JPH0760873A - サック底の製造方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、コンパクトな設計のサック
底製造装置を簡易にするリークプルーフ（漏れ止め）サ
ック底製造方法を提供することにある。 【構成】 本発明は、紙又はプラスチックウェブの管状
セクションからバッグ底又はサック底を製造する方法及
び装置に関する。ウェブ材料からなる管状セクションは
供給平面内に供給され、ここで管状セクションはシーリ
ング手段（４６）により、選択されたシーム（１６、１
８）に沿って連続的にシールされる。次に、管状セクシ
ョンは、反転され且つ折り目付けセクション（５２、５
４）、接着剤付着セクション（５６、６０）及び折畳み
セクション（５８、６２）に平行に供給される。管状セ
クションは、プレスセクションを通るときに、一部がオ
ーバーラップ（３４）するように互いに上下に積み重ね
られる。プレス後、管状セクションは分離ステーション
に通され、包装ステーション（７２）に通される前に再
び分離される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、バッグ底又はサック底
の製造方法及び装置に関する。本願では、用語「サッ
ク」は、明細書の全体を通じて、本発明により加工及び
製造される製品を指すものとして使用される。

【０００２】

【従来の技術】紙又はプラスチックウェブの単一及び多
層管状セクションにサック底を形成する自動化された方
法は既に知られている。この従来技術では、幾つかの個
々の加工ステーションが必要なため、使用される装置は
必然的に長くなってしまう。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コン
パクトな設計のサック底製造装置を簡易にするリークプ
ルーフ（漏れ止め）サック底製造方法を提供することに
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、ａ）供
給平面内で多層管状セクションを供給する工程と、 ｂ）所定のシーリングシームをシールする工程と、 ｃ）管状セクションを反転させるとともに、該管状セク
ションを、供給平面に対して平行に、管状セクションの
折り目付け、接着剤塗付又は付着及び折畳みを行う加工
平面内に供給する工程と、 ｄ）一側部が閉鎖された管状セクションを再び反転させ
るとともに、該管状セクションを、オーバーラップした
状態で、供給平面に対して平行に、プレスセクションを
通して搬送する工程と、 ｅ）分離ステーションにおいて管状セクションを個々の
ユニットに分離する工程と、 ｆ）管状セクションを包装ステーションに供給する工程
とを有するバッグ底又はサック底の製造方法が提供され
る。 この方法の重要な特徴は、サック底の製造が、互いに上
下に配置された３つの平面、すなわち供給平面、加工平
面及びプレスセクションの平面内で行われるという事実
にある。この結果、本発明の方法を実施する全体的装置
が、従来技術の装置よりも一層短く且つコンパクトにな
る。

【０００５】本発明の優れた点は、閉鎖すべき管状セク
ション（管状セクションは、最初は両端部が開放してい
る）が、供給平面内に長手方向に供給され、次に、管状
セクションは、側路（sideway)に又は横向きに通される
ように、回転ステーション（回転ステーション自体は、
ドイツ国特許DE-A1-4142824 から既に知られている）に
より９０°回転される。かくして、管状セクションの製
造方法の直ぐ後に、本願発明の方法を続けることができ
る。側方又は側部折畳み部を備えた幾つかの管状ウェブ
からなるセクションが各サックに対して供給され、外側
管状ウェブが、その全幅を横切って延びる突出フラップ
を有し、且つ側方折畳み部を備えた少なくとも１つの挿
入された管状ウェブが、フラップの外縁部に終端する場
合には、有利である。適当な事前折り目付け及びフォー
マット化された接着剤塗付がなされた後、先ず、側方折
畳み部を備えた１つの内側管状ウェブが折り畳まれ且つ
側方折畳み部を備えた外側管状ウェブの外面に接着さ
れ、この工程中、側方折畳み部を備えた外側管状ウェブ
のフラップは所定位置に維持される。次に、側方折畳み
部を備えた外側管状ウェブのフラップの内面及び側方折
畳み部を備え且つ折り畳まれた内側管状ウェブの外面に
適当なフォーマット化された接着剤塗付を施した後、側
方折畳み部を備え且つ折り畳まれた内側管状ウェブの外
面の回りでもう１回折り畳む。次に、側方折畳み部を備
えた外側管状ウェブのフラップの内面及び側方折畳み部
を備え且つ折り畳まれた内側管状ウェブの外面が、側方
折畳み部を備えた外側管状ウェブの外面に接着される。

