JPH0766804A - セキュリティシステム - Google Patents

セキュリティシステム

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JPH0766804A
JPH0766804A JP5212739A JP21273993A JPH0766804A JP H0766804 A JPH0766804 A JP H0766804A JP 5212739 A JP5212739 A JP 5212739A JP 21273993 A JP21273993 A JP 21273993A JP H0766804 A JPH0766804 A JP H0766804A
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JP
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circuit
mobile station
mobile
station
power
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JP5212739A
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Katsumi Sakai
克己 酒井
Hisafumi Takahashi
寿文 高橋
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SMK Corp
Original Assignee
SMK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データキャリアによるセキュリティシステムに
おいて、セキュリティエリア内に識別コードを持たない
移動体が入った時、これを見逃すおそれがなく、しか
も、セキュリティエリア内に移動体がいない時の固定局
の電力消費量を低減する。 【構成】固定局は、従来の、移動局へ電力を送信する回
路および移動局情報を復元し認識する回路の他に、移動
体を検出する回路と、移動体が検出された時のみ、上記
2つの回路を動作させる制御回路とを備えて構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばバッテリーを搭
載しないIDカードを使用したデータキャリアによるセ
キュリティシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】データキャリアによるセキュリティシス
テムは、バッテリーを搭載しないIDカードを携帯する
移動体(以下移動局という)と、固定局と、ホストコン
ピュータとで構成されている。ここで、移動体とは、セ
キュリテイ対象区域内で検出することができる物体をい
う。
【0003】移動局は、固定局の通信範囲内に入ると自
動的に自己の識別コードを送信し、固定局は移動局から
識別コードを受信し、これをホストコンピュータへ送
る。ホストコンピュータは、固定局から送られてくる識
別コード情報に基づき移動局に関する情報、例えば移動
局名、通信時刻等を収集するようになっている。
【0004】一般に、データキャリアによるセキュリテ
ィシステムの最大の特徴は、固定局が移動局に対して電
磁波によって電力を供給し、移動局はバッテリーを搭載
しないですむことである。
【0005】従来の固定局1’は、図8に示すように、
電源2と、発振回路3と、電力増幅回路4と、送受信ア
ンテナ5と、受信回路6と、増幅回路7と、情報認識回
路8とで構成されている。
【0006】電源2は、全ての回路3〜8に対して常時
電圧を供給している。発振回路3は、所定の周波数の高
周波信号を発生する。電力増幅回路4は、発振回路3の
出力信号を電力増幅する。送受信アンテナ5は、電力増
幅回路4からの出力信号を空中に放射する。これによっ
て、セキュリティ対象区域内に電磁界が形成される。
【0007】一方、移動局においては、IDカードに内
蔵されているLC共振回路が、上記電磁界の電気エネル
ギーに共振して電気信号を誘起する。この電気信号は内
蔵のROMに格納されている識別コードによって変調さ
れ、識別コードを含む応答信号として固定局1へ返送さ
れる。
【0008】上記移動局から返送された応答信号は、固
