JPH0755368B2 - スラグ流出検知方法 - Google Patents
スラグ流出検知方法Info
- Publication number
- JPH0755368B2 JPH0755368B2 JP2105215A JP10521590A JPH0755368B2 JP H0755368 B2 JPH0755368 B2 JP H0755368B2 JP 2105215 A JP2105215 A JP 2105215A JP 10521590 A JP10521590 A JP 10521590A JP H0755368 B2 JPH0755368 B2 JP H0755368B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- molten metal
- gas
- slag
- flow rate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、例えば溶湯を収容した取鍋などの上部容器
から、その下側に配置されたタンデイッシュ等の容器へ
ノズルを通して溶湯を流下させる際、上記取鍋からのス
ラグの流出を速やかに検知してタンデイッシュ内に流入
するスラグ量を最小限にとどめようとするものである。
から、その下側に配置されたタンデイッシュ等の容器へ
ノズルを通して溶湯を流下させる際、上記取鍋からのス
ラグの流出を速やかに検知してタンデイッシュ内に流入
するスラグ量を最小限にとどめようとするものである。
(従来の技術) スラグの流出を検知する試みとしては、例えば浸漬ノズ
ルの内部圧力を継続的に測定してその圧力変化から、ス
ラグの流入を判定する特開昭61−262454号公報に開示さ
れているような検知方式が参照される。
ルの内部圧力を継続的に測定してその圧力変化から、ス
ラグの流入を判定する特開昭61−262454号公報に開示さ
れているような検知方式が参照される。
ところで、かかる方式の場合、それに使用するノズル
の、とくに不活性ガス吹付けの管の開孔部分が溶鋼によ
って閉塞し易く、またノズルの構造を多孔式にした場合
にはノズル本体の強度が低くなるため、ノズルの破損を
招くおそれがあって、何れの場合も長期間安定して使用
できない信頼性の低いものであった。
の、とくに不活性ガス吹付けの管の開孔部分が溶鋼によ
って閉塞し易く、またノズルの構造を多孔式にした場合
にはノズル本体の強度が低くなるため、ノズルの破損を
招くおそれがあって、何れの場合も長期間安定して使用
できない信頼性の低いものであった。
(発明が解決しようとする課題) スラグなどの流出を検知する場合に生じていた従来の問
題を解消して、スラグ流出を迅速かつ確実に検知できる
新規な検知方法及びこの方法に使用するノズルを提案す
ることがこの発明の目的である。
題を解消して、スラグ流出を迅速かつ確実に検知できる
新規な検知方法及びこの方法に使用するノズルを提案す
ることがこの発明の目的である。
(課題を解決するための手段) この発明は、溶湯を収容した上部容器とこの上部容器の
下側に配置された下部容器との間に、各容器を連係して
上部容器内の溶湯を下部容器へ供給するノズルを配置し
て、上部容器から下部容器へノズルを通して溶湯を流下
させる際に、上記ノズル内に不活性ガス一定流量で吹込
み、該不活性ガスの流量変化によって下部容器内へのス
ラグの流出を検知する方法において、上記不活性ガス
を、溶湯の注湯末期にノズル内を流下する溶湯の流れに
沿って吹き込むことを特徴とするスラグ流出の検知方法
である。この発明は上記の構成になる検知方法の実施に
当たって直接使用するノズルはノズル本体の少なくとも
1ケ所に接合部を有する分割形式になるものとして、こ
の接合部の端面に不活性ガスを溶湯の流れに沿って吹き
込むガス吐出口を有するものが有利に適合する。
下側に配置された下部容器との間に、各容器を連係して
上部容器内の溶湯を下部容器へ供給するノズルを配置し
て、上部容器から下部容器へノズルを通して溶湯を流下
させる際に、上記ノズル内に不活性ガス一定流量で吹込
み、該不活性ガスの流量変化によって下部容器内へのス
ラグの流出を検知する方法において、上記不活性ガス
を、溶湯の注湯末期にノズル内を流下する溶湯の流れに
沿って吹き込むことを特徴とするスラグ流出の検知方法
である。この発明は上記の構成になる検知方法の実施に
当たって直接使用するノズルはノズル本体の少なくとも
