JPH0760529A - ピンミラーカッタの取付構造 - Google Patents

ピンミラーカッタの取付構造

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JPH0760529A
JPH0760529A JP5214596A JP21459693A JPH0760529A JP H0760529 A JPH0760529 A JP H0760529A JP 5214596 A JP5214596 A JP 5214596A JP 21459693 A JP21459693 A JP 21459693A JP H0760529 A JPH0760529 A JP H0760529A
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JP
Japan
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cutter
mounting portion
cutter mounting
pin mirror
engaging
Prior art date
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Application number
JP5214596A
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English (en)
Inventor
Mitsugi Tazawa
貢 田澤
Takanobu Saitou
貴宣 斉藤
Masayuki Okawa
昌之 大川
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピンミラーカッタの加工機への取付作業に要
する手間と所要時間を軽減し、作業効率を向上させるこ
とのできるピンミラーカッタの取付構造を提供する。 【構成】 カッタ取付部14の内周部に、径方向内方に
延び当該カッタ取付部の回転方向前方に位置する押圧面
35を有し当該カッタ本体14に固定配置される押圧部
材34と、中心部を回転可能に支持され、その外周部を
当該カッタ取付部14の径方向内方に向けて突出可能と
された回転部材36とを、周方向に沿ってそれぞれ複数
ずつ設ける一方、工具本体2の外周部に、係合溝部58
と、係合面62が押圧面35に隙間なく当接した状態に
おいて回転部材36がその外周部をカッタ取付部14の
径方向内方に突出させた状態で係合可能な係合凹部60
とを、周方向に沿ってそれぞれ複数ずつ形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、往復動式内燃機関の
クランクシャフトを加工するピンミラーカッタを、加工
機に設けられ回転駆動されるカッタ取付部に対して、容
易且つ迅速に着脱するためのピンミラーカッターの取付
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、往復動式内燃機関のクランクシャ
フトを加工する工具として、例えば図7に示すようなピ
ンミラーカッタがある。この工具は、円環状をなす工具
本体2の内周部に、複数の切刃チップ4がそれぞれの切
刃6を本体2の内周面から突出させた状態でボルト8に
よって着脱自在に取り付けられている。そして、このピ
ンミラーカッタ10は、図9に示すように、加工機12
に設けられたカッタ取付部14にその軸線を主軸(図示
省略)と一致させて取り付けられている。又、加工機1
2に設けられたチャック18,20には(図9参照)、
ピンミラーカッタ10の内空部を貫通してクランクシャ
フト(図示省略)が架け渡されている。
【0003】そして、駆動時には、ピンミラーカッタ1
0は主軸によって自身の軸線回りに一定方向(図7の矢
印A方向)へ回転させられ、これに対し、クランクシャ
フトがピンミラーカッタ10に対して軸方向、径方向及
び周方向に適宜相対移動させられることで、クランクシ
ャフトはピンミラーカッタ10の切刃6によって所定形
状に加工されるようになっている。
【0004】ところで、このようなピンミラーカッタ1
0を用いたクランクシャクトの加工方法では、ピンミラ
ーカッタ10の軸線と加工機12の主軸の回転軸線との
同軸度が加工精度に大きく影響を及ぼす。そのため、図
7及び図8に示すように、加工機12のカッタ取付部1
4に主軸と同軸をなす環状凹部22を形成するととも
に、ピンミラーカッタ10の本体2の外周部にフランジ
部24を形成して、これらを嵌合させる構造がとられ、
更に両者の周方向の位置決めを正確に行うため、凹部2
2の径方向中心側を向く壁面22aに、この壁面22a
から突出する4つのキー部材26(図では1つを省略)
を配設している。
【0005】これらキー部材26は、正面視において9
