JPH0763167A - 多段式圧縮機 - Google Patents

多段式圧縮機

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Publication number
JPH0763167A
JPH0763167A JP22813293A JP22813293A JPH0763167A JP H0763167 A JPH0763167 A JP H0763167A JP 22813293 A JP22813293 A JP 22813293A JP 22813293 A JP22813293 A JP 22813293A JP H0763167 A JPH0763167 A JP H0763167A
Authority
JP
Japan
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pressure side
cylinder
valve
suction
side cylinder
Prior art date
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Application number
JP22813293A
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English (en)
Inventor
Masafumi Kaai
雅史 河相
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0763167A publication Critical patent/JPH0763167A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンロード機構を各気筒毎に設けることなし
にアンロード運転を実行できるようにすると共に、アン
ロード機構が高温となるのを防止して長時間のアンロー
ド運転ができるようにする。 【構成】 高圧側シリンダ10に設けたアンロード機構
16の電磁アクチュエータ18を駆動すると、プッシュ
ロッド21が矢示F1 方向に進出し、吸込弁15,通気
弁22を開弁させる。これにより、高圧側の圧縮室B,
吸込室C内の空気が通気口17B,17Cを介して外気
に排出されると共に、低圧側の吐出室内から吸込室C内
に配管9を介して流入する圧縮空気が断熱膨張して低温
となった状態で外気に排出されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気や冷媒等を
圧縮するのに好適に用いられる多段式圧縮機に関し、特
に、アンロード運転時に吸込弁を開弁状態に保持するア
ンロード機構を備えた多段式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の気筒を備え、該各気筒内
でピストンを往復動させることにより、低圧側の気筒内
で圧縮した空気等の流体を配管を介して高圧側の気筒へ
と導き、この圧縮流体を高圧側の気筒内でさらに圧縮す
るようにした多段式圧縮機は知られている。
【0003】この種の従来技術による多段式圧縮機で
は、複数の気筒内にそれぞれ往復動可能に設けたピスト
ンをモータ等の駆動源によって駆動し、前記各気筒の圧
縮室内に吸込弁を介して空気等を吸込みつつ、圧縮室内
から吐出弁を介して圧縮空気を吐出させるようにしてい
る。この場合、低圧側の気筒は外気を吸込むことにより
中間圧の圧縮空気を吐出し、この圧縮空気を配管を介し
て高圧側の気筒に送り込むことにより、高圧側の気筒か
ら高圧の圧縮空気を吐出させる。そして、最終段となる
高圧側気筒はその吐出側が他の配管を介して空気タンク
等に接続され、この空気タンクに高圧の圧縮空気を貯え
るようになっている。
【0004】また、前記各気筒には電磁アクチュエータ
等からなるアンロード機構をそれぞれ設け、空気タンク
内の圧力が予め設定した最高圧力に達すると、該各アン
ロード機構によって各気筒の吸込弁を強制開弁させるこ
とにより、アンロード運転を開始させる。そして、この
アンロード運転時には、吸込弁を開弁状態に保持するこ
とにより各気筒での圧縮運転を中断することができ、モ
ータ等の駆動源をタンク内の圧力に応じて起動,停止さ
せる必要がなくなり、省力化を図ることが可能となる。
【0005】なお、モータ等の駆動源を起動するときに
も、この駆動源が定格回転となるまではアンロード機構
によって吸込弁を所定時間だけ開弁させ、起動負荷の軽
