JPH0765281B2

JPH0765281B2 - 舗装及び擁壁における基本パターンの敷積工法

Info

Publication number: JPH0765281B2
Application number: JP1075770A
Authority: JP
Inventors: 昌成西村; 真由美木村; 匡代早坂
Original assignee: 昌成西村
Priority date: 1989-03-28
Filing date: 1989-03-28
Publication date: 1995-07-19
Anticipated expiration: 2010-07-19
Also published as: JPH02252801A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、床部舗装、壁面、擁壁等の各種の場所に敷
積する方形張パターンの基本張設部材を以て強固で安全
性が多角、且つ美観的に優れた舗装及び擁壁における基
本パターンの敷積工法に関するものである。

（従来の技術）従来、この種の舗装及び擁壁等の敷設及び積張工法とし
ては、１例として第10図及び第11図に示す、４つ目、８
つまき等の石材組み合わせ時の禁止事項である荷重の等
布されぬもの、更に、詰め石、浮き石等の不完全接触の
もの、また、柳張り、鏡張り等の法長が法面に直角でな
いもの等の悪い敷積法が一般に知られている現状であ
る。

（発明が解決しようとする課題）上記従来の舗装及び擁壁等の敷積工法にあつては、その
石材の組み合わせが「４つ目」または「８つまき」にな
つたり、組み合わせによつてできる直線部分が３辺以上
に跨るために確実に強固に組み合わされず容易に破壊す
る等の問題点が生ずるものである。

この発明は上記の欠点をすべて解決するためのもので、
その使用する構成材料を石材、タイル、木材、ブロツ
ク、鉄、及びモザイク等の各種の材料を自由に使用して
基本パターンを形成し、これを施工場所において方形張
に成立させることによつて、強固で、安全性の高い舗装
及び擁壁の敷設及び積張を達成することを目的としたも
のである。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、この発明によれば、基本パ
ターンは、４辺が1.5:1.5の比率によつて形成されるａ
ブロツク単体(1)と、相対する２辺を1.0:1.0の比率とし
た他辺の相対する２辺を2.0:2.0の比率で形成した矩形
状のｂブロツク単体(2)と、２辺を1.0:1.0の比率とし、
他の相対する２辺を1.5:1.5との比率によつて矩形状に
形成されたｃブロツク単体(3)と、相対する４辺が1.0:
1.0に各比率によつて形成されたｄブロツク単体(4)との
４種類の構成からなつている。そして、ａブロツク単体
(1)の上面に該ｂブロツク単体(2)を位置させ、該ｂブロ
ツク単体(2)の一方の側面に該ｄブロツク単体(4)を位置
させる。また、該ａブロツク単体(1)の側面と該ｂブロ
ツク単体(2)と該ｄブロツク単体(4)との下面に該ｃブロ
ツク単体(3)を位置させ構成した基本パターン（Ａ）を
順次組み合わせることにより、エンドレスのパターンを
構成するものである。更に、基本パターン（Ａ）は、ａ
ブロツク単体(1)とｃブロツク単体(3)との交差部に該ｂ
ブロツク単体(2)の角部を順次連結して配設するもので
ある。

（作用）この発明は上記の様に構成され、今のこの基本パターン
（Ａ）の敷設工法を説明すると、床部、舗装、壁面、擁
壁等の各施工場所に第２図に示す基本パターン（Ａ）を
基にした自在な寸法設定による組み合わせにより、エン
ドレスのパターンを第１図に示す如く組み立て構成でき
るものである。そして、従来の組み合わせによる各種の
禁止事項にはならず、規格のパターン化と欠点を解消し
た各敷設特有の美しさと強固さの全ての条件をクリアで
きる方形張パターンを構成するものである。

（実施例）次に、実施例について図面を参照して説明すると、第１
図において、第２図に示す基本パターン（Ａ）を各比率
を基にして自在な寸法設定した基本パターン（Ａ）を順
次数個配設、組み合わせたことにより、エンドレスのパ
ターンに組んだものである。次に、第２図に示すもの
は、４個のブロツク単体によつて構成された基本パター
ン（Ａ）を示し、その４種類の各単体の比率を説明する
と、第３図に示すａブロツク単体(1)は、各々相対する
４辺が1.5:1.5の比率によつて正方形に構成されてい
る。第４図に示す、ｂブロツク単体(2)には、その左右
の相対する比率を1.0:1.0とし、上下の相対する比率を
2.0:2.0として矩形状に構成されている。

また、第５図に示す、ｃブロツク単体(3)は、相対する
左右の側辺の比率を1.0:1.0とし、上下の比率を1.5:1.5
として矩形状に構成してある。第６図に示すものは、ｄ
ブロツク単体(4)であつて、相対する上下及び左右の４
辺の各々の比率を1.0:1.0として構成してある。

前記基本パターン（Ａ）は、上記の該ａブロツク単体
(1)、ｂブロツク単体(2)、ｃブロツク単体(3)、及び該
ｄブロツク単体(4)との各比率によつて構成される４種
類の各単体によつて構成されている。そして、該基本パ
ターン（Ａ）には、該ａブロツク単体(1)の上面に該ｂ
ブロツク単体(2)を位置し、該ｂブロツク単体(2)の一方
の側面に該ｄブロツク単体(4)を位置する。また、該ａ
ブロツク単体(1)の側面と該ｄブロツク単体(4)の下面と
に該ｃブロツク単体(3)を位置して組み合わせて構成さ
れているものである。更に、該基本パターン（Ａ）は、
ａブロツク単体(1)と、ｃブロツク単体(3)との交差部に
該ｂブロツク単体(2)の角部を順次連結して配設してあ
る。

