JPH076648A

JPH076648A - 電気スイッチ組立体

Info

Publication number: JPH076648A
Application number: JP6056617A
Authority: JP
Inventors: Richard L Lauritsen; エル．ロウリッエンリチャード
Original assignee: Eaton Corp
Current assignee: Eaton Corp
Priority date: 1993-03-02
Filing date: 1994-03-02
Publication date: 1995-01-10
Also published as: US5350889A

Abstract

(57)【要約】【目的】小型で、構成しやすく組み立てが容易となる、
多機能型のスイッチ組立体を提供すること。【構成】コネクタ端子21,23,25・・を突出させた少なくと
も１つの導電片64を有するベース部材12と、ベース部材
12の表面に配置され、外向きに延在する端子と上向きの
端子70を備える他の導電片36と、ベース部材12の上方に
配置されて、これと直接プラグインされる回路基板124
とを備えるスイッチ組立体10であり、複数のスイッチ9
6,98 がベース部材上に取付けられ、一個のスイッチ126
がスイッチ96を取付けたベース部材12の直上の回路基
板124 に取付けられる。ハウジングカバー16上のロッカ
ー176,178・・の操作量の加減により、回路基板124 の開
口部を通るプランジャのストロークを変化させ、１つの
アクチュエータ176 の操作により一方または連続してス
イッチ126,96を切り換えて、多機能の制御を可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ユーザの操作に基づく
個々のスイッチアクチュエータの動作で複数の制御機能
を行う型式の電気スイッチ組立体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の装置の例では、ユーザが
望んでいる制御機能、例えばスイッチロッカーを動かし
て自動車の窓を下げたり、逆に上げたりといった動作を
個々のスイッチを操作して、自動車のパワーウインドや
ドアロックの開閉を行うスイッチ組立体が知られてい
る。

【０００３】このような自動車の付属的な制御機能で
は、例えばユーザがスイッチを連続的に押していなくて
も最初に下降方向に起動せしめた後は、窓用昇降モータ
を連続的に逆転できるように電子回路を組込み、制御装
置にある程度複雑な機能を持たせることが要望されてき
た。このような装置では、個々の制御機能スイッチの取
り付けと一体にその電子制御回路を組み込むことが望ま
れてきた。

【０００４】自動車用付属スイッチに装着されている複
数のユーザ制御用機能のための制御スイッチ組立体を設
計し、かつ製造したりする場合、望まれてきたことは、
電子制御回路を複数のスイッチの取り付けと一体に構成
して、スイッチに付属品として所望の制御機能を与える
とともに、スイッチ組立体を小型化し、製造コストを低
下させ、さらに組み立てを容易にするいうことが望まれ
てきた。

【０００５】特に、例えば自動車ボデイに使用される多
数のワイヤハーネスとして、複数のコネクターワイヤハ
ーネスへ接続するのに適したスイッチ組立体が望まれて
きたのである。

【０００６】ユーザが操作する機能制御スイッチの適用
において、ユーザの作動で複数のスイッチを一方向に動
かす単一動作のアクチュエータが望まれてきた。この機
能制御型の例は、自動車のパワーウインドー昇降スイッ
チに見られ、自動または急降下機能として望まれていた
ものである。

【０００７】通常、手操作では、ユーザは目指すウイン
ドー昇降スイッチを一方向に一定量動かして、アクチュ
エータをその位置に保持してウインドーが所定の位置に
なるまでウインドー昇降モータの連続作動を行い、その
後ユーザがスイッチへの圧力を解除するようになってい
る。

