JPH0753355Y2 - スピ−カ用振動板 - Google Patents

スピ−カ用振動板

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JPH0753355Y2
JPH0753355Y2 JP1986130598U JP13059886U JPH0753355Y2 JP H0753355 Y2 JPH0753355 Y2 JP H0753355Y2 JP 1986130598 U JP1986130598 U JP 1986130598U JP 13059886 U JP13059886 U JP 13059886U JP H0753355 Y2 JPH0753355 Y2 JP H0753355Y2
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JP
Japan
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sheet
synthetic resin
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resin layer
diaphragm
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JP1986130598U
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JPS6338495U (ja
Inventor
洋一 川口
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大日化成工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、スピーカ用振動板に関するものである。
(従来の技術) 第9図は従来の一般的なコーンスピーカを示し、1はヨ
ーク、2はマグネット、3はポール、4はフレーム、5
はコーン型の振動板、6はセンターキャップ、7はボイ
スコイル、8はダンパーである。
この種のスピーカ用振動板としては、従来、紙製のも
の、繊維製のシート状基材に合成樹脂を含浸させて成形
したもの等の他、特公昭55−46112号公報に開示される
ようにポリプロピレン等の合成樹脂製のもの等がある。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、紙製の振動板は、強度が低く、振動によ
って破れる等の欠点があり、また吸湿性を有するため、
耐水性が要求される自動車装備用の音響機器には使用で
きない。
また合成樹脂を含浸させた振動板は、例えばシート状基
材として織布を使用する場合でも、合成樹脂が織布の目
は勿論のこと、布の糸の繊維間にまで浸透しているた
め、布の持つ特質、即ち、しなやかさが損なわれ、音響
特性が低下する問題がある。
更に合成樹脂製の振動板は、単一の材料であるため、内
部損失が小さく、音響特性が悪い他、高温下での使用に
耐え難い欠点がある。即ち、自動車装備用の音響機器の
場合、夏期には130〜150℃という高温環境で使用するこ
とがあるが、合成樹脂製、例えばポリプロピレン製の振
動板では120℃前後が限度であり、従って、耐熱性に欠
け、高温下での形態保持性に劣るという難点がある。
本考案は、このような従来の問題点を解消できるスピー
カ用振動板を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、そのための具体的手段として、合成樹脂材料
がシート状基材13の縦糸15と横糸16との間の目21の中に
入ると共に糸15,16の繊維間までは浸透することがない
ように、織組織よりなる繊維製のシート状基材13に合成
樹脂層14が融着され、この合成樹脂層14は、シート状基
材13に対して重合した略一定の厚みを有する重合部14A
と、シート状基材13の縦糸15と横糸16との間に入り込ん
だ融着部14Bとを一体に備えているものである。
(作用) 振動板5はボイスコイルに信号電流が流れると振動して
音を発生する。この場合、振動板5は繊維製のシート状
基材13に合成樹脂層14が融着されているため、強度が大
であり、また振動の内部損失も大である。
(実施例) 以下、図示の実施例について本考案を詳述すると、第1
図はコーンスピーカ用の振動板5を示す。この振動板5
はコーン部10、筒状部11及びエッジ部12を一体形成した
ものであって、織組織よりなる繊維製のシート状基材13
の一側面に合成樹脂層14が融着されている。シート状基
材13は、第2図及び第3図に示すように縦糸15と横糸16
とを有する綿布又は絹布等から成る。合成樹脂層14に使
用される材料には、例えばポリプロピレン等のオレフィ
