JPH076668A - ガス絶縁断路器 - Google Patents

ガス絶縁断路器

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JPH076668A
JPH076668A JP14961393A JP14961393A JPH076668A JP H076668 A JPH076668 A JP H076668A JP 14961393 A JP14961393 A JP 14961393A JP 14961393 A JP14961393 A JP 14961393A JP H076668 A JPH076668 A JP H076668A
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JP
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fixed electrode
electrode
resistor
shield
gas
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Application number
JP14961393A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Ogata
和俊 尾形
Satoshi Matsumoto
松本  聡
Motoharu Shiiki
元晴 椎木
Kenichi Nojima
健一 野嶋
Hiroshi Murase
洋 村瀬
Iwao Oshima
巖 大島
Hiroshi Koyama
博 小山
Hirokuni Aoyanagi
浩邦 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁強度を維持しながら抵抗体が収納される
金属容器の長さを短くでき、信頼性の高いコンパクトな
ガス絶縁断路器を提供する。 【構成】 消弧ガス2を充填した金属容器1内に、接触
子を有する固定電極6と、この固定電極6と対向して配
置されかつ接離自在とされた可動電極9とを収納する。
固定電極6の可動電極側には、固定電極を包囲するよう
に先端側シールド70を配設する。先端側シールド70
と固定電極6の基部との間に複数本の抵抗体81を設け
る。これら複数本の抵抗体を金属容器1の中心軸に対し
て傾斜した状態で配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SF6 ガスなどの絶縁
ガスが充填された密閉金属容器内部に、可動および固定
電極が接離可能に収納されているガス絶縁断路器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、断路器は短い送電線路の充電電
流を遮断することが要求される。このような断路器が使
用される送電線線路やこれに接続された変圧器などの分
布キャパシタンスおよび分布インダクタンスを、近似的
に集中のキャパシタンスや集中のインダクタンスで表
し、送電線路の充電電路遮断回路を等価回路で表すと、
例えば図11のようになる。すなわち、図2において、
16は電源電圧、17は短絡インピーダンス、18は変
圧器や電源側送電線路などのキャパシタンス、19は電
源側送電線路のインダクタンス、20は負荷側送電線路
のキャパシタンス、21は負荷側送電線路のインダクタ
ンス、22は断路器である。
【0003】このような用途に使用されるガス絶縁断路
器として、従来から特公昭53−38031号公報や特
公昭60−42570公報に示すものが公知である。図
12および図13はこれら従来の断路器の構成を示す断
面図で、図12は投入状態、図4は開極途中の状態を示
す。図12および図13において、1は金属容器、2は
金属容器1内に封入されたSF6 ガス、3は絶縁スペー
サ、4は断路器固定接触子に通じる導体、5は断路器可
動接触子に通じる導体、6は固定電極、70は固定電極
の先端側シールド、71は同じく固定電極の基部側シー
ルド、8は固定電極6とシールド70との間に挿入され
た抵抗体、9は可動電極、10は固定電極側耐弧電極、
11は固定電極側通電接触子、12は可動電極側耐弧電
極、13は可動電極側通電接触子、14は可動電極側シ
ールド、15は可動電極9を駆動する絶縁体である。
【0004】前記抵抗体8は、棒状絶縁体の外周に抵抗
線を巻き付けたもの、あるいは、その全部または一部を
エポキシ樹脂などによりモールドしたものである。この
ような抵抗体8が複数本、固定電極6およびそれに接続
される導体4の周囲に、例えば同一円周上に配置されて
