JPH0759609A

JPH0759609A - 照明灯付き傘

Info

Publication number: JPH0759609A
Application number: JP20809193A
Authority: JP
Inventors: Mitsuru Kuboyama; 充久保山
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-08-24
Filing date: 1993-08-24
Publication date: 1995-03-07

Abstract

(57)【要約】【目的】夜間、傘をさした状態で足元を照らすことの
できる照明灯付きの傘の提供。【構成】傘の軸下端の取柄の下端面に下方を照明する
照明灯窓を開口すると共に、必要に応じて、取柄先端に
安全灯用の窓を設け、取柄の側面に設けたスイッチ操作
機構を設ける。傘の機能を何等阻害することなく、足元
を照らすことが可能であるので、傘をさした状態で、水
溜りや路面の凹凸が確認でき、安全な歩行を確保でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通常の雨傘のように、
取柄を傘本体の芯材の下端に取り付けた傘に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、通常の雨傘、日傘などは、取
扱いを便利にするために、例えば、ボタンを指で押圧す
ることによって、自動的に傘部分を開くようにしたワン
タッチ型、持ち運びに便利なように傘部分を折り畳むよ
うにした折り畳み傘、傘部を透明なビニールによって形
成して傘をさしていても前方の透視が可能な傘等、使い
やすさのための工夫が種々なされてきた。

【０００３】ところが、傘としての基本機能である雨や
日避けのための傘としての直接目的を達成するための機
構に加えて、他の機能を付加したもので実用化されてい
るものは殆どない。

【０００４】たとえば、雨の夜、裏道の暗がりの歩行に
際しては、足元の照明があれば便利である。傘をさして
の暗がりの歩行に際して、懐中電灯を持参しての歩行で
は両手がふさがれることになり、手荷物を持つような場
合には、懐中電灯の持ち運び自体が困難で、まして、手
に持った懐中電灯の照明方向を足元に指向するのは不可
能に近い。

【０００５】また、近年、塾通いの場合のように、児童
の暗がりの下での通学が増えてきており、通学路の照明
が要求されているが、裏道までの街灯の設備は充分とは
言えず、傘をさして歩く際の暗がりでの足元の照明の必
要性は高い。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、夜
間、傘をさした状態で足元を照らすことのできる照明灯
付きの傘を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、傘の軸下端の
取柄の下端面に下方を照明する照明灯窓を開口したこと
を特徴とする照明灯付き傘によってその目的を達成し
た。

【０００８】照明灯装置の取付け位置は、傘部の下面先
端、柄の中段、さらには、取柄の先端部分等を開閉し、
持ち運ばれる傘の機能を阻害しない箇所に、乾電池その
他の電池を装填する等の任意の構造の電灯装置を設ける
ことができ、取柄の下端部に下方を照明する照明灯窓を
設けた構造が、製造上からも、また、傘の開閉、傘さし
の実用上からも都合がよい。

【０００９】この場合の電灯装置は、乾電池を使用する
場合には、取柄の下端を取外し可能な構造とし、その取
外し部分の開口から内部に乾電池を装入でき、この装入
した乾電池によって点灯される光が照明用の光として下
方に指向するようにする。

【００１０】また、傘の柄の取柄部分に照明灯のスイッ
チ機構を設けることによって、通常の傘をさした状態で
点灯、消灯を自在に行うことができる。

【００１１】さらに、取柄の側部にも赤色に着色した照
明窓を設けることによって、この照明灯を歩行者の安全
標識として機能させることもできる。

【００１２】

【作用】本発明の傘は、傘と一体的に下方を照明する電
灯装置を内蔵しているので、暗がりでの傘をさしての歩
行中、足元を照明することができ、しかも、傘の携帯、
使用に何等の支障を生じることがない。

【００１３】

【実施例】

第１実施例図１は本発明を直行型の取柄１を有する傘１０に適用し
た例を示す。

【００１４】同図において、２は取柄１の側部に設けら
れた照明灯のためのスイッチ機構操作盤を示し、３は取
柄１の下端面に開口した照明窓に設けられたプラスチッ
クスレンズを示す。このスイッチ機構操作盤２を操作す
ることによって下端面のプラスチックスレンズ３から下
方を照らす光が下地面を照明する。