1ケ所に接合部を有する分割形式になるものとして、こ
の接合部の端面に不活性ガスを溶湯の流れに沿って吹き
込むガス吐出口を有するものが有利に適合する。
さて、第1図にこの発明を取鍋〜タンデイッシュ間にお
いて適用した場合について示し、同図における番号1は
溶湯eを収容した取鍋、2は取鍋1の下側に配置されて
いるタンデイッシュ、3は取鍋1とタンデイッシュ2を
連係して取鍋1内の溶湯eをタンデイッシュ2内に流下
させるノズルであって、このノズルの本体は、上ノズル
3a、溶湯eの流下・停止を司るスライディングプレート
3b,3b′、中間ノズル3c、外周にメタルケースを有する
下ノズル3d、およびロングノズル3eからなるものを例と
して示してあり、このノズル3の中間ノズル3dの接合部
には、その要部を第2図(a)(b)に示すように、最
下部の端面で中間ノズル3dの周りに沿って開口した環状
のガスプール3fと、これに繋がるガス供給口3gが形成さ
れていて、このガスプール3fとガス供給口3gとからなる
ガス吐出口から、ノズル3内を流下する溶湯eの流れに
沿ってそれを取り囲むように不活性ガスを吹き込むよう
になっている。また4はガス吐出口と接続した不活性ガ
ス導入配管、5はガス流量計である。
いて適用した場合について示し、同図における番号1は
溶湯eを収容した取鍋、2は取鍋1の下側に配置されて
いるタンデイッシュ、3は取鍋1とタンデイッシュ2を
連係して取鍋1内の溶湯eをタンデイッシュ2内に流下
させるノズルであって、このノズルの本体は、上ノズル
3a、溶湯eの流下・停止を司るスライディングプレート
3b,3b′、中間ノズル3c、外周にメタルケースを有する
下ノズル3d、およびロングノズル3eからなるものを例と
して示してあり、このノズル3の中間ノズル3dの接合部
には、その要部を第2図(a)(b)に示すように、最
下部の端面で中間ノズル3dの周りに沿って開口した環状
のガスプール3fと、これに繋がるガス供給口3gが形成さ
れていて、このガスプール3fとガス供給口3gとからなる
ガス吐出口から、ノズル3内を流下する溶湯eの流れに
沿ってそれを取り囲むように不活性ガスを吹き込むよう
になっている。また4はガス吐出口と接続した不活性ガ
ス導入配管、5はガス流量計である。
(作 用) 取鍋1内の溶湯eをノズル3を通してタンデイッシュ2
へ流下させると、スライディングプレート3bの開口下部
までは溶湯eが満たされた状態で流下し、それ以降、ロ
ングノズル3e内のタンディシュ2の浸漬部までの間では
溶湯eとノズル3の内面は非接触の状態で流下すると考
えられ、このような状態にあるノズル3内に溶湯eに流
下方向に沿って不活性ガスを吹き込むと、溶湯の流下時
のサクションによって、ガスの流量は安定した状態に維
持される。しかしながら、スラグsがノズル3内を通過
したときには溶湯eとスラグsの比重差によってサクシ
ョン効果が減少してガスの吹き込み流量が低下する。こ
の発明はこのような吹き込みガスの流量低下を検知する
ことによってスラグsの流出を把握しようとするもので
あって、これによってタンデイッシュ2へのスラグsの
流出を速やかに回避することができる。
へ流下させると、スライディングプレート3bの開口下部
までは溶湯eが満たされた状態で流下し、それ以降、ロ
ングノズル3e内のタンディシュ2の浸漬部までの間では
溶湯eとノズル3の内面は非接触の状態で流下すると考
えられ、このような状態にあるノズル3内に溶湯eに流
下方向に沿って不活性ガスを吹き込むと、溶湯の流下時
のサクションによって、ガスの流量は安定した状態に維
持される。しかしながら、スラグsがノズル3内を通過
したときには溶湯eとスラグsの比重差によってサクシ
ョン効果が減少してガスの吹き込み流量が低下する。こ
の発明はこのような吹き込みガスの流量低下を検知する
ことによってスラグsの流出を把握しようとするもので
あって、これによってタンデイッシュ2へのスラグsの
流出を速やかに回避することができる。
上掲第1図に示したような構造になるノズルは、ガス吐
出口を構成する環状のガスプール3fがロングノズル3eと
の接合部分で下向きに形成されているので、溶湯eによ
る閉塞をおこすようなうれいは全くなく、したがって長
期間安定した検知が実現できるのである。
出口を構成する環状のガスプール3fがロングノズル3eと
の接合部分で下向きに形成されているので、溶湯eによ
る閉塞をおこすようなうれいは全くなく、したがって長
