JPH0763746A - 酸素検知剤組成物 - Google Patents
酸素検知剤組成物Info
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- JPH0763746A JPH0763746A JP21255093A JP21255093A JPH0763746A JP H0763746 A JPH0763746 A JP H0763746A JP 21255093 A JP21255093 A JP 21255093A JP 21255093 A JP21255093 A JP 21255093A JP H0763746 A JPH0763746 A JP H0763746A
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- Japan
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- oxygen
- agent
- composition
- magnesium aluminosilicate
- amorphous magnesium
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 長期間の安定使用が可能で、エタノール耐性
が高い酸素検知剤組成物を提供する。 【構成】 本発明の酸素検知剤組成物は、構成原子であ
るMg、Al、Siの比が1:1.6〜2.5:1.4〜2.1
の無定形アルミノケイ酸マグネシウムと、酸化還元色素
と、還元性糖類とを含有する。また、さらに無水ケイ酸
を添加したり、無定形アルミノケイ酸マグネシウムの一
部をハイドロタルサイトで置換したものも本発明に含ま
れる。
が高い酸素検知剤組成物を提供する。 【構成】 本発明の酸素検知剤組成物は、構成原子であ
るMg、Al、Siの比が1:1.6〜2.5:1.4〜2.1
の無定形アルミノケイ酸マグネシウムと、酸化還元色素
と、還元性糖類とを含有する。また、さらに無水ケイ酸
を添加したり、無定形アルミノケイ酸マグネシウムの一
部をハイドロタルサイトで置換したものも本発明に含ま
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雰囲気中の酸素濃度が
一定値以下となった時に変色することにより、目視によ
ってこれを検知することができる酸素検知剤組成物に関
する。
一定値以下となった時に変色することにより、目視によ
ってこれを検知することができる酸素検知剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】酸素検知剤、特に脱酸素包装中の低濃度
酸素を検知することができる酸素検知剤として実用に耐
えるものは、現在のところ酸化還元色素と強力な還元剤
とを組み合わせたものが唯一のものであり、この酸化還
元色素と還元剤との組み合わせについては、従来より多
くの提案がなされている。
酸素を検知することができる酸素検知剤として実用に耐
えるものは、現在のところ酸化還元色素と強力な還元剤
とを組み合わせたものが唯一のものであり、この酸化還
元色素と還元剤との組み合わせについては、従来より多
くの提案がなされている。
【0003】また、酸素検知剤の形態としては、粉末、
溶液、ゲル状物、成形品、あるいは溶液をシートや多孔
体に含浸させたもの等が提案されており、なかでも錠剤
型の成形品が最も広汎に用いられている。
溶液、ゲル状物、成形品、あるいは溶液をシートや多孔
体に含浸させたもの等が提案されており、なかでも錠剤
型の成形品が最も広汎に用いられている。
【0004】酸素検知剤の組成の代表的なものを挙げる
と、特公昭56−24906号公報には、メチレンブル
ー等の酸化還元色素、還元剤であるグルコース等の還元
糖およびアルカリ土類金属水酸化物の組み合わせからな
る組成物が開示され、特開昭55−99069号公報に
は、各種バット染料等の酸化還元色素、還元剤、吸着剤
および水からなる組成物が開示され、特開平2−173
566号公報には、メチレンブルー、キシロースおよび
リン酸ナトリウム等の塩基性物質に水酸化アルミニウム
と結合剤とを加えてpH10.5〜11.5に緩衝保持した
ものを打錠成型した組成物が開示されている。
