JPH0765203A - 視覚シミュレーション装置 - Google Patents

視覚シミュレーション装置

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JPH0765203A
JPH0765203A JP21387193A JP21387193A JPH0765203A JP H0765203 A JPH0765203 A JP H0765203A JP 21387193 A JP21387193 A JP 21387193A JP 21387193 A JP21387193 A JP 21387193A JP H0765203 A JPH0765203 A JP H0765203A
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日出人 藤田
Atsuo Saijo
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Abstract

(57)【要約】 【目的】視覚特性の差異による物体の見え方の違いを実
感できるようにすることを目的とする。 【構成】表示データD0を出力するデータ出力手段10
と、表示データに対応した画像を表示するための画面表
示手段20と、シミュレーション対象者の視覚特性デー
タDV1,DV2を記憶するデータ記憶手段50と、視
覚特性データに基づいてシミュレーション対象者による
画像の視覚状況を再現するように表示色やピントなどの
表示形態を設定する表示設定手段40とによって構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視覚特性の差異による
物体の見え方の違いを調べるための視覚シミュレーショ
ン装置に関し、各種の工業製品のデザイン(意匠設計)
などに利用される。
【0002】
【従来の技術】工業デザインなどに用いられている3次
元のCADシステムの中には、使用時の製品の見栄えや
視認性を調べるためのシミュレーション機能を有したも
のがある。すなわち、この種のシステムでは、色や材質
の特定を含むデザインを行った後、光照射条件(光源の
種類や位置)と視点の位置とを指定すれば、いわゆるコ
ンピュータグラフィックス処理によって任意の方向から
見た製品の外観がディスプレイ上に表示される。デザイ
ナーは、表示を見て必要に応じて製品価値が高まるよう
に色や形状を修正する。
【0003】例えば自動車のデザインの場合には、光照
射条件として晴天や曇天といった種々の天候に応じた自
然光の明暗状態が設定され、車体色として天候に係わら
ず映えるような色が選定される。また、道路標識のデザ
インの場合には、白昼や朝夕の自然光の分光色やヘッド
ライトの分光色が光照射条件として設定され、一日の内
の時間帯に係わらず高い視認性の得られる配色及び図柄
が選定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来では、上述のよう
に製品が各種の光照射環境下でどのように見えるかとい
うシミュレーションに際して、製品の使用者(製品を見
る人)の視覚特性の個人差が考慮されていなかった。つ
まり、通常は、若年健常者が使用者として想定され、使
用者が一律に標準的な視覚特性(色覚特性、明暗順応特
性など)を有しているものとされていた。
【0005】このため、一般に年齢が高まるにつれて視
覚機能が衰えることから、高齢者にとって使い易いよう
にデザインを工夫しようとしても、デザイナーは高齢者
に適したデザインを知ることができないという問題があ
った。また、使用者が何らかの視覚障害を有する場合に
も同様の問題があった。
【0006】本発明は、上述の問題に鑑み、視覚特性の
差異による物体の見え方の違いを実感できるようにする
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、上述の課題を解決するため、表示データを出力す
るデータ出力手段と、前記表示データに対応した画像を
表示するための画面表示手段と、シミュレーション対象
者の視覚特性データを記憶するデータ記憶手段と、前記
視覚特性データに基づいて前記シミュレーション対象者
の視覚状況を再現するように前記画像の表示形態を設定
する表示設定手段とを備える。
【0008】請求項2の発明に係る装置は、表示データ
を出力するデータ出力手段と、前記表示データに対応し
た画像を表示するためのカラー表示の可能な画面表示手
段と、シミュレーション対象者の色覚特性データを記憶
するデータ記憶手段と、前記色覚特性データに基づいて
