JPH0760223A - 厨芥固形物液状化槽 - Google Patents
厨芥固形物液状化槽Info
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- JPH0760223A JPH0760223A JP5209312A JP20931293A JPH0760223A JP H0760223 A JPH0760223 A JP H0760223A JP 5209312 A JP5209312 A JP 5209312A JP 20931293 A JP20931293 A JP 20931293A JP H0760223 A JPH0760223 A JP H0760223A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ウォッシュアウトを防止して液状化反応の効
率を向上させることができ信頼性に優れ、固液分離槽が
不要で小型化及び、処理時間の短縮ができ作業性に優
れ、固形物とともに固液混合物が排出されるのを防止す
るこができる信頼性に優れた厨芥固形物液状化槽の提供
を目的とする。 【構成】 厨芥固形物を嫌気状態下で微生物と接触させ
て液状化し分解処理する厨芥固形物液状化槽18であっ
て、厨芥固形物液状化槽18を間欠的に攪拌する間欠攪
拌装置28と、分解処理して得られた処理水を間欠的に
移送して厨芥固形物液状化槽18から排出する間欠移送
装置29とを備えた構成からなる。
率を向上させることができ信頼性に優れ、固液分離槽が
不要で小型化及び、処理時間の短縮ができ作業性に優
れ、固形物とともに固液混合物が排出されるのを防止す
るこができる信頼性に優れた厨芥固形物液状化槽の提供
を目的とする。 【構成】 厨芥固形物を嫌気状態下で微生物と接触させ
て液状化し分解処理する厨芥固形物液状化槽18であっ
て、厨芥固形物液状化槽18を間欠的に攪拌する間欠攪
拌装置28と、分解処理して得られた処理水を間欠的に
移送して厨芥固形物液状化槽18から排出する間欠移送
装置29とを備えた構成からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉砕した厨芥物を嫌気性
状態あるいは通性嫌気性状態下で微生物と接触させるこ
とで固形物を液状化し分解処理する厨芥固形物液状化槽
に関するものである。
状態あるいは通性嫌気性状態下で微生物と接触させるこ
とで固形物を液状化し分解処理する厨芥固形物液状化槽
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、厨房で発生した固形物をディスポ
ーザで破砕処理し排水と共に排出する厨芥物粉砕機が開
発されている。これにより、厨房での固形物処理の簡素
化及び環境衛生上の改善も行われたが、破砕処理水が公
共下水道放流地域の場合は破砕物による下水管の目詰ま
り等の問題が発生し、又、終末処理場の処理能力不足に
よる放流水域の水質汚染等や河川水域放流の場合におい
ても放流河川の水質汚染等の公害問題がクローズアップ
されている。
ーザで破砕処理し排水と共に排出する厨芥物粉砕機が開
発されている。これにより、厨房での固形物処理の簡素
化及び環境衛生上の改善も行われたが、破砕処理水が公
共下水道放流地域の場合は破砕物による下水管の目詰ま
り等の問題が発生し、又、終末処理場の処理能力不足に
よる放流水域の水質汚染等や河川水域放流の場合におい
ても放流河川の水質汚染等の公害問題がクローズアップ
されている。
【0003】そこで、厨芥粉砕物を嫌気性、好気性分解
処理槽で分解処理して放流する厨芥固形物液状化槽が種
々開発されている。
処理槽で分解処理して放流する厨芥固形物液状化槽が種
々開発されている。
【0004】従来の厨芥固形物液状化槽は、厨芥固形物
を液状化処理槽内で連続的に攪拌し、液状化できないも
の、比重の大きい沈殿物を連続的に液状化処理槽外へ排
出する構成からなっている。
を液状化処理槽内で連続的に攪拌し、液状化できないも
の、比重の大きい沈殿物を連続的に液状化処理槽外へ排
出する構成からなっている。
【0005】以下に従来の厨芥固形物液状化槽について
説明する。図4は従来の厨芥固形物液状化槽の要部断面
図である。1は厨芥固形物を液状化処理する厨芥固形物
液状化槽、2は厨芥固形物の投入口、3は厨芥固形物液
状化槽1内に平羽根等の攪拌機4を備えてこれを強力に
駆動する攪拌機用モータ、5は厨芥固形物液状化槽1の
底部に装設された槽内の沈澱物をかき上げるスパイラル
クラシファイヤ、6はスパイラルクラシファイヤ5でか
き上げられ凝集された固形物が落下するスパイラルクラ
シファイヤ用溝、7はスパイラルクラシファイヤ5で搬
送された固形物と処理水を傾斜状の分離板で分離し固形
物を系外に排出するとともに排液を貯溜する固液分離
槽、8はスパイラルクラシファイヤ用モータ、9は厨芥
固形物液状化槽1内で嫌気性発酵を行わせるために空気
を遮断する昇降自在な遮蔽板、10は厨芥固形物液状化
槽1内の液面に発生するスカムを沈めるとともに液面を
一定に保つための水を補給するスプレー、11は厨芥固
形物液状化槽1内の液面を検出して液面を一定に保つた
