JPH0766204A - レーザ成膜装置 - Google Patents

レーザ成膜装置

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JPH0766204A
JPH0766204A JP5216199A JP21619993A JPH0766204A JP H0766204 A JPH0766204 A JP H0766204A JP 5216199 A JP5216199 A JP 5216199A JP 21619993 A JP21619993 A JP 21619993A JP H0766204 A JPH0766204 A JP H0766204A
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laser
light
optical means
optical
substrate
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JP5216199A
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Susumu Tateoka
進 舘岡
Shiro Takahashi
志郎 高橋
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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  • Chemically Coating (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板上に形成された絶縁保護膜の除去や金属
膜配線の切断を第1のレーザ光を照射して行った後新た
な金属膜配線の成膜を第2のレーザ光を照射して行うレ
ーザ成膜装置に関し、装置全体の低価格化及び小型化を
図る。 【構成】 第1のレーザ光出射手段1からの第1のレー
ザ光、第2のレーザ光出射手段3からの第2のレーザ
光、及び観察用光学手段5からの照明光は、共通に設け
られた光学手段100を通過する際に、光学手段100
の互いに異なる部分を通過し、最終的に基板101上の
同一箇所に合致する。この3種類の光が通過する光学手
段100の各通過部分は、それぞれの光の波長に適合し
た高透過率特性を持つように、例えば光学薄膜を用いて
形成されている。このため、第1のレーザ光や第2のレ
ーザ光は、そのレーザ出力を落とすことなく効率よく基
板101まで導光される。したがって、レーザ出力の高
出力化やそのための大型化を行う必要がなく、レーザ成
膜装置を低価格にかつ装置全体も小型なものとすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板上に形成された絶縁
保護膜や金属膜配線の除去を第1のレーザ光を照射して
行った後新たな金属膜配線の成膜を第2のレーザ光を照
射して行うレーザ成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザ光を用いて基板上に金
属配線用成膜を行うレーザ成膜装置が、例えば「U.
S.Patent No.:5,164,565」において知
られている。
【0003】この公報に開示されたレーザ成膜装置にお
いては、パッシベーション(絶縁破壊)用レーザ加工装
置と、IC配線成膜用レーザ加工装置の双方を備え、そ
の双方のレーザ加工装置からの各レーザ光をIC基板上
またはICウェハ基板上に照射することにより、IC配
線の成膜作業を行うようにしている。
【0004】このIC基板等のレーザ光照射面(試料
面)の手前には、顕微鏡光学系の一部を構成する対物レ
ンズが設けられ、上記のパッシベーション用レーザ加工
装置からのレーザ光、IC配線成膜用レーザ加工装置か
らのレーザ光、及びそのレーザ光照射面を拡大して観察
するための観察用光学系からの照明光の各々は、この共
通の対物レンズを通過する。
【0005】一方、上記の装置の場合、パッシベーショ
ン用レーザ加工装置はエキシマレーザであり、IC配線
成膜用レーザ加工装置はArレーザであるため、パッシ
ベーション用レーザ加工装置からのレーザ光の波長帯域
は、193nm、248nm、308nm等のいずれか
