JPH0761922B2 - ナメクジ類誘引殺虫剤 - Google Patents

ナメクジ類誘引殺虫剤

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JPH0761922B2
JPH0761922B2 JP2194497A JP19449790A JPH0761922B2 JP H0761922 B2 JPH0761922 B2 JP H0761922B2 JP 2194497 A JP2194497 A JP 2194497A JP 19449790 A JP19449790 A JP 19449790A JP H0761922 B2 JPH0761922 B2 JP H0761922B2
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yeast
slugs
insecticide
slug
fermentation
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惣吉 多田
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惣吉 多田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は誘引効果が大きいナメクジ類,及びナメクジ
と同一環境下に生息するダンゴムシ、ゲジゲジムシ等の
誘引殺虫剤に関するものである。
(従来の技術) ナメクジ類は農業及び園芸における害虫であって、その
被害は野菜類のほとんどすべての種類、草花、洋ラン、
観葉植物等広範囲にわたり莫大なものである。特に温度
やビニールハウスでは、環境的にナメクジ類の生息に好
適な高温多湿な状態が多く、被害も大きくなってきてい
る。このナメクジ類を駆除するために多大なる努力が払
われている。その方法として、夜間見回って捕殺する方
法。銅を嫌う性質があるので、銅を使って近付かないよ
うにする方法がある。
近年も撲滅のための努力がなされている。
特許公報 昭63−40164号 特許公報 昭58−27762号 公開特許公報平 2−15012号 公開特許公報平 1−100107号 公開特許公報平 1−113306号 公開特許公報平 1−135706号 公開特許公報昭56−140912号がそれであるが、現在では
メタアルデヒド剤を散布して誘殺する方法が一般的であ
る。
一方酵母は、カビの一種であり、古来パンの製造、ビー
ル、ぶどう酒、日本酒の醸造などに利用されて来たもの
であり、ナメクジがビールを好むことは知られていた
が、ビール醸造の働きをしている酵母について、ナメク
ジ類誘引殺虫剤への利用はまだ試みられていなかった。
(発明が解決しようとする課題) ナメクジを夜間見回って捕殺する方法は、根気と多大な
労力を要し、経済的な問題点がある。銅線の場合も同様
である。現在ではメタアルデヒド製剤の使用が一般的で
あるが、なかには 1−ナフチル−N−メチルカーバメ
ート (以下NAC) 剤を併用して、ダンゴムシ等の併
殺を狙ったものもある。これらは、いずれもふすま、こ
ぬか等穀粉を混合してメタアルデヒドを3〜6%含み、
エサとしてつくられており、ナメクジがこれを食すると
死ぬのであるが、灌水や雨水で濡れると流出して効果が
減退する欠点がある。またメタアルデヒド製剤は、効果
の発現にやや時間がかかる、とも言われている。
結果としてナメクジやダンゴムシ等が食餌として食べな
ければ、効果が上がらないことになる。
本発明者は酵母で醗酵させて成型乾燥した物が、ナメク
ジ類を誘引する性質を活用し、従来の誘引殺虫剤の食餌
部分に、酵母で醗酵させて成形乾燥したものを使用する
ことによってナメクジ類の誘引力を強め、殺虫効果を高
めようとするものである。
(課題を解決するための手段) この発明は、酵母で醗酵させて成型乾燥することが特徴
である食餌に、メタアルデヒド、NAC剤等の殺虫剤を単
独又は併用して加えてできる、ナメクジ類及びナメクジ
と同一環境下に生息するダンゴムシ、ゲジゲジムシ等の
誘引殺虫剤である。
酵母は普通酵母と言われているものを使用できる。酵母
には生酵母と乾燥酵母があるが、本発明の実施例に使用
した酵母は生酵母である。乾燥酵母を使用する場合は生
酵母の使用量の1/2でよい。酵母の使用量は使用する原
材料や醗酵条件等によるが全配合量の1〜5%位であ
る。醗酵条件は知られている通りであり栄養分と水分を
与え25〜35℃で約2時間行い、中間で1〜2回撹拌をお
こなう。栄養分としては、砂糖、ブドウ糖、水飴等が使
用できる。使用量は4〜10%位である。イーストフード
の添加も有効である。殻粉は小麦粉にかぎらずほとんど
何でも使用することができる。本発明の食餌は酵母で醗
酵させることが出来れば、その配合は多様に変化させる
ことが出来る。
食餌に加える殺虫剤は、ナメクジ類を対象とする場合は
メタアルデヒドが良い ナメクジ及び同一環境下に生息するダンゴムシ、ゲジゲ
ジムシ等の併殺を目的とする場合は、NAC剤か、 O,S−
