JPH0763196A - 2重うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプ - Google Patents

2重うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプ

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JPH0763196A
JPH0763196A JP20625893A JP20625893A JPH0763196A JP H0763196 A JPH0763196 A JP H0763196A JP 20625893 A JP20625893 A JP 20625893A JP 20625893 A JP20625893 A JP 20625893A JP H0763196 A JPH0763196 A JP H0763196A
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秀樹 秋庭
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節雄 矢沢
Kunio Takada
国雄 高田
Shigenobu Nagasawa
重信 長沢
Masayuki Yamada
雅之 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省スペースで設置するに好ましく小型化され
た、2重うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプを提供す
る。 【構成】 2重うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプ
は、ポンプ軸回りに2重うず巻形状に延び、鋼材製の壁
で形成された2つの流路を有し、これら流路がコンクリ
ートにより囲まれた2重うず巻ケーシングを備えるもの
で、2つの流路は、厚い鋼材製でうず巻形状の隔壁1
と、隔壁1の上下各端から左右に張り出した厚い鋼材製
の上端支え板2及び下端支え板3と、上端支え板2、下
端支え板3の左右端の一方と接合して4角断面の流路を
形成するコの字断面形状の外側流路壁4と、上端支え板
2、下端支え板3の左右端の他方と接合して4角断面の
流路を形成するコの字断面形状の内側流路壁5と、下端
支え板3の下面に接合し下方に延びる鉄筋6とから構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流路を形成する鋼製う
ず巻ケーシングがコンクリートに埋設される大形の立軸
ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】都市部等で増水した自然排水、河川排水
や利水、河川間での水量の調整等の目的で用いられて排
水ポンプ設備は、ますます大型化される傾向にあり、一
方、都市部では排水ポンプ設備を設置するポンプ機場に
必要な大きな面積の土地を確保することが難しい状況に
なっている。このため、排水ポンプ設備の小型化が望ま
れている。
【0003】従来から用いられるこの種の排水ポンプと
しては、ポンプ機場の建家構造物と一体化したコンクリ
ートケーシング形の立軸ポンプがある。この立軸ポンプ
は、図11に示すように、概して、河川などから流入す
る水を建家の下部に導くコンクリート製の吸込み水路1
9と、吸込み水路19から揚水し吐出する羽根車12
と、羽根車12により送り出された水を一方向に導くう
ず巻形状の流路を有するコンクリートケーシング14
と、コンクリートケーシング14の出口側から流出した
水を排出するコンクリート製の吐出水路20と、羽根車
12を駆動する駆動装置15、16や原動機18から構
成されている。コンクリートケーシング14は建家構造
物を構成する1次コンクリート中8に埋設されている。
(三菱重工技報 VOL.22, No.4(1985-7) 第80−85頁) 図12は、コンクリートケーシング14の一例でその一
平面の断面図、図13はコンクリートケーシング14の
流出口の縦断面である。このコンクリートケーシング1
4は、羽根車12の中心軸Oの回りに内外2重に並ぶう
ず巻状の流路を有しており、それぞれの流路を形成する
