、D4からD7のデータについて送達を確認でき、新
たにウィンドウサイズ分の4フレームを送ることが可能
となる。以上のように旧いフレームを保留することによ
り端末からのフレームの流れ込みを一時的に止め、輻輳
を緩和させることができる。こうして輻輳解決までのフ
ローの数が減り、輻輳時間が短縮される。
【0019】具体的に上記制御を行うFR装置の構成と
動作を説明する。図2はFR装置2の構成例を示してい
る。図2において9は回線制御部、10はフレーム受信
回路、11は受信2ポートメモリ、12はDLCI変換
テーブル、13はデータバス、14は送信2ポートメモ
リ、15はフレーム送信回路、16は制御回路、17は
管理プロセッサ、300は入線、301は出線を示して
いる。また図3は図2の送信2ポートメモリのメモリ管
理の例を示した図である。図3において18はフレーム
バッファ、19はバッファブロック、20は待ち行列
長、21は読み出しポインタ、22は書き込みポイン
タ、23は新規に設けた保留ポインタ、29はタイマカ
ウンタを示している。
【0020】この構成のFR装置の動作を説明する。F
R装置2は回線数Nに等しい数の回線制御部9を備えて
いる。回線制御部9のフレーム受信回路10はフレーム
を受信すると受信フレームを受信2ポートメモリ11に
書き込む。このときフレーム受信回路10は受信したフ
レームのデータ・リンク・コネクション識別子(以下、
DLCIと略す)を基に当該フレームの送信を行う回線
の番号と送信回線でのDLCIを決定し、受信フレーム
のDLCIを変更する。送信する回線番号、送信DLC
Iは予めDLCI変換テーブル12に設定されており、
フレーム受信回路10はこのテーブルを参照して前記回
線番号とDLCIを決定する。なお、DLCI変換テー
ブル12の内容は端末間のデータ・リンク・コネクショ
ンを設定する際に管理プロセッサ17が決定し、制御回
路16を介して設定する。
【0021】受信2ポートメモリ11上に保持された受
信フレームは、送信する回線番号に対応する回線制御部
9の送信2ポートメモリ14に転送される。この転送は
制御回路16がデータバス13を介して行う。送信2ポ
ートメモリ14に保持されたフレームは制御回路16に
より読み出され、フレーム送信回路15から出線301
に送出される。
【0022】送信2ポートメモリ14の動作を述べる。
データバス13より転送された受信フレームは、図3に
示すように1つのバッファブロック19に収容され、バ
ッファブロック19の空きブロックに受信フレームが書
き込まれる。こうして送信2ポートメモリ上では、多数
のバッファブロック19が確保されてフレームバッファ
18が形成される。送信2ポートメモリ14上には次に
フレームを書き込む空きバッファブロック19のアドレ
スを保持する書き込みポインタ22が用意され、制御回
路16はこの書き込みポインタ22を参照して受信フレ
ームを空きバッファに書き込む。フレームバッファ18
上で書き込まれたバッファブロック19は待ち行列を形
成する。図3の例ではバッファブロック19がシーケン
シャルにフレームバッファ18に書き込まれ、読み出し
もシーケンシャルに行うことにより待ち行列を形成する
方式を示している。次に読み出すバッファブロック19
のアドレスを保持するために読み出しポインタ21を送
信2ポートメモリ14に設ける。書き込まれたバッファ
ブロック19の中で読み出されていないものが待ち行列
に滞留しているフレームに相当し、その数を待ち行列長
バッファ20に保持する。また送信2ポートメモリ14
上には、輻輳時に保留するフレームのバッファブロック
19のアドレスを保持するための保留ポインタ23を設
ける。
【0023】各回線制御部の制御回路16は周期的に待
ち行列長バッファ20を監視し、しきい値を越えると読
み出しポインタ21の内容を保留ポインタ23に移し、
読み出しポインタ21の内容を次のバッファブロック1
9のアドレスに更新する。また、保留時間分の周期監視
回数を計数するためにタイマカウンタ29を設定する。
制御回路16は回線でのフレームの送信が可能となる
と、読み出しポインタ21の指すバッファブロック19
のフレームについて送信を起動し、読み出しポインタ2
1の値を次のバッファブロック19に更新する。また、
周期的にタイマカウンタを減算し、値が0になると次に
送信可能となる時点で保留ポインタ23で保留していた
バッファブロック19の送信を起動する。以上のような
方法により、制御回路16は保留ポインタ23を用いて
輻輳時に旧いフレームを一定時間保留することができ
る。
【0024】実施例2.実施例1では送信回線毎にそれ
ぞれ1つの送信待ち行列を設ける場合について説明し
た。この方式では、複数のデータ・リンク・コネクショ
ンが1つの回線に多重化されている場合、特定のコネク
ションのフレームのみが遅れ、不平等が生じる欠点があ
る。これを改善し、同時にできるだけ多数のデータ・リ
ンク・コネクションを単位として制御を行い、輻輳緩和
の効果を大きくすることを考える。本実施例は送信2ポ
ートメモリにおいてデータ・リンク・コネクション毎に
送信待ち行列を設け、データ・リンク・コネクションを
単位として実施例1と同様の輻輳緩和を行う例を説明す
る。
【0025】ある回線で送信待ち行列長がしきい値を越
