JPH076338B2 - 組立式テープカーテン - Google Patents

組立式テープカーテン

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JPH076338B2
JPH076338B2 JP63071997A JP7199788A JPH076338B2 JP H076338 B2 JPH076338 B2 JP H076338B2 JP 63071997 A JP63071997 A JP 63071997A JP 7199788 A JP7199788 A JP 7199788A JP H076338 B2 JPH076338 B2 JP H076338B2
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靖治 斉藤
英雄 三上
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三興繊維協同組合
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、室内用カーテンの構造に関するもので、よ
り詳細には、適宜の大きさのカーテンを任意に形成する
ことが可能な組立式カーテンに関する。
(従来の技術) 室内用のカーテンは、レース地をはじめとして、各種の
布地が用いられている。そして、これらのカーテンは、
それが設置される場所によって、例えば窓ならばその窓
の開口面積と同じか、あるいは当該開口面積以上の面積
をもった一枚布を加工して形成されるものであることが
知られている。
(発明が解決しようとする課題) このような従来のカーテンにおいて、通常の使用形態、
すなわち、カーテンを閉めているとき、室内外が遮蔽さ
れるので、風通し(通風性)が悪くなる。逆に、風通し
を良くしようとすれば、カーテンを開けなければならな
いので、遮光性を犠牲にしなければならない。このよう
に、従来のカーテンにおいては一般に、室内外の遮光性
と通風性とは両立し得ないものであった。
また、上述のように、カーテンは通常、窓の開口面積に
対応したものを用いるので、カーテンを新たに設けよう
とする場合は、当該窓の開口形状に合わせて大小それぞ
れの大きさのカーテンを用意することとなる。したがっ
て、とりわけ一般家庭において、DIY(DO IT YOURSEL
F)にて手軽にカーテンを各窓に適合させつつ形成する
ことは困難であった。況やカーテンに模様、色あい等の
変化を付与したり、適宜のウエーブを醸し出すことはで
きなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、カーテン
閉鎖時において室内外の遮光性を充足しつつ通風性を得
ることができ、さらに、大小各種の窓の大きさに適合さ
せてカーテンを得ることができ、手軽にDIYにて形成可
能なカーテンを提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明は、複数の縦紐に横長状の細巾テープを取付けて
構成されるものであって、前記縦紐及び細巾テープの一
方に係止部を複数設けるとともに、他方には該係止部と
係合する構造の係止受部を設け、前記細巾テープの前記
各係止部又は係止受部は、当該細巾テープの長手方向の
一側に設けられ、更に、上から2番目以降の各細巾テー
プにおける前記縦紐との係合部位を、当該細巾テープが
隣接する上方の細巾テープの下部によって隠蔽される位
置に設けた。すなわち、細巾テープは、その上下部にお
いて重合する組立式カーテンである。
さらに、本発明は、昇降コードを縦紐に装着し、該コー
ドの下端を前記縦紐の下部に固着した。
(作用) 縦紐を複数縦に並べ、これに細巾テープを順次取付けて
カーテンを形成する。縦紐に対する細巾テープの取付け
は、一方の係止部と他方の係止受部とを係合させる。そ
の際、細巾テープをその上下部において重合させて取付
けると、正面からは一枚布のように見え、隣接テープ間
に隙間の存在しない遮光性あるカーテンが得られる。こ
の場合、上から2番目以降の細巾テープは、その取付け
部位が通常、隣接する上方の細巾テープの下部によって
隠蔽され、多数の取付け部位があっても、見栄えを損な
うことがない。
そして、カーテンは複数の細巾テープによって形成され
ているので、風は各テープ間を通ることができ、これに
より通風性は確保される。
また、窓の大小に伴ってカーテンの大きさが異なる場合
は、必要とする窓形状に合わせて、縦紐及び細巾テープ
の数量、配置態様等を選定する。
さらに昇降コードを縦紐に装着した場合は、該コードを
引き上げると、縦紐が下方からたくし上げられ、これに
伴って細巾テープが下から順に上方へ移動し、ブライン
ドのようにカーテンを開くことができる。この状態から
昇降コードを緩めて行けば、上方にたくし上げられた細
巾テープが順次下降し、最後には上述のような遮光性の
あるカーテンが得られる(すなわち、カーテンの閉状
態)。
(実施例) 第1図は、この発明を実施したカーテンの分解斜視図
で、同図において、1,1は縦紐、11,12,…Nは細巾テー
プを示している。
縦紐1は、ポリエステル製の経編平テープからなり、そ
の上下方向には所定間隔をもって係止受部2,2を設けて
いる。
