JPH0759060A - 圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置 - Google Patents

圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置

Info

Publication number
JPH0759060A
JPH0759060A JP5237120A JP23712093A JPH0759060A JP H0759060 A JPH0759060 A JP H0759060A JP 5237120 A JP5237120 A JP 5237120A JP 23712093 A JP23712093 A JP 23712093A JP H0759060 A JPH0759060 A JP H0759060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
circuit
resolution video
representative value
interpolation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5237120A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Yasuhiro Fujimori
泰弘 藤森
Kenji Takahashi
健治 高橋
Kunio Kawaguchi
邦雄 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP5237120A priority Critical patent/JPH0759060A/ja
Publication of JPH0759060A publication Critical patent/JPH0759060A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブサンプリングにより間引かれた画素のデ
ータを正確に補間し、復号画像の画質を向上させる。 【構成】 MUSE方式のエンコーダと同一の処理を行
ない、その結果の信号と元のハイビジョン信号とを使用
して、間引き画素の値を正確に補間するための代表値を
学習によって予め作成する。注目画素の周囲の画素の値
のダイナミックレンジDRおよび最小値MINを回路6
8により検出し、MINを除去した値を回路70におい
てDRにより割算することによって、正規化を行なう。
度数メモリ66およびデータメモリ67は、クラスコー
ドcをアドレスとして、同じクラスの代表値の発生回数
と、代表値の平均値とをそれぞれ記憶する。乗算器72
により累積代表値が計算され、現在の代表値と加算器7
1で加算され、加算結果が割算器73により累積度数で
割算され、平均代表値が発生する。これがメモリ67に
格納される。学習により得られた代表値が補間装置にお
いて使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サブサンプリングに
より伝送情報量を圧縮するような高解像度ビデオ信号の
デコーダ例えばハイビジョン信号の圧縮方式であるMU
SE方式のデコーダに適用される圧縮高解像度ビデオ信
号の補間装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル画像信号を記録したり、伝送
する際の帯域圧縮あるいは情報量削減のための一つの方
法として、画素をサブサンプリングによって間引くこと
によって、伝送データ量を減少させるものがある。その
一例は、MUSE方式における多重サブナイキストサン
プリングエンコーディング方式である。このシステム
は、ハイビジョン信号を8MHz程度の帯域に圧縮する
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のMUSE方式で
は、エンコード時に、1回あるいは2回サブサンプリン
グされたデータをデコードする際に、補間のために2次
元の空間フィルタを用いている。しかしながら、MUS
E方式では、斜め方向の解像度が低いという視覚特性を
利用して伝送情報量を圧縮しているので、エンコード時
に失われた斜め方向の解像度を取り戻すことができない
問題点があった。
【0004】従って、この発明の目的は、MUSE方式
のデコーダに対して適用され、上述の問題点が解決され
た高解像度ビデオ信号の補間装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、サブサンプ
リングにより伝送情報量が圧縮されたディジタル高解像
度ビデオ信号を受け取り、間引かれた画素を補間するた
めの高解像度ビデオ信号の補間装置において、補間対象
としての注目画素の空間的および/または時間的に近傍
の複数の参照画素に基づいて、注目画素のクラスを決定
するためのクラス分類手段と、間引かれた画素の補間値
を生成するために、予め学習により獲得されたクラス毎
の代表値が格納されたメモリ手段と、メモリ手段と結合
され、代表値に基づいて補間値を生成する補間値生成手
段とを備え、学習時に、注目画素を含む複数の画素から
なるブロックを形成し、ブロック内のダイナミックレン
ジによって、注目画素の値からブロックの基準値を減算
した値を正規化し、正規化された値の累積値を累積度数
で除した値を代表値としてメモリ手段に格納するように
した圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置である。
【0006】
【作用】学習によって、補間値を予め作成するので、補
間フィルタを使用するのと異なり、斜め方向の解像度を
復元でき、復号画像の画質を向上できる。また、代表値
として、ダイナミックレンジで正規化された値を用いる
ので、代表値を格納するメモリの規模が大きくなること
を防止することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。まず、MUSE方式のエンコーダの主
要部を図1を参照して説明する。ハイビジョン信号をA
/D変換器によってディジタル信号へ変換し、マトリク
ス演算により、Y(輝度)信号、Pr(R−Y成分)信
号、Pb(B−Y成分)信号が形成され、図1中の1、
2、3で示す入力端子にそれぞれ供給される。
【0008】Y信号がフィールド間前置フィルタ4に供
給される。このフィルタ4に対して、フィールドオフセ
ットサブサンプリング回路5、ローパスフィルタ6およ
びサンプリング周波数変換回路7が接続される。フィー
ルドオフセットサブサンプリング回路5は、フィールド
間でサブサンプリングの位相が1画素ずらされるもの
で、その出力がローパスフィルタ8に供給される。原Y
信号のサンプリング周波数は、48.6MHzで、サブ
サンプリング回路5のサンプリング周波数が24.3M
Hzで、ローパスフィルタ8によって、12.15MH
z以上の周波数成分が除去されるとともに、データが内
挿されてサンプリング周波数が48.6MHzに戻され
る。
【0009】ローパスフィルタ8に対して、サンプリン
グ周波数変換回路9が接続され、サンプリング周波数が
サンプリング周波数変換回路9によって、32.4MH
zに変換される。この回路9の出力信号がTCI(Time
Compressed Integration) スイッチ10に供給される。
サブサンプリング回路5から変換回路9までの信号路
は、静止領域の処理のために設けられている。
【0010】帯域制限用のローパスフィルタ6に対して
サンプリング周波数変換回路11が接続され、48.6
MHzから32.4MHzへサンプリング周波数が変換
される。この回路11の出力がTCIスイッチ12に供
給される。TCIスイッチ12からの信号が2次元サブ
サンプリングフィルタ16を介して混合回路17に供給
される。ローパスフィルタ6からサブサンプリングフィ
ルタ16に至る信号路が動き領域の処理のために設けら
れている。混合回路17では、フィルタ16の出力信号
とTCIスイッチ10の出力信号とが混合される。
【0011】サンプリング周波数変換回路7に対して
は、動きベクトル検出回路13が接続される。動きベク
トル検出回路13に対して、動きフィルタ14および動
き検出回路15が接続される。動きフィルタ14には、
サンプリング周波数変換回路11の出力信号も供給され
る。動きフィルタ14の出力が動き検出回路15に供給
される。動き検出回路15での検出結果(動き量)に基
づいて混合回路17の混合比を制御する制御信号が生成
される。
【0012】入力端子2、3からの色信号Pr、Pbが
垂直ローパスフィルタ21、22をそれぞれ介して線順
次化回路23に供給される。線順次化回路23からの線
順次色信号がローパスフィルタ24に供給され、7MH
z以上の成分が除去され、そして、フィールドオフセッ
トサブサンプリング回路26に供給される。線順次色信
号が帯域制限用のローパスフィルタ25を介してフィー
ルドオフセットサブサンプリング回路27に供給され
る。サブサンプリング回路27に対して時間圧縮回路2
8が接続される。
【0013】ローパスフィルタ24およびサブサンプリ
ング回路26は、静止領域用の処理回路であり、ローパ
スフィルタ25、サブサンプリング回路27および時間
圧縮回路28は、動き領域用の処理回路である。サブサ
ンプリング回路26および時間圧縮回路28の出力信号
がTCIスイッチ10および12へそれぞれ供給され、
上述のように処理された輝度信号成分と時間軸多重化さ
れる。
【0014】混合回路17の出力信号がフレーム,ライ
ンオフセットサブサンプリング回路31に供給される。
ここでのサブサンプリングのパターンは、フレーム間お
よびライン間で反転され、また、サンプリング周波数が
16.2MHzとされる。サブサンプリング回路31の
出力信号が伝送用ガンマ補正回路32を介してMUSE
のフォーマット化回路33に供給される。図では省略さ
れているが、時間軸圧縮されたオーディオ信号、同期信
号、VIT信号等がフォーマット化回路33に加えら
れ、出力端子34に約8MHzのMUSE信号が取り出
される。
【0015】上述のMUSEエンコーダのサブサンプリ
ングについて、図2を参照して概略的に説明する。静止
領域の処理が上側に示され、動き量子化の処理が下側に
示されている。図1の各点の信号に関して、そのサンプ
リング状態を図2に示す。また、C信号の処理は、Y信
号と同様であるため、その説明を省略する。フィールド
オフセットサブサンプリング回路5の入力(A点)から
ディジタルY信号が供給され、フィールド毎にサンプリ
ング位相が1画素ずれたパターンでサブサンプリングさ
れた出力信号がB点に発生する。
【0016】ローパスフィルタ12の出力(C点)に
は、内挿処理された信号(サンプリング周波数が48.