【０００８】急速なウインド降下機能を備える自動車ウ
インドー昇降スイッチでは、モータ起動に通常要求され
る以上の付加的運動量を与えてウインドーを下げるた
め、ユーザがスイッチを希望する方向に押圧することが
できるようになっている。これによって第二のスイッチ
が作動され、電子コントローラに信号が送られ、モータ
が自動的に連続回転し続けることによりウインドーを最
下限まで降下させる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑み
て、本発明は、複数の機能を制御するアクチュエータを
有し、かつ所定の機能を有する電気制御回路を含み、小
型で、構成しやすく組み立てが容易となるようにした、
スイッチ組立体を提供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるスイッチ組立体は、成型によるベース
部材に外部コネクタと接続される部分をベース外側に延
設した導電片を埋め込み、他の導電片をベース部材の表
面に取り付け、その端部を外部接続するために外側に向
けて延在させる。次に、前記導電片がベース内部に成形
された支柱に挿入され、そのなかに埋め込まれている導
電片と接続できるようになっており、そして印刷回路基
板が差込み式の接続で第二の導電片上に組み立てられ、
印刷回路基板をベース部材上の導電片に接続する。

【００１１】個々のスナップアクション式スイッチがベ
ース部材上に配列され、種々の導電片に接続される。少
なくとも１つのスナップスイッチが印刷回路基板上のベ
ース部材上の多数のスイッチの１つの直上に取付けられ
る。複数のロッカー型のアクチュエータが、ベース部材
と印刷回路基板上に取付けられたケース上に配置され、
ユーザの操作によってロッカーがスライドピンを動か
し、それが種々のスイッチと接触してそれらを駆動す
る。

【００１２】印刷回路基板上に取りつけたスイッチの場
合には、ロッカーで動かされるピンが印刷回路基板上の
スイッチを作動し、スイッチの作動後ロッカーの継続作
動が印刷回路基板を貫通して滑動可能なプランジャーを
連動させてその直下にあるスイッチを作動する。

【００１３】ベース部材上に取り付けたスイッチ直上の
印刷基板上に、印刷回路基板上のスイッチを配置するこ
とによって、ユーザーが印刷回路基板上のスイッチを作
動させるとともに、同一方向にロッカーを連続して作動
させ、ベース部材上のスイッチを作動することができ
る。この配置は、特殊制御機能の起動に都合が良く、例
えばユーザがアクチュエータをワンタッチしてすぐ離し
ても自動車のウインドーが自動的に降下する昇降装置の
急降下作動に有効である。

【００１４】ベース部材上の他のスイッチは、印刷回路
基板にある開口を通るロッカーからの押しピンによって
作動される。

【００１５】

【作用】本発明によれば、ベース部材と、この上に間隔
を置いて積み重ねられる回路基板と、ユーザが操作する
アクチュエータを取り付けたハウジングとが組み立てら
れて電気スイッチ組立体が構成される。このスイッチ組
立体は、ユーザがアクチュエータを操作することによ
り、アクチュエータに連動するプランジャを作動させ、
ベース部材に取付けた第一導電片に接続する第一スイッ
チと、回路基板上に設けた第二スイッチのそれぞれの可
動接点を順次切り換える。

【００１６】この場合、アクチュエータの操作が、単
に、プランジャーのストロークを所定の範囲内で作動さ
せるときには、第二スイッチ（回路基板側）のオンオフ
のみの動作となるが、第二スイッチの作動後もアクチュ
エータの操作を続行すると、プランジャーのストローク
がさらに増加するため、第一スイッチ（ベース部材側）
を作動させることになる。

【００１７】この結果、本発明のスイッチ組立体は、１
つのアクチュエータ操作の作動条件により複数のスイッ
チをオンオフさせるので、多機能のスイッチを構成でき
る。

【００１８】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図１において、本発明のスイッチ組立体10は、プラスチ
ックで成形されたベース手段を有し、このベース手段
は、取り外し可能なコネクタ端子カバー14とともに、一
体に成形されたベース部材12を有している。ベース手段
は、さらに適当な手段、例えばスナップ式のロック片
（図示しない）で公知の方法でベース部材12に直接取付
けた取り外し可能なケース16を含む。回路基板手段は印
刷回路基板組立体18として示され、ベース部材12へ後述
するように差込み式に取り付けられる。

【００１９】図２において、成形プラスチックのベース
部材12には、そこに埋設された複数の導電端子片20、22、
24、26、28、30、32、34 が示され、切断されたベース部材12
には他の導電端子片が図示されていない。端子片20、22、
24の各々は、図２のベース部材の右端縁から外側に伸び
ている端部21、23、25を有しており、これらは公知の方法
で図示しない複数のコンダクタワイヤハーネスとプラグ
イン接続をする。また、端子片21、23、25は図１に明示す
るように他の端子27、29 に対して平行及び平面的に配置
されている。端子27,29 は図１に明示するように端子片
の端部である。

