JPH0759065B2 - 情報記録担体再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、特にカラオケ用のビデオディスクや百科辞典
情報を収めたビデオディスクを再生する情報記録担体再
生装置に関し、その目的とするところは、ディスクに収
録された曲あるいは各章の頭出しを容易にする情報記録
担体再生装置を提供することである。

〔従来技術〕

この種の装置において、カラオケ用途と百科辞典用途と
は、その用い方はほぼ同一であるので、以下の説明はカ
ラオケ用途の場合について行う。

近年、光学式あるいは針式のビデオディスクプレーヤと
そのビデオディスクが市販され始めているが、この種の
ものはテレビ画面に絵と同時に歌詞が映し出されるため
に歌集が不要になることと、曲の頭出しが容易であるこ
とのためにカラオケ用途に好評を博している。

従来のこの種の装置における曲の頭出し操作について説
明する。まず、ビデオディスクの中にはテレビ画像情報
の他に、曲番情報が、例えばテレビジョン信号の垂直ブ
ランギング期間内に重畳記録されており、ビデオディス
クプレーヤにおいてはこの曲番情報を検出して頭出しを
行うようになっている。そしてプレーヤの操作者は、ビ
デオディスクプレーヤあるいは専用のリモコンに設けら
れたテンキーあるいはそれに類したボタンにより所望の
曲番を指示する訳であるが、その時操作者はビデオディ
スクのジャケットあるいは歌集の目次に記された曲名を
読み，続いて曲名に対応してつけられた曲番を読み、最
後にその曲番を前述のキーでプレーヤにインプットする
という作業を要求される。

この場合、曲番は曲名の内容とは何らの関係もなく無意
味につけられたもので覚え難く、キーの操作もやっかい
なものである。カラオケのような娯楽性の強いものに、
このような作業を要求するのは、娯楽機器として不向き
である。また膨大な資料が収録された百科辞典用途のデ
ィスクの場合においても同様であり、上述のような作業
は煩雑なものである。更に、上記のような歌集や百科辞
典用途のディスクにおける目次案内書が手元にない場合
は、これらを捜し当てた後でないと、所望とする情報の
検索操作を行うことができず、これらを紛失した場合に
は、所望とする情報の検索操作が行えなくなるといった
問題点がある。

〔発明の概要〕

本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、ビデオデ
ィスクに収録された全てのビデオ画面主情報の情報名
（例えば曲名）と、該情報名に対応し、上記ビデオ画面
主情報の上記ビデオディスク内における位置情報を有す
るバーコード情報，及び，これら情報名及びバーコード
情報を上記複数のビデオ画面主情報の目次情報として静
止画面にて表示する画像表示情報をビデオディスクに記
録し、ビデオ画面に映し出された目次画面のうちの所望
のバーコード情報をライトペンで指示し、該バーコード
ド情報が有する位置情報によって、上記全てのビデオ画
面主情報のうちから所望のビデオ画面主情報が検索して
再生されるようにすることにより、ヒデオディスクのジ
ャケットや歌集等に記録された目次や百科辞典用途のデ
ィスクにおける目次案内書等の説明書の類を全く必要と
せず、より簡便な操作で所望の情報の検索及び再生を行
うことができる情報記録担体再生装置を提供することを
目的としている。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。図面は、
本願の第１の発明の一実施例によるビデオディスク装置
の概略構成図を示し、ここではカラオケ用途の場合につ
いて説明する。図において、10はテレビジョン装置等の
CRT画面、２は歌詞を多重記録したビデオ画面情報等が
収録されたビデオディスクである。

ここで、このビデオディスクの内容について説明する。
まず従来のカラオケビデオディスクであるが、その中に
は次のような情報が記録されている。尚、当然カラオケ
に必要なもののみを取りあげたものである。

（１）歌詞を多重記録したビデオ画面情報 （２）曲番情報；収録されている曲を識別するための曲
番情報で、この曲番情報は前記ビデオ画面情報のビデオ
信号垂直同期信号部分に多重記録される。

（３）フレームナンバ情報；ビデオ信号の全フレームを
識別するための情報で、このフレームナンバ情報は前記
ビデオ画面情報のビデオ信号垂直同期信号部分に多重記
録される。またこのフレームナンバ情報は必ずしも必要
なものではない。

以上の従来のカラオケビデオディスクに対して、本実施
例によるカラオケビデオディスクにおいては次の内容が
記録されている。

（１）収録されている全ての曲の題名を示す目次情報を
表わすビデオ画面情報（主情報の情報名） （２）バーコード曲名識別符号；前記目次情報内の曲の
題名の後に表示される曲名識別符号でバーコードで示さ
れる。

