JPH0753758B2 - ヒト結腸線維芽細胞由来組織プラスミノ−ゲン活性化因子に対するモノクロ−ナル抗体及びその用途 - Google Patents

ヒト結腸線維芽細胞由来組織プラスミノ−ゲン活性化因子に対するモノクロ−ナル抗体及びその用途

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JPH0753758B2
JPH0753758B2 JP62201680A JP20168087A JPH0753758B2 JP H0753758 B2 JPH0753758 B2 JP H0753758B2 JP 62201680 A JP62201680 A JP 62201680A JP 20168087 A JP20168087 A JP 20168087A JP H0753758 B2 JPH0753758 B2 JP H0753758B2
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    • C07K16/40Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against enzymes

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、ヒト結腸線維芽細胞由来の組織プラスミノー
ゲン活性化因子(t−PA)に対して特異性を有すること
を特徴とする、ハイブリッドセルにより産生されるモノ
クローナル抗体に関する。更には本発明は、t−PAの精
製法及びt−PAのイムノアツセイ法におけるモノクロー
ナル抗体の用途に関する。
Khler及びMilsteinによつて初めて開発されたハイブ
リドーマ技術の出現により、今日では、ある結合部位に
対して一定の親和性を有し本質的に均質な組成のモノク
ローナル抗体を産生することが可能である。これら開発
者によるマウスハイブリドーマの産生については、Natu
re256,495-497(1975)及びEur.J.Immunol.6,511-519
(1976)に記載されている。この方法によれば、組織培
養したマウスミエローマ細胞を、免疫化マウスの脾臓細
胞と融合して、大量の単一な抗体分子を産生するハイブ
リツドセルを得ている。細胞融合は一般的にはポリエチ
レングリコール(PEG)の存在下に実施され〔Galfeら,N
ature266,550-552(1977)〕、次いでHAT培地(ヒポキ
サンチン,アミノプテリン及びチミジン)により融合細
胞が選択される〔Littlefield,Science145,709-710(19
64)〕。
いかなる外来抗原を用いた場合でも、大体は免疫化を行
なうことができるが、多くの困難が生じ、場合に応じて
の変更が必要である。ある特定のハイブリドーマを調製
する場合、目的とするハイブリドーマが得られるか否
か、得られた場合それが抗体を産生するか否か、そして
得られる抗体が目的とする特異性を有するか否かについ
ては何んらの保証もない。
ボウス(Bowes)メラノーマ培養細胞,ヒト血漿及びヒ
ト子宮組織由来のt−PAに対するモノクローナル抗体を
産生するハイブリドーマの調製に関して多くの報告がな
されている〔例えば、Petterssonら,Haemostasis 11(S
upp.1)p.75,abstract 134(1982);Petterssonら,Pro
g.Fibrinolysis 6,191-194(1983);Nielsenら,The EMB
O J.2(1),115-119(1983);Matsuoら,Thromb.Res.3
6,517-526(1984);MacGregorら,Thromb.Haemos.53
(1),45−50(1985);Schleefら,Ibid.,53(1),170
−175(1985);Angles−Cano,Blood 66(4),913−920
(1985);Holvoetら,Blood 67(5),1482-1487(198
6);及び1984年1月11日公開のUK特許出願GB2,122,21
9〕。これらのハイブリドーマを用いてモノクローナル
抗体を産生し、このモノクローナル抗体がBowesメラノ
ーマt−PAのin vitro精製に使用されている〔例えば、
Einarssonら,Biochem.Biophys.Acta 830,1-10(1985);
Reaganら,Thromb.Res.40,1−9(1985)〕。Bowesメラ
ノーマに対するこれらモノクローナル抗体のいくつか
は、例えば、American Diagnostica社(ADI,Greenwich,
Connecticut)から入手することができる。
最近、本発明者のうちの3名と他の発明者によつて、ヒ
ト結腸線維芽細胞由来t−PAを調製する方法が開発され
た(特願昭62-86751号明細書)。これらt−PAのユニー
クで異種のグリコシル化パターンについては、本発明者
のうちの1名と他の発明者による特願昭62-42438号明細
