JPH0760501A - 切削加工装置 - Google Patents

切削加工装置

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JPH0760501A
JPH0760501A JP6152122A JP15212294A JPH0760501A JP H0760501 A JPH0760501 A JP H0760501A JP 6152122 A JP6152122 A JP 6152122A JP 15212294 A JP15212294 A JP 15212294A JP H0760501 A JPH0760501 A JP H0760501A
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JP
Japan
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cutting
guide
cutting device
wall
guide strip
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JP6152122A
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English (en)
Inventor
Andreas Basteck
バステック アンドレアス
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AUGUST BEKU GmbH and CO
August Beck GmbH and Co KG
Original Assignee
AUGUST BEKU GmbH and CO
August Beck GmbH and Co KG
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Filing date
Publication date
Application filed by AUGUST BEKU GmbH and CO, August Beck GmbH and Co KG filed Critical AUGUST BEKU GmbH and CO
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に所要の精度で製造できる切削加工装置
を提供する。 【構成】 外面ブローチが、底板(12)から軸平行に突出
した２個の爪(15,16) を備えた切削ヘッド(11)を有す
る。一方の爪(15)に刃物板(28)を固定する。他方の爪(1
6)に案内帯板(45)を少なくとも１本の締付ねじ(57)によ
って着脱可能に固定する。案内帯板(45)の案内面(48)
は、切刃(32)に対して直径上で、加工物の外面に当接し
て、切削過程を安定させる。好ましくは、案内帯板(45)
を加圧ねじ(63)によって半径方向で微調整可能とする。
案内帯板(45)が着脱可能であるので、案内面(48)の表面
を、切削ヘッド(11)とは別に、希望するあらゆる形状に
問題なく製造することができる。こうして、周方向に配
設された複数の同一種類の案内帯板も設けることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、切削加工装置、詳しく
は、幾何学的長手軸と同軸の加工物の外面を切削加工す
るための装置であって、加工物の外面に軸方向で被せる
ことのできる切削ヘッドと、設定可能な第１半径方向間
隔を置いてその切刃が幾何学的長手軸に対して平行に延
びた、切削ヘッドに取付可能な刃物板と、加工物の外面
の部分範囲に滑動当接可能な、切削ヘッドに設けられた
少なくとも１つの案内面とを備えた切削加工装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の装置は、ドイツ特許公報第 36
40 202号により知られている。切削ヘッドは、刃物板の
範囲に扇形切欠を有する中空円筒として構成されてい
る。中空円筒の内壁は、やはり扇形凹部を有する硬質物
質からなるスリーブと結合されている。スリーブの内面
は幾何学的長手軸に対して統一的に同軸円筒形であり、
このことから、加工物の外面に対する接触域が明確でな
く偶然的である。１構成では、案内帯板として構成され
た複数の隆起部が内面に形成され、こうして限定的案内
面が得られる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、硬質物質から
なるスリーブに、案内帯板として構成された複数の隆起
部を所要の精度で製造することはきわめて困難である。
