JPH076182Y2 - 油圧ハンマ - Google Patents

油圧ハンマ

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JPH076182Y2
JPH076182Y2 JP1988162106U JP16210688U JPH076182Y2 JP H076182 Y2 JPH076182 Y2 JP H076182Y2 JP 1988162106 U JP1988162106 U JP 1988162106U JP 16210688 U JP16210688 U JP 16210688U JP H076182 Y2 JPH076182 Y2 JP H076182Y2
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ram
pile
anvil
gas
hammer
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JP1988162106U
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JPH0284841U (ja
Inventor
司 村上
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石川島建機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は油圧ハンマに関するものである。
[従来の技術] 従来の複動式油圧ハンマの一例を第2図により説明する
と、中空状のハンマハウジング1の内部には、昇降可能
にラム2が嵌合され、ハンマハウジング1の上方には油
圧駆動シリンダ3が配設されている。油圧駆動シリンダ
3は昇降可能なメインピストン4を備えると共にメイン
ピストン4に固結したロッド5下端は前記ラム2上端に
連結され、メインピストン4上下部の油室6,7には圧油
を供給、排出し得るよう油路8,9が連通されている。
ハンマハウジング1の下端には、緩衝リング10が嵌入、
固定されると共にアンビル11が昇降可能に嵌入され、密
閉を必要とする水中用の油圧ハンマ(密閉式油圧ハン
マ)においては、ハンマハウジング1のラム2上方に形
成されたガス室12とラム2下方に形成されたガス室13は
ガス連通路14により連通されており、又密閉を必要とし
ない通常の油圧ハンマ(開口式油圧ハンマ)において
は、図中仮想線で示す外部への開口部30,31がガス連通
路14のかわりに設けられている。
図中15は杭16上端に被せられたパイルキャップ、17はパ
イルキャップ15上部に嵌入された緩衝木材である。
地中に杭16を打込む場合には、圧油を油路9から油室7
へ導入し、メインピストン4を上昇させることによりラ
ム2を上昇させ、メインピストン4が上限位置に達した
ら、油路8,9から油室6,7へ圧油を導入し、メインピスト
ン4の上下面に作用する全圧力の差によりメインピスト
ン4延いてはラム2を加速して落下させ、ラム2により
アンビル11を打撃し、その衝撃によって杭16を打込む。
なお、ラム2の昇降時、密閉式油圧ハンマにおいては、
ガス室12,13内のガスはガス連通路14を通って反対側の
ガス室13,12へ流れ、開口式油圧ハンマにおいては、ガ
ス室12,13のガスは直ちに開口部30,31をとおって、ガス
は外部から流入または排出する。
又、第2図に示すような油圧ハンマの外に単動式油圧ハ
ンマがあるが、この場合には、油圧駆動シリンダのメイ
ンピストン上下面に作用する圧力を零としてラムを自由
落下させ、杭を打込む。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上述の第2図に示す複動式油圧ハンマ或
いは単動式油圧ハンマの何れにあっても、杭がコンクリ
ート杭の場合、軟弱な地盤に打込むときや打始めにおい
て破損することが多い。すなわち、杭を軟弱な地盤に打
込む場合や打始めは、杭の先端は抵抗が少なく、自由端
に近い状態になっている。このため、打撃によって杭に
生じた圧縮波は杭の先端まで伝わり、該先端で反射して
引張波となって上方へ戻って来る。ところが、コンクリ
ート杭は圧縮力に対しては強いが引張力に対しては極め
て弱いため、上記引張波が原因となって杭に破損が生じ
る。
又、引張波による杭の破損を防止するためには、ラムの
ストロークを100mm程度の小ストロークにして作業を行
う必要があるから作業能率が低下し、更に杭先端の抵抗
が大きくなったら、ラムのストロークを400mm程度のス
トロークに変更するため、ストローク調整装置が必要と
なり、価格が高価となる。
本考案は上述の実情に鑑み、杭先端で反射して生じる引
張波を打消すことによりコンクリート杭が破損しないよ
うにすることを目的としてなしたものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、ハンマハウジング内を昇降し得るよう嵌入さ
れたラムとハンマハウジング下端に嵌入した昇降可能な
アンビルを備え、前記ラム上方及び下方に形成されたガ
ス室を連通させるガス連通路又は外部への開口部を備
え、下降するラムの下端によりアンビルの上面を直接打
撃し杭を打込むようにした油圧ハンマにおいて、前記ラ
ム下部外周及びアンビル外周に前記ハンマハウジング内
周に対して摺動し得るピストンリングを嵌合せしめ、前
記ラムに嵌合したピストンリングが前記ガス連通路下端
又は外部への開口部下端より下方へ来たら前記ラム下方
に形成されるガス室が密閉空間となると共にラム下端が
アンビル上面を打撃するよう構成したものである。
[作用] ラムが下降してラム下部外周に嵌合したピストンリング
がガス連通路下端又は外部への開口部下端より下方へ来
ると、ラム下方に形成されるガス室が密閉空間となり、
該ガス室内のガスが圧縮され、杭にはアンビルを介して
圧縮力が作用する。このため、ラムがアンビルを打撃し
て杭に生じた圧縮波が略自由状態にある杭先端で反射し
て引張波となって上方へ戻って来ても、引張波による引
張力が前記ガス室内のガス圧力による圧縮力と相殺さ
れ、従って、杭がコンクリート杭でも破損することはな
く、ラムのストロークを大ストロークにすることができ