定局1’の送受信アンテナ5を介して受信回路6によっ
て受信される。受信回路6で受信された応答信号は増幅
回路7によって増幅された後、情報認識回路8へ出力さ
れる。情報認識回路8は、上記応答信号から移動局の識
別コードを抽出し、これをホストコンピュータへ送る。
【0009】なお、発振回路3と、電力増幅回路4と、
送受信アンテナ5とは、移動局へ電力を供給する回路A
を形成し、送受信アンテナ5と、受信回路6と、増幅回
路7と、情報認識回路8とは、移動局情報を復元・認識
する回路Bを形成している。そして、固定局1’内の電
力の約80パーセントは移動局へ電力を供給する回路A
等、即ちセキュリティ対象区域内に電磁界を発生させる
ことを主要とする回路により消費されている。
【0010】このような従来のデータキャリアによるセ
キュリティシステムの固定局1’においては、移動局へ
電力を供給する回路Aは常時動作して電磁波を送出して
おり、又、移動局の情報を復元・認識する回路Bも常時
動作して移動局からの応答信号を受信できるように待機
している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記セ
キュリティシステムでは、移動体がIDカードを持って
いる場合には、識別コードを自動的に確認することがで
きるという利点があるが、反面、移動体がIDカードを
持たない侵入者であるような場合には、応答信号を発し
ないから見過ごすおそれがある。
【0012】その上、移動体がセキュリティ対象領域内
に存在しない時には、固定局1’は無駄に電力を消費し
ていることにもなり、問題点となっていた。
【0013】又、IDカードによるセキュリテイにおい
て、盗難等によりIDカードを紛失した場合に、この紛
失したIDカードを携帯した移動体を不正侵入として判
別できないという問題点がある。
【0014】従って、セキュリティ対象領域内における
IDカードを所持しない移動体を確実に把握すると共
に、セキュリティ対象領域内に移動体が存在しない場合
における固定局の電力消費量を低減すること、及び高精
度なセキュリテイに解決しなければならない課題を有し
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るセキュリティシステムは、移動局に電力
を供給する回路と移動局の情報を復元・認識する回路と
検出・制御回路とを備えた固定局により、セキュリティ
対象区域内に電磁界を形成し、セキュリティ対象区域内
に存在する移動局は電磁界によって誘起されたエネルギ
ーによって自己の識別コードを送信すると共に、固定局
は、移動局からの識別コードを受信し認識するように構
成されたセキュリティシステムであって、固定局は、セ
キュリテイ対象区域内で移動体を検出・制御回路で検出
した時に移動局に電力を供給する回路及び移動局の情報
を復元・認識する回路へ電源電圧を供給する構造にする
ことである。
【0016】又、移動局に電力を供給する回路は発振回
路と電力増幅回路とから構成され、移動局の情報を復元
・認識する回路は情報認識回路と増幅回路と受信回路と
から構成されていること;検出・制御回路は、タイマー
回路と物体検知センサーとから構成されているセキュリ
テイシステムである。
【0017】更に、セキュリティ対象区域内に複数の固
定局を備え、夫々の固定局で検出された移動局の動きに
応じた対応手段を備えたこと;対応手段は、夫々の固定
局で検出された移動体の通過時刻からの時間差に基づく
セキュリテイシステムである。
【0018】
【作用】本発明に係るセキュリティシステムの固定局
は、移動体を検出した時に移動局の電力を供給する回路
への電源電圧の供給をする構造とすることによって、セ
キュリティ対象区域内において常時電磁界を発生してお
く必要がなくなり、固定局の消費電力を削減することが
できるようになる。
【0019】又、移動局に電力を供給する回路は、発振
回路と電力増幅回路とから構成することにより、移動局
を検出するのに必要な最小限の回路のみに電力を供給す
ればよいことになる。
【0020】更に、検出・制御回路をタイマー回路と物
体検知センサーとから構成することにより、セキュリテ
ィ対象区域内に移動体が存在しない場合には、この最小
限の構成からなるタイマー回路及び物体検知センサーに
のみ電源電圧を供給しておけばよく最小限の消費電力で
移動体を検出することができる。