本発明が解決しようとする課題は、製造技術上簡単に所
要の精度で製造することができ又その他の利点をもたら
す、類概念に記載した種類の切削加工装置を提供するこ
とである。この課題は、本発明の特許請求の範囲に明示
した特徴によって解決される。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明の切
削加工装置は、幾何学的長手軸と同軸の加工物の外面を
切削加工するための装置であって、加工物の外面に軸方
向で被せることのできる切削ヘッドと、設定可能な第１
半径方向間隔を置いてその切刃が幾何学的長手軸に対し
て平行に延びた、切削ヘッドに取付可能な刃物板と、加
工物の外面の部分範囲に滑動当接可能な、切削ヘッドに
設けられた少なくとも１つの案内面とを備えたものにお
いて、切削ヘッド(11)に着脱可能に取付けることのでき
る案内帯板(45)に案内面(48)が構成されているというも
のである。請求項２に係る発明の切削加工装置は、請求
項１に記載のものにおいて、案内帯板(45)が、半径方向
で、幾何学的長手軸(13)を基準に調整可能に切削ヘッド
(11)で支承されているというものである。請求項３に係
る発明の切削加工装置は、請求項２に記載のものにおい
て、切削ヘッド(11)が、幾何学的長手軸(13)を基準にサ
ジタル平面を具現する平らな支持面(41)を有し、支持面
(41)の半径方向内側縁稜(42)が、第１半径方向間隔より
も大きい所定の第２半径方向間隔で配置されており、切
削ヘッド(11)が支持壁(44)を有し、該壁(44)が支持面(4
1)に対してほぼ垂直に整列してその半径方向外側縁稜に
続いており、案内帯板(45)が、案内面(48)に対してほぼ
垂直に整列した平らな第１側面(51)と、案内面(48)に対
向した底面(49)とを有し、案内帯板(45)の第１側面(51)
が、切削ヘッド(11)と案内帯板(45)とで支えられた少な
くとも１本の締付ねじ(57)によって、支持面(41)に対し
てしっかり押圧可能であり、切削ヘッド(11)の支持壁(4
4)内に、ほぼ半径方向にねじ込可能な少なくとも１本の
加圧ねじ(63)が設けられており、その半径方向内側端面
が案内帯板(45)の底面(49)に少なくとも間接的に押圧可
能であり、締付ねじ(57)を締付けたとき、案内帯板(45)
が、加圧ねじ(63)によって、切削ヘッド(11)に対して相
対的に10分の数ｍｍの範囲で摺動可能であるというもの
である。請求項４に係る発明の切削加工装置は、請求項
３に記載のものにおいて、切削ヘッド(11)内に、支持面
(41)に垂直に通じたねじ穴(60)が締付ねじ(57)のねじ付
軸部(56)用に設けられており、案内帯板(45)が、第１側
面(51)に対して平行に対向した平らな第２側面(52)と、
第１、第２側面に対して垂直に通じた横穴(55)とを有し
ており、該横穴が、遊隙を有して締付ねじ(57)の軸部(5
6)を受容し、締付ねじ(57)の頭部(58)が第２側面(52)に
載置されて支えられているというものである。請求項５
に係る発明の切削加工装置は、請求項１に記載のものに
おいて、切削ヘッド(11)が、幾何学的長手軸(13)を基準
に半径方向で間隔を置いて対向した２個の爪(15, 16)に
よって形成され、該爪(15, 16)が共通の円板状底板(12)
から軸方向に、互いに平行に突出しており、爪(15, 16)
が軸方向に見てそれぞれほぼおおまかに円環部分の形状
であり、幾何学的長手軸(13)の方を向いた円筒形内壁部
分(17, 34)と、幾何学的長手軸(13)と同軸の円筒形外壁
部分(18, 35)と、円環部分の円弧長だけそれぞれ相互に
離間してサジタル状に整列した２つの第１、第２長手壁
(19,21,36,37) とを備えており、第１爪(15)の内壁部分
(17)と第１長手壁(19)との間の第１稜範囲に刃物板(28)
が配置されており、切刃(32)と案内面(48)が幾何学的長
手軸(13)を基準に少なくとも近似的に直径上で対向する
ように、第２爪(16)の内壁部分(34)と第１長手壁(36)と
の間の第１稜範囲に第１案内帯板(45)が取付可能である
というものである。請求項６に係る発明の切削加工装置
は、請求項５に記載のものにおいて、その案内面(73)が
切刃(32)に対して約50〜60度、特に55度だけ遅れ角で配
置されるように、第１爪(71)の内壁部分と第２長手壁と
の間の第２稜範囲に第２案内帯板(72)が取付可能である
というものである。請求項７に係る発明の切削加工装置
は、請求項６に記載のものにおいて、両方の爪(71, 74)
がそれぞれ約50〜90度、特に80度の円弧長にわたって延
びているというものである。請求項８に係る発明の切削