めのレベルスイッチ、12は厨芥固形物液状化槽1の処
理水を放水する処理水抜出用配管、13は処理水抜出用
配管12中の処理水を圧送するための処理水抜出用配管
用ポンプ、14は厨芥固形物液状化槽1内のガス圧が上
昇した時にガスの一部を放出するガス抜き、15は固液
分離槽7で分離された処理水を投入口2へ圧送して厨芥
固形物の投入を容易にするための循環ポンプである。
説明する。図4は従来の厨芥固形物液状化槽の要部断面
図である。1は厨芥固形物を液状化処理する厨芥固形物
液状化槽、2は厨芥固形物の投入口、3は厨芥固形物液
状化槽1内に平羽根等の攪拌機4を備えてこれを強力に
駆動する攪拌機用モータ、5は厨芥固形物液状化槽1の
底部に装設された槽内の沈澱物をかき上げるスパイラル
クラシファイヤ、6はスパイラルクラシファイヤ5でか
き上げられ凝集された固形物が落下するスパイラルクラ
シファイヤ用溝、7はスパイラルクラシファイヤ5で搬
送された固形物と処理水を傾斜状の分離板で分離し固形
物を系外に排出するとともに排液を貯溜する固液分離
槽、8はスパイラルクラシファイヤ用モータ、9は厨芥
固形物液状化槽1内で嫌気性発酵を行わせるために空気
を遮断する昇降自在な遮蔽板、10は厨芥固形物液状化
槽1内の液面に発生するスカムを沈めるとともに液面を
一定に保つための水を補給するスプレー、11は厨芥固
形物液状化槽1内の液面を検出して液面を一定に保つた
めのレベルスイッチ、12は厨芥固形物液状化槽1の処
理水を放水する処理水抜出用配管、13は処理水抜出用
配管12中の処理水を圧送するための処理水抜出用配管
用ポンプ、14は厨芥固形物液状化槽1内のガス圧が上
昇した時にガスの一部を放出するガス抜き、15は固液
分離槽7で分離された処理水を投入口2へ圧送して厨芥
固形物の投入を容易にするための循環ポンプである。
【0006】以上のように構成された従来の厨芥固形物
液状化槽について、以下その動作を説明する。初めに、
利用者は厨芥固形物を投入口2から厨芥固形物液状化槽
1に投入する。次に、この厨芥固形物は、強力に駆動さ
れる攪拌機4によって攪拌されて、厨芥固形物の大部分
をしめる有機固形物は、液状化されるまで厨芥固形物液
状化槽1内を回り続ける。一方、厨芥固形物中の石,鉄
屑等は比重が大きいために短時間で厨芥固形物液状化槽
1の底へ沈澱する。次に、この沈澱した固形物はスパイ
ラルクラシファイヤ5でかき上げられ凝集されて、固液
分離槽7中で処理水と固形物とが分離され、固形物は厨
芥固形物液状化槽1外へ排出され、処理水は循環ポンプ
15によって厨芥固形物液状化槽1へ戻される。また、
液状化処理中に発生したスカムは、時間の経過とともに
固くなり、嫌気性発酵作用によって生じるガスが気相側
へ出にくくなるために、スプレー10から水を噴霧させ
てスカムを沈める。次に、厨芥固形物を液状化させて得
られた処理水は、処理水抜出用配管用ポンプ13によっ
て処理水抜出用配管12から排出される。ここで、処理
水抜出用配管用ポンプ13はレベルスイッチ11と連動
されて、厨芥固形物液状化槽1内の液面を一定に保つよ
うになっている。また、液状化処理中に発生したガスの
ガス圧が高くなった場合には、ガス抜き14からこのガ
スが放出される。
液状化槽について、以下その動作を説明する。初めに、
利用者は厨芥固形物を投入口2から厨芥固形物液状化槽
1に投入する。次に、この厨芥固形物は、強力に駆動さ
れる攪拌機4によって攪拌されて、厨芥固形物の大部分
をしめる有機固形物は、液状化されるまで厨芥固形物液
状化槽1内を回り続ける。一方、厨芥固形物中の石,鉄
屑等は比重が大きいために短時間で厨芥固形物液状化槽
1の底へ沈澱する。次に、この沈澱した固形物はスパイ
ラルクラシファイヤ5でかき上げられ凝集されて、固液
分離槽7中で処理水と固形物とが分離され、固形物は厨
芥固形物液状化槽1外へ排出され、処理水は循環ポンプ
15によって厨芥固形物液状化槽1へ戻される。また、
液状化処理中に発生したスカムは、時間の経過とともに
固くなり、嫌気性発酵作用によって生じるガスが気相側
へ出にくくなるために、スプレー10から水を噴霧させ
てスカムを沈める。次に、厨芥固形物を液状化させて得
られた処理水は、処理水抜出用配管用ポンプ13によっ
て処理水抜出用配管12から排出される。ここで、処理
水抜出用配管用ポンプ13はレベルスイッチ11と連動
されて、厨芥固形物液状化槽1内の液面を一定に保つよ
うになっている。また、液状化処理中に発生したガスの
ガス圧が高くなった場合には、ガス抜き14からこのガ
スが放出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、厨芥固形物液状化槽中の固形物と液状化分
解された処理水とが常に均一な混合状態となっているの
で、処理水のみを取り出すことが困難であり、処理水と
ともに、液状化分解に寄与している微生物群を多量に含
有する固形物を排出してしまい、液状化分解に寄与する
微生物群の槽外への排出(以下ウォッシュアウトと呼
ぶ)が起こり、液状化反応の効率が低下して信頼性に欠
けるという問題点を有していた。また、厨芥固形物液状
化槽から排出される固液混合物を分離するために、固液
