JPH0757987A - X線露光方法と装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

X線露光方法と装置、並びにデバイス製造方法

Info

Publication number
JPH0757987A
JPH0757987A JP5161789A JP16178993A JPH0757987A JP H0757987 A JPH0757987 A JP H0757987A JP 5161789 A JP5161789 A JP 5161789A JP 16178993 A JP16178993 A JP 16178993A JP H0757987 A JPH0757987 A JP H0757987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
ray
intensity distribution
mirror
distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5161789A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Watanabe
豊 渡辺
Yoshiaki Fukuda
恵明 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5161789A priority Critical patent/JPH0757987A/ja
Priority to EP93307186A priority patent/EP0588579B1/en
Priority to DE69322345T priority patent/DE69322345T2/de
Publication of JPH0757987A publication Critical patent/JPH0757987A/ja
Priority to US08/678,784 priority patent/US5606586A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/70075Homogenization of illumination intensity in the mask plane by using an integrator, e.g. fly's eye lens, facet mirror or glass rod, by using a diffusing optical element or by beam deflection
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/702Reflective illumination, i.e. reflective optical elements other than folding mirrors, e.g. extreme ultraviolet [EUV] illumination systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光量むらを発生させる原因となる発光点、
少なくとも1枚のミラー、マスクおよびウェハの相対的
位置ずれや蓄積電流値の減少にともなう電子ビームのプ
ロファイル変化の量を正確に測定することなしに、露光
量強度分布を、露光量むらが許容される精度で、かつ短
時間で測定する。 【構成】 予め、ウェハステージ9上に設置されたX線
検出器10により露光領域内のX線強度分布を計測する
と同時に露光量強度分布を測定し、その比例係数を露光
量域内の位置の関数として求める。次に、露光時におい
てX線強度分布を測定し、該露光量域内の位置の関数と
して求まっている比例係数と該露光時において測定され
たX線強度分布の積により露光量強度分布を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シンクロトロン放射光
発生装置(SR発生装置)を光源として用いたX線露光
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】SR発生装置はX線露光装置用の光源と
して、現状においては、強度が強くスループットの点に
おいて匹敵するもののない光源である。また、その光源
から発せられるSR光は、波長数十pmのX線から赤外
線までの連続したスペクトルを有している。X線露光装
置においては、光源から発したSR光は、少なくとも1
枚のミラーにより反射された後、真空隔壁としてのBe
窓を透過、マスクにより反射あるいは透過した後、レジ
ストに吸収される。数nmより長波長のSR光はBe窓
に吸収あるいは反射され、また、ほぼ0.5nmより短
波長のSR光はミラーから反射されないため、レジスト
に吸収され、レジストを露光するSR光はほぼ1nm近
傍の波長となる。より厳密に言うと、光源から発せられ
た光はSR軌道面となす角度によってスペクトル分布が