減を図るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、各気筒毎にそれぞれアンロード機構を設
け、アンロード運転時には各気筒の吸込弁を各アンロー
ド機構により強制開弁させるようにしているから、部品
点数が増加して組立て時の作業性が低下する上に、各ア
ンロード機構の制御回路等が複雑化し、製造コストの上
昇を招くという問題がある。
【0007】また、多段式圧縮機を長時間駆動する場合
には、各気筒内で圧縮される空気の圧縮熱がアンロード
機構に伝わり、アンロード機構が高温となってしまう。
そして、この状態でアンロード運転を行うためにアンロ
ード機構を駆動すると、電磁アクチュエータを構成する
ソレノイドが自己発熱してソレノイドは非常に高温とな
り、ソレノイドのコイルが断線し易くなり、アンロード
機構の寿命や耐久性が低下するという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、各気筒毎にアンロード機構を設けること
なく簡単にアンロード運転を実行することができ、部品
点数を削減して組立て時の作業性を向上できると共に、
アンロード機構が高温となるのを防止でき、アンロード
機構の耐久性や寿命を大幅に向上できるようにした多段
式圧縮機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する構成の特徴は、高圧側の気筒
に、アンロード運転時に吸込弁を強制開弁させるアンロ
ード機構を設け、該アンロード機構には高圧側の気筒の
吸込室を常時は外気に対して遮断し、該吸込室をアンロ
ード運転時には外気に開放する通気弁を設けたことにあ
る。
【0010】また、前記アンロード機構は、電磁アクチ
ュエータを有する筒状ケースと、該筒状ケースから吸込
室に進退可能に突出し、前記電磁アクチュエータで駆動
されることにより、前記吸込弁を強制開弁させるプッシ
ュロッドとから構成し、前記筒状ケースには、該筒状ケ
ース内を前記吸込室内と連通する第1の通気口と、前記
筒状ケース内を常時外気に連通させる第2の通気口と、
基端側が該第2の通気口に接続され、先端側が自由端と
なって前記電磁アクチュエータと対向するように延びる
通気管とを設け、かつ前記プッシュロッドには前記通気
弁を設け、該通気弁により前記第1の通気口を開,閉す
る構成とするのが好ましい。
【0011】
【作用】上記構成により、アンロード運転時には、高圧
側の吸込室を通気弁を介して外気に開放でき、この吸込
室内を大気圧状態とすることにより、低圧側の気筒も自
動的にアンロード状態に設定できる。
【0012】また、高圧側の気筒には低圧側の気筒内で
一度圧縮された中間圧の圧縮空気は高圧側の吸込室へ流
入する。そして、アンロード機構の通気弁より高圧側の
吸込室を外気に開放したときには、例えば中間圧の圧縮
空気が高圧側の吸込室内で断熱膨張して低温となり、こ
の低温の空気によってアンロード機構を冷却することが
できる。
【0013】さらに、アンロード機構を電磁アクチュエ
ータを有する筒状ケースおよびプッシュロッド等から構
成し、筒状ケースには第1の通気口と第2の通気口とを
設け、該第2の通気口から排出される空気等を通気管を
介して筒状ケースの他端側に導くようにすれば、このと
きの空気等を電磁アクチュエータに向けて流通でき、該
電磁アクチュエータを冷却することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づき多段式空気圧縮機を例に挙げて説明する。
【0015】まず、図1および図2に本発明の第1の実
施例を示す。
【0016】図において、1はクランクケース、2は駆
動源としての電動モータをそれぞれ示し、該電動モータ
2のモータケース2Aはクランクケース1の一側に取付
けられている。また、該電動モータ2の回転軸2Bはク
ランクケース1に回転自在に設けられたクランク軸3に
連結され、該クランク軸3は電動モータ2が回転駆動す
ると回転軸2Bと共に回転する。さらに、該クランク軸
3の先端側にはクランクケース1の外部に位置してファ
ン4が設けられている。
【0017】5はクランクケース1に設けられた第1の
気筒を構成する低圧側シリンダ、6は該低圧側シリンダ
5内に摺動可能に挿嵌されたピストンを示し、該ピスト
ン6はクランク軸3に連接棒7を介して連結され、電動
モータ2の駆動によりクランク軸3が回転駆動するに伴
って低圧側シリンダ5内を往復動する。このとき、低圧
側シリンダ5内にはピストン6と後述のシリンダヘッド
8との間に圧縮室Aが画成される。
【0018】8は低圧側シリンダ5の先端側に設けら