【０００６】このようにして形成されたサック（一側部
のみが閉鎖されたサック）は、この形態でユーザに供給
される。これらのサックは、例えば、バルク（bulk）材
料の充填装置にて使用され、該充填装置により充填され
た後、未だ開放している端部が既知の方法で閉鎖され
る。また、本発明は、上記方法の１つを使用することに
よりサック底を製造する装置であって、回転ステーショ
ンと、該回転ステーションの下流側に配置されたシーリ
ング／反転シリンダと、少なくとも１つの折り目付けス
テーションと、少なくとも１つの接着剤塗付ステーショ
ンと、供給平面に対して平行に延びた加工平面内の少な
くとも１つの折畳みステーションと、該折畳みステーシ
ョンに続く反転ステーションと、供給平面及び加工平面
に対して平行な別の平面内に延びたプレスセクション
と、該プレスセクションの下流側に配置された分離ステ
ーションと、包装ステーションとを有するサック底製造
装置が提供される。必要ならば、供給平面（すなわち、
装置の第１段又は第１層）内で管状セクションを整合さ
せるステーションを設けることもできる。整合ステーシ
ョンは、サックセクションを、シーリングステーション
及び次に別の加工ステーションに対し平行に供給し且つ
正確に整列させる機能を有する。シーリングシームのシ
ーリングは、反転シリンダと同時に作動するシーリング
シリンダにより行われる。このシーリング／反転シリン
ダにより、管状セクションは、装置の第２段又は第２層
（いわゆる加工平面）に搬送される。加工平面におい
て、管状セクションは、少なくとも１つの折り目付けス
テーション、少なくとも１つの接着剤塗付ステーショ
ン、及び少なくとも１つの折畳みステーションを通る。
管状セクションは更に、装置の第３段（該第３段も、供
給平面及び加工平面に対して平行に配置された平面を有
する）に搬送する別の反転ステーションを通る。折り畳
まれ且つ接着剤が付着したサックセクションが、この最
上位の平面内でプレスセクションを通る。

【０００７】サックセクションは、２つのベルト間で互
いにオーバーラップした状態で搬送され且つ接着剤が殆
ど硬化するのに充分な長時間をかけて搬送される間に、
両ベルト間で一体にプレスされる。プレスセクションを
通過後、サックは、オーバーラップした形態でオーバー
ラップ分離ステーション内に通され、該オーバーラップ
分離ステーションは個々のサックを分離し且つ適当な包
装ステーション内に供給する。装置には、加工平面内に
配置された適当な折り目付けディスク対からなる第１及
び第２折り目付けステーションを設け、この後に、第１
接着剤塗付ステーション、第１折畳みステーション、第
２接着剤塗付ステーション、及び第２折畳みステーショ
ンを続けるのが好ましい。

【０００８】

【実施例】図１において、参照符号１０は、側方折畳み
部１２を備え且つ相互に挿入された２つの管状ウェブセ
クションからなる２層管状セクションを示す。側方折畳
み部又は側部折畳み部１２は破線で示されている。側方
折畳み部を備えた外側管状ウェブはフラップ１４を有す
る。側方折畳み部を備え且つ挿入された内側管状ウェブ
は、フラップの外縁部に終端している。側方折畳み部を
備えた管状ウェブセクション１０は、最初に、図１に示
すように矢印ａの方向の長手方向に移動する。第１ステ
ーションでは、側方折畳み部を備えた管状ウェブは９０
°の角度で回転される。次に、管状ウェブは、互いに平
行に運ばれるように整列される。この回転及び整列は、
いわゆる供給平面と呼ばれる一平面内で行われる。側方
折畳み部を備えた管状ウェブセクション１０が整列した
後、シーリングステーションにおいて、管状ウェブセク
ション１０にはシーリングシーム１６、１８が施され
る。シーリングシーム１６はサックを横切って延び、シ
ーリングシーム１８はコーナシーリングシームである。
シーリングステーションにおいてこのようなシーリング
シームを設けることは、従来技術において既に良く知ら
れている。