加工装置は、請求項５に記載のものにおいて、第１爪(7
9)の内壁部分と第２長手壁との間の第２稜範囲に第２案
内帯板(75)が取付可能であり、第２爪(81)の内壁部分と
第２長手壁との間の第２稜範囲に第３案内帯板(76)が取
付可能であり、両方の爪(79, 81)がそれぞれ約100 〜12
0 度、特に110 度の円弧長にわたって延びており、３つ
の案内面(77,48,78)が相互に約90度だけずらされている
というものである。請求項９に係る発明の切削加工装置
は、請求項３、請求項５、請求項６、請求項７、請求項
８のいずれか１項に記載のものにおいて、案内帯板(45)
がそれぞれ円環形状に埋封されており、内壁部分(34)と
長手壁(36)との間の各稜範囲にＶ溝(39)が設けられてお
り、その第１壁範囲が支持面(41)を形成し又第２壁範囲
(43)が支持壁(44)を制限しているというものである。請
求項１０に係る発明の切削加工装置は、請求項５に記載
のものにおいて、少なくとも第２爪(16)の円筒形内壁部
分(34)が、幾何学的長手軸(13)に対して補正された半径
方向間隔を有して精密に加工され特に研削された基準面
として構成されているというものである。請求項１１に
係る発明の切削加工装置は、請求項５に記載のものにお
いて、幾何学的長手軸(13)と同軸の締付柄部(14)が、底
板(12)から、爪(15, 16)とは逆に軸方向に突出している
というものである。請求項１２に係る発明の切削加工装
置は、請求項５に記載のものにおいて、両方の爪(113,
114)に、一体な嵌合環(115) が嵌着可能であり、該(11
5) 環が、幾何学的長手軸(13)と同軸の円筒形内側嵌合
面(116) でもって円筒形外壁部分に当接して嵌着されて
いるというものである。請求項１３に係る発明の切削加
工装置は、請求項１２に記載のものにおいて、嵌合環(1
15) がＬ形横断面を有し、円筒形内側嵌合面(116) の前
で、幾何学的長手軸(13)に対して直角に整列した環状面
(117) が支承されており、該環状面(117) が爪(113, 11
4)の自由端面(118, 119)に当接可能であるというもので
ある。請求項１４に係る発明の切削加工装置は、請求項
１に記載のものにおいて、案内面(48)が円筒外被部分と
して成形されており、その中心軸が幾何学的長手軸(13)
に対して平行に整列しているというものである。請求項
１５に係る発明の切削加工装置は、請求項１４に記載の
ものにおいて、案内面(48)の軸方向長さが刃物板(28)の
切刃(32)の長さにほぼ等しいというものである。請求項
１６に係る発明の切削加工装置は、請求項１４に記載の
ものにおいて、案内面(48)が凸状円筒外被部分として構
成されているというものである。請求項１７に係る発明
の切削加工装置は、請求項１に記載のものにおいて、案
内面が、硬質物質で被覆された案内帯板範囲によって形
成されるというものである。請求項１８に係る発明の切
削加工装置は、請求項１に記載のものにおいて、案内帯
板(45)が、帯板本体(46)と、これに着脱不可能に取付け
られた超硬合金挿入材(47)とからなり、該挿入材(47)が
案内面(48)を有するというものである。請求項１９に係
る発明の切削加工装置は、請求項１に記載のものにおい
て、切削ヘッド(11)内に研削液通路(66,67,68,69) が構
成されており、該通路(66,67,68,69) を通して研削液を
刃物板(28)の範囲にも又案内面(48)の範囲にも送ること
ができるというものである。請求項２０に係る発明の切
削加工装置は、請求項５または請求項１９に記載のもの
において、研削液通路が、軸平行な穴(68, 69)として円
板状底板に通じ、穴が、それぞれ、切刃(32)又は案内面
(48)の位置に対して所定の角度だけ進み角で配置されて
いるというものである。請求項２１に係る発明の切削加
工装置は、請求項５、請求項６、請求項７、請求項８の
いずれか１項に記載のものにおいて、両方の爪(15,16,7
1,74,79,81,113,114) が、これに固定された刃物板又は
単数又は複数の案内帯板も含め、重量の点で少なくとも
近似的に等しく、且つ幾何学的長手軸(13)を基準に対称
に平衡を保って構成されているというものである。
【０００５】
【作用】本発明において、案内帯板は分離可能な機能部
品であり、この場合、案内面の研削は希望する形状及び
精度で問題なく行うことができる。特に、繁雑な内面総
形研削を行う必要がない。また、さまざまな加工直径用
に指定されたさまざまな切削ヘッドにおいて統一的案内
帯板を使用することができる。刃物板と同様に、損耗し
又は破損した案内帯板を交換することもでき、切削ヘッ
ドの耐用期間が著しく長くなる。請求項２の構成によれ