前記画像の表示色を補正する表示色補正手段とを備え
る。
【0009】請求項3の発明に係る装置は、前記データ
記憶手段が、前記色覚特性データとして水晶体の透過特
性データを記憶する。請求項4の発明に係る装置は、前
記データ記憶手段が、前記色覚特性データとして色覚異
常の混同色データを記憶する。
【0010】請求項5の発明に係る装置は、前記データ
出力手段が、意匠設計を支援するための描画機能を有
し、描画した任意の意匠を示すデータを前記表示データ
として出力する。
【0011】請求項6の発明に係る装置は、焦点調整及
び絞り調整の可能な光学系を有したビデオカメラと、前
記ビデオカメラによって写し取った映像を表示するため
の画面表示手段と、前記ビデオカメラと被写体との距離
及び前記被写体の近辺の照度とを測定するための光学条
件測定手段と、シミュレーション対象者の焦点調節機能
及び瞳孔調節機能を示す視覚特性データを記憶するデー
タ記憶手段と、前記視覚特性データに基づいて前記シミ
ュレーション対象者の視覚状態を再現するように、前記
光学条件測定手段によって測定された距離及び照度に応
じて、前記ビデオカメラの焦点調整及び絞り調整を行う
撮像制御手段とを備える。
【0012】
【作用】データ出力手段が出力する表示データに対応し
た画像が画面上に表示される。その際、シミュレーショ
ン対象者が実際に認識する視覚状況が現れるように、色
覚や視力などを示す視覚特性データに基づいて、表示色
やピント状態などの表示形態の設定が行われる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係るCADシス
テム1の要部の構成を示すブロック図である。
【0014】CADシステム1は、立体画像を描画する
モデラ10、モデラ10によって描画された立体画像を
画面上に表示するカラーモニタ20、任意の方向から眺
めた立体画像を質感を加味して表示するためのレンダラ
30、色覚特性に応じて表示色を補正する表示色補正部
40、及び表示のための各種のデータを格納したメモリ
部50などから構成され、例えば家電製品の形状及び色
のデザインに利用される。
【0015】表示色補正部40は、種々の分光色の光源
データDLを出力する光源データ生成部41、メモリ部
50内の混同色データDV2に基づいて表示色を補正す
る色覚補正部42、及び後述の色順応に対応した補正を
行う色順応補正部43からなる。
【0016】CADシステム1において、オペレータで
あるデザイナーは、デザイン中の製品が実際の使用時に
どのように見えるかというシミュレーションを行うこと
ができる。
【0017】まず、CADシステム1の基本的なシミュ
レーション機能について説明する。モデラ10は、製品
の形状、色(物体色)、及び材質により定まる表面状態
(テクスチャ)を示す立体画像データD0をレンダラ3
0へ出力する。レンダラ30は、オペレータが指定した
視点の位置を示す視点データDPに応じて、視点から眺
めた外観が表示されるように立体画像を回転させるとと
もに、いわゆるレンダリング処理を行う。すなわち、レ
ンダラ30は、光源データDLが示す光照射条件(光源
の位置及び光源色)、製品の物体色、テクスチャ、及び
視点に応じて、照射光の製品表面での反射及び拡散を考
慮した実際に近い色を表示色として設定する。
【0018】ここで、光源色は、光源の分光分布S
(λ)によって特定することができる。すなわち、XY
Z表色系による場合に、光源色は(1)式によって表さ
れる。
【0019】
【数1】
【0020】また、XYZ表色系からNTSC方式のR
GB表色系への変換は、(2)式によって表される。
【0021】
【数2】
【0022】一方、JIS(日本工業規格)では、物体
色の測色に用いる光として、標準の光A、標準の光
65、標準の光Cと呼称される3種の光を定めている。
これらの光は、順に白熱電球の光、昼光(太陽光)、昼
光色の蛍光灯の光に対応し、それぞれについて波長5n
m毎の相対分光分布が定められている。
【0023】したがって、(1)式及び(2)式を用い
ることにより、JISに規定されている各標準の光によ
って、CADシステム1における光照射条件を設定する
ことができる。例えば、製品に標準の光D65を照射する
場合には、RGB表色系による光源色(R,G,B)の
値は(251,255,243)となる。
【0024】なお、メモリ部50には、3種の光の分光
分布を示す光源色データDLcが格納されており、この
光源色データDLcに基づいて、光源データ生成部41
はオペレータが指定した光源色の光源データDLを生成
する。
【0025】このようにして光源を変更すると、赤色の