書に記載されている。これら明細書の記載は本明細書に
引用する。
Bowesメラノーマt−PAに対するモノクローナル抗体が
結腸組織のt−PAを認識することがTissort及びBachman
によつて報告されているが〔Prog.Fibrinolysis 6,133-
135(1983)〕、ヒト結腸線維芽細胞t−PAに対するモ
ノクローナル抗体についてはこれまで報告されていな
い。
本発明の要旨 本発明によれば、ヒト結腸線維芽細胞t−PAに対して特
異性を有することを特徴とする、ハイブリツドセルライ
ンによつて産生される新規モノクローナル抗体が提供さ
れる。かかる抗体は、t−PAの精製及びイムノアツセイ
に有用である。
t−PAを含む生物学的試料からのt−PAの精製は、固相
支持体に結合しておりt−PAを選択的に吸着することの
できる本発明の新規モノクローナル抗体を含む免疫吸着
カラムに該試料を通すことからなるイムノアフイニテイ
クロマトグラフイーによつて実施することができる。
t−PAを含む生物学的試料中のt−PAレベルを測定する
t−PAイムノアツセイは、t−PAを含む生物学的試料を
公知の量の本発明の新規モノクローナル抗体と接触せし
め得られる吸着されたモノクローナル抗体の量を測定す
ることによつて実施することができる。
これら抗体を産生するのに使用される好ましい3つのハ
イブリツドセルラインが得られ、これらはセルラインPA
63-4,PA54-2及びPA79-7と命名された。以後本発明書に
おいては、これらセルラインは“PA"の接頭語を省略し
て単に番号により略称する。これらハイブリツドセルラ
インの単離品は、アメリカン・タイプ・カルチヤー・コ
レクシヨン(Rockville,Maryland)に永久保存の形で寄
託されており、受託番号としてATCC HB9155,ATCC HB 91
57及びATCC HB 9156がそれぞれ付与されている。これら
セルラインのサンプルは、特許付与日から該寄託機関へ
の要求に応じて公衆に付与される。
本発明の抗体はヒト結腸線維芽細胞t−PAに対して特異
性を有し、かかるt−PAはヒト正常結腸線維芽細胞セル
ラインCCD-18Coから単離することができる。このセルラ
インは、アメリカン・タイプ・カルチヤー・コレクシヨ
ン(Rockville,Maryland)に永久保存の形で制限なしに
寄託されており、受託番号ATCC CRL-1459が付与されて
いる。このサンプルは、該寄託機関への要求に応じて公
衆に付与される。
本発明の詳細な記述 本明細書では、特許請求の範囲において本発明を形成す
ると考えられる対象事項を指摘し明確に主張するが、一
方次の如き図面を伴つた明細書の記載によつて本発明が
よりよく理解されるものと信ずる。
第1図は、本発明の一態様である、プロテインA−セフ
アロースアフイニテイーカラムにより精製し次いでBio
−Gel TSK DEAE−5−PWイオン交換HPLCカラムで精製し
た、ヒト結腸線維芽細胞t−PAに対するモノクローナル
抗体の高速液体クロマトグラフイー(HPLC)のプロフア
イルを示す図である。
第2図は、CNBrによつてセフアロースに吸着された、ヒ
ト結腸線維芽細胞T−PAに対する本発明の三つの態様で
あるモノクローナル抗体(レーン8,9及び10)を用いた
イムノアフイニテイークロマトグラフイーにより精製さ
れたヒト結腸線維芽細胞t−PAの、還元型ドデシル硫酸
ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動パターンを
示す図である。
第3図は、第2図の3つのモノクローナル抗体の、非還
元型SDS−PAGEパターンを示す図である。
ハイブリドーマの調製及びヒト結腸線維芽細胞t−PAに
対するモノクローナル抗体の最初の特徴付け マウスを免疫するのに用いた最初のt−PA抗原は、最終
精製工程においてTSK 3000 SWサイズ排除HPLCカラムを
用いて2回精製した(カラムに2回通した)以外は、特
願昭62-86751号明細書の例2の表Iに記載されたと同様
の材料からなるバツチから得、同様の精製工程により精
製した。これらの精製工程は次のステツプからなる。即
ち、ヒト正常結腸線維芽培養細胞CCD-18Co(ATCC CRL-1
459)の適正化(conditioned)培地を、亜鉛キレート−
アガロースを用いた第1のアフイニテイークロマトグラ
フイーに付し、次いでコンカナバリンA−アガロースを
用いた第2のアフイニテイークロマトグラフイーに付
し、次いでTSK 3000 SWサイズ排除高速液体クロマトグ
ラフイーに付す工程からなる。最終的に得られるt−PA
サンプルの特性は次の通りであつた。
容量=3ml〔(H2O+0.01% Tween 80)溶液〕; 蛋白質濃度=0.3mg/ml〔Bradford,Anal.Biochem.72,248
-254(1976)に記載された方法により測定した。〕; プラスミノーゲン活性化活性=480プラウ(Ploug)単位