ば、加工直径を変更することによって用途を拡大するこ
とができ、又、周面に複数の案内帯板が配設されている
とき、それらの半径方向間隔をさまざまに調整すること
によって加工物の案内を一層厳密に、特に、表面品質に
対して一層良好に調整することができる。請求項３の構
成は厳密な微調整をもたらす。半径方向摺動力が締付力
に対して垂直に作用するので、締付ねじを締め付けた場
合案内帯板はなお摺動させることができ、それもきわめ
て正確に摺動させることができる。他方で、締付力を既
に完全な強さで有効とすることができるので、微調整後
に締付ねじを操作する必要がない。微調整後にそれを操
作すると、不可避的に、案内帯板の位置が僅かに変化す
ることになろう。締付ねじの配置は、さしあたりさまざ
まに行うことができる。調整可能な刃物板の固定の方か
ら知られているように、締付ねじは、例えば、その円錐
形頭部が案内帯板で摺動不可能に支えることができる。
この場合、半径方向に摺動するとねじ込軸部はばね棒の
ように曲がる。しかし、ねじ込軸部がその弾性範囲を超
えて曲げられて、塑性永久変形する危険がある。請求項
４の構成によれば、案内帯板が支持面と締付ねじの頭部
との間で摩擦結合式に保持されているだけであり、従っ
て、半径方向で調整するとき締付ねじに対しても相対的
に摺動する。締付ねじは、曲げ可能とする必要がないの
で、きわめて安定的に実施することができ、このことか
ら、強い締付力を加えることも可能となる。横穴は、こ
の目的にとって十分に大きな摺動路を保証し、しかもこ
の摺動路を望ましい仕方で制限する。第１、第２側面が
平行に対向しているので、それらの位置を取り替えるこ
とができる。即ち、案内帯板が損耗によって非対称とな
ったなら、案内帯板を反転させることができる。請求項
５に記載の本発明の好ましい構成はその開放性によって
締付ねじの易接近性の向上をもたらし、切刃と案内面と
の半径方向間隔の点検を容易とする。ここで１つの案内
帯板に関連して述べたことは、当然に、その他の案内帯
板にも妥当する。爪の開放構成によって付加的案内帯板
の取付が容易となり、この場合、数に応じて、請求項６
〜８に記載の配置が加工物の好ましい案内と省重量的構
造とを結び付ける。本発明のその他の有利な諸構成及び
諸展開は、その他の請求項と、図面に示した実施例につ
いての以下の説明とから明らかとなる。
【０００６】
【実施例】図１は本発明の第１構成による装置の正面図
である。図２は図１の矢印２方向に装置を見た図であ
る。図３は本発明の第２構成を図１と同様に略示した図
である。図４は本発明の第３構成を図１と同様に略示し
た図である。図５は本発明の第４構成を図２と同様に示
す図である。図６は図１の細部の拡大図である。図１及
び図２によれば切削ヘッド11が円板状底板12を含み、幾
何学的長手軸13は底板12に対して垂直である。底板12
は、好ましくは、幾何学的長手軸13を中心に回転対称で
あり、且つ、幾何学的長手軸13と同軸の締付柄部14の一
端に成形されている。締付柄部14とは逆の軸方向に、底
板12から、半径方向で互いに平行に対向した２個の爪1
5、16が突出している。図１の図示において第１爪15は
ほぼ円環部分の形状であり、幾何学的長手軸13の方を向
いた円筒形内壁部分17と、幾何学的長手軸13と同軸の外
壁部分18と、第１長手壁19と、第２長手壁21とを備えて
いる。円環部分は約90°の扇形角度にわたった延びてい
る。長手壁19、21はサジタル状に整列している。この点
に関して以下の定義が決定的である：サジタル平面と
は、中立面に対して平行に延びたあらゆる平面のことで
ある。中立面とは、幾何学的長手軸13とすべての点を共
有するあらゆる平面のことである。図１に符号22とされ
た平面は中立面であり、該平面に対して符号23とされた
平面はサジタル平面を具現する。第１爪15は、幾何学的
長手軸13に対して直角に整列した平らな端面24となって
成端している。内壁部分17と第１長手壁19との間の第１
稜範囲に二重段差溝25が設けられており、これにより、
中立面26に対してサジタル状に整列した支持面27が刃物
板28用に、そして支持面29が締付ジョー31用に形成され
る。締付ジョー31は、ここには特に示してはいない周知
の仕方で締付ねじによって刃物板28に対して固定され
る。刃物板28の軸方向広がり及び位置を具体的に示すた
めに、その輪郭が図２に示唆してある。その切刃32は、
幾何学的長手軸13に対して平行に第１半径方向間隔を置
いて延びているが、僅かに傾斜させることもできる。刃
物板28の表面はこの場合少なくとも近似的に中立面26上
にある。切刃32の半径方向位置を微調整するのに役立つ
加圧ねじ配列33も図示されている。内壁部分17が幾何学
