JPH0753804B2 - 合成樹脂の強化材 - Google Patents

合成樹脂の強化材

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JPH0753804B2
JPH0753804B2 JP62269828A JP26982887A JPH0753804B2 JP H0753804 B2 JPH0753804 B2 JP H0753804B2 JP 62269828 A JP62269828 A JP 62269828A JP 26982887 A JP26982887 A JP 26982887A JP H0753804 B2 JPH0753804 B2 JP H0753804B2
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JP
Japan
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glass
reinforcing material
glass fibers
flakes
short
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茂樹 島田
秀和 田中
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日本硝子繊維株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は合成樹脂の強化材に係り、特にガラスフレーク
と短いガラス繊維とを混合してなることから、極めて高
品質のガラス強化合成樹脂を得ることができる合成樹脂
の強化材に関する。
[従来の技術] ガラスフレークやチョップドストランドは熱可塑性樹脂
や熱硬化性樹脂等の各種合成樹脂の補強材として様々な
製品に実用化されている。
ガラスフレークは主に成形品の寸法安定性の向上に効果
があり、また、チョップドストランドは成形品の強度向
上に効果がある。そこで、両者を併用することで、寸法
安定性にも機械的特性にも優れた成形品が得られるよう
になる(特公昭60−17223)。合成樹脂の強化材として
は、ガラスフレーク、チョップドストランドの他、ミル
ドガラスファイバも使用されている。
[発明が解決しようとする問題点] 従来、ガラスフレーク、チョップドストランド、ミルド
ガラスファイバは、それぞれ単品で包装され販売されて
おり、これらの混合品は提供されていない。このため、
ユーザーがこれらを併用する場合、例えば成形品の寸法
安定性及び機械的特性を共に確保するために、ガラスフ
レークとチョップドストランドを併用する場合には、合
成樹脂との混練工程において、それぞれを別個のフィー
ダーより押出し機に供給する必要がある。
このため、例えば2種併用の場合には2台のフィーダー
が必要となり、フィーダーへの強化材の投入操作、フィ
ーダーの保守管理、フィーダーの設置スペース等におい
て、更に、原料の購入、在庫の管理等において、すべて
労力、設備等が単品使用の場合の2倍となるという不具
合があった。
[問題点を解決するための手段] 本発明の合成樹脂用の強化材は、ガラスフレーク及び短
いガラス繊維よりなる小ガラス体を混合すると共に、接
着剤にて少なくとも一部の小ガラス体同志を結合してな
ることを特徴とする。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の合成樹脂用の強化材は、ガラスフレーク及び短
いガラス繊維よりなる小ガラス体を混合すると共に、接
着剤にて少なくとも一部の小ガラス体同志を結合してな
るものであるが、小ガラス体を構成するガラスフレーク
としては、通常提供されているガラスフレークを適用す
ることができ、例えば平均厚さ0.5〜7.0μm、平均粒径
5〜1000μm、アスペクト比2〜1000程度のものが好適
である。
一方、短いガラス繊維としては、チョップドストランド
及び/又はミルドガラスファイバ等が挙げられる。チョ
ップドストランドの形態には特に制限はないが、カット
長さが長過ぎるとホッパー内でブリッジを形成し易くな
りフィード性が悪くなるため、一般にはカット長さ6mm
以下、特に0.5〜3mmのものが好ましい。チョップドスト
ランドのストランド径は6〜15μm程度のものが好適で
ある。また、ミルドガラスファイバとしては、一般に提
供されている、ストランドやストランドの屑糸を適当な
粉砕機で粉砕したものを用いることができる。その繊維
長は必ずも一定ではないが、市販品の繊維長は10〜500
μm程度である。本発明においては、これらのうち、特
に繊維長20〜300μm、繊維径4〜20μm、好ましくは
6〜13μm程度のものが好適である。
このようなガラスフレークとチョップドストランド及び
/又はミルドガラスファイバ等の短いガラス繊維とから
なる小ガラス体の混合比については特に制限はなく、使
用目的、製造する成形品の要求品質等に応じて適宜決定
される。一般には、ガラスフレークと短いガラス繊維と
の混合比(重量比)が1:99〜99:1、特に20:80〜80:20と
なるように両者を混合するのが好適である。
このような小ガラス体の結合に用いる接着剤としては、
通常ガラスフレークの表面処理やチョップドストランド
の製造に用いられる各種の接着剤を用いることができ
る。
接着剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル系、ポリアク
リレート系、ポリウレタン系、エポキシ樹脂系及びこれ
らの共重合体又は変性物が挙げられる。これらのうちポ
リウレタン系としては、芳香族及び脂肪族イソシアネー
トタイプでポリエステル型、ポリエーテル型のいずれで
もよい。エポキシ系としては、ビスフェノールAタイ
プ、ノボラックエポキシタイプが好適である。
これらの接着剤の使用量は、小ガラス体の重量に対して
0.1〜5重量%とするのが好ましい。接着剤の使用量が
0.1重量%未満では、小ガラス体の良好な結合体が得ら
れず、混合物が分離し、混合状態が不均一となるおそれ
