JPH0766065B2 - 時刻信号同期方法 - Google Patents
時刻信号同期方法Info
- Publication number
- JPH0766065B2 JPH0766065B2 JP1737384A JP1737384A JPH0766065B2 JP H0766065 B2 JPH0766065 B2 JP H0766065B2 JP 1737384 A JP1737384 A JP 1737384A JP 1737384 A JP1737384 A JP 1737384A JP H0766065 B2 JPH0766065 B2 JP H0766065B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- station
- time
- signal
- master station
- slave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Synchronizing For Television (AREA)
- Electric Clocks (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は時刻装置に於ける時刻信号同期方法に関する。
１つの親局時計の時刻信号を遠隔地に散在する子局時計
に有線伝送路を介して送付し前記親局と同一時刻を表示
するようにした時刻装置は各種業務上例えば列車の運行
管理或いはロケット打ち上げの時刻制御若しくは人工衛
星の追跡装置等に於いて不可欠のものである。
に有線伝送路を介して送付し前記親局と同一時刻を表示
するようにした時刻装置は各種業務上例えば列車の運行
管理或いはロケット打ち上げの時刻制御若しくは人工衛
星の追跡装置等に於いて不可欠のものである。
従来からこれらの時刻装置としてはその精度の等級に応
じ各種の方法のものが作られているが精度の高い時刻装
置の例としては第１図に示すものが一般的である。同図
に於いてマスター局１は、これと有線伝送路2,2,……で
接続されたスレーブ局3,3,……（隷属子局）に対し同期
クロック信号を送出し、スレーブ局ではこれを受信し前
記マスター局と自局との間の伝送線路長に応じた前記同
期クロック信号の伝送遅延時間を補正する遅延補正器を
介して夫々に備えた時刻信号発生器に入力しこれによっ
て同期をとり前記マスター局と同一の時刻表示を行うも
のである。
じ各種の方法のものが作られているが精度の高い時刻装
置の例としては第１図に示すものが一般的である。同図
に於いてマスター局１は、これと有線伝送路2,2,……で
接続されたスレーブ局3,3,……（隷属子局）に対し同期
クロック信号を送出し、スレーブ局ではこれを受信し前
記マスター局と自局との間の伝送線路長に応じた前記同
期クロック信号の伝送遅延時間を補正する遅延補正器を
介して夫々に備えた時刻信号発生器に入力しこれによっ
て同期をとり前記マスター局と同一の時刻表示を行うも
のである。
しかしながら上述した如く同期信号の伝送路伝搬遅延時
間の補正を固定的な遅延補正回路を介して行う如き従来
の方法ではマスター局とスレーブ局間の遅延補正を夫々
のスレーブに関し個々に行わねばならないばかりか、伝
送線路長の温度による伸縮或いは材質劣化による特性の
変化等によってその遅延時間が変化した場合に対応でき
ないという欠点があった。この欠点はたとえば列車運行
の如く時刻の正確さが人命にも影響する如き業務に用い
るものである場合は極めて大きな欠点であって別途伝送
線路の変化を正確に知る手段を備えない限りその信頼性
を大きく損なうものであった。
間の補正を固定的な遅延補正回路を介して行う如き従来
の方法ではマスター局とスレーブ局間の遅延補正を夫々
のスレーブに関し個々に行わねばならないばかりか、伝
送線路長の温度による伸縮或いは材質劣化による特性の
変化等によってその遅延時間が変化した場合に対応でき
ないという欠点があった。この欠点はたとえば列車運行
の如く時刻の正確さが人命にも影響する如き業務に用い
るものである場合は極めて大きな欠点であって別途伝送
線路の変化を正確に知る手段を備えない限りその信頼性
を大きく損なうものであった。
本発明は上述の如き従来の時刻信号同期方法の欠点を除
去するためになされたものであって、マスター局と、該
マスター局とは有線伝送路にて接続された前記マスター
局から送出される信号を受信して時刻を表示する一若し
くは複数のスレーブ局とからなる時刻装置に於いて、前