0度間隔に十字の方向に配設されており、各キー部材2
6の幅方向の中心線mが本体2の中心Pを通る状態でカ
ッタ取付部14に形成された溝部に嵌挿され、ボルト2
8により該カッタ取付部14に一体に取り付けられてい
る。また、ピンミラーカッタ10の本体2の外周部に
は、キー部材26と同一幅の溝30が、各キー部材26
に正確に対応する位置に形成されている。
【0006】そして、ピンミラーカッタ10のカッタ取
付部14への装着を行う場合には、各溝30がキー部材
26に正確に嵌合する状態で本体2をカッタ取付部14
に挿入してピンミラーカッタ10のカッタ取付部14に
対する位置決めを行い、しかる後、本体2に形成された
各穴部32にボルトを挿通してその先端側ねじ部をカッ
タ取付部14側のねじ穴に螺合せしめ、両者を完全に固
定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のピンミラーカッタの取付構造においては、ピン
ミラーカッタ10をカッタ取付部14に装着する際、工
具本体2に形成された全ての溝30が各キー部材26に
対して正確な位置を保った状態でなければピンミラーカ
ッタ10をカッタ取付部14に挿入して位置決めするこ
とができず、ピンミラーカッタの取付作業に時間と手間
がかかるという課題があった。
【0008】本発明は上記の如き事情に鑑みてなされた
ものであり、ピンミラーカッタの加工機への取付作業に
要する手間と所要時間を軽減し、作業効率を向上させる
ことのできるピンミラーカッタの取付構造を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、円環状をなす
工具本体の内周部に複数の切刃が配列されたピンミラー
カッタを、加工機の回転駆動されるカッタ取付部に着脱
可能に装着するピンミラーカッタの取付構造において、
前記カッタ取付部の内周部には、当該カッタ取付部の周
方向と交差して径方向内方に延び当該カッタ取付部の回
転方向前方に位置する押圧面を有し当該カッタ本体に固
定配置される押圧部材と、円板の周縁部の一部を切り欠
いた半月状に形成されるとともに略中心部を回転可能に
支持され、その外周部を当該カッタ取付部の径方向内方
に向けて突出可能とされた回転部材とが、当該カッタ取
付部の周方向に沿ってそれぞれ複数ずつ設けられ、前記
工具本体の外周部には、前記押圧部材の前記押圧面に隙
間なく当接可能な係合面を有し前記押圧部材が前記カッ
タ取付部の回転方向後方に移動可能な空間部を有する係
合溝部と、前記係合面が前記押圧面に隙間なく当接した
状態において前記回転部材がその外周部を前記カッタ取
付部の径方向内方に突出させた状態で係合可能な係合凹
部とが、周方向に沿ってそれぞれ複数ずつ形成されたこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記構成に係るピンミラーカッタの取付構造に
あっては、回転部材の外周部がカッタ取付部の径方向内
方に突出しない位置とした上で、ピンミラーカッタの工
具本体を、各係合溝部が各押圧部材にほぼ対応する状態
において、カッタ取付部の内周部に挿入する。この際、
押圧部材と係合溝部との間に隙間が生じているため、ピ
ンミラーカッタはカッタ取付部との周方向のずれを許容
され、容易にピンミラーカッタが挿入される。
【0011】しかる後、工具本体をカッタ取付部の回転
方向と逆方向に回転すると、各係合溝部の係合面が各押
圧部材の押圧面に係合して工具本体がカッタ取付部の内
周部に対して位置決めされ、さらにこの状態で回転部材
を回転させると、該回転部材の外周部が係合凹部に係合
せしめられ、ピンミラーカッタがカッタ取付部に完全に
位置決めされる。
【0012】この状態においてピンミラーカッタの駆動
も可能であるが、さらにピンミラーカッタを強固に固定
する場合には、締結手段を用いてピンミラーカッタとカ
ッタ取付部とを強固に固定するようにしてもよい。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。なお、本考案は、ピンミラーカッタとカッタ
取付部との間における取付構造の改良に関するものであ
り、その他の点については前述の図7乃至図9に示した
従来のものと同様であるため、説明を省略する。
【0014】まず図1乃至図3を参照して本発明の一実
施例を説明する。これらの図に示すものが前述の図7及
び図8に示したピンミラーカッタの取付構造と異なる点
は、後述する、複数(この場合、4つ)の押圧部材34
及び複数(この場合、8つ)の回転部材36を用いてい
る点である。なお、基本構成において、カッタ取付部1
4に主軸と同軸をなす環状凹部22を形成するととも
に、ピンミラーカッタ10の本体2の外周部にフランジ
部24を形成して、これらを嵌合させる構造がとられて
いる点では従来のものと同様である。
