JPH0756988B2 - ルータ及び広域通信網システム - Google Patents

ルータ及び広域通信網システム

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JPH0756988B2
JPH0756988B2 JP1599593A JP1599593A JPH0756988B2 JP H0756988 B2 JPH0756988 B2 JP H0756988B2 JP 1599593 A JP1599593 A JP 1599593A JP 1599593 A JP1599593 A JP 1599593A JP H0756988 B2 JPH0756988 B2 JP H0756988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はルータおよびこれを用い
た広域通信網システムに関し、特に経路制御情報を定期
的に配信するLAN(ローカルエリアネットワーク)と
ISDN等の公衆網との間に設けられてこの公衆網を通
して他のルータと対向し複数のLAN相互間を接続する
ルータと、これらルータ間の経路制御情報の通信管理を
行う広域通信網システムとに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の小規模なLAN相互間をルータ
(あるいはゲートウェイ)を介してそれぞれ接続し一つ
の大規模な通信網システムを構築しており、このような
システムにおけるインターネット技術の一つとして、T
CP/IP(米国政府機関DARPAの資金による研究
成果)が広く用いられている。TCP/IPプロトコル
群においては、各ルータは各々のLANの接続状態を示
す経路制御情報を定期的に互いに通信し全体の経路制御
情報を記憶するとともに、各LAN内(ホスト、端末)
にそれぞれ配信する。互いに異なるLANに所属する端
末同士間でパケットデータの通信を行う際、送信元端末
はこの全体の経路制御情報に基づいて通信可能な相手先
LANを認識し対応する宛先アドレスを指定したパケッ
トデータを送出する。各ルータはこの宛先アドレスで指
定されるLANへの最適ルートを上記経路制御情報に基
づいて決定し、パケットデータを中継、転送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、LANにおける
パケットデータの通信費は通信量に依存しないので通信
費低減のためのデータフイルタリングは特に考慮されて
いなかった。一方、近年は公衆網、特にISDNを通じ
て離れた地域のLAN相互間を接続し一つの広域通信網
(ワイドエリアネットワーク:WAN)を構築する動き
が盛んになってきた。このような広域通信網において、
公衆網に接続されたルータの各々はその公衆網回線を通
してLAN間の転送データを互いに通信するとともに上
記経路制御情報も通信する。これらのルータは公衆網回
線上のデータ通信終了後、指定のタイミング経過後に公
衆網回線を開放(切断)するようにしているが、経路制
御情報はたとえ変化がなくても定期的(例えば30秒周
期)に送出されているので、公衆網回線が切断されない
場合があり、無駄な通信費が発生する。
【0004】また、上述のように広域通信網の一部に公
衆網が介在し経路制御情報を送受信することにより、容
易に多数の遠隔地のLAN相互間を接続することができ
るが、その反面、遠隔LANとの通信を希望しないLA
N(隔離LAN)にとってはその遠隔LANからアクセ
スされることは迷惑であり、さらに悪意の第三者から不
正にアクセスされるおそれもある。
【0005】したがって本発明の目的は、経路制御情報
の定期的な配信を要する複数のLAN相互間を公衆網を
通して接続するルータにおいて、公衆網に対する経路制
御情報の送出を制御することにより、通信費の増加を抑
制するとともに、公衆網を介したLAN間接続を希望し
ない隔離LANのセキュリテイを確保するルータと、こ
のルータを適用した経路制御情報の通信管理を行う広域
通信網システムとを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のルータは、複数
のLAN相互間の接続経路を示す経路制御情報の定期的
な配信を要するLANと公衆網との間に設けられ、前記
公衆網を通して他のルータと対向し前記複数のLAN相
互間を接続するルータにおいて;前記公衆網を通さずに
接続される自己のLAN側の接続経路を示す第1の部分
経路制御情報と前記公衆網を通して接続される前記他の
ルータおよび他のLAN側の接続経路を示す公衆網通信
アドレスを含む第2の部分経路制御情報とから成る経路
制御情報を格納する経路制御情報格納手段と;前記自己
のLANから受信した経路制御メッセージから前記第1
の部分経路制御情報を算出し前記経路制御情報格納手段
の格納内容と比較し、変化があるときのみこの経路制御
情報格納手段の格納内容を変更し、かつ第1の変更通知
信号を出力する第1の受信制御手段と;前記公衆網を通
して接続された前記他のルータから受信した経路制御メ
ッセージから前記第2の部分経路制御情報を算出し前記
経路制御情報格納手段の格納内容と比較し、変化がある
ときのみこの経路制御情報格納手段の格納内容を変更
し、かつ第2の変更通知信号を出力する第2の受信制御
手段と;外部からの制御情報に基づき前記経路制御情報
格納手段内の前記経路制御情報を設定および変更し、第
3の変更通知信号を出力する保守制御手段と;所定時間
間隔ごとに前記経路制御情報格納手段内の前記経路制御
情報に基づいて前記自己のLAN対応の経路制御メッセ
ージを作成し前記自己のLANへ出力する第1の送信制
御手段と;前記第1,第2および第3の変更通知信号の
いずれかを受信すると前記経路制御情報格納手段内の前
記経路制御情報に基づいて前記公衆網対応の経路制御メ
ッセージを作成し前記公衆網を通して接続した前記他の
ルータへ出力する第2の送信制御手段とを備えて構成さ
れている。
【0007】また、上記構成において、ルータ間の優先
順位を判定するための優先順位番号があらかじめ前記第
2の部分経路制御情報に含まれて割当てられ、前記他の
ルータから受信したこの第2の部分経路制御情報に基づ
いて前記他のルータの優先順位番号と自己の優先順位番
号とを比較し、最上位の優先順位番号が割当てられたル
ータを親ルータとしその他のルータを子ルータとして識
別できるように登録する親ルータ登録手段を備え、前記
第2の送信制御手段はこの親ルータ登録手段を参照し、
自己が親ルータの場合はすべての子ルータへ、自己が子