であり、またIC配線成膜用レーザ加工装置からのレー
ザ光の波長帯域は457nm〜514nmである。さら
に、観察用光学系照明光の波長帯域は、400nm〜7
00nmである。このように、共通に設けた一つの対物
レンズの中を、波長帯域が互いに異なるレーザ光や照明
光が通過する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、そのいずれ
かの光の波長だけに合わせて対物レンズの透過率特性を
調整するわけにはいかず、結局レーザ光や照明光は、対
物レンズを通過する際に、その透過率特性が全体的に低
下せざるを得ない。
【0007】したがって、パッシベーション用レーザ加
工装置やIC配線成膜用レーザ加工装置を高出力化しな
ければならず、レーザ成膜装置全体が高価格化し、かつ
大型化するという問題点を有していた。
【0008】また、このように、レーザ光や照明光の透
過率特性が低下すると、試料面を例えば観察用光学系に
設けたCCDカメラで観察する場合、モニタ画面上での
カラー画像も、カラーバランスを崩す方向にシフトし、
実際の試料面の色とモニタ画面上の観察色とが異なって
しまい、観察や検査が困難になるという問題点もあっ
た。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、装置全体の低価格化及び小型化が可能となる
レーザ成膜装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、基板上に形成された絶縁保護膜又は/及
び金属膜配線を除去する第1のレーザ光を出射する第1
のレーザ光出射手段と、前記第1のレーザ光による処理
の後に形成された金属化合物を含む薄膜から金属を堆積
させ新たな金属配線膜を形成する第2のレーザ光を出射
する第2のレーザ光出射手段と、を備えたレーザ成膜装
置において、前記第1のレーザ光を導光する第1の導光
光学手段と、前記第2のレーザ光を前記第1の導光光学
手段による光路とは分離した光路で導光する第2の導光
光学手段と、前記基板の手前に配置され、前記第1及び
第2の導光光学手段によってそれぞれ異なる光路で導光
された前記第1及び第2のレーザ光がその第1及び第2
のレーザ光毎に適合した高透過率特性を持つように形成
された互いに異なる部分で通過すると共にその通過した
第1及び第2のレーザ光を前記基板上の同一箇所に合致
させる光学手段と、を有することを特徴とするレーザ成
膜装置が、提供される。
【0011】
【作用】第1のレーザ光出射手段は、基板上に形成され
た絶縁保護膜や金属膜配線の除去を行うべく第1のレー
ザ光を出射する。その第1のレーザ光は、第1の導光光
学手段によって、最終段の光学手段まで導光される。ま
た、第2のレーザ光出射手段は、第1のレーザ光による
処理の後に形成された金属化合物を含む薄膜から金属を
堆積させ新たな金属配線膜を形成すべく、第2のレーザ
光を出射する。その第2のレーザ光は、第2の導光光学
手段によって第1の導光光学手段による光路とは分離し
た光路で、上記最終段の光学手段まで導光される。第1
及び第2の導光光学手段によってそれぞれ異なる光路で
導光されてきた第1及び第2のレーザ光は、最終段の光
学手段を通過する際に、その光学手段の互いに異なる部
分を通過する。その互いに異なる部分は、通過する第1
及び第2のレーザ光の波長に適合した高透過率特性を持
つように形成されている。そして、光学手段の各部分を
通過した第1及び第2のレーザ光は、光学手段によって
基板上の同一箇所において合致する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明のレーザ成膜装置の概略のブロッ
ク図である。図において、第1のレーザ光出射手段1は
第1のレーザ光を出射し、第1の導光光学手段2はその
第1のレーザ光をミラー2a等の光学部品を用いて光学
手段100まで導光する。また同様に、第2のレーザ光
出射手段3は第2のレーザ光を出射し、第2の導光光学
手段4はその第2のレーザ光をミラー4a等の光学部品
を用いて光学手段100まで導光する。
【0013】光学手段100は、例えば顕微鏡光学系の
一部を構成する対物レンズであり、第1及び第2の導光
光学手段2、4による各光路の最終段に設けられ、基板