【０００９】シールされ且つ側方折畳み部を備えた管状
ウェブセクション１０は、次に角度１８０°回転され且
ついわゆる加工平面と呼ばれる第２平面に供給される。
ここでは、後で折り畳まれる折畳み線２０、２２が、２
つの連続作業工程で加工される。次に、側方折畳み部を
備えた内側管状ウェブの上端部が予め折り目付けされた
折畳み線２０に沿って折り畳まれる前に、前記上端部に
は、先ず、フォーマット化された接着剤塗付又は付着２
４が施され、これにより、折畳み中の平面図及び折畳み
後の断面図として図１に示す第１折畳み縁部２６が得ら
れる。側方折畳み部を備えた内側管状ウェブの外縁部２
８は、予め折り目付けされた第２折畳み線２２上に位置
する。次に、側方折畳み部を備えた外側管状ウェブのフ
ラップの内側折畳み部と、側方折畳み部を備え且つ折り
畳まれた内側管状ウェブの外面とにフォーマット化され
た接着剤塗付又は付着３０が施され且つ折畳み線２２上
に折り畳まれ、これにより折畳み縁部３２が得られる。
側方折畳み部を備えた管状ウェブセクション１０が再び
回転され且つオーバーラップ状（部分重畳状）スタック
３４の形態をなしてプレスセクションを通して運ばれ
る。プレスセクションでは、折り畳まれた各サック底
が、接着剤が硬化するのに充分な時間所望の形状に保持
される。分離ステーションでは、オーバーラップ状に積
み重ねられた管状セクション１０は、次に個々のユニッ
トに分離され且つ包装セクションに供給され、これによ
り管状セクション１０は適当な束（パケット）スタック
３６に積み重ねられる。供給、加工及びプレスを行う上
記３つの作業平面は、本願に開示する方法の特徴であ
る。

【００１０】図２に概略的に示すように、これらの作業
平面の適当な配置により装置のコンパクトな設計が容易
になる。供給平面では、先ず、回転ステーション４０が
概略的に示されており、該回転ステーション４０は、本
質的に、互いに上下に走行するベルト対からなり、入っ
てくる管状セクション１０がこれらのベルト間で搬送さ
れる。回転ステーションの正確な設計はドイツ国特許DE
-A1-4142824 に記載されており、該特許の説明を参照さ
れたい。回転ステーションの後には整合ステーションが
続いている。該整合ステーションでは、管状セクション
１０が、互いに平行に且つこれらの長手方向軸線に関し
搬送方向に対して横方向に運ばれるようにして整合され
る。適当に配置された管状セクション１０は、適当なコ
ンベアベルト４４によりシーリング／反転シリンダ４６
に供給され、該シリンダ４６と保持ベルト４８との間に
保持される。管状セクションが適当にシールされ且つ１
８０°の回転により反転された後、管状セクションは加
工平面内に進入し且つ適当なベルト５０により更に搬送
される。加工平面では、管状セクション１０は、先ず、
互いに対向して配置された折り目付けディスク５２、５
４の対からなる２つの折り目付けステーションに通され
る。これらの折り目付けステーションの後には、既知の
設計の第１接着剤塗付又は付着ステーション５６及び第
１折畳みステーション５８が続いており、これらの後に
更に、第２接着剤塗付又は付着ステーション６０及び第
２折畳みステーション６２が続いている。適当に折り畳
まれた底部を備えた管状セクション１０が、反転シリン
ダ６４により角度１８０°回転される。この工程におい
て、管状セクション１０は、適当に循環するコンベアベ
ルト６６により反転シリンダ６４上に押しつけられる。

【００１１】反転シリンダ６４を出る管状セクション１
０は、連続的に到着するセクション１０が互いにオーバ
ーラップして堆積するように、比較的低速で走行するベ
ルト対６８により捕捉される。オーバーラップした管状
セクションは、プレスセクションを構成するベルト対６
８間に通される。プレスセクションの後には分離ステー
ション７０が続いており、該分離ステーション７０で
は、比較的高速で走行するベルトにより、供給されたオ
ーバーラップセクションが再び個々のユニットに分離さ
れ、次に、これらのセクションは適当な包装ステーショ
ン７２に供給される。包装ステーション７２は枢動可能
に取り付けられた受入れ平面７４を有し、該受入れ平面
７４は、図２に示すようにピストン／シリンダ構造７６
により枢動される。サックは、該サックの所望のスタッ
クが積み重ねられるまで、ストッパ７８に当たるように
搬送される。この積重ね作用の間、支持面７４が下降さ
れる。所望の積重ね高さに到達すると、サックのスタッ
クが取り除かれ、新しいサックの積重ねが開始される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による方法の個々の加工工程を説明す
る、本方法の概略フロー図である。