れ、該低圧側シリンダ5と共に第1の気筒を構成するシ
リンダヘッドを示し、該シリンダヘッド8内には吸込室
および吐出室(いずれも図示せず)が画成され、この吸
込室,吐出室は吸込弁,吐出弁を介して低圧側シリンダ
5の圧縮室Aと連通している。また、この吸込室は吸込
サイレンサ(図示せず)等を介して外気と連通し、吸込
弁の開弁時に空気を低圧側シリンダ5の圧縮室A内に吸
込ませるようになっている。そして、シリンダヘッド8
の側面側には前記吐出室と連通する吐出口8Aが設けら
れ、該吐出口8Aは配管9を介して後述する高圧側の吸
込室Cに接続されている。
【0019】10はクランクケース1に低圧側シリンダ
5と対向するように配設された第2の気筒を構成する高
圧側シリンダを示し、該高圧側シリンダ10は低圧側シ
リンダ5よりその外径が小さく形成されている。11は
該高圧側シリンダ10内に摺動可能に挿嵌されたピスト
ンを示し、該ピストン11はクランク軸3に連接棒12
を介して連結され、電動モータ2の駆動によりクランク
軸3が回転するに伴って高圧側シリンダ10内を往復動
する。このとき、高圧側シリンダ10内にはピストン1
1と後述のシリンダヘッド13との間に圧縮室Bが画成
される。
【0020】13は高圧側シリンダ10の先端側に設け
られ、該高圧側シリンダ10と共に第2の気筒を構成す
るシリンダヘッドを示し、該シリンダヘッド13の内部
には吸込室Cおよび吐出室(図示せず)が画成されてい
る。また、該シリンダヘッド13には高圧側シリンダ1
0との間に弁板14が設けられ、該弁板14には吸込室
Cと高圧側シリンダ10の圧縮室B内とを連通する吸込
穴14Aが穿設されている。そして、該弁板14の下面
側には高圧側シリンダ10の圧縮室B内に位置して吸込
穴14Aを常時は閉塞する吸込弁15が設けられ、該吸
込弁15はピストン11が上死点から下死点に向けて摺
動するときに開弁し、吸込室C内の空気を高圧側シリン
ダ10の圧縮室B内に流入させるようになっている。
【0021】また、該シリンダヘッド13の側面には吸
込室C内に連通する吸込口13Aが穿設され、該吸込口
13Aは配管9を介して低圧側の吐出口8Aと接続され
ている。さらに、該シリンダヘッド13の上面側には図
2に示すように吸込室Cと連通する取付穴13Bが穿設
され、該取付穴13Bには後述するアンロード機構16
の筒状ケース17が螺着されている。一方、該弁板14
には前記吐出室を高圧側シリンダ10の圧縮室B内に吐
出弁を介して連通する吐出穴(いずれも図示せず)が設
けられ、この吐出穴から吐出弁を介して吐出室に吐出さ
れる圧縮空気は、シリンダヘッド13の側面に穿設され
た吐出口から他の配管を介して空気タンク(いずれも図
示せず)へと導かれる。
【0022】16は高圧側シリンダ10のシリンダヘッ
ド13に設けられたアンロード機構を示し、該アンロー
ド機構16は後述する筒状ケース17,電磁アクチュエ
ータ18,プッシュロッド21および通気弁22等から
構成されている。
【0023】17は下端側外周がシリンダヘッド13の
取付穴13Bに螺着された筒状ケースを示し、該筒状ケ
ース17は上端側が後述する電磁アクチュエータ18用
の取付部17Aとなり、下端側は高圧側の吸込室Cと連
通し、後述のプッシュロッド21が挿通される小径の第
1の通気口17Bとなっている。また、該筒状ケース1
7の側面には該筒状ケース17内を常時外気に連通させ
る第2の通気口17C,17Cが径方向に穿設されてい
る。
【0024】18は筒状ケース17の取付部17Aに螺
着して設けられた電磁アクチュエータを示し、該電磁ア
クチュエータ18は内蔵のソレノイドコイルがリード線
19に接続され、外部からの通電により励磁されたとき
にはプッシュロッド21を吸込室C内に向けて図2中の
矢示F1 方向に突出させ、消磁されたときにはプッシュ
ロッド21を矢示F2 方向に後退させるものである。ま
た、該電磁アクチュエータ18は筒状ケース17の取付
部17Aに螺着した後、その外周側に螺合するナット2
0を筒状ケースの上端に締着することにより取付部17
Aに弛止め状態で強固に固着されている。
【0025】21は筒状ケース17の第1の通気口17
Bから進退可能に突出するプッシュロッドを示し、該プ
ッシュロッド21はその上端側が電磁アクチュエータ1
8に収容され、下端側はシリンダヘッド13の吸込室C
および弁板14の吸込穴14A内を貫通し、吸込弁15
に当接している。そして、該プッシュロッド21は電磁
アクチュエータ18の駆動により、吸込室C内に向けて
矢示F1 方向に進出するときには、吸込弁15を下向き