えると、各データ・リンク・コネクション毎の送信待ち
行列において、複数の待ちが存在するものについて最も
旧いフレームを一定時間保留し、後に受信したフレーム
を先に送信する。保留していたフレームについては一定
時間後に送信する。ここで、データ・リンク・コネクシ
ョン毎に保留した複数のフレームの送信については、そ
の送信タイミングが同時とならないよう制御する必要が
ある。これは、フレームの保留により新規フレームの入
力を抑えることができても、一定時間後に保留していた
フレームを送信すると、送達確認が送信端末1aにまと
めて返るためにウィンドウサイズ分のフレームがバース
ト的に入力され、これが複数のデータ・リンク・コネク
ションで同時に発生すると、新たな輻輳の発生を招く可
能性があることによる。送信タイミングをずらす方法と
しては一定間隔とランダムとが考えられる。
【0026】FR装置2cの構成例は実施例1における
図2と同様の構成である。図4は上記方式の送信2ポー
トメモリ14cの管理方式例を示している。図4におい
て24は待ち行列管理テーブル、25は前方ポインタ、
26は後方ポインタ、27は先頭ポインタ、28は最終
ポインタ、29はタイマカウンタ、30は総待ち行列
長、33はフレーム長を示している。
【0027】上記構成のFR装置の各部の動作は実施例
1で述べたとおりである。そこで、2ポートメモリ14
cの動作を説明する。図4ではデータ・リンク・コネク
ション毎の待ち行列を構成するバッファブロック19
を、ポインタでチェインすることにより実現する場合を
示している。このために各バッファブロック19には前
方ポインタ25と後方ポインタ26とが設けられる。ま
たデータ・リンク・コネクション毎に待ち行列管理を行
うために待ち行列管理テーブル24が設けられる。待ち
行列管理テーブル24にはDLCI毎に、次に読み出す
バッファブロック19のアドレスを保持するために先頭
ポインタ27と、最後に書き込まれたバッファブロック
19のアドレスを保持するための最終ポインタ28が設
けられる。バッファブロック19は前方ポインタ25と
後方ポインタ26によりチェインされ、データ・リンク
・コネクション単位に待ち行列を形成する。図4の例で
は書き込まれたバッファブロック19を、待ち行列管理
テーブル24の中で受信フレームのDLCIに相当する
領域の最終ポインタ28の指すバッファブロック19に
チェインし、読み出しも先頭ポインタ27よりシーケン
シャルに行うことにより待ち行列を形成する方法を示し
ている。書き込まれたバッファブロック19の中で読み
出されていないものが待ち行列に滞留しているフレーム
に相当し、その数を待ち行列長バッファ20に保持す
る。また、フレームバッファ18内の待ち行列の総数を
総待ち行列長30に保持する。
【0028】各回線制御部の制御回路16cは周期的に
総待ち行列長30を監視し、しきい値を超えると待ち行
列管理テーブル24中の各待ち行列長バッファを参照し
て、複数フレームの待ち行列が存在するデータ・リンク
・コネクションについて先頭ポインタ27の内容を保留
ポインタ23に移す。また、先頭ポインタの内容を次の
バッファブロック19のアドレスに更新する。更に、保
留時間分の周期監視回数を係数するためにタイマカウン
タ29をDLCI毎に設定する。個々のタイマカウンタ
29の設定値は前記の通り、複数のデータ・リンク・コ
ネクションで保留したフレームの送信タイミングが同時
とならないように設定される。
【0029】制御回路は各データ・リンク・コネクショ
ンに平等に回線を使用させるため、待ち行列管理テーブ
ル24をDLCI単位で循環して参照する。回線でのフ
レームの送信が可能となると、先頭ポインタ27の指す
バッファブロック19のフレームについて送信を起動
し、先頭ポインタ27の値を次のバッファブロック19
に更新する。また、周期的にタイマカウンタ29を減算
し、値が0になると次に送信可能となる時点で保留ポイ
ンタ23で保留していたバッファブロック19の送信を
起動する。以上のような方法により、輻輳時に待ちが存
在する複数のデータ・リンク・コネクションについて旧
いフレームを一定時間平等に保留し、従って平等に輻輳
解消が早められる。しかも輻輳解除に、また再集中によ
る輻輳が生じる可能性が低い。
【0030】実施例3.上記のような輻輳緩和制御を行
っても、バッファが完全に枯渇し、フレームを廃棄せざ
るを得ない場合が生じる。端末間のトランスポート・プ
ロトコルにおいて受信側で順序制御が行われる場合、滞
留しているフレームの中で最も旧いフレームを廃棄する
と端末からの新たなデータ流入を防止する効果がある。
以下にその説明をする。
【0031】図5は比較のためフレームの廃棄において
最も新しいフレームを廃棄する場合のシーケンスの例を
示す図で、図6は本発明に係る最も旧いフレームを廃棄
する場合のシーケンスの例を示した図である。図5、図
6において、t3,t4,t5は説明に用いる時間を示
している。図5ではFR装置がD5フレームを受信した
時刻t5にバッファが不足し、フレームD5を廃棄した
場合を示している。これに対し、図6ではフレームD5
を受信した時刻t5にバッファが不足するが、この時点
で送信されずに滞留しているフレームのうち最も旧いD
2を廃棄した場合を示している。また図5、図6とも、