6MHz)が発生する。サンプリング周波数変換回路9の
出力(D点)もサンプリング周波数が32.4MHzに
変換された信号が現れる。
【0017】一方、ローパスフィルタ6の入力(a点)
には、A点と同様のディジタルY信号が供給される。動
き領域では、フィールドオフセットサブサンプリングが
なされず、サンプリング周波数変換回路11の出力(b
点)には、D点と同様のY信号が発生する。
【0018】静止領域および動き領域のそれぞれの処理
を受けたY信号が混合回路17で混合され、混合回路1
7の出力がフレーム,ラインオフセットサブサンプリン
グ回路31に供給される。この回路31の出力(E点)
では、フレーム間およびライン間で水平方向に1画素の
オフセットを持つようにサンプリングされた出力信号が
発生する。
【0019】図3は、この発明を適用できるMUSEデ
コーダの一部を示す。受信されベースバンド信号に変換
され、ディジタル信号に変換されたMUSE信号がフレ
ーム間内挿回路41、フィールド間内挿回路42および
動き部分検出回路43にそれぞれ供給される。動き部分
検出回路43によって、動き領域を検出し、動き領域と
静止領域との処理がそれぞれなされた信号の混合比が制
御される。
【0020】すなわち、静止領域は、フレーム間内挿回
路41により1フレーム前の画像データを使用したフレ
ーム間内挿がなされる。但し、カメラのパニングのよう
に、画像の全体が動く時には、コントロール信号として
伝送される動きベクトルに応じて1フレーム前の画像を
動かして重ね合わせる処理がなされる。フレーム間内挿
回路41の出力信号がローパスフィルタ44、サンプリ
ング周波数変換回路(32.4MHzから48.6MH
zへ)45、フィールドオフセットサブサンプリング回
路46およびフィールド間内挿回路47を介して混合回
路48に供給される。サブサンプリング回路46から
は、24.3MHzのサンプリング周波数の信号が得ら
れる。
【0021】動き領域は、フィールド内内挿回路42に
よって、空間的内挿がなされる。内挿回路42に対し
て、32.4MHzから48.6MHzへのサンプリン
グ周波数変換回路49が接続され、その出力信号が混合
回路48に供給される。この混合回路48の混合比は、
動き部分検出回路43の出力信号により制御される。混
合回路48の出力信号が図示しないが、TCIデコーダ
に供給され、Y、Pr、Pbの各信号に分離される。さ
らに、D/A変換され、逆マトリクス演算され、ガンマ
補正がされてからR、G、B信号が得られる。
【0022】上述のデコーダの処理を図4のサンプリン
グパターンを参照して概略的に説明する。入力信号(E
点)のサンプリング状態は、上述のエンコーダの出力
(E点)と同一である。静止領域がフレーム間内挿回路
4を介され、その出力(F点)で間引き画素が内挿され
たビデオ信号が生じる。サンプリング周波数変換回路4
5(G点)では、サンプリング周波数が48.6MHz
に変換されたビデオ信号が現れる。
【0023】フィールドオフセットサブサンプリング回
路46の出力(H点)では、フィールド毎に1画素ずれ
たオフセットサンプリングがなされた信号が発生する。
次のフィールド間内挿回路47の出力(I点)に画素が
内挿された信号が生じる。これが混合回路48に供給さ
れる。
【0024】動き領域の処理のためのフィールド内内挿
回路42の出力(f点)にフィールド内の画素により内
挿されたビデオ信号が発生する。サンプリング周波数変
換回路49によって、その出力(h点)には、48.6
MHzのサンプリング周波数のビデオ信号が発生する。
これが混合回路48に供給される。
【0025】さて、上述のMUSE方式では、静止領域
に関して2回のサブサンプリングがなされ、2回の補間
がなされ、また、動き領域に関しては、1回のサブサン
プリングと補間がなされる。これらの補間のために、従
来では、フィルタを使用していたが、その結果、最初に
述べたように、斜め方向の解像度が失われる問題があっ
た。この問題点を解決するのがこの発明であり、従っ
て、この発明は、上述のMUSEデコーダにおけるフレ
ーム間内挿回路41、フィールド内内挿回路42および
フィールド間内挿回路47の何れに対しても適用でき
る。
【0026】一例として、動き領域のためのフィールド
内内挿回路42に対してこの発明を適用した一実施例を
図5に示す。図5において、51は、オフセットサブサ
ンプリングされたディジタル画像信号の入力端子であ
る。52は、入力信号をブロック構造の信号に変換する