に押圧して該吸込弁15を強制的に開弁させる。また、
電磁アクチュエータ18の駆動を停止すると、プッシュ
ロッド21は矢示F2 方向に後退し、吸込弁15の閉弁
を許すようになっている。
【0026】22は吸込室C内に位置し、筒状ケース1
7の第1の通気口17Bを開,閉する通気弁を示し、該
通気弁22はプッシュロッド21の外周側に一体的に固
着され、常時は通気口17Bを閉塞している。そして、
プッシュロッド21が矢示F1 方向に進出したときには
通気弁22が開弁し、通気口17Bを開口させる。
【0027】ここで、アンロード運転時には、電磁アク
チュエータ18を駆動することにより、図2中に二点鎖
線で示す如くプッシュロッド21を矢示F1 方向に進出
させ、吸込弁15を強制開弁させると共に通気弁22を
開弁させる。これにより、高圧側シリンダ10の圧縮室
B内と吸込室Cとが吸込穴14Aを介して連通し、吸込
室Cと筒状ケース17内が第1の通気口17Bを介して
連通する。そして、筒状ケース17は第2の通気口17
C,17Cを介して常時外気と連通しているから、この
状態で、高圧側シリンダ10の圧縮室B内と吸込室C内
とが外気に開放されるようになる。
【0028】本実施例による多段式空気圧縮機は上述の
ような構成を有するものであり、次にその作動について
説明する。
【0029】まず、電動モータ2の回転軸2Bと共にク
ランク軸3を回転駆動すると、各シリンダ5,10内で
各ピストン6,11が往復動し、それぞれ圧縮運転が行
われる。そして、低圧側シリンダ5の圧縮室A内で圧縮
された中間圧の空気は、シリンダヘッド8の吐出口8A
から配管9を介して高圧側シリンダ10の吸込室C内に
吐出される。そして、この中間圧の圧縮空気は、高圧側
シリンダ10の圧縮室B内でピストン11が上死点から
下死点に向けて摺動するときに、吸込弁15の開弁によ
って高圧側シリンダ10の圧縮室B内に吸込まれつつ、
該高圧側シリンダ10の圧縮室B内でピストン11が下
死点から上死点に向けて摺動するときに、この圧縮室B
内でより高圧に圧縮され、高圧の圧縮空気が吐出弁の開
弁により吐出室から空気タンクへと送り出されて貯留さ
れる。
【0030】次に、前述の如くロード運転を行っている
途中で、前記空気タンク内の圧力が予め設定した所定の
最高圧力に達すると、これを圧力センサ(図示せず)で
検出し、アンロード機構16を作動させることによって
アンロード運転を行う。
【0031】即ち、アンロード機構16の電磁アクチュ
エータ18を外部からの通電で駆動すると、プッシュロ
ッド21が図2中の矢示F1 方向に進出し、吸込弁15
を強制開弁させると共に、通気弁22が下向きに変位し
て筒状ケース17の通気口17Bを開くようになってい
る。これにより、高圧側シリンダ10の圧縮室B内は吸
込室Cおよび筒状ケース17の通気口17B,17Cを
介して外気に連通した状態となる。また、低圧側シリン
ダ5の吐出室は配管9を介して高圧側シリンダ10の吸
込室Cに常時連通しているから、プッシュロッド21の
進出により通気弁22が開弁し、吸込室Cが外気に開放
された状態では、低圧側シリンダ5の吐出室も吸込室C
および通気口17B,17C等を介して外気と連通する
ようになる。
【0032】而して、高圧側シリンダ10の圧縮室B内
では、ピストン11により押し出される空気が吸込穴1
4Aから吸込室Cに流入し、続いて該吸込室Cから筒状
ケース17の第1の通気口17Bを通過して筒状ケース
17内に流入し、最後に筒状ケース17の第2の通気口
17C,17Cから外気に排出されるから、無負荷状態
となってアンロード運転が実行される。また、低圧側シ
リンダ5の圧縮室A内でも、低圧側シリンダ5の吐出室
が配管9を介して高圧側シリンダ10の吸込室Cに連通
しているから、高圧側シリンダ10と同様に無負荷状態
となってアンロード運転が実行される。従って、電動モ
ータ2の駆動途中でも、空気タンク内の圧力が最高圧力
に達したときには、アンロード機構16を作動させるこ
とにより、低圧側シリンダ5および高圧側シリンダ10
を共に無負荷状態としてアンロード運転を実行すること
ができる。
【0033】また、ロード運転の途中でアンロード運転
に切換えるときには低圧側シリンダ5の圧縮室A内で圧
縮された中間圧の圧縮空気が配管9を介して高圧側シリ
ンダ10の吸込室Cに吐出されている途中で、アンロー
ド機構16のプッシュロッド21により通気弁22を開
弁するようになるから、この中間圧の圧縮空気は吸込室
C内から筒状ケース17の通気口17B,17Cを介し
て図2中の矢示G方向へと外気に開放されるときに、例