と、特公昭56−24906号公報には、メチレンブル
ー等の酸化還元色素、還元剤であるグルコース等の還元
糖およびアルカリ土類金属水酸化物の組み合わせからな
る組成物が開示され、特開昭55−99069号公報に
は、各種バット染料等の酸化還元色素、還元剤、吸着剤
および水からなる組成物が開示され、特開平2−173
566号公報には、メチレンブルー、キシロースおよび
リン酸ナトリウム等の塩基性物質に水酸化アルミニウム
と結合剤とを加えてpH10.5〜11.5に緩衝保持した
ものを打錠成型した組成物が開示されている。
【0005】このように、従来の酸素検知剤は、基本的
にはメチレンブルー等の酸化還元色素、グルコース等の
還元剤およびアルカリ土類金属水酸化物等のアルカリ性
物質を主要な構成成分とし、これに適宜賦形剤や色調調
整用の赤色色素等を添加して打錠成型したものが普通の
形態となっている。
にはメチレンブルー等の酸化還元色素、グルコース等の
還元剤およびアルカリ土類金属水酸化物等のアルカリ性
物質を主要な構成成分とし、これに適宜賦形剤や色調調
整用の赤色色素等を添加して打錠成型したものが普通の
形態となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の酸素検知剤成型品には、下記のような欠点がある。
の酸素検知剤成型品には、下記のような欠点がある。
【0007】(1).市販の酸素検知剤はもとより、前記特
許公報において提案されている各種酸素検知剤のほとん
どは、その酸素検知下限濃度が0.1V/V %程度である。
しかし、例えば好気性細菌は、酸素濃度が0.1V/V %の
環境下でも増殖する(相磯和喜著、医歯薬出版発行「食
品微生物学」P143参照)ので、上記の酸素検知下限
濃度は高すぎる。
許公報において提案されている各種酸素検知剤のほとん
どは、その酸素検知下限濃度が0.1V/V %程度である。
しかし、例えば好気性細菌は、酸素濃度が0.1V/V %の
環境下でも増殖する(相磯和喜著、医歯薬出版発行「食
品微生物学」P143参照)ので、上記の酸素検知下限
濃度は高すぎる。
【0008】(2).酸素検知剤の組成によっては、水に濡
れると色素が溶出したり、甚だしい場合には成型物が崩
壊したりするものがある。
れると色素が溶出したり、甚だしい場合には成型物が崩
壊したりするものがある。
【0009】(3).雰囲気中のガス成分、例えばエタノー
ル等によって正常な変色が阻害されたり、色素が溶出し
たりするものがある。このような酸素検知剤は、エタノ
ールを含有する多くの食品には適用することができな
い。また、エタノール蒸気発生体と併用される鮮度保持
剤には適用することができない。
ル等によって正常な変色が阻害されたり、色素が溶出し
たりするものがある。このような酸素検知剤は、エタノ
ールを含有する多くの食品には適用することができな
い。また、エタノール蒸気発生体と併用される鮮度保持
剤には適用することができない。
【0010】(4).強アルカリ成分が配合された酸素検知
剤は、誤食すると人体に危険を及ぼす虞れがある。
剤は、誤食すると人体に危険を及ぼす虞れがある。
【0011】従来より提案されている酸素検知剤のなか
には、上記した欠点(1) 〜(4) のいくつかを改善したも
のも存在するが、これらの欠点のすべてを克服した酸素
検知剤は未だ知られていなかった。
には、上記した欠点(1) 〜(4) のいくつかを改善したも
のも存在するが、これらの欠点のすべてを克服した酸素
検知剤は未だ知られていなかった。
【0012】そこで、本出願人は、先に特願平3−24
7491号において、上記した欠点のすべてを克服した
酸素検知剤組成物を提案した。この酸素検知剤は、ハイ
ドロタルサイト(hydrotalcite)類、酸化還元色素および
還元性糖類を主成分とするものであって、その特長とし
て、酸素検知下限濃度を従来品(0.1V/V %程度)よ
りも遙かに低く(0.03V/V %程度)することができ
る。ハイドロタルサイト類の吸着能が高いため、水に
濡れても色素が溶出したり、成型物が崩壊したりするこ
とがない。雰囲気中のエタノール等によって変色が阻
害されたり、酸素検知下限濃度が高くなったりすること
がない。ハイドロタルサイト類自体が非常に優れた賦
形剤であることから、組成物を直打できるので、錠剤成