異なっており、また、ミラーへの入射角および波長によ
って反射率も異なっているため、露光領域内の各点に到
達するSR光は、スペクトル分布が異なっている。
【0003】レジストを露光するのに基準となるエネル
ギーは、レジストに照射された単位面積あたりのエネル
ギーではなく、レジストに吸収された単位体積あたりの
エネルギーである。1nm近傍の軟X線(以後軟X線も
X線と呼ぶ)は、波長が若干変化してもレジストに照射
された単位面積あたりのX線のエネルギーとレジストに
吸収されたX線の単位体積あたりのエネルギーの比は大
きく変化するため、露光量域内においてレジストに照射
されたX線のエネルギー分布を測定してもレジストを露
光する露光量強度分布を測定したことにならない。更
に、X線強度を測定する検出器も波長が異なることによ
り感度が異なり(これを分光感度が異なると言う)、X
線検出器により測定されたX線強度分布は、レジストに
照射された単位面積あたりのX線強度分布とも一般的に
は異なることとなる。
【0004】(特開平3−94417号公報)は上記の
理由から、X線検出器を用いて露光量強度分布を算出す
ることは困難と言う立場で、経験的に、X線検出器の出
力を用いて最適の露光領域を設定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】露光量強度分布とは、
露光量強度の露光領域内の分布であって、露光量強度と
はその点において適正な露光を行うために要する時間に
反比例する量である。露光量強度は、レジストに吸収さ
れた単位体積あたりのエネルギーに比例していると考え
られる。レジストの種類が変わったとき、露光量強度分
布は変わることがある。また、同一のレジストにおいて
もその厚さが変わったとき露光量強度分布は変わること
がある。露光量強度分布の測定は、固定されたプロセス
条件の下で露光領域内を一定時間露光しその露光領域内
の各点でレジスト残膜率を測定する方法、レジストの線
幅のマスクの線幅に対する精度を測定する方法、レジス
トプロファイルを測定する方法等により行われる。露光
量とは、その点における露光強度と露光を行った時間の
積によって定義され、その露光を行った時間が適正な露
光を行うために要する時間と一致するとき適正露光量と
呼ぶ。露光量むらとは露光量が適正露光量からはずれて
いること、あるいはそのはずれている量をいい、露光量
強度、露光時間の変動により発生する。X線露光装置に
おいては、許容される露光量むらは2%程度である。こ
の内、露光量強度の測定に許容される誤差は0.5%程
度である。
【0006】露光量強度分布を測定する方法は、上記の
様に実際に露光を行うことにより初めて求めることがで
きるが、問題なのは、発光点、少なくとも1枚のミラ
ー、マスクおよびウェハの相対的な位置変動により、露
光量強度分布が変動することである。また、SR発生装
置の蓄積電流値の変化にともないSR発生装置の電子ビ
ームのσy,σy′が変化することによる露光量強度分
布の変動も起きる。実際にそれらの変動にともない、そ
の都度露光により露光量強度分布を求めることは煩雑で
あるばかりでなく、多種にわたるその変動を特定するこ
とも困難であり、露光において、露光量むらに起因する
歩留まりの低下が発生する。そのため、露光量強度分布
を露光量むらが許容される精度で、かつ短時間で測定す
る方法が必要となる。
【0007】本発明の目的は、露光量むらを発生させる
原因となる発光点、少なくとも1枚のミラー、マスクお
よびウェハの相対的位置ずれや蓄積電流値の減少にとも
なう電子ビームのプロファイル変化の量を正確に測定す
ることなしに露光量強度分布を、露光量むらが許容され
る精度で、かつ短時間で測定することができる、X線露
光装置およびX線露光方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のX線露光方法
は、露光領域内におけるX線強度分布と露光量分布との
対応を求め、露光時にモニターされたX線強度と前記対
応とに基づいて、前記露光領域内の各位置へのX線照射
量を制御する。
【0009】また、本発明のX線露光装置は、露光領域
内におけるX線強度分布と露光量分布との対応を記憶す
る手段と、露光時にX線強度をモニターする手段と、該
モニターされたX線強度と前記対応とに基づいて、前記
露光領域内の各位置へのX線照射量を制御する手段とを
有する。
【0010】
【作用】露光領域内の各点の適正な露光時間は、露光量
強度分布に反比例したものとして求まる。各点の露光時
間を設定する方法としては、露光領域内の露光光を遮断
するシャッターを設置し、そのシャッターの速度を制御
する方法、露光領域内へ露光光を照射するためのミラー
を振動させ、そのミラーを振動させる速度を制御する方
法等が用いられる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (実施例1)図1は本発明の第1の実施例のX線露光装
置の構成図である。X線源としてのSR発生装置1から