光源を用いれば製品の色も赤っぽくなり、青色の光源を
用いれば製品の色も青っぽくなるというように、光源色
に応じて製品の使用者(以下、ユーザーという)が知覚
する製品の色が変わる。
【0026】ただし、実際には、光源色を反映した製品
の色が、そのままユーザーに知覚されるわけではない。
つまり、色順応と呼称される生理現象がある。色順応を
モデル化する理論として、フォン・クライス(Von
Kries)の理論が広く知られている。それは、人体
には互いに独立した分光感度を有する赤・緑・青の3種
の受容器が存在し、光源の分光分布に応じて、各受容器
は分光分布の形は変えずに、その感度バランスを特定の
色(一般に白)の知覚状態が一定となるように自動的に
調節するというものである。
【0027】この理論に基づいて色順応に対応した表示
色の補正を行うためには、順応後の感度バランスを決定
しておく必要がある。そこで、基準となる物体色として
白色(Rw=Gw=Bw)を選び、光源色(Rl,G
l,Bl)の光照射条件の下で3種の受容器の出力が等
しくなるように、感度バランスを決定する。
【0028】まず、真正面から製品を眺めるものとする
と、レンダラ30の設定する表示色を示す3つの色成分
(Rwl,Gwl,Bwl)は、(3)式で表される。
【0029】
【数3】
【0030】また、受容器の分光感度の測定によって得
られる適当な係数(例えばピットの係数)を用いて、生
理的3原色(Rwe,Gwe,Bwe)は、(4)式で
表される。
【0031】
【数4】
【0032】生理的3原色の光が入射したとき、各受容
器においてR,G,Bの各成分の感度調整が行われるの
で、各受容器の出力(Rwe’,Gwe’,Bwe’)
は、(5)式で表される。
【0033】
【数5】
【0034】したがって、各受容器からの出力Rw
e’,Gwe’,Bwe’は互いに等しいという条件
(Rwe’=Gwe’=Bwe’)を当てはめると、感
度係数Kr,Kg,Kbは(6)式で表される。
【0035】
【数6】
【0036】CADシステム1において、色順応補正部
43は、まず、(4)式の演算によって、レンダラ30
の設定した表示色(R,G,B)に対応する生理的3原
色(Re,Ge,Be)を求める。次に、予め定められ
ている感度係数Kr,Kg,Kbを用い、(5)式の演
算によって順応後の生理的3原色(Re’,Ge’,B
e’)を求める。そして、(4)式の逆行列演算を行
い、順応後の生理的3原色(Re’,Ge’,Be’)
をNTSC方式の3原色(R’,G’,B’)に変換
し、表示の色情報としてカラーモニタ20へ出力する。
【0037】つまり、CADシステム1では、物理的条
件によって規定される表示色が生理特性を加味するよう
に補正され、製品の色として実際にユーザーの知覚する
色が表示される。
【0038】以上の基本的なシミュレーション機能によ
って、デザイナーは、特定の光照射環境の下で製品がど
のように見えるかを調べ、その結果を踏まえてデザイン
を進めることができる。
【0039】ところで、視覚に係わる老化現象の1つに
水晶体の混濁がある。図2は若年者及び老年者のそれぞ
れの水晶体の分光透過特性を示すグラフである。図2か
ら明らかなように、老年者では若年者に比べて可視域の
短波長側(青色側)の透過率が大幅に小さく、その結果
として全てのものが黄色っぽく見えることになる。な
お、若年者であっても白内障などの疾病のために同様に
黄色っぽく見えることがある。
【0040】このように黄色っぽく見える状態は、光源
と視点との間に黄色のフィルタを挿入した状態であると
考えればよい。例えば、光源と製品との間にフィルタを
設けたとすると、製品を照射する光の色(Rl’,G
l’,Bl’)は(7)式で表され、上述の(2)式の
演算によって3色の各成分の値を算出することができ
る。
【0041】
【数7】
【0042】ここで、光源を標準の光D65とし、f
(λ)を図2に老年者の分光透過率に対応した値とする
と、照射光の色(Rl’,Gl’,Bl’)は(25
5,255,114)となる。
【0043】メモリ部50には、複数の年齢層のそれぞ
れにおける平均的な分光透過率を示す水晶体透過特性デ
ータDV1が格納されている。デザイナーが年齢層(年
代)を指定すると、光源データ生成部41は、水晶体透
過特性データDV1に基づいて、年代に応じて光源色を
補正した光源データDLを生成してレンダラ30へ送
る。
【0044】つまり、CADシステム1では、水晶体透
過特性データDV1に基づいて製品の表示色が補正され
ることになる。これにより、デザイナーは、必要に応じ
て各年齢層のユーザーがどのように製品の色を知覚する