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例であり、図中第2図と同一の
符号を付した部分は同一物を表わしている。
ラム2の下部外周に、ハンマハウジング1の中空部内周
に対して摺動し得るようピストンリング18を嵌合すると
共に、アンビル11の外周に、ハンマハウジング1下端に
取付けた蓋状のハンマハウジング19に対して摺動し得る
よう、ピストンリング20を嵌合し、ラム2の下降により
ピストンリング18がガス連通路14の下端よりも下方へ来
たら、ハンマハウジング1下端に形成されるガス室13が
密閉されるようにする。ラム2がアンビル11を打撃する
際はガスの圧力が約30〜60kg/cm2になる圧縮比が得られ
るよう、ガス室13の容積、アンビル11打撃時の受圧面
積、ガス室13に圧縮ガスが保持されている時間等を決定
する。
ラム2がアンビル11を打撃すると、杭16には、打撃によ
る圧縮波が生じると共にガス室13のガス圧力による圧縮
力が作用する。而して、打撃による圧縮波は杭先端に伝
わり、杭先端の抵抗が大きい場合、すなわち地盤が固い
場合等は圧縮波はそのまま地中へ伝播される。又地盤が
軟弱だったり打始めの場合のように杭先端の抵抗が少な
い場合は、圧縮波は杭先端で反射して引張波となり上方
へ戻って来るが、杭16にはガス室13のガス圧力による圧
縮力が作用しているため、該圧縮力と引張波による引張
力が相殺され、結局杭16には反射波による引張力が作用
せず、杭16がコンクリート杭の場合でも、その破損を防
止し得られる。
又、引張力を打消すことができるため、軟弱地盤に杭を
打込む場合や打始めにおいてもラム2のストロークを大
きくでき、従って杭16の打込みを迅速に行うことが可能
となって作業能率が向上する。又ストローク調整を行う
必要がないため、装置の価格も安価で操作もし易い。
更にラム2の下端はアンビル11の上面を直接打撃するた
め、大きな杭打込力を得ることができ、しかもアンビル
11は上下方向へ摺動可能であるから、杭打込力によりガ
ス室13及びその近傍の部品が破損する虞れもない。
上述の杭16の長さが10m程度の場合、ガス室13の圧縮ガ
スにより杭に圧縮力を作用させる時間は1/100秒程度に
すれば良い。又例えばコンクリート杭に40kg/cm2のプレ
ストレスが与えられている場合、コンクリート杭自体の
許容引張力は約60kg/cm2であるため、圧縮ガスにより与
える圧縮力を50kg/cm2とすると、このコンクリート杭は
40+60+50=150kg/cm2程度の引張力に耐えることがで
きるから、この場合には引張波による引張力が150kg/cm
2程度になるまでラム2のストロークを大きくすること
ができる。
なお、本考案の油圧ハンマは、単動式、複動式何れの形
式でも良いこと、ガス室のガスとしては空気やその他の
ガスを使用できること、その本考案の要旨を逸脱しない
範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の油圧ハンマによれば、引
張波による引張力を打消すことができるため、コンクリ
ート杭の場合でも杭を破損させることなく、ラムのスト
ロークを大ストロークとして打込みが可能となり、従っ
て迅速で能率の良い作業を行うことができ、又ラムのス
トロークを小ストロークにしたり大ストロークにしたり
するストローク調整装置が不要となるため操作が簡単で
価格も安価となり、更にラムの下端はアンビルの上面を
直接打撃するため、大きな杭打込力を得ることができ、
しかもアンビルは昇降可能であるから、杭打込力により
ガス室及びその近傍の部品が破損する虞れもない、等種
々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の油圧ハンマの一実施例の部分拡大縦断
面図、第2図は従来の油圧ハンマの縦断面図である。 図中1はハンマハウジング、2はラム、4はメインピス
トン、5はロッド、11はアンビル、12,13はガス室、14
はガス連通路、15はパイルキャップ、16は杭、30,31は
開口部を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンマハウジング内を昇降し得るよう嵌入
    されたラムとハンマハウジング下端に嵌入した昇降可能
    なアンビルを備え、前記ラム上方及び下方に形成された
    ガス室を連通させるガス連通路又は外部への開口部を備
    え、下降するラムの下端によりアンビルの上面を直接打
    撃し杭を打込むようにした油圧ハンマにおいて、前記ラ
    ム下部外周及びアンビル外周に前記ハンマハウジング内
    周に対して摺動し得るピストンリングを嵌合せしめ、前
    記ラムに嵌合したピストンリングが前記ガス連通路下端
    又は外部への開口部下端より下方へ来たら前記ラム下方
    に形成されるガス室が密閉空間となると共にラム下端が
    アンビル上面を打撃するよう構成したことを特徴とする
    油圧ハンマ。
JP1988162106U 1988-12-14 1988-12-14 油圧ハンマ Expired - Lifetime JPH076182Y2 (ja)

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JPH0284841U JPH0284841U (ja) 1990-07-02
JPH076182Y2 true JPH076182Y2 (ja) 1995-02-15

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021173085A (ja) * 2020-04-27 2021-11-01 大智株式会社 打設装置、打設機、及び、打設方法
JP2021175874A (ja) * 2018-05-18 2021-11-04 大智株式会社 打設装置、打設機および打設方法

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JPS59116430U (ja) * 1983-01-20 1984-08-06 田中 秀雄 油圧式ハンマ−

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