JPH0756504Y2 - 周波数変換装置 - Google Patents
周波数変換装置Info
- Publication number
- JPH0756504Y2 JPH0756504Y2 JP1990010409U JP1040990U JPH0756504Y2 JP H0756504 Y2 JPH0756504 Y2 JP H0756504Y2 JP 1990010409 U JP1990010409 U JP 1990010409U JP 1040990 U JP1040990 U JP 1040990U JP H0756504 Y2 JPH0756504 Y2 JP H0756504Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- frequency
- local oscillation
- output
- intermediate frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Superheterodyne Receivers (AREA)
- Transmitters (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、局部発振信号に含まれる位相雑音の低減によ
り、狭帯域の中間周波信号を効率良く出力し得るように
した周波数変換装置に関するものである。
り、狭帯域の中間周波信号を効率良く出力し得るように
した周波数変換装置に関するものである。
(従来の技術) 従来のマイクロ波帯のRF信号の周波数変換装置として
は、第3図にブロック図を示すごとく、入力信号からRF
フィルタ1で抽出されたRF信号f1と、FET2を用いて構成
された局部発振器3の出力から局部発振フィルタ4で抽
出された局部発振信号f2とがミクサ段のミクサ5に与え
られ、このミクサ5の出力からIFフィルタ6によりRF信
号f1と局部発振信号f2との差の周波数を有する中間周波
信号f0が出力されるように構成されている。RF信号f1は
マイクロ波帯と高い周波数であり、これに伴ない局部発
振周波数f2の周波数も高い。そこで、従来の周波数変換
装置における局部発振器3は、発振し得るしゃ断周波数
の高いFET2を用いて構成することで、大きな信号電力の
局部発振信号f2を得ている。
は、第3図にブロック図を示すごとく、入力信号からRF
フィルタ1で抽出されたRF信号f1と、FET2を用いて構成
された局部発振器3の出力から局部発振フィルタ4で抽
出された局部発振信号f2とがミクサ段のミクサ5に与え
られ、このミクサ5の出力からIFフィルタ6によりRF信
号f1と局部発振信号f2との差の周波数を有する中間周波
信号f0が出力されるように構成されている。RF信号f1は
マイクロ波帯と高い周波数であり、これに伴ない局部発
振周波数f2の周波数も高い。そこで、従来の周波数変換
装置における局部発振器3は、発振し得るしゃ断周波数
の高いFET2を用いて構成することで、大きな信号電力の
局部発振信号f2を得ている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、FET2を用いて構成した局部発振器3にあって
は、大きな信号電力で局部発振信号f2は得られるが、局
部発振信号f2に大きな位相雑音が含まれるという不具合
がある。第4図(a)に示すごとき、位相雑音を含む局
部発振信号f2でRF信号f1を周波数変換するならば、第4
図(b)に示すごとく、周波数変換された信号は広い帯
域に拡散し、IFフィルタ6の狭い中間周波帯域を通過し
て中間周波信号f0として出力される信号電力は小さなも
のとなる。ここで、IFフィルタ6の狭い中間周波帯域を
通過し得ない第4図(b)で斜線の信号電力は浪費され
ることとなる。したがって、局部発振信号f2に含まれる
位相雑音が大きいほどIFフィルタ6を通過して中間周波
信号f0として出力される信号電力は小さいものとなり、
効率の良い周波数変換ができず、それだけ受信機の受信
感度を低下させる要因となっている。また、局部発振信
号f2に含まれる位相雑音によって、微小な受信信号がマ
スクされて受信の信号対雑音比が低下する。
は、大きな信号電力で局部発振信号f2は得られるが、局
部発振信号f2に大きな位相雑音が含まれるという不具合
がある。第4図(a)に示すごとき、位相雑音を含む局
部発振信号f2でRF信号f1を周波数変換するならば、第4
図(b)に示すごとく、周波数変換された信号は広い帯
域に拡散し、IFフィルタ6の狭い中間周波帯域を通過し
て中間周波信号f0として出力される信号電力は小さなも
のとなる。ここで、IFフィルタ6の狭い中間周波帯域を
通過し得ない第4図(b)で斜線の信号電力は浪費され
ることとなる。したがって、局部発振信号f2に含まれる
位相雑音が大きいほどIFフィルタ6を通過して中間周波
信号f0として出力される信号電力は小さいものとなり、
効率の良い周波数変換ができず、それだけ受信機の受信
感度を低下させる要因となっている。また、局部発振信
号f2に含まれる位相雑音によって、微小な受信信号がマ
スクされて受信の信号対雑音比が低下する。
本考案は、かかる従来の周波数変換装置の不具合を改善
すべくなされたもので、狭帯域の中間周波信号が大きな
信号電力で効率良く出力されるようにした周波数変換装
置を提供することを目的とする。
すべくなされたもので、狭帯域の中間周波信号が大きな
信号電力で効率良く出力されるようにした周波数変換装
置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本考案の周波数変換装置