いる。この場合、抵抗線は無誘導巻きとし、抵抗体内部
におけるサージ電圧の電位分担を均一化することも考え
られている。先端側と基部側のシールド70,71は抵
抗体端部の電界を緩和するために、抵抗体8を囲むよう
にその両端部に取り付けられる。
【0005】図12および図13に示す断路器で、絶縁
体15は図示されていない操作機構に接続されていて、
この操作機構により極間および投入動作が行われる。こ
の場合、可動電極側耐弧電極12と固定電極の先端側シ
ールド70との間の絶縁回復特性は、図14に示したよ
うな特性となる。このような特性の断路器で、図11に
示すような回路を開極する場合には、図15のような電
圧波形を得る。この場合、図15の再点弧点C,D,
E,F,G,Hは、図14に示すC,D,E,F,G,
Hの極間距離と対応している。図15において、23は
図11の”a”点の電圧波形であり、24は電源電圧の
電圧波形を示す。23と24の曲線の差が断路器の極間
電圧である。
【0006】この関係を説明すると、例えば図15のA
点で可動電極側耐弧電極12と固定電極側耐弧電極10
との間で開極し、その後可動電極側耐弧電極12の先端
が固定電極側の先端側シールド70の内部から出ると、
電流が小さいため、B点で電流が遮断される。負荷側の
キャパシタンス20にはこの時の電源電圧が残り、電源
電圧の変動と共に極間電圧が大きくなる。極間電圧が絶
復電圧を上回ると、C点で再点弧する。
【0007】この再点弧は、可動電極側耐弧電極12の
先端部と固定電極側耐弧電極10または固定電極の先端
側シールド70の先端部との間で発生し、従って例えば
図11に示すように、再点弧アーク25が形成される。
このように開極途中で再点弧アーク25が発生しても、
電流が小さいのですぐ遮断されて、負荷のキャパシタン
ス20には電源電圧が残る。こうして再点弧を繰り返
し、絶縁回復電圧の上昇と共に再点弧時の極間電圧も大
きくなるが、絶縁回復電圧が極間電圧を上回れば、再点
弧の操り返しは停止して遮断が完了する。
【0008】さて、図12の構成でもサージ抑制の必要
の無い場合は、固定電極6と固定電極の先端側シールド
70との間に挿入した抵抗体8の代わりに、金属導体が
設けられている。このような断路器にあっては、極間、
すなわち可動電極側耐弧電極12と固定電極の先端側シ
ールド70との間で再点弧が発生すると、図11に示す
キャパシタンス18と20、インダクタンス19と21
の回路で高周波振動が発生し、図16に示すように高周
波電圧26が発生する。この電圧は、断路器が再点弧す
る時の極間電圧が大きいほど大きく、この大きな電圧が
過電圧となって断路器自身またはこれに隣接する他の機
器の絶縁を脅かす場合もある。従って、再点弧時の過電
圧を小さくするために、図12および図13に示すよう
に、固定電極6部分に抵抗体8が設けられ、開極時にお
ける再点弧時の電流を、導体4−固定電極6−抵抗体8
−固定電極の先端側シールド70−可動電極9−通電接
触子13−導体15の経路を経て流し、抵抗体8による
回路の損失を利用して、過電圧を小さく抑えようとして
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な抵抗体を有するガス絶縁断路器において、図13の開
極途中の状態で、可動電極側耐弧電極12と固定電極の
先端側シールド70との間で再点弧アーク25が生じる
とき、極間電圧の最大値は、図15のH点で示されるよ
うになる。すなわち、この極間電圧の最大値は、可動電
極の電圧と固定電極の電圧がお互いに逆極性で、かつそ
の値が電源電圧の振幅となるときに発生する。そして、
再点弧アーク25が固定側の先端シールド70との間で
生じた瞬間には、極間電圧と同じ大きさの電圧が抵抗体
8に印加される。この結果、抵抗体8に印加される電圧
の最大値は、電源電圧の2倍となる。
【0010】このような高電圧に対して抵抗体8の沿面
電界を下げるためには、抵抗体を軸方向に長くする必要
がある。しかし、抵抗体8を長くすると、結果的に金属
容器1も長くなり、ガス絶縁断路器全体が長尺なものと
なってしまう。
【0011】本発明は、前記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その第1の目的
は、過電圧を小さく抑えるために取り付けられる抵抗体
の軸方向の長さを減らして、コンパクトで信頼性の高い
ガス絶縁断路器を提供することにある。
【0012】本発明の第2の目的は、抵抗体の基部側シ
ールドの構造に改良を施すことにより、固定電極側の小
型化および構造の単純化を可能としたガス絶縁断路器を
提供することにある。
