JPH076147U - 再封止可能な包装用袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開封後、再閉塞時に使用可能な再封使用シー
ルラベルを備えた包装体にすることで取扱い性を向上さ
せる。 【構成】 ラベル基材に対して下面に強粘着剤層を、上
面に繰り返し剥離及び貼り着可能な再封性接着剤層を配
置し、その表面に縁付の離型紙をかぶせてからなるラベ
ルを袋の所定位置にあらかじめ装着一体とした構成の袋
体を有する構成とする

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は開封後、再閉塞時に使用可能な再封止用シールラベルを備えた包装体 に関するものである

【０００２】

【従来の技術】

従来、再封止部分を備えた包装体としては貼り付けられたシールラベルそのも のの裏面に再封性粘着層を設けたもの、包装体に再封性粘着層を設け離型テープ を付けたものや図５に示すように高粘着接着層２によりラベル１ａを袋体６表面 に固定し、重ねられた低粘着の再封性接着層４を伸ばすことにより低粘着層を露 出させ、再封するものなどがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらには以下のような欠点があった。 例えば包装体に装着されたラベル自体が再封性粘着シールである場合、いちいち はがしてはりつける手間がかかる。また、粘着層がテープ状になっている場合は 不要な部分にまで接着層を設ける必要があったり、一方でまだ内容物があっても 全面均等に粘着力が弱ってしまい、封止が不十分といったことがあった。また、 高粘着層と重ねられた低粘着層を組み合わせる場合はコストが結局高くついてし まうことになっていた。 本考案は上記のような欠点を鑑みてなされたもので袋体の開口後の再封をする にあたり、生産加工時、装着時ともに容易で簡便に行えかつコストが安く実施で きる再封可能な包装袋を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するために基材裏面に強粘着層を、表面側に繰り返し 剥離及び貼着される接着剤層を有し、その上面に縁付の離型紙をかぶせてからな るラベルを袋の所定の位置にあらかじめ装着一体とした構成の袋体としたもので ある。

【０００５】

【作用】

上記の構成によれば、包装体を開封後、これを再封する際にはあらかじめ袋に 装着一体化された再封性ラベルの上面離型紙の縁側部分のみを剥離することによ り再粘着層を一部領域を露出し、これにより再封固定を実施する。固定のための 当初の粘着力が不足の場合や繰り返し使用による粘着力低下の場合は離型紙の残 りの中心部分をさらに剥離して使用される。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について図面に基づいて説明する。 実施例１ 図１乃至図２において再封止ラベル１は包装体６の所定位置に貼着固定され、 一体化されている。再封止ラベル１は強粘着層２が基材３の下面全面に形成され ている。繰り返し剥離及び貼着可能に貼着される比較的弱い接着力の再封性接着 剤層４は基材３の上面全面に形成される。この上面は縁付の離型紙５ａ，５ｂに よって被覆されている。 この再封止可能な包装用袋を使用するには、図３に示すように包装体６を開口 後、封止するためには、まず離型紙の縁部５ａを剥離し、接着剤層を露出させる 。その後開口口を２重以上に折り返し、端部をこの再封接着剤層に接着固定する ものである。 さらに再封の為の接着力が弱くなった場合や状況により接着力が弱い場合は縁 付離型紙の内側部分５ｂも剥離し新たな接着表面を露出させ、開口部の接着固定 に用いることができる。 離型紙の内側部分５ｂの表面にはバーコード、宣伝、注意書き、スタンプカー ド、チケットなどの情報をあらかじめ印刷しておくことができる。図４はバーコ ード印刷７した場合を示したものである。 離型紙に縁部がなければ、離型紙全体が流通時など取扱い方により一度に剥が れてしまう恐れがある。縁部を設けてあれば、はがれても縁部のみで防止でき、 中央部分に記載した重要な情報であるバーコード等の印刷領域部分がはがれてし まう恐れはない。

【０００７】

【考案の効果】

本考案に従えば、開口された後も容易で安価に再封する事が可能な包装体を提 供することができる。包装体に装着されたラベル自体も消費者に渡るまでは例え ば表面をバーコードシールのような用途をもったものに利用できるのでそれ自体 に付加価値を与えることができ、有用なものとなる。いったん消費者に渡れば、 このラベルの離型紙の情報ははがして除去しても構わないものが印刷される。 また、装着されたラベルには縁部が設けられているため流通時などに取扱い不 注意のためはがれるような事故があっても縁部分のみのはがれで止まり、ラベル 全体がはがれてしまうことを防止でき、重要な情報がなくなる恐れがない。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の再封止ラベルを装着し一体化した包
装体の斜視図である。

【図２】実施例１の再封止ラベルを装着し一体化した包
装体の断面図である。

【図３】実施例１の再封止ラベルを装着し一体化した包
装体の使用状態示す斜視図である。

【図４】実施例１の再封止ラベルを装着し一体化した包
装体のラベルへの印刷例を示す斜視図である。

【図５】従来例を示す斜視図

【符号の説明】

１、１ａ：再封性ラベル ２：高粘着接着層 ３：基材 ４：再封性接着層 ５ａ：縁付離型紙の縁部 ５ｂ：縁付離型紙の内側部分 ６：包装体 ７：バーコード印刷

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラベル基材に対して下面に強粘着材層
   を、上面に再封用接着剤層を配置し、さらにその表面を
   縁付の離型紙で一体化した再封止可能な縁付粘着ラベル
   をあらかじめ貼り付け一体化された繰り返し再封止可能
   な包装用袋
2. 【請求項２】 あらかじめ貼り付け一体化された該縁付
   粘着ラベルの内側部分にバーコード印刷がなされている
   ことを特徴とする請求項１の再封止可能な包装用袋