型工程を簡略化することができる。成型物の硬度が高
い等、極めて優れた性能を有している。
7491号において、上記した欠点のすべてを克服した
酸素検知剤組成物を提案した。この酸素検知剤は、ハイ
ドロタルサイト(hydrotalcite)類、酸化還元色素および
還元性糖類を主成分とするものであって、その特長とし
て、酸素検知下限濃度を従来品(0.1V/V %程度)よ
りも遙かに低く(0.03V/V %程度)することができ
る。ハイドロタルサイト類の吸着能が高いため、水に
濡れても色素が溶出したり、成型物が崩壊したりするこ
とがない。雰囲気中のエタノール等によって変色が阻
害されたり、酸素検知下限濃度が高くなったりすること
がない。ハイドロタルサイト類自体が非常に優れた賦
形剤であることから、組成物を直打できるので、錠剤成
型工程を簡略化することができる。成型物の硬度が高
い等、極めて優れた性能を有している。
【0013】ところが、前記ハイドロタルサイト類、酸
化還元色素および還元性糖類を主成分とする酸素検知剤
は、特に還元性糖類としてフラクトースなどを用いた場
合、酸素含有雰囲気中で、とりわけ光の照射により酸化
還元色素が徐々にその酸化色を失い、殆どの場合無色乃
至淡色に退色するという難点がある。
化還元色素および還元性糖類を主成分とする酸素検知剤
は、特に還元性糖類としてフラクトースなどを用いた場
合、酸素含有雰囲気中で、とりわけ光の照射により酸化
還元色素が徐々にその酸化色を失い、殆どの場合無色乃
至淡色に退色するという難点がある。
【0014】そのため、上記酸素検知剤は、使用前に
無酸素状態で保管しないと、使用時に酸素が存在しても
呈色しない場合がある。無酸素状態を保った包装中に
この酸素検知剤を添付して使用している間に包装が不完
全で酸素の侵入があった場合、当初は呈色していても次
第に退色し、無酸素状態との区別が出来なくなる可能性
がある、等の不具合があった。
無酸素状態で保管しないと、使用時に酸素が存在しても
呈色しない場合がある。無酸素状態を保った包装中に
この酸素検知剤を添付して使用している間に包装が不完
全で酸素の侵入があった場合、当初は呈色していても次
第に退色し、無酸素状態との区別が出来なくなる可能性
がある、等の不具合があった。
【0015】また、エタノール蒸気発生体と併用する鮮
度保持剤の場合、雰囲気のエタノール濃度が飽和状態
(25℃で約7.8V/V %)になるので、雰囲気中のエタ
ノールによって変色が阻害されたり色素が溶出したりし
ない限界濃度が2.5V/V %程度の上記酸素検知剤は、使
用することができないという欠点があった。
度保持剤の場合、雰囲気のエタノール濃度が飽和状態
(25℃で約7.8V/V %)になるので、雰囲気中のエタ
ノールによって変色が阻害されたり色素が溶出したりし
ない限界濃度が2.5V/V %程度の上記酸素検知剤は、使
用することができないという欠点があった。
【0016】本発明の目的は、上述した従来の酸素検知
剤の欠点を解消し、長期間の安定使用が可能で、エタノ
ール耐性の高い酸素検知剤組成物を提供することにあ
る。
剤の欠点を解消し、長期間の安定使用が可能で、エタノ
ール耐性の高い酸素検知剤組成物を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の酸素検知剤組成
物は、構成原子であるMg、Al、Siの比が1:1.6
〜2.5:1.4〜2.1の無定形アルミノケイ酸マグネシウ
ムと、酸化還元色素と、還元性糖類とを含有することを
特徴とするものである。
物は、構成原子であるMg、Al、Siの比が1:1.6
〜2.5:1.4〜2.1の無定形アルミノケイ酸マグネシウ
ムと、酸化還元色素と、還元性糖類とを含有することを
特徴とするものである。
【0018】本発明に用いられる無定形アルミノケイ酸
マグネシウムは、制酸剤として広く利用されている物質
であり、日本薬局方外医薬品成分規格(局外規)に「メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム」の名称で収載されて
いる。この物質は、明確な結晶構造を有せず、また、標
準的な分子式は、Mg AlSiO4 2 であるとされる
が、単分子として一定の組成を有するものではなく、あ