的長手軸13に対して有する第２半径方向間隔は、切刃32
に対する第１半径方向間隔よりも多少大きい。第２爪16
は、やはり、図１の図示において円環部分の形状であ
り、幾何学的長手軸13の方を向いた円筒形内壁部分34
と、幾何学的長手軸13と同軸の外壁部分35と、第１長手
壁36と、第２長手壁37とを備えている。長手壁36、37は
サジタル状に整列している。第２爪16は、幾何学的長手
軸13に対して直角に整列した平らな端面38で成端してお
り、該端面は第１爪15の端面24と整列している。内壁部
分34と第１長手壁36との間の第１稜範囲が図６に拡大し
て示してあり、この範囲にＶ溝39が設けられており、こ
れにより、サジタル状に整列した平らな支持面41が形成
される。内壁部分34に移行する箇所で軸方向に延びた内
縁稜42は、内壁部分34全体も、幾何学的長手軸13に対し
て、内壁部分17と同じ第２半径方向間隔を有する。Ｖ溝
39の故に、支持面41に対して必ずしも垂直に整列しては
いない壁範囲43が生じ、該範囲の後方に支持壁44が残
る。このＶ溝39に埋封されて角柱体として構成された案
内帯板45は、この実施例の場合、標準鋼からなる帯板本
体46と、その一方の長手側面に着脱不可能に取付られた
条板状超硬合金挿入材47とからなる。超硬合金挿入材47
の自由表面は、この実施例の場合、円筒外被部分として
凸状に研削されており、ここには図示省略した加工物と
の接触箇所に案内面48を形成する。この案内面48の軸方
向長さが刃物板28の切刃32の長さにほぼ等しくなって
い。この案内面48に対向して、帯板本体46が底面49を有
する。帯板本体46、従って案内帯板45は、更に、案内面
48に対してほぼ垂直に整列した平らな第１側面51と、平
行に対向した平らな第２側面52と、２つの端面53、54と
を有する。帯板本体46内に、第１、第２側面51、52に対
して垂直に通じた横穴55がある。この横穴55は締付ねじ
57の軸部56が遊隙を有して挿通され、締付ねじ57の平ら
な頭部58は第２側面52に平らに載置されて支えられ、そ
のねじ付軸部56がねじ穴60にねじ込まれており、この穴
は支持面41に垂直に通じる。図２に示したように、好ま
しくは第２の同一種類の締付ねじ61が軸方向でずらして
設けられている。こうして、案内帯板45は確実に安定さ
せて、但し着脱可能に、第２爪16に固定することがで
き、案内面48は、ほぼ中立面26にあって、幾何学的長手
軸13に対して直径上で、切刃32に対向している。支持壁
44に設けられたねじ穴62は壁範囲43と外壁部分35とに通
じる。ねじ穴62にねじ込まれた加圧ねじ63は半径方向内
側端面が直接に、又は加圧体を介設して、底面49に押圧
可能である。図２が具体的に示すように、好ましくは、
第２の同一種類の加圧ねじ64が軸方向でずらして設けら
れている。こうして、案内帯板45はきわめて正確に半径
方向で調整することができる。軸方向で案内帯板の位置
は止めボルト65によって限定され、該ボルトに端面54が
当接する。爪15、16がそれぞれ限定された扇形角度にわ
たって延びているだけであるため、切削ヘッド11は、案
内帯板45を手軽に挿入し又は交換することができるよう
な開放性を有する。２本の締付ねじ57、61が案内帯板45
を確実に保持し、又、半径方向外側から接近可能な加圧
ねじ63、64によって正確な調整（切削ヘッド11に対して
相対的に10分の数ｍｍの範囲での調整）が保証されてお
り、開放性は寸法点検をも容易とする。調整作業のため
の別の補助手段として、内壁部分34が、又は内壁部分17
も、正確な半径方向間隔で（補正して）研削される。こ
の場合、これらの面は基準面として使用することができ
る。加工物の加工は２つの方式によって行われる。加工
物を回転させ、加工物の外面に軸方向で被せた切削ヘッ
ド11を固定保持して軸方向送り運動のみ行わせることが
できる。又は、その逆に、加工物が保持され、切削ヘッ
ド11が回転する。この場合、幾何学的長手軸13は同時に
回転軸である。この加工方式の場合、約7000rpm以下の
回転数を利用するとき、かなりの遠心力が生じる。この
場合、両方の爪15、16がそれに固定されたすべての部品
とともに重量の点で等しく且つ均衡がとれていると、有
利である。切削ヘッド11内に研削液通路66が設けられて
おり、該通路66は締付柄部14内の送り管67と連通し、且
つ、底板12の軸平行な穴68、69を介して、液噴流が切刃
32にも案内面48にも達するような位置で通じている。切
削ヘッド11と加工物との間の相対回転を考慮して穴68、
69は多少進み角で配置されている。案内面48に対する研
削液の供給が液体パッドの形成を促進して、摩耗を減ら