/ml〔PAスポツトアツセイ法(特願昭62-86751号明細
書)により測定した〕; t−PA抗原0.15mg/ml〔SDS−PAGE法(特願昭62-86751
号明細書)により評価した純度は50%であつた。〕。
マウスの免疫化 マウス3匹(雌性ヤングアダルトBALB/C,ByJ)を、次の
如くにして皮下注射して免疫化した。即ち、完全フロイ
ントアジユバント(ミコバクテリアを用いた油中水型エ
マルジョン(Davisら,Microbiology,3rd Edition,Harpe
r及びRow Publishers,New York,NY,1980,pp.436-43
7)〕0.1ml中に含有せしめた上記t−PA抗原を、それぞ
れのマウスの背部及び右側の側腹部に2回皮下注射し
て、該t−PA抗原15μgをそれぞれのマウスに投与し
た。2週間後に、非完全フロイントアジユバント(ミコ
バクテリアを用いない油中水型エマルジヨン)を用いる
以外は同様にして、前回と異なる背部及び左側の側腹部
に投与した。更に2週間後、t−PA50μgを含むリン酸
緩衝化生理食塩水(PBS=0.01-0.02Mリン酸ナトリウム,
0.15M NaCl,pH6.8-7.4)溶液0.2mlを腹腔内に投与し
て、それぞれのマウスを最終的に感作せしめた。3日
後、細胞融合に資するため脾臓を取り出した。
ハイブリドーマの調製 Davieの方法〔ハイブリドーマ:産生試薬の改良,Pharma
cological Rebiews,37(1),115-118(1982)〕に本質
的に従つて、免疫脾臓細胞を、融合パートナーであるSp
2/0−Ag14ミエローマと融合せしめた。Sp2/0−Ag14は、
Schulmanら,Nature276,269-270(1978)に定義された、
BALB/C由来のよく知られたセルラインである。Ig鎖を合
成しないこれらの細胞は、Basel Institute for Immuno
logyから入手することができ、またアメリカン・タイプ
・カルチヤー・コレクシヨンから受託番号ATCC CRL−15
81として入手することができる。融合の最良の結果を得
るためには、融合パートナーとして、15%Hyclone胎児
牛血清を含む培地での対数増殖期にあるSp2を用いるこ
とが必要であつた。融合前3日間で毎日、Sp2細胞を5
×105セル/mlに希釈してT−75フラスコに入れ全量15ml
とした。細胞融合後、細胞を96ウエルプレート6個に分
注せしめ、支持細胞としてヒト包皮線維芽細胞を、約60
セル/ウエルの量で加えた。15%Hyclone FBS(胎児牛
血清)を含むHAT選択培地で、新規バイブリツドセルの
生育が支持されるウエル全てを注意深く選んだ。接種し
た600ウエルのうち、400ウエル(75%)中に生育したハ
イブリドーマが含まれており、このうち150ウエルにつ
いて、ELISA法(酵素結合免疫吸着測定法)により、t
−PAに対するモノクローナル抗体産生をスクリーニング
し、15ウエル(10%)が陽性を示した。ELISA法は、本
質的にはEngvall及びPerlmannの方法〔J.Immunol.109,1
29-135(1972)〕に従つて実施した。選択したハイブリ
ドーマは、Bishopの方法〔J.Immunological Methods,4
6,47-51(1981)〕及びDavisらの方法〔Ibid.,50,161-1
71(1982)〕に本質的に従つてサブクローン化した。
結腸t−PAに対するモノクローナル抗体:最初の特徴付
け 上記の如くして調製されたt−PA陽性ハイブリドーマの
うち5つのハイブリドーマがサブクローン化され、これ
らは後述する表Iに示した如き特徴を示した。全てのク
ローンは、適度にモノクローナル抗体を産生した。即
ち、IgG1アイソタイプのモノクローナル抗体10-20μg/m
l(適正化倍地1ml当り10-20μgのモノクローナル抗
体)を産生した。5つのモノクローナル抗体全ては、Bo
wesメラノーマt−PAと交差反応したがウロキナーゼ
(u−PA)とは反応しなかつた。
モノクローナル抗体のうち3つを選んで、t−PA精製及
びt−PAイムノアツセイの用途について更にテストを行
なつた。それぞれのクローン63-4,54-2,79-7からの適正
化培地500mlを用いて、プロテインA−セフアローズ
カラムによりモノクローナル抗体を単離し、次いでこれ
らを、シアノゲンブロマイド活性化セフアロースに結合
せしめて免疫吸着カラムを調製した。CCD-18Co結腸線維
芽細胞の適正化培地から分離したt−PAを、亜鉛キレー
ト−セフアロース6Bを用いた第1のアフイニテイークロ
マトグラフイー次いでコンカナバリンA−セフアロース
4Bを用いた第2のクロマトグラフイーにより精製し(特
願62-86751号明細書)、得られた部分精製t−PAを、63
-4モノクローナル抗体が結合したカラムに通し、KSCNで
溶出し、3つの溶出画分を還元型SDS−PAGEで分析し
た。