放射されたSR光2は、発光点から3mの位置に設置さ
れたR=56.7mのSiC製のシリンドリカルミラー
(凸面ミラー)3に、ほぼ斜入射角15mradで入射
する。ミラー3が凸面形状をしているのはSR発生装置
1から放射されたシート状のSR光2を拡大するための
ものであるため、曲率はSR発生装置1から遠ざかる方
向についている。ミラー3で反射されたSR光4は、X
線透過膜上にX線吸収体からなる所望のパターンが形成
されている原版としての透過型マスク7を透過後、所望
のパターン形状となり、感光材としてのレジストが塗布
してある基板(ウェハ)8に照射される。マスク7の上
流側には露光領域の全面にわたり露光時間を制御するた
めのシャッター5が設置されている。シャッター5はシ
ャッター制御ユニット11により制御されるシャッター
駆動ユニット6により駆動される。ウェハステージ11
上にはX線検出器10が設置されている。X線検出器1
0の受光部には0.7mmφのピンホールが設置されて
いる。図中には無視されているが、Be製の12μm厚
さの薄膜がミラー3より下流、シャッター5より上流に
位置し、その薄膜より上流側は超高真空、下流側は減圧
Heとなっている。
【0012】レジストの残膜率から露光量強度分布を求
める方法は、一般的に良く知られているので簡単に述べ
ておく。露光量を変える以外は条件を一定にして露光を
行う時、ネガレジストにおいてはその残膜率は露光量の
関数となる。逆に、露光量も残膜率の関数となる。従っ
て、一定の蓄積電流値および露光領域内の一定の場所に
おいて露光時間のみ変化させて数回露光を行い、その
後、現像し残膜率を求めることにより、残膜率と露光時
間の関数が求まる。仮に残膜率90%を最適露光とすれ
ば、そのときの露光時間に対応する露光量が最適露光量
となる。したがって、ある蓄積電流値において一定時間
だけ露光領域全面を露光光により照射し、その後レジス
トを現像し残膜率を求めることにより、露光領域全面に
おいて最適露光量に対しての割合として露光量分布が求
まる。求まった露光量を露光時間で割れば露光量強度分
布が求まる。もちろん、この時ポジレジストを用いて
も、残った膜の厚さが露光量の関数となることを用いれ
ば成立することは言うまでもないし、露光領域全面を一
定の時間とせずとも、既知の時間露光すれば良いことも
言うまでもない。
【0013】図2は、mW/cm2 という単位に換算し
た露光量強度分布(実線)とウェハステージ9上に設置
されたX線検出器10の出力(点線)を示す。露光量強
度分布は単位体積、単位時間あたりのエネルギーであ
る。本実施例においてはレジストの厚さが1μmであ
り、単位体積あたりのレジスト(1μm厚)に吸収され
るという意味でmW/cm2 /μmの代わりにmW/c
2 という単位で表した。この図から明らかなように、
X線検出器10の出力の形状は露光量強度分布と大きく
異なり、このまま、X線検出器10の出力を露光量強度
分布と見なせないのは明かである。
【0014】X線露光において、発光点、少なくとも1
枚のミラーおよびマスク、ウェハの相対的位置ずれは露
光量むらを発生させる。図3に、ミラー3がy方向(ミ
ラー面の法線方向、SR軌道面の法線と15mradの
傾きをもつ)にそれぞれ10μm,50μmだけ位置を
変化したときのレジスト残膜率から求まる露光量強度分
布を示す。実線は位置変化がないとき、細かい点線が1
0μm、粗い点線が50μm位置変化したときの露光量
強度分布である。10μmの位置変化で最大約0.4
%,50μmの位置変化で最大約2%の露光量強度の変
化が起きている。そのため、露光量強度分布を測定する
手段がないとき、それぞれ、0.4%,2%の露光むら
が発生し、歩留まりが低下することとなる。一方、ある
位置変化が発生したとき、すべての場合においてレジス
ト残膜率から露光量強度分布を求めることは、変化する
要因が多く、かつその変化量も様々であるため、現実的
ではない。
【0015】露光量域内の露光量強度分布とX線検出器
10の出力は、本実施例においてはSR軌道面に垂直な
方向(y方向)に略1次元の強度分布を持つ。ある条件
における露光量強度分布をD0(y)、X線検出器10
の出力をO0(y)、その比例係数をA(y)とする
と、比例係数A(y)は(1)式 A(y)=D0(y)/O0(y) …(1) により求まる。図4に求まった比例係数A(y)を示
す。なお、この比例係数A(y)はミラー3の位置変化
がないときの条件で求めた。図5にミラー3がy方向に
10μm位置変化を起こしたときの露光量強度分布とX
線検出器10の出力、図6にミラー3がy方向に50μ
m位置変化を起こしたときの露光量強度分布とX線検出
器10の出力を示す。これらの、(1)式で比例係数A
(y)を求めた条件とは異なる条件における露光量強度
分布をD1(y)、X線検出器10の出力をO1(y)
とする。次に、(2)式で示されるように比例係数A
(y)と出力O1(y)の積によりD1′(y)を定義
する。
【0016】 D1′(y)=A(y)*O1(y) …(2) D1′(y)は露光量強度分布D1(y)とは異なる