係止受部2は、後述する細巾テープの係止部に対応する
もので、第1図では、矩形孔状のものと、A部にて示す
引掛け部からなるものとを用いている。
矩形孔状の係止受部2は、経編平テープの巾方向の中央
に形成したもので、上下方向に亘り等間隔で配設してい
る。また、第2図(1)に示す係止受部2は、テープ状
部材21の両端部を縦紐1に止着し、該部材21の中間部に
挿通用の穴部22を形成している。この穴部22に、第2図
(2)に示すように細巾テープの係止部を引掛ける。
前記細巾テープ11,12…Nは、実施例の場合、ポリエス
テル繊維を使った細巾ラッセルレース地を用い、該細巾
テープの上部に一定間隔をもって突起状の係止部3,3を
設けている。この係止部3は、プラスチックを成型し或
いはプラスチックシートを打抜いたりしてT字状、フッ
ク状等に形成し、これを細巾テープの上部に、成型時に
一体融着して或いは打抜いた部材を超音波装置や接着剤
等で取付けている。係止部3にフック状のものを用いた
場合は、前記係止受部2が引掛け部からなるものの穴部
22に対し、第2図(2)に示すように係止させることが
できる。
なお、上記細巾テープ11,12…Nは、天然繊維、合成繊
維の各種の織布、編地、不織布、フィルム、紙など任意
の素材を用いることができ、また、当初より細巾である
ことのほか、適当巾のものに裁断して細巾としてもよ
い。特に片側にスカラ柄を編込み、又はスカラカットし
た細巾テープを用いると、従来にない豪華なものを得る
ことができる。
また、前記縦紐1は、上述したポリエステル製のほか
に、他の素質のものを用いることができるのはいう迄も
ない。また、平テープのほかにも、丸テープなどを用い
ることができる。さらに、縦紐1の下端に単独に錘を設
けたり、また、紐に錘りを適当間隔を設けて配し、その
外側を被覆してなるコード(沈子コード)やウエイトバ
ー(棒)を用いてもよい。このような単独錘やウエイト
バーを用いた場合は、縦紐1に下方向の張力を付与する
ことができ、これによりカーテンの装着を良好にするこ
とができる。
第3図は本発明の他の実施例を示す斜視図で、この例で
は、縦紐1にリング状のものを用い、適宜部位のリング
に切欠きを設けて係止部2′,2′を形成している。
これに対応して、細巾テープ11,12,…Nは、孔状(突起
受状)係止部3′,3′を形成している。なお、本明細書
において、縦紐とは、前例の経編平テープ、丸テープ、
織りテープ、プラスチック製テープのほか、上記リング
状のものを含む概念物として用いている。
第4図は縦紐1を示し、この例の場合は、縦紐1の適当
間隔を設けて凸状のホックからなる係止部2′,2′を設
けたもので、これに対応して、第5図に示すように、細
巾テープ11(12,…N)に突起受状の係止受部3′,3′
を形成した。第5図(1)のものは、適当巾を隔ててリ
ング状の係止受部3′を設け、第5図(2)では、細巾
テープの上端に、織又は編組織で前記ホック(係止部
2′)に嵌挿可能な段状の係止受部3′を設けた。第5
図(3)及び(4)は織・編組織の他の態様を示し、ま
た、前記第3図に示すように、細巾テープの上部に、打
抜き、超音波などによって穴を設けて係止受部3′を形
成してもよい。
このように縦紐1,1と細巾テープを形成した場合は、こ
れらの取付け態様を工夫することにより、例えば第6図
に示すように、中央に一枚布を設けるとともに、上方及
び下方に細巾テープを用いて(第6図(1)参照)、或
いは、第6図(2)に示すように、細巾テープを斜めに
して縦紐1,1に取付け、さらには、この細巾テープを斜
めに設けるものにおいて、第6図(3)に示すように、
別途に縦横の大枠4,5を作成しておき、これに縦紐1,1を
縦に並べるとともに、その上から順次細巾テープを斜め
に取付けて行くもの、また、第6図(4)に示すよう
に、上方より順次、斜め、水平、及び斜め、という具合
に配置するものなど、任意の形態を適宜所望に実施で
き、これにより目新しいカーテンを得ることが可能とな
る。
このような縦紐と細巾テープは、例えばDIY店(DO IT Y
OURSELF SHOP)にて必要なものを求めることによって、
各自が任意に且つ独自のカーテンを作成することがき
る。
第7図は、本発明の他の実施例図で、この例の場合は、
縦紐1に、左右一対のテープ状部材21,21を設ける。一
方、細巾テープには、二又状の係止部3を設ける。そし
て、この係止部3とテープ状部材21,21との間に、昇降
コード6を装着し、該コード6の下端を縦紐1の下部に
固着している。このように構成した場合は、昇降コード
6を引き上げると、縦紐1が下方からたくし上げられ、
順次細巾テープ11,12,…Nが下から上方へ持ち上げら
れ、また、昇降コード6を降ろせば、細巾テープは下降
する。このようにして、カーテンはブラインドのように
開閉することが可能となる。
第8図は、前例のテープ状部材21,21に代わり、縦紐1
に糸状部材23を左右に二条縫着し、上下方向に略等間隔
でピコ状の弛み部24,24を形成した。この左右の弛み部
に前記二又状の係止部を係合して、細巾テープを縦紐に
取付けるものである。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように、縦紐と細巾テープの一方
に係止部を複数設けるとともに、他方には該係止部と係