【００２０】図５において、端子片32を他の端子片36に
取付け方法を詳細に示しており、ベース部材12の上方に
一定の間隔を置いて配置された他の端子片36が、ベース
部材に形成された開口42内の端子片32の凹部40に設けら
れた開口38を通過するリベット34によって埋め込み端子
片32へ取付けられている。

【００２１】端子片36とリベット34の一部は図１に見ら
れる。端子片36の残りの部分は適当な支柱でベース部材
12から持ち上げられるかあるいは空間を取り、その一部
44、46 は、図１に見えている。また、これらは端子片36
に設けた小さな孔に入り込み加熱固定（カシメ）されて
いる。図１には、加熱カシメ部分50、52、54、56、58、60が
示されている。

【００２２】端子片36の端部62は、ベース部材12の右端
部から下部端子列25、23、21、27、29との間に間隔を置いて
平行に外側に伸びている。端子62と平行でかつ平らな列
をなす他の端子群は端子片64を備える。この端子片64は
ベース部材12の表面に沿って配置され、端部66がベース
部材12の右端部から中心を外れて持ち上げられ外向きに
伸ばされている。

【００２３】図１に示すように、端子64は一体に形成さ
れ垂直に上方へ曲げられた端子68を備え、ベース部材12
の右端部から外向に伸びている。端子片36は同じように
それと一体に形成した中間部を有し、図１に示すように
垂直に曲げて他のコネクター端子を形成している。それ
は70で示され、ベース部材12の後端部に位置する。

【００２４】端子72がその一端を端子68と揃うように垂
直上方に直角に曲げられ、その他の部分が図１に74で示
すように端子66とは平行であるが間隔をとって配置され
ている。端子72、74 はベース部材12上に一体に形成した
支柱73に取付けられる。端子62、66、74は平行で平面列を
なし、下部端子列25、23、21、27、29に対して上部端子列を
なす。

【００２５】他の垂直に伸びている端子76は、ベース部
材12の表面から上方に伸びており、ベース部材12の面上
に配置された端子片（図１には示していない）の一部と
一体に形成され、かつ隣接端子70とは間隔をとってい
る。同様に、他の垂直に伸びる端子78は、ベース部材の
表面上に配置された端子片（図１には示していない）か
ら上方に曲げられており、端子62の領域内でベース部材
12の前端に隣接している。

【００２６】それぞれ80、82 及び84、86 で示される二個
のセットの支柱が、ベース部材12と一体に成形され、一
方の支柱80、82 がベース部材12の左端に沿って配置さ
れ、他方のセット84、 86がベース部材の端部の中間であ
って、隣接する前縁部とは間隔をとって配置されてい
る。

【００２７】それぞれの支柱には、端子88、90 及び92、9
4 が埋め込まれており、それらはベース部材12の中へと
垂直下向きに伸びている。端子88、90 は端子片28、30 と
それぞれ接触し、端子92、94 は端子片32に近接する端子
片26、34 と接触する。垂直に立っている端子の数は特殊
制御回路の機能と関連する。図中の垂直端子は本発明の
製造技術を示し、これによって特殊な回路または完成さ
れた回路を提供しようとするものではない。

【００２８】図１、図３には複数のスナップスイッチが
ベース部材12上に配置され、所望のスイッチ機能を果た
す。このような複数のスイッチの内２個が、図１に典型
例として96、98 で例示されているが、これらのスイッチ
は、各々スナップアクション機構のアクチュエータ部10
0、102 を有する。

【００２９】図３には、スイッチ96がより詳細に例示さ
れており、両面に可動接点を備えた接点板104 が設けら
れている。接点板104 は強固な取付け支柱112 に固定さ
れたスプリング舌片108、110 を有し、この支柱112 はそ
の取付け部114、116 がベース部材12内に埋め込まれてい
る。