分離槽として別途広いスペースと、分離のための時間を
要し、厨芥固形物液状化槽全体の小型化ができないとと
もに、多大な処理時間を要し作業性に欠けるという問題
点を有していた。また、固液混合物の分離に時間を要す
るために、固液分離槽で十分な分離が行われる前に、固
液分離槽内に新たな固液混合物が流入し、固液分離され
ていない固液混合物が固形物とともに排出され、液状化
分解に寄与している微生物群を多量に含有する固形物を
排出してしまい、ウォッシュアウトが生じて液状化反応
の効率が低下して信頼性に欠けるという問題点を有して
いた。更に、攪拌機が平羽根等からなり、水位が低下す
るとこの平羽根が水面上に露出して、攪拌時に処理水中
に空気が混入し、槽内を嫌気状態に保つことができず液
状化反応の効率が低下して信頼性に欠けるという問題点
を有していた。
の構成では、厨芥固形物液状化槽中の固形物と液状化分
解された処理水とが常に均一な混合状態となっているの
で、処理水のみを取り出すことが困難であり、処理水と
ともに、液状化分解に寄与している微生物群を多量に含
有する固形物を排出してしまい、液状化分解に寄与する
微生物群の槽外への排出(以下ウォッシュアウトと呼
ぶ)が起こり、液状化反応の効率が低下して信頼性に欠
けるという問題点を有していた。また、厨芥固形物液状
化槽から排出される固液混合物を分離するために、固液
分離槽として別途広いスペースと、分離のための時間を
要し、厨芥固形物液状化槽全体の小型化ができないとと
もに、多大な処理時間を要し作業性に欠けるという問題
点を有していた。また、固液混合物の分離に時間を要す
るために、固液分離槽で十分な分離が行われる前に、固
液分離槽内に新たな固液混合物が流入し、固液分離され
ていない固液混合物が固形物とともに排出され、液状化
分解に寄与している微生物群を多量に含有する固形物を
排出してしまい、ウォッシュアウトが生じて液状化反応
の効率が低下して信頼性に欠けるという問題点を有して
いた。更に、攪拌機が平羽根等からなり、水位が低下す
るとこの平羽根が水面上に露出して、攪拌時に処理水中
に空気が混入し、槽内を嫌気状態に保つことができず液
状化反応の効率が低下して信頼性に欠けるという問題点
を有していた。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ウォッシュアウトを防止して液状化反応の効率を向
上させることができ信頼性に優れ、固液分離槽が不要で
小型化することができるとともに処理時間を短縮するこ
とができ作業性に優れ、固形物とともに固液混合物が排
出されるのを防止してウォッシュアウトを防止し液状化
反応の効率を向上させることができ、攪拌時に処理水中
に空気が混入するのを防止して液状化反応の効率を向上
させることができる信頼性に優れた厨芥固形物液状化槽
を提供することを目的とする。
で、ウォッシュアウトを防止して液状化反応の効率を向
上させることができ信頼性に優れ、固液分離槽が不要で
小型化することができるとともに処理時間を短縮するこ
とができ作業性に優れ、固形物とともに固液混合物が排
出されるのを防止してウォッシュアウトを防止し液状化
反応の効率を向上させることができ、攪拌時に処理水中
に空気が混入するのを防止して液状化反応の効率を向上
させることができる信頼性に優れた厨芥固形物液状化槽
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載された厨芥固形物液状化槽
は、厨芥固形物を嫌気状態下で微生物と接触させて液状
化し分解処理する厨芥固形物液状化槽であって、前記厨
芥固形物液状化槽を間欠的に攪拌する間欠攪拌装置を備
えた構成を有しており、請求項2に記載された厨芥固形
物液状化槽は、請求項1において、分解処理して得られ
た処理水を間欠的に移送して前記厨芥固形物液状化槽か
ら排出する間欠移送装置を備えた構成を有しており、請
求項3に記載された厨芥固形物液状化槽は、請求項1ま
たは2の内いずれか1において、前記間欠攪拌装置が、
水流を発生させる水中ポンプと、前記水中ポンプで発生
した水流を誘導する攪拌用配管と、前記攪拌用配管と連
通されて前記水中ポンプで発生した水流を噴出させる噴
出口を有する噴出管と、を備えた構成を有している。
に本発明の請求項1に記載された厨芥固形物液状化槽
は、厨芥固形物を嫌気状態下で微生物と接触させて液状
化し分解処理する厨芥固形物液状化槽であって、前記厨
芥固形物液状化槽を間欠的に攪拌する間欠攪拌装置を備
えた構成を有しており、請求項2に記載された厨芥固形
物液状化槽は、請求項1において、分解処理して得られ
た処理水を間欠的に移送して前記厨芥固形物液状化槽か
ら排出する間欠移送装置を備えた構成を有しており、請
求項3に記載された厨芥固形物液状化槽は、請求項1ま
たは2の内いずれか1において、前記間欠攪拌装置が、
水流を発生させる水中ポンプと、前記水中ポンプで発生
した水流を誘導する攪拌用配管と、前記攪拌用配管と連
通されて前記水中ポンプで発生した水流を噴出させる噴
出口を有する噴出管と、を備えた構成を有している。
【0010】ここで、間欠攪拌装置の攪拌タイミングと
しては、例えば、厨芥の投入量が多い朝・昼・夜の3回