記マスター局及びスレーブ局の夫々にて同一送信所から
送信される同一チャネルテレビ放送波を受信しこの中に
含まれる画像同期信号を抽出し、前記マスター局に於い
ては自局に備える時刻信号発生器のクロック信号のエッ
ジと前記テレビ放送波中の画像同期信号のエッジとの位
相差ｍを検出すると共にこの位相差ｍを数値信号情報と
して前記有線伝送路を介して前記スレーブ局に送出し、
前記スレーブ局に於いては、同様に自局が備える時刻信
号発生器のクロック信号エッジと前記テレビ放送波中に
含まれる画像同期信号エッジとの位相差ｎを検出すると
共に該位相差ｎと前記マスター局が送付したマスター局
に於ける位相差ｍとの差ｍ−ｎが、前記テレビ放送波中
の画像同期信号の前記両局に到達する遅延時間差を加味
した上で零となるように前記スレーブ局に備える時刻信
号発生器を制御することによってマスター局と同位相の
クロック信号を発生する、或いは前記テレビ放送波を発
射するものが地球周回人工衛星等の如き移動送信所であ
る場合に於いて、前記マスター局にて前記移動送信所の
位置情報をも併せてスレーブ局に対し送付すると共に、
スレーブ局では前記移動送信所の位置情報を加味して自
局の時刻信号発生器を制御することによってマスター局
と同位相のクロック信号を発生することを目的とする。
去するためになされたものであって、マスター局と、該
マスター局とは有線伝送路にて接続された前記マスター
局から送出される信号を受信して時刻を表示する一若し
くは複数のスレーブ局とからなる時刻装置に於いて、前
記マスター局及びスレーブ局の夫々にて同一送信所から
送信される同一チャネルテレビ放送波を受信しこの中に
含まれる画像同期信号を抽出し、前記マスター局に於い
ては自局に備える時刻信号発生器のクロック信号のエッ
ジと前記テレビ放送波中の画像同期信号のエッジとの位
相差ｍを検出すると共にこの位相差ｍを数値信号情報と
して前記有線伝送路を介して前記スレーブ局に送出し、
前記スレーブ局に於いては、同様に自局が備える時刻信
号発生器のクロック信号エッジと前記テレビ放送波中に
含まれる画像同期信号エッジとの位相差ｎを検出すると
共に該位相差ｎと前記マスター局が送付したマスター局
に於ける位相差ｍとの差ｍ−ｎが、前記テレビ放送波中
の画像同期信号の前記両局に到達する遅延時間差を加味
した上で零となるように前記スレーブ局に備える時刻信
号発生器を制御することによってマスター局と同位相の
クロック信号を発生する、或いは前記テレビ放送波を発
射するものが地球周回人工衛星等の如き移動送信所であ
る場合に於いて、前記マスター局にて前記移動送信所の
位置情報をも併せてスレーブ局に対し送付すると共に、
スレーブ局では前記移動送信所の位置情報を加味して自
局の時刻信号発生器を制御することによってマスター局
と同位相のクロック信号を発生することを目的とする。
以下本発明を図示した原理図に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第２図は本発明の原理を説明するブロック図である。
同図に於いて４はマスター局であって、テレビ放送波を
受信する受信機RXとこの出力信号から画像同期信号を抽
出する同期信号分離器５及びこれと時刻信号発生器６の
出力との位相差ｍを検出する位相比較器７とから構成
し、有線伝送路2,2,……を介してスレーブ局に対し前記
位相差信号ｍを検出する。
受信する受信機RXとこの出力信号から画像同期信号を抽
出する同期信号分離器５及びこれと時刻信号発生器６の
出力との位相差ｍを検出する位相比較器７とから構成
し、有線伝送路2,2,……を介してスレーブ局に対し前記
位相差信号ｍを検出する。
一方、スレーブ局8,8,……は同様に受信機RXS及び同期
信号分離器９によってテレビ電波から画像同期信号を導
出すると共にこれと自局に備える時刻信号発生器10の出
力たるクロック信号との位相差ｎを検出し、この位相差
ｎと上述のマスター局が送付したマスター局に於ける位
相差信号ｍとを比較調整器11に入力し両者の位相差の差
ｍ−ｎを検出しかつこれを零とすべく前記時刻信号発生
器10を制御しこのときあらかじめ設定したテレビ放送波
の到達位相差をも併せて補正するよう構成したものであ
る。
信号分離器９によってテレビ電波から画像同期信号を導
出すると共にこれと自局に備える時刻信号発生器10の出
力たるクロック信号との位相差ｎを検出し、この位相差
ｎと上述のマスター局が送付したマスター局に於ける位
相差信号ｍとを比較調整器11に入力し両者の位相差の差