す。帯板本体46に超硬合金挿入材47を取付ける代わり
に、硬質物質薄膜を被着するだけとすることもできる。
面の形状は図示したように凸状とすることができ、その
ことから加工物表面に対して狭い接触域が帰結する。面
を凹状構成すると接触域が大きくなる。それに応じて案
内の動的挙動が異なる。案内帯板が切削ヘッドから分離
可能であるため、任意の面を問題なく実施することがで
きる。図３によれば、刃物板28を補足して第１爪71に第
２案内帯板72が取付けられており、その案内面73は切刃
32に対して約50〜60度、特に55度だけ遅れ角で配置され
ている。Ｖ溝内の支承部が第１案内帯板45の場合と同様
に構成されているので、爪71が延びている扇形角度が適
宜に縮小する。重量を平衡させる理由から、第２爪74
も、やはり、前記実施例に比べて短縮されている。この
爪は50〜90度、特に80度の円弧長にわたって延びてい
る。図４によれば、案内面77、48、78がそれぞれ約90度
だけ相互にずれるような配置で合計３つの案内帯板45、
75、76が設けられている。縁の開口したＶ溝内で支承さ
れているので、この場合、爪79、81は約100 〜120 度、
特に110 度の円弧長にわたって延びている。図５によれ
ば、２個の切削ヘッド111, 112がいわば軸方向で上下に
設けられており、切削ヘッド111 は実質的に図１及び図
２の切削ヘッド11と同じである。その端面に続いている
のは直径の大きい同一種類の延長部だけである。この図
示によれば、図示省略した仕方で、なお第３の切削ヘッ
ドを接続することができる。この場合爪113, 114は適宜
に大きな軸方向突出長さを得るので、爪の端範囲に一体
な嵌合環115 を嵌着するのが望ましく、嵌合環115 は幾
何学的長手軸と同軸の内部円筒形嵌合面116 でもって円
筒形外壁部分に当接して嵌着され、但し着脱可能であ
り、帯輪の種類に応じて爪の拡張を防止する。こうし
て、爪は取扱い困難に寸法設計する必要がない。好まし
くは嵌合環115 がＬ形横断面を有しており、嵌合面116
の前で、幾何学的長手軸13に対して直角に整列した環状
面117 が支承されており、環状面は爪113, 114の自由端
面118, 119に当接し、例えば周面に配設されたねじ120
によって固定される。かかる嵌合環は、勿論、図２に示
す単段切削ヘッド11にもやはり設けておくことができ
る。
【０００７】
【発明の効果】本発明によると、案内帯板が分離可能な
機能部品であるから案内面の研削を希望する形状及び精
度で問題なく行うことができ、また、さまざまな切削ヘ
ッドにおいて統一的案内帯板を使用することができる。
案内帯板を交換することもできる。複数の案内帯板の半
径方向間隔をさまざまに調整することができるので、加
工物の案内を一層厳密に、特に、表面品質に対して一層
良好に調整することができる。案内帯板が支持面と締付
ねじの頭部との間で摩擦結合式に保持されていると、案
内帯板が損耗によって非対称となったなら、案内帯板を
反転させることができる。切刃と案内面との半径方向間
隔の点検が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１構成による装置の正面図である。
【図２】図１の矢印２方向に装置を見た図である。
【図３】本発明の第２構成を図１と同様に略示した図で
ある。
【図４】本発明の第３構成を図１と同様に略示した図で
ある。
【図５】本発明の第４構成を図２と同様に示す図であ
る。
【図６】図１の細部の拡大図である。
【符号の説明】
１１ 切削ヘッド １２ 円板状底板 １３ 幾何学的長手軸 １４ 締付柄部 １５ 第１爪 １６ 第２爪 １７ 円筒形内壁部分 １８ 円筒形外壁部分 １９ 第１長手壁 ２１ 第２長手壁 ２８ 刃物板 ３２ 切刃 ３４ 円筒形内壁部分 ３５ 円筒形外壁部分 ３６ 第１長手壁 ３７ 第２長手壁 ３９ Ｖ溝 ４１ 支持面 ４２ 支持面の半径方向内側縁稜 ４３ 第２壁範囲 ４４ 支持壁 ４５ 案内帯板 ４６ 帯板本体 ４７ 超硬合金挿入材 ４８ 案内面 ４９ 底面 ５１ 第１側面 ５２ 第２側面 ５５ 横穴 ５６ 締付ねじのねじ付軸部 ５７ 締付ねじ ５８ 締付ねじの頭部 ６０ ねじ穴 ６３ 加圧ねじ ６６ 研削液通路 ６７ 研削液通路 ６８ 穴 ６９ 穴 ７１ 第１爪 ７２ 第２案内帯板 ７３ 案内面 ７４ 第２爪 ７５ 第２案内帯板 ７６ 第３案内帯板 ７７ 案内面 ７８ 案内面 ７９ 第１爪 ８１ 第２爪 １１３，１１４ 爪 １１５ 嵌合環 １１６ 円筒形嵌合面 １１７ 環状面 １１８，１１９ 爪の自由端面

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 幾何学的長手軸と同軸の加工物の外面を