本システムが採用している送信側端末1aのトランスポ
ート・プロトコルにおいて、送達確認を受けた時刻t3
に新しいフレームの送信を開始し、再送タイマをセット
した例を示している。
【0032】どちらの場合も送信端末で時刻t4にタイ
マの満了により廃棄フレームを検出し、再送を行うが、
フレームの再送が行われるまで送達確認が受信されない
ので、フレームの流入が停止する期間が存在する。この
期間の長さはトランスポート・プロトコルのタイマ値に
もよるが、旧いフレームを廃棄した図6の場合の方がウ
ィンドウ制御により送信確認が制御され、フレームの流
入が早く絞られることがわかる。新たなフレームの流入
を可能な限り早く防ぐほうが輻輳緩和に効果のあること
は言うまでもない。
【0033】FR装置2c内の送信2ポートメモリ14
cの管理例は実施例2における図4の管理例と同様であ
る。各DLCI毎の先頭ポインタ27が指すバッファブ
ロック19を廃棄することにより、輻輳時に最も旧いフ
レームを廃棄することになる。
【0034】実施例4.上記の実施例では、端末間のエ
ンド−エンドプロトコルで受信順序制御が行われる場合
について説明した。しかし、これは端末間に限定されて
いない。フレームリレー装置の片端、または両端がルー
タで、そのルータがデータを複数パケットに分割し、受
信側でパケットを元のデータに組み立てる場合にも適用
できる。図7はルータがデータを複数パケットに分割す
るシーケンス例、図8は本発明に係るFR装置が輻輳時
にフレームを保留する例を示している。図7で106a
はルータ6aの時間シーケンス、106bはルータ6b
の時間シーケンス、P0〜P3はパケットを示してい
る。ルータ6aはLAN5aを介してデータD0を受信
するが、データ長が大きい場合はこれを複数パケットP
0〜P3に分割する。各パケットP0〜P3はFR装置
間2a,2b間をフレーム形式で転送され、ルータ6b
で元のデータD0に戻されLAN5bを介して端末1b
に送信される。
【0035】図8は輻輳時のシーケンス例を示してお
り、輻輳時にFR装置2aがパケットP1のフレームを
保留し遅らせて送信する。ルータ6bは全てのパケット
P0〜P3が揃わないと元のデータD0を組み立てられ
ず、パケットP1のフレームを受信するまでデータD0
を送信できない。ルータ6bでのデータD0の送信が遅
れることにより、送信端末1aでの新たなデータの送信
が遅れ、輻輳が緩和されることになる。
【0036】実施例5.端末間でHDLCのような全面
再送型のいわゆるGO−BACK−N型の再送プロトコ
ルが用いられている場合は、送信するフレームの順序を
変更することはできない。このようなタイプのプロトコ
ルが用いられる場合は、フレームを廃棄するのであれば
最も新しく受信したフレームを廃棄する方がよい。
【0037】図9はこの考えに基づく輻輳時に最も新し
いフレームを廃棄する場合のシーケンス例を示してい
る。これに対し、図10は最も旧いフレームを廃棄する
場合のシーケンス例を示している。図9、図10におい
て、I0〜I11はフレーム、RR1〜RR9は送達確
認フレーム、REJ4はフレーム抜け通知フレーム、t
6は説明に用いる時刻である。
【0038】図10において輻輳発生時刻t5に送信さ
れずに滞留しているフレームのうち最も旧いフレームI
2を廃棄している。この場合REJによる再送信の時刻
t6が早く、輻輳が助長されてしまう。一方図9におい
て、輻輳発生時刻t5に滞留しているフレームのうち最
も新しいフレームI4の廃棄が行われている。この場合
も同様にREJによる再送が時刻t6に行われるが、再
送は旧いフレームを送信する場合よりも遅れて発生し、
輻輳を助長する効果は最も旧いフレームを廃棄する図1
0の場合より少なくなる。再送のタイミングを遅らせる
方が輻輳の悪化を避けるのに有効である。
【0039】本発明の実施例として、上記を効率化した
例を説明する。GO−BACK−N型の再送プロトコル
が用いられる場合、FR装置でフレームの廃棄が発生す
ると、廃棄されたフレームが再送されるまで後続のフレ
ームは受信側端末で廃棄される。従って、FR装置はフ
レームの廃棄以後フレームの再送までの後続フレームを
中継することは本来不要である。しかし、FR装置は中
継するフレームが再送されたものかどうかを判別する手
段を持たない。
【0040】ところで、FR装置におけるフレームの廃
棄後、当該フレームが再送されるまでにはある程度の時
間を要するので、この時間内に最大ウィンドウサイズ−
1までの不要なフレームについては廃棄した方がFR装
置の待ち行列長を減少させることができる。図11はこ
のようなシーケンス例を示している。図11においてt
7は説明に用いる時刻、RR,Pはポーリングフレー
ム、RR,4Fはポーリングに対する応答フレームを示
している。
【0041】図11において時刻t5に輻輳が発生する
と、最新のフレームI4の廃棄が行われる。I4の廃棄
後時刻t7までのある一定の時間内に到着した最大ウィ
ンドウサイズ−1までのフレームI5からI7はFR装
置2aで廃棄される。これによりFR装置の待ち行列長
を減少させることができ輻輳が緩和される。時刻t7に
送信端末1aより受信端末の状態を確認するRR,Pが
送信され、受信側端末1bからの応答RR4,Fにより