【図２】本発明による方法を実施する装置を示す概略側
面図である。

【符号の説明】

１０ ２層管状セクション（管状ウェブセクション） １２ 側方折畳み部 １４ フラップ １６ シーリングシーム １８ シーリングシーム ２０ 折畳み線 ２２ 折畳み線（予め折り目付けされた第２折畳み線） ２４ フォーマット化された接着剤塗付 ２６ 第１折畳み縁部 ２８ 内側管状ウェブの外縁部 ３０ フォーマット化された接着剤塗付 ３２ 折畳み縁部 ３４ オーバーラップ状スタック ３６ 束スタック ４０ 回転ステーション ４４ コンベアベルト ４６ シーリング／反転シリンダ ４８ 保持ベルト ５０ ベルト ５２ 折り目付けディスク ５４ 折り目付けディスク ５６ 第１接着剤塗付ステーション ５８ 第１折畳みステーション ６０ 第２接着剤塗付ステーション ６２ 第２折畳みステーション ６４ 反転シリンダ ６６ コンベアベルト ６８ ベルト対 ７０ 分離ステーション ７２ 包装ステーション ７４ 受入れ平面（支持面） ７６ ピストン／シリンダ構造 ７８ ストッパ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ａ）供給平面内で多層管状セクションを
   供給する工程と、 ｂ）所定のシーリングシームをシールする工程と、 ｃ）分離ステーションにて管状セクションを個々のユニ
   ットに分離する工程と、 ｄ）管状セクションを包装ステーションに供給する工程
   とを有するバッグ底又はサック底の製造方法において、 ｅ）管状セクションを反転させ、該管状セクションを、
   管状セクションの折り目付け、接着剤塗付及び折畳みを
   行う加工平面内に供給平面と平行に供給する工程と、 ｆ）一側部が閉鎖された管状セクションを再び反転さ
   せ、該管状セクションを、オーバーラップした状態で、
   プレスセクションを通して供給平面と平行に搬送する工
   程を有することを特徴とするバッグ底又はサック底の製
   造方法。
2. 【請求項２】 前記管状セクションが供給平面内で管状
   セクションの長手方向に供給され、次に、管状セクショ
   ンが、側路に通されるように回転ステーションにて９０
   °回転されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 【請求項３】 各バッグ又はサックに対し側方折畳み部
   を備えた幾つかの管状ウェブのセクションが供給され、
   側方折畳み部を備えた外側管状ウェブが、その幅員に亘
   って延びる突出フラップを有し、側方折畳み部を備えた
   少なくとも１つの挿入された管状ウェブがフラップの外
   縁部にて終端しており、且つ、適当な事前折り目付け及
   びフォーマット化された接着剤塗付を行った後、先ず、
   側方折畳み部を備えた１つの内側管状ウェブを折り畳み
   且つ側方折畳み部を備えた外側管状ウェブの外面に接着
   し、この工程において、側方折畳み部を備えた外側管状
   ウェブのフラップが所定位置に保持され、次に、側方折
   畳み部を備えた外側管状ウェブのフラップの内面と、側
   方折畳み部を備え且つ折り畳まれた内側管状ウェブの外
   面とに適当なフォーマット化された接着剤塗付がなされ
   た後、側方折畳み部を備え且つ折り畳まれた内側管状ウ
   ェブの外縁の回りでもう１回折り畳み、 側方折畳み部を備えた外側管状ウェブのフラップの内面
   と、側方折畳み部を備え且つ折り畳まれた内側管状ウェ
   ブの外面とを、側方折畳み部を備えた外側管状ウェブの
   外面に接着することを特徴とする請求項１又は２に記載
   の方法。
4. 【請求項４】 回転ステーションと、該回転ステーショ
   ンの下流側に配置されたシーリング／反転シリンダと、
   少なくとも１つの折り目付けステーションと、少なくと
   も１つの接着剤塗付ステーションと、供給平面に対して
   平行に延びた加工平面内の少なくとも１つの折畳みステ
   ーションと、該折畳みステーションに続く反転ステーシ
   ョンと、供給平面及び加工平面に対して平行な別の平面
   内に延びたプレスセクションと、該プレスセクションの
   下流側に配置された分離ステーションと、包装ステーシ
   ョンとを有することを特徴とする請求項１〜３のいずれ
   か１項に記載の方法によりバッグ底又はサック底を製造
   する装置。
5. 【請求項５】 適当な折り目付けディスク対の第１及び
   第２折り目付けステーションが加工平面内に配置されて
   おり、該折り目付けステーションの後に、第１接着剤塗
   付ステーション、第１折畳みステーション、第２接着剤
   塗付ステーション、及び第２折畳みステーションがそれ
   ぞれ続いていることを特徴とする請求項４に記載の装
   置。
6. 【請求項６】 管状セクションを整列させるステーショ
   ンを前記供給平面内に有することを特徴とする請求項４
   及び５に記載の方法。