行うと、処理効率を向上させることができ好ましい。ま
た、間欠移送手段の移送タイミングとしては、例えば、
間欠攪拌装置による前回攪拌時から5時間程度経過した
時に行うと、固形物,処理水,スカムが明確に分離し、
処理水のみを容易に移送して排出することができ好まし
い。
しては、例えば、厨芥の投入量が多い朝・昼・夜の3回
行うと、処理効率を向上させることができ好ましい。ま
た、間欠移送手段の移送タイミングとしては、例えば、
間欠攪拌装置による前回攪拌時から5時間程度経過した
時に行うと、固形物,処理水,スカムが明確に分離し、
処理水のみを容易に移送して排出することができ好まし
い。
【0011】
【作用】この構成によって、間欠攪拌装置停止時に、厨
芥固形物液状化槽内部が自然に固形物,処理水,スカム
の3層に分離して、中間部の処理水のみを取り出すこと
ができるために、液状化分解に寄与する微生物群を多量
に含有する固形物を排出することがなく、ウォッシュア
ウトを防止して、液状化反応の効率を向上させることが
できる。また、間欠攪拌装置運転時に、固形物,処理
水,スカムが均一に混合されて、液状化反応の過程で発
生するガスが良好に処理水中から抜けるようになり、次
の液状化反応を促進することができる。また、処理水を
間欠移送装置によって間欠的に排出することによって、
間欠攪拌装置が停止し、固形物,処理水,スカムが十分
に分離した後で、中間部の処理水のみを排出することが
できるため、固液分離槽が不要となり、厨芥固形物液状
化槽を小型化することができるとともに、固液分離のた
めの時間が不要となり、処理時間を短縮することができ
る。加えて、固液分離槽内で固液分離が不十分な状態で
新たな固液混合物が流入することがないために、固形物
とともに固液混合物が排出されるのを防止して、ウォッ
シュアウトを防止し、液状化反応の効率を向上させるこ
とができる。更に、間欠攪拌装置を、水流を発生させる
水中ポンプと、水流を誘導する攪拌用配管と、水流を噴
出させる噴出管とからなるものとすることで、直接水流
を発生させて槽内を攪拌するために、攪拌時に槽内の処
理水中に空気を混入させることがなく、槽内を嫌気状態
に保って液状化反応の効率を向上させることができる。
加えて、噴出管によって槽の底部を極めて容易に攪拌す
ることができ、液状化分解に寄与する微生物群の含有量
が極めて多い、槽の底部に堆積している固形物を浮上さ
せて、槽内の液状化反応の効率を向上させることができ
る。
芥固形物液状化槽内部が自然に固形物,処理水,スカム
の3層に分離して、中間部の処理水のみを取り出すこと
ができるために、液状化分解に寄与する微生物群を多量
に含有する固形物を排出することがなく、ウォッシュア
ウトを防止して、液状化反応の効率を向上させることが
できる。また、間欠攪拌装置運転時に、固形物,処理
水,スカムが均一に混合されて、液状化反応の過程で発
生するガスが良好に処理水中から抜けるようになり、次
の液状化反応を促進することができる。また、処理水を
間欠移送装置によって間欠的に排出することによって、
間欠攪拌装置が停止し、固形物,処理水,スカムが十分
に分離した後で、中間部の処理水のみを排出することが
できるため、固液分離槽が不要となり、厨芥固形物液状
化槽を小型化することができるとともに、固液分離のた
めの時間が不要となり、処理時間を短縮することができ
る。加えて、固液分離槽内で固液分離が不十分な状態で
新たな固液混合物が流入することがないために、固形物
とともに固液混合物が排出されるのを防止して、ウォッ
シュアウトを防止し、液状化反応の効率を向上させるこ
とができる。更に、間欠攪拌装置を、水流を発生させる
水中ポンプと、水流を誘導する攪拌用配管と、水流を噴
出させる噴出管とからなるものとすることで、直接水流
を発生させて槽内を攪拌するために、攪拌時に槽内の処
理水中に空気を混入させることがなく、槽内を嫌気状態
に保って液状化反応の効率を向上させることができる。
加えて、噴出管によって槽の底部を極めて容易に攪拌す
ることができ、液状化分解に寄与する微生物群の含有量
が極めて多い、槽の底部に堆積している固形物を浮上さ
せて、槽内の液状化反応の効率を向上させることができ
る。
【0012】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の一実施例における
厨芥固形物液状化槽の要部断面図であり、図2は図1の
X−X線における要部断面図である。16は流し台(図
示せず)等に設置されたディスポーザ(図示せず)等に
接続された流入管、17は厨芥固形物液状化槽18の内
壁19の内側に形成された内胴部の上方に開口した流入
口、20は厨芥固形物液状化槽18に固定されて厨芥固
形物液状化槽18内を間欠的に攪拌するための間欠攪拌
機用モータ、21は間欠攪拌機用モータ20によって駆
動されてプロペラ,パドル状の外形を有し厨芥固形物液
状化槽18の底面から全水量に対して容積比で0%〜3
0%の位置に形成された第1の間欠攪拌機、22は第1
の間欠攪拌機21と同様な厨芥固形物液状化槽18の底
面から全水量に対して容積比で70%〜100%の位置
に形成された第2の間欠攪拌機、23は樹脂,セラミッ