【0015】各押圧部材34は、前記キー部材26と同
様に略矩形板状を呈する部材であり、カッタ取付部14
の径方向(カッタ取付部14にピンミラーカッタ10を
装着した状態において、当該ピンミラーカッタ10の工
具本体2の径方向と一致する方向を、当該カッタ取付部
14の径方向とする。)に切り込んで形成された溝部3
7内に嵌挿された上で、ボルト38によってカッタ取付
部14に一体に取り付けられている。4つ(図1では2
つを省略)の押圧部材34は、正面視において十字状を
なすように90度間隔でカッタ取付部14に固定着座さ
れており、ピンミラーカッタ10が装着された状態にお
いて、幅方向の中心線mが工具本体2の中心Pを通るよ
うになっている。
【0016】押圧部材34のカッタ取付部14の回転方
向(矢印A方向)前方に位置する側面は押圧面35とさ
れ、正面視においてカッタ取付部14の径方向(以下
「径方向」という。)に延びる平坦面に形成されてい
る。また、押圧部材34の径方向内側部分は、押圧面3
5と反対側の部分を所定幅hだけ切り込まれた形状とさ
れ(図1)、さらにこの切り込まれた側に開口して略カ
ッタ取付部14の周方向に直線状に延びる穴部40が形
成されている。そしてこの穴部40の底部に一端部を固
定されたばね42が、他端部を外方に所定量突出させて
いる。
【0017】カッタ取付部14の内周部には、各押圧部
材34,34間に、2つずつの回転部材36が所定間隔
で配設されており、計8つの回転部材36が配設されて
いる(図1では5つを省略)。
【0018】各回転部材36は、図1及び図2に示すよ
うに、正面視において円板の周縁部を直線状に切り欠い
た切欠部48を有する半月状の部材であり、その中心部
を支持ピン44により回動自在に支持されて、カッタ取
付部14に形成された凹部46内に配設されている。支
持ピン44は、その軸線をカッタ取付部14の軸線と平
行にした状態で先端側のねじ部44aをカッタ取付部1
4に対して螺合せしめられ、固定されている。
【0019】各回転部材36のカッタ取付部14側の部
分には、支持ピン44の軸線を中心とする所定角度に渡
って正面視円弧状の溝部50が形成されている。そし
て、この溝部50がカッタ取付部14に固設されたピン
部材52の先端部に摺動可能に嵌合しており、これによ
り回転部材36は支持ピン44の軸線を中心とする所定
角度内に回動範囲を規制され、切欠部48を径方向内側
に向けて該回転部材36の外周部を径方向内側に突出さ
せない位置からカッタ取付部14の回転方向と逆方向
(矢印B方向)に回転して外周部を径方向内側に突出さ
せた位置(図1に実線で示す位置)まで回転可能となっ
ている。
【0020】なお、各回転部材36内には該回転部材3
6の径方向に沿ってばね56が埋設されており、このば
ね56の一端が凹部46の側面46aを押圧し、回転部
材36の回転運動に所定の抵抗力が生じるようになされ
ている。また、各回転部材36の中心部には、該回転部
材36とカッタ取付部14との間に板ばね54が配置さ
れている。
【0021】一方、工具本体2の外周部には、前記押圧
部材34及び前記回転部材36に対応する位置に、係合
溝部58及び係合凹部60が、それぞれ形成されてい
る。
【0022】係合溝部58は、前記押圧部材34の径方
向外側部分と同一幅でカッタ取付部14の軸線方向と平
行に延びる形状をなし、カッタ取付部14の回転方向前
方側に、前記押圧部材34の押圧面35に隙間なく当接
可能な係合面62を有し、また、係合溝部58の係合面
62を押圧部材34の押圧面35に隙間なく当接させた
状態で、正面視において前記幅hの大きさの空間部64
を有している。従って、押圧部材34の径方向内側部分
は、係合溝部58内にはめ込まれた状態で、空間部64
の大きさだけ、カッタ取付部14の回転方向後方に移動
可能となっている。
【0023】各係合凹部60は、前記係合溝部58から
所定位置離間した位置に形成されており、本実施例の場
合、隣接する押圧部材34,34間に2つずつ配置され
ている。各係合凹部60は前記回転部材36の外周部が
隙間なく係合可能な円弧状をなし、各押圧部材34に対
する位置関係は、押圧部材34の押圧面35が係合溝部
58の係合面62に隙間なく当接した状態において、図
上矢印B方向に回転する回転部材36が、その外周部を
カッタ取付部14の径方向内方に突出させた状態(図1
の実線位置)で該係合凹部60に係合する状態とされて
いる。
【0024】なお、工具本体2の周縁部には、複数の穴
部66が形成され、各穴部66にボルトを挿通してその
先端側ねじ部をカッタ取付部14側のねじ穴(図示省
略)に螺合せしめ、両者を固定できるようになってい
る。
【0025】上記構成に係るピンミラーカッタの取付構
造にあっては、予め回転部材36を回転させ、その切欠
部48が径方向内側を向き、該回転部材36の外周部が