(試料面)101の手前に配置される。第1及び第2の
導光光学手段2、4によってそれぞれ異なる光路で導光
されてきた第1及び第2のレーザ光は、その光学手段1
00を通過する際に、光学手段100の互いに異なる部
分を通過し、最終的に基板101上の同一箇所において
合致する。
【0014】この光学手段100の中心軸に光軸を合わ
せるようにして、観察用光学手段5が設けられる。この
観察用光学手段5は、光学手段100が基板101上に
形成する像を拡大して観察するためのものである。その
観察用光学手段5において使用される照明光は光学手段
100の中心を通過し、基板101を照明する。
【0015】上記の第1のレーザ光、第2のレーザ光、
及び照明光は共通に設けられた一つの光学手段100を
通過することになる。この3種類の光が通過する光学手
段100の各通過部分は、それぞれの光の波長に適合し
て高透過率特性を持つように、例えば光学薄膜を用いて
形成されている。このため、第1のレーザ光や第2のレ
ーザ光は、そのレーザ出力を落とすことなく効率よく基
板101まで導光される。したがって、レーザ出力の高
出力化やそのための大型化を行う必要がなく、レーザ成
膜装置を低価格にかつ装置全体も小型なものとすること
ができる。
【0016】また、照明光もその明るさを保持したまま
で基板101を照射することができる。このため、モニ
タのために必要な光量を基板101上において十分に確
保することができ、モニタ画面上でのカラー画像の色
が、実際の試料面101の色とほぼ同じものとなる。し
たがって、観察や検査をより容易に行うことができる。
【0017】図2は本発明のレーザ成膜装置の全体構成
を示す図である。図において、レーザ成膜装置は、Nd
−YAGレーザ10、Arレーザ30、観察用光学系5
0及び対物レンズ100から構成される。
【0018】Nd−YAGレーザ10は、パッシベーシ
ョン加工用レーザ、すなわちIC基板やICウェハ上に
形成された絶縁保護膜や金属膜配線の除去を行うための
レーザであり、第2高調波である532nmのパルスレ
ーザ光を出射する。Nd−YAGレーザ10は、Nd−
YAGレーザ本体11とレーザハーフミラー12から成
り、Nd−YAGレーザ本体から出射したレーザ光は、
レーザハーフミラー12を経由した後、スリット21、
結像レンズ22、ミラー23及び対物レンズ100を通
り、基板101上に結像する。最終段の対物レンズ10
0には、倍率が5×、10×、20×、40×、50
×、100×のものが用いられる。
【0019】上記のスリット21は、レーザハーフミラ
ー12を通過したレーザ光の中間像位置に配置され、丸
型もしくは角型のスリット形状を有し、そのスリット形
状が例えば0〜2mmの間で連続可変となるように構成
されている。このスリット21のスリット形状は、対物
レンズ100の倍率の逆数分だけ縮小された状態で基板
101に投影される。基板101は、Nd−YAGレー
ザ10からのレーザ光によって、そのスリット形状の基
板101上への投影像と同じ形状に加工される。
【0020】ミラー23は、Nd−YAGレーザ10か
らのレーザ光の進行方向を対物レンズ100側に向けさ
せるためのものであり、このミラー23によってほぼ直
角に進行方向を変えられたレーザ光は、対物レンズ10
0内の図中左側の部分100aを通過した後、基板10
1上において対物レンズ100の中心軸延長線上に結像
する。対物レンズ100の部分100aは、Nd−YA
Gレーザ10からのレーザ光の波長に適合した高透過率
特性を持つように、光学薄膜で調整されている。この光
学薄膜には、例えばMgF2 を主成分とした誘電体単層
薄膜が使用され、Nd−YAGレーザ10からの波長に
対して最も透過率が高くなるように、膜厚設定が行われ
ている。
【0021】上記スリット21の形状を照明し確認する
ために、スリット照明器60が設けられる。スリット照
明器60は、波長が400〜700nmのコールドライ
トの照明光を発する光源61、その照明光を導光するバ
ンドルファイバ62、及び照明光をレーザハーフミラー
12に集中させるコンデンサレンズ63から成る。コン
デンサレンズ63を通過し、レーザハーフミラー12に
おいて反射された照明光は、上記のNd−YAGレーザ
10からのレーザ光と同じ光路を辿って基板101に到