【００３０】可動接点106 は、図３に実線で示す位置か
ら点線で示す位置へ下方に、接点板104 のアクチュエー
タ部100 を移動することによって作動する。可動両面接
点106 は導電端子片36に固定された上部固定接点118 か
ら離され、下向きのスナップアクションにより、図３に
122 で示されるベース部材12の上面に配置された導電板
の１つに設けられた下部固定接点120 と接触する。

【００３１】図１と図３で、回路基板組立体18は、底面
または下面に印刷回路（図示しない）を有するボード材
の回路基板124 からなり、以下に順次示すような接続を
行う。

【００３２】回路基板組立体18は、その上面に取付けた
スイッチ126 を備え、このスイッチの構造はベース部材
12に取付けたスイッチ96、98 と同一のものである。

【００３３】スイッチ126 は可動接点132 をスナップ動
作させるブレード128 を有する。ブレード128 はその端
部に設けたアクチュエータ部130 とその反対側のブレー
ド128 の端部に形成されている可動両面接点132 とを有
し、この接点132 はスナップ動作によって回路基板124
に取付けた導電板136 上に設けた上部接点134 と回路基
板124 に設けた下部接点138 との間で切り換わる。スイ
ッチ126 は、さらにブレード128 に接続されたスプリン
グ舌片142、144 の端部を支えるボード材124 上に取付け
られた支柱140 を有する。

【００３４】回路基板124 には、基板上面に位置するフ
ランジ147 を備えるブッシュ146 が貫通しており、この
ブッシュ146 はその中に滑動可能に嵌挿するロッドまた
はプランジャ148 を有する。プランジャ148 は、その下
端部に設けたボタンまたはヘッド部150 を有し、下部ス
イッチ96上のアクチュエータ100 の上面と接する。プラ
ンジャ148 はブッシュ146 のフランジ147 上で一定の寸
法を持って上方に立ち上がっている。

【００３５】図１において、回路基板124 は、これを貫
通した溝または開口（図示しない）と一致する複数の金
属ソケットを基板上に取付けている。垂直端子88、90 に
合うように配置された一対の金属ソケットは図１に152、
154 で示してあり、そして一対のソケット156、158 はベ
ース部材上の垂直端子92、94 に合うように配置されてい
る。

【００３６】回路基板上には、さらに第３の一対の金属
ソケット162、164 が設けられ、ベース部材から上方へ垂
直に伸びる垂直端子76、70 と合うように配置されてい
る。複数のソケット166、168、170 は回路基板124 の右側
縁に添って配置され、垂直端子78、68、72と合うように配
置されている。更に、他の端子ソケット172 が端子片25
の直上に配置されている。ソケット172 は直角に曲げら
れた端子174 の垂直部をその下部に収容し、回路基板の
下側において端子174 が端子62と間隔を置いて並びかつ
平行になるように設けられている。

【００３７】種々なソケットの配置によって印刷回路基
板組立体18が、それぞれの位置で金属ソケットと種々の
垂直端子を嵌合させることでベース部材12にはめ込まれ
ることがわかる。例えば、端子88、92 がソケット152、15
4 に嵌入される。端子84、86はソケット156、158 へ、端
子76、70 がソケット162、164 へ、そして端子78、68、72が
それぞれソケット166、168、170 ヘ嵌入される。この配置
によって組み立てられた回路基板を半田やクリンプの必
要なしにベース部材に組み立てることを容易にする。

【００３８】図１、図３、図４において、カバー16は４
個のスイッチアクチュエータロッカー176、178、180、182
を有し、それらはカバー16上で回動可能に取付けられて
いる。ロッカー176 はカバー16上でそれと一体成形され
た支柱184 の回りに軸支されている。ロッカー176 は図
４に示すような支柱から突出する舌片186 のようなピボ
ット舌片を有し、ロッカー176 をその軸回りに回転させ
ることができる。

【００３９】カバー16は、図４に示すように下向きに伸
びる一対のガイド188、190 を有し、それぞれがその中へ
嵌入するロッドまたはプランジャ192、194 を有する。各
プランジャ192、194 のそれぞれがスイッチの１つのアク
チュエータ部分の上に直接位置していることがわかる。
例えば、図３において、プランジャ194 は、そのヘッド
部196 がスイッチ126 のアクチュエータ130 の直上に配
置されていてそのスイッチを作動させる。