【0013】本発明の第3の目的は、固定電極の周囲に
抵抗体やそのシールドを配置することなく、電極および
その周囲のシールド部分の構造の単純化を図り、小型化
を可能としたガス絶縁断路器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、消弧ガスを充填した金属容器
内に、接触子を有する固定電極と、この固定電極と対向
して配置されかつ接離自在とされた可動電極とが収納さ
れ、この固定電極の可動電極側には固定電極を包囲する
ように先端側シールドが配設され、この先端側シールド
と前記固定電極の基部との間に複数本の抵抗体が設けら
れ、これら複数本の抵抗体を介して前記先端側シールド
が固定電極に接続されたガス絶縁断路器において、前記
抵抗体が、金属容器の中心軸に対して傾斜した状態で配
置されていることを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、前記複数本の抵抗体
が、金属容器の中心軸に対して、円周方向もしくは半径
方向に異なった角度で傾斜された状態で配置されている
ことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、前記固定電極が、固定
電極と同軸に配置された支持絶縁筒によって支持され、
この固定電極の支持絶縁筒側の部分には支持部材が設け
られ、前記基部側シールドと支持絶縁筒のシールドとを
兼用する一体化シールドが、この支持部材によって支持
されていることを特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、消弧ガスを充填した金
属容器内に、接触子を有する固定電極と、この固定電極
と対向して配置されかつ接離自在とされた可動電極とが
収納されたガス絶縁断路器において、前記固定電極ある
いは可動電極のいずれか一方の先端部に、その電極と同
軸かつ直列に抵抗体が設けられ、この抵抗体が設けられ
た電極と対向する他方の電極には、固定電極と可動電極
との閉極状態において前記抵抗体が挿入される収納部が
設けられていることを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1の発明においては、抵抗体が金属容器
の中心線に対して、傾斜して配置されているので、抵抗
体自身の長さは短縮されることなく中心線方向の長さが
だけが減少する。その結果、断路器全体の長さも減少す
るので、抵抗体の沿面耐圧を低下させることなく、断路
器の軸方向の長さが短縮でき、断路器の小型化が可能と
なる。
【0019】請求項2の発明によれば、複数本の抵抗体
が円周方向もしくは半径方向に傾斜して配置されている
ので、機械的強度が向上すると共に電界も均一化され
る。
【0020】請求項3の発明によれば、前記一体化シー
ルドによって、抵抗体の基部側シールドと固定電極を支
持する支持絶縁筒のシールドとが兼用されているので、
シールドを別々に設ける必要がなくなり、ガス絶縁断路
器の構成が単純化すると共に、その部分の縮小化が可能
となる。
【0021】請求項4の発明によれば、抵抗体がいずれ
か一方の電極の先端に設けられ、また他方の電極には抵
抗体の収納部が設けられているので、電極の周囲に抵抗
体が突出することがない。そのため、電極と抵抗体の取
付構造が単純化されると共に、突出した抵抗体のための
シールドが不要となるのでガス絶縁断路器の小型化が可
能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。なお、第1ないし第4実施例は、それぞれ
請求項1ないし請求項4の発明に相当する。
【0023】(1)第1実施例 図1は本発明の第1実施例を説明するための縦断面図、
図2はその抵抗体81部分の拡大斜視図である。この図
1において、前記図3および図4に示した従来技術と同
一部分は同一の符号を付し、説明を省略する。
【0024】本実施例においては、固定電極6の基部と
先端部にフランジ状の支持部材6a,7aが一体に形成
され、この支持部材6a,7aの外周に筒状の電極基部
側シールド71と先端側シールド70が設けらている。
そして、この基部側シールド71と先端側シールド70
との間には、図2に示すような複数本の抵抗体81が、
金属容器の中心軸に対して傾斜して配置されている。こ
こで、抵抗体81の先端側と金属容器の中心との距離よ
りも抵抗体81の基部側と金属容器の中心との距離の方
が短くなっている。すでに述べたように、抵抗体81の
先端側と通電接触子11との間には電源電圧の2倍の電
圧が印加されることが考えられるので、絶縁距離を十分