送信端末1aはI3までのフレームしか伝達されていな
いことが分かり、I4以降のフレームを再送する。
【0042】FR装置2内の送信2ポートメモリ14の
管理例を図12に示す。図12において、32はフレー
ムカウンタを示している。通常時の送信2ポートメモリ
14の動作は実施例1における送信2ポートメモリ14
と同様である。輻輳によりフレームバッファが完全に枯
渇し、フレームの廃棄が行われると、制御回路16はタ
イマカウンタ29をある一定時間値に、フレームカウン
タ32を(最大ウィンドウサイズ−1)にセットする。
セットされたタイマカウンタ29は制御回路16により
周期的に減算される。またフレームカウンタはフレーム
が到着する度に減算される。フレームの廃棄はタイマカ
ウンタ29とフレームカウンタ32の値のいずれかが0
になるまで続けられる。以上のような方法により、FR
装置でのフレーム廃棄後一定時間内に、最大ウィンドウ
サイズ−1までのフレームについて廃棄することができ
る。なお、上記フレーム廃棄は一定時間分、または一定
数廃棄としてもよい。
【0043】実施例6.上記の輻輳制御の考えはATM
でのセル分割送信にも適用できる。フレームをATM通
信方式のセルを用いて送る場合、1フレームは1以上の
複数のセルに分割送信される。通常セルは先着順に送信
されるが、輻輳時にはフレームを構成する最後のセルを
保留し、他のフレームのセルで最後のセルでないものを
先に中継することにより、送達確認を遅らせ、従ってウ
ィンドウ制御によるフローコントロールによって輻輳の
緩和ができる。
【0044】図13に通常のセルによる中継のシーケン
ス例、図14に本実施例のシーケンス例を示す。図13
と図14において、1a,1b,1c,1dは端末、1
01a,101b,101c,101dはそれぞれ1
a,1b,1c,1dの時間シーケンス端末A,Bは送
信されるフレーム、CA1からCA6はフレームAが分
割されたセル、CB1からCB4はフレームBが分割さ
れたセルを示している。図14において、輻輳時にフレ
ームAを構成する最後のセルCA6を保留し、フレーム
Bを構成するセルの内最後のセルでないCB1からCB
3を先に中継する。この間、CA1からCA5まではF
R装置内のフレーム組立バッファに蓄積される。CA6
が中継されるとFR装置内でフレームAが組み上がり、
受信側端末へ送られる。
【0045】図13と図14を比較すると、図14の場
合の方が送信側端末への送達確認の戻りが遅いことによ
りフレームの流入が停止する期間が長い。フレームを構
成する最後のセルを保留することによりフレームの流入
が絞られることがわかる。図15はフレームをセルに変
換して伝達するFR装置の構成例を示している。図にお
いて、40はセル受信回路、41はフレーム組み立て回
路、42はセル組み立て回路、43はセル送信回路を示
している。図で回線制御部Nはフレームをセルに変換し
て送信する機能を持つ。回線制御部で受信したフレーム
の中で、セル化して送る回線宛のフレームについてはD
LCI変換テーブルにセル化する場合に必要となるセル
のヘッダ情報を設定しておく。このヘッダ情報はセルを
伝達する場合に必要な論理パス番号および論理チャネル
番号等の情報を含んでいる。
【0046】図16はフレームとセルの関係を示してい
る。図において、51はフレーム、52はセルヘッダ、
53はセル、54はセルの情報部である。この図のよう
に、セル形式で送信する回線宛のフレーム51は先頭に
セルヘッダ52をフレーム受信回路10がDLCI変換
テーブル12より取り出して先頭に付与し、送信先回線
の送信2ポートメモリ14に転送する。送信回線のセル
組み立て回路42はフレーム51を一定長に区切ってセ
ルの情報部54を作成し、これにヘッダ部52を付与し
てセル53を作成し、回線で送信する。
【0047】図17はセル組み立て回路42の構成を示
している。図において、44はヘッダレジスタ、45は
データセレクタ、46はセル送信FIFO、47セル遅
延FIFO、48はセルセレクタ、49はタイマカウン
タ、50はセル組み立て制御部を示している。セル化し
て送る回線宛のフレーム51を受信した回線制御部9は
フレーム51の先頭にセルのヘッダ情報52を付与して
送信回線の送信2ポートメモリ14に転送する。セル組
み立て回路42は送信2ポートメモリ14よりフレーム
51を取り出しセル53を組み立てる。最初に、フレー
ム51の先頭に付与されたヘッダ情報52をヘッダレジ
スタ44に格納する。データセレクタ45でヘッダレジ
スタ44を選択してヘッダ情報52を読み出し、次に送
信2ポートメモリ14よりフレーム51を読みだすこと
によりセル53を作成する。作成したセル53はセル送
信FIFO46に入力し、セル送信回路43で回線に送
信する。
【0048】輻輳が発生すると、セル組み立て制御部5
0はフレーム51の最終セル53をセル遅延FIFO4
7に入力し、タイマカウンタ49に遅延時間値を設定し
て起動する。セルセレクタ48は通常セル送信FIFO
46よりセル53を選択して送信するが、タイマカンウ
タ49がタイマ値分を計数するとセル遅延FIFO47
よりセル53を取り出しセル送信回路43に送る。以上
の動作により輻輳時に最終セル53を遅らせることが可
能となる。
【0049】
【発明の効果】この発明は、以上述べたように待ち行列
