JPH0755363Y2 - ピストン位置検知装置 - Google Patents

ピストン位置検知装置

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JPH0755363Y2
JPH0755363Y2 JP3358689U JP3358689U JPH0755363Y2 JP H0755363 Y2 JPH0755363 Y2 JP H0755363Y2 JP 3358689 U JP3358689 U JP 3358689U JP 3358689 U JP3358689 U JP 3358689U JP H0755363 Y2 JPH0755363 Y2 JP H0755363Y2
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文夫 森川
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はピストン位置検知装置に関し、一層詳細には、
シリンダ内を往復動するピストンが所定位置範囲内から
外れた場合に検知信号としてラッチ信号を出力するよう
構成したピストン位置検知装置に関する。
[考案の背景] 一般に、流体圧シリンダを用いて精密な作業を達成しよ
うとする場合、例えば、流体圧シリンダを利用してワー
クを次の加工工程に搬送しようとする時、ピストンがシ
リンダ内の所定の位置まで到達しているか否かを確認す
ることが必要となる。このような場合の一例を次に説明
する。
第1図に簡略に示すシリンダ2はその内部にピストン4
を摺動自在に有しており、このピストン4によって区分
された二つの室には流体用の管路6および8が接続され
ている。なお、参照符号A乃至Eはシリンダ2内の室を
区分した領域を示す。
そこで、当該シリンダ2を用いて物品の搬送を行い、所
定位置に搬送して位置決めした後、この物品にロボット
を介して加工作業をすることを想定する。この場合、作
業工程のある段階において、ピストン4が領域C内に位
置することが当該物品を前記所定位置に位置決めするた
めの最適動作範囲(以下、最適動作範囲Cという)とさ
れ、且つピストン4が領域BまたはDに位置する場合で
あっても物品が許容される所定位置の範囲内に位置決め
できる許容動作範囲(以下、許容動作範囲BまたはDと
いう)内にあるものとする。しかし、この加工作業工程
において、ピストン4が前記許容動作範囲外である領域
AまたはEに位置する場合(以下、許容外動作範囲Aま
たはEという)は所期の加工作業を達成することが出来
ない。加工のための正確な位置が確保されていないから
である。
そこで、シリンダ外からピストン位置を好適に検知すべ
く本出願人は既に実願昭第62-82659号に示す技術を提案
している。この考案はピストンがシリンダ2内の最適動
作範囲Cにある場合と許容動作範囲B、D内にある場合
とで互いに異なる発光を行う発光素子とこれを付勢する
電気回路を設け、前記発光素子の発光色の相違によっ
て、ピストンが最適動作範囲Cにあるか、または許容動
作範囲B、Dにあるかを外部から容易に視認可能であ
り、現在、各種生産現場において広汎に採用されるに至
っている。
すなわち、従来技術に係るピストン位置検知装置におい
てはON状態またはOFF状態の2値出力を有する一組の磁
気センサをシリンダ上の長手方向に所定間隔離間して配
設し、当該磁気センサの出力側と3個の発光素子との間
に論理ゲートを組み込み、2個の磁気センサの出力が共
にON状態の場合には、一方の磁気センサがON状態である
場合に点灯する発光素子とは別に設けた発光素子を点灯
するよう構成している。
従って、このピストン位置検知装置においては、例え
ば、ピストンが、第1図中、左方許容外動作範囲Aから
右方に移動し、許容動作範囲Bに達すれば、第1の発光
素子が点灯してピストンが左側許容領域B内に位置する
ことを表示し、さらに右方へ移動して最適動作範囲Cに
達すれば第1発光素子は消灯し、一方、第1発光素子と
発光色の異なる第2の発光素子が点灯し、さらに右方へ
移動して右側許容動作範囲Dに達すれば、第2発光素子
は消灯し、第1発光素子と同一の発光色である第3の発
光素子が点灯し、さらに右方へ移動して許容外動作範囲