かというシミュレーションを行うことができ、例えば高
齢者向けの製品のためのデザインを容易に実現すること
ができる。
【0045】さらに、CADシステム1は、色覚異常
(色盲と色弱の総称)のユーザによる色の知覚状態を表
示するシミュレーション機能を有している。すなわち、
色覚補正部42は、メモリ部50に格納されている混同
色データDV2に基づいて、レンダラ30の設定した表
示色をユーザーの症状に応じて補正する。例えば、赤色
とその補色である青緑系の色とを区別できない2色型色
覚異常(第1色盲)の場合には、区別できない色(混同
色)をいわゆる混同色軌跡上の特定色に置き換える。
【0046】なお、色覚異常に対応した補正が不要のシ
ミュレーションに際しては、色覚補正部42はデータス
ルー状態とされ、レンダラ30の設定した表示色がその
まま色順応補正部43へ伝えられる。
【0047】図3は本発明の第2実施例に係るシミュレ
ーションシステム2の構成を示すブロック図、図4は年
齢と焦点調節速度との関係を示すグラフ、図5は年齢と
明暗順応時の瞳孔径との関係を示すグラフ、図6は年齢
と視力との関係を示すグラフである。なお、図6におい
て、実線は95%C視標における各照度条件の視力を示
し、破線は30%C視標における各照度条件の視力を示
している。
【0048】シミュレーションシステム2は、カラー撮
影用のビデオカメラ11、照度計12、距離計13、ワ
ークステーションなどの情報処理装置60、及びビデオ
カメラ11の撮影像を表示するカラーモニタ20から構
成されている。
【0049】照度計12は被写体Wの近辺の照度を測定
し、距離計13は被写体Wとビデオカメラ11との距離
を測定する。情報処理装置60は、機能の上で、焦点調
整制御部61、絞り調整制御部62、輝度データ補正部
63、表示色補正部64、及びメモリ部70から構成さ
れている。
【0050】メモリ部70には、視覚特性データとし
て、水晶体の透過特性などの色覚特性を示すデータ、年
齢層毎の焦点調節機能と瞳孔調節機能とをそれぞれ示す
データDV4,DV5が格納されている。
【0051】さて、図4から明らかなように焦点調節速
度は高齢になるにつれて低下する。つまり高齢者は若年
者に比べて焦点調節(ピント合わせ)の所要時間が長
い。そこで、焦点調整制御部61は、距離計13の測定
結果に応じてビデオカメラ11の焦点調整の制御を行う
際に、焦点調節データDV4を参照して、オペレータの
指定した年代のシミュレーション対象者の視覚状況を再
現するように、調整所要時間を加減する。
【0052】また、図5から明らかなように、高齢にな
るにつれて、特に暗順応時の瞳孔径が小さくなって網膜
に到達する光の量が減少するとともに、低コントラスト
の画像(すなわち輝度の微妙な差異)の弁別が困難にな
る。
【0053】そこで、絞り調整制御部62は、照度計1
2の測定結果に応じてビデオカメラ11の絞り調整の制
御を行う際に、瞳孔調節データDV5を参照して、オペ
レータの指定した年代のシミュレーション対象者が知覚
する明暗状態を再現するように、ビデオカメラ11の絞
り量を設定する。これと並行して、輝度データ補正部6
3は、絞り調整制御部62と連系して、ビデオカメラ1
1が出力する撮像データの内の輝度データを、シミュレ
ーション対象者に応じた階調性が得られるように補正す
る。
【0054】さらに、上述のように水晶体の老化に起因
して年齢によって色覚が変化することから、表示色補正
部64は、色覚特性データDV3に基づいて、撮像デー
タの内の色データをシミュレーション対象者の知覚する
色を再現するように補正してカラーモニタ20へ送る。
【0055】以上の各部の動作により、シミュレーショ
ンシステム2のオペレータは、ピント合わせといった動
的な特性を含めて視覚特性の差異による物体の見え方の
違いを実感することができ、例えば既存の製品や試作品
が各年齢層のユーザーによってどのように知覚されるか
を調べ、その結果を製品の改良などに役立てることがで
きる。
【0056】上述の実施例によれば、例えば青色の本体
に緑色で描かれた文字は高齢者にとって非常に見づらい
ということをデザイナーが実感することができ、高齢者
向けの製品開発を容易化することができる。
【0057】上述の実施例においては、フォン・クライ
スの色順応モデルを採用した例を挙げたが、非線形変換
などを行うより精密な色順応モデルに準じた表示色の補
正を行うようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、視覚特性の差異による
物体の見え方の違いを実感することができる。