形式メモリと、プロトコルにより特定のフレームまたは
セルを保留し、他のフレームまたはセルを先に送るよう
にしたので、選択再送型の場合、輻輳時に最も旧い受信
フレームを保留して輻輳時間を短縮する効果がある。請
求項2の発明では、更に、複数のデータリンクについて
輻輳を平等にするとともに、輻輳解消後の複数のデータ
リンクの同時流入を防ぐ効果がある。請求項3の発明で
は、端末のプロトコルが選択再送型の場合、新たなフレ
ームの送信を遅らせて輻輳時間を短縮する効果がある。
請求項4の発明では、端末のプロトコルがいわゆるGO
−BACK−Nの場合、輻輳によりフレーム廃棄を行っ
た後に受信したフレームについても併せて廃棄するの
で、無効なフレームの中継をなくし、回線効率を高める
効果もある。請求項5の発明では、フレームをセル化し
て送信する場合、輻輳時に新たなフレームの送信を遅ら
せて結果的に輻輳時間を短縮する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である輻輳制御フレームリレ
ー装置において、最も旧いフレームを保留し後続フレー
ムを先に送信するシーケンスを示す図である。
【図2】本発明の一実施例の輻輳制御フレームリレー装
置の構成を示す図である。
【図3】図2の送信2ポートメモリの管理を示す図であ
る。
【図4】データ・リンク・コネクション毎に待ち行列を
設ける場合の送信2ポートメモリの管理を示す図であ
る。
【図5】比較のための従来のフレームリレー装置におい
て輻輳時に最新フレームを廃棄するシーケンスを示す図
である。
【図6】本発明の他の実施例である輻輳制御フレームリ
レー最も旧いフレームを廃棄するシーケンスを示す図で
ある。
【図7】ルータでメッセージを複数パケットに分割する
場合の通常シーケンスを示す図である。
【図8】実施例4のルータ接続時の動作で分割パケット
のうち最も旧いものを保留するシーケンスを示す図であ
る。
【図9】実施例5におけるGO−BACK−N型プロト
コルで最新フレームを廃棄するシーケンスを示す図であ
る。
【図10】GO−BACK−N型プロトコルで輻輳時に
最も旧いフレームを廃棄するシーケンスを示す図であ
る。
【図11】実施例5におけるGO−BACK−N型プロ
トコルが用いられている時の輻輳制御フレームリレー装
置で、輻輳時に後続フレームを廃棄するシーケンスを示
す図である。
【図12】実施例5で後続フレームを廃棄する場合の送
信2ポートメモリの管理を示す図である。
【図13】フレームをセルに変換して伝達する場合の通
常シーケンスを示す図である。
【図14】実施例6におけるフレームをセル化して伝達
する場合の輻輳制御フレームリレー装置で、輻輳時のシ
ーケンスを示す図である。
【図15】実施例6のフレームをセル化して伝達する輻
輳制御フレームリレー装置の構成を示す図である。
【図16】図15のセル組み立て回路の構成を示す図で
ある。
【図17】フレームとセルの関係を示す図である。
【図18】フレームリレー網の構成を示す図である。
【図19】フレームリレーによるLAN間接続の構成を
示す図である。
【図20】従来のウィンドウフロー制御のシーケンスを
示す図である。
【符号の説明】
2,2a,2b,2c フレームリレー装置 14,14c 送信2ポートメモリ 16,16c 制御回路 23 保留ポインタ
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】FR装置では、確率的に特定の中継回線に
フレームが集中することがある。この場合、FR装置内
部で当該回線宛の待ち行列長が大きくなり遅延時間が増
え、バッファが不足しフレームの廃棄が生じることも有
り得る。FR装置は待ち行列を監視し、待ち行列長がし
きい値を越えるかまたは一定時間内の待ち行列へのフレ
ーム入力数がしきい値を越えることで輻輳の発生を検出
すると、輻輳を端末に通知する。このような輻輳通知情
報としては端末間のデータを運ぶフレームにBECNビ
ットまたはFECNビットを相乗りさせて送る方法と、
専用のCLLMメッセージをFR装置が作成し、これを
フレーム化して送信元端末に送る方法とがある。以上の
ような輻輳通知を受信すると、フレームの送信側端末は
フレームの送信頻度を低下させ、これにより輻輳を回避
できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】しかしLAN間接続の場合は次のような問
題がある。以下にこれを説明する。図19はフレームリ
レーによるLAN間接続の構成例を示しており、5a,
5bはLAN、6a,6bはルータを示している。LA
N間接続ではLAN5a,5bの先に端末1a,1bが
接続され、LAN5a,5bを経由してデータがルータ
6a,6bに送られる。ルータ6a,6bはLAN5
a,5bよりLAN間通信用のデータを受信してフレー
ムに組み立て、FR装置2a,2bに送信する。FR装
置2a,2bより輻輳通知がルータ6a,6bに送られ
るとルータ6a,6bはフレームの送信頻度を低下させ
る。しかし、一般にルータ6a,6bはフレームリレー
網より受信した輻輳通知をLAN5a,5bに収容され
た端末1a,1bに通知することができない。このた
め、ルータ6a,6bは端末1a,1bからのデータの