【００４０】スイッチ126 は回路基板124 上に取付けた
唯一のスイッチなので、ガイド190とプランジャ194 は
実質的にアクチュエータロッカーのそれぞれの残りのプ
ランジャより短い。回路基板124 は複数開口198、200、20
2、204、206、208、210 を有し、それらは回路基板124 を貫
通して形成され、開口198 を通って下方に伸びるプラン
ジャ192 がベース部材12上のスイッチ96を作動させるこ
とができる。

【００４１】このようにして、プランジャ192 は開口19
8 を通って下方に伸び、その下端のヘッド部（図示しな
い）がベース部材上のスイッチ（図示しない）のアクチ
ュエータと接触する。同じようにロッカー178 と関連す
る対をなすプランジャ（図示しない）が開口200、202 を
通ってベース部材上の一対のスイッチ（図示しない）を
作動させる。

【００４２】対をなすプランジャ（図示しない）も回路
基板124 の開口206、204 を通ってロッカー180 に作用
し、ベース部材上の対のスイッチを作動させる。そのう
ちの一つは、開口206 を通るプランジャがスイッチ98の
アクチュエータ部102 に接触することよって作動する。
同じように、カバーから下方に伸び、開口208、210 を通
る一対のプランジャ（図示しない）によって、ロッカー
182 が一対のスイッチを作動させる。

【００４３】ロッカー176、178、180、182 のそれぞれは中
空であり、その中には半透明または透明なレンズが参照
番号212、214、216、218 を付して図１に示してある。ロッ
カー176 のレンズ212 は図４にも示してある。

【００４４】回路基板組立体18は更に複数の発光装置22
0、222、224、22を有し、それらは基板上にあってそれぞれ
が一個のアクチュエータの中空部を照らす。回路基板組
立体18とベース部材12への付属品の上にあるカバー16の
組立体には、発光装置のそれぞれがロッカーのひとつの
中空部分に伸びていて、その中のレンズを照らすように
なっている。

【００４５】このようにして、図１において発光装置22
0 がロッカー176 の中へ伸びるように配置されている。
発光装置222 はレンズ214 を照らすためのロッカー178
の内部へと上方へ伸びている。発光装置224 は上方へ伸
びてレンズ218 を照らすようにロッカー182 の中へと入
っている。そして発光装置226 はロッカー180 の中へ伸
びレンズ216 を照らす。

【００４６】図３、図４において、２個の積層スイッ
チ、つまり印刷回路基板上のスイッチ126 とベース部材
上のスイッチ96とを参照しながらスイッチの作動を説明
する。

【００４７】ユーザがロッカー176 を軸186 回りまたは
図４に点線で示す右の方へ動かすとプランジャ194 が下
へと動く。図３において、プランジャ194 の下方への動
きによって、ヘッド部196 がスイッチアクチュエータ13
0 を点線で示す中間位置へ動かす。これにより、スイッ
チ126 は、スナップ動作を行い、可動接点132 を可能に
移動して固定接点138 に接触させる。

【００４８】図４において、ユーザがロッカー176 を右
へ動かし続けると、プランジャ194がアクチュエータ130
を更に動かし、第二または下側点線で示す位置へ動
き、これにより、プランジャ148 がアクチュエータ100
に対して下方に動き、スイッチ96の可動接点106 を固定
接点120 に対してトグルまたはスナップアクションさせ
る。接点板128 のスイッチアクチュエータ130 は、スイ
ッチ96を作動させるためのプランジャ148 が移動できる
ようにスイッチ126 が作動した後での、余分の動きを吸
収する。

【００４９】本発明のスイッチ組立体の特殊な応用で
は、スイッチ126 は、自動車のウインドーを下降方向に
駆動する昇降モータを作動するために使用され、スイッ
チ96は基板組立体の回路へ信号を送りユーザがアクチュ
エータロッカー176 の押圧を解除してもウインドー昇降
モータを連続回転させるのである。このような利用にお
いては、一般に、スイッチ126 は、ウインドー昇降モー
タの手動操作用に結線され、ユーザがロッカー176 の位
置を維持して、スイッチ126 の可動接点132 を固定接点
138 に接触させてモータを回転させ続ける。

