JPH0754990Y2 - 分割鉄心形変流器 - Google Patents

分割鉄心形変流器

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JPH0754990Y2
JPH0754990Y2 JP1988022406U JP2240688U JPH0754990Y2 JP H0754990 Y2 JPH0754990 Y2 JP H0754990Y2 JP 1988022406 U JP1988022406 U JP 1988022406U JP 2240688 U JP2240688 U JP 2240688U JP H0754990 Y2 JPH0754990 Y2 JP H0754990Y2
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JP1988022406U
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吉成 古川
守 野中
文雄 岩崎
耕一郎 二野瓶
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Midori Anzen Co Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Midori Anzen Co Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は,主として被測定電線をコアの間に通して,漏
れ電流を検出するのに使用する分割鉄心形変流器に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来のこの種変流器には,クランプ式変流器がある。
このクランプ式変流器は,第10図示のように左右一対の
磁気コア(34),(35)を,それらの上側の突き合わせ
端部が下側の端部寄りに挿通した支軸(36),(37)を
中心にして両開き自在となるように支持し,磁気コア
(34),(35)の下側端部を各支軸(36),(37)の中
心部で重合させ,磁気コア(34),(35)のうち支軸
(36),(37)に近寄った部分には,磁気コア(34),
(35)を常時閉じるように付勢するスプリング(38)を
懸架し,磁気コア(34),(35)をケース(39),(4
0)で被うようにして構成されていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来の変流器では,一対の磁気コアのうち下側の端
部はスプリングに接近しているため,強い力で接合する
のに対し,上側の端部はスプリングから遠去かっている
ため,弱い力で接合し,磁気コアの上下の接合が不均一
になって,それらの接合部の磁気抵抗に差が生ずること
になり,漏れ電流の正確な検出ができない。また第11図
示のように測定しようとする電線(41)の近傍に他の電
線(42),(43)があると,変流器の外周が電線(4
2),(43)にあたり,変流器を開けず,電線(41)を
はさみ込めないことがあるなどの問題点があった。
本考案は,上記従来の問題点を解消しうる分割鉄心形変
流器を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
以下図面にもとづいて本考案を詳細に説明すると,
(1),(2)は一対の磁気コアで,被測定電線を通す
ための窓孔(3)を形成するように接合させる形状に成
形してあり,この各磁気コア(1),(2)には,例え
ば,第5図及び第6図示のようにパーマロイなどの薄い
板片(4)を積層し,かつ各鉄片(4)を一枚おきに端
部が引込むようにずらせて,磁気コア(1),(2)の
端部の接合時に各板片(4)の端部が重ね合わさった状
態で接合する重ね合わせ接合端部(5),(6)を設け
てなる高感度分割鉄心を使用する。(7)は固定ケース
で,その先端には,一対の磁気コア(1),(2)の一
方,例えば磁気コア(1)を,それの接合端部(5),
(5)を除いて被う形状の固定コアケース(8)とを設
けてなる。(9)は可動ケースで,固定ケース(7)に
それの先後両端方向へ摺動自在に嵌合させてあり,この
可動ケース(9)の先端には,磁気コア(2)を,それ
の接合端部(6),(6)を除いて被う形状の可動コア
ケース(10)とを設けてなる。(11)は可動ケース
(9)内において先後両端方向に細長く設けた枠壁,
(12)は可動ケース(9)の側面において枠壁(11)の
内側と連通するように穿設した長孔,(13)は固定ケー
ス(7)の内壁から長孔(12)を通って枠壁(11)の内
側へ突出するように設けた突起,(14)はスプリング
で,枠壁(11)の内側にはめ込み,一方の端部を突起
(13)に押し当て,他方の端部を枠壁(11)の先端側端
壁(44)に押し当てるようにして懸架し、かつスプリン
グ(14)の伸縮方向の軸上の延長上に一対の磁気コア
(1)、(2)の窓孔の中心点がくるようにしてあり、
このスプリング(14)の弾力によって磁気コア(1),
(2)がそれらの接合端部(5)、(6)を均一の力で
常時接合するように付勢される。
〔作用〕
可動ケース(9)を第4図示のようにスプリング(14)
の弾力に抗して引下げると,可動コアケース(10)及び
磁気コア(2)も引下げられ,可動コアケース(10)の
端部(15)が固定コアケース(8)の端部(16)からは
なれると同時に,磁気コア(2)の接合端部(6),
(6)が磁気コア(1)の接合端部(5),(5)から
はなれて,窓孔(3)が開かれる。この状態で窓孔
(3)へ被測定電線を通してから可動ケース(9)の引
下げを解除すると,スプリング(14)の弾力が可動ケー
ス(9)に作用し,可動ケース(9)が元位置に押し戻
されるので,可動コアケース(10)の端部(15)が固定
コアケース(8)の端部(16)に接合すると同時に,磁
気コア(2)の接合端部(6),(6)が磁気コア
(1)の接合端部(5),(5)に接合して,窓孔
(3)が閉じられ,被測定電線の漏れ電流検出が可能に
なる。
〔実施例〕
固定ケース(7)及び固定コアケース(8)は,プラス
チックで2分割される形状に成形する。可動ケース
(9)及び可動コアケース(10)もプラスチックで2分
割される形状に成形し,可動ケース(9)には,指を掛