【００１５】図２は図１に示す取柄１の内部構造を示す
もので、照明ランプ４を一体的に設けたプラスチックス
レンズ３の部分は、取柄の本体５に対して、ネジ機構６
によって取付け取外し自在に形成されている。取柄の本
体５の内面は単２の電池７をレンズ３の部分を取外すこ
とによって直列に装着すると共に、照明ランプ４を取り
替え、外側面に配置したスライド方式によるスイッチ機
構操作盤２を移動させることによって照明ランプ４を点
灯、消灯することができる。この照明ランプ４の点灯に
よって、プラスチックスレンズ３によって照明開口から
の灯は適当に集光、散光して、足元を照らすことができ
る。

【００１６】このように、取柄の下端面からの発光照明
は、取柄の側面に設けられたスイッチ機構操作盤２を操
作するだけで点灯、消灯でき、また、取柄の内部空間を
利用して電灯機構を設けているので、通常の傘の開閉と
使用上、何等の影響を及ぼすことがない。

【００１７】第２実施例図３は曲った取柄１１を有する傘２０に適用した例を示
すもので、取柄１１の下面には照明用のプラスチックス
レンズ３と共に、その先端と側面には安全灯のための透
光性のカバー１２を設けた例を示す。

【００１８】図４は図３に示す取柄１１の内部構造を示
すもので、この取柄１１は、照明ランプ４と安全灯のた
めの透光性のカバー１２を有する取外し部分と、乾電池
７を装着する本体５とが、ねじ機構６によって任意に分
離可能に構成されている。このねじ機構６によって取外
し部分を取外したのち、本体５の下端には、単２の電池
７を挿入装着するための開口が形成でき、この開口から
電池７を取り出し、あるいは装着できる。ねじ機構６に
は、電池の装着部分からの通電のための線８を連結する
通電板９が取付けられており、取外し部分を取外したの
ち、ねじ機構６を螺合することによって簡単に電気的に
電池７と照明ランプ４とを連結できる。スイッチ機構操
作盤２は実施例１の場合と同様のスライド式のものを採
用しており、このスイッチ機構操作盤２の摺動によっ
て、照明ランプ４の点灯と消灯を任意に行うことができ
る。曲がり取柄１１の先端に設けられた安全灯のための
透光性カバー１２は、取柄１１の先端とねじ止めされて
おり、任意に赤色等に着色されており、照明ランプ４の
光を受けて安全のための赤色光を外方から確認でき、傘
を差す人にとって、安全灯として役立つ。

【００１９】なお、照明ランプ４の取替えは、取柄１１
の電灯部分全体を取柄本体に対して嵌合、取外し可能な
構造にして、この嵌合部分を取り外すことによって行う
ことができる。

【００２０】このように、取柄の下端面からの発光照明
は、実施例１の場合と同様に、取柄の側面に設けられた
スイッチ機構操作盤２を操作するだけで点灯、消灯でき
ると共に、曲がり取柄の先端を利用して安全灯窓を付加
しているので、傘をさす人にとって安全上を有利であ
る。

【００２１】なお、この安全灯窓は、上記実施例１の取
柄にも、その側部に適宜適用できるのは自明である。

【００２２】

【発明の効果】本発明により以下の効果を奏する。

【００２３】（１）傘の機能を何等阻害することなく、
足元を照らすことが可能であるので、傘をさした状態
で、水溜りや路面の凹凸が確認でき、安全な歩行を確保
できる。

【００２４】（２）安全灯を兼ねることもできるので、
夜間の雨中走行の車輛からも歩行者の確認ができ、安全
上からも一段と効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を直型の取柄を有する雨傘に適用した
第１の実施例を示す。

【図２】図１に示す取柄の内部構造を示す。

【図３】本発明を曲型の取柄を有する雨傘に適用した
第２の実施例を示す。

【図４】図３に示す取柄の内部構造を示す。

【符号の説明】

１直行型の取柄２スイッチ機構操作
盤３プラスチックスレンズ４照明ランプ５取柄の本体６ねじ機構７電池８配線９通電板１０直行型の取柄を
有する傘１１曲がり取柄１２透光性のカバー２０曲がり取柄を有する傘

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】傘の軸下端の取柄の下端面に下方を照明
する照明灯窓を開口した照明灯付き傘。
【請求項２】傘の軸下端の取柄の下端面に下方を照明
する照明灯窓を開口すると共に、同取柄の側面に安全光
を発する開口を設けた照明灯付き傘。
【請求項３】傘の軸下端に取付けられた取柄の側面に
取柄の内部に設けられた電灯作動機構を操作するための
操作盤を設けると共に下端面に下方を照明する照明灯窓
を開口した照明灯付き傘。