【0021】そして、セキュリティ対象区域内に複数の
固定局を備え、夫々の固定局で検出された移動体に応じ
た対応手段を設けることにより、例えば移動体が予め定
まっている移動局であるか否かの判断や、セキュリティ
対象区域内に進入することを許可された移動局であるか
否かの判断等をして、適切な対応をすることができる。
【0022】又、セキュリティ対象区域内に複数の固定
局を備え、夫々の固定局で検出された移動局の動きに応
じた対応手段は、夫々の固定局で検出された移動体の通
過時刻からの時間差に基づくようにすることにより、例
えIDカード等からなる移動局が紛失、盗難等にあっ
て、適正な移動体に携帯されていないで使用されても不
正侵入として検出することができ、2重のチエックを施
すことができるようになる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係るセキュリティシステムの
固定局の実施例について図1および図2を参照して説明
する。なお、図1において、従来技術の図8と同一のも
のには同一番号を付して説明する。
【0024】本発明に係るデータキャリアによるセキュ
リティシステムの固定局1は、図1に示すように、電源
2と、発振回路3と、電力増幅回路4と、送受信アンテ
ナ5と、受信回路6と、増幅回路7と、情報認識回路8
と、物体検知センサー9と、タイマー回路10と、スイ
ッチ回路11とで構成されている。
【0025】発振回路3と、電力増幅回路4と、送受信
アンテナ5とは、移動局に電力を供給する回路Aを形成
している。
【0026】送受信アンテナ5と、受信回路6と、増幅
回路7と、情報認識回路8とは、移動局の情報を復元・
認識する回路Bを形成している。
【0027】物体検知センサー9は、赤外線センサー等
の周知のセンサーによって構成され、固定局1のセキュ
リティ対象区域を含む通信範囲内の物体を検出した時、
ハイレベルの信号を出力する機能を有する。物体検知セ
ンサー9の出力信号はタイマー回路10に入力されてい
る。
【0028】タイマー回路10は、任意の経過時間を設
定することができるタイマーを内蔵しており、このタイ
マーは物体検知センサー9のハイレベルの出力信号をト
リガーにしてカウンターのカウントを開始する。タイマ
ー回路10の出力信号は、タイマーがカウンターのカウ
ントを継続している間はハイレベルを継続し、カウント
が終了するとローレベルとなる。このタイマー回路10
の出力側はスイッチ回路11と接続されている。
【0029】スイッチ回路11は、スイッチを内蔵して
おり、このスイッチは、タイマー回路10の出力信号が
ハイレベルになるとオン(接続)となり、出力信号がロ
ーレベルとなるとオフ(遮断)となる。
【0030】物体検知センサー9と、タイマー回路10
と、スイッチ回路11とは、検出・制御回路Cを形成し
ている。
【0031】電源2は、物体検知センサー9と、タイマ
ー回路10と、スイッチ11とに直接接続されている。
また、電源2は、スイッチ回路11を介して、発振回路
3と、電力増幅回路4と、受信回路6と、増幅回路7
と、情報認識回路8とに接続されている。
【0032】すなわち、電源2は、検出・制御回路Cに
は常時電圧を供給しているが、移動局へ電力を送信する
回路Aと移動局の情報を復元し認識する回路Bとには、
スイッチ回路11がオンの時のみ電圧を供給するように
なっている。
【0033】このように構成された固定局1の動作につ
いて、図1の回路構成に基づいて図2を参照して説明す
る。物体検知センサー9がセキュリティ対象区域内に何
も検出していない時には、物体検知センサー9の出力信
号SIGAは”L”である。この時、タイマー回路10
の出力信号であるタイマー信号SIGBは動作せずその
出力は”L”となっている。
【0034】そして、タイマー回路10のタイマー信号
SIGBが”L”の時はスイッチ回路11はスイッチオ
フとなっており、移動局へ電力を供給する回路Aと移動
局情報を復元・認識する回路Bとには、電源2から電圧
が供給されないから、送受信アンテナ5からの出力信号
SIGCはゼロであり、これらの回路A、Bによる電力
消費もゼロである。
【0035】いま、時刻t1において、セキュリティ対
象区域内において物体検知センサー9が移動体を検出し
たとすると、物体検知センサー9の出力信号SIGAに
は”H”のパルス信号P1が発生する。すると、タイマ