ク,繊維等からなり表面に微細孔を有し厨芥固形物液状
化槽18の底部等に配設されて厨芥固形物の液状化分解
に寄与する微生物を繁殖させ増加させるための軽石状等
の濾床、24はエアリフトポンプ等からなり厨芥固形物
液状化槽18で厨芥固形物を液状化分解して得られる処
理水のみを厨芥固形物液状化槽18から排出する間欠移
送管、25は厨芥固形物液状化槽18の底面から全水量
に対して容積比で30%〜70%の位置に開口される流
出口、26は第1の間欠攪拌機21,第2の間欠攪拌機
22による攪拌が停止し所定の時間が経過して厨芥固形
物液状化槽18内部が固形物,処理水,スカムの3層に
分離した時に間欠移送管24を駆動して中間部の処理水
のみを排出するための間欠エアブロア、27は間欠エア
ブロア26と連動されて厨芥固形物液状化槽18内の水
位を一定に保つためのレベルスイッチ、28は間欠攪拌
機用モータ20と第1の間欠攪拌機21と第2の間欠攪
拌機22とからなる間欠攪拌装置、29は間欠移送管2
4と流出口25と間欠エアブロア26とからなる間欠移
送装置である。
照しながら説明する。図1は本発明の一実施例における
厨芥固形物液状化槽の要部断面図であり、図2は図1の
X−X線における要部断面図である。16は流し台(図
示せず)等に設置されたディスポーザ(図示せず)等に
接続された流入管、17は厨芥固形物液状化槽18の内
壁19の内側に形成された内胴部の上方に開口した流入
口、20は厨芥固形物液状化槽18に固定されて厨芥固
形物液状化槽18内を間欠的に攪拌するための間欠攪拌
機用モータ、21は間欠攪拌機用モータ20によって駆
動されてプロペラ,パドル状の外形を有し厨芥固形物液
状化槽18の底面から全水量に対して容積比で0%〜3
0%の位置に形成された第1の間欠攪拌機、22は第1
の間欠攪拌機21と同様な厨芥固形物液状化槽18の底
面から全水量に対して容積比で70%〜100%の位置
に形成された第2の間欠攪拌機、23は樹脂,セラミッ
ク,繊維等からなり表面に微細孔を有し厨芥固形物液状
化槽18の底部等に配設されて厨芥固形物の液状化分解
に寄与する微生物を繁殖させ増加させるための軽石状等
の濾床、24はエアリフトポンプ等からなり厨芥固形物
液状化槽18で厨芥固形物を液状化分解して得られる処
理水のみを厨芥固形物液状化槽18から排出する間欠移
送管、25は厨芥固形物液状化槽18の底面から全水量
に対して容積比で30%〜70%の位置に開口される流
出口、26は第1の間欠攪拌機21,第2の間欠攪拌機
22による攪拌が停止し所定の時間が経過して厨芥固形
物液状化槽18内部が固形物,処理水,スカムの3層に
分離した時に間欠移送管24を駆動して中間部の処理水
のみを排出するための間欠エアブロア、27は間欠エア
ブロア26と連動されて厨芥固形物液状化槽18内の水
位を一定に保つためのレベルスイッチ、28は間欠攪拌
機用モータ20と第1の間欠攪拌機21と第2の間欠攪
拌機22とからなる間欠攪拌装置、29は間欠移送管2
4と流出口25と間欠エアブロア26とからなる間欠移
送装置である。
【0013】ここで、第1の間欠攪拌機21の位置を、
厨芥固形物液状化槽18の底面から全水量に対する容積
比で30%以上にすると、厨芥固形物液状化槽18の底
部に堆積している、液状化分解に寄与している微生物群
を多量に含有する固形物を、攪拌作用により浮上させる
ことができないために好ましくない。また、第2の間欠
攪拌機22の位置を同様に70%以下にすると、水面近
くに発生するスカムを粉砕しづらく、スカムと処理水と
を均一に混合できないために好ましくない。また、流出
口25の位置を同様に30%以下,70%以上とすると
排出される処理水中にスカム,固形物が混入するために
好ましくない。また、厨芥固形物液状化槽18の大きさ
としては、1日に投入される厨芥固形物量の30〜50
倍の容積を持つものとするのが処理効率の面から好まし
く、例えば1日に投入される厨芥固形物が10Kgであれ
ばこの容積を300〜500lとするのが好ましい。ま
た、間欠攪拌装置28の駆動タイミングとしては、厨芥
固形物が投入された直後の厨芥固形物液状化槽18内の
不均一な状態を均一にして処理効率を向上させるため
に、タイマ制御等によって例えば厨芥固形物の投入の多
い朝,昼,夜の3回駆動し、攪拌終了後は、厨芥固形物
液状化槽18内部が固形物,処理水,スカムの3層に十
分に分離するまでの時間、例えば5時間の間は間欠攪拌
装置28を駆動しない。また、間欠移送装置29として
は、厨芥固形物液状化槽18内の各層の分離状態を乱さ
ないものが好適に用いられる。また、間欠エアブロア2
6を、例えば浄化槽に用いられるエアブロアと兼用する
と、別途動力が不要となり好ましい。
厨芥固形物液状化槽18の底面から全水量に対する容積
比で30%以上にすると、厨芥固形物液状化槽18の底
部に堆積している、液状化分解に寄与している微生物群
を多量に含有する固形物を、攪拌作用により浮上させる
ことができないために好ましくない。また、第2の間欠
攪拌機22の位置を同様に70%以下にすると、水面近
くに発生するスカムを粉砕しづらく、スカムと処理水と