【0059】請求項3の発明によれば、年齢による物体
の見え方の違いを実感することができる。請求項5の発
明によれば、意匠設計の有用性を高めることができる。
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るCADシステムの要
部の構成を示すブロック図である。
【図2】若年者及び老年者のそれぞれの水晶体の分光透
過特性を示すグラフである。
【図3】本発明の第2実施例に係るシミュレーションシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図4】年齢と焦点調節速度との関係を示すグラフであ
る。
【図5】年齢と明暗順応時の瞳孔径との関係を示すグラ
フである。
【図6】年齢と視力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 CADシステム(視覚シミュレーション装置) 2 シミュレーションシステム(視覚シミュレーション
装置) 10 モデラ(データ出力手段) 11 ビデオカメラ 12 照度計(光学条件測定手段) 13 距離計(光学条件測定手段) 20 カラーモニタ(画面表示手段) 40 表示色補正部(表示設定手段、表示色補正手段) 50 メモリ部(データ記憶手段) 60 情報処理装置(表示設定手段、撮像制御手段) D0 立体画像データ(表示データ) DV1 水晶体透過特性データ(色覚特性データ) DV2 混同色データ(色覚特性データ) DV4,DV5 データ(視覚特性データ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7623−5L G06F 15/60 400 A 8724−5L 15/20 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示データを出力するデータ出力手段と、 前記表示データに対応した画像を表示するための画面表
    示手段と、 シミュレーション対象者の視覚特性データを記憶するデ
    ータ記憶手段と、 前記視覚特性データに基づいて、前記シミュレーション
    対象者の視覚状況を再現するように前記画像の表示形態
    を設定する表示設定手段とを備えてなることを特徴とす
    る視覚シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】表示データを出力するデータ出力手段と、 前記表示データに対応した画像を表示するためのカラー
    表示の可能な画面表示手段と、 シミュレーション対象者の色覚特性データを記憶するデ
    ータ記憶手段と、 前記色覚特性データに基づいて前記画像の表示色を補正
    する表示色補正手段とを備えてなることを特徴とする視
    覚シミュレーション装置。
  3. 【請求項3】前記データ記憶手段は、前記色覚特性デー
    タとして水晶体の透過特性データを記憶することを特徴
    とする請求項2記載の視覚シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】前記データ記憶手段は、前記色覚特性デー
    タとして色覚異常の混同色データを記憶することを特徴
    とする請求項2又は請求項3記載の視覚シミュレーショ
    ン装置。
  5. 【請求項5】前記データ出力手段は、意匠設計を支援す
    るための描画機能を有し、描画した任意の意匠を示すデ
    ータを前記表示データとして出力することを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の視覚シミュレ
    ーション装置。
  6. 【請求項6】焦点調整及び絞り調整の可能な光学系を有
    したビデオカメラと、 前記ビデオカメラによって写し取った映像を表示するた
    めの画面表示手段と、 前記ビデオカメラと被写体との距離及び前記被写体の近
    辺の照度とを測定するための光学条件測定手段と、 シミュレーション対象者の焦点調節機能及び瞳孔調節機
    能を示す視覚特性データを記憶するデータ記憶手段と、 前記視覚特性データに基づいて前記シミュレーション対
    象者の視覚状態を再現するように、前記光学条件測定手
    段によって測定された距離及び照度に応じて、前記ビデ
    オカメラの焦点調整及び絞り調整を行う撮像制御手段と
    を備えてなることを特徴とする視覚シミュレーション装
    置。
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