径方向内側に突出しない位置としておく。そして、工具
本体2を、各係合溝部58が各押圧部材34にほぼ対応
する状態において、カッタ取付部14の内周部に挿入す
る。この際、前記空間部64により、ピンミラーカッタ
10はカッタ取付部14との周方向のずれを許容され、
容易に挿入される。
【0026】しかる後、工具本体2をカッタ取付部14
の回転方向と逆方向に回転し、各係合溝部58の係合面
62を各押圧部材34の押圧面35に隙間なく係合せし
め、工具本体2をカッタ取付部14の内周部に対して位
置決めする。この際、ばね42により工具本体2の回転
が補助される。
【0027】ついで、回転部材36を図上矢印B方向に
回転せしめ、回転部材36の外周部を係合凹部60に係
合させて、ピンミラーカッタ10をカッタ取付部14に
完全に位置決めする。この後、穴部66に挿通したボル
ト(図示省略)を締め付ければ、ピンミラーカッタ10
がカッタ取付部14に完全に固定される。
【0028】従って、上記のようなピンミラーカッタの
取付構造によれば、前述の図7及び図8に示した場合と
異なり、ピンミラーカッタ10をカッタ取付部14に挿
入する際、ピンミラーカッタ10とカッタ取付部14と
の周方向のずれが許容されて該ピンミラーカッタ10の
位置決め作業を容易且つ迅速に行うことができ、取付作
業に要する手間と所要時間が軽減して、作業効率を向上
させることができる。
【0029】次に、図4及び図5を参照して本発明の他
の実施例を説明する。なお、前述の図1乃至図3に示し
た実施例と同一の構成要素には同一符号を付し、その説
明を省略する。本実施例が前述の実施例と主として異な
る点は、押圧部材68と係合溝部70の構造にある。
【0030】押圧部材68は、正面視において略矩形状
を呈する主部72と、この主部の両側部に一体に固定さ
れた補助部74、76とから構成されており、カッタ取
付部14の内周部に形成された溝部78内に嵌挿された
上で、それぞれの中央部に形成された穴部72a,74
a,76aに挿通されたボルト(図示省略)により、カ
ッタ取付部14に一体に固定されている。そして、ピン
ミラーカッタ10が装着された状態において、主部72
の幅方向の中心線mが工具本体2の中心Pを通るように
なっている。また、主部72の、カッタ取付部14の回
転方向前方を向く一側面は押圧面80とされ、径方向に
対して傾斜する方向に延びている。
【0031】一方、工具本体2の内周部には、前記押圧
部材68に対応する係合溝部70が形成されている。こ
の係合溝部70は、前記押圧面80に隙間なく係合可能
な、工具本体2の径方向に対して傾斜して延びる係合面
82を有するとともに、この係合面82からカッタ取付
部14の回転方向と反対方向に延びる空間部84とを有
している。
【0032】なお、本実施例では、隣接する押圧部材6
8,68間には、回転部材36は1つしか設けておら
ず、従って、係合凹部60もこれに対応して一つしか形
成されていない。
【0033】上記図4に示すようなピンミラーカッタの
取付構造によれば、前記実施例と同様の効果が得られる
とともに、押圧面62と係合面82とが径方向に対して
傾斜するため、これら対向する両面62,82が完全に
密接する状態となり、同軸度をさらに向上させることが
できる。また、空間部84を周方向に大きく形成してい
るため、ピンミラーカッタの着脱が更に容易である。な
お、押圧部材68の主部72に対して、図5に示すよう
に補助部86を径方向に設ける構成としてもよく、この
場合にも上記図4の場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0034】次に、図6を参照して本発明の他の実施例
を説明する。なお、前述の実施例と同一の構成要素には
同一符号を付し、その説明を省略する。本実施例が前述
の図4及び図5に示す実施例と主として異なる点は、押
圧部材88、係合溝部90、及び回転部材92の形状、
構造にある。
【0035】押圧部材88は、カッタ取付部14の回転
方向と反対方向に進むにつれて径方向内側に緩やかに突
出する押圧面94を有する構成とされ、これに対向する
係合溝部90は押圧面94に隙間なく当接する係合面9
6を有するとともに、該係合面96に連続して周方向に
連なる空間部98とを有している。そして、この空間部
98を画成する壁面のうち、カッタ取付部14の回転方
向後方側の部分は、後述するように、係合凹部を兼ねる
構成とされている。
【0036】回転部材92は、前述の回転部材36と同
様のものであるが、径方向内側に突出する外周部の、回
転軸線X1からの距離が一定でなく、切欠部94に対向
する中央部に向かうにつれてその距離が大きくなるよう
に形成され、同図において、 L1=L3<L2 の関係が成り立つ。そして、その外周部を矢印C方向に
回転させて、前記空間部98を画成する壁面の、カッタ
