JPH0760658A

JPH0760658A - 高所の釘打機

Info

Publication number: JPH0760658A
Application number: JP23415293A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Shirasago; 宏白砂
Original assignee: Fujita Corp
Current assignee: Fujita Corp
Priority date: 1993-08-26
Filing date: 1993-08-26
Publication date: 1995-03-07

Abstract

(57)【要約】【目的】高所の釘打作業を効率的にかつ安全に行える
ような釘打機を提供する。【構成】円筒１の内部に軸方向に沿ってストローク自
在に設けられた鉄棒２と、鉄棒２の一端に設けられ打撃
部３と、鉄棒２の他端に設けられた把手部４と、鉄棒２
の中間部に設けられたストッパー５と、打撃部３と対向
する打撃板７と、円筒１の先端方向に延設するように打
撃板７に取り付けられたパイプ８と、打撃板７にパイプ
８に沿って取り付けられたスプリング９とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、高所の釘打作業に使用
する釘打機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、型枠組立時などに、スラブ
下、梁下等の受け木（バタ角）を支えるためのサポータ
ーの頭部に対し、ズレ止めとして釘止めが行なわれてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】スラブ下、梁下などの
受け木は高所に位置するため、従来では、サポーターの
頭部に釘打をする際には、足場を組むか、脚立などを使
用していた。従って、使用資材が多くなると共に、資材
の搬入、組み立て、搬出に手間がかかっていた。また、
狭い場所での作業となってしまい作業能率が低下してい
た。さらに、高所において釘打作業をしなければならず
危険であった。

【０００４】そこで、本発明は、前記従来技術の問題点
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高
所の釘打作業を効率的にかつ安全に行なうことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の釘打機は、円筒の内部に軸方向に沿ってス
トローク自在に設けられた鉄棒と、この鉄棒の一端に設
けられた打撃部と、この鉄棒の他端であってかつ円筒外
部に設けられた把手部と、この鉄棒の中間部に設けられ
円筒後端部と係合するストッパーと、打撃部と対向する
ように円筒内部に設けられた打撃板と、この打撃板に円
筒の先端方向に延設するように取り付けられたパイプ
と、この打撃板にパイプに沿って設けられ、パイプの先
端に釘をセット可能な状態にすると共に、軸方向に沿っ
てストロークする打撃部によって打撃板に与えられた衝
撃力により、パイプの先端にセットされた釘を対象物に
打ち込むように伸縮するスプリングとを有する。

【０００６】

【作用】上記本発明では、初期状態においては、パイプ
の先端に釘をセット可能な状態になっている。まず、こ
の状態で、パイプの先端に釘をセットする。そして、円
筒の先端部を釘を打ち込むべき対象物に位置決めする。
この対象物は、通常、作業員の手の届かない高所に位置
する。このように先端部を位置決めした後に、ストッパ
ーが円筒の後端部と係合するまで把手部を後方に引く。
次に、把手部を前方に押して鉄棒を円筒の軸方向に沿っ
てストロークさせる。これにより、打撃部が打撃板と強
く衝突する。この衝撃力により、スプリングが縮んでパ
イプが円筒先端方向に移動する。この結果、パイプの先
端にセットされた釘が対象物に打ち込まれる。このよう
にすれば、対象物が高所に位置する時でも、足場や脚立
などを必要とせずに、安全にかつ効率よく釘打作業を行
なうことができる。

【０００７】

【実施例】本発明の実施例を図により説明する。まず、
本発明の釘打機の構成を図１に示す。円筒１の内部に
は、軸方向に沿って所定の長さを有する鉄棒２が設けら
れている。円筒１の長さは、例えば１．７５ｍ〜２．５
ｍ程度である。円筒１の材質としては、金属あるいは合
成樹脂などが好ましい。鉄棒２の一端には打撃部３が設
けられている。一方、鉄棒２の他端であってかつ円筒１
の外部には把手部４が設けられている。さらに、鉄棒２
の中間部には、ストッパー５が設けられている。

【０００８】このストッパー５は円筒１の後端部に設け
られた間隙部６と係合する。また、鉄棒２は軸方向に沿
ってストローク自在に設けられている。鉄棒２をストロ
ークさせるには、把手部４を軸方向に沿って操作すれば
よい。鉄棒２のストローク可能な長さは、ストッパー５
と把手部４の先端の距離Ｌ（例えば２５ｃｍ〜３０ｃｍ
程度）に対応する。