が、予めある1つの条件で求めた比例係数A(y)と露
光時におけるX線検出器10の出力O1(y)から求ま
ることから、露光を行いレジスト残膜率から求める露光
量強度分布D1(y)とは比較にならないぐらいに、短
時間でかつ容易に求めることができる。
【0017】図7にミラー3がy方向に10μm位置変
化した時の露光量強度分布D1(y)およびD1′
(y)を示す。D1(y)とD1′(y)の誤差は、露
光量域全域にわたり0.04%の誤差となっている。図
8にミラー3がy方向に50μm位置変化した時の露光
量強度分布D1(y)およびD1′(y)を示す。D1
(y)とD1′(y)の誤差は、露光量域全域にわたり
0.2%の誤差となっている。同様に、ミラー3がy方
向に未知の量だけ位置が変化したとしても、X線検出器
10により出力O1(y)を測定し比例係数A(y)と
の積をとることにより、ミラー3の位置変化量が解らな
くとも、露光量強度分布が露光量むらが許容される精度
で求めることができる。
【0018】図9に、ミラー3がx軸(SR軌道面内で
SR光2の出射方向に垂直な方向)の回りに、10μr
ad,50μradだけ回転したときのレジスト残膜率
から求まる露光量強度分布を示す。実線は位置変化がな
いとき、細かい点線が10μrad、粗い点線が50μ
rad回転したときの露光量強度分布である。10μr
adの回転で最大約0.3%,50μradの回転で最
大約1.7%の露光量強度分布の変化が起きている。そ
のため、露光量強度分布を測定する手段がないとき、そ
れぞれ、0.3%,1.7%の露光むらが発生する。図
10にミラー3が10μrad回転したときの露光量強
度分布とX線検出器10の出力、図11にミラー3が5
0μrad回転したときの露光量強度分布とX線検出器
10の出力を示す。
【0019】ミラー3が10μrad回転した時に得ら
れたX線検出器10の出力に、図4で示される比例係数
A(y)をかけて求めた露光量強度分布D1′(y)を
点線で、10μrad回転した時の露光量強度分布D1
(y)を実線で図12に示す。ミラー3が50μrad
回転した時に得られたX線検出器10の出力に比例係数
A(y)をかけて求めた露光量強度分布D1′(y)を
点線で、50μrad回転した時の露光量強度分布D1
(y)を実線で図13に示す。図12においては露光量
域全域において最大0.04%、図13においては最大
0.2%の誤差で露光量強度分布D1(y)とD1′
(y)は一致している。同様に、ミラー3がx軸の回り
に未知の量だけ回転したとしても、X線検出器10によ
り出力O1(y)を測定し比例係数A(y)との積をと
ることにより、ミラー3の姿勢変化量が解らなくとも、
露光量強度分布を露光量むらが許容される精度で求める
ことができる。
【0020】その後、露光領域内の各点において適正露
光時間を算出し、適正露光時間だけシャッター5が開放
となり露光光がレジストを露光するように、シャッター
5の露光領域内における速度をシャッター制御ユニット
11により決定する。ちなみに、露光領域内の各点にお
いて適正露光時間が与えられた時に、シャッター5の露
光領域内における速度を決定し、シャッター5を具体的
に駆動する方法は、特開平1−243519号公報に開
示されている。
【0021】本実施例においては比例係数A(y)をミ
ラー3の位置変化がないときの条件で求めたが、ミラー
3がy方向にある未知の量だけ位置変化している条件で
比例係数A(y)を求めても、あるいはx軸の回りにあ
る未知の量だけ回転している条件で比例係数A(y)を
求めても、露光量強度分布を求める精度にはほとんど影
響せず、本実施例はそのまま適用できる。また、ミラー
3の位置yあるいは姿勢ωxの変化以外においても、X
線検出器10の出力O1(y)を測定し比例係数A
(y)との積をとることによって、露光量むらが許容さ
れる精度で露光量強度分布を測定することができるし、
発光点あるいはマスク/ウェハの位置変化にも適用でき
ることは明かである。ミラー3がy軸あるいはz軸の回
りに回転したときX線強度分布も露光量強度分布も2次
元的な分布となる。この時も、(3)式 D1′(x,y)=A(y)*O1(x,y) …(3) により露光量強度分布を求めることができる。 (実施例2)SR発生装置1の電子ビームの形状および
速度の角度成分はともにガウス分布あるいはほぼガウス
分布をしている。SR発生装置1の電子ビーム中の電子
のSR軌道面に垂直な方向の位置をy、電子の速度のS
R軌道面に垂直な方向の角度成分y′とし、それらの変
数の標準偏差をσy,σy′とする。SR発生装置1は
蓄積電流値が時間とともにほぼ指数関数的に減衰してい
く光源であるが、最近、σy,σy′が蓄積電流値にし
たがい変化していくことが解っている。図14に蓄積電
流値300mA(σy=0.8mm、σy′=0.3m
rad)と蓄積電流値200mA(σy=0.74m
m、σy′=0.26mrad)のときの露光量強度分
布を実線で示す。強度の大きい方が蓄積電流値300m