にとる必要がある。しかし、抵抗体81の基部側と固定
電極6とはほは同電位であるので、本実施例のような傾
斜構造が可能である。
【0025】また、このような傾斜構造は、図3のよう
な手段によっても達成可能である。すなわち、図3の実
施例は、複数本の抵抗体81を、断路器の円周方向に対
して、すべて同じ向きにずらして斜めにとりつけたもの
で、これにより抵抗体81の軸方向の長さが短縮されて
いる。
【0026】このような構成を有する本実施例におい
て、断路器を動作させたときに極間、すなわち可動電極
側耐弧電極12と固定電極の先端側シールド70との間
で再点弧が発生すると、抵抗体81の先端側と基部側と
の間に電源電圧の2倍の電圧が印加される。この時、抵
抗体81は傾斜配置であるため、沿面の絶縁強度を確保
し得る十分な長さを有しているが、この抵抗体を収納す
るために必要な金属容器1の全長は抵抗体の長さよりも
短くて済む。
【0027】(2)第2実施例 図4ないし図6に示す実施例は、前記第1実施例におけ
る複数本の抵抗体81の傾斜方向を互いに異ならせたも
のである。すなわち、図4の実施例は、抵抗体81を断
路器の円周方向に対して、一本ごとに違う向きにずらし
て斜めに取り付けたものである。
【0028】図5の実施例は、抵抗体81を断路器の中
心軸に対して内側と外側にそれぞれ配設し、断路器の円
周方向に対して、内側と外側と違う向きにずらして斜め
に取り付けたものである。この実施例では、抵抗体81
を二重輪状に配設し、それぞれの傾きの方向を逆にする
ことにより、機械的強度を向上させ、また電界の不均一
性を解消させることができる。
【0029】図6の実施例は、抵抗体81を断路器の半
径方向に対して、一本ごとに違う向きにずらして斜めに
配置されているものである。この実施例では、抵抗体8
1の傾きを交互に逆にすることにより、機械的強度を向
上させ、また電界の不均一性を解消させることができ
る。
【0030】(3)第3実施例 第3実施例は、前記のような抵抗体を有するガス絶縁断
路器において、基端側シールド71の配置構造に改良を
施したものである。
【0031】図7は抵抗体を有するガス絶縁断路器の他
の従来例を示すもので、このガス断路器では、密閉され
た金属容器1の内部に可動電極9と導体4に接続された
固定電極6とが同軸上に対向配置され、導体4および固
定電極6の周囲に抵抗体81を配置されている。抵抗体
81の先端側と基部側には、それぞれ先端側シールド7
0と基部側シールド71が設けられており、このうち抵
抗体81および基部側シールド71は、導体4に取り付
けられた導電牲を有する支持部材6aにより支持され
る。また、固定電極6およびこれに接続された導体4
は、支持絶縁筒31により支持され、絶縁筒31端部に
は電界を緩和するための絶縁筒シールド32が取り付け
られる。また、電気的には固定電極6は導体4から別の
導体41を介して、可動電極9は通電接触子13から可
動電極側シールド14を介してそれぞれ他の機器に接続
される。
【0032】ところで、図7のような従来技術において
は、抵抗体の基部側シールド71と絶縁筒31に取り付
けられた絶縁筒シールド32が各々別の構成となってお
り、両シールド間の距離を予め確保する必要がある。そ
の結果、断路器全体の長さが増大し、機器が大型化する
といった問題を有していた。
【0033】第3実施例には、図8に示すように抵抗体
の基部側シールド71と絶縁筒シールド32を一体化し
てなる一体化シールド72が設けられている。この一体
化シールド72は、抵抗体81基端部のみならず絶縁筒
31端部も履う形状をなし、この一体化シールド72に
よって抵抗体81の基端部および絶縁筒31端部の電界
強度が緩和されている。この一体化シールド72は絶縁
筒31端部に取り付けられる導電性を有する支持部材7
3により支持され、当然ながら一体化シールド72に支
持される抵抗体81および先端側シールド70も、間接
的に支持部材73により支持される。
【0034】このような構成を有する第3実施例におい
ては、固定電極側の抵抗体端部および絶縁筒端部の電界
緩和が一個の一体化シールド72により行われる。その
結果、従来この種の抵抗体付き断路器の場合には、基部
側シールドと絶縁筒シールドを別々に導体および絶縁筒
端部に取り付ける必要があったのに対し、本実施例の場
合には、一体化シールド72を支持する1個の支持部材
73のみを絶縁筒端部に取り付ければよいので、構造が
単純になり、組立作業も簡略化される。また、一体化シ
ールド72を支持するために、絶縁筒端部には1個の支
持部材73のみを設ければ良いので、2個のシールドが
別々に導体および絶縁筒端部に取り付けられた従来技術