1M KSCN画分:t−PA,0; 2M KSCN画分:1本鎖及び2本鎖t−PA; 4M KSCN画分:1本鎖t−PA,75%以上. ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲルを用い
て評価した所、用いた材料は純粋であり、後述するウエ
スタンブロツト法による測定ではウロキナーゼの混入が
検出されなかつた。この予備的なテストの結果から、63
-4モノクローナル抗体は、2本鎖蛋白質よりもいく分1
本鎖蛋白質とよく結合することが判る。更に進んで行な
うテスト用に十分な量のモノクローナル抗体を得るため
に、3つのハイブリドーマ(63-4,54-2及び79-7)を10l
にスケールアツプした。
モノクローナル抗体評価法 t−PA精製法 本明細書におけるヒト結腸線維芽細胞t−PAに対するモ
ノクローナル抗体を評価するため、商業的に入手し得る
Bowesメラノーマt−PA並びに結腸t−PAの精製に関し
て、本発明のモノクローナル抗体とBowes t−PAに対す
る商業的に入手し得るモノクローナル抗体調製物(PAM
−1)との間で比較実験を行なつた〔PAM−1及びBowes
t−PAは、American Diagnostica,Inc.(Greenwich,CT
(ADI)から購入した〕。例えば、SDIから入手した、ゲ
ル1.7ml当リIgG10mgを含むPAM−1−セフアロースバイ
アルを、結腸t−PAの透析したコンカナバリンA−セフ
アロース(ConA)溶出画分25mlと共に室温で4時間ゆつ
くりと攪拌した。ConA t−PA画分は本質的には特願昭62
-86751号明細書に記載された方法により調製した。即
ち、ヒト正常結腸線維芽培養細胞CCD-18Coの適正化培地
を亜鉛キレートアガロースを用いた第1のアフイニテイ
ークロマトグラフイーに付し、次いでConAを用いた第2
のアフイニテイークロマトグラフイーに付して調製し
た。溶液を濾過し、洗浄して小さなカラムに注いだ。PB
S及び0.25M KSCNで洗浄後、t−PAを1.6M KSCNで溶出せ
しめた。本明細書に記載した方法で単離されたモノクロ
ーナル抗体を用いて、カラム,バツチ吸着法及び溶出試
薬を変えて同様のテストを繰り返した。またセフアロー
スに吸着した抗体の濃度を変えた場合、t−PAの溶出に
用いるKSCNの濃度を変えた場合、あるいはt−PAとチヤ
ージに用いた抗体との比を変えた場合についてもテスト
し、またバツチ対カラム法についての、培地中のt−PA
を結合せしめる効果についてもテストした。
ウエスタンブロツト法 この方法は以下の如く修正はしたが、本質的には、Rena
rt及びSandoval,Meth.Enzymol.104(C),455-460(198
4)に記載された方法に従つて実施した。1mgのt−PA及
びu−PA(見掛け分子量,Mr,54,000,Calbiochem社,Lajo
lla,Calif.)をSDS−PAGEに付した。ADIから入手したBo
wesメラノーマt−PA,及び本発明のモノクローナル抗体
を用いたアフイニテイークロマトグラフイーにより精製
したヒト結腸線維芽細胞t−PAを用いた。電気泳動後、
蛋白質を活性化ペーパー上に電気的にブロツトし、商業
的に入手し得る抗ウロキナーゼ抗体〔Cat.No.6200,抗ヒ
トウロキナーゼ抗体,ラビツト血清,ミドリ十字社(日
本,大阪)〕の1:3000希釈液と反応せしめた。結合抗体
は、125I−プロテインA(New England Nuclear社,Bost
on,Massachusetts)でラベル化されていた。洗浄後、放
射標識化された免疫標識化ペーパーをX線フイルムにさ
らした。X線フイルム上の黒いスポツトからウロキナー
ゼを検出することができた。
プロテインA Parmacia社から供給を受けた、アガロースビーズ上に吸
着せしめたプロテインAを、免疫グロブリンの簡単なワ
ンステツプ精製法用のマトリツクスとして用いた。Bio
−Rad Laboratories社(Richomond,California)よりキ
ツトの形態で商業的に入手したAffi−Gel プロテインA
MAPS緩衝液システムを用いてクロマトグラフイーを実
施した。即ち、適正化培地をバインデイングバツフアー
で希釈し、希釈した適正化培地をプロテインA−セフア
ロースのカラムに通し、過剰の蛋白質を洗い流し、次い
で結合免疫グロブリンを溶出緩衝液を用いて溶出せしめ
てクロマトグラフイーを実施した。
結合現象 Van Heyningenら,J.Immunol.Meth.62,147-153(1983)
に記載された抗体希釈法により、結合親和性を評価し
た。即ち、酵素結合免疫吸着測定法〔ELISA,Engval及び
Perlman,J.Immunol.109,129-135(1972)〕により,吸
着したt−PAへの、モノクローナル抗体の一連の希釈液
の結合を測定した。Tris〔トリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン〕0.605g,塩化ナトリウム4.05g及びHClでp