る程度の重合体として存在し、構成原子のモル比が前記
した範囲のものである。
マグネシウムは、制酸剤として広く利用されている物質
であり、日本薬局方外医薬品成分規格(局外規)に「メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム」の名称で収載されて
いる。この物質は、明確な結晶構造を有せず、また、標
準的な分子式は、Mg AlSiO4 2 であるとされる
が、単分子として一定の組成を有するものではなく、あ
る程度の重合体として存在し、構成原子のモル比が前記
した範囲のものである。
【0019】本発明に用いられる酸化還元色素は、酸化
状態と還元状態とで可逆的に色相が変化する色素であれ
ば任意のものでよく、例えばメチレンブルー、ニューメ
チレンブルー、チオニン、メチレングリーン、インジゴ
カルミン、サフラニンT、エリスロシン、キシレンブル
ー、ニュートラルレッド、トルイジンブルー、メルドラ
ブルー等の色素を挙げることができるが、なかでもメチ
レンブルーが好適に利用される。
状態と還元状態とで可逆的に色相が変化する色素であれ
ば任意のものでよく、例えばメチレンブルー、ニューメ
チレンブルー、チオニン、メチレングリーン、インジゴ
カルミン、サフラニンT、エリスロシン、キシレンブル
ー、ニュートラルレッド、トルイジンブルー、メルドラ
ブルー等の色素を挙げることができるが、なかでもメチ
レンブルーが好適に利用される。
【0020】本発明に用いられる還元性糖類は、グルコ
ース、マンノース、ガラクトース、フラクトース、アラ
ビノース、キシロース、エリスロースをはじめとするす
べての単糖類、マルトースやラクトースのような還元性
基を有する二糖類、同じく還元性基を有する多糖類等、
一般に還元糖とされる糖類であるが、なかでもグルコー
ス、キシロース、フラクトース、ラクトース等が好適に
利用される。
ース、マンノース、ガラクトース、フラクトース、アラ
ビノース、キシロース、エリスロースをはじめとするす
べての単糖類、マルトースやラクトースのような還元性
基を有する二糖類、同じく還元性基を有する多糖類等、
一般に還元糖とされる糖類であるが、なかでもグルコー
ス、キシロース、フラクトース、ラクトース等が好適に
利用される。
【0021】本発明の酸素検知剤組成物は、上記した無
定形アルミノケイ酸マグネシウム、酸化還元色素、還元
性糖類に加えてさらに軟質無水ケイ酸などの無水ケイ酸
を添加することにより、酸化還元色素の変色速度を増大
させることができる。また、無定形アルミノケイ酸マグ
ネシウムの一部を下記の一般式
定形アルミノケイ酸マグネシウム、酸化還元色素、還元
性糖類に加えてさらに軟質無水ケイ酸などの無水ケイ酸
を添加することにより、酸化還元色素の変色速度を増大
させることができる。また、無定形アルミノケイ酸マグ
ネシウムの一部を下記の一般式
【0022】
【化1】
【0023】(式中、xはO<x≦0.33の範囲の数を
表し、mは正の整数を表す)で示されるハイドロタルサ
イトで置換してもよい。
表し、mは正の整数を表す)で示されるハイドロタルサ
イトで置換してもよい。
【0024】本発明の酸素検知剤組成物には、上記した
構成成分の他、組成物の変色を見易くするために、酸素
の有無によって変色しない色素や、多価アルコール、ポ
リエチレングリコール等、前記無水ケイ酸以外の変色促
進剤を添加してもよい。また、必要に応じて賦形剤、結
合剤、増量剤、滑沢剤、水分等を添加したり、場合によ
ってはアルカリ性物質を添加したりしてもよい。
構成成分の他、組成物の変色を見易くするために、酸素
の有無によって変色しない色素や、多価アルコール、ポ
リエチレングリコール等、前記無水ケイ酸以外の変色促
進剤を添加してもよい。また、必要に応じて賦形剤、結
合剤、増量剤、滑沢剤、水分等を添加したり、場合によ
ってはアルカリ性物質を添加したりしてもよい。
【0025】本発明の酸素検知剤組成物における各構成
成分の配合比率は、特に限定されるものではないが、通
常は無定形アルミノケイ酸マグネシウム10〜99%、
酸化還元色素0.001〜0.1%、還元性糖類1〜30%
が好適である。また、無水ケイ酸を添加する場合は、全
量の10%以下とするのが好適である。さらに、賦形
剤、増量剤等は0〜85%、無水ケイ酸以外の変色促進