鋼製の外側流路壁4および内側流路壁5と、それら外側
流路壁4と内側流路壁5を取り囲む1次コンクリート9
とから構成されている。そしてこれら流路壁4,5間は
ステー21により固定され、また流路壁4,5間を占め
るコンクリート隔壁9aには鉄筋22を配筋して、鉄筋
22を建家の2次コンクリート9により固定している。
いま排水能力50m3/秒クラスの立軸ポンプの概略寸
法をみると、鋼製の外側流路壁4と内側流路壁5のみの
平面外郭寸法は14×14(m)、隔壁の厚さは1.5
m程度となる。そして大型のポンプ機場ではこのクラス
の立軸ポンプが数基設置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、2重うず巻形状の流路を有するコンクリートケーシ
ングは2つの流路を隔てる隔壁部分をコンクリートによ
って形成しており、強度的な面から隔壁を厚くする必要
があった。そのために、コンクリートケーシングの外郭
形状が大きくなり、ひいてはポンプ機場の建家も大きく
なり、それだけ建家構造物を埋設するための掘削量が多
くなり、都市部などの限られたスペース中で、必要排水
量のポンプの設置することがますます困難となるととも
に、ポンプ設置および製作に必要な費用が高くなる問題
があった。又、隔壁を厚くするため、水が流れる流路面
積の変化が著しくなり、2重うず巻ケーシングの流路に
おけるポンプ揚程の損失が増大し、ポンプ効率低下の原
因になっていた。
【0005】本発明の目的は、2重うず巻ケーシングの
2つの流路の間に介在してこの2つの流路を仕切る隔壁
を鋼材で構成ことにより、必要な設置スペースを小さく
できるように小型で、かつ水の流れを円滑にする2重う
ず巻ケーシングを備えた立軸ポンプを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の2重うず巻ケーシングを備えた立軸
ポンプは、ポンプ軸回りに2重うず巻形状に延び、鋼材
からなる壁で形成された2つの流路を有し、この2つの
流路がコンクリートによって取り囲まれて配置された2
重うず巻ケーシングを備えるもので、2つの流路の間に
介在してこの2つの流路を仕切る渦巻形状の隔壁を厚い
鋼材から構成したことを特徴とする。
【0007】また本発明の第2の2重うず巻ケーシング
を備えた立軸ポンプは、ポンプ軸回りに2重うず巻形状
に延び、鋼材からなる壁で形成された2つの流路を有
し、この2つの流路がコンクリートによって取り囲まれ
て配置された2重うず巻ケーシングを備えるものであっ
て、2つの流路は、厚い鋼材からなるうず巻形状の隔壁
と、この隔壁の上端及び下端それぞれから左右方向に張
り出した厚い鋼材からなる上端支え板及び下端支え板
と、上端支え板及び下端支え板の左右端のいずれか一方
と接合して4角断面形状の流路を形成するコの字断面形
状の鋼材からなる外側流路壁と、上端支え板及び下端支
え板の左右端の他方と接合して4角断面形状の流路を形
成するコの字断面形状の鋼材からなる内側流路壁と、下
端支え板の下面に接合し下方に延びる鉄筋と、から構成
したことを特徴とする。
【0008】そして第1及び第2の2重うず巻ケーシン
グを備えた立軸ポンプが大型の場合には、隔壁を流路に
沿う長手方向で複数に分割した分割片で構成するのがよ
い。また隔壁を流路に沿う長手方向で複数に分割した分
割片の突合せ継手を、一方を凸状に他方を凹状に嵌合可
能に形成するのが好ましい。また隔壁を複数の鋼板を積
層して構成してもよい。
【0009】さらに本発明の第3の2重うず巻ケーシン
グを備えた立軸ポンプは、第2の2重うず巻ケーシング
を備えた立軸ポンプよりも流路の構成を簡単にしたもの
で、2つの流路は、厚い鋼材からなるうず巻形状の隔壁
と、この隔壁の一方の面に接合して4角断面形状の流路
を形成するコの字断面形状の鋼材からなる外側流路壁
と、隔壁の他方に面に接合して4角断面形状の流路を形
成するコの字断面形状の鋼材からなる内側流路壁と、隔
壁の下端部に接合し下方に延びる鉄筋とから構成し、隔
壁の上下端部が流路よりも突き出して形成されているこ
とを特徴とする。
【0010】そして本発明の第3の2重うず巻ケーシン
グにおいても、大型の場合に、隔壁を流路に沿う長手方
向で複数に分割して構成するのがよく、また隔壁を流路
に沿う長手方向で複数に分割した分割片の突合せ継手
を、一方を凸状に他方を凹状に嵌合可能に形成するのが