（３）目次静止情報（画面静止情報）；前記目次情報を
表わすビデオ画面を静止画面にて再生するようビデオデ
ィスクプレーヤに指示を与える情報で、前記目次情報を
表わすビデオ画面情報のビデオ信号垂直同期信号部分に
多重記録される。

（４）歌詞を多重記録したビデオ画面情報（主情報） （５）曲名識別情報；前記バーコード曲名識別符号に対
応するもので、前記ビデオデ画面情報のビデオ信号垂直
同期信号部分に多重記録される。

また、３はCRT画面10に表示された曲名のうちの所望の
曲を指示するためのライトペン、４はディスクプレーヤ
本体であり、このプレーヤ本体４において、4aはビデオ
ディスク２を高速検索して得られた曲名識別情報とライ
トペン３により指示されたバーコードとを比較し、これ
らが一致した時再生指令信号を出力する識別回路、4bは
この再生指令信号を受けて所望の曲のカラオケを演奏す
る再生回路である。

次に動作について説明する。

操作者がビデオディスク２をビデオディスクプレーヤに
かけると、まずビデオディスク２に収録された全内容、
即ち目次情報が静止画面となってテレビ画面に現われ
る。図面はその様子の一例を示したものであるが、左か
ら順に曲番，曲名11a,11bが示され、最後にバーコード1
2a,12bで曲の識別符号が示されている。即ち、第１曲目
には第１識別符号12aが、第２曲目には第２識別符号12b
が示され、順に全曲の識別符号がバーコードで示され
る。

ここでカラオケの操作者は備えつけのライトペン３で好
みの曲のバーコード12をなぞり、ライトペン３に備えら
れた“プレイボタン”を押せばよい。するとビデオディ
スク２中の曲名識別情報が高速検索され、この各識別情
報と上記ライトペン３により指示されたバーコードとが
識別回路4aで比較される。そしてこの両者が一致した
時、即ち曲の頭出しが完了すると、該識別回路4aから再
生指令信号が出力され、この再生指令信号を受けた再生
回路4bによって所望の曲のカラオケが演奏される。

このような本実施例に係るカラオケビデオディスク装置
を用いることにより、操作者の作業は、ライトペンでバ
ーコードをなぞり、該ライトペンの小さなボタンを押す
という非常に単純かつ簡単な作業のみとなってしまう。
従って、カラオケ操作者は歌集，ジャケットを見ること
なく、ライトペン１本でカラオケを楽しむことができ、
このようなものが娯楽性の強いカラオケに有用なことは
明らかである。

なお、上記実施例ではバーコード曲名識別符号に対応す
る特別の曲名識別情報を各曲毎に付したが、この曲名識
別情報としては前述のフレームナンバ情報を用いること
も可能であり、この場合は、曲頭の画面ナンバを表わす
フレームナンバに相当する情報をバーコード曲名識別符
号に用いればよい。

次に本願の第２の発明の実施例について説明する。この
本願の第２の発明は、特に百科辞典用のビデオディスク
について特に有用なものであり、その構成は上述の本願
の第１の発明で説明したものとほぼ同様の構成となって
いる。両者の相違はビデオディスク２に記憶される内容
にあり、本実施例の場合、ビデオディスク２には、それ
ぞれ複数の節情報からなる複数の章情報を有する主情
報，章目次情報及びこれに対応するバーコード情報，各
章内に収録されている節の目次情報及びこれに対応する
バーコード情報，上記各目次情報を静止画再生するため
の画像静止情報，及び上記各バーコード情報に対応する
章，節識別用の情報が記録されている。

そしてその動作も上記の実施例とほぼ同様であり、画面
に表示された目次情報のうちの所望のバーコードをライ
トペンでなぞり該ライトペンのプレイボタンを押すこと
により、上記バーコードと一致する章又は節識別情報が
高速検索され、これにより所望の章又は節の情報が再生
される。ここでは、画面上に最初に映し出される目次画
面は章単位の目次画面で、この章目次のうちの所望の章
を選択すれば、その章の再生の始めに章を構成する節の
目次が表示され、この節単位の目次画面から所望の節を
選択すると所望の節が検索，再生されるよう構成されて
おり、例えば、百科辞典用ビデオディスク装置であれ
ば、目次案内書なしに所望の章の検索と再生，所望の節
の検索と再生を順次行うことができ、その実用性が著し
く向上する。

