JPH076577A - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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- JPH076577A JPH076577A JP16853793A JP16853793A JPH076577A JP H076577 A JPH076577 A JP H076577A JP 16853793 A JP16853793 A JP 16853793A JP 16853793 A JP16853793 A JP 16853793A JP H076577 A JPH076577 A JP H076577A
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- magnetic disk
- assembly
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- printed circuit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘッドディスク組立体の外部に対するシール
性を,その薄型化を損なうことなく有効に発揮し、耐久
性ある磁気ディスク装置を提供すること。 【構成】 磁気ディスクと情報を書き込み又は読み出し
を行う磁気ヘッド等を備えたヘッドディスク組立体と、
このヘッドディスク組立体を内蔵したべース1およびカ
バーからなるケース本体とを備え、ケース本体の一部
に、電気信号入出力用の開口部8を有し、この開口部8
に位置するプリント基板2にコネクタピン7等の電気信
号入出力手段が装備され、プリント基板2上の配線回路
3の高さを、該プリント基板2に塗布されたレジスト4
と同一高さに設定すると共に、該配線回路3及びレジス
ト4の上全面にソルダーレジストを塗布し、ケース本体
の開口部周囲とプリント基板との間にシール部材を配置
したこと。
性を,その薄型化を損なうことなく有効に発揮し、耐久
性ある磁気ディスク装置を提供すること。 【構成】 磁気ディスクと情報を書き込み又は読み出し
を行う磁気ヘッド等を備えたヘッドディスク組立体と、
このヘッドディスク組立体を内蔵したべース1およびカ
バーからなるケース本体とを備え、ケース本体の一部
に、電気信号入出力用の開口部8を有し、この開口部8
に位置するプリント基板2にコネクタピン7等の電気信
号入出力手段が装備され、プリント基板2上の配線回路
3の高さを、該プリント基板2に塗布されたレジスト4
と同一高さに設定すると共に、該配線回路3及びレジス
ト4の上全面にソルダーレジストを塗布し、ケース本体
の開口部周囲とプリント基板との間にシール部材を配置
したこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に係
り、とくにケース本体の一部に、電気信号入出力用の開
口部を有すると共に、この開口部に位置するプリント基
板にコネクタピン等の電気信号入出力手段が装備されて
成る磁気ディスク装置に関する。
り、とくにケース本体の一部に、電気信号入出力用の開
口部を有すると共に、この開口部に位置するプリント基
板にコネクタピン等の電気信号入出力手段が装備されて
成る磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置において、ヘッ
ドディスク組立体(以下、「HD組立体」という)内か
らHD組立体の外への電気的接続は、HD組立体のベー
スとHD組立体のカバーの接合面の間に挟まれたフレキ
シブルケーブルによって行なわれることが多い。 この
フレキシブルケーブルは、通常、厚さが100〔μm〕
以上であり、場合によっては数百〔μm〕の厚みを持
つ。
ドディスク組立体(以下、「HD組立体」という)内か
らHD組立体の外への電気的接続は、HD組立体のベー
スとHD組立体のカバーの接合面の間に挟まれたフレキ
シブルケーブルによって行なわれることが多い。 この
フレキシブルケーブルは、通常、厚さが100〔μm〕
以上であり、場合によっては数百〔μm〕の厚みを持
つ。
【0003】このため、接合面の間にフッ素ゴムやシリ
コンゴムのガスケットを介してフレキシブルケーブルを
挟み込むなどの工夫を凝らしても、フレキシブルケーブ
ルの側面の厚みにガスケットが追従できず、フレキシブ
ルケーブルの両側面に一辺が数10乃至100〔μm〕
以上の略三角形の断面の隙間(場合によっては複雑な形
となる)が生じる。この隙間によってHD組立体の外部
環境とのシール効果は著しく損なわれる。HD組立体の