よい。
【0011】
【作用】本発明の第1の2重うず巻ケーシングを備えた
立軸ポンプにおいて、2重うず巻ケーシングの中心部に
位置する羽根車により吐出された排水は、隔壁により分
流されて2重うず巻上に形成された2つの流路に沿って
流れて、出口から流出する。この際、各流路で生じる水
力的荷重は、流路を構成するそれぞれ鋼製の隔壁および
その他の流路壁に伝わり、さらに2重うず巻ケーシング
を取り巻くコンクリート(1次コンクリート)から1次
コンクリートを埋設する建家のコンクリート(2次コン
クリート)に伝わり、この荷重は建家構造全体で受けら
れることになる。このように各流路において、隔壁以外
の流路壁にかかるは水力的荷重は流路壁をバックアップ
するコンクリートにより受けられるので、鋼製の流路壁
にかかる荷重は小さくなるが、一方、隔壁は両流路の水
力的荷重を自身のみで受けるので、その荷重に耐えるに
十分な強度を有する厚板の鋼材で構成される。
【0012】かくして、2重うず巻ケーシングの隔壁を
鋼材にて形成することによりコンクリートと鋼材の強度
の違いから、コンクリートの厚さに比べ鋼材は薄くする
ことが可能であり、2重うず巻ケーシングの小型化がで
きる。さらにコンクリートで隔壁を形成する場合、強度
上鉄筋等の組立作業が必要であるが、鋼材にて形成する
ことにより隔壁に鉄筋を組立てる作業が不要となり、ポ
ンプ設置作業の簡略化を図ることができる。さらに、隔
壁の厚さを鋼材により構成し、従来のコンクリート製隔
壁に比べ薄くすることにより、コンクリート製隔壁にお
ける水が流れる流路面積の変化を小さくすることができ
るので、水の流速変化を小さくし、2重うず巻ケーシン
グにおけるポンプ揚程の損失を減少させることができ
る。
【0013】また本発明の第2の2重うず巻ケーシング
を備えた立軸ポンプにおいては、各流路で生じる水力的
な荷重は、上記第1の発明におけると同様に、建家構造
全体で受けられる。この第2の発明における隔壁は上端
支え板と下端支え板によって補強され、また下端支え板
に設けられた鉄筋は1次コンクリート中の鉄筋さらに2
次コンクリート中の鉄筋と結合することによって、各流
路で生じる水力的な荷重はより容易に建家構造に伝える
ことができる。
【0014】また、隔壁を複数枚の鋼材を積層して構成
する、あるいは水流の方向である長手方向で複数個に分
割した分割ピースで構成することにより、鋼材の取扱い
や製缶作業が容易に行うことができる。さらに、隔壁の
分割ピースの継手部の形状を一方を凸状に他方を凹状に
すれば、分割ピースの組立てを容易にでき、従って2重
うず巻ケーシングの製作を容易に行うことができる。
【0015】また本発明の第3の2重うず巻ケーシング
を備えた立軸ポンプにおいては、隔壁が1次コンクリー
トまで延びて、隔壁にかかる荷重を1次コンクリートに
伝え、また隔壁下端から延びる鉄筋を建家の2次コンク
リートまで達するように構成して、隔壁にかかる荷重を
2次コンクリートに伝える。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本発明の第1の実施例を図1および図2により説
明する。図1は第1の実施例の立軸ポンプの構成要素
で、コンクリートに埋設された2重うず巻ケーシングの
一平面の断面図、図2は図1のa−a断面を示し、2重
うず巻ケーシングの出口流路の断面図である。
【0017】本発明の2重うず巻ケーシングを備えた立
軸ポンプは、以下に説明する鋼製の2重うず巻ケーシン
グの構造を除く他の構成については先に図11により説
明した立軸ポンプと同様であるので、説明を省略する。
【0018】本実施例の2重うず巻ケーシングは、図1
に示すように、ポンプの軸心Oを中心に水が流れるうず
巻状の2つの流路を有しており、2つの流路は図示しな
い羽根車の外側の一点からうず巻状に延びる隔壁1に仕
切られている。2つの流路のうち外回りの流路は、羽根
車の外周から隔壁1の外側に沿う長い流路となり、また
2つの流路のうち内回りの流路は、隔壁1の内側に沿う
短い流路となり、各流路の出口部分は直線状に形成され
ている。そして各流路断面は4角形状である。
【0019】2重うず巻ケーシングの流路出口部分は、
図2に示すように、鋼製の厚い隔壁を中心にして、隔壁
1の上端から左右両側に張出した上部隔壁支え板2と、