H8に調整されたTween20(ポリソルベート20、Sigma社
(St.Louis,Missouri)〕1mlから構成され500mlに希釈
された洗浄緩衝液中に精製t−PAを160ng含む溶液50μ
lを、96ウエル組織培養グレード(湿潤性)プラステイ
ツクプレートの各ウエルに加えた。プレートを乾燥し、
室温で乾燥保存した。ウエルを使用直前に洗浄緩衝液で
洗つた。洗浄しプレートを軽く打つて過剰の緩衝液を除
いた後、10mg/ml牛血清アルブミンを含む抗体の上記し
た緩衝液の一連の2倍希釈液50μlを、一対のウエルに
加えた。プレートをカバーし、37℃でインキユベートし
た。2時間後、プレートを上記した洗浄緩衝液で3回洗
い、軽く打つて過剰の液を除いた。牛血清アルビミンを
含むアルカリホスフアターゼ結合ヤギ抗マウス免疫グロ
ブリン緩衝液の1:200希釈液50μlを、各ウエルに加
え、プレートを37℃で2時間再びインキユベートした。
プレートを、無血清緩衝液で3回洗浄し、次いでジエタ
ノールアミン48ml及び0.24mM塩化マグネシウムからなる
溶液(pH9.8)を脱イオン水で希釈して500mlとした溶液
中に1mg/mlパラニトロフエニルホスフエートを含む溶液
100μlを、各ウエルに加えた。室温で30分間発色せし
めて、直ぐに自動プレートリーダーで410nmで測定する
か、あるいは後で測定するために2M水酸化ナトリウム50
μlを加えて発色を止めた。得られる相対的結合性(親
和性)パラメーターは、後述する表VI及びVIIに示した
通りである。
上記した事項により、ELISA型テストでt−PAのレベル
を測定する免疫測定法における本発明のモノクローナル
抗体の用途については既に説明されている。このテスト
では、t−PAがプラステイツクプレートなどの固相担体
表面に吸着され、次いでこの吸着t−PAとモノクローナ
ル抗体とを反応せしめる。次いで吸着されたモノクロー
ナル抗体の量を、酵素標識化第2抗体を用いて分光光度
計により測定する。適当な酵素基質を加えた時、最終溶
液の光学濃度は、もとの試料中のt−PAの量に直接比例
する。
本発明の免疫測定法の典型的な例では、結腸線維芽細胞
t−PAに対するモノクローナル抗体を用いてプラステイ
ツクウエルを被覆し、このモノクローナル抗体により、
ウエルに加えられた試料、例えば測定すべき未知濃度の
t−PAを含む患者の血清試料、既知濃度のt−PAを含む
標準コントロール溶液試料などの試料中のt−PAが捕え
られる(結合される)。かくして形成されたウエル中の
反応複合体は、ウエルに適用された酵素標識化第2モノ
クローナル抗体と更に反応せしめられる。該複合体に結
合した第2抗体の量は、もとの試料のt−PA濃度に比例
する。発色性基質をウエルに加えて一定の特定反応時間
後の光学濃度を測定することにより、酵素標識化抗体を
検出することができる。次いでそれぞれのアツセイにつ
いて作成した標準曲線からt−PA濃度を読み取ることが
できる。
電気泳動 ポリアクリルアミドゲルは、Laemmliの方法〔Nature22
7,680(1970)〕に本質的に従つて実施した。還元型ゲ
ルは、ドデシル硫酸ナトリウム緩衝液中のメルカプトエ
タノール又はジチオスレイトールを用いて調製した。
t−PAの定量 通常のt−PAスクリーニング法として、特願昭62-86751
号明細書に記載されたPAスポツト測定法、あるいはWall
enら、Eur.J.Biochem.132,681-686(1983)に記載され
たS-2322(D−Val−Gly−Arg−パラニトロアニリド)
又はS-2444(D−Glu−Gly−Arg−パラニトロアニリ
ド)(Kabi社の酵素基質)を利用したマイクロタイター
プレートでの直接比色分析測定法を使用した。PAスポツ
ト測定法では、フイブリノーゲン,スロンビン及びプラ
スミノーゲンを含むペトリ皿中のアガロースゲル上に試
料5μlを適用することによつて測定した1ml当りのPlo
ug単位で、活性が表現される。曇つたゲルが、t−PA活
性に比例した面積で透明になる。これら両者の測定法
は、ウロキナーゼ又は商業的t−PA溶液あるいはGaffne
y及びCurtisによつて定義された如き〔Thromb.Haemost.
53,134-140(1985)〕WHO標準t−PAに対して規格化さ
れている。
t−PAを含む調製物中のu−PAの定量のために、Boehri
nger Mannheim Biochemicals社〔Indianapolis,Indiana
(Cat.No.378-461)〕から商業的に入手し得る基質Chro
mozym PL(トシル−グリシル−プロリル−リシン−4
−ニトラニリドアセテート)を、Rijken,“ヒト組織の
プラスミノーゲン活性化因子",Ph.D.Thesis,ライデン大
学,ネーデルランド,p.70(1980)に記載された基質S-2
322と共に用いた。
放射免疫拡散測定法 Manciniらによつて開発されたこの測定法〔Immunochem.