Eに達すれば、前記第3発光素子も消灯するものであっ
てピストン位置を外部から容易に検知視認することが出
来る。
[考案の目的] 本考案は前記の装置に関連してなされたものであって、
前記の最適動作範囲C、許容動作範囲B、Dおよび許容
外動作範囲A、Eに対応して所定の検知信号を出力する
ことによりピストン位置の検知を可能とするのは勿論の
こと、シリンダの動作中にピストン位置がシリンダの載
置手段に対する振動等により変化し最適動作範囲Cから
外れた場合あるいはピストン位置を検知する装置が最適
動作範囲Cに対応する取付位置から外れた場合にその検
知信号の特定の遷移状態をラッチすることにより当該ラ
ッチ信号に対応する出力信号に基づき制御機械の自己診
断等を可能とするピストン位置検知装置を提供すること
を目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本考案は、例えば、図面
に示すように、ピストン4の位置に応じて許容外動作範
囲A(E)、許容動作範囲B(D)および最適動作範囲
Cの順に区分されたシリンダ2と、 ピストン4に配され、磁界を発生する磁界発生手段10
と、 シリンダ2上の軸方向に離されて配され、閾値レベルH
REFを超える磁界を検出したときに出力レベルがハイレ
ベルになる第1および第2の検出信号E1、E2を出力す
る第1および第2の磁気センサS1、S2と、 第1および第2の検出信号E1、E2がそれぞれ供給され
る論理積手段IC12および論理和手段IC14とを備え、 論理積手段IC12の出力信号E3のハイレベルが最適動作
範囲Cに対応され、 論理積手段IC12と論理和手段IC14の出力信号E3、E4
排他的論理和出力(第5図gで表される出力信号E5
照)のハイレベルが許容動作範囲B(D)に対応され、
ローレベルが許容外動作範囲A(E)に対応されるピス
トン位置検知装置において、 論理積手段IC12と論理和手段IC14の出力信号E3、E4
供給されるラッチ手段14を有し、 このラッチ手段14は、論理和手段IC14の出力信号E4
ハイレベルになった(例えば、時刻t10点)後、論理積
手段IC12の出力信号E3がハイレベルになる(時刻t15
点)前に、論理和手段IC14の出力信号E4がローレベル
になった時(時刻t11点)に、ハイレベルになる(時刻
11点)ラッチ信号E10を出力することを特徴とする。
[実施態様] 次に、本考案に係るピストン位置検知装置について好適
な実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細
に説明する。なお、本実施例態様において前記第1図に
示す構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付
しその詳細な説明は省略する。
第2図において、参照符号2はシリンダを示し、当該シ
リンダ2の内部には図の水平方向に摺動するピストン4
が配設されている。前記シリンダ2の外周面部にはピス
トン4の摺動方向に沿って所定距離だけ離間して同様な
磁気感度を有する第1並びに第2の磁気センサS1、S2
が配設され、これらの第1、第2磁気センサS1、S2
ピストン4に配設された磁石10から作用する磁界の大き
さが一定値を超えた時にハイレベルのON状態信号を出力
する。この第1、第2磁気センサS1、S2の出力信号E
1、E2はピストン位置検知ユニット12に導入される。な
お、前記シリンダ2は磁石10の磁力線を容易に透過する
非磁性材料、例えば、アルミニウム等により構成されて
いる。
次に、第3図に前記第1、第2磁気センサS1、S2を含
むピストン位置検知ユニット12の概略的な回路ブロック
図を示す。図において、第1、第2磁気センサS1、S2
の電源供給端子VEEは電圧がVCCである電源IC10の出力
端子に接続され、第1磁気センサS1と第2磁気センサ
2のアース端子Gは接地される。当該第1と第2磁気
センサS1とS2の出力信号E1、E2は夫々論理手段であ
るアンドIC12、オアIC14の入力端子に導入される。アン
ドIC12の出力信号E3はバッファIC16およびバッファIC1
8を介して出力端子P1に導入される。なお、このように
アンドIC12、バッファIC16およびIC18の出力信号を全て