ー回路10のタイマー信号SIGBはパルスP1に応動
して、タイマーに時間Tをセットし、カウンターのカウ
ントを開始すると同時にスイッチ回路11をスイッチオ
ンにする。
【0036】スイッチ回路11がスイッチオンになる
と、電源2から、移動局へ電力を供給する回路Aと移動
局情報を復元・認識する回路Bとに電源電圧ラインを介
して電圧が供給され、これらの回路は動作を開始できる
ようになる。
【0037】すなわち、発振回路3は、所定の周波数の
高周波信号を発生し、電力増幅回路4は、発振回路3の
出力信号を電力増幅し、つぎに、電力増幅回路4の出力
によって送受信アンテナ5の送信信号SIGAからは所
定周波数の電力信号PWがタイマー時間Tだけ送出され
てセキュリティ対象区域内に電磁界が形成される。
【0038】セキュリティ対象区域内に存在する移動局
においては、IDカードに内蔵されているLC共振回路
が、上記電磁界に共振して誘起されたエネルギーによる
電気信号は内蔵のROMに格納されている識別コードに
よって変調され応答信号として固定局1へ向けて返送さ
れる。
【0039】上記移動局から返送された応答信号は、送
受信アンテナ5を介して受信回路6によって受信され
る。受信回路6で受信された応答信号は増幅回路7によ
って増幅された後、情報認識回路8へ入力される。情報
認識回路8は、上記応答信号から移動局の識別コードI
Dを抽出し、移動局の存在を認識する。なお、移動局で
なく単に移動体の存在を検出した場合には、移動体から
の応答信号は存在しないことになる。
【0040】タイマー回路10に設定された時間Tが経
過すると、タイマー回路10のタイマー信号SIGB
は”L”となり、スイッチ回路11がスイッチオフとな
り、移動局に電力を供給する回路A及び移動局の情報を
復元・認識する回路Bへの電力供給は停止され、それに
伴って送受信アンテナ5からの電力信号PWは消滅す
る。
【0041】上記のように、固定局1は、移動体が検出
された時のみ、しかも、制限されたタイマー時間Tの間
だけ送受信アンテナ5からの電力信号PWの送信を行う
ようになっているから電力消費は極めて小さい。
【0042】図3は、本発明に係るデータキャリアによ
るセキュリティシステムの実施例を示す。この実施例
は、セキュリティ対象区域内の道路12に沿って、複数
の固定局A、B、Cを所定の間隔で配列して構成されて
いる。
【0043】各固定局A〜Cは、いずれも上記固定局1
と同一の構成を有する。そして、固定局A〜Cの各情報
認識回路8の出力は、共通に、ホストコンピュータ13
に接続されている。これによって、固定局A〜Cは、移
動体に関する識別情報を即時ホストコンピュータ13へ
通報し、ホストコンピュータ13は、各固定局A〜Cか
らの情報に基づき移動体に関する所要の処置を取るよう
になっている。
【0044】図3に示すセキュリティシステムは、図4
および図5のフローチャートで示すように段階的に動作
する。
【0045】まず、固定局Aの物体検知センサー9が移
動体14を検出すると、固定局Aの移動局へ電力を供給
する回路Aおよび移動局情報を復元・認識する回路Bが
動作を開始し、電力信号PWを送出する(ステップS
1、S2)。
【0046】電力信号PWに応答して、移動体14から
識別コードIDが送信されてきたら、固定局Aはそれを
受信し、その識別コードを抽出してホストコンピュータ
13へ送る。移動体14から識別コードの送信が無い時
には移動局は存在しないものと判断し、その旨(例えば
識別コード0000)をホストコンピュータ13に通報
する(ステップS3)。
【0047】ホストコンピュータ13は、固定局Aから
移動体14の識別コードが送られてきた時は、それが登
録されたものかどうかを調べるため、登録ファイルと照
合する(ステップS4)。そして、登録された識別コー
ドであると判明した時には、記録等を行った後、つぎの
固定局Bからの通報を待つ。
【0048】ホストコンピュータ13は、ステップS3
で識別コードの送信が無い場合、および、ステップS4
の照合によって識別コードが登録されたものでないと判
明した場合には、移動体14に対して注意を促す処理を
する。例えば「これ以上中には入れません」というメッ
セージやブザーで知らせる(ステップS6)。
【0049】つぎに、固定局Bの物体検知センサー9が
移動体14を検出すると、固定局Bの移動局へ電力を供
