JPH07595U - イオン水生成装置の電解槽ユニットパネル - Google Patents
イオン水生成装置の電解槽ユニットパネルInfo
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- JPH07595U JPH07595U JP3449093U JP3449093U JPH07595U JP H07595 U JPH07595 U JP H07595U JP 3449093 U JP3449093 U JP 3449093U JP 3449093 U JP3449093 U JP 3449093U JP H07595 U JPH07595 U JP H07595U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電解槽ユニットパネルを積層固定する構造の
イオン水生成装置において、パネル構造を改良して電極
板の固定を確実にし、組立操作の作業能率を向上させ
る。 【構成】 額縁状樹脂枠体に角枠形状のOリング溝15と
隔壁用溝16が形成され、枠体上部の所定位置に片方が槽
内と連通する2箇所の流水孔12が貫設された支持部材14
に、電極端子2の先端が上部に突出し電極面が枠体空間
面に露出するように電極板3を固定した表裏同形状の電
解槽ユニットパネル1において、Oリング溝15の四隅部
分に係止突起片17を残してその外方向に張り出した湾曲
状溝部18が形成され、かつ電極端子2の中間部分と電極
板3の一部が樹脂枠体に埋設される状態に一体成形した
イオン水生成装置の電解槽ユニットパネル。
イオン水生成装置において、パネル構造を改良して電極
板の固定を確実にし、組立操作の作業能率を向上させ
る。 【構成】 額縁状樹脂枠体に角枠形状のOリング溝15と
隔壁用溝16が形成され、枠体上部の所定位置に片方が槽
内と連通する2箇所の流水孔12が貫設された支持部材14
に、電極端子2の先端が上部に突出し電極面が枠体空間
面に露出するように電極板3を固定した表裏同形状の電
解槽ユニットパネル1において、Oリング溝15の四隅部
分に係止突起片17を残してその外方向に張り出した湾曲
状溝部18が形成され、かつ電極端子2の中間部分と電極
板3の一部が樹脂枠体に埋設される状態に一体成形した
イオン水生成装置の電解槽ユニットパネル。
Description
【0001】
本考案は、単一パネル状の電解槽を積層固定化する構造の電解イオン水生成装 置に用いる電解槽ユニットパネルに関する。
【0002】
カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウムなどのアルカリ性イオンを 含む水は、美味であるうえに人体に不足するアルカリ性やミネラルを補給して健 康を維持するために有効に機能するため、家庭用飲料水として市販されている。 またこの種のアルカリイオン水を安直かつ効率よく生成する装置として、家庭用 および業務用の電解イオン水生成装置が開発され急速に普及しつつある。
【0003】 通常、電解イオン水生成装置は単独もしくは活性炭濾過槽などの水浄化系統と 共に水道口に接続して使用されており、その機構は陽極および陰極となる一対の 電極板の間を間隔を置いてイオン交換膜により隔離した電解槽から構成され、流 水時、水中に溶存する電解質の電離で生成するアルカリイオン(陽イオン)水を 陰極槽から、また酸性イオン(陰イオン)水を陽極槽からそれぞれ採取するよう に設計されている。装置形態としては、大別して平板電極を用いる積層構造と環 状電極を用いる筒状構造とがあるが、電解槽の配列数を増やして生成容量を高め ることができる積層構造が主流となっている。
【0004】 この積層構造による従来のイオン水電解装置は、電解槽を配列するために電極 板、イオン交換膜、電極板、イオン交換膜の順序に一定間隔を介して所定の槽数 となるまで密閉状に固定し、これを入水口および出水口を備える匣体容器にセッ トして作製されている。このため、各部材の組立工程が煩雑で作業能率が悪く、 部品交換等のメンテナンス時における分解作業にも手間が掛かる関係で、工程コ ストが嵩むうえ、積層固定した電解槽が匣体容器に収納されているので電解槽の 配列段数が固定化し、槽数増減による電解生成容量の調整を図ることができない 欠点があった。更に、電解槽単位が比較的厚くなるためコンパクトな構造設計が 困難となる等の問題点もあった。
【0005】 本考案者は、このような従来技術の問題点を解消するため、表裏同形状に形成 した電解槽ユニットパネルを積層固定することにより簡単かつ増減自在に組立て ることができるコンパクト構造の電解イオン水の生成装置を開発し、既に提案し た(特願平5−120929号)。
【0006】 上記の電解イオン水生成装置は、図3(一部切欠側断面図)および図4(斜視 図)に示すように、電極端子2に接続した陽極または陰極となる電極板3が支持 部材に一体形成された電解槽ユニットパネル1を、Oリング4およびイオン交換 膜5を介して陽極電解槽と陰極電解槽が交互に配列するように所定枚数積層し、 両側面を入水口6を備える入水側外蓋7とアルカリイオン水出口8および酸性イ オン水出口9を備えた出水側外蓋10により挟んだ状態でボルトナットのような 複数の固定手段11によって密閉固定する構造になっている。12はイオン水の 流水孔で、例えば1つ置きに配列された陰極電解槽の内部とアルカリイオン水側 のイオン水出口8に連通している。同様に陽極電解槽からの流水孔も平行に貫通 しており、一方の酸性イオン水側のイオン水出口9と連通している。
