JPH0759714A - 食器洗浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 洗浄槽２内にて食器カゴ３に収納した食器３
ａ類に回転ノズル体７に設けた噴射孔７ａから洗浄水を
噴射して、上記食器３ａ類に付着している汚れを洗い流
す食器洗浄機において、上記回転ノズル体７に永久磁石
を有する突起体１３を設け、且つ洗浄槽２下部にセンサ
ー１４及びストッパー体１５を回転制御するストッパー
体制御装置１６を設けてなるものである。 【効果】 食器にこびりついた飯粒や茶碗蒸し等の汚れ
に対して重点洗浄を行うことができ、運転終了時には食
器類を均一に洗浄することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は皿や茶碗等の食器類を洗
浄する食器洗浄機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の食器洗浄機、例えばポン
プ等の加圧送水装置を用い、回転ノズル体より洗浄水を
洗浄槽内の食器類に噴射して洗浄を行う食器洗浄機は図
８に示すように構成されるものである。

【０００３】図８において、１は洗浄槽２を内装する外
枠であり、その洗浄槽１の内部には食器（食器類）３ａ
を収納する食器カゴ３を有し、底部には循環ポンプ４と
排水ポンプ５が取り付けられている。その循環ポンプ４
の吐出口６には回転ノズル体７が取り付けられている。
上記洗浄槽２の下部に貯水槽８を形成し、その貯水槽８
にフィルター９が取り付けられている。１０は吐出口１
１を経て洗浄槽２内に水を給水する給水弁であり、また
１２は上記洗浄槽２内の洗浄水を一定温度まで加熱する
加熱ヒーターである。

【０００４】上記のように構成してなる食器洗浄機の動
作は、給水弁１０を通じて給水された水は吐出口１１を
経て洗浄槽２内に一定量溜て、次ぎにその洗浄槽２下部
に直結された循環ポンプ４により加圧され、その洗浄槽
２内の回転ノズル体７に送水される。そして、この回転
ノズル体７に設けられた複数個の噴射孔７ａより洗浄水
を噴射させ、食器カゴ３に収納した食器３ａに付着した
汚れを洗い流す。上記回転ノズル体７の回転はこの回転
ノズル体１０の側壁部に設けられた噴射口７ａから一方
向にのみ水が噴射され、その反動により回転ノズル体７
が回転駆動される。洗浄水は洗浄槽２内の加熱ヒーター
１２で、洗浄時・すすぎ時に一定温度まで加熱され、一
定時間フィルター９で濾過されながら循環する。そして
これらを終えた洗浄水は排水ポンプ５によって排水され
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のように構成して
なる従来の食器洗浄機であれば、飯粒や茶碗蒸し等の食
器洗浄機であれば、飯粒や茶碗蒸し等の食器にこびりつ
いた汚れを落とすために、洗浄時間を非常に長くした
り、洗浄水圧を上げたり、洗浄水温を上げる等の工夫が
されており、そして、これは全部の食器に同じようにし
ているので多くの時間やエネルギーの消費を要するとい
う問題点があり、また洗浄水圧を上げ過ぎると食器の全
てを食器カゴにきっちりと固定しないと食器が割れた
り、噴射水が食器全体に当たり騒音が高くなるという問
題点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の食器洗浄機は上
記のような問題点を解決したもので、回転ノズル体の先
端部に永久磁石を有した突起体を取り付け、洗浄槽の底
部にリード・スイッチ（センサー）を設け、且つ回転ノ
ズル体の突起体を受け止めるストッパー体を回転駆動さ
せるストッパー体制御装置を設けてなり、回転ノズル体
の回転を一時的に停止させて汚れのひどい食器により多
くの洗浄水を集中的に噴射させて洗浄することによっ
て、食器全体の汚れを均一に洗浄する構成にしたもので
ある。

【０００７】

【作用】本発明は上記構成にて、洗浄するための回転ノ
ズル体の回転を一時的に停止し、または回転スピードを
非常に小さくすることにより落ちにくい汚れの付着した
皿や茶碗類に洗浄水を重点的（集中的）に噴射させて、
且つこれを反復して繰り返し洗浄することで効果的に均
一に洗浄される。

【０００８】

【実施例】以下本発明の食器洗浄機の一実施例を図１乃
至図５とともに説明するが、上記従来例と同一部分は同
一符号を符しその説明は省略する。

【０００９】本発明の食器洗浄機は図１に示すように構
成するものであり、図１において、外枠１の洗浄槽２内
に食器３ａを収納する食器カゴ３があり、食器カゴ３の
下部には循環ポンプ４の吐出口６に取り付けられた回転
ノズル体７がセットされている。そして、この回転ノズ
ル体７には先端部に永久磁石を有した突起体１３が設け
られている。また、洗浄槽２の底部にはリードスイッチ
（回転ノズル検知センサー）１４を設け、且つ回転ノズ
ル体７に取り付けられた突起体１３を受け止めるストッ
パ一体１５を回転駆動させるストッパー体制御装置１６
を設けている。

【００１０】図２は本発明の食器洗浄機の一実施例の電
気制御回路を示すブロック図であり、マイクロコンピュ
ータＣＰＵ、カウンタ部、Ａ／Ｄ変換器等からなる制御
部２１の入力端に電源スイッチ２２、各種コース（プロ
グラム）を選択して入力する操作スイッチ２３、部分強
力洗浄を指定する部分強力スイッチ２４、回転ノズルセ
ンサー１４を接続し、その制御部２１の出力端に給水弁
１０、加熱ヒーター１２、循環ポンプ４、排水ポンプ
５、回転ノズルストッパー体制御装置１６を接続して構
成するものである。