ための時系列変換回路である。
【0027】時系列変換回路52の出力信号が補間演算
回路53およびクラス分類回路55に供給される。補間
演算回路53には、後述のように予め学習により獲得さ
れた代表値が格納されているメモリ54が接続されてい
る。この代表値は、間引き画素の補間値を正確に推定す
るための値である。
【0028】クラス分類回路55からクラスコードcが
発生する。補間の対象である、注目画素を含むブロック
のブロックの2次元的なレベル分布のパターン、すなわ
ち、クラスが決定される。このクラスコードcがこのク
ラスを指示する。
【0029】クラスコードcがメモリ54にアドレスと
して供給され、そのクラスと対応する代表値がメモリ5
4から読出される。メモリ54からの代表値によって、
注目画素の補間値が形成される。補間演算回路53から
出力端子56に間引き画素の補間値が出力される。ここ
で、代表値は、補間対象の注目画素の周辺の複数の画素
からなるブロックの基準値baseとダイナミックレンジD
Rとで正規化された値g(c)である。従って、補間演
算回路53では、下記の演算によって、補間値y´が生
成される。 y´=DR×g(c)+base (1)
【0030】クラス分類は、図7に示すように、注目画
素(補間画素)xの周囲の同一フィールド内の4個の参
照画素(そのレベルをa、b、c、dとする)のレベル
分布に基づいて行われる。この例では、クラス分類用の
参照画素を含む3×3のブロックが代表値を決定するた
めのブロックとしても設定される。クラス分類回路55
は、図8に示すように、参照画素の平均値Avを計算
し、次に、参照画素の各値と平均値Avとを比較し、比
較結果に応じたクラスコードcを発生する。図8の例で
は、(a<Av,b≧Av,c<Av,d≧Av)の比
較結果に基づいて、(0101)のクラスコードcが形
成される。
【0031】クラス分類回路55の他の例は、ADRC
(Adaptive Dynamic Range Coding)である。ADRC
は、画像の局所的な相関を利用してレベル方向の冗長度
を適応的に除去するものである。より具体的には、1ビ
ットADRCを使用できる。すなわち、上述の参照画素
を含むブロックの最大値および最小値が検出され、最大
値および最小値の差であるダイナミックレンジが検出さ
れ、参照画素の値がダイナミックレンジで割算され、そ
の商が0.5と比較され、0.5以上のものが`1' 、そ
れより小さいものが`0' に符号化される。前フレームお
よび後フレームに含まれる画素のような、時間方向の参
照画素を使用しても良い。
【0032】1ビット以外のビット数の出力を発生する
ADRCを採用しても良い。ADRCに限らず、DPC
M(Differential pulse code modulation)、BTC(Blo
ck Trancation Coding) 等の圧縮符号化のエンコーダを
クラス分類回路55として使用することができる。さら
に、クラス分けのために、参照画素の値をそのまま使用
することも可能である。また、情報圧縮のために、VQ
(ベクトル量子化)も使用できる。
【0033】上述のメモリ54には、予め学習により作
成された代表値が格納されている。図6は、学習時のハ
ードウエアの一例を示す。61で示す入力端子から学習
用の高解像度ディジタル画像信号が供給される。この入
力信号としては、異なる絵柄の静止画像信号を使用でき
る。
【0034】入力ディジタル画像信号がMUSEのエン
コーダにおけるのと同様に、2次元サブサンプルフィル
タ62を介してフレーム,ラインオフセットサブサンプ
リング回路63に供給される。この回路63の出力が時
系列変換回路64に供給され、上述のように、複数の参
照画素のデータが同時化される。時系列変換回路64の
出力信号がクラス分類回路65に供給される。クラス分
類回路65は、クラス分類回路55と同一のクラスコー
ドcを発生する。このクラスコードcが度数メモリ66
およびデータメモリ67に対してアドレスとして供給さ
れる。これらのメモリ66、67は、学習開始時の初期
状態では、クリアされている。
【0035】また、時系列変換回路63の出力信号がダ
イナミックレンジ検出回路68に供給され、処理の単位
のブロックのダイナミックレンジDRが検出される。こ
の検出回路68では、ブロックの最小値MINも検出さ
れる。最小値MINが減算回路69に供給され、各画素
の値から最小値MINが除去される。MINは、ブロッ