ルータの場合は親ルータのみへ前記経路制御情報格納手
段内の前記経路制御情報を出力する構成、あるいは、前
記第1の部分経路制御情報に前記公衆網への転送可否を
識別するための情報を含み、前記第2の送信制御手段が
前記経路制御情報格納手段内の前記経路制御情報のうち
転送否を示す識別情報の付与された前記第1の部分経路
制御情報の前記公衆網を通した他のルータへの出力を抑
制する構成とすることができる。
【0008】本発明の広域通信網システムは、複数のL
AN相互間の接続経路を示す経路制御情報の定期的な配
信を要するLANと公衆網との間に上記構成のルータを
それぞれ設けて前記公衆網を通して前記複数のLAN相
互間を接続し、前記ルータの各々が、自己対応の前記経
路制御情報を前記経路制御情報格納手段に格納し、前記
自己のLANからの経路制御メッセージ,前記他のルー
タからの経路制御メッセージおよび前記外部からの制御
情報のいずれかに基づき新たな自己対応の経路制御情報
を算出し前記経路制御情報格納手段の格納内容と比較
し、変化があればこの新たな経路制御情報で前記経路制
御情報格納手段の格納内容を変更し、前記自己のLAN
に対しては所定時間間隔ごとに前記経路制御情報格納手
段に格納済の前記経路制御情報に基づく前記自己のLA
N対応の経路制御メッセージを出力することを繰返し、
前記他のルータに対しては前記経路制御情報格納手段の
格納内容変更時点のみに前記公衆網を通して接続し変更
直後の前記経路制御情報に基づく前記公衆網対応の経路
制御メッセージを出力する構成である。
【0009】また上記構成の広域通信網システムにおい
て、前記ルータの各々が前記親ルータ登録手段および前
記優先順位番号を備えることにより、いずれのルータが
前記親ルータあるいは前記子ルータであるかを互いに認
識し、前記子ルータの各々は、自己の前記経路制御情報
格納手段内の前記経路制御情報に変更が生じると、前記
親ルータに対してのみ前記公衆網対応の経路制御メッセ
ージを出力し前記経路制御情報の変更発生を通知し、前
記親ルータは、前記子ルータのいずれかから前記経路制
御情報の変更発生通知を受信した場合を含み自己の前記
経路制御情報格納手段内の前記経路制御情報に変更が生
じると、すべての前記子ルータに対して前記公衆網対応
の経路制御メッセージをそれぞれ出力し前記経路制御情
報の変更発生を通知する構成、あるいは、前記第1の部
分経路制御情報が前記公衆網への転送可否を識別するた
めの情報を含むことにより、前記ルータの各々は、前記
経路制御情報格納手段内の前記経路制御情報のうち転送
否を示す識別情報の付与された前記公衆網を通した他の
LANとの接続を希望しない隔離LAN対応の経路制御
情報を前記公衆網を通して他のルータへ出力することを
抑制し、前記隔離LANの存在を前記他のルータに対し
秘匿し、この隔離LANに対し前記公衆網からのアクセ
スを禁止する構成とすることができる。
【0010】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0011】本発明の一実施例の広域通信網システムに
適用するルータは、図1に示すように、制御バス350
を介して全体を制御する主制御部300と、各々が異な
るLAN(#1および#2)に接続されパケットデータ
の送受信を行う2つのLAN送受信部100(100―
1,100―2)と、ISDNに接続され発着信制御お
よびパケットデータの送受信を行うISDN送受信部2
00と、LAN送受信部を収容するLAN側の経路制御
情報等を記憶するLAN制御用メモリ部320と、IS
DN側の経路制御情報等を記憶するISDN制御用メモ
リ部340と、LANとISDNとの間の転送用データ
を蓄積する転送用メモリ部330と、これらのメモリ部
の書込み・読出しを制御するメモリ制御部310と、ス
イッチ,ランプ等を有し保守員による各種制御情報の入
出力を制御するマンマシンインタフェース部400と、
同様に保守用端末による各種制御情報の入出力を制御す
る保守用端末インタフェース部410とを備えている。
なお、LAN送受信部100―1と100―2とは同一
構成であり、LANが1つしか接続されないときは1つ
のみ設ければよい。
【0012】図2は図1のLAN送受信部100(10
0―1および100―2)の構成の詳細を示すブロック
図である。LAN送受信部100は、LANとのインタ
フェースをとるLANインタフェース部110と、LA
Nからのデータを受信するLAN受信部120と、LA
Nへデータを送出するLAN送信部130とを備えてい
る。LAN受信部120は、主制御部300およびメモ
リ制御部310と接続され受信部全体を制御する受信制
御部124と、受信データを一時的に蓄積する受信バッ
ファ部121と、受信データのプロトコル種別等を識別
するプロトコル識別部123と、受信データを編集,加
工するデータ加工部122と、受信し加工したデータと
メモリ部(図1中の320〜340)内のデータとの一
致,不一致を検出するデータ比較部125とを有してい
る。また、LAN送信部130は、主制御部300およ
びメモリ制御部310と接続され送信部全体を制御する
送信制御部133と、メモリ部から読出した送信すべき
データを一時蓄積する送信バッファ部132と、経路制
御情報等の送出タイミングを指定するタイマー回路13
4と、送信データを編集,加工してLANへ送出するデ
ータ加工部131とを有している。
【0013】図3は図1のISDN送受信部200の構
成の詳細を示すブロック図である。ISDN送受信部2
00は、発着信制御部211を有しISDNとのインタ
フェースをとるISDNインタフェース部210と、I
SDNからのデータを受信するISDN受信部220
と、ISDNへデータを送出するISDN送信部230
とを備えている。ISDN受信部220は、主制御部3
00およびメモリ制御部310と接続され受信部全体を
制御する受信制御部224と、受信データを一時的に蓄
積する受信バッファ部221と、受信データのプロトコ
ル種別等を識別するプロトコル識別部223と、受信デ
ータを編集,加工するデータ加工部222と、受信デー
タとメモリ部(図1中の320〜340)内のデータと
の一致,不一致を検出するデータ比較部225とを有し
ている。また、ISDN送信部230は、主制御部30
0およびメモリ制御部310と接続され送信部全体を制
御する送信制御部233と、メモリ部から読出した送信
すべきデータを一時蓄積する送信バッファ部232と、
経路制御情報等の送出タイミングを指定するタイマー回
路234と、送信データを編集,加工してISDNへ送