は、バイポーラ・トランジスタで構成された局部発振器
から出力される局部発振信号と、マイクロ波帯のRF信号
とを高調波ミクサに与え、この高調波ミクサの出力から
IFフィルタによって、前記局部発振信号の整数倍の高調
波と前記RF信号との差の周波数を有する中間周波信号を
出力するように構成されている。
は、バイポーラ・トランジスタで構成された局部発振器
から出力される局部発振信号と、マイクロ波帯のRF信号
とを高調波ミクサに与え、この高調波ミクサの出力から
IFフィルタによって、前記局部発振信号の整数倍の高調
波と前記RF信号との差の周波数を有する中間周波信号を
出力するように構成されている。
(作用) バイポーラ・トランジスタを用いて局部発振器を構成す
るので、局部発振信号に含まれる位相雑音が低減され
る。そして、ミクサ段に高調波ミクサを用いるので、局
部発振信号の周波数は、RF信号に対して中間周波信号だ
け差を有する周波数の整数分の1の低いもので良く、大
きな信号電力で局部発振信号を出力し得る。そこで、ミ
クサ段でRF信号は効率良く周波数変換され、しかも位相
雑音により広帯域に拡散されることがないので、狭い中
間周波帯域のIFフィルタを効率良く通過でき、大きな信
号電力の中間周波信号が出力され得る。
るので、局部発振信号に含まれる位相雑音が低減され
る。そして、ミクサ段に高調波ミクサを用いるので、局
部発振信号の周波数は、RF信号に対して中間周波信号だ
け差を有する周波数の整数分の1の低いもので良く、大
きな信号電力で局部発振信号を出力し得る。そこで、ミ
クサ段でRF信号は効率良く周波数変換され、しかも位相
雑音により広帯域に拡散されることがないので、狭い中
間周波帯域のIFフィルタを効率良く通過でき、大きな信
号電力の中間周波信号が出力され得る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図および第2図を参照して
説明する。第1図は、本考案の周波数変換装置の一実施
例のブロック回路図であり、第2図は、第1図における
局部発振信号とRF信号および中間周波信号を示す図であ
る。
説明する。第1図は、本考案の周波数変換装置の一実施
例のブロック回路図であり、第2図は、第1図における
局部発振信号とRF信号および中間周波信号を示す図であ
る。
第1図において、入力信号からRFフィルタ1で抽出され
たRF信号f1と、バイポーラ・トランジスタを用いて構成
された局部発振器11の出力から局部発振フィルタ12で抽
出された局部発振信号f3と、がミクサ段の高調波ミクサ
13に与えられる。この高調波ミクサ13により、局部発振
信号f3のn(n:2以上の整数)次高調波が発生され、こ
のn次高調波とRF信号とが混合されて中間周波フィルタ
6に与えられる。そして、この高調波ミクサ13の出力か
ら狭い中間周波帯域のIFフィルタ6で中間周波信号f0が
抽出される。
たRF信号f1と、バイポーラ・トランジスタを用いて構成
された局部発振器11の出力から局部発振フィルタ12で抽
出された局部発振信号f3と、がミクサ段の高調波ミクサ
13に与えられる。この高調波ミクサ13により、局部発振
信号f3のn(n:2以上の整数)次高調波が発生され、こ
のn次高調波とRF信号とが混合されて中間周波フィルタ
6に与えられる。そして、この高調波ミクサ13の出力か
ら狭い中間周波帯域のIFフィルタ6で中間周波信号f0が
抽出される。
かかる構成において、局部発振器11は、バイポーラ・ト
ランジスタ10を用いて構成されるので、局部発振信号f3
に含まれる位相雑音は低減される。従来のFET2を用いた
ものに比べて、約10dBほど位相雑音の低減が図れる。ま
た、高調波ミクサ13を用いるので、局部発振信号f3の周
波数は大幅に低くて良い。すなわち、高調波ミクサ13で
局部発振信号f3のn次高調波を発生させるので、RF信号
f1と局部発振信号f3のn次高調波n・f3との周波数差
が、中間周波信号f0の周波数となるように、局部発振信
号f3が設定されれば良い。このために、局部発振器11
は、バイポーラ・トランジスタ11の発振し得るしゃ断周
波数より充分に低い周波数で発振信号を設定することが
でき、大きな信号電力で局部発振信号f3を出力し得る。
ランジスタ10を用いて構成されるので、局部発振信号f3
に含まれる位相雑音は低減される。従来のFET2を用いた
ものに比べて、約10dBほど位相雑音の低減が図れる。ま
た、高調波ミクサ13を用いるので、局部発振信号f3の周
波数は大幅に低くて良い。すなわち、高調波ミクサ13で
局部発振信号f3のn次高調波を発生させるので、RF信号
f1と局部発振信号f3のn次高調波n・f3との周波数差
が、中間周波信号f0の周波数となるように、局部発振信
号f3が設定されれば良い。このために、局部発振器11
は、バイポーラ・トランジスタ11の発振し得るしゃ断周
波数より充分に低い周波数で発振信号を設定することが
でき、大きな信号電力で局部発振信号f3を出力し得る。
そして、第2図(a)に示すごとく、局部発振信号f
3は、高調波ミクサ13で破線で示す位相雑音のないn次
高調波に変換され、このn次高調波とRF信号が混合され
て、第2図(b)のごとく、広帯域に拡散されることな
しに周波数変換される。この結果、その周波数変換され
た信号が狭い中間周波帯域のIFフィルタ6を効率良く通
過でき、大きな信号電力の中間周波信号f0として出力さ
れる。
3は、高調波ミクサ13で破線で示す位相雑音のないn次
高調波に変換され、このn次高調波とRF信号が混合され
て、第2図(b)のごとく、広帯域に拡散されることな