給する回路Aおよび移動局情報を復元・認識する回路B
が動作を開始し、電力信号PWを送出する(ステップS
7、S8)。
【0050】電力信号PWに応答して、移動体14から
識別コードIDが送信されてきたら、固定局Bはそれを
受信し認識して、その識別コードをホストコンピュータ
13へ送る。識別コードの送信が無い時には固定局Bは
その旨をホストコンピュータ13に通知する(ステップ
S9)。
【0051】ホストコンピュータ13は、固定局Bから
移動体14の識別コードが送られてきた時は、それが登
録されたものかどうかを調べるため、登録ファイルと照
合する(ステップS10)。そして、登録された識別コ
ードであると判明した時には移動局の存在を認め、記録
等を行い、つぎの固定局Cからの通報を待つ。
【0052】ホストコンピュータ13は、ステップS9
で識別コードの送信が無い場合、および、ステップS1
0の照合によって識別コードが登録されたものでないと
判明した場合には、移動体14に対して警告処理を行
う。例えば固定局Aでのメッセージよりもやや語調の強
くしたり、メッセージとブザーとを同時に発生させるよ
うにして入り過ぎていることを知らせる(ステップS1
2)。
【0053】つぎに、固定局Cの物体検知センサー9が
移動体14を検出すると、固定局Cの移動局へ電力を送
信する回路Aおよび移動局情報を復元・認識する回路B
が動作を開始し、電力信号PWを送出する(S13、S
14)。
【0054】電力信号PWに応答して、移動体14から
識別コードIDが送信されてきたら、固定局Cはそれを
受信し認識して、その識別コードをホストコンピュータ
13へ送る。識別コードの送信が無い時には固定局Cは
その旨をホストコンピュータ13に通知する(ステップ
S15)。
【0055】ホストコンピュータ13は、固定局Bから
移動体14の識別コードが送られてきた時は、それが登
録されたものかどうかを調べるため、登録ファイルと照
合する(ステップS16)。そして、登録された識別コ
ードであると判明した時には、記録等を行う。
【0056】ホストコンピュータ13は、ステップS1
5で識別コードの送信が無い場合、および、ステップS
16の照合によって識別コードが登録されたものでない
と判明した場合には、警備部門等への通報処理を行う
(ステップS18)。
【0057】このように本実施例においては3段階に分
けて移動体14が携帯している移動局を検出する構成に
したホストコンピュータ13は、固定局A〜Cの前を通
過した移動体14のID番号と、通過時刻を、図6に示
すように自動的に記録し、移動体14の動きを追跡する
ことができるようになっている。
【0058】このように、通過したID番号と通過時刻
を自動的に記録することによって、例えば移動体14が
携帯している移動局が、固定局A〜Cを通過する時間差
の値を予め設定することによって、紛失又は盗難等によ
り適正な移動体でないものが移動局を携帯している場合
に、その通過を阻止すること、即ち二重のチェック体制
による高精度なセキュリティシステムを具現化できる。
以下、各具体例を列記する。
【0059】第1の具体例は、図6に示すように、時間
差を固定局A〜Cで検出した通過時間に対して、1:4
の比で設定したものである。先ず、固定局Aを通過した
基準時刻をTAとし、固定局A、Bとの通過時刻差をT
ABとする。そして、基準時刻TAから算出された時間
差TABに4倍した時間差(TAB×4)が固定局B,
C間に要した時間差TBCに略等しければ、正常な移動
局を携帯した移動体14と見なす。即ち、予め移動体1
4は、固定局A,Bを通過した後に走行速度を意識的に
遅くする等の配慮が必要である。但し、固定局A,B,
C間の通過時間の誤差は相当に大きくとる必要があり、
例えば、固定局B,C間に要した時間が2倍の時間差T
ABないし、6倍の時間差TABであれば正常な移動と
判断するようにしなければならない。従って、もし、盗
難等にあった移動局を携帯した移動体14が固定局A,
B,Cと順に同一速度で走行したことを検出したなら
ば、不正侵入と見なすことができる。尚、時間差TAB
とTBCの1:4の配分は、その環境に応じたおよその
配分関係を示したものとなっており、例えば1:3でも
よく、2:1でもよい。
【0060】第2の具体例は、固定局A,B,C間を通
過する移動体の時間差TAB,TBCを、予め設定して
ある時間差の絶対値を基準として判断する手法であり、