【００５０】本発明は、このようにユニークで新規なス
イッチ組立体を提供するもので、希望の機能を制御する
ための、複数の個別の、ユーザが操作するアクチュエー
タを有して、組立体内部に設けたスイッチによってオン
オフ動作を行うものである。スイッチ組立体は、内部に
埋め込み導電片の層を備える成形されたベース部材を有
し、ベース部材の表面に配した第二層が、第一層から離
れた導電片を与え、それらが種々のスイッチに接続され
る。導電片のいくつかは上方への曲げ部を有し、垂直に
接点端子と嵌合する。導電片の他の部分はベース部材の
外側にのびて複数の導電ワイヤハーネスコネクタへと接
続される。

【００５１】回路基板組立体18は、垂直に伸びる導電端
子片に接続部が差し込まれる。この組立体は少なくとも
１つのスイッチを有し、そのスイッチとベース部材上の
スイッチの１つとの間に設けた回路基板上のブッシュに
案内されて滑動するロッドまたはピンを備える。スイッ
チのハウジングカバーはロッカータイプのアクチュエー
タを有し、カバー内で案内されるスライドピンを動かし
て回路基板内の開口を貫通して設けられたスイッチを作
動させる。

【００５２】ロッカーピンの１つが回路基板のスイッチ
を作動し、その後ロッカーの余分な動きを吸収してさら
に回路基板を貫通してピンを動かし、ベース部材の直下
にあるスイッチを作動する。

【００５３】このように、本発明は、ベース部材に取り
付けた第一導電片にベース部材から突出するコネクタ端
子を形成し、他の導電片をベース部材上に配置してその
外向きに延在する端部を第一導電片と平行なコネクタ端
子に形成するとともに、他の部分を上方に曲げて印刷回
路基板に直接プラグインさせる端子に構成したので、ベ
ース部材に印刷回路基板を結合することが容易となり、
さらに、ベース部材上のスイッチと、回路基板上のスイ
ッチとが、ハウジングに取り付けたアクチュエータのロ
ッカーをユーザが押し続けることにより、それぞれプラ
ンジャの操作で各スイッチを作動させることができる。

【００５４】なお、本発明を例示の実施例で説明した
が、当業者によれば、本発明の変形例および変更例は、
請求項に記載された構成により制限される範囲で可能で
ある。

【００５５】

【発明の効果】以上説明したことから、本発明は、コネ
クタ端子を備える導電片をベース部材から突出させ、こ
のベース部材上で導電片に接続する第一スイッチと、ベ
ース部材に間隔を置いた回路基板に取付けた第二スイッ
チとが、ハウジングに取付けた付けたアクチュエータの
操作量の加減により、一方または連続して第一及び第二
のスイッチを切り換えることが可能となるので、多機能
のスイッチ組立体を構成できる。

【００５６】また、本発明によれば、コネクタ端子を突
出させたベース部材と所定の機能を有する電気制御回路
を含む回路基板とが単に積み重ねるだけで直接プラグイ
ンすることができ、さらに、他の部材を搭載したベース
部材内に成形された導電片を有するユニークな構造を取
ることによって、複数のスイッチの切換えを１つのアク
チュエータにより操作できるので、構成を簡略にして組
立が容易になるとともに装置の小型化も実現でき、さら
に製造コストを低下させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のスイッチ組立体における分解図であ
る。