達し、ケーラー照明化されて基板101上にスリット形
状を照明する。
【0022】Arレーザ30は、配線加工用レーザ、す
なわち上記のNd−YAGレーザ10による絶縁保護膜
や金属膜配線の除去が行われたIC基板やICウェハ上
に新たな金属膜配線を行うためのレーザであり、488
〜515nmの連続波レーザ光を出射する。Arレーザ
30から出射されたレーザ光は、ファイバ入射光学系4
1及びファイバ42を経由した後、ファイバ出射光学系
43においてコリメート化され、さらにハーフミラー4
4、ファイバ結像光学系45、スリット46、結像レン
ズ47、ミラー48及び対物レンズ100を通り、基板
101上に像を結ぶ。
【0023】スリット46は、ファイバ結像光学系45
による中間像位置に配置され、このスリット46上にフ
ァイバ42によるスポット形状が結像する。スリット4
6上のスポット形状は、対物レンズ100の倍率の逆数
分だけ縮小された状態で基板101に投影される。基板
101は、Arレーザ30からのレーザ光によって、そ
のスポット形状の基板101上への投影像に従って加工
される。
【0024】ミラー48は、上記のミラー23と同様
に、Arレーザ30からのレーザ光の進行方向を対物レ
ンズ100側に向けさせるためのものであり、このミラ
ー48によってほぼ直角に進行方向を変えられたレーザ
光は、Nd−YAGレーザ10からのレーザ光と平行に
進み、対物レンズ100内の図中右側の部分100bを
通過した後、Nd−YAGレーザ10からのレーザ光の
結像位置と同じ位置、すなわち基板101上における対
物レンズ100の中心軸延長線上に結像する。対物レン
ズ100の部分100bは、Arレーザ30からのレー
ザ光の波長に適合した高透過率特性を持つように、光学
薄膜で調整されている。この光学薄膜には、上記の対物
レンズ100の部分100aに使用したのと同様に、例
えばMgF 2 を主成分とした誘電体単層薄膜が使用さ
れ、Arレーザ30からの波長に対して最も透過率が高
くなるように、膜厚設定が行われている。
【0025】ハーフミラー44の図中下方にはフォトダ
イオード49が設けられている。このフォトダイオード
49は、ハーフミラー44の0.01%のArレーザ3
0からのレーザ光を受光して、ファイバ42の断線の有
無を検知する。
【0026】ここで、ファイバ42から対物レンズ10
0に至るまでの光学系の最適設計について説明する。通
常、基板101上に結像するスポット形状は、φ1μm
〜φ10μmの金属配線幅に対応して、それと同じ径が
必要とされる。今、目標スポット径をφ5μm、対物レ
ンズ100と結像レンズ41によるトータルの倍率を5
0倍とすると、スリット46上のスポット径は、φ25
0μm(=5μm×50)必要となる。ファイバ42の
コア径をφ50μm、NA=0.1とすると、スリット
46上のスポット径はφ250μmであるから、ファイ
バ結像光学系45の倍率は5倍となり、ファイバ結像光
学系45の出射側におけるNAは0.02(=0.1/
5)となる。また、ファイバ結像光学系45の焦点距離
2 を150mmとすると、ファイバ出射光学系43の
焦点距離f1 は、結像倍率(5)=f2 /f1 の関係式
から30mm(=150/5)となる。ファイバ42か
ら対物レンズ100までの各光学部品は上記のような光
学上の諸元を持つように設計される。
【0027】観察用光学系50が対物レンズ100の中
心光軸上及びその光軸回りに設けられている。この観察
用光学系50中の一部として、基板101の視野を照明
するための視野照明器50aが設けられる。視野照明器
50は、ここでは図示されてない光源及びファイバ、コ
ンデンサレンズ54、ミラー53a、並びにハーフミラ
ー53bで構成されている。ここでは図示されていない
光源及びファイバによってファイバ光源位置59まで導
かれた視野照明光は、コンデンサレンズ54を通り、ミ
ラー53a及びハーフミラー53bを経由した後、対物
レンズ100の部分100cを通過して基板101上の
試料面をケーラー照明化する。対物レンズ100の部分
100cは、この照明光の波長に適合した高透過率特性
を持つように、光学薄膜で調整されている。この光学薄
膜には、例えばMgF2 とSiO 2 の誘電体多層膜が使
用され、視野照明光の波長に対して最も透過率が高くな