出するデータ加工部231とを有している。
【0014】図4は図1のルータを用いて公衆網(IS
DN)を介し複数のネットワーク(LAN)相互間を接
続した広域通信網(WAN)のシステム構成図である。
LAN―A10およびLAN―E60はルータA11
を、LAN―B30はルータB31を、LAN―C40
はルータC41をそれぞれ介してISDN20に収容さ
れ相互に通信が可能である。さらに、LAN―C40に
は通常(構内用)のルータ51を介してLAN―D50
が接続されている。LAN―A10,LAN―B30,
LAN―C40,LAN―D50,およびLAN―E6
0は複数の端末12,32、42,52,および62を
それぞれ収容している。本システム内の通信のためのプ
ロトコルは、TCP(Transmission Co
ntrolProtocol)、UDP(User D
atagram Protocol)、IP(Inte
rnet Protocol)、ICMP(Inter
net Control Message Proto
col)等のプロトコル群から成り、TCP/IPと総
称されている。このプロトコルにおいて、各LAN内の
端末およびルータの各々はネットワーク番号と端末番号
とから成るインターネットアドレス(IPアドレス)で
それぞれ区別される。さらにISDN20収容のルータ
にはISDN番号(サブアドレスを含む)が割り付けら
れている。表1にLAN―A10,…,LAN―E60
の各々のネットワーク番号を、表2にルータA11,
…,ルータC41の各々の各ネットワークとのインタフ
ェース点のIPアドレスおよびISDN番号を符号およ
び具体例でそれぞれ示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】各端末およびルータはそれぞれIPアドレ
スを用いて、相互にパケットでデータをやりとりする。
図5にパケットの構成例を示す。パケットはデータと、
このデータについての情報を持つヘッダとから成る。す
なわち、OSI参照モデルのセッション層等の上位層の
データ600は、トランスポート層でサービス種別等を
識別するポート番号を含むTCPヘッダ621が付加さ
れTCPパケット620(UDPヘッダが付加されれば
UDPパケット)になり、ネットワーク層でプロトコル
種別,発信元および宛先IPアドレスを含むIPヘッダ
641が付加されIPパケット640になりデータリン
ク層に渡される。各端末相互間のデータはこのIPパケ
ット単位でネットワーク間を転送される。なお、上位の
層のデータ600,622の大きさが大き過ぎる場合
は、複数のパケットに分割される。IPパケット640
は、データリンク層において、IPアドレスに応じて求
められる物理アドレス(MAC番号)を含むDLヘッダ
661が付加されたパケット660となり、各ネットワ
ーク内に送出される。
【0018】各ルータは、ネットワークの接続状態を表
わす経路制御情報を記憶しており、この経路制御情報に
基づいてIPパケットの転送先ルータを決定しISDN
を介して転送する。また、この経路制御情報はIPパケ
ットとして各ネットワーク(LAN)内に配信され、各
端末は通信可能な相手先ネットワーク(LAN)を認識
することができる。
【0019】次に図1〜5を参照して本発明のルータに
おける上記経路制御情報の処理動作を説明する。なお、
ルータのデータ転送その他の通常処理に関する構成、機
能は周知の適切な技術で実現することができるのでその
詳細な説明は省略する。
【0020】ルータA11のLAN送受信部100―1
はLAN―A10(N1)に所属しIPアドレスとして
I11が与えられ、LAN送受信部100―2はLAN
―E60(N6)に所属しIPアドレスとしてI61が
与えられている。ルータA11のISDN送受信部20
0はISDN20の基本インタフェースおよび1次群イ
ンタフェースに接続され回線交換サービスを受けるとと
もに、IPアドレスとしてI21が、ISDN番号とし
てX21が与えられている。ルータB31は同様に、L
AN送受信部100―1がLAN―B30(N3)に所
属しIPアドレスI31を与えられ、ISDN送受信部
200がISDN20に接続されIPアドレスI22お
よびISDN番号X22を与えられている。ルータC4
1も同様に、LAN送受信部100―1がLAN―C4
0(N4)に所属しIPアドレスI41を与えられ、I
SDN送受信部200がISDN20に接続されIPア
ドレスI23およびISDN番号X23を与えられてい
る。各ルータA11,…,C41においてこれらIPア
ドレス,ISDN番号やネットワーク間の距離等の情報
は、マンマシンインタフェース部400のキー、スイッ
チを操作したり、保守用端末インタフェース部410を
介して対応する保守用端末13,33,43をそれぞれ
操作することにより、LAN制御用メモリ部320およ
びISDN制御用メモリ部340に経路制御テーブルと
してあらかじめ書込んでおくことができる。
【0021】例として、ルータA11およびルータC4
1各々のLAN制御用メモリ部320に設定されたLA
N側経路制御テーブルの内容を表3および表4にそれぞ
れ示す。
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】表3,4において、「IPアドレス」はネ
ットワーク(LAN)のインタフェース点のアドレス、
「ネットワーク番号」はそのネットワークのIPアドレ
ス(端末番号部分=0)、「距離」はISDN20側か
らみたそのネットワークまでの経由ルータ数、「転送可
否」はISDN20側にそのネットワークの存在を通知
しアクセスを許容することの可否をそれぞれ表す。した
がって上記表3の設定値は、番号N1のネットワーク
(LAN―A10)はISDN20からアクセスできる
が、番号N6のネットワーク(LAN―E60)はIS
DN20からアクセスできないことを表している。
【0025】次に、ルータA11およびルータB31各
々のISDN制御用メモリ部340に設定されたISD
N側経路制御テーブルの内容を表5および表6にそれぞ
れ示す。
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
【0028】表5,6において、「ルータ」は自己と他
のルータとの区分、「ISDN番号」および「IPアド
レス」はそのルータのISDN番号およびIPアドレ
ス、「親」はそのルータが親ルータであるか子ルータで
あるかの区別、「接続ネットワーク」はそのルータ(自
己を除く)のLAN側に接続されたネットワーク(LA