取付部14の回転方向後方側の部分に隙間なく係合する
状態とされている(図6参照)。
【0037】なお、工具本体2の径方向中央部には、周
方向に延びるハンドリング用の長孔100が形成され、
また、その外周側には、工具本体2の固定用のダルマ穴
102が、カッタ本体14の回転方向と反対方向に延び
て形成され、各ダルマ穴102に挿入されたボルト10
4により、工具本体2をカッタ取付部14に対して迅速
に固定するための配慮がなされている。
【0038】上記図6に示すようなピンミラーカッタの
取付構造によれば、押圧面94と係合面96との密着が
さらに強められる。また、係合溝部90が係合凹部を兼
ねるため、製作コストの低減が可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カッタ取付部の内周部に、当該カッタ取付部の周方
向と交差して径方向内方に延び当該カッタ取付部の回転
方向前方に位置する押圧面を有し当該カッタ本体に固定
配置される押圧部材と、円板の周縁部の一部を切り欠い
た半月状に形成されるとともに略中心部を回転可能に支
持され、その外周部を当該カッタ取付部の径方向内方に
向けて突出可能とされた回転部材とを、当該カッタ取付
部の周方向に沿ってそれぞれ複数ずつ設け、工具本体の
外周部に、押圧部材の押圧面に隙間なく当接可能な係合
面を有し押圧部材がカッタ取付部の回転方向後方に移動
可能な空間部を有する係合溝部と、係合面が押圧面に隙
間なく当接した状態において回転部材がその外周部をカ
ッタ取付部の径方向内方に突出させた状態で係合可能な
係合凹部とを、周方向に沿ってそれぞれ複数ずつ形成し
ているので、ピンミラーカッタの加工機への取付作業に
際して、ピンミラーカッタ挿入時、ピンミラーカッタと
カッタ取付部との周方向のずれが許容され、該ピンミラ
ーカッタの位置決め作業が容易且つ迅速となり、取付作
業に要する手間と所要時間を軽減し、作業効率を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るピンミラーカッタの取
付構造を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るピンミラーカッタの
取付構造を示す正面図である。
【図5】図4の押圧部材の変形例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るピンミラーカッタの
取付構造を示す正面図である。
【図7】ピンミラーカッタを加工機のカッタ取付部に装
着した、従来の取付機構の要部正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】ピンミラーカッタが取り付けられた加工機の概
略構成図である。
【符号の説明】
2 工具本体 6 切刃 10 ピンミラーカッタ 14 カッタ取付部 34 押圧部材 35 押圧面 36 回転部材 58 係合溝部 60 係合凹部 62 係合面 64 空間部 68 押圧部材 70 係合溝部 80 押圧面 82 係合面 84 空間部 88 押圧部材 90 係合溝部 92 回転部材 94 押圧面 96 係合面 98 空間部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円環状をなす工具本体の内周部に複数の切
    刃が配列されたピンミラーカッタを、加工機の回転駆動
    されるカッタ取付部に着脱可能に装着するピンミラーカ
    ッタの取付構造において、 前記カッタ取付部の内周部には、当該カッタ取付部の周
    方向と交差して径方向内方に延び当該カッタ取付部の回
    転方向前方に位置する押圧面を有し当該カッタ本体に固
    定配置される押圧部材と、円板の周縁部の一部を切り欠
    いた半月状に形成されるとともに略中心部を回転可能に
    支持され、その外周部を当該カッタ取付部の径方向内方
    に向けて突出可能とされた回転部材とが、当該カッタ取
    付部の周方向に沿ってそれぞれ複数ずつ設けられ、 前記工具本体の外周部には、前記押圧部材の前記押圧面
    に隙間なく当接可能な係合面を有し前記押圧部材が前記
    カッタ取付部の回転方向後方に移動可能な空間部を有す
    る係合溝部と、前記係合面が前記押圧面に隙間なく当接
    した状態において前記回転部材がその外周部を前記カッ
    タ取付部の径方向内方に突出させた状態で係合可能な係
    合凹部とが、周方向に沿ってそれぞれ複数ずつ形成され
    たことを特徴とするピンミラーカッタの取付構造。
JP5214596A 1993-08-30 1993-08-30 ピンミラーカッタの取付構造 Pending JPH0760529A (ja)

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