ｍ−ｎを検出しかつこれを零とすべく前記時刻信号発生
器10を制御しこのときあらかじめ設定したテレビ放送波
の到達位相差をも併せて補正するよう構成したものであ
る。
斯のように構成した本発明の時刻装置は従来の方法と異
なり前記マスター局がスレーブ局に対して送出する信号
はテレビ放送波中の画像同期信号との位相差信号ｍであ
って、これはスレーブ局に於いても同様に自局の時刻信
号発生器のクロック信号と前記テレビ放送波中の画像同
期信号との位相差ｎとして検出しｍとｎも両者を比較す
るものであり両者間の同期は両者に共通かつ不変なるテ
レビ放送波中の画像同期信号を基準として相対的な位相
差信号ｍとｎを比較して行うから、両者間を接続する伝
送線路を信号が伝搬する際に生ずる遅延時間の変動の影
響は除去され前記マスター局に於ける位相差ｍを参照し
かつ前記テレビ放送波が両局に到達する時間差を補正し
て両局の位相差ｍ−ｎを零ならしめるようにスレーブ局
の時刻信号発生器を制御すればマスター局とスレーブ局
とのクロック信号の位相を正確に一致させることが出来
る。
なり前記マスター局がスレーブ局に対して送出する信号
はテレビ放送波中の画像同期信号との位相差信号ｍであ
って、これはスレーブ局に於いても同様に自局の時刻信
号発生器のクロック信号と前記テレビ放送波中の画像同
期信号との位相差ｎとして検出しｍとｎも両者を比較す
るものであり両者間の同期は両者に共通かつ不変なるテ
レビ放送波中の画像同期信号を基準として相対的な位相
差信号ｍとｎを比較して行うから、両者間を接続する伝
送線路を信号が伝搬する際に生ずる遅延時間の変動の影
響は除去され前記マスター局に於ける位相差ｍを参照し
かつ前記テレビ放送波が両局に到達する時間差を補正し
て両局の位相差ｍ−ｎを零ならしめるようにスレーブ局
の時刻信号発生器を制御すればマスター局とスレーブ局
とのクロック信号の位相を正確に一致させることが出来
る。
尚本発明は以下のように変形してもよい。
即ち、前記テレビ送信所が例えば人工衛星の如き移動送
信局である場合、マスター局に於いて前記移動送信所の
位置を検出してこの情報をも併せてスレーブ局に対し送
出し該スレーブ局にて上述の位相差信号の他新たに移動
信号所の位置情報をも加えてデータ処理を行ったうえ上
述した如く双方の同期をとる。
信局である場合、マスター局に於いて前記移動送信所の
位置を検出してこの情報をも併せてスレーブ局に対し送
出し該スレーブ局にて上述の位相差信号の他新たに移動
信号所の位置情報をも加えてデータ処理を行ったうえ上
述した如く双方の同期をとる。
斯くすることによって人工衛星等の電波が到達する極め
て広範囲にわたって本発明を応用することが出来る。
て広範囲にわたって本発明を応用することが出来る。
以上説明した如く本発明は従来伝送線路を介してマスタ
ー局から各スレーブ局に直接時刻発生信号を送付してい
た同期方法に代わり両者に共通して得られしかも極めて
正確なテレビ放送波中の画像同期信号を利用しこれと夫
々の時刻信号発生器との位相差を検出してこれらの位相
差の差が零となるようにして両者の時刻の同期をはかる
ものであるから従来の如くクロック同期信号が伝送線路
を伝搬する際に生ずる遅延時間変動の影響を除去すると
ともに移動するスレーブ局にも応用でき正確な同期を得
かつ新規なるシステムへの応用をはかるうえで極めて有
効である。
ー局から各スレーブ局に直接時刻発生信号を送付してい
た同期方法に代わり両者に共通して得られしかも極めて
正確なテレビ放送波中の画像同期信号を利用しこれと夫
々の時刻信号発生器との位相差を検出してこれらの位相
差の差が零となるようにして両者の時刻の同期をはかる
ものであるから従来の如くクロック同期信号が伝送線路
を伝搬する際に生ずる遅延時間変動の影響を除去すると
ともに移動するスレーブ局にも応用でき正確な同期を得
かつ新規なるシステムへの応用をはかるうえで極めて有
効である。
第１図は従来の時刻装置に於ける同期方法を説明するブ
ロック図、第２図は本発明の原理を説明するブロック図
である。 １……従来のマスター局,2……伝送線路,3……スレーブ
局,4……本発明に係るマスター局,5及び９……同期分離
器,6及び10……時刻信号発生器,7及び12……位相比較
器,8……本発明に係わるスレーブ局,11……比較調整器
ロック図、第２図は本発明の原理を説明するブロック図
である。 １……従来のマスター局,2……伝送線路,3……スレーブ
局,4……本発明に係るマスター局,5及び９……同期分離