【０００９】また、円筒１の内部には、打撃部３と対向
するように打撃板７が設けられている。この打撃板７に
は、円筒１の先端方向に延設するように鉄パイプ８が取
り付けられている。さらに、打撃板７の先端には、鉄パ
イプ８に沿ってスプリング９が設けられている。

【００１０】円筒１の先端部１ａは小口径に形成されて
おり、鉄パイプ８はこの小口径の円筒先端部１ａを軸方
向に沿って移動する。初期状態においては円筒頭部１ｂ
とパイプ８の先端部８ａとの間には隙間１０が形成さ
れ、この隙間１０に釘１１がセットされる。円筒頭部１
ｂは、後述のスラブ、梁下などを支えるサポーター頭部
の釘穴部分に位置決め可能なように大口径に形成されて
いる。

【００１１】次に、型枠組立時におけるサポーターの設
置状態を図２により説明する。型枠組立時においては、
スラブ下、梁下等の受け木（バタ角）１２を支えるため
に複数個のサポーター１３が設置されている。このサポ
ーター１３は受け木１２とスラブ上１５との間に設けら
れている。

【００１２】そして、サポーター１３の頭部１３ａと受
け木１２とを釘止めすることにより、サポーター１３を
受け木１２に固定する。具体的には、図３に示すよう
に、サポーター１３の頭部１３ａの四隅には釘穴１４が
それぞれ設けられている。このサポーター頭部１３ａの
四隅の釘穴１４に釘１１を打ち込むことにより、受け木
１２とサポーター１３との位置ずれが防止される。

【００１３】次に、釘打機を使って釘を打ち込む時の動
作を説明する。初期状態においては、円筒頭部１ｂとパ
イプ８の先端部８ａとの間に隙間１０が形成されてい
る。まず、この隙間１０に釘１１をセットする。次に、
円筒頭部１ｂをサポーター頭部１３ａの四隅に設けられ
た釘穴１４に位置決めして固定する。このように円筒頭
部１ｂを位置決めした後に、ストッパー５が円筒１の後
端部の間隙部６と係合するまで把手部４を後方に引く。
そして、把手部４を前方に押して、鉄棒２を円筒１の軸
方向に沿って急激にストロークさせる。

【００１４】これにより、打撃部３が打撃板７と強く衝
突する。この衝撃力により、スプリング９が縮んで鉄パ
イプ８が円筒１の先端方向に移動する。この結果、鉄パ
イプ８の先端８ａにセットさた釘１１が、サポーター頭
部１３ａの釘穴１４を介して受け木１２に打ち込まれ
る。釘１１を打ち込んだ後、把手部４を後方に引けばス
プリング９の作用により打撃板７が後方に押しやられて
初期状態に戻る。そして、隙間１０に次の釘１１をセッ
トする。このように、円筒頭部１ｂをサポーター頭部１
３ａの釘穴１４に順次位置決めしながら、把手部４を操
作することにより、作業員はスラブ上１５で高所の釘打
作業を効率よく行なうことができる。

【００１５】上記実施例では、釘１１を打ち込むべき対
象物としてサポーター頭部１３ａを例にとって説明した
が、本発明はこれに限定されず、作業員の手の届かない
高所に位置するような対象物全般に適用可能である。さ
らに、本発明の釘打機は型枠組立以外の作業にも適用可
能である。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、対象物が高所に位置す
る時でも、足場や脚立などを必要とせずに、安全にかつ
効率よく釘打作業を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の釘打機の構成を示す図である。

【図２】型枠組立時におけるサポーターの設置状態を示
す図である。

【図３】サポーターの先端部分を示す図である。

【符号の説明】

１円筒２鉄棒３打撃部４把手部５ストッパー７打撃板８鉄パイプ９スプリング１１釘１３サポーター

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】円筒の内部に軸方向に沿ってストローク
自在に設けられた鉄棒と、この鉄棒の一端に設けられた
打撃部と、この鉄棒の他端であってかつ円筒外部に設け
られた把手部と、この鉄棒の中間部に設けられ円筒後端
部と係合するストッパーと、打撃部と対向するように円
筒内部に設けられた打撃板と、この打撃板に円筒の先端
方向に延設するように取り付けられたパイプと、この打
撃板にパイプに沿って設けられ、パイプの先端に釘をセ
ット可能な状態にすると共に、軸方向に沿ってストロー
クする打撃部によって打撃板に与えられた衝撃力によ
り、パイプの先端にセットされた釘を対象物に打ち込む
ように伸縮するスプリングとを有することを特徴とする
高所の釘打機。