同一の参照符号E3で表しているのは回路動作を理解す
る上で各素子の信号遅れ等の時間要素が無視出来、電圧
レベルのみを問題にすれば足りるからである。以下、そ
の他の電圧信号についても同様の考え方に基づき参照符
号を付し、特に区別することが必要な場合には、例え
ば、「バッファIC16の出力信号E3」というように限定
して表現することとする。
そこで、前記バッファIC16の出力信号E3は抵抗R2と緑
色に発光する発光素子である第2の発光ダイオードCR2
の直列回路に導入され、第2発光ダイオードCR2のカソ
ード端子は接地される。
一方、前記オアIC14の出力信号E4はバッファIC20を介
して出力端子P2に導入されると共にトライステートバ
ッファIC22の入力端子に導入される。当該バッファIC22
の制御入力端子には前記アンドIC12の出力信号E3が導
入され、バッファIC22の出力信号E5はバッファIC24を
介して出力端子P4に導入されると共に、抵抗R4と赤色
に発光する発光素子である第1の発光ダイオードCR4の
直列回路に導入され、第1発光ダイオードCR4のカソー
ド端子は接地される。
なお、後に説明する第5図のタイムチャートを参照すれ
ば容易に分かるように、バッファIC22の出力信号E
5は、アンドIC12とオアIC14の出力信号E3、E4の排他
的論理和出力になっている。
前記バッファIC16の出力信号E3はインバータIC26を介
し出力信号E6としてラッチ回路14を構成する第1およ
び第2のフリップフロップIC28、IC30のクリア入力端子
CLR1、CLR2に導入される。一方、当該ラッチ回路14を構
成する第1フリップフロップIC28のクロック入力端子CK
1には前記オアIC14の出力信号E4が導入されると共に、
第2フリップフロップIC30のクロック入力端子CK2には
インバータIC32を介して出力信号E7が導入される。こ
の場合、第1、第2フリップフロップIC28、IC30はエッ
チドトリガタイプであってポジティブゴーイング信号に
よってデータ入力端子D1、D2に導入されているデータ
が出力端子Q1、Q2に転送される。そして、第1フリッ
プフロップIC28のデータ入力端子D1には抵抗R6を介し
て電源電圧VCCが供給されハイレベルに設定されると共
に、第1フリップフロップIC28の出力端子Q1から発生
する出力信号E8は第2フリップフロップIC30のデータ
入力端子D2に導入され、第2フリップフロップIC30の
出力端子Q2から発生する後述する調整要求信号E10
バッファIC34を介して出力端子P3に導入される。
なお、ピストン位置検知ユニット12の出力端子P1乃至
4はシーケンサ16に接続され、シーケンサ16は図示し
ないNC工作機械等の運転を制御する。また、ピストン位
置検知ユニット12の入力端子P5、P6にはシーケンサ16
から直流電源が導入され、逆接続保護ダイオードCR6並
びに平滑コンデンサC2、C4および3端子レギュレータ等
で構成される電源IC10からなる電源回路に供給される。
本実施態様に係るピストン位置検知装置は基本的には以
上のように構成されるものであり、次にその作用並びに
効果について説明する。
第4図a乃至eはピストン4に設けられた磁石10とシリ
ンダ2の外周部に配設された第1、第2磁気センサ
1、S2の位置関係を模式的に図示すると共に、磁石10
の位置、すなわち、ピストン4の位置と第1、第2発光
ダイオードCR4、CR2の発光状態を示し、網目処理を施し
た小円は点灯状態、白色の小円は消灯状態を示す。ま
た、図中、放物線状の線は当該放物線の頂点位置に磁石
10がある時の磁石10の磁界の強さの分布を表示したもの
である。また、一点鎖線は閾値レベルである基準磁界H
REFを示し第1、第2磁気センサS1、S2に作用する磁
界H1、H2(第3図参照)がこの基準磁界HREF以上の
磁界である時に第1、第2磁気センサS1、S2の出力信
号E1、E2がローレベルからハイレベルに遷移しON状態
となる。なお、第4図a乃至e中、第1、第2発光ダイ
オードCR4、CR2表示の下側に円で囲繞した文字A、B、
C、D、Eは前記第1図に示す所定の領域を示すアルフ
ァベットに対応させて記述しており、また、第1磁気セ
ンサS1および/または第2磁気センサS2がON状態とな