【0007】 電解槽ユニットパネル1の具体的構成は、図5(正面図)に示したように、外 周部の所定位置に複数個の連結固定孔13を有する額縁状の樹脂枠体からなる支 持部材14に電極板3を一体化して形成されている。支持部材14の枠両面には 、周縁部位に外周面に沿った角枠形状のOリング溝15と内縁部にイオン交換膜 5を嵌込むための隔壁用溝16が形成されており、枠体上部に位置するOリング 溝15と内縁部との間の所定位置に片方が槽内と連通し他方は槽内と連結しない 2箇所の流水孔12が貫設されている。電極板3は、前記の支持部材14に電極 端子2が上部に突出し、かつ電極面が下部を除く枠体空間面に露出する状態に固 定されている。
【0008】 上記構造の電解槽ユニットパネル1は、表面と裏面を拝合させた場合に電極端 子2の突出位置を除いてOリング溝15、隔壁用溝16、流水孔12および連結 固定孔13が合致するような表裏同形状の薄板部材として形成されている。した がって、多数の電解槽ユニットパネル1を作製しておき、陽極電解槽と陰極電解 槽を交互に配列積層して密閉固定化することにより容易に図4に示すようなコン パクト形態を呈する電解イオン水の生成装置を組み立てることができる。
【0009】
上記の電解槽ユニットパネルでは、枠体に電極板を固定するのに電極端子部分 をネジ止めしたり枠体に一体成形する方法でおこなっているが、往々にして固定 部が振動あるいは熱変形によって緩みが生じ、電極板のずれ落ちや固定部分から の液漏れが発生する。また、Oリング溝に弾性紐状のOリングを安定して嵌め込 むことがかなり困難で、組立操作の作業能率を損ねる問題点がある。
【0010】 本考案の目的は、電解槽ユニットパネルを積層する構造のイオン水生成装置に おいて、パネル構造を改良して電極板の固定を確実にするとともに組立操作の作 業能率を向上し得るイオン水生成装置の電解槽ユニットパネルを提供することに ある。
【0011】
上記の目的を達成するための本考案によるイオン水生成装置の電解槽ユニット パネルは、額縁状の樹脂枠体に外周面に沿った角枠形状のOリング溝と枠体内縁 部に隔壁用溝が各形成され、枠体上部に位置する前記Oリング溝と枠体内縁部と の間の所定位置に片方が槽内と連通する2箇所の流水孔が貫設された支持部材に 、電極端子の先端が上部に突出し電極面が下部を除く枠体空間面に露出するよう に電極板を固定してなる表裏同形状の電解槽ユニットパネルにおいて、Oリング 溝の四隅部分に係止突起片を残してその外方向に張り出した湾曲状溝部が形成さ れ、かつ電極端子の中間部分と電極板の一部が樹脂枠体に埋設される状態に一体 成形してなることを構成上の特徴とする。
【0012】
本考案に係る電解槽ユニットパネルの構造によれば、樹脂枠体に形成された角 枠形状のOリング溝が四隅部分において外方向に張り出した湾曲状溝部を呈し、 各湾曲状溝部に係止突起片が介設された形状として成形されている。このため、 Oリング溝に弾性紐状のOリングを嵌め込む際に四隅部分の係止突起片に引っ掛 けると、自動的に安定した嵌め込み状態が現出するから、そのまま積層固定する ことにより極めて作業性よく組立操作を完了させることができる。
【0013】 また、電極板は電極端子の中間部分と電極板の一部が樹脂枠体に埋設され、一 体に成形されているため両部材は確実に固定されており、液漏れや緩み現象が生 じることはない。したがって、耐久性が著しく向上する。
【0014】
以下、本考案を図1および図2に示した実施例に基づいて詳細に説明する。な お、これら図において図3〜5と同一部材には同一の符号を付した。
【0015】 図1(正面図)および図2(図1のA−A線側断面図)は、本考案に係るイオ ン水生成装置の電解槽ユニットパネルであり、基本的構成は図5と相違はない。 樹脂枠体の材質には特に限定はなく、例えば塩化ビニル、酢酸ビニル、ポリエチ レン、ポリアミド、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、メタクリル 等の一般成形用樹脂により構成することができる。電極板3としては、例えばス テンレス板、チタン板などで形成された通常の金属電極を使用することができる が、特に表面に白金などの貴金属をメッキ、焼成等の手段で被覆したチタン製電 極が好適に用いられる。これらいずれの電極材料を使用する場合にも、陽極電解 槽と陰極電解槽の電極板は同一の材質により構成することが耐久寿命および装置 組立を簡略化する面から好ましい。該電極板の上端部には同材質の電極端子がス ポット溶接される。
【0016】 樹脂枠体に形成される外周面に沿った角枠形状のOリング溝15は、四隅部分 に係止突起片17を残してその外方向に張り出した湾曲状溝部18が成形されて いる。係止突起片17は、Oリング溝15に例えばシリコンゴムのような弾性紐 状Oリングを嵌め込む際に四隅部分を引っ掛けて安定な嵌め込み状態を得るため の部材で、その高さは支持部材14の面と同等以下に設定する必要がある。しか し、その形状は図示のような円形突起に限られるものではない。また、湾曲状溝 部18の形状も係止突起片17の外周にOリングが嵌合する湾曲状の溝が形成さ れていればよく、図示の形状に限定されない。
【0017】 電極板3は、電極端子2の中間部分と電極板下部の両側部が枠体樹脂に埋設し た状態で一体成形されている。この際、電極端子2の中間部分に適宜な結合孔1 9を設けておくと、図2に示されるようにこの結合孔に樹脂が充填されて結合状 態が一層強固となる。電極板の埋設位置は図1の部分に特定されるものではない が、このように設計すると電極板3の下部ばかりでなく上面および側面に間隙空 間ができて処理水の流通性がよくなる。