隔壁1の下端から左右両側に張出した下部隔壁支え板3
と、上部隔壁支え2の左端に接合された上壁4a、下部
隔壁支え板3の左端に接続された下壁4b及び上壁4a
と下壁4bをつなぐ外側壁4cからなるコの字形の外側
流路壁4と、上部隔壁支え2の右端に接合された上壁5
a、下部隔壁支え板3の右端に接続された下壁5b及び
上壁5aと下壁5bをつなぐ内側壁5cからなるコの字
形の内側流路壁5と、から構成されている。外側流路壁
4および内側流路壁5は隔壁に比較してかなり薄い板厚
の鋼板で構成されている。また下部隔壁支え板3の下面
には多数の鉄筋7が突出して接合されており、これら鉄
筋7は、2重うず巻ケーシングを取り巻く1次コンクリ
ート中の鉄筋7に接合され、さらに1次コンクリートを
埋設する建家の1次コンクリート8中の鉄筋6に接合さ
れて、隔壁1が水の流れによって生じる荷重を受けた場
合に、その荷重を建家の1次コンクリート8に伝えるこ
とになる。
【0020】本実施例の2重うず巻ケーシングは、隔壁
1を鋼材製とするため、材料の強度差によって従来のコ
ンクリート壁に比べ、薄くすることが可能であり、隔壁
を薄くした分だけ2重うず巻ケーシングを小さくするこ
とができ、また羽根車からの水流を分流する隔壁1の先
端部1a(図1)で水の流速変化が従来のコンクリート
隔壁より少なくなるので、2重うず巻ケーシングの内部
におけるポンプ揚程の損失を少なくすることができる。
また、従来の隔壁は図12に示すように2次コンクリー
ト9により形成しているため、強度上の問題から2次コ
ンクリート鉄筋を多数組込む必要があったが、鋼材製の
隔壁1にすることにより、2次コンクリート中に鉄筋を
組込む鉄筋組込み作業は不要となる。
【0021】従って、本実施例によれば、2重うず巻ケ
ーシングを小型化、ひいてはポンプ機場の省スペース化
を図ることができ、また鉄筋組込み作業が不要となるの
で、ポンプ設置作業を簡略化できる効果がある。また2
重うず巻ケーシングにおけるポンプ揚程損失の減少によ
り、ポンプ運転時の省エネルギーの効果もある。
【0022】本発明の第2の実施例を図3および図4に
より説明する。図3は第2の実施例の2重うず巻ケーシ
ングの一平面の断面図、図4は図3のb−b断面図であ
る。1次コンクリートに埋設される鋼製の2重うず巻ケ
ーシングは、水が流れる流路にするため、図4に示すよ
うに、鋼製の厚い隔壁1を中心にして、上壁4a、下壁
4b及び上壁4aと下壁4bをつなぐ外側壁4cからな
るコの字形の外側流路壁4を、隔壁1の一つの面に断面
が4角形状の流路を形成するように接合し、かつ上壁5
a、下壁5b及び上壁5aと下壁5bをつなぐ内側壁5
cからなるコの字形の内側流路壁5を、隔壁1の他の面
に断面が4角形状の流路を形成するように接合して、構
成されている。隔壁1の両端部は各流路より上下に延び
ており、上端は2重うず巻ケーシングを取り巻く2次コ
ンクリート9の鉄筋6に接合し、下端部には鉄筋6を接
合し、この鉄筋6は2次コンクリート9を貫通し、建家
の1次コンクリート8中の鉄筋7には接合される。従っ
て、隔壁1が水の流れによって生じた荷重を受けた場合
にその荷重を建家の1次コンクリート8に伝えることが
できる。
【0023】第2の実施例の2重うず巻ケーシングは、
概して、第1の実施例における隔壁1、上部隔壁支え板
2および下部隔壁支え板3の部分を隔壁1のみに簡略化
したものといえる。従って第2の実施例によれば、第1
の実施例と同様の効果以外に、部品点数の減少および部
品間の接合部を少なくできるので、よりポンプ設置作業
の簡略化の効果がある。
【0024】本発明の第3の実施例を図5および図6に
より説明する。図5は第3の実施例の2重うず巻ケーシ
ングの一平面の断面図、図6は図5のc−c断面図で流
路出口部の縦断面図である。本実施例の隔壁1は、図2
に示す第1の実施例の厚い隔壁1を2枚の薄い鋼板を積
層して構成したものである。
【0025】また図7の示す第4の実施例の2重うず巻
ケーシングは、図2に示す第1の実施例の隔壁1を、水
流の方向に分割された複数個の分割ピースを接合して構
成したものである。
【0026】上記のように、鋼板製の隔壁1を複数枚お
よび複数個にすることにより、ポンプの大きさや仕様の
変化による隔壁1の大きさや厚さが変化しても対応が可
能であり、鋼材の取扱いや製缶作業が容易に行うことが
できる。