しに周波数変換される。この結果、その周波数変換され
た信号が狭い中間周波帯域のIFフィルタ6を効率良く通
過でき、大きな信号電力の中間周波信号f0として出力さ
れる。
なお、上記実施例のごとく、ミクサ段に高調波ミクサ13
を用いずに、局部発振器11からの局部発振信号f3を逓信
回路でn倍した信号n・f3をミクサ段に与えることも可
能であるが、装置の価格が上昇してしまう。そして、高
調波ミクサ13により局部発振信号f3のn次高調波を発生
させることによりミクサ段での変換効率は低下するが、
RF信号を前段で増幅するRF増幅器により、全体の周波数
変換効率を充分に補うことができる。また、位相雑音に
よって微小な受信信号がマスクされるようなことがな
く、受信の信号雑音比を向上させることができる。
を用いずに、局部発振器11からの局部発振信号f3を逓信
回路でn倍した信号n・f3をミクサ段に与えることも可
能であるが、装置の価格が上昇してしまう。そして、高
調波ミクサ13により局部発振信号f3のn次高調波を発生
させることによりミクサ段での変換効率は低下するが、
RF信号を前段で増幅するRF増幅器により、全体の周波数
変換効率を充分に補うことができる。また、位相雑音に
よって微小な受信信号がマスクされるようなことがな
く、受信の信号雑音比を向上させることができる。
(考案の効果) 本考案の周波数変換装置は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
周波数変換された信号は、位相雑音によって広帯域に拡
散されるようなことがないので、狭い中間周波帯域のIF
フィルタを効率良く通過でき、大きな信号電力で中間周
波信号が出力される。そして、中間周波信号への変換効
率が良いので、狭帯域の通信における受信機の受信性能
を向上させることができる。
散されるようなことがないので、狭い中間周波帯域のIF
フィルタを効率良く通過でき、大きな信号電力で中間周
波信号が出力される。そして、中間周波信号への変換効
率が良いので、狭帯域の通信における受信機の受信性能
を向上させることができる。
第1図は、本考案の周波数変換装置の一実施例のブロッ
ク回路図であり、第2図は、第1図における局部発振信
号とRF信号および中間周波信号を示す図であり、第3図
は、従来の周波数変換装置の一例のブロック回路図であ
り、第4図は、第3図における局部発振信号とRF信号お
よび中間周波信号を示す図である。 6:IFフィルタ、10:バイポーラ・トランジスタ、3,11:局
部発振器、13:高調波ミクサ。
ク回路図であり、第2図は、第1図における局部発振信
号とRF信号および中間周波信号を示す図であり、第3図
は、従来の周波数変換装置の一例のブロック回路図であ
り、第4図は、第3図における局部発振信号とRF信号お
よび中間周波信号を示す図である。 6:IFフィルタ、10:バイポーラ・トランジスタ、3,11:局
部発振器、13:高調波ミクサ。
Claims (1)
- 【請求項1】バイポーラ・トランジスタで構成された局
部発振器から出力される局部発振信号と、マイクロ波帯
のRF信号とを高調波ミクサに与え、この高調波ミクサの
出力からIFフィルタによって、前記局部発振信号の整数
倍の高調波と前記RF信号との差の周波数を有する中間周
波信号を出力するように構成したことを特徴とする周波
数変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990010409U JPH0756504Y2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 周波数変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990010409U JPH0756504Y2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 周波数変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03101029U JPH03101029U (ja) | 1991-10-22 |
JPH0756504Y2 true JPH0756504Y2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=31513980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990010409U Expired - Lifetime JPH0756504Y2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 周波数変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756504Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5785710U (ja) * | 1980-11-14 | 1982-05-27 | ||
JPH02108420U (ja) * | 1989-02-15 | 1990-08-29 |
-
1990
- 1990-02-05 JP JP1990010409U patent/JPH0756504Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03101029U (ja) | 1991-10-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |