JPH0765959A - El素子 - Google Patents
El素子Info
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- JPH0765959A JPH0765959A JP5211560A JP21156093A JPH0765959A JP H0765959 A JPH0765959 A JP H0765959A JP 5211560 A JP5211560 A JP 5211560A JP 21156093 A JP21156093 A JP 21156093A JP H0765959 A JPH0765959 A JP H0765959A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electron
- layer
- light emitting
- electrons
- electrode
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- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、発光効率を低下を防止し、コントラ
ストを向上させる構造のEL素子を提供することを目的
とする。 【構成】本発明は、発光波長を透過する透明基板11、
導電膜(透明電極)12、発光体13、該発光体13を
両側から挟む小屈折率の電子反射層14、電子走行層
(真性またはn型層)15、一部が電子走行層15中に
埋め込まれる円錐状の突起部Aを有する電子放出電極1
6から構成され、電界が印加されると突起部Aに電界が
集中し、ここから電子が電子走行層15中に放出・加速
されて、発光体13に向かって走行する。この電子は、
格子等で走行中に散乱され、電界方向に対して横方向に
拡がるが、電子反射層14が電子に対するポテンシャル
バリアとして働き、電子を反射して、電子の横拡がりを
抑制した高コントラストのEL素子である。
ストを向上させる構造のEL素子を提供することを目的
とする。 【構成】本発明は、発光波長を透過する透明基板11、
導電膜(透明電極)12、発光体13、該発光体13を
両側から挟む小屈折率の電子反射層14、電子走行層
(真性またはn型層)15、一部が電子走行層15中に
埋め込まれる円錐状の突起部Aを有する電子放出電極1
6から構成され、電界が印加されると突起部Aに電界が
集中し、ここから電子が電子走行層15中に放出・加速
されて、発光体13に向かって走行する。この電子は、
格子等で走行中に散乱され、電界方向に対して横方向に
拡がるが、電子反射層14が電子に対するポテンシャル
バリアとして働き、電子を反射して、電子の横拡がりを
抑制した高コントラストのEL素子である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オプトエレクトロニク
ス技術による発光素子(EL素子)を用いた表示装置
(ディスプレイ)に関する。
ス技術による発光素子(EL素子)を用いた表示装置
(ディスプレイ)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光体に電界を加えて発光させる
現象を利用した発光素子にはEL素子(Electro Lumine
scent panel )がある。このEL素子は、駆動形式によ
りAC形とDC形とに分類され、さらに発光層若しくは
絶縁層の形成方法により薄膜形と分散形に分類される。
現象を利用した発光素子にはEL素子(Electro Lumine
scent panel )がある。このEL素子は、駆動形式によ
りAC形とDC形とに分類され、さらに発光層若しくは
絶縁層の形成方法により薄膜形と分散形に分類される。
【0003】図6には従来例の薄膜形EL素子の構造を
示す。この素子は背面電極7側の誘電体層(Y2 O3 )
6と発光層(ZnS:Mn)4との間に吸収層(a−S
i)5を設けた構造になっている。通常、この吸収層5
には、赤色光をも吸収できるバンドギャップを持つS
i,Ge,GaAsなどの無添加半導体を用いられてい
る。
示す。この素子は背面電極7側の誘電体層(Y2 O3 )
6と発光層(ZnS:Mn)4との間に吸収層(a−S
i)5を設けた構造になっている。通常、この吸収層5
には、赤色光をも吸収できるバンドギャップを持つS
i,Ge,GaAsなどの無添加半導体を用いられてい
る。
【0004】この様な構造により、発光層4から背面側
に放射された光は、吸収層5で吸収されるため、横(ガ
ラス基板1と平行)方向に伝播しない。よって、コント
ラストが改善される。
に放射された光は、吸収層5で吸収されるため、横(ガ
ラス基板1と平行)方向に伝播しない。よって、コント
ラストが改善される。
【0005】また、背面方向に放射した光が吸収層5で