【0027】図8は図7に示す隔壁1の分割ピースの継
手部形状を示す図で、一方の継手部は分割ピースの一端
部を板厚方向に半円凸形状に成形し、他方の継手部は分
割ピースの他端部を板厚方向に半円凹形状に成形して、
半円凸形状の端部と半円凹形状の端部を嵌合するよう継
手部を構成したものである。なお継手部形状は半円形に
限らず、クサビ形など嵌合する形状であれば良い。分割
された隔壁1の一方が半円凸形状で、他方が半円凹形状
にすることにより、組立時、半円形状部分がガイドの役
割をし、容易に隔壁の位置決めや接合が可能となる。従
ってポンプ組立作業の単純にし、作業時間を短縮でき
る。
【0028】図9は大型の2重うず巻ケーシングを複数
に分割した分割体の一例を示すもので、第2実施例の2
重うず巻ケーシングの流路出口部分を各流路別に分割し
た構造を示す。即ち隔壁1を構成する2枚の鋼板を分割
し、上部隔壁支え2、下部隔壁支え3、外側流路壁4お
よび内側流路壁5の部片も隔壁1と共に分割したもので
ある。図10は、実施例1の2重うず巻ケーシングの流
路出口部分を一体のまま、うず巻部分から分割した構造
を示す。図9または図10に示すのと同じような要領
で、2重うず巻ケーシングを分割した分割構造にするこ
とによって、製作工場から立軸ポンプの設置場所への道
路状況に応じて輸送ができ、また設置現場での据付けを
容易にすることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、2重うず巻ケーシング
の2つの流路を仕切る隔壁を鋼材で構成したので、隔壁
の厚さを従来のコンクリート製の隔壁に比べ、ポンプの
使用条件で異なるが、1/10程度にすることができ、2重
うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプの小型化でき、設
置場所の省スペース化が図れる。また2重うず巻ケーシ
ング中の2つの流路の分岐点近傍で、鋼製の隔壁の方が
コンクリート製の隔壁に比べ、厚さが薄い分だけ、流路
面積の変化が少なくなり、水の流速変化も少なくなり、
ポンプ揚程の損失が減少し、ポンプ運転時の省エネルギ
ーの効果もある。
【0030】また、隔壁をコンクリートにより形成した
場合に必要な2次コンクリート鉄筋の組付作業が隔壁部
に関して不要となるのでポンプ設置作業の簡略化を図る
ことができる。
【0031】また、鋼材製の隔壁を複数枚の鋼板を積層
して構成する、あるいは長手方向に分割した複数個に分
割ピースで構成すれば、鋼材の取扱いや製作作業が容易
になる。さらに分割ピースの継手部分の形状を、一方を
凸状に他方を凹状に嵌合するように形成すれば、分割ピ
ースの組立てを容易に行え、製缶作業の省力化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る2重うず巻ケーシ
ングの一平面における断面図である。
【図2】図1のa−a断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る2重うず巻ケーシ
ングの一平面における断面図である。
【図4】図3のb−b断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係る2重うず巻ケーシ
ングの一平面における断面図である。
【図6】図5のc−c断面図である。
【図7】2重うず巻ケーシングの隔壁を分割ピースを組
み立てることにより構成したことを示す平面図である。
【図8】隔壁の分割ピースの継手形状を示す図である。
【図9】図5に示す2重うず巻ケーシングの流路出口部
分を分割した図である。
【図10】図7に示す2重うず巻ケーシングの流路出口
部分を分割した図である。
【図11】従来の2重うず巻ケーシングを備えた立軸ポ
ンプの全体構成図である。
【図12】コンクリート製の隔壁を有する従来の2重う
ず巻ケーシングの一平面における断面図である。
【図13】図12のd−d断面図である。
【符号の説明】
1 隔壁 2 上部隔壁支え 3 下部隔壁支え 4 外側流路壁 5 内側流路壁 6 2次コンクリート鉄筋 7 1次コンクリート鉄筋 8 1次コンクリート 9 2次コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沢 重信 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 山田 雅之 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ軸回りに2重うず巻形状に延び、