器,6及び10……時刻信号発生器,7及び12……位相比較
器,8……本発明に係わるスレーブ局,11……比較調整器
Claims (2)
- 【請求項１】マスター局と、該マスター局とは有線伝送
路にて接続され前記マスター局から送出される信号を受
信して時刻を表示する一若しくは複数のスレーブ局とか
らなる時刻装置に於いて、前記マスター局及びスレーブ
局の夫々にて同一送信所から送信される同一チャネルテ
レビ放送波を受信しこの中に含まれる画像同期信号を抽
出し、前記マスター局に於いては自局に備える時刻信号
発生器のクロック信号のエッジと前記テレビ放送波中の
画像同期信号のエッジとの位相差ｍを検出すると共にこ
の位相差ｍを数値信号情報として前記有線伝送路を介し
て前記スレーブ局に送出し、前記スレーブ局に於いて
は、同様に自局が備える時刻信号発生器のクロック信号
エッジと前記テレビ放送波中に含まれる画像同期信号エ
ッジとの位相差ｎを検出すると共に該位相差ｎと前記マ
スター局が送付したマスター局に於ける位相差ｍとの差
ｍ−ｎが、前記テレビ放送波中の画像同期信号の前記両
局に到達する遅延時間差を加味した上で零となるように
前記スレーブ局に備える時刻信号発生器を制御すること
によってマスター局と同位相のクロック信号を発生する
ようにしたことを特徴とする時刻装置に於ける時刻信号
同期方法。 - 【請求項２】前記テレビ放送波を発射するものが地球周
回人工衛星等の如き移動送信所である場合に於いて、前
記マスター局にて前記移動送信所の位置情報をも併せて
スレーブ局に対し送付すると共に、スレーブ局では前記
移動送信所の位置情報を加味して自局の時刻信号発生器
を制御したことを特徴とした特許請求の範囲第１項記載
の時刻信号同期方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1737384A JPH0766065B2 (ja) | 1984-01-31 | 1984-01-31 | 時刻信号同期方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1737384A JPH0766065B2 (ja) | 1984-01-31 | 1984-01-31 | 時刻信号同期方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60160777A JPS60160777A (ja) | 1985-08-22 |
| JPH0766065B2 true JPH0766065B2 (ja) | 1995-07-19 |
Family
ID=11942210
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1737384A Expired - Lifetime JPH0766065B2 (ja) | 1984-01-31 | 1984-01-31 | 時刻信号同期方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0766065B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2501546B2 (ja) * | 1991-06-04 | 1996-05-29 | 北陸電力株式会社 | 基準時刻信号発生装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5397348A (en) * | 1977-02-04 | 1978-08-25 | Nec Corp | Correctable timing device |
| JPS55163484A (en) * | 1979-06-08 | 1980-12-19 | Hitachi Ltd | Time synchronizing method |
-
1984
- 1984-01-31 JP JP1737384A patent/JPH0766065B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 福興人八（外２名）訳者「時と周波数」１９８０年講談社発行，Ｐ．２１５−２２１ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60160777A (ja) | 1985-08-22 |
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