に比べ、断路器の長さが低減される。
【0035】この第3実施例は、単独で実施することに
よりガス絶縁断路器の小型化を可能とすると同時に、前
記第1および第2実施例と組み合わせることにより、ガ
ス絶縁断路器のより大幅な小型化を達成するものであ
る。
【0036】(4)第4実施例 ところで、図9は、金属容器1の相対する側面の上下に
それぞれ口出し部1a,1bを設けたガス絶縁断路器
に、前記請求項1の発明を適用したもので、このような
図9のガス絶縁断路器においても、ガス断路器の小型化
が達成される。しかし、この型のガス絶縁断路器では、
抵抗体81を固定電極6の外周に配置しているため、ど
うしても抵抗体81の支持部材6aや、抵抗体81の先
端側および基部側シールド70,71が必要で、ガス絶
縁断路器の構造が複雑で大型化してしまう傾向にあっ
た。また、構造が複雑になるため、電界解析などにより
信頼性を十分に検証するのが非常に難しかった。
【0037】図10に示す第4実施例は、サージ電圧抑
制用の抵抗体82を可動電極9の先端部に直列に配置す
ることにより、前記のような問題点を解決し、構造が簡
単で製作が容易であり、解析が十分に行えるより小型化
された信頼性の高いガス絶縁断路器を得たものである。
すなわち、この実施例のガス絶縁断路器では、可動電極
9と固定電極6は高電圧導体4,5に接続され、絶縁ス
ペーサ3を介して金属容器1に絶縁状態で収納されてい
る。可動電極9の先端部分にはシールド電極91がフラ
ンジ状に一体に形成され、可動電極9の先端中心部には
サージ電圧抑制用の抵抗体82が同軸上に配設されてい
る。一方、固定電極6の先端中心部には、固定電極と可
動電極との閉極状態において前記抵抗体82が挿入され
る収納部61が設けられている。固定電極6の周囲に
は、固定電極6の端部電界を緩和するシールド62がフ
ランジ状に設けられている。
【0038】このような構成を有する第4実施例では、
サージ電圧抑制用の抵抗体82を先端側および基部側の
シールド70,71と一体化して構成しなくてすむた
め、その部分の構造を単純化できる。また、固定電極6
側のシールド62は、抵抗体82を包囲する必要がない
ため、従来の先端側および基部側シールドに比較して格
段に小型化することができる。さらに、抵抗体82は、
可動電極9の軸上に一体化して構成されるため容量の大
きな抵抗体を用いることができると共に、可動電極9と
一体のシールド電極91により抵抗体82の電圧分担が
均一になうようにコントロールされるため軸方向の長さ
が短くでき、全体として小形で高性能化でき、製作が非
常に容易になる。また、抵抗体82および可動電極9の
構造が簡単なため、電気的な解析も容易にでき、信頼性
の検討も十分に行える。
【0039】このように請求項4の発明によれば、可動
または固定電極の先端に、これら電極と同軸上に直列に
抵抗体が配設することで、効率よくサージ電圧を抑制で
きるようになる。その結果、高電圧部の電界緩和用シー
ルドや抵抗体を小さくでき、断路器の構造の簡略化が可
能になる。なお、この第4実施例では、単相の断路器に
ついてのみ述べたが、請求項4の発明は3相の断路器に
も適用できる。また、可動電極と固定電極の構造を入れ
換え、固定電極側に抵抗体を設けた構造とすることもで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、絶
縁強度を維持しながら抵抗体が収納される金属容器の長
さを短くでき、信頼性の高いコンパクトなガス絶縁断路
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス絶縁断路器の第1実施例を示す半
断面図。
【図2】本発明の第1実施例における抵抗体81の拡大
斜視図。
【図3】本発明の第1実施例における抵抗体81の変形
例を示す拡大斜視図。
【図4】本発明の第2実施例における抵抗体81を示す
拡大斜視図。
【図5】本発明の第2実施例における抵抗体81の変形
例を示す拡大斜視図。
【図6】本発明の第2実施例における抵抗体81の他の
変形例を示す拡大斜視図。
【図7】本発明の第3実施例を説明するための従来技術
を示す断面図。
【図8】本発明の第3実施例の断面図。
【図9】本発明の第4実施例を説明するためのガス絶縁
断路器を示す断面図。
【図10】本発明の第4実施例の断面図。
【図11】断路器を使用した充電電流遮断に当たっての
近似等価回路。
【図12】従来のガス絶縁断路器の一例を示す断面図。
【図13】図12のガス絶縁断路器の開極途上を示す断
面図。
【図14】図12のガス絶縁断路器における極間の終縁
回復特性を示す図。