    鋼材からなる壁で形成された2つの流路を有し、該2つ
    の流路がコンクリートによって取り囲まれて配置された
    2重うず巻ケーシングを備える立軸ポンプにおいて、 前記2つの流路の間に介在して該2つの流路を仕切る渦
    巻形状の隔壁を厚い鋼材から構成したことを特徴とする
    2重うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプ。
  2. 【請求項2】 ポンプ軸回りに2重うず巻形状に延び、
    鋼材からなる壁で形成された2つの流路を有し、該2つ
    の流路がコンクリートによって取り囲まれて配置された
    2重うず巻ケーシングを備える立軸ポンプにおいて、 前記2つの流路は、厚い鋼材からなるうず巻形状の隔壁
    と、該隔壁の上端及び下端それぞれから左右方向に張り
    出した厚い鋼材からなる上端支え板及び下端支え板と、
    該上端支え板及び該下端支え板の左右端のいずれか一方
    と接合して4角断面形状の流路を形成するコの字断面形
    状の鋼材からなる外側流路壁と、前記上端支え板及び前
    記下端支え板の左右端の他方と接合して4角断面形状の
    流路を形成するコの字断面形状の鋼材からなる内側流路
    壁と、前記下端支え板の下面に接合し下方に延びる鉄筋
    と、から構成したことを特徴とする2重うず巻ケーシン
    グを備えた立軸ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記隔壁を流路に沿う長手方向で複数に
    分割して構成したことを特徴とする請求項1または2記
    載の2重うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記隔壁を流路に沿う長手方向で複数に
    分割した分割片の突合せ継手を、一方を凸状に他方を凹
    状に嵌合可能に形成したことを特徴とする請求項3記載
    の2重うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記隔壁を複数の鋼板を積層して構成し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の2重うず巻
    ケーシングを備えた立軸ポンプ。
  6. 【請求項6】 ポンプ軸回りに2重うず巻形状に延び、
    鋼材からなる壁で形成された2つの流路を有し、該2つ
    の流路がコンクリートによって取り囲まれて配置された
    2重うず巻ケーシングを備える立軸ポンプにおいて、 前記2つの流路は、厚い鋼材からなるうず巻形状の隔壁
    と、該隔壁の一方の面に接合して4角断面形状の流路を
    形成するコの字断面形状の鋼材からなる外側流路壁と、
    前記隔壁の他方に面に接合して4角断面形状の流路を形
    成するコの字断面形状の鋼材からなる内側流路壁と、前
    記隔壁の下端部に接合し下方に延びる鉄筋と、から構成
    し、前記隔壁の上下端部が前記流路よりも突き出して形
    成されていることを特徴とする2重うず巻ケーシングを
    備えた立軸ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記隔壁を流路に沿う長手方向で複数に
    分割して構成したことを特徴とする請求項6記載の2重
    うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記隔壁を流路に沿う長手方向で複数に
    分割した分割片の突合せ継手を、一方を凸状に他方を凹
    状に嵌合可能に形成したことを特徴とする請求項7記載
    の2重うず巻ケーシングを備えた立軸ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6343437U (ja) * 1986-09-02 1988-03-23

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