がある。また、接着剤の使用量が5重量%を超えると、
成形品を着色させたり、成形時の樹脂の流動性を阻害す
るなどの問題を生じるおそれがある。
このような本発明の強化材は、ガラスフレーク及び短い
ガラス繊維を混合しつつこれに所定量の接着剤を例えば
噴霧等により添加して、少なくとも一部の小ガラス体同
志を結合させることにより製造することができる。
なお、本発明において、小ガラス体同志を結合させて得
られる結合体の粒径は0.5〜6mmであることが好ましい。
粒径が6mmを超えると樹脂製品の成形装置等へのフィー
ド性(供給し易さ)が悪くなり、逆に0.5mm未満では、
均一混合状態を良好に維持することが難しくなる。
このような本発明の強化材によれば、これを熱可塑性樹
脂とプリプレンドし、押出機で溶融混練した後、射出成
形するなどの方法で高特性のガラス短繊維強化熱可塑性
複合材(GFRTP)を得ることができる。
もちろん、本発明の強化材によれば、これをGFRTのみな
らず、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジア
リルフタレート樹脂等の熱硬化性樹脂のガラス短繊維強
化複合材(GFRP)、あるいはその他のガラス短繊維強化
複合材にも有効に適用することができる。
[作 用] 本発明の合成樹脂用の強化材は、ガラスフレーク及び短
いガラス繊維よりなる小ガラス体よりなるため、1つの
フィーダーにてガラスフレーク、チョップドストランド
等の2種以上の強化材を供給することができる。このた
め、成形作業性が向上され、また、原料の購入,管理作
業も軽減される。
しかも、本発明の強化材は、接着剤にて少なくとも一部
の小ガラス体同志を結合してあるため、均一な混合状態
を良好に維持することが可能である。
即ちガラスフレーク、チョップドストランド等は、単に
混合したのみでは、両者の嵩比重差(一般にガラスフレ
ークの方がチョップドストランドよりも嵩比重が小さ
い)により、均一な混合状態が保てず、輸送中の振動や
供給時の流動により不均一な混合品となってしまうが、
本発明においては、このような不具合が防止される。
[実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
実施例1 回転式乾燥器にガラスフレーク(CCF−048)とチョップ
ドストランド(カット長3mm、繊維径13μm)とを各々1
kg入れ、5分間回転混合した。次に、この回転式乾燥器
を回転させている状態で、エポキシ樹脂エマルジョン
(固形分10%)200gを噴霧し、その後乾燥して本発明の
強化材を得た。
得られた強化材を100g採り、500cc(内径5cm)のメスシ
リンダーに入れ、50回上下に振った後、分離の度合を調
べた。
分離の度合は、目視による観察と、メスシリンダーの上
部50g中に含まるチョップドストランド(C.S)の量を測
定することにより調べた。結果を第1表に示す。
なお、得られた強化材は、ガラスフレークとチョップド
ストランドとが接着剤により結合されて、粒径1〜5mm
程度の結合体の集合体となっていた。
比較例1 接着剤を用いなかったこと以外は実施例1と同様にして
ガラスフレームとチョップドストランドとの混合物を
得、同様に分離の度合を調べた。
結果を第1表に示す。
第1表より本発明の強化材では、チョップドストランド
とガラスフレークとが分離することなく、均一混合状態
に維持されるため、使用時においては、所定の混合比で
樹脂と混練出来ることが明らかである。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の合成樹脂用の強化材は、ガ
ラスフレーク及び短いガラス繊維よりなる小ガラス体が
結合され、かつ均一な混合状態を維持するように少なく
とも部分的に結合されてなるものであるため、1つのフ
ィーダーにてガラスフレーク、チョップドストランド等
の2種以上の強化材を供給することができ、成形作業性
等が大幅に改善される。また、原料の購入,管理作業も
軽減される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14/42 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスフレーク及び短いガラス繊維よりな
    る小ガラス体を混合すると共に、接着剤にて少なくとも
    一部の小ガラス体同志を結合してなることを特徴とする
    合成樹脂の強化材。
  2. 【請求項2】短いガラス繊維がチョップドストランド及
    び/又はミルドガラスファイバである特許請求の範囲第
    1項に記載の強化材。
  3. 【請求項3】ガラスフレークと短いガラス繊維との混合
    比が1:99〜99:1である特許請求の範囲第1項又は第2項
    に記載の強化材。
  4. 【請求項4】ガラスフレークと短いガラス繊維との混合
    比が重量比で20:80〜80:20である特許請求の範囲第3項
    に記載の強化材。
  5. 【請求項5】小ガラス体に対する接着剤の添加割合が0.
    1〜5重量%である特許請求の範囲第1項ないし第4項
    のいずれか1項に記載の強化材。
  6. 【請求項6】小ガラス体同志を結合した結合体の粒径が
    0.5〜6mmである特許請求の範囲第1項ないし第5項のい
    ずれか1項に記載の強化材。
  7. 【請求項7】チョップドストランドの長さが6mm以下で
    ある特許請求の範囲第2項記載の強化材。
JP62269828A 1987-10-26 1987-10-26 合成樹脂の強化材 Expired - Fee Related JPH0753804B2 (ja)

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US07/608,394 US5087518A (en) 1987-10-26 1990-11-02 Glass flake composite

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