流入を停止させることができず、FR装置2a,2bへ
の送信を絞っているために送信データが滞留することに
なる。結局、この場合FR装置2a,2bからの輻輳通
知は輻輳がFR装置2a,2bからルータ6a,6bに
移るだけの効果しか持たないことが分かる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる輻輳制
御フレームリレー装置は、待ち行列形式でフレームを保
留している送信メモリと、上記待ち行列長が設定しきい
値以上になるかまたは一定時間内の待ち行列へのフレー
ム入力数がしきい値以上になることで輻輳を検出し、選
択再送型プロトコルの通信手順となっている場合は、上
記保留しているフレーム中で最も先に受信したフレーム
を一定時間保留し、後続のフレームを先に送信する送信
制御手段を備えた。請求項2の輻輳制御フレームリレー
装置は、データ・リンク・コネクション単位で待ち行列
を形成しフレームを保留している送信メモリと、上記待
ち行列長が設定しきい値以上になるかまたは一定時間内
の待ち行列へのフレーム入力数がしきい値以上になる
とで輻輳を検出し、選択再送型プロトコルの通信手順と
なっている場合は、上記保留しているフレーム中でデー
タ・リンク・コネクション毎に最も先に受信したフレー
ム群を一定時間保留し、後続のフレームを先に送信する
送信制御手段を備えた。請求項3の発明は、請求項1ま
たは請求項2の選択再送手順用輻輳制御フレームリレー
装置に更に、輻輳がフレーム廃棄に相当する輻輳と判定
した場合には、最も先に受信したフレームまたはデータ
・リンク・コネクション毎の各フレームを廃棄する廃棄
手段を付加した。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項4の輻輳制御フレームリレー装置
は、データ・リンク・コネクション単位で待ち行列を形
成しフレームを保留している送信メモリと、待ち行列
が設定しきい値以上になるかまたは一定時間内の待ち行
列へのフレーム入力数がしきい値以上になることで輻輳
を検出し、全面再送型プロトコルの通信手順となってい
る場合は、保留しているフレーム中でデータ・リンク・
コネクション毎に最も後に受信したフレーム群を廃棄
し、かつその後に受信する一定数または一定時間内の受
信フレームを廃棄する廃棄手段を備えた。請求項5の輻
輳制御フレームリレー装置は、受信したフレームから複
数の通信セルを組み立てるセル組み立て手段と、上記通
信セルを待ち行列形式で保留している送信メモリと、保
留セル数が設定しきい値以上になるかまたは一定時間内
の待ち行列へのフレーム入力数がしきい値以上になる
とで輻輳を検出した場合は、保留しているセル中で最後
のセルを一定時間保留し、最後のセル以外のセルから先
に送信する送信制御手段を備えた。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】FR装置における輻輳の検出手段としては
例えば送信待ち行列長を用いることができる。本発明に
係るFR装置では、待ち行列長が予め定めたしきい値を
越えると、待ち行列に滞留しているフレームの中で最も
旧いフレームの送信を保留し、後に受信したフレームを
先に送信する。保留しているフレームは一定時間経過後
に送信する。この他輻輳検出手段としては一定時間内に
待ち行列に入力したフレーム数を用いることもできる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】各回線制御部の制御回路16は周期的に待
ち行列長バッファ20を監視し、しきい値を越えると読
み出しポインタ21の内容を保留ポインタ23に移し、
読み出しポインタ21の内容を次のバッファブロック1
9のアドレスに更新する。また、保留時間分の周期監視
回数を計数するためにタイマカウンタ29を設定する。
制御回路16は回線でのフレームの送信が可能となる
と、読み出しポインタ21の指すバッファブロック19
のフレームについて送信を起動し、読み出しポインタ2
1の値を次のバッファブロック19に更新する。また、
周期的にタイマカウンタを減算し、値が0になると次に
送信可能となる時点で保留ポインタ23で保留していた
バッファブロック19の送信を起動する。以上のような
方法により、制御回路16は保留ポインタ23を用いて
輻輳時に旧いフレームを一定時間保留することができ
る。この実施例では周期的に待ち行列長バッファ20を
監視し、しきい値を越えると輻輳と判定したが、これ以
外に一定時間内に待ち行列バッファ20に入力されたフ
レーム数がしきい値を越えると輻輳と判定する方法も考
えられる。この場合、制御回路16は書き込みポインタ
を周期的に監視しその値を記憶する。次の監視周期での
書き込みポインタの値と前回の書き込みポインタとの差
を計算し、差がしきい値を越えると輻輳と判定する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/66 8732−5K H04L 11/20 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 待ち行列形式でフレームを保留している
    送信メモリと、 上記待ち行列が設定しきい値以上になることでデータ輻