なお、この実施例においても、章，節識別情報としてフ
レームナンバを用いてもよいのは勿論である。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、ビデオディスクに各情
報の情報名及びこれに対応するバーコード情報からなる
目次情報を記録するとともに、各情報の一部に識別用の
情報を記録し、上記ビデオディスク再生時には、画面表
示された上記目次情報のうちの所望の情報名のバーコー
ドをライトペンで指示し、該バーコードと一致する上記
識別情報を検索して頭出し及び情報の再生を行なうよう
にしたので、目次案内書等の説明書の類を全く必要とせ
ず、ビデオ画面上に映し出された目次画面上のバーコー
ドをペンライトでなぞるだけという非常に簡単な操作で
所望の情報の検索及び再生を行うことができ、従来のこ
の種の装置において説明書の類を必要としていたことに
伴う前述した不具合を解消でき、カラオケ等の娯楽機器
や百科辞典用途に最適な情報記録担体再生装置を得るこ
とができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例によるカラオケビデオディスク
装置の概略構成図である。 ２……ビデオディスク、３……ライトペン、４……ディ
スクプレーヤ本体、4a……識別回路、4b……再生回路、
10……画面、11a,11b……曲名情報、12a,12b……バーコ
ード。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数のビデオ画面主情報が記録された情報
   記録担体から、選択的に該ビデオ画面主情報を再生する
   装置において、 上記複数のビデオ画面主情報に対してそれぞれ設けられ
   た情報名，上記情報名に対してそれぞれ設けられてお
   り、上記ビデオ画面主情報の上記情報記録担体内におけ
   る位置情報を有するバーコード情報，及び，上記情報名
   及び上記バーコード情報を上記複数のビデオ画面主情報
   の目次情報として静止画面にて表示する画面表示情報を
   有した情報記録担体と、 静止画面にて表示された上記バーコード情報をなぞるこ
   とにより、該バーコード情報に対応する所望の情報名を
   選択するライトペンと、 上記ライトペンにより選択したバーコード情報が有する
   位置情報によって上記情報記録担体から所望のビデオ画
   面情報を検索して再生する再生手段とを備えたことを特
   徴とする情報記録担体再生装置。
2. 【請求項２】上記バーコード情報が有する位置情報をテ
   レビジョン信号の各フレーム毎に付されたフレームナン
   バとしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   情報記録担体再生装置。
3. 【請求項３】上記ビデオ画面主情報は、歌詞が多重記録
   された曲情報であり、上記情報名は該曲情報の題名であ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の情報記
   録担体再生装置。
4. 【請求項４】複数の第１の情報及びこの第１の情報の各
   々に関連して設けられた複数の第２の情報をビデオ画面
   主情報として記録した情報記録担体から選択的に該ビデ
   オ画面主情報を再生する再生装置において、 上記複数の第１の情報に対してそれぞれ設けられた第１
   の目次情報，上記第１の目次情報と対応してそれぞれ設
   けられ、上記第１の情報の上記情報記録担体内における
   位置情報を有する第１のバーコード情報，上記複数の第
   １の情報毎にそれぞれ設けられている上記複数の第２の
   情報に対してそれぞれ設けられた第２の目次情報，上記
   第２の目次情報と対応してそれぞれ設けられ、上記第２
   の情報の上記情報記録担体内における位置情報を有する
   第２のバーコード情報，及び，上記第１の目次情報，第
   ２の目次情報並びに上記第1,第２のバーコード情報を上
   記ビデオ画面主情報の目次情報として静止画面にて表示
   する画面表示情報を有した情報記録担体と、 静止画面にて表示された上記バーコード情報をなぞるこ
   とにより、該バーコード情報に対応する所望の情報名を
   選択するライトペンと、 上記ライトペンにより選択したバーコード情報が有する
   位置情報によって上記情報記録担体から所望のビデオ画
   面情報を検索して再生する再生手段とを備え、 上記第１の目次情報及び上記第１のバーコード情報は、
   上記情報記録担体の再生時初頭に静止画面にて表示され
   るものであり、上記第２の目次情報及び上記第２のバー
   コード情報は該情報記録担体の各第１の情報再生時初頭
   に静止画面にて表示されるものであることを特徴とする
   情報記録担体再生装置。
5. 【請求項５】上記第１及び第２のバーコード情報が有す
   る位置情報をテレビジョン信号の各フレーム毎に付され
   たフレームナンバ情報としたことを特徴とする特許請求
   の範囲第４項記載の情報記録担体再生装置。