Aの時である。蓄積電流値300mAの時の露光量強度
分布を2/3倍したものを点線で示す。σy,σy′が
蓄積電流値にしたがって変化しているために、蓄積電流
値200mAの露光量強度分布は、蓄積電流値300m
Aの時の露光量強度分布を2/3倍したものと一致して
いない。したがって、各蓄積電流値において露光量むら
が許容される精度で露光量強度分布を求める必要があ
る。
【0022】図15に蓄積電流値300mAの時の露光
量強度分布とX線検出器10の出力の比A(y)を示
す。図16に蓄積電流値200mAの時の露光量強度分
布D1(y)を実線で、蓄積電流値200mAの時のX
線検出器10の出力O1(y)にA(y)をかけて得ら
れたD1′(y)を点線で示す。両者は露光領域の中心
近傍で0.4%程度の差があり、結局、X線検出器10
の出力とA(y)の積をとることにより露光量強度分布
を求めることにすると、0.4%の誤差で求まることに
なる。 (実施例3)図17は本発明の第3の実施例のX線露光
装置の構成図である。X線源としてのSR発生装置12
から放射されたSR光13は、発光点から3mの位置に
設置されたSi製の揺動する平面ミラー16に斜入射角
11〜19mradで入射し、シート状のSR光13は
拡大される。ミラーで反射されたSR光17は、X線透
過膜上にX線吸収体からなる所望のパターンが形成され
ている原版としての透過型マスク20を透過後、所望の
パターン形状となり、感光材としてのレジストが塗布し
てある基板(ウェハ)21に照射される。また、マスク
前面にはミラー16と同期して動く開口(Be窓18)
があり、Be製の12μm厚さの薄膜が真空隔壁とな
り、その薄膜より上流側は超高真空、下流側は減圧He
となるように取り付けてある。Be窓18は圧力差に対
して十分な強度を確保するために、y方向(SR軌道面
に対して垂直な方向)に10mmの幅となっており、ミ
ラー16の振動に従ってSR光17を遮らないようにミ
ラー16と同期して振動する。ミラー揺動によりSR光
17をウェハ21の露光領域に広げる時は、ウェハ基板
21上をある一定速度でシート状SR光17が揺動する
ときの露光量で露光量強度が定義される。即ち、そのよ
うに露光した後のレジスト残膜率あるいは線幅精度から
露光量強度が求まる。
【0023】SR発生装置12の設置されている部屋の
中において温度分布が生じたときなど、SR発生装置1
2の発光点から出射するSR光13が水平面と傾きを変
える(図17においてx軸の回りに回転する)ことがあ
る。図18にSR光13の出射方向がΔωx=0.05
mradおよび0.15mradだけ変化したときの露
光量強度分布を、変化していないときの露光量強度分布
とともに示す。強度の大きい方から変化していない時、
0.05mrad回転した時、0.15mrad回転し
た時の露光量強度分布である。なお、ミラー16の揺動
によりシート状のSR光17がウェハ基板21上で40
mm/secの一定速度で1回揺動することにより得ら
れる露光量を示してある。SR光13の出射方向が、そ
れぞれ0.05mrad,0.15mrad回転するこ
とにより、露光量強度分布が0.4%,2.7%変化す
る。したがって、この露光量強度分布の変化を測定でき
ないときそれぞれ0.4%,2.7%の露光むらが発生
することとなる。図19に、SR光13の出射方向がΔ
ωx=0.05mradおよび0.15mradだけ変
化したときのX線検出器23の出力を、変化していない
ときのX線検出器23の出力とともに示す。強度の大き
い方から変化していないとき、0.05mrad回転し
た時、0.15mrad回転した時のX線検出器23の
出力である。図20に、SR光13の出射方向が変化し
ていないときの露光量強度分布とX線検出器23の出力
の比A(y)を示す。図21にSR光13の出射方向が
Δωx=0.05mradだけ回転したときの露光量強
度分布と、X線検出器23の出力O1(y)と比例係数
A(y)との積D1′(y)を示す。露光領域(−15
mm〜15mm)内において両者は0.2%の精度で一
致している。図22にSR光13の出射方向がΔωx=
0.15mradだけ回転したときの露光量強度分布
と、X線検出器23の出力O1(y)と比例係数A
(y)との積D1′(y)を示す。露光領域内において
両者は0.5%の精度で一致している。本実施例におい
ては、位置変動がより大きい方がより効果的である。
【0024】ミラー揺動の時の露光量制御は、例えば、
1μmの厚さのレジストを露光するのに6mJ/cm2
の露光量が必要なとき(レジストの感度が60J/cm
3 のとき)、SR光13の出射方向が変化していないと
き、ウェハ基板21上で40mm/secの速度で揺動
して、露光量がy=0mmで3.47mW/cm2 であ
るから、y=0mmで40/(6/3.47)=23.
1(mm/sec)の速度となる様にミラー16をミラ
ー制御ユニット14を介してミラー駆動ユニット15に
より揺動すれば良い。一般に、あるyにおいてE(mW
/cm2 )のときそのyにおいて40/(6/E)(m