クの基準値の一例である。基準値としては、注目画素に
近い位置のサンプリング点の画素レベル、ブロック内の
画素レベルの平均値等を採用できる。この基準値をbase
と称する。基準値baseは、ブロック内の画素のレベル分
布にとっては、共通成分、すなわち、冗長成分であり、
基準値baseを除去することにより、レベル方向の冗長度
を除去できる。
【0036】減算回路69の出力信号およびダイナミッ
クレンジDRが正規化回路70に供給される。正規化回
路70では、入力値をyとすると、(y−base)/DR
の演算により入力データが正規化される。この正規化の
処理によって、画素の相対的レベルに注目することがで
き、従って、レベル方向の冗長度を除くことができる。
正規化回路70の出力信号が加算回路71を介して割算
器73に被除数として供給され、割算器73の出力信号
(割算の商)がデータメモリ67の入力データとされ
る。
【0037】度数メモリ66の読出し出力が乗算器72
および+1回路74に供給される。+1回路74の出力
が度数メモリ66のデータ入力とされ、また、割算器7
3に除数として供給される。度数メモリ66およびデー
タメモリ67は、クラスコードcでアドレスが指定され
ると、そのアドレスの内容が読出され、また、そのアド
レスに対して、+1回路74からの度数および割算器7
3からのデータがそれぞれ書込まれる。+1回路74に
よって、度数メモリ66の各アドレスには、累積度数が
記憶される。
【0038】図6の構成において、あるクラスコードc
が発生すると、そのクラスの累積度数n(c)と代表値
g(c)とが度数メモリ66およびデータメモリ67か
らそれぞれ読出され、乗算器72で乗算される。従っ
て、乗算器72からは、累積代表値が発生する。この累
積代表値と正規化回路70からの現在の代表値とが加算
回路71で加算される。加算結果が割算器73に供給さ
れ、現在の代表値を考慮した代表値が形成され、これが
データメモリ67に書込まれる。
【0039】すなわち、データメモリ67に書込まれる
代表値g(c)´は、次の式(2)で算出されたもので
ある。 g(c)´={(y−base)/DR+n(c)×g(c)}/n(c)+1 (2)
【0040】この処理を入力される学習データに関して
繰り返すことにより、代表値の精度を高めることができ
る。入力画素データyから基準値baseを減算し、さら
に、ダイナミックレンジDRにより正規化しているの
で、代表値のレベル方向の冗長度が少なくなる。その結
果、メモリ等の構成要素の規模が大きくなることを防止
することができる。データメモリ67に格納された代表
値が図5中のメモリ54に格納され、補間値の作成(式
(1)参照)のために使用される。
【0041】また、データメモリ67内に、代表値の累
積値を格納することも可能である。この場合では、乗算
器72を省略できる。さらに、検出されたダイナミック
レンジDRが比較器75に供給され、しきい値Thと比
較される。比較器75からは、ダイナミックレンジDR
としきい値Thとの大小関係に応じた制御信号Scが発
生する。この制御信号Scが度数メモリ66およびデー
タメモリ67の制御に使用される。
【0042】すなわち、検出されたダイナミックレンジ
DRがしきい値Thより小さい時には、制御信号Scに
よって、度数メモリ66およびデータメモリ67の読出
し動作および書込み動作が禁止される。これは、ダイナ
ミックレンジDRが小さいブロックに関しては、ノイズ
による影響が大きいので、学習対象からそのようなブロ
ックのデータを除外するための処理である。制御信号S
cによって、メモリを制御するのに限らず、クラスコー
ド分類回路65を制御して、例えば存在しないクラスコ
ードを発生することによって、実質的に上述と同様の処
理を行なっても良い。
【0043】図6は、学習のためのハードウエア構成を
示しているが、図9のフローチャートに示すように、ソ
フトウェア処理で学習を行うこともできる。ステップ8
1から学習処理の制御が開始され、ステップ82の学習
データ形成では、既知の画像に対応した学習データが形
成される。具体的には、上述したように、図7に示すよ
うに、注目補間画素の実データとその周囲の画素a〜d
のデータを一組の学習データとする。また、このステッ
プ82では、ブロックのダイナミックレンジDRが所定
のしきい値よりも小さいものは、学習データとして扱わ
ない処理もなされる。ステップ83のデータ終了では、
入力された全データ例えば1フレームのデータの処理が