【0018】 上記構造の電解槽ユニットパネルは、樹脂成形に使用する金型形状を整えるこ とにより枠体樹脂を成形する段階で表裏同形状に一体成形することができる。し たがって、この電解槽ユニットパネルのOリング溝15にOリングを、また隔壁 用溝16にイオン交換膜を同時に嵌め込んで所定の枚数を交互に重ね合わせ、両 側部に入水側外蓋および出水側外蓋を配置して密閉固定化することによりイオン 水生成装置として組立てられる。
【0019】
以上のとおり、本考案に係るイオン水生成装置の電解槽ユニットパネルによれ ばOリングの嵌め込み作業が極めて容易になって積層固定化の組立作業を能率的 におこなうことが可能となる。そのうえ、電極板の樹脂枠体への固定が確実とな るから組立後においても長期間安定した耐久性が保証される。
【図1】本考案に係るイオン水生成装置の電解槽ユニッ
トパネルを例示した正面図である。
トパネルを例示した正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】電解槽ユニットパネルを用いた積層構造のイオ
ン水生成装置を示した一部切欠断面図である。
ン水生成装置を示した一部切欠断面図である。
【図4】電解槽ユニットパネルを用いた積層構造のイオ
ン水生成装置を示した斜視図である。
ン水生成装置を示した斜視図である。
【図5】従来構造による電解槽ユニットパネルを示した
正面図である。
正面図である。
1 電解槽ユニットパネル 2 電極端子 3 電極板 4 Oリング 5 イオン交換膜 6 入水口 7 入水側外蓋 8 アルカリイオン水出口 9 酸性イオン水出口 10 出水側外蓋 11 固定手段 12 流水孔 13 連結固定孔 14 支持部材 15 Oリング溝 16 隔壁用溝 17 係止突起片 18 湾曲状溝部 19 結合孔
Claims (1)
- 【請求項1】 額縁状の樹脂枠体に外周面に沿った角枠
形状のOリング溝と枠体内縁部に隔壁用溝が各形成さ
れ、枠体上部に位置する前記Oリング溝と枠体内縁部と
の間の所定位置に片方が槽内と連通する2箇所の流水孔
が貫設された支持部材に、電極端子の先端が上部に突出
し電極面が下部を除く枠体空間面に露出するように電極
板を固定した表裏同形状の電解槽ユニットパネルにおい
て、Oリング溝の四隅部分に係止突起片を残してその外
方向に張り出した湾曲状溝部が形成され、かつ電極端子
の中間部分と電極板の一部が樹脂枠体に埋設される状態
に一体成形してなるイオン水生成装置の電解槽ユニット
パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3449093U JPH07595U (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | イオン水生成装置の電解槽ユニットパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3449093U JPH07595U (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | イオン水生成装置の電解槽ユニットパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07595U true JPH07595U (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=12415690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3449093U Pending JPH07595U (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | イオン水生成装置の電解槽ユニットパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07595U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040049702A (ko) * | 2002-12-06 | 2004-06-12 | 이중호 | 이온수 제조용 전해기 |
JP2008178809A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Matsushita Electric Works Ltd | 電解槽及びこれを備えた電解水生成装置 |
JP2018122213A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 株式会社日本トリム | 電解槽 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP3449093U patent/JPH07595U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040049702A (ko) * | 2002-12-06 | 2004-06-12 | 이중호 | 이온수 제조용 전해기 |
JP2008178809A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Matsushita Electric Works Ltd | 電解槽及びこれを備えた電解水生成装置 |
JP2018122213A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 株式会社日本トリム | 電解槽 |
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