る領域は、第1図中、B、C、Dの領域であり当該検知
領域は検知範囲Fと称する。
第5図は第3図に示すピストン位置検知装置の動作を説
明するためのタイムチャートであり、以下、第4図の動
作模式説明図、第5図のタイムチャートに沿って作用を
説明する。
そこで、先ず、第4図aに示すように、磁石10が磁気セ
ンサS1、S2から比較的離れている場合(第5図のタイ
ムチャートにおいては時刻t1における場合)は磁石10
による磁界H1、H2は前記基準磁界HREF以下であり、
第1、第2磁気センサS1、S2の出力信号E1、E2はロ
ーレベルであるので出力信号E3乃至E5はいずれもロー
レベルであり、第1、第2発光ダイオードCR4、CR2はい
ずれも消灯している。この場合、ピストン4が第1図並
びに第2図中、左方から右方(矢印G方向)に進むもの
とすれば、ピストン4は許容外動作範囲Aに存在する。
なお、この場合、出力端子P1乃至P4に発生する出力信
号E3、E4、E5およびE10は全てローレベルのOFF状態
となっている。換言すれば、シーケンサ16はシリンダ2
内のピストン4の位置が許容外動作範囲A(またはE)
にあることを示す検知信号を受信している状態となって
いる。
次に、時刻t2において、第4図aに示す位置にあった
磁石10がピストン4の変位によってさらに矢印G方向に
移動し、第4図bに示す位置まで移動したとする。この
場合、磁界H1は基準磁界HREFを超え第1磁気センサS
1の出力信号E1のみがハイレベルとなると共に、オアIC
14の出力信号E4(第5図d参照)がハイレベルとな
り、さらに出力端子P2もハイレベルとなる。この場
合、アンドIC12の出力信号E3はローレベルであるので
トライステートであるバッファIC22は導通状態となり、
その入力信号E4と出力信号E5(第5図e参照)の値は
等しくなるので赤色に発光する第1発光ダイオードCR4
が点灯する。すなわち、ピストン4は第1、第2磁気セ
ンサS1、S2の検知範囲F内の許容動作範囲Bに入って
きたことが諒解される。この場合、出力端子P1乃至P4
に発生する出力信号E3乃至E5およびE10の中、出力信
号E5がハイレベルのON状態になっていることからシー
ケンサ16はシリンダ2内のピストン4の位置が許容動作
範囲B(またはD)にあることを示す検知信号を受信し
ている状態となっている。
続いて、磁石10がピストン4の変位に伴いさらにG方向
に移動し、時刻t3において、第4図cに示すように、
第1、第2磁気センサS1、S2に作用する磁界H1、H2
が基準磁界HREFよりも大なる位置に移動すると、第
1、第2磁気センサS1、S2の出力信号E1、E2が共に
ハイレベルの信号となり、アンドIC12並びにオアIC14の
出力信号E3、E4は共にハイレベルの信号となる。この
場合、バッファIC22の制御入力がハイレベルとなってい
るので、バッファIC22は非導通となり、第1発光ダイオ
ードCR4は消灯し緑色に発光する第2発光ダイオードCR2
のみ点灯する。従って、ピストン4は検知範囲F内の最
適動作範囲Cにあることが諒解される。この場合、出力
端子P1乃至P4に発生する出力信号E3乃至E5およびE
10の中、出力信号E3のみがハイレベルのON状態になっ
ていることからシーケンサ16はシリンダ2内のピストン
4の位置が最適動作範囲Cにあることを示す検知信号を
受信している状態となっている。
次いで、時刻t4において、磁石10が第4図dに示す位
置に移動したとする。この場合においては、第2磁気セ
ンサS2の出力信号E2のみがハイレベルとなり、この時
のアンドIC12並びにオアIC14の出力信号E3、E4の状態
は前記時刻t2における値と全く同様の値となるので、
第1発光ダイオードCR4が点灯し第2発光ダイオードCR2
は消灯する。すなわち、検知範囲F内の許容動作範囲D
にピストン4が存在していることが諒解される。この場
合、出力端子P1乃至P4に発生する出力信号E3乃至E5
およびE10の中、出力信号E5がハイレベルのON状態に
なっていることからシーケンサ16はシリンダ2内のピス
トン4の位置が許容動作範囲D(またはB)にあること
を示す検知信号を受信している状態となっている。
次いで、時刻t5においては、第4図eに示すように、