終了していれば、ステップ86の代表値決定へ、終了し
ていなければ、ステップ84のクラス決定へ制御が移
る。
【0044】ステップ84のクラス決定では、入力され
た学習データのクラス分類がなされる。これは、上述の
ように、平均値との比較結果に応じたクラスコードの生
成、または、ADRC、DPCM等によって、情報量が
圧縮された参照画素のデータに基づくクラスコードの生
成である。ステップ85の正規化では、ブロック内の基
準値baseの除去とダイナミックレンジDRによる正規化
の処理がなされる。
【0045】ステップ83のデータ終了から全データの
処理が終了後、制御がステップ86に移り、ステップ8
6の代表値決定では、過去の累積値と現在の正規化され
た値とを加算し、累積度数でこの加算結果を除算するこ
とで、代表値が決定される。この代表値がステップ87
において、メモリにストアされ、ステップ88で学習処
理の制御が終了する。
【0046】以上の一実施例では、学習により決定され
る代表値は、ブロックの基準値baseを除去した値をダイ
ナミックレンジDRで正規化したものであった。これに
限らず、線形1次結合の係数を学習により決定し、メモ
リに格納するようにしても良い。以下に、この係数を使
用するこの発明の他の実施例について説明する。間引き
画素を補間するための図5の構成は、メモリ54中に係
数が格納されていることを除けば、他の実施例でも同様
である。従って、学習によって係数の決定する処理につ
いて以下に説明する。
【0047】図10は、学習をソフトウェア処理で行う
時のその動作を示すフローチャートである。ステップ9
1から学習処理の制御が開始され、ステップ92の学習
データ形成では、既知の画像に対応した学習データが形
成される。具体的には、上述したように、図7の画素の
配列を使用できる。ここでも、ダイナミックレンジDR
がしきい値よりも小さいものは、学習データとして扱わ
ない制御がなされる。ステップ93のデータ終了では、
入力された全データ例えば1フレームのデータの処理が
終了していれば、ステップ96の予測係数決定へ、終了
していなければ、ステップ94のクラス決定へ制御が移
る。
【0048】ステップ94のクラス決定は、上述の一実
施例と同様のステップである。ステップ95の正規方程
式加算では、後述する式(10)の正規方程式が作成さ
れる。全データの処理が終了後、ステップ93のデータ
終了から制御がステップ96に移る。このステップ96
の予測係数決定では、この正規方程式を行列解法を用い
て解いて、予測係数を決める。ステップ97の予測係数
ストアで、予測係数をメモリにストアし、ステップ98
で学習処理の制御が終了する。
【0049】図10中のステップ95(正規方程式生
成)およびステップ96(予測係数決定)の処理をより
詳細に説明する。注目画素の真値をyとし、その推定値
をy´とし、その周囲の画素の値をx1 〜xn としたと
き、クラス毎に係数w1 〜wnによるnタップの線形1
次結合 y´=w11 +w22 +‥‥+wn n (3) を設定する。学習前はwi が未定係数である。
【0050】上述のように、学習はクラス毎になされ、
データ数がmの場合、式(4)に従って、 yj ´=w1j1+w2j2+‥‥+wn jn (4) (但し、j=1,2,‥‥m)
【0051】m>nの場合、w1 〜wn は一意には決ま
らないので、誤差ベクトルEの要素をそれぞれの学習デ
ータxj1,xj2,‥‥xjn,yj における予測誤差をe
j として、次の式(5)のごとく定義する。 ej =yj −(w1j1+w2j2+‥‥+wn jn) (5) (但し、j=1,2,‥‥m)次に、次の式(6)を最
小にする係数を求め、最小二乗法における最適な予測係
数w1 ,w2 ,‥‥,wn を決定する。
【0052】
【数1】
【0053】すなわち、式(6)のwi による偏微分係
数を求めると、次の式(7)のごとくになる。式(7)
で(i=1,2,・・・,n)である。
【0054】
【数2】
【0055】式(6)を0にするように各wi を決めれ
ばよいから、
【0056】
【数3】
【0057】として、行列を用いると、
【0058】
【数4】
【0059】となる。この方程式は一般に正規方程式と
呼ばれている。正規方程式は、丁度、未知数がn個だけ
ある連立方程式である。これにより最確値たる各未定係
数w1 ,w2 ,‥‥,wn を求めることができる。具体
的には、一般的に式(10)の左辺の行列は、正定値対
称なので、コレスキー法という手法により式(10)の