N)のネットワーク番号とLAN側からみたそのネット
ワークまでの経由ルータ数をそれぞれ表す。したがって
上記表5の設定値は、ISDN番号X22,IPアドレ
スI22のルータ(ルータB31)に番号N3のネット
ワーク(LAN―B30)が直接接続され、ISDN番
号X23,IPアドレスI23のルータ(ルータC4
1)に番号N4のネットワーク(LAN―C40)が直
接接続され、さらに他のルータ(ルータ51)を介して
番号N5のネットワーク(LAN―D50)が接続され
ていること、および自己(ルータA11)が親ルータで
あることを表している。
【0029】ルータA11,ルータB31,ルータC4
1の各々は、自己のLAN制御用メモリ部320および
ISDN制御用メモリ部340内に記憶されたLAN側
経路制御情報およびISDN側経路制御情報をRIP
(Routing Information Prot
ocol)プロトコルによる経路制御メッセージに編集
してLAN側に定期的に配信する。また、LAN側の他
ルータからの経路制御情報を受信すると自ルータから見
た経路制御情報に加工し、変化があればLAN制御用メ
モリ部320の書換えを行う。
【0030】以下にルータA11を例に動作を詳細に説
明する。LAN送受信部100―1のLAN送信部13
0のタイマー回路134はクロックをカウントし所定周
期(通常30秒)の定時配信起動信号を送信制御部13
3へ出力する。送信制御部133はこの定時配信起動信
号を受信すると、メモリ制御部310を介してLAN制
御用メモリ部320からLAN側経路制御情報(表3参
照)、ISDN制御用メモリ部340からISDN側経
路制御情報(表5参照)を送信バッファ部132へ読出
す。送信制御部133はデータ加工部131を制御し、
自ネットワーク(LAN―A)から通信可能なネットワ
ーク(LAN)のネットワーク番号およびそれへ至るま
でに経由するルータの数(距離)の全組合せを示すRI
P経路制御メッセージのパケットデータ(図6参照)を
作成し、RIPメッセージであることを示す値(本実施
例では520)をポート番号とするTCP等のヘッダを
付加し、さらにIPヘッダ、DLヘッダを付加してLA
Nインタフェース部110を介してLAN―A10内に
ブロードキャストする。なお、図6において、「コマン
ド」はパケットの内容が経路制御情報の要求なのか応答
なのかを指定する領域であり、“1”が「要求」、
“2”が「応答」を示す(ブロードキャスト時は応
答)。LAN送信部130はまた、転送用メモリ部33
0に格納されたLAN―A10(端末12)向けのパケ
ットデータを出力する。
【0031】LAN―A10内の各端末12は、上記R
IP経路制御メッセージを受信し、ルータA11を経由
して通信可能なネットワークとしてネットワーク番号N
3,N4,N5,N6のLANがあることを認識する。
端末12は通信相手先の端末やルータA11へのIPパ
ケットにルータA11を宛先アドレスとするDLヘッダ
を付加し出力する。また、構内用ルータ(図示せず)に
より他のLAN(図示せず)をLAN―A10に接続し
た場合、そのルータからの経路制御情報も同様にルータ
A11へ送出される。
【0032】ルータA11のLAN送受信部100―1
はLAN―A10側からのパケットを受信すると、LA
Nインタフェース部110でDLヘッダをチェックし、
IPパケット部分をLAN受信部120の受信バッファ
部121に入力する。プロトコル識別部123は受信バ
ッファ部121内のパケットのIPヘッダをチエックし
プロトコル種別を識別して受信制御部124に通知す
る。受信制御部124はプロトコル種別に応じてヘッダ
を解析し、データ加工部122を制御して解析結果に応
じたデータ処理を行う。受信パケットが他のLAN向け
の場合、メモリ制御部310を介して転送用メモリ部3
30に格納する。受信パケットがRIP経路制御メッセ
ージの場合、「コマンド」領域に「要求」が指定されて
いればLAN送信部130にRIP要求通知信号を出力
し要求元に対し上述の方法により経路制御情報を出力さ
せ、「応答」が指定されていれば(「要求」時でも経路
制御情報が付加されていれば)LAN制御用メモリ部3
20内の経路制御情報の書換えを行うかどうか判定す
る。「応答」が指定されるのは構内用ルータを介して自
ネットワーク(LAN―A)に他ネットワーク群が接続
されている場合(図示せず)であるが、この構内用ルー
タからの他ネットワーク群に関する経路制御情報は、デ
ータ加工部122で「ネットワーク番号」ごとにその
「距離」の値がそれぞれ“1”加算され、データ比較部
125によりLAN制御用メモリ部320内に格納され
ている自ネットワーク対応(IPアドレスI11)の経
路制御情報と比較される。比較の結果、経路制御情報に
変化がなければLAN制御用メモリ部320の書換えは
行わず、変化があればデータ加工部122内の経路制御
情報でLAN制御用メモリ部320を書換えるととも
に、LAN送受信部100―1および100―2各々の
送信制御部133とISDN送受信部200とへRIP
変更通知信号をそれぞれ出力する。送信制御部133に
よる経路制御情報のブロードキャストはタイマー回路1
34からの定時配信起動信号受信時だけでなく、このR
IP変更通知信号受信時にも行うようにあらかじめ指定
しておくことができる。
【0033】LAN送受信部100―2の動作はLAN
送受信部100―1のそれと同様なので説明を省略す
る。
【0034】次にISDN20を介したルータA11,
ルータB31,ルータC41相互間の経路制御情報の送
受信について説明する。ルータA11,…,C41の各
々は親ルータ・子ルータの区別を決定するための優先順
位番号があらかじめ割当てられている。本実施例ではI
SDN20とのインタフェース点に与えられたIPアド
レスをこの優先順位番号としても兼用しており、一番小
さなアドレス値を割当てられたルータが親ルータとな
る。通常、子ルータは自ルータの接続LAN側の経路制
御情報に変更がある場合にその経路制御情報を親ルータ
のみに送信し、親ルータは自ルータの接続LAN側の経
路制御情報に変更がある場合およびいずれかの子ルータ
からの経路制御情報に変更がある場合に全体の経路制御
情報をすべての子ルータに送信する。すなわち、ルータ
A11,…,ルータC41の各々は、経路制御情報を定
期的に送信することはせず、LAN制御用メモリ部32
0およびISDN制御用メモリ部340内の経路制御情
報が書換えられた場合および送信要求を受信した場合に
互いに他のルータに経路制御情報を送信し、他のルータ
からの経路制御情報を受信すると自ルータから見た経路