    輳の発生を検出して、選択再送型プロトコルの通信手順
    となっている場合は、上記保留しているフレーム中で最
    も先に受信したフレームを一定時間保留し、後続のフレ
    ームを先に送信する送信制御手段を備えた輻輳制御フレ
    ームリレー装置。
  2. 【請求項2】 データ・リンク・コネクション単位で待
    ち行列を形成しフレームを保留している送信メモリと、 上記待ち行列が設定しきい値以上になることでデータ輻
    輳の発生を検出して、選択再送型プロトコルの通信手順
    となっている場合は、上記保留しているフレーム中でデ
    ータ・リンク・コネクション毎に最も先に受信したフレ
    ーム群を一定時間保留し、後続のフレームを先に送信す
    る送信制御手段を備えた輻輳制御フレームリレー装置。
  3. 【請求項3】 送信制御手段がフレーム廃棄に相当する
    輻輳と判定した場合には、最も先に受信したフレームま
    たはデータ・リンク・コネクション毎の各フレームを廃
    棄する廃棄手段を付加したことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の選択再送手順用輻輳制御フレームリ
    レー装置。
  4. 【請求項4】 データ・リンク・コネクション単位で待
    ち行列を形成しフレームを保留している送信メモリと、 上記待ち行列が設定しきい値以上になることでデータ輻
    輳の発生を検出して、全面再送型プロトコルの通信手順
    となっている場合は、上記保留しているフレーム中でデ
    ータ・リンク・コネクション毎に最も後に受信したフレ
    ーム群を廃棄し、かつその後に受信する一定数または一
    定時間内の受信フレームを廃棄する廃棄手段を備えた輻
    輳制御フレームリレー装置。
  5. 【請求項5】 複数の受信フレームから通信セルを組み
    立てるセル組み立て手段と、 上記通信セルを待ち行列形式で保留している送信メモリ
    と、 上記待ち行列が設定しきい値以上になることでデータ輻
    輳の発生を検出して、セル組み立て手順となっている場
    合は、上記保留しているセル中で最後のセルを一定時間
    保留し、最後のセル以外のセルから先に送信する送信制
    御手段を備えた輻輳制御フレームリレー装置。
JP21173193A 1993-08-26 1993-08-26 輻輳制御フレームリレー装置 Pending JPH0766838A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21173193A JPH0766838A (ja) 1993-08-26 1993-08-26 輻輳制御フレームリレー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21173193A JPH0766838A (ja) 1993-08-26 1993-08-26 輻輳制御フレームリレー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0766838A true JPH0766838A (ja) 1995-03-10

Family

ID=16610665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21173193A Pending JPH0766838A (ja) 1993-08-26 1993-08-26 輻輳制御フレームリレー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0766838A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100298357B1 (ko) * 1997-12-31 2001-08-07 윤종용 프레임릴레이-에이티엠간인터페이스회로및그작동방법
WO2008111117A1 (ja) * 2007-03-09 2008-09-18 Fujitsu Limited 中継装置およびその制御方法、atm装置間通信支援システム、ならびにコンピュータプログラム
WO2008126810A1 (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Ntt Docomo, Inc. ウィンドウ制御及び再送制御方法、及び、送信側装置
JP2011061840A (ja) * 2010-11-02 2011-03-24 Ntt Docomo Inc ウィンドウ制御及び再送制御方法、及び、送信側装置
US8780719B2 (en) 2009-12-01 2014-07-15 Fujitsu Limited Packet relay apparatus and congestion control method

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100298357B1 (ko) * 1997-12-31 2001-08-07 윤종용 프레임릴레이-에이티엠간인터페이스회로및그작동방법