連立方程式を解くことができ、未定係数wi が求まり、
クラスコードをアドレスとして、この係数wi をメモリ
に格納しておく。
【0060】
【発明の効果】この発明は、予め学習によって決定され
た正確な値で補間することができ、斜め方向の解像度を
復元できる。然も、この発明は、ダイナミックレンジD
Rで正規化された値を代表値としているので、レベルそ
のものを代表値とするのと比して、メモリの容量の削
減、ハードウエアの小規模化を達成できる。また、学習
時に、アクティビィティーが低いデータを学習対象から
除外しているので、精度の高い代表値を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MUSE方式のエンコーダの部分的なブロック
図である。
【図2】MUSE方式のエンコーダのサブサンプリング
を説明するための略線図である。
【図3】この発明を適用できるMUSE方式のデコーダ
の部分的なブロック図である。
【図4】MUSE方式のデコーダの補間処理を説明する
ための略線図である。
【図5】この発明をサブサンプリング信号の補間装置に
対して適用した一実施例のブロック図である。
【図6】この発明における代表値を決定するするための
学習時の構成の一例のブロック図である。
【図7】クラス分類に使用する画素の配列の一例の略線
図である。
【図8】クラス分類の一例を示す略線図である。
【図9】代表値を決定するするための学習をソフトウェ
ア処理で行う時のフローチャートである。
【図10】代表値としての係数を求めるための学習をソ
フトウェア処理で行う時のフローチャートである。
【符号の説明】
41 フレーム間内挿回路 42 フィールド内内挿回路 47 フィールド間内挿回路 53 補間演算回路 54 代表値が格納されたメモリ 55 クラス分類回路 66 度数メモリ 67 データメモリ 68 ダイナミックレンジ検出回路 70 正規化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 邦雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サブサンプリングにより伝送情報量が圧
    縮されたディジタル高解像度ビデオ信号を受け取り、間
    引かれた画素を補間するための高解像度ビデオ信号の補
    間装置において、 補間対象としての注目画素の空間的および/または時間
    的に近傍の複数の参照画素に基づいて、上記注目画素の
    クラスを決定するためのクラス分類手段と、 上記間引かれた画素の補間値を生成するために、予め学
    習により獲得された上記クラス毎の代表値が格納された
    メモリ手段と、 上記メモリ手段と結合され、上記代表値に基づいて補間
    値を生成する補間値生成手段とを備え、 上記学習時に、上記注目画素を含む複数の画素からなる
    ブロックを形成し、 上記ブロック内のダイナミックレンジによって、上記注
    目画素の値から上記ブロックの基準値を減算した値を正
    規化し、 上記正規化された値の累積値を累積度数で除した値を上
    記代表値として上記メモリ手段に格納するようにした圧
    縮高解像度ビデオ信号の補間装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧縮高解像度ビデオ信
    号の補間装置において、 上記学習時に、アクティビィティーが低い領域のデータ
    を学習対象から除外するようにした圧縮高解像度ビデオ
    信号の補間装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の圧縮高解像度ビデオ信
    号の補間装置において、 上記クラス分類手段は、参照画素の値をそのまま使用す
    るようにした圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の圧縮高解像度ビデオ信
    号の補間装置において、 上記クラス分類手段は、参照画素をADRC符号化する
    ことによってそのビット数が圧縮されたものを使用する
    ようにした圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の圧縮高解像度ビデオ信
    号の補間装置において、 上記クラス分類手段は、参照画素をDPCM符号化する
    ことによってそのビット数が圧縮されたものを使用する