    切削加工するための装置であって、 加工物の外面に軸方向で被せることのできる切削ヘッド
    と、 設定可能な第１半径方向間隔を置いてその切刃が幾何学
    的長手軸に対して平行に延びた、切削ヘッドに取付可能
    な刃物板と、 加工物の外面の部分範囲に滑動当接可能な、切削ヘッド
    に設けられた少なくとも１つの案内面とを備えたものに
    おいて、 切削ヘッド(11)に着脱可能に取付けることのできる案内
    帯板(45)に案内面(48)が構成されていることを特徴とす
    る切削加工装置。
  2. 【請求項２】 案内帯板(45)が、半径方向で、幾何学的
    長手軸(13)を基準に調整可能に切削ヘッド(11)で支承さ
    れていることを特徴とする請求項１に記載の切削加工装
    置。
  3. 【請求項３】 切削ヘッド(11)が、幾何学的長手軸(13)
    を基準にサジタル平面を具現する平らな支持面(41)を有
    し、支持面(41)の半径方向内側縁稜(42)が、第１半径方
    向間隔よりも大きい所定の第２半径方向間隔で配置され
    ており、 切削ヘッド(11)が支持壁(44)を有し、該壁(44)が支持面
    (41)に対してほぼ垂直に整列してその半径方向外側縁稜
    に続いており、 案内帯板(45)が、案内面(48)に対してほぼ垂直に整列し
    た平らな第１側面(51)と、案内面(48)に対向した底面(4
    9)とを有し、 案内帯板(45)の第１側面(51)が、切削ヘッド(11)と案内
    帯板(45)とで支えられた少なくとも１本の締付ねじ(57)
    によって、支持面(41)に対してしっかり押圧可能であ
    り、 切削ヘッド(11)の支持壁(44)内に、ほぼ半径方向にねじ
    込可能な少なくとも１本の加圧ねじ(63)が設けられてお
    り、その半径方向内側端面が案内帯板(45)の底面(49)に
    少なくとも間接的に押圧可能であり、締付ねじ(57)を締
    付けたとき、案内帯板(45)が、加圧ねじ(63)によって、
    切削ヘッド(11)に対して相対的に10分の数ｍｍの範囲で
    摺動可能であることを特徴とする請求項２に記載の切削
    加工装置。
  4. 【請求項４】 切削ヘッド(11)内に、支持面(41)に垂直
    に通じたねじ穴(60)が締付ねじ(57)のねじ付軸部(56)用
    に設けられており、案内帯板(45)が、第１側面(51)に対
    して平行に対向した平らな第２側面(52)と、第１、第２
    側面(51,52)に対して垂直に通じた横穴(55)とを有して
    おり、該横穴(55)が、遊隙を有して締付ねじ(57)の軸部
    (56)を受容し、締付ねじ(57)の頭部(58)が第２側面(52)
    に載置されて支えられていることを特徴とする請求項３
    に記載の切削加工装置。
  5. 【請求項５】 切削ヘッド(11)が、幾何学的長手軸(13)
    を基準に半径方向で間隔を置いて対向した２個の爪(15,
    16)によって形成され、該爪(15, 16)が共通の円板状底
    板(12)から軸方向に、互いに平行に突出しており、爪(1
    5, 16)が軸方向に見てそれぞれほぼおおまかに円環部分
    の形状であり、幾何学的長手軸(13)の方を向いた円筒形
    内壁部分(17, 34)と、幾何学的長手軸(13)と同軸の円筒
    形外壁部分(18, 35)と、円環部分の円弧長だけそれぞれ
    相互に離間してサジタル状に整列した２つの第１、第２
    長手壁(19,21,36,37) とを備えており、 第１爪(15)の内壁部分(17)と第１長手壁(19)との間の第
    １稜範囲に刃物板(28)が配置されており、切刃(32)と案
    内面(48)が幾何学的長手軸(13)を基準に少なくとも近似
    的に直径上で対向するように、第２爪(16)の内壁部分(3
    4)と第１長手壁(36)との間の第１稜範囲に第１案内帯板
    (45)が取付可能であることを特徴とする請求項１に記載
    の切削加工装置。
  6. 【請求項６】 その案内面(73)が切刃(32)に対して約50
    〜60度、特に55度だけ遅れ角で配置されるように、第１
    爪(71)の内壁部分と第２長手壁との間の第２稜範囲に第
    ２案内帯板(72)が取付可能であることを特徴とする請求
    項５に記載の切削加工装置。
  7. 【請求項７】 両方の爪(71, 74)がそれぞれ約50〜90
    度、特に80度の円弧長にわたって延びていることを特徴
    とする請求項６に記載の切削加工装置。