吸収されると、そこでキャリア(電子)を生成する。そ
して、この生成電子は発光層4に注入され、発光中心
(Mn)の励起に寄与するため、発光輝度が向上する。
吸収されると、そこでキャリア(電子)を生成する。そ
して、この生成電子は発光層4に注入され、発光中心
(Mn)の励起に寄与するため、発光輝度が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した図6
の従来例では、吸収層5としてバンドギャップの小さな
Si,Ge,GaAsなどを用いている。すなわち、吸
収層5のバンドギャップは、発光層4のバンドギャップ
よりも小さいため、吸収層5と発光層4の界面に電子に
対するポテンシャルバリアが生じる。すなわち、背面方
向に放射された光によって吸収層5で生成された電子
は、この界面に存在するポテンシャルバリアを電界によ
るトンネリングで通過しなければ、発光層4へは注入さ
れない。
の従来例では、吸収層5としてバンドギャップの小さな
Si,Ge,GaAsなどを用いている。すなわち、吸
収層5のバンドギャップは、発光層4のバンドギャップ
よりも小さいため、吸収層5と発光層4の界面に電子に
対するポテンシャルバリアが生じる。すなわち、背面方
向に放射された光によって吸収層5で生成された電子
は、この界面に存在するポテンシャルバリアを電界によ
るトンネリングで通過しなければ、発光層4へは注入さ
れない。
【0007】従って従来例の素子構造は、コントラスト
が改善されるが、高輝度を得るためには、さらに高い電
圧の印加が必要になる。すなわち、吸収層5を設けるこ
とで、発光効率が低下する。
が改善されるが、高輝度を得るためには、さらに高い電
圧の印加が必要になる。すなわち、吸収層5を設けるこ
とで、発光効率が低下する。
【0008】また、発光層4に注入されない生成電子
は、吸収層5で再結合して消滅するが、この時、エネル
ギーを熱として放出するため、素子温度が上昇する。よ
って、素子特性が不安定になるだけでなく、素子の寿命
をも短くしてしまう。そこで本発明は、発光効率を低下
を防止し、コントラストを向上させる構造のEL素子を
提供することを目的とする。
は、吸収層5で再結合して消滅するが、この時、エネル
ギーを熱として放出するため、素子温度が上昇する。よ
って、素子特性が不安定になるだけでなく、素子の寿命
をも短くしてしまう。そこで本発明は、発光効率を低下
を防止し、コントラストを向上させる構造のEL素子を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、発光中心となる物質を添加した発光体と、
前記発光体を挟む2つ以上の電圧印加電極とで構成さ
れ、少なくとも1つの電極に、前記発光体中に入込み印
加された電界を狭い領域に集中させる尖突起を有するE
L素子を提供する。
するために、発光中心となる物質を添加した発光体と、
前記発光体を挟む2つ以上の電圧印加電極とで構成さ
れ、少なくとも1つの電極に、前記発光体中に入込み印
加された電界を狭い領域に集中させる尖突起を有するE
L素子を提供する。
【0010】
【作用】以上のような構成のEL素子により、素子の電
極間に電圧を印加すると、電極の突起部先端に電界が集
中し、突起部から電子が放出される。この放出電子は電
界により加速され、発光体に向かって走行し、発光体中
の発光中心を励起する。すなわち、発光する場所は、放
出電子が走行する所であるため、電界が集中する突起部
周辺の狭い領域になり、狭い領域でのみ発光されコント
ラストが向上される。
極間に電圧を印加すると、電極の突起部先端に電界が集
中し、突起部から電子が放出される。この放出電子は電
界により加速され、発光体に向かって走行し、発光体中
の発光中心を励起する。すなわち、発光する場所は、放
出電子が走行する所であるため、電界が集中する突起部
周辺の狭い領域になり、狭い領域でのみ発光されコント
ラストが向上される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には、本発明による第1実施例として
EL素子の構造を示す。このEL素子は、主として、発
光波長を透過する透明基板11、導電膜(透明電極)1
2、発光体13、電子反射層14、電子走行層(真性ま
たはn型層)15、電子放出電極16から構成されてい
る。前記発光体13は、該発光体13よりも屈折率の小
さい電子反射層14で両側から挟まれており、また、電
子放出電極16は、その一部が電子走行層(真性または
n型層)15中に埋め込まれており、その埋め込まれた
部分の先端Aが突起状になっている。
に説明する。図1には、本発明による第1実施例として
EL素子の構造を示す。このEL素子は、主として、発
光波長を透過する透明基板11、導電膜(透明電極)1