期間安定した検知が実現できるのである。
この発明において、ノズル3内に吹き込むガスの流量は
0.5Nl/min未満ではスラグが流出した際のガス流量の変
化が小さいのでそれを検知するのが難しく、一方17Nl/m
inを越える場合には吹き込みガスによって溶湯流が乱流
となり、ノズル耐火物に損傷を与えるおそれがある。よ
ってガス流量は0.5〜17Nl/minの範囲にするのが望まし
い。また、ガスの吹き込み開始時期は溶湯の注入開始初
期から終了まで継続してもよいが、ガスの使用量を低減
するうえから注入末期において行う。
0.5Nl/min未満ではスラグが流出した際のガス流量の変
化が小さいのでそれを検知するのが難しく、一方17Nl/m
inを越える場合には吹き込みガスによって溶湯流が乱流
となり、ノズル耐火物に損傷を与えるおそれがある。よ
ってガス流量は0.5〜17Nl/minの範囲にするのが望まし
い。また、ガスの吹き込み開始時期は溶湯の注入開始初
期から終了まで継続してもよいが、ガスの使用量を低減
するうえから注入末期において行う。
(実施例) 上掲第1図に示した構成になるノズル、すなわち下部ノ
ズルの接合部端面にArガス吐出口を設け、この吐出口が
ノズルとの空隙位置になるような第2図(a)の如き構
造になるノズルを適用して容量255トンになる取鍋に収
容してある溶湯を、注湯速度6ton/minに設定してタンデ
イッシュへ流下させ、溶湯の注入末期にのみ流量1Nl/mi
nに設定してArガスを吹き込み、その際のガス流量の変
化からスラグの流出状況を調査した。その結果、アルゴ
ンガス吐出口が溶鋼によって閉塞することなく第3図に
ガス流量と吹き込み時間の関係を示したように、目視に
よってスラグの流出を判定するよりも約4秒程はやくス
ラグ流出を検知できることができた。
ズルの接合部端面にArガス吐出口を設け、この吐出口が
ノズルとの空隙位置になるような第2図(a)の如き構
造になるノズルを適用して容量255トンになる取鍋に収
容してある溶湯を、注湯速度6ton/minに設定してタンデ
イッシュへ流下させ、溶湯の注入末期にのみ流量1Nl/mi
nに設定してArガスを吹き込み、その際のガス流量の変
化からスラグの流出状況を調査した。その結果、アルゴ
ンガス吐出口が溶鋼によって閉塞することなく第3図に
ガス流量と吹き込み時間の関係を示したように、目視に
よってスラグの流出を判定するよりも約4秒程はやくス
ラグ流出を検知できることができた。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、上部容器から下部容器へ溶
湯を流下させる際、これらの容器を連係するノズル内
に、溶湯の流下する方向に沿って不活性ガスを吹き込む
ようにしたから、ガスの吐出口が溶湯によって閉塞され
るようなことはなく長期間正確な検知ができる。またこ
の発明によれば、複雑な設備を要せずに100%検知可能
であるため完全自動化ができるし、溶湯の注湯末期にガ
スを吹き込めばよいので、使用ガスも極力低減できる。
湯を流下させる際、これらの容器を連係するノズル内
に、溶湯の流下する方向に沿って不活性ガスを吹き込む
ようにしたから、ガスの吐出口が溶湯によって閉塞され
るようなことはなく長期間正確な検知ができる。またこ
の発明によれば、複雑な設備を要せずに100%検知可能
であるため完全自動化ができるし、溶湯の注湯末期にガ
スを吹き込めばよいので、使用ガスも極力低減できる。
第1図はこの発明の実施に用いて好適な注湯整備の模式
図、 第2図(a)(b)はノズルの要部断面図、 第3図はスラグ流出を検知する場合のガス流量と経過時
間の関係を示した図である。 1……取鍋、2……タンデイッシュ 3……ノズル、3a……上ノズル 3b,3b′……スライディングプレート 3c……中間ノズル、3d……下ノズル 3e……ロングノズル、3f……ガスプール 3g……ガス供給口、4……不活性ガス導入管 5……ガス流量計、s……スラグ e……溶湯
図、 第2図(a)(b)はノズルの要部断面図、 第3図はスラグ流出を検知する場合のガス流量と経過時