外部からの腐食性ガスや水蒸気の流入,更には水分,
油,塵埃などの進入により、磁気ディスク装置の耐久性
が損なわれ、信頼性が低下する。
コンゴムのガスケットを介してフレキシブルケーブルを
挟み込むなどの工夫を凝らしても、フレキシブルケーブ
ルの側面の厚みにガスケットが追従できず、フレキシブ
ルケーブルの両側面に一辺が数10乃至100〔μm〕
以上の略三角形の断面の隙間(場合によっては複雑な形
となる)が生じる。この隙間によってHD組立体の外部
環境とのシール効果は著しく損なわれる。HD組立体の
外部からの腐食性ガスや水蒸気の流入,更には水分,
油,塵埃などの進入により、磁気ディスク装置の耐久性
が損なわれ、信頼性が低下する。
【0004】HD組立体内からHD組立体の外への電気
的接続を行う他の方法を図2に示す。この図2に示す従
来例にあっては、ベース51およびカバーからなるHD
組立体のベース51部分に開口部58を設け、この開口
部58を基板52で覆い、この基板52の開口部58内
にコネクタピン57或いはケーブルを配置することがし
ばしば行われている。
的接続を行う他の方法を図2に示す。この図2に示す従
来例にあっては、ベース51およびカバーからなるHD
組立体のベース51部分に開口部58を設け、この開口
部58を基板52で覆い、この基板52の開口部58内
にコネクタピン57或いはケーブルを配置することがし
ばしば行われている。
【0005】この図2の場合、HD組立体のベース51
と基板52の間には、このHD組立体の開口部58に沿
った形状のガスケット54を挟むことが行われ、フレキ
シブルケーブルによる前述の方法よりもHD組立体のシ
ール性が改善されている。
と基板52の間には、このHD組立体の開口部58に沿
った形状のガスケット54を挟むことが行われ、フレキ
シブルケーブルによる前述の方法よりもHD組立体のシ
ール性が改善されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HD組
立体のベース51或いはカバーに空けた開口部を基板5
2で覆い、この基板52部分で電気的接続を行う図2の
方法は、前述したフレキシブルケーブルによる方法より
もシール性は改善されるが、まだ十分ではない。
立体のベース51或いはカバーに空けた開口部を基板5
2で覆い、この基板52部分で電気的接続を行う図2の
方法は、前述したフレキシブルケーブルによる方法より
もシール性は改善されるが、まだ十分ではない。
【0007】即ち、上記図2の方法では、基板52表面
には回路配線による数10〔μm〕程度の凹凸があり、
HD組立体のケース51と基板52の間にガスケット5
4を挟んでも凹凸の隙間をなくすことが困難なためであ
る。従来、この部分にはサブトラクティブ法による基板
が用いられてきた。サブトラクティブ法では、ガラスエ
ポキシ基板の表面に張った銅箔をエッチングして回路を
形成した後、表面にソルダーレジストを塗布している。
には回路配線による数10〔μm〕程度の凹凸があり、
HD組立体のケース51と基板52の間にガスケット5
4を挟んでも凹凸の隙間をなくすことが困難なためであ
る。従来、この部分にはサブトラクティブ法による基板
が用いられてきた。サブトラクティブ法では、ガラスエ
ポキシ基板の表面に張った銅箔をエッチングして回路を
形成した後、表面にソルダーレジストを塗布している。
【0008】銅箔は数10〔μm〕の厚みがあり、エッ
チング後パッケージ表面には回路の有無によってその高
さの凹凸ができる。この上にソルダーレジストを塗布し
ても、溶剤が蒸発してレジスト膜が固化した後は元の表
面の凹凸高さをほとんど低減することはない。即ち、ソ
ルダーレジストのレベリング効果は少なく、1〔μm〕
程度以下である。凹凸高さを低減するために銅箔の厚さ
を減少することが考えられるが、回路の信頼性の低下を
伴う。
チング後パッケージ表面には回路の有無によってその高
さの凹凸ができる。この上にソルダーレジストを塗布し
ても、溶剤が蒸発してレジスト膜が固化した後は元の表
面の凹凸高さをほとんど低減することはない。即ち、ソ
ルダーレジストのレベリング効果は少なく、1〔μm〕
程度以下である。凹凸高さを低減するために銅箔の厚さ
を減少することが考えられるが、回路の信頼性の低下を
伴う。
【0009】このようなパッケージ表面の凹凸による隙
間をできる限りなくすために、HD組立体のべース51
とパッケージの間に厚いガスケットを挟むことや更に基
板52とガスケット54の間に接着剤を塗布することな
どが試みられた。しかし、数10〔μm〕の凹凸に対し
ては十分な効果が得られず、このような構造では必要な