2、発光体13、電子反射層14、電子走行層(真性ま
たはn型層)15、電子放出電極16から構成されてい
る。前記発光体13は、該発光体13よりも屈折率の小
さい電子反射層14で両側から挟まれており、また、電
子放出電極16は、その一部が電子走行層(真性または
n型層)15中に埋め込まれており、その埋め込まれた
部分の先端Aが突起状になっている。
【0012】このEL素子の具体的な構成部材として、
前記基板11は石英ガラス、透明導電膜(透明電極)1
2はSnO2 (酸化スズ)、発光体13はZnO:Mn
(Mn添加酸化亜鉛)、絶縁層17,18はSiO2
(酸化シリコン)、電子反射層14はMgO(酸化マグ
ネシウム)、電子走行層15は無添加ZnO、電子放出
電極16はMo(モリブデン)である。
前記基板11は石英ガラス、透明導電膜(透明電極)1
2はSnO2 (酸化スズ)、発光体13はZnO:Mn
(Mn添加酸化亜鉛)、絶縁層17,18はSiO2
(酸化シリコン)、電子反射層14はMgO(酸化マグ
ネシウム)、電子走行層15は無添加ZnO、電子放出
電極16はMo(モリブデン)である。
【0013】この素子の形成においては、基板11上に
スパッタリング法を用いて、透明導電膜12を形成した
後、電子ビーム蒸着法で絶縁層17/電子反射層14/
絶縁層18を順次蒸着する。
スパッタリング法を用いて、透明導電膜12を形成した
後、電子ビーム蒸着法で絶縁層17/電子反射層14/
絶縁層18を順次蒸着する。
【0014】次に図3(a)に示すようにフォトリソグ
ラフィによる選択エッチングで、透明電極12が露出す
るように、絶縁層18/電子反射層14/絶縁層17の
一部を開口する。
ラフィによる選択エッチングで、透明電極12が露出す
るように、絶縁層18/電子反射層14/絶縁層17の
一部を開口する。
【0015】次に図3(b)に示すように、その開口部
Bを充填するように、電子ビーム蒸着法で発光体13/
電子走行層15を順次堆積した後、図示しないレジスト
マスクを剥離した。
Bを充填するように、電子ビーム蒸着法で発光体13/
電子走行層15を順次堆積した後、図示しないレジスト
マスクを剥離した。
【0016】そして、発光体13上部の電子走行層(真
性またはn型層)15の一部をイオンビームエッチング
で円錐孔状に除去した後、円錐孔を埋めるように電子放
出電極16を電子ビーム蒸着法で形成し、図1(a)に
示す様な素子を完成させた。但し、膜形成には電子ビー
ム蒸着法以外の方法、たとえばスパッタリング法やCV
D等の形成技術を用いても良い。
性またはn型層)15の一部をイオンビームエッチング
で円錐孔状に除去した後、円錐孔を埋めるように電子放
出電極16を電子ビーム蒸着法で形成し、図1(a)に
示す様な素子を完成させた。但し、膜形成には電子ビー
ム蒸着法以外の方法、たとえばスパッタリング法やCV
D等の形成技術を用いても良い。
【0017】図2を参照して、このような構造のEL素
子について説明する。まず、電子放出電極16に負電圧
を、透明電極12に正電圧を印加すると、電子放出電極
16の突起部Aに電界が集中し、そこから電子Cが電子
走行層(真性またはn型層)15中に放出される。この
放出電子Cは、電子走行層15中において電界により加
速され、発光体13に向かって走行する。この走行電子
Cは、格子などにより走行中に散乱され、電界方向に対
して横方向に拡がる。しかし、電子反射層14が電子C
に対するポテンシャルバリアとして働くため、電子反射
層14が電子Cを反射して、電子の横拡がりが抑制され
る。
子について説明する。まず、電子放出電極16に負電圧
を、透明電極12に正電圧を印加すると、電子放出電極
16の突起部Aに電界が集中し、そこから電子Cが電子
走行層(真性またはn型層)15中に放出される。この
放出電子Cは、電子走行層15中において電界により加
速され、発光体13に向かって走行する。この走行電子
Cは、格子などにより走行中に散乱され、電界方向に対
して横方向に拡がる。しかし、電子反射層14が電子C
に対するポテンシャルバリアとして働くため、電子反射
層14が電子Cを反射して、電子の横拡がりが抑制され
る。
【0018】よって、ほとんどの走行する電子Cは、電
子反射層14によって発光体13まで導かれ、そこに効
率良く注入され、発光中心を励起する。また発光体13
で放射された光nは、発光体13が屈折率の小さい電子
反射層14で挟まれているため、発光体13内に閉じ込
められ、前面(基板11側)から光mとして出射され
る。図1(a)には、電子反射層14への漏れ電流を抑
制するために背面電極(電子放出電極)16と電子反射
層14との間に絶縁膜18が挿入されているが、この絶
縁膜18は本発明に必須の構成要素ではない。すなわ
ち、この絶縁膜18を形成しなくても高効率および高コ
ントラスト発光は実現できる。