えば通気口17Bを通過した後に筒状ケース17内で断
熱膨張する。この結果、矢示G方向に流れる空気は低温
となって筒状ケース17を内側から冷却すると共に、各
通気口17Cから外部に流出するときには筒状ケース1
7を周囲から冷やすようになり、圧縮機の長時間に亘る
駆動により高温となったアンロード機構16を冷却する
ことができる。
【0034】かくして、本実施例によれば、高圧側シリ
ンダ10に搭載したシリンダヘッド13にのみアンロー
ド機構16を設け、アンロード運転時には、電磁アクチ
ュエータ18の駆動して高圧側シリンダ10の吸込弁1
5および通気弁22を開弁させることにより、高圧側シ
リンダ10の圧縮室Bを外気に開放すると共に、低圧側
シリンダ5の吐出室をも外気に開放するようにしたか
ら、従来技術のように低圧側の気筒と高圧側の気筒とに
それぞれアンロード機構を設けることなく、アンロード
機構16を作動させるのみで、低圧側シリンダ5と高圧
側シリンダ10とを共に無負荷状態としてアンロード運
転を実行することができる。
【0035】また、ロード運転からアンロード運転に切
換えたときには、低圧側シリンダ5の圧縮室A内で圧縮
された中間圧の圧縮空気を配管9,高圧側の吸込室Cお
よび筒状ケース17の通気口17B,17Cを介して外
気に開放するときに、例えば筒状ケース17内でのこの
空気を断熱膨張させることができ、これによって低温と
なった空気を筒状ケース17内から各通気口17Cを介
して外部に流出させるときに、アンロード機構16をこ
の低温となった空気で冷却することができ、圧縮機の長
時間駆動により高温となったアンロード機構16の電磁
アクチュエータ18等が熱によって損傷されるのを確実
に防止することができる。
【0036】従って、本実施例では、当該多段式空気圧
縮機を長時間に亘って駆動するときでも、アンロード運
転に時間制限を加えたりする必要がなくなり、アンロー
ド機構16を含む当該多段式空気圧縮機の寿命や耐久性
を大幅に向上させることができる。
【0037】また、高圧側シリンダ10のシリンダヘッ
ド13に設けたアンロード機構16を駆動することによ
り、高圧側シリンダ10の圧縮室B内を外気に開放する
と共に、低圧側シリンダ5の圧縮室A内も吐出室側を外
気に開放させるようにしたから、従来技術のように各気
筒毎にそれぞれアンロード機構を設けることなく、単一
のアンロード機構16のみでアンロード運転を実行で
き、部品点数を削減して組立て時の作業性を大幅に向上
できると共に、製造コスト等を確実に削減することがで
きる。
【0038】次に、図3は本発明による第2の実施例を
示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする
に、本実施例の特徴は、アンロード機構16のケーシン
グとなる筒状ケース31に通気管32を設けたことにあ
る。
【0039】ここで、筒状ケース31は前記第1の実施
例で述べた筒状ケース17とほぼ同様に電磁アクチュエ
ータ18用の取付穴31A,第1の通気口31Bおよび
第2の通気口31Cを有するものの、該通気口31Cに
は通気管32の基端側が接続されている。そして、該通
気管32は略コ字状に屈曲して形成され、先端側は自由
端となって前記筒状ケース31の上端から突出する電磁
アクチュエータ18と径方向で対向するように配設され
ている。
【0040】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、筒状ケース31の通
気口31Cに通気管32を接続して設けたから、アンロ
ード機構16のプッシュロッド21により吸込弁15を
強制開弁させてアンロード運転を行うときには、例えば
筒状ケース31内を矢示G方向に通過する間に断熱膨張
して低温となった空気を筒状ケース31の通気口31C
から通気管32内に導きつつ、該通気管32の先端から
電磁アクチュエータ18に向けて矢示H方向に流出させ
ることができ、アンロード機構16の電磁アクチュエー
タ18を矢示H方向の空気流により効率的に冷却するこ
とができる。
【0041】なお、前記各実施例では、アンロード機構
16のプッシュロッド21に通気弁22を固着して設け
るものとして述べたが、例えばプッシュロッド21の外
周側におねじを形成し、通気弁22の内周側には該おね
じに螺合するめねじを形成することにより、プッシュロ
ッド21に対する通気弁22の取付位置を適宜に調整で
きるようにしてもよい。
【0042】また、前記各実施例では、低圧側シリンダ
5と高圧側シリンダ10とからなる2段式の空気圧縮機