HD組立体のシール性を十分なものとするのは困難であ
った。また、この場合、工程の複雑化やこの部分でのト
ータル厚みの増大によるHD組立体の薄型化への障害な
どの問題も生じた。
間をできる限りなくすために、HD組立体のべース51
とパッケージの間に厚いガスケットを挟むことや更に基
板52とガスケット54の間に接着剤を塗布することな
どが試みられた。しかし、数10〔μm〕の凹凸に対し
ては十分な効果が得られず、このような構造では必要な
HD組立体のシール性を十分なものとするのは困難であ
った。また、この場合、工程の複雑化やこの部分でのト
ータル厚みの増大によるHD組立体の薄型化への障害な
どの問題も生じた。
【0010】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくにHD組立体の外部に対するシール性
を,その薄型化を損なうことなく有効に発揮すると共
に、これによって耐久性及び信頼性を高めることができ
る磁気ディスク装置を提供することを、その目的とす
る。
を改善し、とくにHD組立体の外部に対するシール性
を,その薄型化を損なうことなく有効に発揮すると共
に、これによって耐久性及び信頼性を高めることができ
る磁気ディスク装置を提供することを、その目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、磁気ディス
クと該磁気ディスクに所定の情報を書き込み又は読み出
しを行う磁気ヘッド等を備えたヘッドディスク組立体
と、このヘッドディスク組立体を内蔵したべースおよび
カバーからなるケース本体とを備え、 前記ケース本体
の一部に、電気信号入出力用の開口部を有すると共に、
この開口部に位置するプリント基板にコネクタピン等の
電気信号入出力手段が装備されて成る磁気ディスク装置
において、プリント基板上の配線回路の高さを、当該プ
リント基板に塗布されたレジストと同一高さに設定する
と共に、当該配線回路及びレジストの上全面にソルダー
レジストを塗布し、ケース本体の開口部周囲とプリント
基板との間にシール部材を配置する、という構成を採っ
ている。これによって前述した目的を達成しようとする
ものである。
クと該磁気ディスクに所定の情報を書き込み又は読み出
しを行う磁気ヘッド等を備えたヘッドディスク組立体
と、このヘッドディスク組立体を内蔵したべースおよび
カバーからなるケース本体とを備え、 前記ケース本体
の一部に、電気信号入出力用の開口部を有すると共に、
この開口部に位置するプリント基板にコネクタピン等の
電気信号入出力手段が装備されて成る磁気ディスク装置
において、プリント基板上の配線回路の高さを、当該プ
リント基板に塗布されたレジストと同一高さに設定する
と共に、当該配線回路及びレジストの上全面にソルダー
レジストを塗布し、ケース本体の開口部周囲とプリント
基板との間にシール部材を配置する、という構成を採っ
ている。これによって前述した目的を達成しようとする
ものである。
【0012】
【作 用】プリント基板上の配線回路の高さについて
は、回路部分と回路のない部分との凹凸は、0.2〔μ
m〕以下に設定され、更にその上にソルダーレジストを
塗布することにより表面がレベリングされ、表面の凹凸
はさらに減少する。従来に較べて著しく平滑なパッケー
ジを用いるため、ヘッドディスク組立体の開口部とパッ
ケージの間に介在させるガスケットの厚さの低減やガス
ケットを両面接着テープや接着剤に代用することなどが
可能となり、シール性が向上するとともにディスク装置
の薄型化も進展する。
は、回路部分と回路のない部分との凹凸は、0.2〔μ
m〕以下に設定され、更にその上にソルダーレジストを
塗布することにより表面がレベリングされ、表面の凹凸
はさらに減少する。従来に較べて著しく平滑なパッケー
ジを用いるため、ヘッドディスク組立体の開口部とパッ
ケージの間に介在させるガスケットの厚さの低減やガス
ケットを両面接着テープや接着剤に代用することなどが
可能となり、シール性が向上するとともにディスク装置
の薄型化も進展する。
【0013】次に、こうして得られた磁気ディスク装置
のHD組立体のシール性を評価した結果を示す。長時
間、30〔℃〕,30〔%〕の環境下に置かれた磁気デ
ィスク装置を30〔℃〕,80〔%〕の一定環境に移
し、HD組立体の湿度変化を測定し、湿度時定数を測定
した。HD組立体に吸湿剤を組込まない場合の湿度時定
数として220時間という十分大きい値が得られた。こ
れに吸湿剤(5〔g〕のシリカゲル)を組込んだ場合の
湿度変化は極めて少なく、湿度時定数は実用上十分な5
年以上と推定された。
のHD組立体のシール性を評価した結果を示す。長時