m/sec)の速度となるようにミラー16を揺動すれ
ば良い。 (実施例4)次に上記説明した露光装置を利用したデバ
イスの製造方法の実施例を説明する。図23は微小デバ
イス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、C
CD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造のフ
ローを示す。ステップ31(回路設計)ではデバイスの
回路設計を行なう。ステップ32(マスク製作)では設
計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ33(ウエハ製造)ではシリコン等の材料
を用いてウエハを製造する。ステップ34(ウエハプロ
セス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハ
を用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の
回路を形成する。次のステップ35(組み立て)は後工
程と呼ばれ、ステップ34によって作製されたウエハを
用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工
程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程
(チップ封入)等の工程を含む。ステップ36(検査)
ではステップ35で作製されたデバイスの動作確認テス
ト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経
てデバイスが完成し、これが出荷(ステップ37)され
る。
【0025】図24は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ41(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ42(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ43(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ44(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ4
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ46(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ47(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ48(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ49(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方
法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度のデバ
イスを高い生産性で製造することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、露
光量むらを発生させる原因となる発光点、少なくとも1
枚のミラー、マスクおよびウェハの相対的位置ずれや蓄
積電流値の減少にともなう電子ビームのプロファイル変
化の量を正確に測定することなしに露光量強度分布を、
露光量むらが許容される精度で、かつ短時間で測定する
ことができ、結果として、露光量むらを除去できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のX線露光装置の構成図
である。
【図2】露光量強度分布とウエハステージ9上に設置さ
れたX線検出器10の出力を示すグラフである。
【図3】ミラー3がy方向に位置を変化させたときの露
光量強度分布を示すグラフである。
【図4】露光量強度とX線検出器10の出力の比A
(y)を示すグラフである。
【図5】ミラー3がy方向に10μm位置変化を起こし
たときの露光量強度分布とX線検出器10の出力を示す
グラフである。
【図6】ミラー3がy方向に50μm位置変化を起こし
たときの露光量強度分布とX線検出器10の出力を示す
グラフである。
【図7】ミラー3がy方向に10μm位置変化した時の
露光量強度分布D1(y)およびD1′(y)を示すグ
ラフである。
【図8】ミラー3がy方向に50μm位置変化した時の
露光量強度分布D1(y)およびD1′(y)を示すグ
ラフである。
【図9】ミラー3がx軸の回りに、10μrad,50
μradだけ回転したときの露光量強度分布を示すグラ
フである。
【図10】ミラー3が10μrad回転したときの露光
量強度分布とX線検出器10の出力を示すグラフであ
る。
【図11】ミラー3が50μrad回転したときの露光