合する複数の係止受部を設け、係止部を係止受部に係合
させることにより、縦紐に細巾テープを取付けてカーテ
ンを形成したので、従来の一枚布からなるカーテンと異
なり、カーテン閉鎖時において室内外の遮光性を維持し
つつ通風性を得ることができる。
また、本発明は、複数の部材を組み合わせてカーテンを
形成するので、カーテンを必要な窓形状に適合させて大
小適宜に形成できる。
さらに、縦紐に昇降コードを装着した場合は、カーテン
をブラインドと同じ様に昇降させることができる。
このように、本発明によれば、カーテンは一枚布によっ
て形成されるものという従来の観念を脱脚して、遮光性
と通風性を併せ有し且つ適宜形状のものを簡単に実施す
ることができる新規なカーテンが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施したカーテンの分解斜視図、第2
図は第1図A部の拡大図、第3図は本発明の他の実施例
を示す斜視図、第4図は縦紐を示す斜視図、第5図は細
巾テープを示す正面図、第6図及び第7図は他の実施例
を示すカーテンの正面図、第8図は縦紐の他の実施例を
示す正面図である。 1:縦紐 11,12,…N:細巾テープ 2,2′:係止部 3,3′:係止受部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の縦紐1,1に横長状の細巾テープ11,1
    2,…Nを取付けてなるカーテンであって、前記縦紐1,1
    及び細巾テープ11,12,…Nの一方に係止部を複数設ける
    とともに、他方には該係止部と係合する構造の係止受部
    を設け、前記細巾テープ11,12,…Nの前記各係止部又は
    係止受部は、当該細巾テープの長手方向の一側に設けら
    れ、更に、上から2番目以降の各細巾テープにおける前
    記縦紐との係合部位が、当該細巾テープが隣接する上方
    の細巾テープの下部によって隠蔽される位置に設けられ
    ていることを特徴とする組立式カーテン。
  2. 【請求項2】複数の縦紐1,1に横長状の細巾テープ11,1
    2,…Nを取付けてなるカーテンであって、前記細巾テー
    プ11,12,…Nの上部に一定間隔をもって突起状の係止部
    を設けるとともに、前記縦紐1,1には、上下方向に孔か
    らなる係止受部を設け、前記細巾テープ11,12,…Nの前
    記各係止部は、当該細巾テープの長手方向の一側に設け
    られ、更に、上から2番目以降の各細巾テープにおける
    前記縦紐との係合部位が、当該細巾テープが隣接する上
    方の細巾テープの下部によって隠蔽される位置に設けら
    れていることを特徴とする組立式カーテン。
  3. 【請求項3】複数の縦紐1,1に横長状の細巾テープ11,1
    2,…Nを取付けてなるカーテンであって、前記細巾テー
    プ11,12,…Nの上部に一定間隔をもって突起状の係止部
    を設けるとともに、前記縦紐1,1には、テープ状部材の
    両端部を該縦紐に止着して形成した引掛け部からなる係
    止受部を上下方向に複数設け、前記細巾テープ11,12,…
    Nの前記各係止部は、当該細巾テープの長手方向の一側
    に設けられ、更に、上から2番目以降の各細巾テープに
    おける前記縦紐との係合部位が、当該細巾テープが隣接
    する上方の細巾テープの下部によって隠蔽される位置に
    設けられていることを特徴とする組立式カーテン。
  4. 【請求項4】複数の縦紐1,1に横長状の細巾テープ11,12
    …Nを取付けてなるカーテンであって、前記縦紐1,1に
    は、上下方向に突起状の係止部を複数設けるとともに、
    前記細巾テープ11,12…Nの上部には、一定間隔をもっ
    て突起受状の係止受部を設け、前記細巾テープ11,12,…
    Nの前記各係止受部は、当該細巾テープの長手方向の一
    側に設けられ、更に、上から2番目以降の各細巾テープ
    における前記縦紐との係合部位が、当該細巾テープが隣
    接する上方の細巾テープの下部によって隠蔽される位置
    に設けられていることを特徴とする組立式カーテン。
  5. 【請求項5】複数の縦紐1,1に横長状の細巾テープ11,1
    2,…Nを取付けてなるカーテンであって、前記縦紐1,1
    及び細巾テープ11,12,…Nの一方に係止部を複数設ける
    とともに、他方には該係止部と係合する構造の係止受部
    を設け、前記細巾テープ11,12,…Nの前記各係止部又は
    係止受部は、当該細巾テープの長手方向の一側に設けら
    れ、更に、上から2番目以降の各細巾テープにおける前
    記縦紐との係合部位が、当該細巾テープが隣接する上方
    の細巾テープの下部によって隠蔽される位置に設けら
    れ、加えて、昇降コード6を縦紐1に装着し、該コード
    6の下端を前記縦紐1の下部に固着したことを特徴とす
    る組立式カーテン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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