を均一に混合できないために好ましくない。また、流出
口25の位置を同様に30%以下,70%以上とすると
排出される処理水中にスカム,固形物が混入するために
好ましくない。また、厨芥固形物液状化槽18の大きさ
としては、1日に投入される厨芥固形物量の30〜50
倍の容積を持つものとするのが処理効率の面から好まし
く、例えば1日に投入される厨芥固形物が10Kgであれ
ばこの容積を300〜500lとするのが好ましい。ま
た、間欠攪拌装置28の駆動タイミングとしては、厨芥
固形物が投入された直後の厨芥固形物液状化槽18内の
不均一な状態を均一にして処理効率を向上させるため
に、タイマ制御等によって例えば厨芥固形物の投入の多
い朝,昼,夜の3回駆動し、攪拌終了後は、厨芥固形物
液状化槽18内部が固形物,処理水,スカムの3層に十
分に分離するまでの時間、例えば5時間の間は間欠攪拌
装置28を駆動しない。また、間欠移送装置29として
は、厨芥固形物液状化槽18内の各層の分離状態を乱さ
ないものが好適に用いられる。また、間欠エアブロア2
6を、例えば浄化槽に用いられるエアブロアと兼用する
と、別途動力が不要となり好ましい。
【0014】以上のように構成された本発明の一実施例
における厨芥固形物液状化槽について、以下その動作を
説明する。初めに、流し台(図示せず)等と連結された
流入管16の流入口17から、厨芥固形物が水とともに
厨芥固形物液状化槽18に投入される。次に、この厨芥
固形物は間欠攪拌装置28によって攪拌されて厨芥固形
物液状化槽18内で均一に混合される。次に、この厨芥
固形物は、濾床23に繁殖した微生物群の作用、あるい
はこの微生物群が生産する酵素の作用による二次的な反
応で、嫌気性発酵によって三種類の状態の層に分離す
る。まず、第1層は水面近くに発生するスカム層であ
り、槽内温度・湿度・周囲温度等の環境条件により異な
るが、数cm〜数十cmの厚さとなる。第二層は嫌気性発酵
によって分解生成される処理水であり、酢酸,プロピオ
ン酸等を主とした液体である。第三層は固形物であり、
液状化の途上の物質や、比重の比較的重いものが堆積し
たものである。これらの分離の状態は、厨芥の性状、投
入する厨芥固形物と水の比率等により変化するが、例え
ば、上層からスカム層,処理水層,固形物層が、それぞ
れ容積比で3:4:3の割合で分離する。間欠攪拌装置
28を厨芥固形物投入後一定時間運転することで厨芥固
形物の液状化の過程で発生する沈澱物とスカムが均一に
混合され、同じく液状化の過程で発生するガスも良好に
溶液内から抜けるようになる。こうして、次の液状化が
促進されて、三種類の状態の層は、良好にスカム,液
層,沈澱物の三層に分離する。次に、間欠攪拌装置28
を停止させて、厨芥固形物液状化槽が十分に3つの槽に
分離した時、例えば、攪拌終了後約5時間に1回、間欠
移送装置29を駆動して、処理水部分のみを排出する。
ここで、厨芥固形物液状化槽18内は厨芥固形物の分解
反応に伴い、pHの低下がおき、pH3.5〜pH6.
5の間を変動するが、間欠移送装置29によって定期的
に処理水を厨芥固形物液状化槽18外へ排出すること
で、連続的に分解反応を進行させることができる。ま
た、液状化された厨芥固形物は、間欠移送装置29によ
り厨芥固形物液状化槽18外へ排出され、槽内の液層部
は減少するが、次の厨芥固形物及び水の投入と、前述の
攪拌により、再び液状化反応を進行させることができ
る。
における厨芥固形物液状化槽について、以下その動作を
説明する。初めに、流し台(図示せず)等と連結された
流入管16の流入口17から、厨芥固形物が水とともに
厨芥固形物液状化槽18に投入される。次に、この厨芥
固形物は間欠攪拌装置28によって攪拌されて厨芥固形
物液状化槽18内で均一に混合される。次に、この厨芥
固形物は、濾床23に繁殖した微生物群の作用、あるい
はこの微生物群が生産する酵素の作用による二次的な反
応で、嫌気性発酵によって三種類の状態の層に分離す
る。まず、第1層は水面近くに発生するスカム層であ
り、槽内温度・湿度・周囲温度等の環境条件により異な
るが、数cm〜数十cmの厚さとなる。第二層は嫌気性発酵
によって分解生成される処理水であり、酢酸,プロピオ
ン酸等を主とした液体である。第三層は固形物であり、
液状化の途上の物質や、比重の比較的重いものが堆積し
たものである。これらの分離の状態は、厨芥の性状、投
入する厨芥固形物と水の比率等により変化するが、例え
ば、上層からスカム層,処理水層,固形物層が、それぞ
れ容積比で3:4:3の割合で分離する。間欠攪拌装置
28を厨芥固形物投入後一定時間運転することで厨芥固
形物の液状化の過程で発生する沈澱物とスカムが均一に
混合され、同じく液状化の過程で発生するガスも良好に
溶液内から抜けるようになる。こうして、次の液状化が
促進されて、三種類の状態の層は、良好にスカム,液
層,沈澱物の三層に分離する。次に、間欠攪拌装置28
を停止させて、厨芥固形物液状化槽が十分に3つの槽に
分離した時、例えば、攪拌終了後約5時間に1回、間欠
移送装置29を駆動して、処理水部分のみを排出する。
ここで、厨芥固形物液状化槽18内は厨芥固形物の分解
反応に伴い、pHの低下がおき、pH3.5〜pH6.