2,235-254(1965)〕は、溶解性抗原がその特異的抗体
と適当な割合いで反応する時に目に見える沈降物が形成
されるという原理に基いている。この測定法では、IgGl
免疫グロブリンに対する抗体がアガロースゲル中に混入
されており、測定しようとする免疫グロブリンを、かか
るゲルを切つて作成したウエル中に置く。免疫グロブリ
ン試料がウエルから外へ向かつて放射状に拡散し、抗体
と反応して目に見える沈降物の輪が形成される。試料中
の抗原が全て反応するまで沈降物の輪が続いて形成さ
れ、そして最後に広い輪の状態で再び溶解する。この時
点で、目に見える輪の面積は、ウエルに導入された免疫
グロブリンに直接関連している。輪の面積を、同時に行
なつたマウスIgGlの標準溶液の輪の面積と比較する。実
際の値は、グラフペーパー上にあるいは数学的に作成し
た標準曲線から決定される。TAGO社(Burlingame,Calif
ornia)から入手し得るプレート及び標準物を用いた。
ヒト結腸線維芽細胞t−PAに対するモノクローナル抗体
の更に詳細な特徴付け Pharmacia社から供給された、セフアロース (アガロ
ースビーズ)上に吸着されたプロテインAを、モノクロ
ーナル抗体の簡単なワンステツプ精製用のマトリツクス
として用いた。前記した如く、これらのモノクローナル
抗体は、所望の特性を有するか否かによつて選択された
ハイブリドーマの組織培養により産生されたものであ
る。Bio−Rad社より供給を受けたAffi−GelプロテインA
MAPS緩衝液キツト〔Cat.No.153-6160,Bio−Rad社(Ric
hmond,California)〕を用いて、クロマトグラフイーに
よる精製を行なつた。ハイブリドーマがモノクロナール
抗体を分泌した組織培養培地を、等量のバインデイング
バツフアー(Bio−Rad社)で希釈し、プロテインA−ス
アフイニテイ−カラムに注いだ。対象とするモノクロー
ナル抗体を含む免疫グロブリンがプロテインA−セフア
ロースに結合された。カラム容積の約15倍のバインデイ
ングバツフアーを用いて、他の蛋白質及び不要な化学物
質をカラムに結合したモノクローナル抗体から洗い流
し、次いで溶出緩衝液(Bio−Rad社)で溶出した。各画
分のUV吸光度を測定して精製物を追跡し、クマシー蛋白
質〔Bradford,Anal.Biochemistry,72:248-254(197
6)〕分析及びManciniの方法〔Immunochemistry,2:235-
254(1965)〕による放射免疫拡散測定法〔TAGO社(Bur
lingame),CA,Cat.No.1346〕により蛋白質を定量してマ
ウスIgGlの量を測定し、第1図に示した如くアガロース
ゲル電気泳動及びHPLCにより純度をチエツクした。
第1図では、プロテインA−セフアロースアフイニテイ
ーカラムで精製したモノクローナル抗体(63-4)50μl
(119μg/mlクーマシー蛋白質)を、0.02M Tris−HCl緩
衝液(pH8.5)及びBio−Gel TSK DEAE−5−PW〔Bio−R
ad社(Richmond,California)〕イオン交換HPLCカラム
を用いたクロマトグラフイーに付し、0.02M Tris−HCl
(pH7.0)及び0.3M NaClを含む溶液まで上昇する勾配を
用いて流速1ml/minで溶出せしめた。牛アルブミン,牛
トランスフエリン及びマウスIgGlについても同一の条件
でクロマトグラフイーを行ない、スタンダードとした
〔全てはSigma社(St.Louis,Missouri)から商業的に入
手した〕。時間対280nmでの吸光度をプロツトし、比較
のために吸光度スケールを修正した。後述する表IIに
は、これらの方法を用いて得られた相対的精製度が示さ
れている。対象とするそれぞれのモノクローナル抗体を
精製するために、20立方センチメートルのプロテインA
−セフアロースを用いた。4℃にてクロマトグラフイー
を実施した。
モノクローナル抗体の吸着化 以下に示す手法に従つて、各モノクローナル抗体のセフ
アロース マトリツクスへの吸着を実施した。
1.Pharmacia社製の凍結乾燥CNBr活性化セフアロース4B
約600mgを、1mM HCl中で少なくとも15分間浸して膨張さ
せた。次いで焼結ガラスフイルター上で1mM HCl120mlで
洗浄して添加されていた保存剤及び安定化剤を除去し
た。
2.プロテインAで精製したモノクローナル抗体(クロー
ン63-4,54-2及び79-7)2.7mgのリン酸緩衝化生理食塩水
(PBS)溶液を、0.1M NaHCO3緩衝液(pH8.3)で希釈し
て4mlとした。
3.ゲルをNaHCO3緩衝液約5mlで洗浄し、直ぐに希釈モノ
クローナル抗体と混合し、次いで4℃の冷室で一晩回転
させながらゆつくりと混合した。
4.ゲルを濾過し、1Mエタノールアミン(pH8)20-40mlに
移して2時間室温で放置し、ゲル上の残つた活性部位を
ブロツクした。
5.0.5M NaClを含む0.1M 酢酸ナトリウム緩衝液(pH4)
でゲルを洗浄した。
6.再びゲルをNaHCO3緩衝液で洗浄し、最後にPBSで平衡
化した。
7.小さなポリスチレンカラム〔8mm.I.D.,Pierce Chemic