量強度分布とX線検出器10の出力を示すグラフであ
る。
【図12】ミラー3を10μradだけ回転させたとき
の露光量強度分布D1′(y)およびD1(y)を示す
グラフである。
【図13】ミラー3を50μradだけ回転させたとき
の露光量強度分布D1′(y)およびD1(y)を示す
グラフである。
【図14】蓄積電流値300mAと蓄積電流値200m
Aのときの露光量強度分布を示すグラフである。
【図15】蓄積電流値300mAの時の露光量強度分布
とX線検出器10の出力の比A(y)を示すグラフであ
る。
【図16】蓄積電流値200mAの時の露光量強度分布
D1(y)およびD1′(y)を点線で示すグラフであ
る。
【図17】本発明の第3の実施例のX線露光装置の構成
図である。
【図18】SR12の出射方向がΔωx=0.05mr
adおよび0.15mradだけ変化したときの露光量
強度分布を、変化していないときの露光量強度分布とと
もに示すグラフである。
【図19】SR12の出射方向がΔωx=0.05mr
adおよび0.15mradだけ変化したときのX線検
出器の出力を、変化していないときのX線検出器の出力
とともに示すグラフである。
【図20】SR12の出射方向が変化していないときの
露光量強度分布とX線検出器23の出力の比A(y)を
示すグラフである。
【図21】SR12の出射方向がΔωx=0.05mr
adだけ回転したときの露光量強度分布D1(y)とD
1′(y)を示すグラフである。
【図22】SR12の出射方向がΔωx=0.05mr
adだけ回転したときの露光量強度分布D1(y)とD
1′(y)を示すグラフである。
【図23】第4の実施例のデバイス製造方法のフローを
示す図である。
【図24】ウエハプロセスの詳細なフローを示す図であ
る。
【符号の説明】 1 SR発生装置 2 SR光 3 凸面ミラー 4 反射されたSR光 5 シャッター 6 シャッター駆動ユニット 7 マスク 8 ウェハ 9 ウェハステージ 10 X線検出器 11 シャッター制御ユニット 12 SR発生装置 13 SR光 14 ミラー制御ユニット 15 ミラー駆動ユニット 16 平面ミラー 17 反射されたSR光 18 Be窓 19 Be窓駆動ユニット 20 マスク 21 ウェハ 22 ウェハステージ 23 X線検出器 31〜37,41〜49 ステップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンクロトロン放射光発生源からのX線
    を照射して露光を行なうX線露光方法において、 露光領域内におけるX線強度分布と露光量分布との対応
    を求め、 露光時にモニターされたX線強度と前記対応とに基づい
    て、前記露光領域内の各位置へのX線照射量を制御する
    ことを特徴とするX線露光方法。
  2. 【請求項2】 シンクロトロン放射光発生源からのX線
    を照射して露光を行なうX線露光装置において、 露光領域内におけるX線強度分布と露光量分布との対応
    を記録する手段と、 露光時にX線強度をモニターする手段と、 該モニターされたX線強度と前記対応とに基づいて、前
    記露光領域内の各位置へのX線照射量を制御する手段と
    を有することを特徴とするX線露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のX線露光方法を含む工程
    によって微小デバイスを製造することを特徴とするデバ
    イス製造方法。
  4. 【請求項4】 前記対応は、前記X線強度分布と前記露
    光量分布との比例関係を、露光領域内の位置の関数とし
    て求めたものである請求項1記載のX線露光方法。
  5. 【請求項5】 前記対応は、前記X線強度分布と前記露
    光量分布との比例関数を、露光領域内の位置の関数とし
    て求めたものである請求項2記載のX線露光装置。
JP5161789A 1992-09-14 1993-06-30 X線露光方法と装置、並びにデバイス製造方法 Pending JPH0757987A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5161789A JPH0757987A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 X線露光方法と装置、並びにデバイス製造方法
EP93307186A EP0588579B1 (en) 1992-09-14 1993-09-13 Synchrotron X-ray exposure method
DE69322345T DE69322345T2 (de) 1992-09-14 1993-09-13 Synchrotron-Röntgenbelichtungsverfahren