この時間差の絶対値は固定局A,B,C間の物理的距離
及び位置関係に基づいて設定される。例えば、固定局
A,B間の時間差の絶対値を2分と予め設定しておき、
前後30秒、或は1分の誤差は正常な移動体の通過とみ
なすものである。即ち、前後30秒の誤差であれば、固
定局Aが移動体を検出した後に、固定局Bが検出した時
の時間差TAB=1分30秒〜2分30秒間であれば正
常な移動体の通過とみなし、時間差TAB=1分30秒
以下、又は2分30秒以上であれば不正侵入とみなす。
【0061】これは、固定局B,C間の時間差TBCに
ついても同様であり、更に多数の固定局A,B,C・・
・であっても、同じように時間差の絶対値を設定して不
正侵入かどうかの2重チエックをすることができる。
尚、時間差の絶対値は予め設定すること、及び適宜設定
変更できることは勿論のことである。
【0062】第3の具体例は、上記第1の具体例と第2
の具体例を組み合わせた構成にすることである。即ち、
例えばセキュリティ区域内での活動時間帯における移動
体の入場が多い場合には、第1の具体例により、夫々の
入場する移動体に略1:4の配分による走行をするよう
にし、セキュリティ地域内での非活動時間帯における移
動体の入場が比較的少ない場合には、第2の具体例によ
る時間差の絶対値により、検出手段を適宜変更すること
によって、より一層高精度なセキュリティシステムを達
成できる。なお、この反対であって、活動時間帯は第2
の具体例にし、非活動時間帯は第1の具体例にしてもよ
い。
【0063】第4の具体例は、セキュリティ対象区域内
に実施例以上の固定局A,B,C…が設置されている場
合に、その時間差を略1:2:1…という配分で設定す
ることによって、単に同一走行で通過する移動体を不正
侵入と見なすことができる。この1:2:1という配分
は、固定局A,B,C…の全体での時間差の配分を表し
ており、例えば2:1:1、1:1:2等の配分でも良
いようになっている。
【0064】なお、上記第1〜4の具体例に限定される
ものではなく、固定局A,B,C…により検出された移
動体の通過時刻により不正侵入を検出するようにした手
段を全て含むことは勿論である。
【0065】又、例えば、図7に示すように、ID番号
の登録が無い移動体14が固定局Aで、ある時刻に検出
され、それ以後の固定局B、Cでは検出されないような
場合には、この移動体14は固定局Aからの注意喚起に
よって途中で気が付いて引き返したものと判断される。
【0066】上記実施例における、ホストコンピュータ
13が行う注意喚起、警告、警備部門等への通報等の段
階的処理は、実際に、固定局に各処理の種類によって異
なる警報音または警告を発するアラーム又は警報装置を
取り付けることによって、移動体に伝えられる。
【0067】このようなアラームによって、移動体が注
意喚起または警告段階で気付いて引き返した場合にはそ
のままとし、注意と警告によっても退去しない場合には
侵入者とみなして警備部門に通報して非常処置をとるこ
とになる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るセキュ
リティシステムは、固定局を構成する物体検知センサー
が移動体を検出した時にのみ移動局に電力を供給する回
路及び移動局の情報の復元・認識する回路へ電源電圧を
供給してセキュリティ対象区域内に電磁界を発生させる
ようにすることにより、固定局の消費電力量を最小限に
抑制できると云う極めて優れた効果を奏する。
【0069】又、セキュリティ対象区域内に複数の固定
局を備え、夫々の固定局で検出された移動体に応じた対
応手段を備えることにより、セキュリティ対象区域内で
段階的な警告等の対応手段を行なうことができると共
に、IDカードを所持しない移動体を見過ごすおそれが
なく、万全のセキュリティ体制を整えることができると
云う極めて優れた効果を奏する。
【0070】更に、セキュリティ対象区域内に複数の固
定局を備え、夫々の固定局で検出された移動局の動きに
応じた対応手段は、夫々の固定局で検出された移動体の
通過時刻からの時間差に基づくようにすることにより、
適正な移動局を携帯する移動体との関係付けをすること
ができ、例え紛失、盗難等により他の移動体が紛失等し
た移動局を使用しても不正侵入として検出することがで
き、2重のチエックを施した高精度なセキュリテイシス