al社製(Rockford、Illinois,Cat.No.29920)〕を用い
てモノクローナルアフイニテイーカラムを保持し、ガラ
スへのt−PAの疎水性結合を阻止した。
t−PAの詳細な精製法 結腸線維芽細胞t−PA中のウロキナーゼの混入を評価す
るため、亜鉛キレートセフアロース6B次いでコンカナバ
リンA−セフアロースを用いたアフイニテイークロマト
グラフイーにより精製したt−PA試料を調べた。基質S-
2322及びChromozym PLを用いた直接比色分析測定法によ
り、2つのプラスミノーゲン活性化因子の分子濃度を調
べた。プラスミノーゲン活性化因子全濃度の1.7%がウ
ロキナーゼであつた。セフアロースの如き固相支持体マ
トリツクス上に吸着された、ヒト結腸線維芽細胞t−PA
に対するモノクローナル抗体を用いて、(a).u−PA活
性を完全に除去できるか否か、そして(b)結腸線維芽
細胞t−PAあるいは他のt−PAを均質に精製することが
できるか否かを決定するのが望ましい。従つて、シアノ
ゲンブロマイド活性化セフアロースに結合した63-4モノ
クローナル抗体から構成されたモノクローナル抗体カラ
ムを用いて、試料を更に精製した。溶液中にウロキナー
ゼ活性が残存しており、これをカラムに通過させた。2M
及び4M KSCNを用いて、カラムからt−PA活性のいくつ
かを溶出せしめた(後述する表III)。ウエスタンブロ
ツト法により、溶出画分についてu−PAの存在をテスト
した所、何んら検出されなかつた。かくして精製の主た
る目的は達成された。この実験では、機械上の問題があ
つたため、t−PAの回収量は低くかつた。続いての実験
では、後述する表IVの如く、他の3つのモノクローナル
抗体を用いて、モノクローナル抗体アフイニテイーカラ
ムから90%以上(ELISA法の測定による)のt−PA活性
が回収された。かくして第2の主たる目的が達成され、
これによりt−PAを均質に精製することができる。出発
材料及び精製画分のSDS−PAGEを行なうことにより、本
発明のイムノアフイニテイークロマトグラフイーの精製
能力を証明した。第2図及び第3図には、KSCNの直線勾
配を用いてモノクローナル抗体カラムから溶出したt−
PAの電気泳動パターンが示されている。
第2図及び第3図のレーン1-10は次の通りである。
レーン1:Pharmacia社製低分子量スタンダード:Mr94,00
0,ホスホリラーゼB,0.64μg:Mr67,000,牛血清アルブミ
ン,0.83μg;Mr43,000,オバルブミン,1.47μg;Mr30,000,
カルボニツクアンヒドラーゼ,0.83μg;Mr20,000,ソイビ
ーントリプシンインヒビター0.8μg:Mr14,000,α−ラク
トアルブミン,1.21μg。
レーン2:ADI Bowes t−PA,3μg。
レーン3:結腸t−PAのCon A画分,0.5μg。
レーン4:水に対して透析したレーン3のCon A画分,0.5
μg。
レーン5,6及び7:モノクローナル抗体63-4,54-2,79-7そ
れぞれからの非結合画分,それぞれ3μg。
レーン8,9及び10:4M KSCNを用いた、レーン5,6,7それぞ
れのモノクローナル抗体からの溶出液、それぞれ2μ
g。
Morrisseyの方法〔Anal.Biochem.117,307-310(198
1)〕により、SDS−PAGEを銀発色せしめた。
3つの異なるモノクローナル抗体で精製したt−PAの還
元型SDS−PAGEは、1つの相違点を除いては同じであつ
た。第2図に示した全てのサンプルの共通点は、レーン
8,9,10において見掛け分子量(Mr)約36キロダルトン
(Kd)及び69Kdに対応する2つの主要バンド(Z及び
X)が存在したことである。低分子量バンド(Z)に
は、Bachmann及びKruithof,Seminers in Thrombasis an
d Hemostasis 10(1),6-17(1984)に記載された如
きプラスミン開裂t−PAのA鎖及びB鎖が含まれてい
た。69Kdのバンド(X)は、非開裂単一鎖t−PAに対応
している。PA79-7で精製したt−PA(レーン10)では現
われなかつた49Kdの第3番目のバンド(Y)は、フリー
t−PA断片あるいは免疫学的に認識される蛋白質と思わ
れる。
精製t−PAの非還元型SDS−PAGEは、第3図の分子量(M
r)約67,000のバンド(V)及びいくつかの蛋白質混入
物とt−PAの複合体と思われるMr約98,000の小さなバン
ド(Q)を示している。かくして3つのモノクローナル
抗体マトリツクス64-3,54-2,79-7(それぞれレーン8,9,
10)で精製されたt−PA(バンドV)は、特願昭62-867
51号明細書に記載されたサイズ排除HPLCにより、更に均
質に精製することができる。79-7イムノアフイニテイー
マトリツクスを再び使用した場合にも、両者において同
様の精製倍率が得られていることを示す表Vの結果か
ら、同様に有効な結果が得られたことが証明される。他
の原料由来のt−PAを精製した場合にも実質的に同様の
結果が得られた。
結腸t−PAに対するモノクローナル抗体の結合親和性に
ついて前記した方法により評価し、ADIから入手したBow
esメラノーマt−PA対する結合親和性と比較した。得ら