剤、水分はそれぞれ0〜30%を目安として必要に応じ
て添加する(%はいずれも重量%)。
成分の配合比率は、特に限定されるものではないが、通
常は無定形アルミノケイ酸マグネシウム10〜99%、
酸化還元色素0.001〜0.1%、還元性糖類1〜30%
が好適である。また、無水ケイ酸を添加する場合は、全
量の10%以下とするのが好適である。さらに、賦形
剤、増量剤等は0〜85%、無水ケイ酸以外の変色促進
剤、水分はそれぞれ0〜30%を目安として必要に応じ
て添加する(%はいずれも重量%)。
【0026】本発明の酸素検知剤組成物は、その構成成
分の配合比率を適宜変更することにより、酸素検知下限
濃度を0.03V/V %程度以上の所望の値に設定すること
ができるばかりでなく、色素の退色に対する抵抗性が強
いことから長期間の安定使用が可能であり、さらに無水
ケイ酸を添加することにより、色素の変色速度を増大さ
せることができる等、優れた性能を有している。
分の配合比率を適宜変更することにより、酸素検知下限
濃度を0.03V/V %程度以上の所望の値に設定すること
ができるばかりでなく、色素の退色に対する抵抗性が強
いことから長期間の安定使用が可能であり、さらに無水
ケイ酸を添加することにより、色素の変色速度を増大さ
せることができる等、優れた性能を有している。
【0027】本発明の酸素検知剤組成物は、粉末状態の
ままで使用することもできるが、錠剤に成型して使用す
るのが便利である。また、水などに分散して紙、布、多
孔体等に塗布、印刷もしくは含浸させて使用することも
できる。
ままで使用することもできるが、錠剤に成型して使用す
るのが便利である。また、水などに分散して紙、布、多
孔体等に塗布、印刷もしくは含浸させて使用することも
できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0029】(実施例1)メチレンブルー三水塩0.01
部(部は重量部である。以下同様)、赤色106号0.0
05部およびD-フラクトース5部を水15部に溶解した
溶液を日本薬局方外医薬品成分規格品の無定形アルミノ
ケイ酸マグネシウム(商品名「ノイシリンS1 」、富士
化学工業株式会社製、カタログ表示成分 Al2O3.MgO.2Si
O2.xH2O)75部に滴下し、さらにステアリン酸マグネシ
ウム3部を加えて混合した。この粉体に加圧成型器にて
1トンの圧力を5秒間加え、厚さ約2.5mm、直径10mm
φの錠剤型酸素検知剤を作製した。
部(部は重量部である。以下同様)、赤色106号0.0
05部およびD-フラクトース5部を水15部に溶解した
溶液を日本薬局方外医薬品成分規格品の無定形アルミノ
ケイ酸マグネシウム(商品名「ノイシリンS1 」、富士
化学工業株式会社製、カタログ表示成分 Al2O3.MgO.2Si
O2.xH2O)75部に滴下し、さらにステアリン酸マグネシ
ウム3部を加えて混合した。この粉体に加圧成型器にて
1トンの圧力を5秒間加え、厚さ約2.5mm、直径10mm
φの錠剤型酸素検知剤を作製した。
【0030】本錠剤を脱酸素雰囲気下(酸素濃度0.03
V/V %)に放置したところ、約10時間後に青紫からピ
ンクに変色することが明瞭に視認できた。続いて酸素濃
度が1V/V %となるまで酸素を供給したところ、約5分
後に元の青紫に復元した。なお、本錠剤が青紫からピン
クに変色する酸素濃度は、0.04V/V %であった。ま
た、上記と同様の試験をエタノール蒸気飽和雰囲気下で
行ったところ、変色速度に変化はなかった。
V/V %)に放置したところ、約10時間後に青紫からピ
ンクに変色することが明瞭に視認できた。続いて酸素濃
度が1V/V %となるまで酸素を供給したところ、約5分
後に元の青紫に復元した。なお、本錠剤が青紫からピン
クに変色する酸素濃度は、0.04V/V %であった。ま
た、上記と同様の試験をエタノール蒸気飽和雰囲気下で
行ったところ、変色速度に変化はなかった。
【0031】本錠剤は、空気中(25℃)で蛍光灯下に
3日間放置した後も退色しなかった。また、脱酸素雰囲
気下(25℃)で暗所に1ヶ月間放置した後、空気中に
置いた場合でも正常な変色を呈した。
3日間放置した後も退色しなかった。また、脱酸素雰囲
気下(25℃)で暗所に1ヶ月間放置した後、空気中に
置いた場合でも正常な変色を呈した。