    ようにした圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の圧縮高解像度ビデオ信
    号の補間装置において、 上記クラス分類手段は、参照画素をBTC符号化するこ
    とによってそのビット数が圧縮されたものを使用するよ
    うにした圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置。
JP5237120A 1993-08-11 1993-08-11 圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置 Pending JPH0759060A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5237120A JPH0759060A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5237120A JPH0759060A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0759060A true JPH0759060A (ja) 1995-03-03

Family

ID=17010713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5237120A Pending JPH0759060A (ja) 1993-08-11 1993-08-11 圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0759060A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3271108B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置および方法
JP3864444B2 (ja) 画像信号処理装置および方法
JP3271101B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JP3348318B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JPH0846934A (ja) ディジタル画像信号の処理装置
JP3946781B2 (ja) 画像情報変換装置及び方法
JPS6348088A (ja) ディジタル画像信号の補間装置及び補間方法
JP3470373B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置および方法
JP3723995B2 (ja) 画像情報変換装置および方法
JP3371159B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JP3362463B2 (ja) フレーム補間装置
JPH0363275B2 (ja)
JP3867697B2 (ja) 画像信号生成装置および生成方法
JP3906770B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および方法
JPH0759060A (ja) 圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置
JP3480015B2 (ja) 画像データの生成装置および生成方法
JP3271109B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JP3831960B2 (ja) 圧縮高解像度ビデオ信号の補間装置および補間方法
JP3746305B2 (ja) 画像信号生成装置および方法、並びにディジタル画像信号処理装置および方法
JP3617080B2 (ja) 信号処理装置及び信号処理方法
JP3480461B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JP3906832B2 (ja) 画像信号処理装置および処理方法
JP2832949B2 (ja) 高能率符号の復号装置
JP3470380B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置および方法
JP3709570B2 (ja) ディジタル画像信号の処理装置および処理方法