US08/678,784 US5606586A (en) 1992-09-14 1996-07-11 X-ray exposure method and apparatus and device manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5161789A JPH0757987A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 X線露光方法と装置、並びにデバイス製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0757987A true JPH0757987A (ja) 1995-03-03

Family

ID=15741944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5161789A Pending JPH0757987A (ja) 1992-09-14 1993-06-30 X線露光方法と装置、並びにデバイス製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0757987A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3186011B2 (ja) 投影露光装置及びデバイス製造方法
US5131022A (en) Exposure method and apparatus
US8018577B2 (en) Illumination-sensor calibration methods, and exposure methods and apparatus and device-manufacturing methods including same, and reflective masks used in same
WO1998059364A1 (fr) Aligneur de projection, son procede de fabrication, procede d'exposition dudit aligneur et procede de fabrication de composants au moyen de l'aligneur
US7083290B2 (en) Adjustment method and apparatus of optical system, and exposure apparatus
US4624551A (en) Light irradiation control method for projection exposure apparatus
US5606586A (en) X-ray exposure method and apparatus and device manufacturing method
EP1308991A1 (en) Flare measuring method and flare measuring device, exposure method and exposure system, method of adjusting exposure system
KR100554883B1 (ko) 서보 제어법 및 리소그래피 투영장치에의 적용
CN106462080A (zh) 用于补偿曝光过程中的曝光误差的方法
JP2002203786A (ja) リソグラフィ装置、集積回路装置製造方法および同方法で製造される集積回路装置
EP0389259B1 (en) X-ray exposure apparatus
JPH09232203A (ja) 反射型x線マスク構造体、x線露光装置、x線露光方法ならびに該反射型x線マスク構造体を用いて作製されるデバイス
TWI617897B (zh) 微影裝置及方法
JP3428705B2 (ja) 位置検出装置及びそれを用いた半導体素子の製造方法
JP3244783B2 (ja) 位置合わせ装置及び方法、並びにこれを用いた露光装置と半導体デバイス製造方法
JP2002299221A (ja) X線露光装置
JPH0757987A (ja) X線露光方法と装置、並びにデバイス製造方法
JPH1126379A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP3103461B2 (ja) X線露光方法と装置、並びにデバイス製造方法
US6160865A (en) X-ray exposure apparatus with synchrotron radiation intensity measurement
US7417736B2 (en) Method for determining a radiation power and an exposure apparatus
US20020191172A1 (en) Laser output control method, laser apparatus and exposure apparatus
US6618146B1 (en) Oscillation mechanism in exposure apparatus
JP3167077B2 (ja) 露光装置とこれを用いたデバイス製造方法