るように、膜厚や層数の設定が行われている。
【0028】基板101上で試料面を照明して反射した
視野照明光は、対物レンズ100の部分100c、ハー
フミラー53b及び結像レンズ群52を経由した後、双
眼プリズム51によって進行方向を変えられて中間像位
置51a及び51b上に結像する。その像はここでは図
示されていない接眼レンズによって観察される。結像レ
ンズ52を経由した後も直進した視野照明光は、4眼鏡
筒ハーフミラー58、ミラー57、リレーレンズ56を
通って、CCDカメラ55上に結像する。その像はここ
では図示されていないモニタの画面に表示されて、例え
ば基板101上にレーザ成膜が適正に実行されたか否か
が観察される。
【0029】上記のレーザ成膜装置において、基板10
1上へのレーザ成膜(金属配線膜)の形成は、次のよう
にして行われる。基板101は、例えばIC基板やIC
ウェハであり、基板101上に形成された金から成る金
属配線パターン(金属膜配線)上に、ポリイミドから成
る絶縁保護膜が形成されている。この絶縁保護膜及び金
属配線パターンの除去には、Nd−YAGレーザ10か
らのレーザ光が用いられる。絶縁保護膜や金属配線パタ
ーンを部分的に除去した後には、有機金属化合物ペース
ト(有機溶媒に溶かしたビヒクルに樹脂酸金を混練した
ペースト)を所定領域内において膜状に形成し、このペ
ーストにArレーザ30からのレーザ光を照射して金を
堆積させる。このようにして、新たな金属配線パターン
が形成される。
【0030】上記のレーザ成膜装置には、上述した有機
金属化合物ペーストを塗布する溶液塗布装置等が設けら
れるが、ここでは、それらの説明は省略する。このよう
に、本実施例では、Nd−YAGレーザ10からのレー
ザ光、Arレーザ30からのレーザ光、及び視野照明光
が共通に設けられた一つの対物レンズ100を通過する
ように構成すると共に、その3種類の光が通過する対物
レンズ100の各通過部分100a、100b及び10
0cを、それぞれの光の波長に適合した高透過率特性を
持つように薄膜を用いて形成した。このため、Nd−Y
AGレーザ10からのレーザ光、及びArレーザ30か
らのレーザ光は、そのレーザ出力を落とすことなく効率
よく基板101まで導光される。したがって、レーザ出
力の高出力化やそのための大型化を行う必要がなく、レ
ーザ成膜装置を低価格にかつ装置全体も小型なものとす
ることができる。
【0031】また、視野照明光もその明るさを保持した
ままで基板101を照射することができる。このため、
モニタのために必要な光量を基板101上において十分
に確保することができ、モニタ画面上でのカラー画像の
色が、実際の試料面101の色とほぼ同じものとなる。
したがって、観察や検査をより容易に行うことができ
る。
【0032】上記の説明では、一つの対物レンズで3種
類の光を一つの焦点に合致させているが、対物レンズは
一つではなく各光に対応させて3分割してもよい。ま
た、基板上の絶縁保護膜としてSiO2 を使用するとき
は、絶縁保護膜除去を行うレーザ装置として、Nd−Y
AGレーザに代えて、波長355nmのUV光(紫外レ
ーザ光)を出射するレーザ装置を使用する必要がある。
【0033】さらに、有機金属化合物ペーストの代わり
に、クロロホルムに分散させた有機金属化合物をスピン
コートで基板上に塗布し、その後クロロホルム溶液を揮
発させることにより、基板上に金属有機化合物を供給す
るようにしてもよい。また、有機金属化合物の代わり
に、金属無機化合物を用いるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、第1の
レーザ光及び第2のレーザ光が共通に設けられた一つの
光学手段を通過するように構成すると共に、この2種類
の光が通過する光学手段の各通過部分を、それぞれの光
の波長に適合した高透過率特性を持つように形成した。
【0035】このため、第1のレーザ光や第2のレーザ
光は、そのレーザ出力を落とすことなく効率よく導光さ
れる。したがって、レーザ出力の高出力化やそのための
大型化を行う必要がなく、レーザ成膜装置を低価格にか
つ装置全体も小型なものとすることができる。
【0036】また、照明光も、上記の第1及び第2のレ
ーザ光と同じ共通の光学手段を通過させ、その照明光が