【図15】図12のガス絶縁断路器の充電電流遮断時の
再点弧による電圧波形図。
【図16】図12のガス絶縁断路器において抵抗体8が
金属である場合の再点弧サージ電圧の説明図。
【符号の説明】
1…金属容器 2…SF6 ガス 6…固定電極 6a…支持部材 70…抵抗体の先端側シールド 71…抵抗体の基部側シールド 72…一体化シールド 8,81,82…抵抗体 9…可動電極 91…可動電極のシールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野嶋 健一 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 村瀬 洋 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 大島 巖 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 小山 博 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 青柳 浩邦 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】消弧ガスを充填した金属容器内に、接触子
    を有する固定電極と、この固定電極と対向して配置され
    かつ接離自在とされた可動電極とが収納され、この固定
    電極の可動電極側には固定電極を包囲するように先端側
    シールドが配設され、この先端側シールドと前記固定電
    極の基部との間に複数本の抵抗体が設けられ、これら複
    数本の抵抗体を介して前記先端側シールドが固定電極に
    接続されたガス絶縁断路器において、 前記各抵抗体が、金属容器の中心軸に対して傾斜した状
    態で配置されていることを特徴とするガス絶縁断路器。
  2. 【請求項2】前記複数本の抵抗体が、金属容器の中心軸
    に対して、円周方向もしくは半径方向に異なった角度で
    傾斜した状態で配置されていることを特徴とする請求項
    1のガス絶縁断路器。
  3. 【請求項3】消弧ガスを充填した金属容器内に、接触子
    を有する固定電極と、この固定電極と対向して配置され
    かつ接離自在とされた可動電極とが収納され、この固定
    電極の可動電極側には固定電極を包囲するように先端側
    シールドが配設され、この先端側シールドと前記固定電
    極の基部との間に複数本の抵抗体が設けられ、これら複
    数本の抵抗体を介して前記先端側シールドが固定電極に
    接続され、固定電極基部側には前記抵抗体の基部を覆う
    基部側シールドが設けられたガス絶縁断路器において、 前記固定電極が、固定電極と同軸に配置された支持絶縁
    筒によって支持され、この固定電極の支持絶縁筒側の部
    分には支持部材が設けられ、この座によって前記基部側
    シールドと支持絶縁筒のシールドとを兼用する一体化シ
    ールドが支持されていることを特徴とするガス絶縁断路
    器。
  4. 【請求項4】消弧ガスを充填した金属容器内に、接触子
    を有する固定電極と、この固定電極と対向して配置され
    かつ接離自在とされた可動電極とが収納されたガス絶縁
    断路器において、 前記固定電極あるいは可動電極のいずれか一方の先端部
    に、その電極と同軸かつ直列に抵抗体が設けられ、この
    抵抗体が設けられた電極と対向する他方の電極には、固
    定電極と可動電極との閉極状態において前記抵抗体が挿
    入される収納部が設けられていることを特徴とするガス
    絶縁断路器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2514732C2 (ru) * 2011-04-27 2014-05-10 ЭлЭсАйЭс КО., ЛТД. Механизм переключения для распределительного устройства с элегазовой изоляцией

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2514732C2 (ru) * 2011-04-27 2014-05-10 ЭлЭсАйЭс КО., ЛТД. Механизм переключения для распределительного устройства с элегазовой изоляцией
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