【図２】本発明の図１の２ー２線に沿った断面図であ
る。

【図３】本発明の図１の３ー３線に沿った断面図であ
る。

【図４】本発明の図１の４ー４線に沿った断面図であ
る。

【図５】本発明の図２の５ー５線に沿った断面図であ
る。

【符号の説明】

10 スイッチ組立体 12 ベース部材 16 カバー 18 回路基板組立体 20,22,24,26,28,30,32,34 導電片 21,23,25 端子 96,126 スイッチ 100,130 アクチュエータ部 148,194 プランジャ 176,178,180,182 ロッカー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（ａ）成型絶縁材料から形成されるベース
部材を含み、該ベース部材に少なくとも第一層導電片を
埋設し、その端部を接続部とするために前記ベース部材
の側縁から外向きに延設し、前記ベース部材が前記導電
片の中間部を露出させて該導電片と挿入接続が可能にな
る開口部を備えたハウジング手段と、（ｂ）前記ベース部材の表面に配置され、その端部を接
続部とするために前記ベース部材の側縁から外向きに延
設する少なくとも１つの第二層導電片と、（ｃ）前記ベース部材に取付けられ、前記第一及び第二
の導電片と接続された少なくとも１つの電気スイッチ手
段と、（ｄ）前記ハウジング手段に取付けられ、ユーザにより
操作可能で、前記スイッチ手段のオンオフ動作を行うア
クチュエータ手段と、を有する電気スイッチ組立体。
【請求項２】組立体が更に、回路基板と、導電片がほぼ直角に折曲されて前記回路基板に挿入さ
れ、該基板との間に電気的接続を行う前記導電片の他の
部分と、前記回路基板に取付けられ、アクチュエータ手段によっ
てオンオフ動作を行うように配置される第二の電気スイ
ッチ手段と、前記回路基板を貫通して伸び、前記第二のスイッチ手段
を作動した後に、ベース部材に取付けたスイッチ手段の
少なくとも一つを作動するように、ユーザが前記アクチ
ュエータ手段の連続した動きを操作できる部材と、を含
んでいることを特徴とする請求項２の組立体。
【請求項３】スイッチ組立体は、積み重ね関係で配置
され、かつ回路基板上のブッシュ部材にガイドされ、滑
動するプランジャ部材を備えることを特徴とする請求項
２の組立体。
【請求項４】（ａ）成型絶縁材料から形成されるベース
部材を含み、少なくとも１つの導電片をその上に取り付
け、その端部を前記ベースの側縁を越えて延設してベー
ス部材への差込み式接続部とするハウジング手段と、（ｂ）前記ベース部材上に取付けられ、前記導電片に接
続される第一スイッチ手段と、（ｃ）前記ベース部材と間隔を置いて取付けられる回路
基板手段と、（ｄ）前記回路基板手段上に取付けられる第二スイッチ
手段と、（ｅ）前記ハウジング手段上に移動可能に取付けられ、
ユーザが動かすことで前記第一スイッチ手段を作動する
ように操作可能なアクチュエータ手段と、（ｆ）前記回路基板手段を貫通して延在して、移動可能
となるプランジャ手段とを有し、前記第二スイッチ手段は、このスイッチの作動に続いて
前記アクチュエータ手段が連続操作されることによる過
作動を吸収し、これにより、前記プランジャ手段が前記
第二スイッチ手段で動かされ、前記第一スイッチ手段を
作動させることを特徴とする電気スイッチ組立体。
【請求項５】ベース部材がプラスチックで形成され
て、そこに複数の第二導電片が成形されかつ埋め込まれ
ており、前記第二導電片の第一端部がベース部材の縁部
から突出し、ベース部材に対して外部電気接続部とな
り、また、第二端部が成形された前記ベース部材の外側
に伸びていて、さらに、回路基板手段が前記導電片の第
二端部に差込み式で接続されることを特徴とする請求項
４の組立体。
【請求項６】プランジャ手段が回路基板手段に設けら
れたブッシュを通して滑動するように取付けられている
ことを特徴とする請求項４の組立体。
【請求項７】スイッチ手段がスナップ作動機構を有
し、アクチュエータ手段が尖軸部材を有し、この尖軸部
材と前記スイッチ手段との間にプッシュピンを有してい
ることを特徴とする請求項４の組立体。
【請求項８】アクチュエータ手段がベース部材上で尖
軸回りに回転可能に取付けられ、かつその中に窓を有す
る部材を備え、回路基板手段が前記窓を照らす発光手段
を有していることを特徴とする請求項４の組立体。