子反射層14によって発光体13まで導かれ、そこに効
率良く注入され、発光中心を励起する。また発光体13
で放射された光nは、発光体13が屈折率の小さい電子
反射層14で挟まれているため、発光体13内に閉じ込
められ、前面(基板11側)から光mとして出射され
る。図1(a)には、電子反射層14への漏れ電流を抑
制するために背面電極(電子放出電極)16と電子反射
層14との間に絶縁膜18が挿入されているが、この絶
縁膜18は本発明に必須の構成要素ではない。すなわ
ち、この絶縁膜18を形成しなくても高効率および高コ
ントラスト発光は実現できる。
【0019】この実施例で電子反射層14として用いた
MgOは酸素欠損型半導体であり、導電型はpである。
よって、MgOは電子に対してポテンシャルバリアとし
て働く。MgO以外で電子に対してポテンシャルバリア
として働く材料として、ガラス(例えばSiO2 など)
などの絶縁体がある。
MgOは酸素欠損型半導体であり、導電型はpである。
よって、MgOは電子に対してポテンシャルバリアとし
て働く。MgO以外で電子に対してポテンシャルバリア
として働く材料として、ガラス(例えばSiO2 など)
などの絶縁体がある。
【0020】また、電子放出16電極の形状(突起)と
して図1(a)に1つの針先状のものを示したが、この
数は複数でもよい。形状も必ずしも針先状でなくてもよ
く、図1(b)に示す様な凹凸であってもよい。この様
な凹凸を形成する方法としては、選択エッチングやサン
ドブラストなどがある。
して図1(a)に1つの針先状のものを示したが、この
数は複数でもよい。形状も必ずしも針先状でなくてもよ
く、図1(b)に示す様な凹凸であってもよい。この様
な凹凸を形成する方法としては、選択エッチングやサン
ドブラストなどがある。
【0021】さらに、第1実施例の構成要素として電子
走行層15を設けてあるが、この電子走行層15は電子
が発光中心を充分に励起できるエネルギーを得るまで、
発光中心に衝突しない様に設けられた層であり、本発明
の必須構成要素ではない。
走行層15を設けてあるが、この電子走行層15は電子
が発光中心を充分に励起できるエネルギーを得るまで、
発光中心に衝突しない様に設けられた層であり、本発明
の必須構成要素ではない。
【0022】よって、図1(c)に示す様に、電子走行
部分が発光体13であってもよい。しかし、この場合、
電子放出電極16から放出した電子の一部が充分に加速
される前に発光中心と衝突し、エネルギーを失うため、
電子走行層15が存在する場合と比較して、発光効率が
低下する。
部分が発光体13であってもよい。しかし、この場合、
電子放出電極16から放出した電子の一部が充分に加速
される前に発光中心と衝突し、エネルギーを失うため、
電子走行層15が存在する場合と比較して、発光効率が
低下する。
【0023】次に図4には、本発明による第2実施例と
してのEL素子の構造を示し説明する。このEL素子
は、不透明基板を用いた実施例であり、電子放出電極と
して、高濃度にドーピングされた導電性Si基板を異方
性エッチングにより円錐(コーン)状に加工した電界放
射エミッタを用いている。
してのEL素子の構造を示し説明する。このEL素子
は、不透明基板を用いた実施例であり、電子放出電極と
して、高濃度にドーピングされた導電性Si基板を異方
性エッチングにより円錐(コーン)状に加工した電界放
射エミッタを用いている。
【0024】このEL素子は、以下のように形成され
る。まず、図4(a)に示すように、n型導電性のSi
基板21上にスパッタリング法でSiN(窒化シリコ
ン)膜22とW(タングステン)膜23を順次形成し、
その上層の一部にレジストマクス24を塗布する。
る。まず、図4(a)に示すように、n型導電性のSi
基板21上にスパッタリング法でSiN(窒化シリコ
ン)膜22とW(タングステン)膜23を順次形成し、
その上層の一部にレジストマクス24を塗布する。
【0025】次に図4(b)に示すように、レジストマ
スク24で被われていないW膜23/SiN膜22をエ
ッチングして除去し、続いて図4(c)に示すように、
ウェットエッチング等の異方性エッチングによりサイド
エッチングを行い、Si基板21の一部に円錐状の突起
21bを形成する。
スク24で被われていないW膜23/SiN膜22をエ
ッチングして除去し、続いて図4(c)に示すように、
ウェットエッチング等の異方性エッチングによりサイド
エッチングを行い、Si基板21の一部に円錐状の突起
21bを形成する。
【0026】そして図4(d)に示すように、Si基板
21a上に電子ビーム蒸着法を用いて絶縁膜(SiO
2 )25、p型層(MgO)26、絶縁膜(SiO2 )
27、レジスト膜28を順次形成し、それを超音波洗浄
して円錐先端のW/SiN(破線)を除去する。
21a上に電子ビーム蒸着法を用いて絶縁膜(SiO