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ば3段式以上の空気圧縮機に適用してもよく、この場合
には2段目以上の気筒のシリンダヘッドにアンロード機
構16を適宜に設けるようにすればよく、少なくとも最
低段となる1段目の気筒にはアンロード機構を設ける必
要がなくなる。
【0043】さらに、前記各実施例では、空気圧縮機を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものでな
く、例えば、窒素等の気体や冷媒等を圧縮するのに用い
てもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、複数
の気筒のうち高圧側の気筒に吸込弁をアンロード運転時
に強制開弁させるアンロード機構を設け、該アンロード
機構には外気に対して連通,遮断する通気弁を設ける構
成としたから、アンロード運転時にはアンロード機構に
より高圧側の吸込弁を開弁させて吸込室を外気に連通さ
せることにより、高圧側の気筒と低圧側の気筒とを共に
無負荷状態とすることができ、従来技術に比較してアン
ロード機構の部品点数を減らし、組立て時の作業性を大
幅に向上させることができる。
【0045】また、ロード運転の途中でアンロード運転
を行うときには、ロード運転時に低圧側の気筒から圧縮
空気が導入されている高圧側の吸込室を外気に開放する
ようになるから吸込室内に導かれた圧縮空気は外気に開
放されるときに断熱膨張して低温となり、アンロード機
構等を効果的に冷却できる。
【0046】さらに、アンロード機構を電磁アクチュエ
ータを有する筒状ケースと、該筒状ケースから吸込室内
に進退可能に突出し、前記吸込弁を強制開弁させるプッ
シュロッドとから構成し、基端側が筒状ケース内に連通
する通気管の先端側を前記電磁アクチュエータと対向す
るようにすれば、アンロード運転時には吸込室から筒状
ケース内に排出されてくる気体を、通気管を介して電磁
アクチュエータ近くに導くことができ、このときの気体
流によって電磁アクチュエータ等を効率的に冷却できる
と共に、当該圧縮機からの熱でアンロード機構が過熱さ
れて故障するのを確実に防止でき、アンロード機構の寿
命や耐久性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による多段式空気圧縮機
を示す縦断面図である。
【図2】図1中の高圧側となるシリンダおよびシリンダ
ヘッド等を拡大して示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す図2と同様の縦断
面図である。
【符号の説明】
5,10 シリンダ(気筒) 8,13 シリンダヘッド 8A 吐出口 13A 吸込口 15 吸込弁 16 アンロード機構 17,31 筒状ケース 17B,17C,31B,31C 通気口 18 電磁アクチュエータ 21 プッシュロッド 22 通気弁 32 通気管 A,B 圧縮室 C 吸込室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を備え、該各気筒のうち低圧
    側となる気筒の吐出口を高圧側の気筒の吸込口に接続し
    てなる多段式圧縮機において、前記高圧側の気筒には、
    アンロード運転時に吸込弁を強制開弁させるアンロード
    機構を設け、該アンロード機構には、高圧側の気筒の吸
    込室を常時は外気に対して遮断し、該吸込室をアンロー
    ド運転時には外気に開放する通気弁を設けたことを特徴
    とする多段式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記アンロード機構は、電磁アクチュエ
    ータを有する筒状ケースと、該筒状ケースから吸込室に
    進退可能に突出し、前記電磁アクチュエータで駆動され
    ることにより、前記吸込弁を強制開弁させるプッシュロ
    ッドとから構成し、前記筒状ケースには、該筒状ケース
    内を前記吸込室内と連通する第1の通気口と、前記筒状
    ケース内を常時外気に連通させる第2の通気口と、基端
    側が該第2の通気口に接続され、先端側が自由端となっ
    て前記電磁アクチュエータと対向するように延びる通気
    管とを設け、かつ前記プッシュロッドには前記通気弁を
    設け、該通気弁により前記第1の通気口を開,閉する構
    成としてなる請求項1に記載の多段式圧縮機。
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