テムを実現できると云う極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセキュリティシステムの固定局の
構成を示すブロック図である。
【図2】同固定局の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】本発明に係るデータキャリアによるセキュリテ
ィシステムの一実施例の説明図である。
【図4】同実施例の動作を示す流れ図(その1)であ
る。
【図5】同流れ図(その2)である。
【図6】同実施例における処理の一事例を示す説明図で
ある。
【図7】同実施例における処理の他の事例を示す説明図
である。
【図8】従来技術における固定局の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 固定局 2 電源 3 発振回路 4 電力増幅回路 5 送受信アンテナ 6 受信回路 7 増幅回路 8 情報認識回路 9 物体検知センサー 10 タイマー回路 11 スイッチ回路 12 通路 13 ホストコンピュータ 14 移動体 A 移動局へ電力を送信する回路 B 移動局情報を復元し認識する回路 C 検出/制御回路 P1 パルス信号 PW 電力信号 ID 識別コード信号 T 電磁界の形成期間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局に電力を供給する回路と移動局の
    情報を復元・認識する回路と検出・制御回路とを備えた
    固定局により、セキュリティ対象区域内に電磁界を形成
    し、該セキュリティ対象区域内に存在する移動局は前記
    電磁界によって誘起されたエネルギーによって自己の識
    別コードを送信すると共に、前記固定局は、前記移動局
    からの識別コードを受信し認識するように構成されたセ
    キュリティシステムであって、 前記固定局は、前記セキュリテイ対象区域内で移動体を
    前記検出・制御回路で検出した時に前記移動局に電力を
    供給する回路及び移動局の情報を復元・認識する回路へ
    電源電圧を供給することを特徴とするセキュリティシス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記移動局に電力を供給する回路は、発
    振回路と電力増幅回路とから構成され、前記移動局の情
    報を復元・認識する回路は情報認識回路と増幅回路と受
    信回路とから構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のセキュリティシステム。
  3. 【請求項3】 前記検出・制御回路は、タイマー回路と
    物体検知センサーとから構成されていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のセキュリティシステム。
  4. 【請求項4】 セキュリティ対象区域内に複数の前記固
    定局を備え、夫々の固定局で検出された移動体に応じた
    対応手段を備えることを特徴とする請求項1、2又は3
    に記載のセキュリティシステム。
  5. 【請求項5】 前記対応手段は、夫々の固定局で検出さ
    れた移動体の通過時刻からの時間差に基づくことを特徴
    とする請求項4に記載のセキュリテイシステム。
JP5212739A 1993-08-27 1993-08-27 セキュリティシステム Pending JPH0766804A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002543646A (ja) * 1999-04-24 2002-12-17 サウンドクラフト インコーポレイテッド 低出力の高周波識別読取装置
FR3004830A1 (fr) * 2013-04-22 2014-10-24 Eff Innov Technologies Dispositif de lecture de cartes sans fil
WO2020054675A1 (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 Idec株式会社 Rfidリーダー端末

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