なお、各ブロツク単体は上記比率を基にして、拡大及び
縮少を自由なサイズ設定によつて形成されるものであ
る。

次に、この発明による基本パターン（Ａ）の組み合わせ
による特徴の一部を実施例によつて説明する。先ず第７
図に示すものは、目地の通り必ず３点となり、石材等の
組み合わせ時の禁止事項とされている第10図に示す「４
つ目」(7)にはならないものである。次に第８図に示す
ものは、各単体どうしの接点が５点乃至７点にて納まる
ために、石材等の組み合わせ時の禁止事項である「４つ
まき」及び第11図に示す「８つまき」(8)等にならない
ものである。更に、第９図に示す実施例のものは、基本
パターン（Ａ）の組み合わせによつてできる直線部分
(6)が３辺以上には跨ないために、石材等の組み合わせ
時のあらゆる禁止事項を解消でき、更に張る手間を解消
できるという特性が生ずるものである（発明の効果）この発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載するような効果がある。即ち、前記の如くａ
ブロツク単体とｂブロツク単体とｃブロツク単体とｄブ
ロツク単体との４種類の各ブロツク単体を工場で大量に
生産し、且つ大小面積に対応した部品数により容易に基
本パターンにセツトできるため余分な部材が不要とな
り、著しく経済的で安価に提供でき誰でも４種類の各ブ
ロツク単体を容易に敷積でき、水平、垂直、斜め、勾配
等の床部舗装、壁面及び擁壁等の幅広い用途に充分対応
できる効果と、使用される構成材料を石材、タイル、木
材、ブロツク、鉄及びモザイク等のあらゆる材料が自由
自在に使用でき石積における周知の事実である禁じられ
ている積方は一切発生しないという優れた効果がある。
また、従来の如く、長さの誤差、敷設及び積張順序の失
敗等を招く虞はなく規格のパターン化できる効果があ
る。そして、各比率よりなる各ブロツク単体の該ａブロ
ツク単体の上面に該ｂブロツク単体を側面に該ｃブロツ
ク単体を位置し、該ｂブロツク単体の側面と側面と該ｃ
ブロツク単体との上面に該ｄブロツク単体を位置した基
本パターンの順次の組み合わせによつては、施工が確実
で誰人でも容易に施工できると共に、大変に景観がよい
と云う効果がある。また、多数悪い敷積方法である「４
つ目」「４つまき」及び「直線部分が３辺以上にまたが
らない」等の禁止事項を充分に解消できる効果がある。
また、この発明は各場所の敷積が大変に強固になると共
に仕上がりが大変に体裁よく特有の美観を有する方形張
パターンが成立するという優れた効果がある。また、基
本パターン（Ａ）のａブロツク単体と、ｃブロツク単体
との交差部に次の基本パターン（Ａ）のｂブロツク単体
を順次容易に接続することができるため、基本パターン
（Ａ）の繰り返しによつて、エンドレスに展開できる効
果がある。

更に、この発明によれば、下記の列記のような効果が確
実に実施される。

1.表情が単調にならない。（形状・色調・仕上等） 2.現場の状況に応じて形状寸法や使途を変えられる。

3.目地の直線のとおりを必要最小限にする。（最大で、
３辺以上にまたがることがない） 4.禁止事項が発生しない。（決められた比率のユニツト
を順守するだけで、どんな場所に誰が施工しても禁止事
項が発生することがない。即ち、禁止事項を知らない人
でも容易、正確、安全に施工できる。） 5.施工時間を短縮でき、且つ熟練者が不要のため、人手
が係らない。

【図面の簡単な説明】

第１図は基本パターンの組み合わせによるエンドレスの
パターンの平面図、第２図は基本パターンの平面図、第
３図はａブロツク単体の平面図、第４図はｂブロツク単
体の平面図、第５図はｃブロツク単体の平面図、第６図
はｄブロツク単体の平面図、第７図は目地の通りが必ず
３点となり「４つ目」にならない平面図、第８図は同じ
く単体どうしの接点が５乃至７点で納まり、「４つ目」
「８つまき」にならない平面図、第９図は直線部分が３
辺以上に跨ることがない平面図、第10図は「４つ目」の
場合を示した平面図、第11図は「８つまき」の場合を示
した平面図である。符号（Ａ）は基本パターン、(1)は
ａブロツク単体、(2)はｂブロツク単体、(3)はｃブロツ
ク単体、(4)はｄブロツク単体、(6)は直線部分、(7)は
「４つ目」、(8)は「８つまき」である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】４個のブロック単位によつて構成される基
本パターン（Ａ）は、各々相対する４辺が1.5:1.5の比
率によつて正方形状に形成されたａブロツク単体(1)
と、左右の相対する２辺を1.0:1.0の比率とし、他辺の
相対する２辺を2.0:2.0の比率とした矩形状のｂブロツ
ク単体（２）と、左右の相対する２辺を1.0:1.0の比率
とし、上下の他辺の相対する２辺を1.5:1.5の比率によ
つて矩形状に形成されたｃブロツク単体(3)と、相対す
る上下及び左右の４辺が1.0:1.0の比率によつて形成さ
れたｄブロツク単体(4)との張設部材の４種類の構成か
らなり、前記ａブロツク単体(1)の上面に該ｂブロツク
単体(2)を位置し、該ｂブロツク単体(2)の一方の側面に
該ｄブロツク単体(4)を位置し、且つ該ａブロツク単体
(1)の側面と該ｂブロツク単体(2)と該ｄブロツク単体
(4)の下面とに該ｃブロツク単体(3)を位置した該基本パ
ターン（Ａ）を形成し、該基本パターン（Ａ）のａブロ
ツク単体(1)と、ｃブロツク単体(3)との交差部に該ｂブ
ロツク単体(2)の角部を順次に隣接して配設したことを
特徴とする舗装及び擁壁における基本パターンの敷積工
法。