5の間を変動するが、間欠移送装置29によって定期的
に処理水を厨芥固形物液状化槽18外へ排出すること
で、連続的に分解反応を進行させることができる。ま
た、液状化された厨芥固形物は、間欠移送装置29によ
り厨芥固形物液状化槽18外へ排出され、槽内の液層部
は減少するが、次の厨芥固形物及び水の投入と、前述の
攪拌により、再び液状化反応を進行させることができ
る。
【0015】以上のように本実施例によれば、間欠攪拌
装置28を間欠駆動し、間欠攪拌装置28が停止し所定
時間経過して厨芥固形物液状化槽18内が各層に分離し
た時に間欠移送装置29を駆動することによって、ウォ
ッシュアウトを防止して処理効率を向上させることがで
き、厨芥固形物液状化槽18中から処理水だけを排出す
ることができ、固液混合物の流出を防止できるとともに
処理時間を短縮することができ、別途固液分離槽を必要
としないので厨芥固形物液状化槽18を小型化すること
ができる。
装置28を間欠駆動し、間欠攪拌装置28が停止し所定
時間経過して厨芥固形物液状化槽18内が各層に分離し
た時に間欠移送装置29を駆動することによって、ウォ
ッシュアウトを防止して処理効率を向上させることがで
き、厨芥固形物液状化槽18中から処理水だけを排出す
ることができ、固液混合物の流出を防止できるとともに
処理時間を短縮することができ、別途固液分離槽を必要
としないので厨芥固形物液状化槽18を小型化すること
ができる。
【0016】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
おける厨芥固形物液状化槽について、図面を参照しなが
ら説明する。図3は本発明の第2の実施例における厨芥
固形物液状化槽の間欠攪拌装置の要部外観斜視図であ
る。30は水流を発生させる水中ポンプ、31は水中ポ
ンプ30と接続されて水中ポンプ30で発生した水流を
誘導する中空の攪拌用配管、32は攪拌用配管31と連
通されて上下に形成された噴出口33から水流を噴出さ
せて厨芥固形物液状化槽18を攪拌する噴出管である。
おける厨芥固形物液状化槽について、図面を参照しなが
ら説明する。図3は本発明の第2の実施例における厨芥
固形物液状化槽の間欠攪拌装置の要部外観斜視図であ
る。30は水流を発生させる水中ポンプ、31は水中ポ
ンプ30と接続されて水中ポンプ30で発生した水流を
誘導する中空の攪拌用配管、32は攪拌用配管31と連
通されて上下に形成された噴出口33から水流を噴出さ
せて厨芥固形物液状化槽18を攪拌する噴出管である。
【0017】ここで、噴出口33を厨芥固形物液状化槽
18の底部付近に配設すると、ここに堆積している、液
状化分解に寄与する微生物群の含有量が極めて多い固形
物を浮上させ、厨芥固形物液状化槽18内での液状化反
応の効率を向上させることができ信頼性の面から好まし
い。
18の底部付近に配設すると、ここに堆積している、液
状化分解に寄与する微生物群の含有量が極めて多い固形
物を浮上させ、厨芥固形物液状化槽18内での液状化反
応の効率を向上させることができ信頼性の面から好まし
い。
【0018】以上のように構成された本発明の第2の実
施例における厨芥固形物液状化槽について、以下その動
作を説明する。本発明の第2の実施例における厨芥固形
物液状化槽18は、噴出口33から噴出する水流によっ
て、空気を混入させることなく厨芥固形物液状化槽18
内を攪拌する他は、実施例1と同様に動作する。
施例における厨芥固形物液状化槽について、以下その動
作を説明する。本発明の第2の実施例における厨芥固形
物液状化槽18は、噴出口33から噴出する水流によっ
て、空気を混入させることなく厨芥固形物液状化槽18
内を攪拌する他は、実施例1と同様に動作する。
【0019】以上のように実施例によれば、水中ポンプ
30で発生させた水流を攪拌用配管31中を誘導して噴
出管32の噴出口33から噴出させて、この水流で厨芥
固形物液状化槽18内を攪拌することによって、直接水
流を発生させて槽内を攪拌するために、攪拌時に槽内の
処理水中に空気を混入させることがなく、槽内を嫌気状
態に保って液状化反応の効率を向上させることができ
る。加えて、噴出管32によって槽の底部を極めて容易
に攪拌することができ、液状化分解に寄与する微生物群
の含有量が極めて多い、槽の底部に堆積している固形物
を浮上させて、槽内の液状化反応の効率を向上させるこ
とができる。
30で発生させた水流を攪拌用配管31中を誘導して噴
出管32の噴出口33から噴出させて、この水流で厨芥
固形物液状化槽18内を攪拌することによって、直接水
流を発生させて槽内を攪拌するために、攪拌時に槽内の
処理水中に空気を混入させることがなく、槽内を嫌気状
態に保って液状化反応の効率を向上させることができ
る。加えて、噴出管32によって槽の底部を極めて容易
に攪拌することができ、液状化分解に寄与する微生物群
の含有量が極めて多い、槽の底部に堆積している固形物
を浮上させて、槽内の液状化反応の効率を向上させるこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、間欠攪拌装置停
止時に、厨芥固形物液状化槽内部が自然に固形物,処理
水,スカムの3層に分離して、中間部の処理水のみを取
り出すことができるために、液状化分解に寄与する微生
物群を多量に含有する固形物を排出することがなく、ウ
ォッシュアウトを防止して、液状化反応の効率を向上さ
せることができ、間欠攪拌装置運転時に、固形物,処理
水,スカムが均一に混合されて、液状化反応の過程で発
生するガスが良好に処理水中から抜けるようになり、次
の液状化反応を促進することができ信頼性に優れ、処理
水を間欠移送装置によって間欠的に排出することによっ
て、間欠攪拌装置が停止し、固形物,処理水,スカムが
十分分離した後に、中間部の処理水のみを排出すること
ができるため、固液分離槽が不要となり、厨芥固形物液
状化槽を小型化することができるとともに、固液分離の
ための時間が不要となり、処理時間を短縮することがで
き作業性に優れ、固液分離槽内で固液分離が不十分な状
態で新たな固液混合物が流入することがないために、固
形物とともに固液混合物が排出されるのを防止して、ウ
ォッシュアウトを防止し、液状化反応の効率を向上させ
ることができ信頼性に優れ、間欠攪拌装置を、水流を発
生させる水中ポンプと、水流を誘導する攪拌用配管と、
水流を噴出させる噴出管とからなるものとすることで、
直接水流を発生させて槽内を攪拌するために、攪拌時に
槽内の処理水中に空気を混入させることがなく、槽内を
嫌気状態に保って液状化反応の効率を向上させることが
できるとともに、噴出管によって槽の底部を極めて容易
に攪拌することができ、液状化分解に寄与する微生物群
の含有量が極めて多い槽の底部に堆積している固形物を
浮上させて、槽内の液状化反応の効率を向上させること
ができる信頼性に優れた厨芥固形物液状化槽を実現でき
るものである。
止時に、厨芥固形物液状化槽内部が自然に固形物,処理