制御情報に加工し、変化があればISDN制御用メモリ
部340の書換えを行う。これらルータ間で送受信され
る経路制御情報のメッセージ構成は、ルータごとのIS
DN番号,IPアドレス,接続ネットワーク(LAN)
のネットワーク番号および距離を含み、図6のRIP経
路制御情報メッセージに準じた構成である。
【0035】以下にルータA11を例に動作を詳細に説
明する。ルータA11は、ルータB31,ルータC41
に比べて一番小さなISDN側IPアドレスI21(1
33.206.2.1)を割当てられているので、親ル
ータとなっている(表2,5参照)。ISDN送受信部
200のISDNインタフェース部210はISDN2
0の基本インタフェースおよび1次群インタフェースに
接続し、発着信制御部211によりDチャネルの制御を
行う。ISDNインタフェース部210はISDN20
を介して他のルータ(ルータB,C)からの着呼を受け
ると、ISDN受信部220の受信制御部224に通知
するとともに、受信パケットデータを受信バッファ部2
21へ格納する。プロトコル識別部223はこの受信パ
ケットのプロトコル種別を識別し受信制御部224に通
知する。受信制御部224は、プロトコル種別に応じて
パケットヘッダを解析し、データ加工部222を制御し
ヘッダ解析結果に応じたパケットデータの処理を行う。
受信パケットが他のLAN向けのデータの場合、メモリ
制御部310を介して転送用メモリ部330に格納す
る。なおこのとき、受信パケットの転送先がLAN制御
用メモリ部320において転送「否」が指定されたLA
N(LAN―E)の場合は、転送処理を行わずパケット
は廃棄する。受信パケットが経路制御メッセージの場
合、「要求」が指定されていればISDN送信部230
にRIP要求通知信号を出力し要求元に対し経路制御情
報を出力させ(詳細後述)、「応答」が指定されていれ
ば(「要求」時でも経路制御情報が付加されていれば)
ISDN制御用メモリ部340内の経路制御情報の書換
えを行うかどうか判定する。これらISDN側の経路制
御情報はISDN番号(X21,…,X23)によりル
ータ単位に区分することができる。データ加工部222
は受信した経路制御情報のうち送信元ルータに関する接
続ネットワーク情報に対し「ネットワーク番号」ごとに
その「距離」の値を“1”加算し、その他のルータに関
する接続ネットワーク情報はそのまま出力し(例えばル
ータBがルータAから受信する場合、表3,5,6参
照)、データ比較部225はデータ加工部222の出力
とISDN制御用メモリ部340内に格納されている他
ルータの接続ネットワーク情報とを比較し、比較結果を
受信制御部224へ送出する。受信制御部224は、比
較の結果、経路制御情報に変化がなければISDN制御
用メモリ部340の書換えは行わず、変化があればデー
タ加工部222内の経路制御情報でISDN制御用メモ
リ部340を書換えるとともに、送信制御部233およ
びLAN送受信部100―1,100―2へRIP変更
通知信号を出力する。
【0036】また、受信制御部224は、経路制御メッ
セージを受信する度にその送信元ルータのISDNイン
タフェース点のIPアドレス(例えばI22,I23)
の値とISDN制御用メモリ部340内ISDN側経路
制御テーブルの自ルータのISDNインタフェース点の
IPアドレス(例えばI21)の値とを比較し、小さな
値のIPアドレス(I21)が割当てられたルータ(ル
ータA11)を親ルータと認識し、ISDN側経路制御
テーブルの書換えが必要ならば書換える。
【0037】なお、自ルータが子ルータである場合、あ
らかじめ指定することにより、親ルータからの経路制御
メッセージに基づいて自ルータのLAN制御用メモリ部
320内の接続ネットワークの経路制御情報を設定する
ことができる。この場合、データ加工部222は受信し
た経路制御情報のうち自ルータに関する接続ネットワー
ク情報に対し「ネットワーク番号」ごとにその「距離」
の値を“1”減算し、データ比較部225はデータ加工
部222の出力とLAN制御用メモリ部320内に格納
されている自ルータの接続ネットワーク情報とを比較
し、変化があればデータ加工部222の出力でLAN制
御用メモリ部320が書換えられる(例えばルータC
(子)がルータA(親)から受信する場合、表4,5参
照)。
【0038】ISDN送信部230の送信制御部233
は、ISDN受信部220からのRIP要求通知信号、
あるいはISDN受信部220およびLAN送受信部1
00―1,100―2からのRIP変更通知信号を受信
すると、LAN制御用メモリ部320およびISDN制
御用メモリ部340各々の経路制御情報を送信バッファ
部232にそれぞれ読み出し,データ加工部231によ
りIPパケットデータに加工し,発着信制御部211を
制御しISDN20経由で上記各通知信号に応じて対応
ルータに送信する。すなわち、RIP要求信号の場合は
要求元ルータに対し、RIP変更通知信号の場合は、自
ルータが親ルータならばすべての子ルータ(ルータAが
親のとき、ルータB,C)へ、自ルータが子ルータなら
ば親ルータへそれぞれ送信する。このとき、発着信制御
部211は、送信先ルータがそのルータからの着呼によ
りすでに接続されているか確認し、接続されていなけれ
ばISDN制御用メモリ部340内のそのルータに対応
するISDN番号(例えばルータBの場合はX22)に
従って発呼し接続する。なお、あらかじめ指定すること
により、RIP変更通知信号を受信しても経路制御情報
を直ちに加工し他ルータへ送信することはせず、タイマ
ー回路234を起動し所定時間カウントするまで待ち、
その間に発生した他のRIP変更通知信号をまとめると
ともに、着呼接続があればその時点で、着呼接続がなけ
れば所定時間経過時点で発呼接続し経路制御情報の加
工,送信を行うようにすることができる。他ルータに送
信される経路制御情報は、各ルータ(A,B,C)対応
の「ISDN番号」をキーとして、「IPアドレス」、
接続ネットワーク(LAN)の「ネットワーク番号」お
よび「距離」で構成され、自ルータの接続ネットワーク
の「ネットワーク番号」および「距離」の情報はLAN
制御用メモリ部320内のLAN側経路制御テーブルか
ら、その他の情報はISDN制御用メモリ部340内の
ISDN側経路制御テーブルから読み出される。このと
き、自ルータの接続ネットワークのLAN側経路制御テ
ーブルの「転送可否」領域に「否」が指定されている
と、そのネットワークの「ネットワーク番号」および
「距離」の情報は他ルータに送信しない。したがって表