間、30〔℃〕,30〔%〕の環境下に置かれた磁気デ
ィスク装置を30〔℃〕,80〔%〕の一定環境に移
し、HD組立体の湿度変化を測定し、湿度時定数を測定
した。HD組立体に吸湿剤を組込まない場合の湿度時定
数として220時間という十分大きい値が得られた。こ
れに吸湿剤(5〔g〕のシリカゲル)を組込んだ場合の
湿度変化は極めて少なく、湿度時定数は実用上十分な5
年以上と推定された。
【0014】
【実施例】最初に、本発明における実施例の全体的な手
法について説明する。
法について説明する。
【0015】まず、本実施例において用いられるアディ
ティブ法によるプリント基板は、少なくともHD組立体
の開口部に接する側の面はフルアディティブ法を用いて
作製する。
ティブ法によるプリント基板は、少なくともHD組立体
の開口部に接する側の面はフルアディティブ法を用いて
作製する。
【0016】フルアディティブ法にはPd触媒入りのガ
ラスエポキシ基板を用いるCC−4法や基板表面をPd
触媒で活性化するAP−II法などがある。いずれも配
線の回路部分に銅箔を用いず、めっき法で形成すること
が共通している。
ラスエポキシ基板を用いるCC−4法や基板表面をPd
触媒で活性化するAP−II法などがある。いずれも配
線の回路部分に銅箔を用いず、めっき法で形成すること
が共通している。
【0017】即ち、基板表面にレジストを塗布し、露光
と現像によって回路パターン部分のレジストを除去した
のち、回路部分を銅めっきによって埋める。レジスト部
分はそのまま残すため、アディティブ法によるプリント
基板は、めっきによって配線回路が形成されるとともに
表面が平坦化される。メッキを無電解メッキで行なえば
メッキ膜厚の均一性は高く、回路部分と回路のない部分
との凹凸は通常0.2〔μm〕以下である。更に、この
上にソルダーレジストを塗布することにより表面がレベ
リングされ、表面の凹凸はさらに減少する。
と現像によって回路パターン部分のレジストを除去した
のち、回路部分を銅めっきによって埋める。レジスト部
分はそのまま残すため、アディティブ法によるプリント
基板は、めっきによって配線回路が形成されるとともに
表面が平坦化される。メッキを無電解メッキで行なえば
メッキ膜厚の均一性は高く、回路部分と回路のない部分
との凹凸は通常0.2〔μm〕以下である。更に、この
上にソルダーレジストを塗布することにより表面がレベ
リングされ、表面の凹凸はさらに減少する。
【0018】本実施例において、HD組立体に空けた開
口部をパッケージで覆う構成としては、HD組立体の外
側からパッケージで覆う場合とHD組立体の内側からパ
ッケージで覆う場合があるが、いずれでもよい。HD組
立体の開口部のパッケージに接する部分は平滑にする必
要がある。
口部をパッケージで覆う構成としては、HD組立体の外
側からパッケージで覆う場合とHD組立体の内側からパ
ッケージで覆う場合があるが、いずれでもよい。HD組
立体の開口部のパッケージに接する部分は平滑にする必
要がある。
【0019】HD組立体のシール性をさらに高めるた
め、HD組立体の開口部とパッケージの間にはガスケッ
トを介在させることが望ましいが、従来に較べてガスケ
ットの厚さを著しく低減しても十分なシール性が得られ
る。
め、HD組立体の開口部とパッケージの間にはガスケッ
トを介在させることが望ましいが、従来に較べてガスケ
ットの厚さを著しく低減しても十分なシール性が得られ
る。
【0020】HD組立体の開口部とパッケージの間に両
面接着テープや接着剤を介在させることによっても同様
に十分なシール性が得られる。ガスケットと両面接着テ
ープや接着剤を組み合わせて使用してもよい。パッケー
ジをHD組立体に固定するにはネジ止めをするが、両面
接着テープや接着剤と組み合わせてもよい。本実施例で
は、従来に較べて著しく平滑なパッケージを用いるた
め、HD組立体の開口部とパッケージの間に介在させる
ガスケットの厚さの低減やガスケットを両面接着テープ
や接着剤に代用することなどが可能となり、シール性が
向上するとともにディスク装置の薄型化も進展する。
面接着テープや接着剤を介在させることによっても同様
に十分なシール性が得られる。ガスケットと両面接着テ
ープや接着剤を組み合わせて使用してもよい。パッケー
ジをHD組立体に固定するにはネジ止めをするが、両面
接着テープや接着剤と組み合わせてもよい。本実施例で
は、従来に較べて著しく平滑なパッケージを用いるた
め、HD組立体の開口部とパッケージの間に介在させる
ガスケットの厚さの低減やガスケットを両面接着テープ
や接着剤に代用することなどが可能となり、シール性が
向上するとともにディスク装置の薄型化も進展する。