  8. 【請求項８】 第１爪(79)の内壁部分と第２長手壁との
    間の第２稜範囲に第２案内帯板(75)が取付可能であり、
    第２爪(81)の内壁部分と第２長手壁との間の第２稜範囲
    に第３案内帯板(76)が取付可能であり、両方の爪(79, 8
    1)がそれぞれ約100 〜120 度、特に110 度の円弧長にわ
    たって延びており、３つの案内面(77,48,78)が相互に約
    90度だけずらされていることを特徴とする請求項５に記
    載の切削加工装置。
  9. 【請求項９】 案内帯板(45)がそれぞれ円環形状に埋封
    されており、内壁部分(34)と長手壁(36)との間の各稜範
    囲にＶ溝(39)が設けられており、その第１壁範囲が支持
    面(41)を形成し又第２壁範囲(43)が支持壁(44)を制限し
    ていることを特徴とする請求項３、請求項５、請求項
    ６、請求項７、請求項８のいずれか１項に記載の切削加
    工装置。
  10. 【請求項１０】 少なくとも第２爪(16)の円筒形内壁部
    分(34)が、幾何学的長手軸(13)に対して補正された半径
    方向間隔を有して精密に加工され特に研削された基準面
    として構成されていることを特徴とする請求項５に記載
    の切削加工装置。
  11. 【請求項１１】 幾何学的長手軸(13)と同軸の締付柄部
    (14)が、底板(12)から、爪(15, 16)とは逆に軸方向に突
    出していることを特徴とする請求項５に記載の切削加工
    装置。
  12. 【請求項１２】 両方の爪(113, 114)に、一体な嵌合環
    (115) が嵌着可能であり、該(115) 環が、幾何学的長手
    軸(13)と同軸の円筒形内側嵌合面(116) でもって円筒形
    外壁部分に当接して嵌着されていることを特徴とする請
    求項５に記載の切削加工装置。
  13. 【請求項１３】 嵌合環(115) がＬ形横断面を有し、円
    筒形内側嵌合面(116) の前で、幾何学的長手軸(13)に対
    して直角に整列した環状面(117) が支承されており、該
    環状面(117) が爪(113, 114)の自由端面(118, 119)に当
    接可能であることを特徴とする請求項１２に記載の切削
    加工装置。
  14. 【請求項１４】 案内面(48)が円筒外被部分として成形
    されており、その中心軸が幾何学的長手軸(13)に対して
    平行に整列していることを特徴とする請求項１に記載の
    切削加工装置。
  15. 【請求項１５】 案内面(48)の軸方向長さが刃物板(28)
    の切刃(32)の長さにほぼ等しいことを特徴とする請求項
    １４に記載の切削加工装置。
  16. 【請求項１６】 案内面(48)が凸状円筒外被部分として
    構成されていることを特徴とする請求項１４に記載の切
    削加工装置。
  17. 【請求項１７】 案内面が、硬質物質で被覆された案内
    帯板範囲によって形成されることを特徴とする請求項１
    に記載の切削加工装置。
  18. 【請求項１８】 案内帯板(45)が、帯板本体(46)と、こ
    れに着脱不可能に取付けられた超硬合金挿入材(47)とか
    らなり、該挿入材(47)が案内面(48)を有することを特徴
    とする請求項１に記載の切削加工装置。
  19. 【請求項１９】 切削ヘッド(11)内に研削液通路(66,6
    7,68,69) が構成されており、該通路(66,67,68,69) を
    通して研削液を刃物板(28)の範囲にも又案内面(48)の範
    囲にも送ることができることを特徴とする請求項１に記
    載の切削加工装置。
  20. 【請求項２０】 研削液通路が、軸平行な穴(68, 69)と
    して円板状底板に通じ、穴が、それぞれ、切刃(32)又は
    案内面(48)の位置に対して所定の角度だけ進み角で配置
    されていることを特徴とする請求項５または請求項１９
    に記載の切削加工装置。
  21. 【請求項２１】 両方の爪(15,16,71,74,79,81,113,11
    4) が、これに固定された刃物板又は単数又は複数の案
    内帯板も含め、重量の点で少なくとも近似的に等しく、
    且つ幾何学的長手軸(13)を基準に対称に平衡を保って構
    成されていることを特徴とする請求項５、請求項６、請
    求項７、請求項８のいずれか１項に記載の切削加工装
    置。
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