WO2008111117A1 (ja) * 2007-03-09 2008-09-18 Fujitsu Limited 中継装置およびその制御方法、atm装置間通信支援システム、ならびにコンピュータプログラム
WO2008126810A1 (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Ntt Docomo, Inc. ウィンドウ制御及び再送制御方法、及び、送信側装置
JP2008259037A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Ntt Docomo Inc ウィンドウ制御及び再送制御方法、及び、送信側装置
JP4625044B2 (ja) * 2007-04-06 2011-02-02 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ ウィンドウ制御及び再送制御方法、及び、送信側装置
US8050228B2 (en) 2007-04-06 2011-11-01 Ntt Docomo, Inc. Window control and retransmission control method and transmitting-side apparatus
US8780719B2 (en) 2009-12-01 2014-07-15 Fujitsu Limited Packet relay apparatus and congestion control method
JP2011061840A (ja) * 2010-11-02 2011-03-24 Ntt Docomo Inc ウィンドウ制御及び再送制御方法、及び、送信側装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Nagle Congestion control in IP/TCP internetworks
JP4714572B2 (ja) ウェブサービスのための信頼性のあるメッセージングプロトコルを使用したメッセージの効率的な転送
US6493316B1 (en) Apparatus for and method of managing bandwidth for a packet based connection
JP3604615B2 (ja) 通信装置、中継装置および通信制御方法
Nagle Rfc0896: Congestion control in ip/tcp internetworks
JP4199439B2 (ja) 網通信システムにおいてデータパケットを伝送するための誤り訂正通信方法
US7369498B1 (en) Congestion control method for a packet-switched network
US8064461B2 (en) Method and apparatus for TCIP/IP data transfer over a wireless network
US6222839B1 (en) Packet switching apparatus
Nagle Congestion control in IP/TCP internetworks
CN109714267B (zh) 管理反向队列的传输控制方法及系统
WO2012066824A1 (ja) 通信装置および通信システム
US5740373A (en) Packet switching system having communication control unit for sending acknowledgment to the source upon receiving the receive response data associated with the last cell
JPH07273799A (ja) パケットスイッチングネットワークにおけるパケット処理のための装置および方法ならびにフレームリレーネットワークのためのフレーム処理システム
EP1295428A2 (en) Performance enhancement of transmission control protocol (tcp) for wireless network applications
JPH07273796A (ja) データ転送のための通信システムおよびフレームリレーネットワークならびにデータパケットを転送する方法
JP5541293B2 (ja) パケット受信装置、パケット通信システム、パケット順序制御方法
US7359326B1 (en) Method for splitting data and acknowledgements in a TCP session
JP3807614B2 (ja) マルチリンク通信システムにおけるパケットの順序制御方法
JP2000156706A (ja) データ送受信方法並びにデータ送信プログラムを記憶した媒体及びデータ受信プログラムを記憶した媒体
US20050220025A1 (en) Flow control device
JPH0766838A (ja) 輻輳制御フレームリレー装置
JP2001156795A (ja) パケットのフロー制御装置および方法
JPH11239163A (ja) Lan間フロー制御方法及びスイッチ
JP2001036586A (ja) ゲートウェイ装置