3,5に示すように、ルータA11(ISDN番号X2
1,IPアドレスI21)の番号N6のネットワーク
(LAN―E60)に転送「否」が指定されていると、
ルータB31,ルータC41にはこのネットワークの存
在が通知されず(表6参照)、LAN―B30,LAN
―C40,LAN―D50の各々とLAN―E60との
間で通信することは不可能である(LAN―A10,L
AN―E60相互間は通信可能)。ISDN送信部23
0はまた、転送用メモリ部330に格納されたISDN
を介した他のネットワーク(LAN―B,C,D)向け
のパケットデータを対応するルータ(ルータB,C)に
出力する。
【0039】また、保守用端末インタフェース部410
あるいはマンマシンインタフェース部400は、LAN
制御用メモリ部320およびISDN制御用メモリ部3
40各々の経路制御テーブルの経路制御情報をそれぞれ
書換えることができるが、このときRIP変更通知信号
をLAN送信部130およびISDN送信部230へ出
力する。LAN送信部130およびISDN送信部23
0の各々は、上述したLAN受信部120およびISD
N受信部220の各々からRIP変更通知信号を受信し
たときと同様に動作する。
【0040】次にルータA11,ルータB31,ルータ
C41のネットワークへの組込方法および障害時の処理
を説明する。
【0041】最初に、ルータA11,B31,C41の
うちいずれか1台、例えばルータB31に保守用端末3
3を用いるなどしてLAN―B30側経路制御情報およ
びISDN20との接続情報(ISDN番号,IPアド
レス)を設定(インストール)する。次に2台目、例え
ばルータA11も同様にインストールし、その経路制御
情報をルータB31へ送信するとともに、ルータB31
から経路制御情報を送信するよう要求する。ルータB3
1は経路制御テーブルにルータA11からの経路制御情
報を入れ、親ルータがIPアドレスの小さなルータA1
1であることを認識し、ルータA11へ変更後の経路制
御情報を返送する。ルータA11はすでにルータB31
へのアクセス時点で自己が親ルータであることを認識し
ており、返送情報にしたがってルータB31の正常性を
確認し自己の経路制御テーブルを変更する。最後に残っ
た3台目、ルータC41をインストールし、すでに経路
制御テーブルのできたルータ(原則は親ルータであるが
子ルータでも可)に対し経路制御情報の送信要求を行な
い親ルータ(ルータA11)からの返事を待つ。ここ
で、ルータC41からルータB31へ送信要求を行った
ものとする。ルータB31はルータC41からの経路制
御情報により経路制御テーブルを書換え、ルータC41
へ変更後の経路制御情報を返送するとともに、親ルータ
A11へ経路制御情報の変更があったことを通知する。
ルータC41はルータB31からの経路制御情報により
経路制御テーブルを書換え、ルータA11が親ルータで
あることを認識し、改めてルータA11に対して経路制
御情報の送信を要求する。ルータA11は、ルータB3
1およびルータC41のいずれか早い方の変更通知で自
己の経路制御テーブルを書換え、ルータB31およびル
ータC41へ変更後の経路制御情報を送信する(遅い方
の変更通知では内容が同じためテーブルは書換わらず、
他ルータへの通知もない)。ルータC41は親ルータA
11からの経路制御情報を受け取り、ネットワークに正
常に組み込まれたことを認識する。
【0042】上記説明のように各ルータA11,ルータ
B31,ルータC41は、インストール時または接続L
ANの変更時にISDNを通して互いに他のルータへ経
路制御情報の変更を通知し、変更を盛り込んだ経路制御
情報の返送を確認することにより、他のルータの正常性
をそれぞれ確認している。このとき、あるルータから他
のルータへISDN20上でアクセスしても接続できな
い場合、切断理由をチェックし再送を何回か試みる。再
送しても相手通信中などを除き明らかに相手がおかしい
と思われる理由により接続できない回数があらかじめ指
定された再送回数に一致した場合、相手ルータが故障中
であるとみなす。各ルータA,B,Cは互いに他のルー
タが故障中であることを検出すると、自己の経路制御テ
ーブルから該当するルータの経路制御情報を削除し、新
しいテーブルでの親ルータに通知する。例えば、ルータ
C41から親ルータA11へ変更経路制御情報を送信す
るときルータA11が故障中であった場合、ルータC4
1は、ルータA11へ所定回数再送後に経路制御テーブ
ルからルータA11関連の情報を削除し、ルータB31
を新たな親ルータと認識し、ルータB31へ変更経路制
御情報を送信する。ルータB31は、ルータA11に対
して通信テストを行い故障を確認すると、自己の経路制
御テーブルからルータA11関連の情報を削除し、自己
が親ルータとして動作すべきことを認識する。
【0043】なお、各ルータA11,B31,C41に
おける経路制御情報の管理方法としては、本実施例で説
明したような、LAN制御用メモリ部320内の経路制
御テーブルではLAN送受信部100に接続されるLA
N部分のみの経路制御情報を、ISDN制御用メモリ部
340の経路制御テーブルではISDN20を通してI
SDN送受信部200に接続される他のルータおよび他
のLAN部分のみの経路制御情報を管理する方法に限ら
ずその他の方法もとることができる。例えば、LAN制
御用メモリ部320内に各LAN送受信部100―1,
100―2対応に経路制御テーブルをそれぞれ設け、各
経路制御テーブルには対応するLANに出力する経路制
御メッセージの構成に整合させてすべてのLANの経路
制御情報をそれぞれ書込む。すなわち、経路制御メッセ
ージを出力するLANからみた接続可能(ISDN経由
も含む)なLANのネットワーク番号とその距離との全
組合わせを管理する。同様に、ISDN制御用メモリ部
340内の経路制御テーブルにもISDN20を通して
他のルータに出力する経路制御メッセージの構成に整合
させてすべてのルータおよびLANの経路制御情報をそ
れぞれ書込む。すなわち、経路制御メッセージを出力す
るISDNからみたルータ(自己を含む)ごとの接続可
能なLANのネットワーク番号とその距離との全組合わ
せを管理する。このように経路制御メッセージの送出先
対応に経路制御テーブルを設けて経路制御メッセージに
整合した構成,数値で経路制御情報を管理することによ
り、経路制御情報の送出が必要になった時点にただちに
それを送出することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、経
路制御情報の定期的な配信を要する複数のLANの各々