けて可動ケース(9)を引下げるための指掛け部(17)
を成形する。固定ケース(7)の内面には,レール溝
(18)を設け,可動ケース(9)の外面には,レール溝
(18)に摺動自在に嵌合する突条(19)を設ける。磁気
コア(1),(2)の接合端部(5),(6)を第8図
示のように窓孔(3)の垂直方向の中心線上で接合させ
ようとすると,磁気コア(2)の各板片(14)のうち一
枚おきに突出する板端が磁気コア(1)の各板片(14)
にうち一枚おきに突出する板端につかえてしまい,接合
端部(6)を接合端部(5)に重ね合せる位置へ移動さ
せることができないので,磁気コア(1),(2)を,
接合端部(5),(6)が窓孔(3)の斜め方向の中心
線(20)上又は水平方向の中心線上において接合するよ
うに配置する。磁気コア(1),(2)には,第7図示
のように巻線(21),(22)を施し,その上から磁気コ
ア(1),(2)の両側面と,外側面と内側をシールド
板(23),(24),(25),(26)で被う。固定ケース
(7)と可動ケース(9)には,磁気コア(1),
(2)の接合時に互に接触する接点(27),(28)を設
け,接点(27)には,巻線(21)の一方の引出線(29)
を接続し,接点(28)には,巻線(22)の一方の引出線
(30)を接続し,巻線(22)の他方の引出線(31)は,
磁気コア(1),(2)の接合時に互に接触して電気的
に導通するシールド板(23),(24),(25),(26)
のいずれか,例えば磁気コア(2)のシールド板(23)
に接続し,磁気コア(1)のシールド板(23)には引出
線(32)を接続し,この引出線(32)と巻線(21)の他
方の引出線(33)との間で漏れ電流を検出する。
〔考案の効果〕
本考案は,叙上のように構成したから,一対の磁気コア
の上側の端部と下側の接部とを均一の力で接合させるこ
とができ,各接合部での磁気抵抗の差をなくし,漏れ電
流を正確に検出することができる。また本考案の変流器
では,第9図示のように変流器を若干傾けて測定しよう
とする電線(41)に近づけてから回すことにより電線
(41)をはさみ込めるので,電線(41)の周囲の空間は
変流器の外周半径Rだけあればよく,それだけ電線(4
1)とその近傍にある電線(42),(43)との間隔が狭
くても使用が可能になり,従来の変流器に比し使用範囲
の広い変流器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面第1図ないし第9図は本考案の実施例を示すもの
で,第1図は正面図,第2図は第1図の左側面図,第3
図は内部構造を示す図,第4図は窓孔が開放された状態
を示す図,第5図は磁気コアの正面図,第6図は第5図
の左側面図,第7図は磁気コアに対するシールドと配線
の関係を説明する図,第8図は磁気コアを垂直方向で接
合させる場合の問題点を説明する図,第9図は変流器に
対する電線のはめ込み方の一例を説明する図,第10図は
従来のクランプ式変流器を示す図,第11図は同変流器の
使用時における問題点を説明する図である。 (1),(2)……一対の磁気コア,(3)……窓孔,
(4)……薄い板片,(5),(6)……接合端部,
(7)……固定ケース,(8)……固定コアケース,
(9)……可動ケース,(10)……可動コアケース,
(14)……スプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩崎 文雄 千葉県柏市布施新町2丁目14番地12号 (72)考案者 二野瓶 耕一郎 神奈川県大和市下鶴間2199 モクダイハイ ツ202 (56)参考文献 実開 昭60−30527(JP,U) 実開 昭54−149619(JP,U) 実公 昭52−11141(JP,Y2)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定ケースの先端には、被測定電線を通す
    ための窓孔を形成するように接合させる形状に成形され
    た一対の磁気コアのうちの一方の磁気コアと、それの各
    接合端部を除いて被う固定コアケースとを設け、上記固
    定ケースにそれの先後両端方向へ摺動自在に嵌合させた
    可動ケースの先端には、上記一対の磁気コアのうちの他
    方の磁気コアと、それの各接合端部を除いて被う可動コ
    アケースとを設け、上記固定ケースと上記可動ケースの
    間には、上記一対の磁気コアを、それらの接合端部が均
    一の力で常時接合するように、スプリングの伸縮方向の
    軸上の延長上に一対の磁気コアの窓孔の中心点がくるよ
    うにしたことを特徴とする分割鉄心形変流器。
  2. 【請求項2】一対の磁気コアが、薄い板片を積層し、か
    つそれらの接合端部を重ね合せ端部にしてなる請求項1
    記載の分割鉄心形変流器。
  3. 【請求項3】一対の磁気コアが、それらの窓孔の斜め方
    向の中心線上で接合するように配置されている請求項2
    記載の分割鉄心形変流器。
JP1988022406U 1988-02-24 1988-02-24 分割鉄心形変流器 Expired - Lifetime JPH0754990Y2 (ja)

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JPH01127226U JPH01127226U (ja) 1989-08-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2514075Y2 (ja) * 1989-09-22 1996-10-16 ミドリ安全工業株式会社 高圧用分割型変流器
JP5285357B2 (ja) * 2008-08-29 2013-09-11 ミドリ安全株式会社 変流器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5211141U (ja) * 1976-02-25 1977-01-26
JPS54149619U (ja) * 1978-04-10 1979-10-18
JPS6030527U (ja) * 1983-08-02 1985-03-01 東京電力株式会社 変流器

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