第1、第2磁気センサS1、S2に作用する磁界H1、H2
は基準磁界HREF以下となり、アンドIC12、オアIC14の
出力信号E3、E4は共にローレベルとなるので第1およ
び第2発光ダイオードCR4、CR2は共に消灯状態となり、
ピストン4が検知範囲F外、すなわち、許容外動作範囲
Eに移動してきたことが諒解される。この場合、出力端
子P1乃至P4に発生する出力信号E3乃至E5およびE10
は全てローレベルのOFF状態になっていることからシー
ケンサ16はシリンダ2内のピストン4の位置が許容外動
作範囲E(またはA)にあることを示す検知信号を受信
している状態となっている。
そこで、次に、ピストン4が矢印Gと反対方向に復動作
を開始すると時刻t6において第2磁気センサS2が反転
することになり、この領域は許容動作範囲Dであること
が諒解される。以下、時刻t7、t8、t9は夫々最適動
作範囲C、許容動作範囲B、許容外動作範囲Aにピスト
ン4があることが諒解されよう。なお、時刻t9までに
は後述するようにラッチ信号としての調整要求信号E10
は付勢されない。
次に、時刻t10乃至t15に示すような順序で電圧が発生
したとする。すなわち、第5図bに示すように、第1磁
気センサS1の出力信号E1がハイレベルとなり、次い
で、第2磁気センサS2の出力信号E2がハイレベルとな
ることなく(第5図c参照)第1磁気センサS1の出力
信号E1がローレベルとなり、再びハイレベルとされる
ものとする。これはピストン4が許容外動作範囲Aから
許容動作範囲Bに進入し最適動作範囲Cに入ることなく
再び許容外動作範囲Aに戻る時の動作である。つまり、
ピストン4の動作範囲が、例えば、振動等により、第1
図中、左方に変位した状態と謂えよう。この場合、時刻
11においてラッチ回路14を構成する第2フリップフロ
ップIC30の出力端子Q2から出力する調整要求信号E10
が初めてハイレベルとなる(第5図g参照)。すなわ
ち、シーケンサ16は調整要求信号E10がハイレベルのON
状態に係る信号、換言すれば、検知信号としてラッチ信
号を受信している状態となる。
次に、調整要求信号E10がこのハイレベルになる過程を
説明する。今、時刻t7においては、第1、第2フリッ
プフロップIC28、30はクリア入力端子CLR1、CLR2にロー
レベルの信号E6(出力信号E3の反転信号、第5図h参
照)が導入されており、出力端子Q1(出力信号E8)、
2(出力信号E10)は共にローレベルとされ、クリア
入力端子CLR1、CLR2に導入される信号E6が時刻t7、t
8間でハイレベルとなってもこの状態が保持されてい
る。そこで、時刻t10において、第1フリップフロップ
IC28のクロック入力端子CK1に導入される出力信号E4
ローレベルからハイレベルに遷移するのでこのエッジ信
号により第1フリップフロップIC28のデータ入力端子D
1のデータ(ハイレベル)が出力端子Q1に転送され(出
力信号E8)、第2フリップフロップIC30のデータ入力
端子D2はハイレベルとされる。続いて時刻t11におい
てはインバータIC32の出力信号E7、すなわち、第2フ
リップフロップIC30のクロック信号がローレベルからハ
イレベルに遷移し、当該エッジ信号(第5図j、矢印参
照)によってデータ入力端子D2のハイレベルデータは
出力端子Q2に転送され、ラッチ信号としての調整要求
信号E10(第5図g参照)がハイレベルとされ、調整要
求信号出力端子P3を通じてシーケンサ16に導入され
る。シーケンサ16は調整要求信号E10がハイレベル状態
にある時はシーケンサ16の出力信号によりピストン4の
位置を自動的に最適動作範囲Cに入るように図示しない
制御機械を調整するように構成し、例えば、時刻t14
15間でピストン4が再び最適動作範囲Cに臨入するよ
うになれば、再び第2磁気センサS2がON状態(第5図
c、時刻t15参照)となり、バッファIC16の出力信号E
3がハイレベルになれば、その反転信号E6により第2フ
リップフロップIC30の出力端子Q2がローレベルとなり
正常状態に復帰する。なお、時刻t16、t17間はピスト
ン4が許容外動作範囲Eと許容動作範囲D間を往復して
いる時の動作でこの時にも調整要求信号E10はハイレベ
ルとされる。