【0032】(比較例1)無定形アルミノケイ酸マグネ
シウムに代えてハイドロタルサイト(商品名「キョーワ
ード 500SH」、協和化学工業株式会社製、組成= Mg6Al
2(OH)16(CO3)・4H2O) を用いた他、前記実施例1と同様
に操作して錠剤型酸素検知剤を得た。
シウムに代えてハイドロタルサイト(商品名「キョーワ
ード 500SH」、協和化学工業株式会社製、組成= Mg6Al
2(OH)16(CO3)・4H2O) を用いた他、前記実施例1と同様
に操作して錠剤型酸素検知剤を得た。
【0033】この錠剤について実施例1と同様の試験を
行ったところ、脱酸素雰囲気下の変色は約4時間と速か
ったものの、酸素供給時の変色は5分、ピンクに変色す
る酸素濃度は0.04V/V %で実施例1の錠剤と同様の性
能であり、エタノール蒸気飽和雰囲気下ではメチレンブ
ルーの一部が溶出、一部が錠剤内部に移行し、空気中で
も青色にならなかった。また、空気中(25℃)で蛍光
灯下に3日間放置すると退色し、脱酸素雰囲気下(25
℃)で暗所に1ヶ月間放置すると褐色に退色し、エタノ
ール蒸気耐性および保存性において実施例1の錠剤に比
べ著しく劣っていた。
行ったところ、脱酸素雰囲気下の変色は約4時間と速か
ったものの、酸素供給時の変色は5分、ピンクに変色す
る酸素濃度は0.04V/V %で実施例1の錠剤と同様の性
能であり、エタノール蒸気飽和雰囲気下ではメチレンブ
ルーの一部が溶出、一部が錠剤内部に移行し、空気中で
も青色にならなかった。また、空気中(25℃)で蛍光
灯下に3日間放置すると退色し、脱酸素雰囲気下(25
℃)で暗所に1ヶ月間放置すると褐色に退色し、エタノ
ール蒸気耐性および保存性において実施例1の錠剤に比
べ著しく劣っていた。
【0034】(実施例2)75部の無定形アルミノケイ
酸マグネシウムに代えて、50部の無定形アルミノケイ
酸マグネシウムおよび25部のハイドロタルサイト(商
品名「キョーワード 500SH」、協和化学工業株式会社
製、組成= Mg6Al2(OH)16(CO3)・4H2O) を用いた他、前
記実施例1と同様に操作して錠剤型酸素検知剤を得た。
酸マグネシウムに代えて、50部の無定形アルミノケイ
酸マグネシウムおよび25部のハイドロタルサイト(商
品名「キョーワード 500SH」、協和化学工業株式会社
製、組成= Mg6Al2(OH)16(CO3)・4H2O) を用いた他、前
記実施例1と同様に操作して錠剤型酸素検知剤を得た。
【0035】この錠剤について実施例1と同様の試験を
行ったところ、脱酸素雰囲気下の変色は6時間、酸素供
給時の変色は2分となり、その他の性能は実施例1の錠
剤と同様であった。
行ったところ、脱酸素雰囲気下の変色は6時間、酸素供
給時の変色は2分となり、その他の性能は実施例1の錠
剤と同様であった。
【0036】(実施例3)軽質無水ケイ酸(商品名「ア
ドソリダー 101」、フロイント産業株式会社製)1部を
添加した他、前記実施例2と同様に操作して錠剤型酸素
検知剤を得た。
ドソリダー 101」、フロイント産業株式会社製)1部を
添加した他、前記実施例2と同様に操作して錠剤型酸素
検知剤を得た。
【0037】この錠剤について実施例1と同様の試験を
行ったところ、脱酸素雰囲気下の変色は1時間30分、
酸素供給時の変色は1分となり、その他の性能は実施例
1の錠剤と同様であった。
行ったところ、脱酸素雰囲気下の変色は1時間30分、
酸素供給時の変色は1分となり、その他の性能は実施例
1の錠剤と同様であった。
【0038】
【発明の効果】本発明の酸素検知剤組成物によれば、下
記の効果を得ることができる。
記の効果を得ることができる。
【0039】(1).酸素検知下限濃度が従来品(0.1V/V
%程度)よりも遙かに低く(0.03V/V %程度)、かつ
長期間の安定使用が可能である。
%程度)よりも遙かに低く(0.03V/V %程度)、かつ
長期間の安定使用が可能である。
【0040】(2).雰囲気中のエタノール等によって変色
が阻害されたり、酸素検知下限濃度が高くなったりする
ことがないので、エタノールを含有する各種食品や、エ
タノール蒸気発生体と併用する鮮度保持剤等に広く適用
することができる。
が阻害されたり、酸素検知下限濃度が高くなったりする
ことがないので、エタノールを含有する各種食品や、エ