通過する光学手段の通過部分を、照明光の波長に適合し
た高透過率特性を持つように構成した。
【0037】このため、モニタのために必要な光量を基
板上において十分に確保することができ、モニタ画面上
でのカラー画像の色が、実際の試料面の色とほぼ同じも
のとなる。したがって、観察や検査をより容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ成膜装置の概略のブロック図で
ある。
【図2】本発明のレーザ成膜装置の全体構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 第1のレーザ光出射手段 2 第1の導光光学手段 3 第2のレーザ光出射手段 4 第2の導光光学手段 10 Nd−YAGレーザ 21,46 スリット 22,47 結像レンズ 23,48 ミラー 30 Arレーザ 41 ファイバ入射光学系 42 ファイバ 43 ファイバ出射光学系 45 ファイバ結像光学系 50 観察用光学系 50a 視野照明器 51 双眼プリズム 52 結像レンズ群 53a ミラー 53b ハーフミラー 55 CCDカメラ 56 リレーレンズ 57 ミラー 58 4眼鏡筒ハーフミラー 60 スリット照明器 100 光学手段、対物レンズ 101 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01L 21/20 8122−4M

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された絶縁保護膜又は/及
    び金属膜配線を除去する第1のレーザ光を出射する第1
    のレーザ光出射手段と、前記第1のレーザ光による処理
    の後に形成された金属化合物を含む薄膜から金属を堆積
    させ新たな金属配線膜を形成する第2のレーザ光を出射
    する第2のレーザ光出射手段と、を備えたレーザ成膜装
    置において、 前記第1のレーザ光を導光する第1の導光光学手段と、 前記第2のレーザ光を前記第1の導光光学手段による光
    路とは分離した光路で導光する第2の導光光学手段と、 前記基板の手前に配置され、前記第1及び第2の導光光
    学手段によってそれぞれ異なる光路で導光された前記第
    1及び第2のレーザ光がその第1及び第2のレーザ光毎
    に適合した高透過率特性を持つように形成された互いに
    異なる部分で通過すると共にその通過した第1及び第2
    のレーザ光を前記基板上の同一箇所に合致させる光学手
    段と、 を有することを特徴とするレーザ成膜装置。
  2. 【請求項2】 前記光学手段が前記基板上に形成する像
    を拡大して観察する観察用光学手段が前記光学手段の中
    心軸上に沿って設けられ、前記観察用光学手段において
    使用される照明光が通過する前記光学手段の部分は前記
    照明光に適合した高透過率特性を持つように形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のレーザ成膜装置。
  3. 【請求項3】 前記光学手段における前記第1のレーザ
    光、第2レーザ光及び照明光が通過する部分の透過率特
    性の調整は光学薄膜を用いて行われることを特徴とする
    請求項1または2記載のレーザ成膜装置。
  4. 【請求項4】 前記光学手段は顕微鏡光学系の中の対物
    レンズであることを特徴とする請求項1 記載のレーザ成
    膜装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のレーザ光出射手段はNd−Y
    AGレーザであることを特徴とする請求項1記載のレー
    ザ成膜装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のレーザ光出射手段はArレー
    ザであることを特徴とする請求項1記載のレーザ成膜装
    置。
JP5216199A 1993-08-31 1993-08-31 レーザ成膜装置 Pending JPH0766204A (ja)

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