にルータを配しISDN等の公衆網を通してルータ間を
接続する広域通信網システムにおいて、各ルータが、経
路制御情報を格納する経路制御情報格納手段と、自己の
LAN側の経路制御情報の受信および経路制御情報格納
手段の内容変更を行う第1の受信制御手段と、公衆網側
の経路制御情報の受信および経路制御情報格納手段の内
容変更を行う第2の受信制御手段と、所定時間間隔ごと
に経路制御情報格納手段内の経路制御情報を自己のLA
Nへ出力する第1の送信制御手段と、経路制御情報格納
手段の内容変更が発生した時点のみにその経路制御情報
を公衆網を介して他のルータへ出力する第2の送信制御
手段とを備えているので、LANに対する経路制御情報
の定期的な配信を維持しながら、公衆網を介した他のル
ータに対する経路制御情報の配信を制限し、公衆網上の
通信費を節減することができる。また、各ルータごとに
それぞれ異なる優先順位番号(インターネットアドレス
で代用可)をあらかじめ割当て、経路制御情報とともに
通知される優先順位番号に基づいてルータごとの親・子
のモードを判定し登録する親ルータ登録手段を備えるこ
とにより、各子ルータは自己の経路制御情報に変更があ
る場合、親ルータに通知するだけでよく、他の子ルータ
には親ルータから通知してもらえることができ、子ルー
タ間で経路制御情報の変更通知を行う必要がないので公
衆網上の通信費をさらに節減することができる。
【0045】また、各ルータにおける自己のLANの経
路制御情報に公衆網転送可否識別情報を含ませ、第2の
送信制御手段による他のルータへの経路制御情報の出力
時に転送否を示す識別情報が付与された経路制御情報は
出力しないようにすることができるので、公衆網を介し
たLAN間接続を希望しない隔離LANは、その経路制
御情報に転送否を設定することにより、その存在を他の
ルータに知られることなく他のLANからアクセスされ
ることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の広域通信網システムに適用
するルータを示すブロック図である。
【図2】図1のLAN送受信部の構成の詳細を示すブロ
ック図である。
【図3】図1のISDN送受信部の構成の詳細を示すブ
ロック図である。
【図4】図1のルータを用いて公衆網を介し複数のLA
N相互間を接続した広域通信網のシステム構成図であ
る。
【図5】通信されるパケットの階層構造を示す図であ
る。
【図6】RIP経路制御メッセージの構成図である。
【符号の説明】
10 LAN―A 11 ルータA 20 ISDN 30 LAN―B 31 ルータB 40 LAN―C 41 ルータC 50 LAN―D 60 LAN―E 100,100―1,100―2 LAN送受信部 110 LANインタフェース部 120 LAN受信部 121,221 受信バッファ部 122,222,231 データ加工部 123,223 プロトコル識別部 124,224 受信制御部 125,225 データ比較部 130 LAN送信部 131,231 データ加工部 132,232 送信バッファ部 133,233 送信制御部 134,234 タイマー回路 200 ISDN送受信部 210 ISDNインタフェース部 211 発着信制御部 220 ISDN受信部 230 ISDN送信部 300 主制御部 310 メモリ制御部 320 LAN制御用メモリ部 330 転送用メモリ部 340 ISDN制御用メモリ部 400 マンマシンインタフェース部 410 保守用端末インタフェース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/66 9077−5K H04L 11/20 102 D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のLAN相互間の接続経路を示す経
    路制御情報の定期的な配信を要するLANと公衆網との
    間に設けられ、前記公衆網を通して他のルータと対向し
    前記複数のLAN相互間を接続するルータにおいて、 前記公衆網を通さずに接続される自己のLAN側の接続
    経路を示す第1の部分経路制御情報と前記公衆網を通し
    て接続される前記他のルータおよび他のLAN側の接続
    経路を示す公衆網通信アドレスを含む第2の部分経路制
    御情報とから成る経路制御情報を格納する経路制御情報
    格納手段と、 前記自己のLANから受信した経路制御メッセージから
    前記第1の部分経路制御情報を算出し前記経路制御情報
    格納手段の格納内容と比較し、変化があるときのみこの
    経路制御情報格納手段の格納内容を変更し、かつ第1の
    変更通知信号を出力する第1の受信制御手段と、 前記公衆網を通して接続された前記他のルータから受信
    した経路制御メッセージから前記第2の部分経路制御情
    報を算出し前記経路制御情報格納手段の格納内容と比較
    し、変化があるときのみこの経路制御情報格納手段の格
    納内容を変更し、かつ第2の変更通知信号を出力する第
    2の受信制御手段と、 外部からの制御情報に基づき前記経路制御情報格納手段
    内の前記経路制御情報を設定および変更し、第3の変更
    通知信号を出力する保守制御手段と、 所定時間間隔ごとに前記経路制御情報格納手段内の前記
    経路制御情報に基づいて前記自己のLAN対応の経路制
    御メッセージを作成し前記自己のLANへ出力する第1
    の送信制御手段と、 前記第1,第2および第3の変更通知信号のいずれかを
    受信すると前記経路制御情報格納手段内の前記経路制御
    情報に基づいて前記公衆網対応の経路制御メッセージを
    作成し前記公衆網を通して接続した前記他のルータへ出
    力する第2の送信制御手段と、 を備えることを特徴とするルータ。
  2. 【請求項2】 ルータ間の優先順位を判定するための優
    先順位番号があらかじめ前記第2の部分経路制御情報に
    含まれて割当てられ、 前記他のルータから受信したこの第2の部分経路制御情
    報に基づいて前記他のルータの優先順位番号と自己の優
    先順位番号とを比較し、最上位の優先順位番号が割当て
    られたルータを親ルータとしその他のルータを子ルータ
    として識別できるように登録する親ルータ登録手段を備
    え、 前記第2の送信制御手段はこの親ルータ登録手段を参照
    し、自己が親ルータの場合はすべての子ルータへ、自己
    が子ルータの場合は親ルータのみへ前記経路制御情報格