タノール蒸気発生体と併用する鮮度保持剤等に広く適用
することができる。
【0041】(3).強アルカリ成分が配合されていないの
で安全性が高く、万一誤食しても人体への悪影響は極め
て少ない。
で安全性が高く、万一誤食しても人体への悪影響は極め
て少ない。
【0042】(4).耐水性が高く、水に濡れても色素が溶
出したり、成型物が崩壊したりすることがない。
出したり、成型物が崩壊したりすることがない。
Claims (3)
- 【請求項1】 構成原子であるMg、Al、Siの比が
1:1.6〜2.5:1.4〜2.1である無定形アルミノケイ
酸マグネシウムと、酸化還元色素と、還元性糖類とを含
有することを特徴とする酸素検知剤組成物。 - 【請求項2】 無水ケイ酸を含有することを特徴とする
請求項1記載の酸素検知剤組成物。 - 【請求項3】 前記無定形アルミノケイ酸マグネシウム
の一部をハイドロタルサイトで置換したことを特徴とす
る請求項1記載の酸素検知剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21255093A JPH0763746A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 酸素検知剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21255093A JPH0763746A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 酸素検知剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0763746A true JPH0763746A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16624547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21255093A Pending JPH0763746A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 酸素検知剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0763746A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110097811A1 (en) * | 2009-10-28 | 2011-04-28 | Powdertech Co., Ltd. | Oxygen detector and method for manufacturing oxygen detector |
US20110136238A1 (en) * | 2008-06-18 | 2011-06-09 | Teknologian Tutkimuskeskus Vtt | Oxygen indicator |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP21255093A patent/JPH0763746A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110136238A1 (en) * | 2008-06-18 | 2011-06-09 | Teknologian Tutkimuskeskus Vtt | Oxygen indicator |
US20110097811A1 (en) * | 2009-10-28 | 2011-04-28 | Powdertech Co., Ltd. | Oxygen detector and method for manufacturing oxygen detector |
US8415167B2 (en) * | 2009-10-28 | 2013-04-09 | Powdertech Co., Ltd. | Oxygen detector and method for manufacturing oxygen detector |
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