ジメチル−N−アセチルホスホロアミドチオエート 等
を使用するか、メタアルデヒドと併用する。
誘引殺虫剤とするには、食餌に賦形剤を加え醗酵させる
が、殺虫剤の添加時期は酵母への影響によりきめる。成
形、乾燥するが高温での乾燥を避ける。
この発明の誘引殺虫剤は、ナメクジ類やダンゴムシ、ゲ
ジゲジムシの生息している場所にばらまいて使用でき
る。
(作用) 酵母で醗酵させたものにはナメクジ類を誘引する作用が
あるため、メタアルデヒドの誘引殺虫作用との相乗作用
により、ナメクジ類をより多数誘引し、殺虫効果を高め
ることができる。またNAC剤等の殺虫剤を併用すること
によって、ナメクジ類のほかにダンゴムシ等も併殺する
ことができる。
(実施例)1 メタアルデヒド6%を含むナメクジ類誘引殺虫剤の食餌
を酵母で醗酵させないで成型乾燥したものと、酵母で醗
酵させて成形乾燥したものを造った例。
ふすま50%、小麦粉35%、ブドウ糖6%、メタアルデヒ
ド6%、賦形剤3%を混合、水を加え練って成型乾燥し
たものAと、同じものに酵母を1%加えたものB、酵母
を2%加えたものCをつくり、それぞれ30℃で2時間醗
酵し成型乾燥したものを造った。縦54cm、横34cm、高さ
15cmのプラスチック製の箱の中央にナメクジが生息して
いる鉢を置いた。鉢から10cm離れてAを0,2g置き、鉢の
反対側に鉢から10cm離してBを0,2g置き、AとBを対比
させた。同じ方法でAとCを対比させ夕方設置し、12時
間後のそれぞれの誘引殺虫剤周辺のナメクジの死数を数
えその結果を表(1)に示した。
表(1)が示すように酵母で醗酵させたものは酵母で醗
酵させないものに比し誘引殺虫力が優れている。特に2
%加えたものが優れている。
(実施例)2 酵母で醗酵させて成型乾燥したものにメタアルデヒド6
%を加え誘引殺虫剤をつくり、市販のメタアルデヒド6
%を含む誘引殺虫剤と比較した例。
ふすま50%、小麦粉31%、ブドウ糖6%、酵母2%、食
塩2%、賦形剤3%メタアルデヒド6%を混合、水を加
えて30℃にて2時間醗酵、成型乾燥して誘引殺虫剤とし
たものをDとした。
市販のメタアルデヒドを6%含むナメクジ類誘引殺虫剤
2種類をそれぞれE、Fとした。(実施例)1と同じ方
法で、DとE,DとFを対比させ夕方設置し、12時間後の
ナメクジのそれぞれの誘引殺虫剤周辺の死数を数えその
結果を表(2)に示した。
表(2)に示したようにDはE、Fに比較して誘引殺虫
力に格段の優位性を示している。
(実施例)3 酵母で醗酵させて成型乾燥したものを食餌とし、殺虫剤
を混合した例。
小麦粉90%、砂糖5%、酵母5%に水を加え26℃で2時
間醗酵させたもの84%、賦形剤10%、NAC50%含有の殺
虫剤6%を混合、成型乾燥し誘引殺虫剤とした。これを
ナメクジ、ダンゴムシ、ゲジゲジムシが生息している場
所約2m2に対して4,5gを散布し、12時間後の死虫数を数
えたら、ナメクジ3、ダンゴムシ35、ゲジゲジムシ10で
あった。従って、本発明はナメクジのみならず、ナメク
ジと同一環境下に生息するダンゴムシ、ゲジゲジムシ等
の誘引殺虫剤としても有効である。
(発明の効果) 本発明のナメクジ類誘引殺虫剤は、従来のものに比べて
ナメクジ類を多く誘引し、死虫数が多く同一環境下に生
息するダンゴムシ、ゲジゲジムシ等も誘殺し、殺虫剤の
使用効果が優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酵母で醗酵させて成型乾燥することが特徴
    である食餌に、ナメクジ類誘引殺虫剤のメタアルデヒド
    を混入して出来るナメクジ類誘引殺虫剤。
  2. 【請求項2】酵母で醗酵させて成型乾燥することが特徴
    である餌食に、タンゴムシ、ゲジゲジムシ等の殺虫剤を
    混入するか、メタアルデヒドと併用して混入して出来る
    ナメクジ類及び、ナメクジと同一環境下に生息するダン
    ゴムシ、ゲジゲジムシ等の誘引殺虫剤。
JP2194497A 1989-07-28 1990-07-23 ナメクジ類誘引殺虫剤 Expired - Lifetime JPH0761922B2 (ja)

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JP2194497A JPH0761922B2 (ja) 1989-07-28 1990-07-23 ナメクジ類誘引殺虫剤

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JP19594289 1989-07-28
JP1-195942 1989-07-28
JP2194497A JPH0761922B2 (ja) 1989-07-28 1990-07-23 ナメクジ類誘引殺虫剤

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JPH03130203A JPH03130203A (ja) 1991-06-04
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