2 )25、p型層(MgO)26、絶縁膜(SiO2 )
27、レジスト膜28を順次形成し、それを超音波洗浄
して円錐先端のW/SiN(破線)を除去する。
【0027】図4(e)に示すように、真性またはn型
層(無添加ZnO)29、発光体(Mn添加ZnO)3
0を電子ビーム蒸着法で形成し、レジスト膜28を剥離
した後、透明電極(SnO2 )31とコンタクト電極
(Al)32を付けて、素子を完成させた。
層(無添加ZnO)29、発光体(Mn添加ZnO)3
0を電子ビーム蒸着法で形成し、レジスト膜28を剥離
した後、透明電極(SnO2 )31とコンタクト電極
(Al)32を付けて、素子を完成させた。
【0028】次に図5には第3実施例として、電界放射
エミッタを用いたEL素子の例を示す。この第3実施例
は前述した第2実施例を変形したものであり、Si基板
21上に電界放射エミッタ21bを複数個並べて配置
し、さらに上層に無添加ZnOからなる電子走行層2
9、ZnO:Mnからなる発光体30が形成され、透明
電極の代りに反射率の高いアルミニウム(Al)層33
を設けている。また、図示しない電子反射層は、図面の
紙面方向の手前および奥に位置し、電子走行層29と発
光体30を図面の表裏で挟んだ構造になっている。Zn
O:Mn発光体29で発光した光は、発光体上のAl電
極で反射されながら、横方向に伝播し、素子端面から放
射される。
エミッタを用いたEL素子の例を示す。この第3実施例
は前述した第2実施例を変形したものであり、Si基板
21上に電界放射エミッタ21bを複数個並べて配置
し、さらに上層に無添加ZnOからなる電子走行層2
9、ZnO:Mnからなる発光体30が形成され、透明
電極の代りに反射率の高いアルミニウム(Al)層33
を設けている。また、図示しない電子反射層は、図面の
紙面方向の手前および奥に位置し、電子走行層29と発
光体30を図面の表裏で挟んだ構造になっている。Zn
O:Mn発光体29で発光した光は、発光体上のAl電
極で反射されながら、横方向に伝播し、素子端面から放
射される。
【0029】以上説明した様に本実施例のEL素子は、
電子放出電極から突起に電界が集中し放出され、電子走
行層中で電界により加速されつつ、電子反射層で横拡が
りが抑制されて発光体に注入され、効率良く発光体を励
起でき、高い輝度で高いコントラストが実現できる。ま
た本発明は、前述した実施例に限定されるものではな
く、他にも発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や
応用が可能であることは勿論である。
電子放出電極から突起に電界が集中し放出され、電子走
行層中で電界により加速されつつ、電子反射層で横拡が
りが抑制されて発光体に注入され、効率良く発光体を励
起でき、高い輝度で高いコントラストが実現できる。ま
た本発明は、前述した実施例に限定されるものではな
く、他にも発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や
応用が可能であることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上説明した様に本発明のEL素子は、
突起が設けられた電子放出電極により、効率良く発光体
を励起でき、且つコントラストを向上させることができ
る。また、電子走行層中を走行する電子の拡がりを抑制
する電子反射層を設けることにより、さらに高輝度で高
コントラスト比が実現できる。よって本発明によれば、
発光効率を低下を防止し、コントラストを向上させる構
造のEL素子を提供することができる。
突起が設けられた電子放出電極により、効率良く発光体
を励起でき、且つコントラストを向上させることができ
る。また、電子走行層中を走行する電子の拡がりを抑制
する電子反射層を設けることにより、さらに高輝度で高
コントラスト比が実現できる。よって本発明によれば、
発光効率を低下を防止し、コントラストを向上させる構
造のEL素子を提供することができる。
【図1】本発明による第1実施例としてEL素子の構造
を示す図である。
を示す図である。
【図2】第1実施例としてEL素子の動作を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図3】第1実施例の製作過程を説明するための図であ
る。
る。
【図4】本発明による第2実施例としてのEL素子の構
造を示す図である。
造を示す図である。
【図5】第2実施例の製作過程を説明するための図であ
る。
る。
【図6】従来例の発光素子(薄膜EL素子)の構造を示
す図である。
す図である。
1…ガラス基板、2…ITO膜、3…誘電体層(Y2 O
3 )、4…発光層(ZnS:Mn)、5…吸収層(a−
Si)、6…誘電体層(Y2 O3 )、7…背面電極、8
…スイッチ、11…透明基板、12…導電膜(透明電
極)、13…発光体、14…電子反射層、15…電子走
行層(真性またはn型層)、16…電子放出電極、1
7,18…絶縁層。
3 )、4…発光層(ZnS:Mn)、5…吸収層(a−
Si)、6…誘電体層(Y2 O3 )、7…背面電極、8
…スイッチ、11…透明基板、12…導電膜(透明電
極)、13…発光体、14…電子反射層、15…電子走
行層(真性またはn型層)、16…電子放出電極、1
7,18…絶縁層。
Claims (1)
- 【請求項1】 発光中心となる物質を添加した発光体
と、 前記発光体を挟む2つ以上の電圧印加電極とで構成さ
れ、 少なくとも1つの電極に、前記発光体中に入込み印加さ
れた電界を狭い領域に集中させる尖突起を具備すること
を特徴とするEL素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5211560A JPH0765959A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | El素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5211560A JPH0765959A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | El素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0765959A true JPH0765959A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16607823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5211560A Withdrawn JPH0765959A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | El素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0765959A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003522371A (ja) * | 1999-07-20 | 2003-07-22 | エスアールアイ インターナショナル | キャビティー発光エレクトロルミネセンスデバイスおよびこのデバイスを形成するための方法 |
JP2010135260A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Sharp Corp | 発光素子および発光素子の製造方法 |
JP4675435B2 (ja) * | 2009-07-21 | 2011-04-20 | 昭和電工株式会社 | 電界発光素子、電界発光素子の製造方法、画像表示装置および照明装置 |
US8421116B2 (en) | 2008-12-08 | 2013-04-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Light emitting device and method for manufacturing the same |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP5211560A patent/JPH0765959A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003522371A (ja) * | 1999-07-20 | 2003-07-22 | エスアールアイ インターナショナル | キャビティー発光エレクトロルミネセンスデバイスおよびこのデバイスを形成するための方法 |
JP2010135260A (ja) * | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Sharp Corp | 発光素子および発光素子の製造方法 |
US8421116B2 (en) | 2008-12-08 | 2013-04-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Light emitting device and method for manufacturing the same |
JP4675435B2 (ja) * | 2009-07-21 | 2011-04-20 | 昭和電工株式会社 | 電界発光素子、電界発光素子の製造方法、画像表示装置および照明装置 |
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