なお、上記の実施態様においては、調整要求信号が出力
された時に、シーケンサを利用してピストン位置を自動
的に調整することについて説明したが、ピストンがスラ
イダクランク機構等によって駆動されるように、その位
置が本質的に変化しない構成である場合には、ピストン
位置検知装置自体が所定取付位置から変位したものとし
て、オペレータはピストン位置検知装置自体を所定位置
に再取付すればよい。
この際、バッファIC34の出力端子と接地間に抵抗と発光
ダイオードからなる直列回路を挿入し、当該発光ダイオ
ードの点灯によりオペレータにピストン位置の変位を知
得させてもよいことは勿論である。また、上記の実施態
様においては、ピストン4がシリンダ2内の許容外動作
範囲Aと許容動作範囲B間または許容外動作範囲Eと許
容動作範囲D間を移動するときにラッチ手段がラッチ信
号を発生するように構成しているが、これに限らず、例
えば、ピストン4が許容外動作範囲Aから許容動作範囲
B、最適動作範囲Cおよび許容動作範囲Dと往動作し、
当該許容動作範囲Dから最適動作範囲C、許容動作範囲
Bおよび許容外動作範囲Aと復動作した場合にラッチ信
号を発生し得るように構成出来ることは謂うまでもな
い。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、ピストンが許容動作範
囲と許容外動作範囲間を往復動作した場合にラッチ信号
を発生するよう構成している。このため、当該ラッチ信
号をシーケンサ等に接続することによりピストン位置が
振動等に起因して位置ずれを起こした場合等においても
その位置ずれが大きくなる前にいち早く自動的に調整す
ることが出来るという利点が得られる。
以上、本考案について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本考案はこの実施態様に限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的な流体圧シリンダにおけるピストンの最
適動作範囲、許容動作範囲等の概念説明図、 第2図は本考案に係るピストン位置検知装置が適用され
るシリンダと当該ピストン位置検知装置を構成する磁気
センサの関係説明図、 第3図は本考案に係るピストン位置検知装置の概略回路
ブロック図、 第4図a乃至eは本考案に係るピストン位置検知装置の
動作説明図、 第5図a乃至jは本考案に係るピストン位置検知装置の
作用を説明するタイムチャートである。 2……シリンダ、4……ピストン 10……磁石 12……ピストン位置検知ユニット 14……ラッチ回路、16……シーケンサ IC22……トライステートバッファ S1、S2……磁気センサ、HREF……基準磁界

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンの位置に応じて許容外動作範囲、
    許容動作範囲および最適動作範囲の順に区分されたシリ
    ンダと、 前記ピストンに配され、磁界を発生する磁界発生手段
    と、 前記シリンダ上の軸方向に離されて配され、閾値レベル
    を超える前記磁界を検出したときに出力レベルがハイレ
    ベルになる第1および第2の検出信号を出力する第1お
    よび第2の磁気センサと、 前記第1および第2の検出信号がそれぞれ供給される論
    理積手段および論理和手段とを備え、 前記論理積手段の出力信号のハイレベルが前記最適動作
    範囲に対応され、 前記論理積手段と前記論理和手段の出力信号の排他的論
    理和出力のハイレベルが前記許容動作範囲に対応され、
    ローレベルが前記許容外動作範囲に対応されるピストン
    位置検知装置において、 前記論理積手段と前記論理和手段の出力信号が供給され
    るラッチ手段を有し、 このラッチ手段は、前記論理和手段の出力信号がハイレ
    ベルになった後、前記論理積手段の出力信号がハイレベ
    ルになる前に、前記論理和手段の出力信号がローレベル
    になった時に、ハイレベルになるラッチ信号を出力する
    ことを特徴とするピストン位置検知装置。
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