れる結果は表VIに示した通りである。Bowes t−PAに対
するPAM−3モノクローナル抗体の結合親和性の評価
は、技術パンフレツトADI 84-08-08でADIから公表され
ている値と一致した。同様に、表VIIに示したように、
3つのモノクローナル抗体63-4,54-2,79-7の相対的結合
親和性をPAM−3モノクローナル抗体と比較した。
表I-VIIに示したデータについての簡単な要旨は次の通
りである。
表Iは、5つのハイブリドーマから誘導された抗体の特
性及び特異性を示したものである。
表IIは、3つのモノクローナル抗体の精製工程を示した
ものであり、精製工程でのモノクローナル抗体及び他の
蛋白質の経緯が示されている。
表IIIは、モノクローナル抗体を用いるイムノアフイニ
テイークロマトグラフイーにより、t−PAとウロキナー
ゼの完全な分離が達成されることを示している。ウロキ
ナーゼはカラムを通過するがt−PAはカラムに保持され
る。t−PAは後にカラムから溶出され、ウロキナーゼの
混入は検出されない。
表IVは、固相支持体に吸着された3つのモノクローナル
抗体のカラムによるt−PAの精製工程を示したものであ
る。
表Vは、表IVに記載された同じカラムにより精製したt
−PAの第2のバツチを示したものであり、モノクローナ
ル抗体79-7から得たカラムは再使用することができるこ
とを示したものである。
表VIは、結腸t−PAとBowes t−PAに対するモノクロー
ナル抗体63-4の結合親和性をPAM−3と比較したもので
ある。ADIより公表されているBowes t−PA対PAM−3結
合定数と、本発明で測定した結合親和性とは一致する。
表VIIは、モノクローナル抗体の結腸t−PAとBowes t−
PAとに対する相対的結合性を比較したものであり、この
結果から、結合特性の相違により異なつた用途が考えら
れることが判る。
以上に詳述した本明細書の記載から、本発明の思想及び
範囲内の他の各種の例は当業者にとつて自明の事であろ
う。これらすべての他の例も本明細書の特許請求の範囲
内のものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、精製したモノクローナル抗体の高速液体クロ
マトグラフイーのプロフアイルを示す。 第2図は粒子構造を示す写真であり、モノクローナル抗
体を用いたイムノアフイニテイークロマトグラフイーに
より精製されたヒト結腸線維芽細胞t−PAの、還元型ド
デシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動
パターンを示す。レーン8,9,10が本発明のモノクローナ
ル抗体を用いて精製したものである。 第3図は粒子構造を示す写真であり、非還元型SDS−PAG
Eパターンを示す。レーン8,9,10が本発明のモノクロー
ナル抗体を用いて精製したものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 9161−4B (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 ジットカ ベラ オランダー アメリカ合衆国ミズーリー州,セントルイ ス,キングスベリィ 7114 (72)発明者 ジョン ピーター シャウマン アメリカ合衆国ミズーリー州,カークウッ ド,ラーク アベニュー 1317 (56)参考文献 特開 昭59−5121(JP,A) 欧州特許公開196226(EP,A) 欧州特許公開190711(EP,A) Prog.Fibrinolysis, 6(1983)P.191−194

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルラインATCC HB 9155,ATCC HB 9156,及
    びATCC HB 9157からなる群より選ばれるハイブリドーマ
    セルラインによって産生されるモノクローナル抗体であ
    ってヒト結腸線維芽細胞由来組織プラスミノーゲン活性
    化因子に対して特異的なモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】セルラインATCC HB 9155,ATCC HB 9156,及
    びATCC HB 9157 からなる群より選ばれるハイブリドー
    マセルラインによって産生されるモノクローナル抗体で
    あってヒト結腸線維芽細胞由来組織プラスミノーゲン活
    性化因子に対して特異的なモノクローナル抗体の公知の
    量を、t−PAを含む生物学的試料と接触せしめ、得られ
    る吸着されたモノクローナル抗体の量を測定することを
    特徴とする、t−PAを含む生物学的試料中のt−PAレベ
    ルを測定するイムノアッセイ法。
JP62201680A 1986-08-13 1987-08-12 ヒト結腸線維芽細胞由来組織プラスミノ−ゲン活性化因子に対するモノクロ−ナル抗体及びその用途 Expired - Lifetime JPH0753758B2 (ja)

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