間の関係を示した図である。 1……取鍋、2……タンデイッシュ 3……ノズル、3a……上ノズル 3b,3b′……スライディングプレート 3c……中間ノズル、3d……下ノズル 3e……ロングノズル、3f……ガスプール 3g……ガス供給口、4……不活性ガス導入管 5……ガス流量計、s……スラグ e……溶湯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大門 雅也 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎炉材株式 会社千葉事業所内 (56)参考文献 特開 平2−70372(JP,A) 実開 平3−126273(JP,U) 特公 平1−37228(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】溶湯を収容した上部容器とこの上部容器の
下側に配置された下部容器との間に、各容器を連係して
上部容器内の溶湯を下部容器へ供給するノズルを配置し
て、上部容器から下部容器へノズルを通して溶湯を流下
させる際に、上記ノズル内に不活性ノズル内に不活性ガ
スを一定流量で吹き込み、該不活性ガスの流量変化によ
って下部容器内へのスラグの流出を検知する方法におい
て、 上記不活性ガスを、溶湯の注湯末期にノズル内を流下す
る溶湯の流れに沿って吹込むことを特徴とするスラグ流
出検知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2105215A JPH0755368B2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | スラグ流出検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2105215A JPH0755368B2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | スラグ流出検知方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH044964A JPH044964A (ja) | 1992-01-09 |
JPH0755368B2 true JPH0755368B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=14401449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2105215A Expired - Lifetime JPH0755368B2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | スラグ流出検知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0755368B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE527477C2 (sv) * | 2003-11-04 | 2006-03-21 | Mefos Metallurg Res I Ab | Sätt att detektera slagginblandning |
JP4857865B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2012-01-18 | Toto株式会社 | 水栓装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6437228A (en) * | 1987-08-04 | 1989-02-07 | Iseki Agricult Mach | Lifting and supporting apparatus for reaping part of harvesting machine |
JPH0688127B2 (ja) * | 1988-03-09 | 1994-11-09 | 川崎製鉄株式会社 | スラグ流出検知方法 |
JP3126273U (ja) * | 2006-08-08 | 2006-10-19 | タニコー株式会社 | フライヤーのヒータースイング機構及び該機構を備えたフライヤー |
-
1990
- 1990-04-23 JP JP2105215A patent/JPH0755368B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH044964A (ja) | 1992-01-09 |
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