【0021】次に、上記実施例の具体例を図1に基づい
て説明する。
て説明する。
【0022】まず、薄膜磁気ヘッドを取り付けたヘッド
キャリッジ、2枚の直径2.5インチの磁気ディスク、
スピンドルモータなどを密閉容器内に収納した構造の
2.5インチのディスクドライブのフォームファクタの
磁気ディスク装置を作製した。
キャリッジ、2枚の直径2.5インチの磁気ディスク、
スピンドルモータなどを密閉容器内に収納した構造の
2.5インチのディスクドライブのフォームファクタの
磁気ディスク装置を作製した。
【0023】図1に本実施例による磁気ディスク装置の
HD組立体の開口部周辺の断面図を示す。
HD組立体の開口部周辺の断面図を示す。
【0024】この図1において、アルミニウム合金で作
られたHD組立体のベース1には、開口部8が設けられ
ている。HD組立体の内側からアディティブ法プリント
基板(HD組立体内のパッケージ)によってHD組立体
の開口部8が覆われる。アディティブ法プリント基板2
の少なくともHD組立体の開口部8に接する側の面はフ
ルアディティブ法を用いて作製されている。
られたHD組立体のベース1には、開口部8が設けられ
ている。HD組立体の内側からアディティブ法プリント
基板(HD組立体内のパッケージ)によってHD組立体
の開口部8が覆われる。アディティブ法プリント基板2
の少なくともHD組立体の開口部8に接する側の面はフ
ルアディティブ法を用いて作製されている。
【0025】回路3の部分と残留したレジスト4の部分
との段差はほとんどなくなり、平滑な表面となってい
る。開口部8とプリント基板2との間には、両面接着テ
ープ5(厚み0.05〔mm〕)を介在させており、プ
リント基板を固定するとともに開口部8とプリント基板
2の間のシール性をさらに向上させている。図には表示
していないが、プリント基板2は、開口部8に均等な力
がかかり密着するようにネジ止めし、HD組立体に固定
されている。
との段差はほとんどなくなり、平滑な表面となってい
る。開口部8とプリント基板2との間には、両面接着テ
ープ5(厚み0.05〔mm〕)を介在させており、プ
リント基板を固定するとともに開口部8とプリント基板
2の間のシール性をさらに向上させている。図には表示
していないが、プリント基板2は、開口部8に均等な力
がかかり密着するようにネジ止めし、HD組立体に固定
されている。
【0026】ここで、パッケージのHD組立体の開口部
8内の位置にコネクタピン7が設けられており、ここに
コネクタピン7をつなぐことによりHD組立体内のパッ
ケージからHD組立体の外への電気的接続が行なわれ
る。
8内の位置にコネクタピン7が設けられており、ここに
コネクタピン7をつなぐことによりHD組立体内のパッ
ケージからHD組立体の外への電気的接続が行なわれ
る。
【0027】次に、こうして得られた磁気ディスク装置
のHD組立体のシール性を評価した結果を示す。
のHD組立体のシール性を評価した結果を示す。
【0028】長時間、30〔℃〕,30〔%〕の環境下
に置かれた磁気ディスク装置を30〔℃〕,80〔%〕
の一定環境に移し、HD組立体の湿度変化を測定し、湿
度時定数を測定した。HD組立体に吸湿剤を組込まない
場合の湿度時定数として220時間という十分大きい値
が得られた。これに吸湿剤(5〔g〕のシリカゲル)を
組込んだ場合の湿度変化は極めて少なく、湿度時定数は
実用上十分な5年以上と推定された。
に置かれた磁気ディスク装置を30〔℃〕,80〔%〕
の一定環境に移し、HD組立体の湿度変化を測定し、湿
度時定数を測定した。HD組立体に吸湿剤を組込まない
場合の湿度時定数として220時間という十分大きい値
が得られた。これに吸湿剤(5〔g〕のシリカゲル)を
組込んだ場合の湿度変化は極めて少なく、湿度時定数は
実用上十分な5年以上と推定された。
【0029】次に、第2の具体例を説明する。
【0030】この第2の具体例は、図1に示す実施例と
同様にして磁気ディスク装置を作製し、HD組立体の開
口部とパッケージの間に、両面接着テープに代えて厚さ
0.1〔mm〕のフッ素ゴムガスケットを介在させた点
に特長を備えている。こうして得られた磁気ディスク装
置のHD組立体のシール性を評価した。その結果、HD
組立体に吸湿剤を組込まない場合の湿度時定数として1
80時間という十分大きい値が得られた。これに吸湿剤
(5gのシリカゲル)を組込んだ場合の湿度変化は極め
て少なく、湿度時定数は実用上十分な5年以上と推定さ
れた。
同様にして磁気ディスク装置を作製し、HD組立体の開
口部とパッケージの間に、両面接着テープに代えて厚さ
0.1〔mm〕のフッ素ゴムガスケットを介在させた点
に特長を備えている。こうして得られた磁気ディスク装
置のHD組立体のシール性を評価した。その結果、HD
組立体に吸湿剤を組込まない場合の湿度時定数として1
80時間という十分大きい値が得られた。これに吸湿剤
(5gのシリカゲル)を組込んだ場合の湿度変化は極め
て少なく、湿度時定数は実用上十分な5年以上と推定さ
れた。
【0031】次に、第2の具体例を説明する。
【0032】この第2の具体例は、図1に示す実施例と
同様にして磁気ディスク装置を作製し、HD組立体の開
口部とパッケージの間に、厚み0.05〔mm〕の両面
接着テープを両面に貼って成る厚さ0.2〔mm〕のフ
ッ素ゴムガスケットを介在させた。
同様にして磁気ディスク装置を作製し、HD組立体の開
口部とパッケージの間に、厚み0.05〔mm〕の両面
接着テープを両面に貼って成る厚さ0.2〔mm〕のフ
ッ素ゴムガスケットを介在させた。
【0033】こうして得られた磁気ディスク装置のHD
Aのシール性を評価した。その結果、HD組立体に吸湿
剤を組込まない場合の湿度時定数として250時間とい
う十分大きい値が得られた。これに吸湿剤(5gのシリ
カゲル)を組込んだ場合の湿度変化は極めて少なく、湿
度時定数は実用上十分な5年以上と推定された。
Aのシール性を評価した。その結果、HD組立体に吸湿
剤を組込まない場合の湿度時定数として250時間とい
う十分大きい値が得られた。これに吸湿剤(5gのシリ
カゲル)を組込んだ場合の湿度変化は極めて少なく、湿
度時定数は実用上十分な5年以上と推定された。
【0034】比較例
【0035】図1に示す実施例と同様にして磁気ディス
ク装置を作製したが、本実施例ではアディティブ法プリ
ント基板のかわりに従来のプリント基板529を用い、
HD組立体の開口部とパッケージの間に、厚さ3〔m
m〕のフッ素ゴムガスケットを介在させた。その結果、
前述した従来例(図2)に示す場合と同様に、プリント
基板には回路のある部分とない部分で凹凸(約40μm
の段差)があり、厚いガスケットを介在させても段差側
面の隙間を塞ぐことはできず、シール性が十分でなかっ
た。
ク装置を作製したが、本実施例ではアディティブ法プリ
ント基板のかわりに従来のプリント基板529を用い、
HD組立体の開口部とパッケージの間に、厚さ3〔m
m〕のフッ素ゴムガスケットを介在させた。その結果、
前述した従来例(図2)に示す場合と同様に、プリント
基板には回路のある部分とない部分で凹凸(約40μm
の段差)があり、厚いガスケットを介在させても段差側
面の隙間を塞ぐことはできず、シール性が十分でなかっ
た。
【0036】こうして得られた磁気ディスク装置のHD
組立体のシール性を評価した。その結果、HD組立体に
吸湿剤を組込まない場合の湿度時定数は、5時間と短か
った。これに吸湿剤(5gのシリカゲル)を組込んだ場
合も湿度変化を抑制することは困難であり、湿度時定数
は75時間に延びたに過ぎなかった。このような湿度時
定数では実用上極めて不十分であるといえる。
組立体のシール性を評価した。その結果、HD組立体に
吸湿剤を組込まない場合の湿度時定数は、5時間と短か
った。これに吸湿剤(5gのシリカゲル)を組込んだ場
合も湿度変化を抑制することは困難であり、湿度時定数
は75時間に延びたに過ぎなかった。このような湿度時
定数では実用上極めて不十分であるといえる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、シール用のガスケットの厚さを十
分減少することが可能となり、従って、装置全体の薄型
化を損なうことなく、ヘッドディスク組立体の外部に対
するシール性を有効に発揮することができ、従って、耐
久性及び信頼性の高い磁気ディスク装置を提供すること
ができる。
ので、これによると、シール用のガスケットの厚さを十
分減少することが可能となり、従って、装置全体の薄型
化を損なうことなく、ヘッドディスク組立体の外部に対
するシール性を有効に発揮することができ、従って、耐
久性及び信頼性の高い磁気ディスク装置を提供すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例における磁気ディスク装置の
ヘッドディスク組立体の開口部周辺を示す部分断面図で
ある。
ヘッドディスク組立体の開口部周辺を示す部分断面図で
ある。
【図2】従来例を示す説明図である。
1 ベース 2 プリント基板 3 配線回路 4 レジスト 5 シール部材としての両面接着テープ 7 コネクタピン 8 開口部
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気ディスクと該磁気ディスクに所定の
情報を書き込み又は読み出しを行う磁気ヘッド等を備え
たヘッドディスク組立体と、このヘッドディスク組立体
を内蔵したべースおよびカバーからなるケース本体とを
備え、 前記ケース本体の一部に、電気信号入出力用の
開口部を有すると共に、この開口部に位置するプリント
基板にコネクタピン等の電気信号入出力手段が装備され
て成る磁気ディスク装置において、 前記プリント基板上の配線回路の高さを、当該プリント
基板に塗布されたレジストと同一高さに設定すると共
に、当該配線回路及びレジストの上全面にソルダーレジ
ストを塗布し、前記ケース本体の開口部周囲と前記プリ
ント基板との間にシール部材を配置したことを特徴とす
る磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 前記シール部材が、両面接着テープによ
り構成されていることを特徴とした請求項1記載の磁気
ディスク装置。 - 【請求項3】 前記シール部材が、フッ素ゴムガスケッ
トにより構成されていることを特徴とした請求項1記載
の磁気ディスク装置。 - 【請求項4】 前記シール部材が、フッ素ゴムガスケッ
トと,このフッ素ゴムガスケットの両面に貼着された両
面接着テープとにより構成されていることを特徴とした
請求項1記載の磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16853793A JPH0828111B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16853793A JPH0828111B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 磁気ディスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH076577A true JPH076577A (ja) | 1995-01-10 |
JPH0828111B2 JPH0828111B2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=15869861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16853793A Expired - Lifetime JPH0828111B2 (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0828111B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7123440B2 (en) | 2003-09-29 | 2006-10-17 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Hermetically sealed electronics arrangement and approach |
US8300365B2 (en) | 2010-03-02 | 2012-10-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electronic substrate and magnetic disk apparatus |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP16853793A patent/JPH0828111B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7123440B2 (en) | 2003-09-29 | 2006-10-17 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Hermetically sealed electronics arrangement and approach |
US8300365B2 (en) | 2010-03-02 | 2012-10-30 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electronic substrate and magnetic disk apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0828111B2 (ja) | 1996-03-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960910 |