    納手段内の前記経路制御情報を出力することを特徴とす
    る請求項1記載のルータ。
  3. 【請求項3】 前記第1の部分経路制御情報に前記公衆
    網への転送可否を識別するための情報を含み、前記第2
    の送信制御手段が前記経路制御情報格納手段内の前記経
    路制御情報のうち転送否を示す識別情報の付与された前
    記第1の部分経路制御情報の前記公衆網を通した他のル
    ータへの出力を抑制することを特徴とする請求項1また
    は2記載のルータ。
  4. 【請求項4】 前記優先順位番号として前記公衆網との
    インタフェース点に割当てられたインターネットアドレ
    スを用いることを特徴とする請求項2記載のルータ。
  5. 【請求項5】 複数のLAN相互間の接続経路を示す経
    路制御情報の定期的な配信を要するLANと公衆網との
    間に設けられ、前記公衆網を通して他のルータと対向し
    前記複数のLAN相互間を接続する複数のルータを備え
    る広域通信網システムにおいて;前記ルータの各々は、
    前記公衆網を通さずに接続される自己のLAN側の接続
    経路を示す第1の部分経路制御情報と前記公衆網を通し
    て接続される前記他のルータおよび他のLAN側の接続
    経路を示す公衆網通信アドレスを含む第2の部分経路制
    御情報とから成る経路制御情報を格納する経路制御情報
    格納手段と;前記自己のLANから受信した経路制御メ
    ッセージから前記第1の部分経路制御情報を算出し前記
    経路制御情報格納手段の格納内容と比較し、変化がある
    ときのみこの経路制御情報格納手段の格納内容を変更
    し、かつ第1の変更通知信号を出力する第1の受信制御
    手段と;前記公衆網を通して接続された前記他のルータ
    から受信した経路制御メッセージから前記第2の部分経
    路制御情報を算出し前記経路制御情報格納手段の格納内
    容と比較し、変化があるときのみこの経路制御情報格納
    手段の格納内容を変更し、かつ第2の変更通知信号を出
    力する第2の受信制御手段と;外部からの制御情報に基
    づき前記経路制御情報格納手段内の前記経路制御情報を
    設定および変更し、第3の変更通知信号を出力する保守
    制御手段と;所定時間間隔ごとに前記経路制御情報格納
    手段内の前記経路制御情報に基づいて前記自己のLAN
    対応の経路制御メッセージを作成し前記自己のLANへ
    出力する第1の送信制御手段と;前記第1,第2および
    第3の変更通知信号のいずれかを受信すると前記経路制
    御情報格納手段内の前記経路制御情報に基づいて前記公
    衆網対応の経路制御メッセージを作成し前記公衆網を通
    して接続した前記他のルータへ出力する第2の送信制御
    手段とを備え;自己対応の前記経路制御情報を前記経路
    制御情報格納手段に格納し、前記自己のLANからの経
    路制御メッセージ,前記他のルータからの経路制御メッ
    セージおよび前記外部からの制御情報のいずれかに基づ
    き新たな自己対応の経路制御情報を算出し前記経路制御
    情報格納手段の格納内容と比較し、変化があればこの新
    たな経路制御情報で前記経路制御情報格納手段の格納内
    容を変更し、前記自己のLANに対しては所定時間間隔
    ごとに前記経路制御情報格納手段に格納済の前記経路制
    御情報に基づく前記自己のLAN対応の経路制御メッセ
    ージを出力することを繰返し、前記他のルータに対して
    は前記経路制御情報格納手段の格納内容変更時点のみに
    前記公衆網を通して接続し変更直後の前記経路制御情報
    に基づく前記公衆網対応の経路制御メッセージを出力す
    ることを特徴とする広域通信網システム。
  6. 【請求項6】 前記ルータの各々は、ルータ間の優先順
    位を判定するための互いに異なる優先順位番号があらか
    じめ前記第2の部分経路制御情報に含まれてそれぞれ割
    当てられ、前記他のルータから受信したこの第2の部分
    経路制御情報に基づいて前記他のルータの優先順位番号
    と自己の優先順位番号とを比較し、最上位の優先順位番
    号が割当てられたルータを親ルータとしその他のルータ
    を子ルータとして識別できるように登録する親ルータ登
    録手段をそれぞれ備え、いずれのルータが前記親ルータ
    あるいは前記子ルータであるかを互いに認識し、 前記子ルータの各々は、自己の前記経路制御情報格納手
    段内の前記経路制御情報に変更が生じると、前記親ルー
    タに対してのみ前記公衆網対応の経路制御メッセージを
    出力し前記経路制御情報の変更発生を通知し、 前記親ルータは、前記子ルータのいずれかから前記経路
    制御情報の変更発生通知を受信した場合を含み自己の前
    記経路制御情報格納手段内の前記経路制御情報に変更が
    生じると、すべての前記子ルータに対して前記公衆網対
    応の経路制御メッセージをそれぞれ出力し前記経路制御
    情報の変更発生を通知することを特徴とする請求項5記
    載の広域通信網システム。
  7. 【請求項7】 前記第1の部分経路制御情報に前記公衆
    網への転送可否を識別するための情報を含み、前記公衆
    網を通した他のLANとの接続を希望しない隔離LAN
    に対する前記第1の部分経路制御情報に転送否を示す識
    別情報を付与し、 前記ルータの各々は、前記経路制御情報格納手段内の前
    記経路制御情報のうち転送否を示す識別情報の付与され
    た前記第1の部分経路制御情報の前記公衆網を通した他
    のルータへの出力を抑制し、前記隔離LANの存在を前
    記他のルータに対し秘匿し、この隔離LANに対し前記
    公衆網からのアクセスを禁止することを特徴とする請求
    項5または6記載の広域通信網システム。
  8. 【請求項8】 前記優先順位番号として前記公衆網との
    インタフェース点に割当てられたインターネットアドレ
    スを用いることを特徴とする請求項6記載の広域通信網
    システム。
JP1599593A 1993-02-03 1993-02-03 ルータ及び広域通信網システム Expired - Fee Related JPH0756988B2 (ja)

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