【００１１】次に上記のように構成してなる本発明の食
器洗浄機の動作を図３及び図４を中心にして説明する。

【００１２】まず、食器３ａの通常の汚れに対しては部
分強力スイッチ２４をＯＦＦすることによってストッパ
ー体制御装置１６が約半回転し、ストッパー体１５が回
転ノズル体７の突起体１３に当たらない位置にセットさ
れる。そうすることによって、従来の食器洗浄機と同じ
動作を行う。

【００１３】次に飯粒や茶碗蒸し等の食器３ａにこびり
ついた汚れに対しては、図４に示すようにこれらの食器
３ａを食器カゴ３に指定された位置にセットし、部分強
力スイッチ２４をＯＮすることによって、運転時に回転
ノズル体７の回転を突起体１３によって（このときのス
トップ時間はプログラム上で組まれている。）一時的に
停止させ、そしてストッパー体制御装置１６が駆動し、
ストッパー体１５が回転して突起体１３より外れること
で回転ノズル体７が回転をまた始める。これを繰り返す
ことによって、汚れの取れにくい食器３ａに対して洗浄
水を十分に噴射し重点的に洗浄することになる。

【００１４】上記の場合、回転ノズル体７の停止時間は
操作部（例えば操作スイッチ２３）からも入力（例えば
強・中・弱）できるようにすれば、より食器３ａの洗浄
のムラをなくすことができる。この停止時間は突起体１
３と回転ノズル検知センサー（センサー）１４で回転ノ
ズル体７を位置検知して制御される。

【００１５】上記のようにして汚れの取れにくい（落ち
にくい）食器３ａに重点洗浄する（全体に行わない）こ
とによって、洗浄時間を著しく延ばさずに、また他の通
常の汚れの食器との洗浄にムラを無くすことができる。

【００１６】図５乃至図７は本発明の食器洗浄機の他の
実施例を示すもので、図５乃至図７において上記一実施
例と同一部分は同一符号を符し、その説明は省略する。
図５乃至図７において、回転ノズル体７に突起体１８が
設けられ、洗浄槽２の底部には固定軸３１が取り付けら
れている。そして、この固定軸３１の上部にはストッパ
ー体１９が回転自在に嵌め込められており、これを復帰
スプリング３２で規制される構成になっている。

【００１７】上記のように構成してなる本発明の食器洗
浄機の他の実施例の動作は、回転ノズル体７の回転をス
トッパー体１９のところで回転ノズル体７の突起体１８
が来ると回転を邪魔されて回転スピードがダウンし、そ
のためにストッパー体１９の動作範囲において、洗浄水
がより多く食器３ａに噴射され洗浄される。

【００１８】上記の場合、回転ノズル体７の回転力と復
帰スプリング３２のバネ力は回転力＞バネ力として設計
されている。

【００１９】

【発明の効果】本発明の食器洗浄機は回転ノズル体の回
転を一時的に停止させ、且つこれを繰り返すことによっ
て、またこの停止時間は操作部によって選択できるの
で、従来落ちにくかった食器にこびりついた飯粒や茶碗
蒸し等の汚れに対して重点洗浄を行うことができ運転終
了時には食器類を均一に洗浄することができる。しかも
循環ポンプモータの能力を上げることなく洗浄力を増す
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の食器洗浄機の一実施例を示す概略断面
構成図である。

【図２】本発明の食器洗浄機の一実施例の電気制御回路
を示すブロック図である。

【図３】本発明の食器洗浄機の一実施例における食器の
洗浄前のラックへの入れ方を示す説明図である。

【図４】本発明の食器洗浄機の一実施例における回転ノ
ズル体の動作及び制御状態を示す説明図である。

【図５】本発明の食器洗浄機の他の実施例を示す概略断
面図構成図である。

【図６】図５のストッパー体の近傍の要部断面図であ
る。

【図７】図６の要部平面図である。

【図８】従来の食器洗浄機の要部概略断面構成図であ
る。

【符号の説明】

１ 外枠 ２ 洗浄槽 ３ 食器カゴ ３ａ 食器 ４ 循環ポンプ ５ 排水ポンプ ６ 吐出口 ７ 回転ノズル体 ８ 貯水槽 ９ フィルター １０ 給水弁 １１ 給水口 １２ 加熱ヒータ １３ 突起体 １４ センサー １５ ストッパー体 １６ ストッパー制御装置 １８ 突起体 １９ ストッパー体 ３２ 復帰スプリング

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗浄槽内にて食器カゴに収納した食器類
   に回転ノズル体に設けた噴射孔から洗浄水を噴射して、
   上記食器類に付着している汚れを洗い流す食器洗浄機に
   おいて、上記回転ノズル体に永久磁石を有する突起体を
   設け、且つ洗浄槽下部にセンサー及びストッパー体を回
   転制御するストッパー体制御装置を設けたことを特徴と
   する食器洗浄機。
2. 【請求項２】 上記回転ノズル体を一時的に停止させる
   制御をプログラムの洗浄工程のみに行うことを特徴とす
   る請求項１記載の食器洗浄機。
3. 【請求項３】 上記回転ノズル体を停止時間５秒から６
   ０秒で時間制御することを特徴とする請求項１記載の食
   器洗浄機。
4. 【請求項４】 上記回転ノズル体に設けた突起体及びス
   トッパー体の片一方を弾性体の材料にて形成したことを
   特徴とする請求項１記載の食器洗浄機。
5. 【請求項５】 上記洗浄槽下部に固定軸を取り付け、そ
   の固定軸上部にスプリングで規制されたストッパー体を
   設けてなることを特徴とする請求項１記載の食器洗浄
   機。