水,スカムの3層に分離して、中間部の処理水のみを取
り出すことができるために、液状化分解に寄与する微生
物群を多量に含有する固形物を排出することがなく、ウ
ォッシュアウトを防止して、液状化反応の効率を向上さ
せることができ、間欠攪拌装置運転時に、固形物,処理
水,スカムが均一に混合されて、液状化反応の過程で発
生するガスが良好に処理水中から抜けるようになり、次
の液状化反応を促進することができ信頼性に優れ、処理
水を間欠移送装置によって間欠的に排出することによっ
て、間欠攪拌装置が停止し、固形物,処理水,スカムが
十分分離した後に、中間部の処理水のみを排出すること
ができるため、固液分離槽が不要となり、厨芥固形物液
状化槽を小型化することができるとともに、固液分離の
ための時間が不要となり、処理時間を短縮することがで
き作業性に優れ、固液分離槽内で固液分離が不十分な状
態で新たな固液混合物が流入することがないために、固
形物とともに固液混合物が排出されるのを防止して、ウ
ォッシュアウトを防止し、液状化反応の効率を向上させ
ることができ信頼性に優れ、間欠攪拌装置を、水流を発
生させる水中ポンプと、水流を誘導する攪拌用配管と、
水流を噴出させる噴出管とからなるものとすることで、
直接水流を発生させて槽内を攪拌するために、攪拌時に
槽内の処理水中に空気を混入させることがなく、槽内を
嫌気状態に保って液状化反応の効率を向上させることが
できるとともに、噴出管によって槽の底部を極めて容易
に攪拌することができ、液状化分解に寄与する微生物群
の含有量が極めて多い槽の底部に堆積している固形物を
浮上させて、槽内の液状化反応の効率を向上させること
ができる信頼性に優れた厨芥固形物液状化槽を実現でき
るものである。
【図1】本発明の一実施例における厨芥固形物液状化槽
の要部断面図
の要部断面図
【図2】本発明の一実施例における厨芥固形物液状化槽
の要部断面図(図1)のX−X線における要部断面図
の要部断面図(図1)のX−X線における要部断面図
【図3】本発明の第2の実施例における厨芥固形物液状
化槽の間欠攪拌装置の要部外観斜視図
化槽の間欠攪拌装置の要部外観斜視図
【図4】従来の厨芥固形物液状化槽の要部断面図
1 厨芥固形物液状化槽 2 投入口 3 攪拌機用モータ 4 攪拌機 5 スパイラルクラシファイヤ 6 スパイラルクラシファイヤ用溝 7 固液分離槽 8 スパイラルクラシファイヤ用モータ 9 遮蔽板 10 スプレー 11 レベルスイッチ 12 処理水抜出用配管 13 処理水抜出用配管用ポンプ 14 ガス抜き 15 循環ポンプ 16 流入管 17 流入口 18 厨芥固形物液状化槽 19 内壁 20 間欠攪拌機用モータ 21 第1の間欠攪拌機 22 第2の間欠攪拌機 23 濾床 24 間欠移送管 25 流出口 26 間欠エアブロア 27 レベルスイッチ 28 間欠攪拌装置 29 間欠移送装置 30 水中ポンプ 31 攪拌用配管 32 噴出管 33 噴出口
Claims (3)
- 【請求項1】厨芥固形物を嫌気状態下で微生物と接触さ
せて液状化し分解処理する厨芥固形物液状化槽であっ
て、前記厨芥固形物液状化槽を間欠的に攪拌する間欠攪
拌装置を備えたことを特徴とする厨芥固形物液状化槽。 - 【請求項2】分解処理して得られた処理水を間欠的に移
送して前記厨芥固形物液状化槽から排出する間欠移送装
置を備えたことを特徴とする請求項1記載の厨芥固形物
液状化槽。 - 【請求項3】前記間欠攪拌装置が、水流を発生させる水
中ポンプと、前記水中ポンプで発生した水流を誘導する
攪拌用配管と、前記攪拌用配管と連通されて前記水中ポ
ンプで発生した水流を噴出させる噴出口を有する噴出管
とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記
載の厨芥固形物液状化槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5209312A JPH0760223A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 厨芥固形物液状化槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5209312A JPH0760223A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 厨芥固形物液状化槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0760223A true JPH0760223A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16570875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5209312A Pending JPH0760223A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 厨芥固形物液状化槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0760223A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01276116A (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-06 | Canon Inc | 移動光学要素を具えた光学系 |
KR100485639B1 (ko) * | 2002-09-26 | 2005-04-27 | 주식회사 피엠씨코리아 | 하, 폐수 오니 소화시스템 |
US7061688B2 (en) | 2004-11-04 | 2006-06-13 | Fujinon Corporation | Zoom lens with a vibration-proof function |
-
1993
- 1993-08-24 JP JP5209312A patent/JPH0760223A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01276116A (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-06 | Canon Inc | 移動光学要素を具えた光学系 |
KR100485639B1 (ko) * | 2002-09-26 | 2005-04-27 | 주식회사 피엠씨코리아 | 하, 폐수 오니 소화시스템 |
US7061688B2 (en) | 2004-11-04 | 2006-06-13 | Fujinon Corporation | Zoom lens with a vibration-proof function |
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