ン系樹脂、その他の熱可塑性樹脂が適当であり、この合
成樹脂層14は射出成形法でシート状基材13に融着し所定
形状に成形される。
即ち、成形に際しては、例えば第4図に示す如く下金型
17上にシート状基材13を載せた後、上金型18を下降させ
て上下金型17,18の型締めを行ない、次にシート状基材1
3と下金型17との間に形成された所定厚さのキャビティ
ー19内にランナー20より合成樹脂材料を射出して成形す
る。そして、この成形後に筒状部11の底部側、及びエッ
ジ部12の外周側を切断して除去するのである。
このようにして成形した振動板5は、第2図及び第3図
に示すように合成樹脂層14の合成樹脂材料の一部がシー
ト状基材13の縦糸15と横糸16との間の目21の中、即ち、
織組織の間隙内に入り、シート状基材13に合成樹脂層14
が融着した状態となる。そして、この合成樹脂層14は、
図3に示すようにシート状基材13に対して重合した略一
定の厚みを有する重合部14Aと、シート状基材13の縦糸1
5と横糸16との間に入り込んだ融着部14Bとを一体に備え
ている。
従って、この振動板5は、機械的強度が向上し、破損等
がなく、また振幅の大きい振動に対しても十分に耐え得
るようになると共に、合成樹脂を使用しているため、耐
水性も向上する。しかも、シート状基材13に合成樹脂層
14を融着させているから、合成樹脂材料のみからなるも
のに比較して高温時の形態保持性に優れており、自動車
装備の音響機器用としても効果的である。更にシート状
基材13に合成樹脂層14を融着しているため、内部損失が
大であり、音響特性が優れている。特に合成樹脂層14は
シート状基材13に融着されており、合成樹脂がシート状
基材13の繊維間に浸入していないので、シート状基材13
の持つ特質が損なわれることがなく、音質も良好であ
る。
筒状部11及びエッジ部12は、第5図に示すようにコーン
部10と別体に作り、接着剤で接着しても良いが、この場
合、シート状基材13側に接着すれば接着性が良く、確実
に接着できる。
シート状基材13と合成樹脂層14は、第6図に示すように
表裏を逆にしても良い。
また大口径用の振動板では、第7図に示すように表裏を
合成樹脂層14とし、その内にシート状基材13を介在する
等、多層構造とすることもできる。
振動板は、コーン型に限定されるものではなく、例えば
第8図に示すようにドーム部22とエッジ部23とを備えた
ドーム型、その他の形状のものにおいても同様に実施で
きる。
シート状基材13は綿布、絹布等の織布の他、編生地、不
織布等でも良く、またそれに用いる繊維は綿、絹、炭素
繊維、或いは合成樹脂層14よりも融点の高い合成樹脂等
であっても良い。
なお、本考案は、ダンパー8、センターキャップ6等に
も応用できる。
(考案の効果) 本考案の振動板は、合成樹脂材料がシート状基材13の縦
糸15と横糸16との間の目21の中に入ると共に糸15,16の
繊維間までは浸透することがないように、織組織よりな
る繊維製のシート状基材13に合成樹脂層14が融着され、
この合成樹脂層14は、シート状基材13に対して重合した
略一定の厚みを有する重合部14Aと、シート状基材13の
縦糸15と横糸16との間に入り込んだ融着部14Bとを一体
に備えているので、シート状基材13に単に合成樹脂層を
ラミネート等により接着したものとは異なり、シート状
基材13の織組織の間隙内に合成樹脂材が浸透して、シー
ト状基材13と合成樹脂層14との結合が非常に強固にな
り、シート状基材13に対する合成樹脂層14の剥離や熱に
よる剥れを確実に防止でき、次のような作用効果を奏す
る。
振動板の機械的強度が向上し、破損等が防止できる
と共に、振幅の大きな振動に対しても十分に耐え得る。
耐水性に優れ、吸湿による破損を防止できる。
音響特性が良好である。即ち、振動板内部での内部
損失が大となり、またシート状基材の持つ特質が損なわ
れないので、音質も優れたものとなる。
高温下での使用に際しても形態保持性が良く耐熱性
に優れている。従って、自動車装備の音響機器用として
は特に有効である。
シート状基材が一側面にあるものでは、接着性が良
好である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は同要
部の拡大平面図、第3図は同要部の拡大断面図、第4図
は成形方法を示す断面図、第5図乃至第8図は夫々別の
実施例を示す断面図、第9図はコーンスピーカの断面図
である。 5……振動板、10……コーン部、13……シート状基材、
14……合成樹脂層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂材料がシート状基材(13)の縦糸
    (15)と横糸(16)との間の目(21)の中に入ると共に
    糸(15)(16)の繊維間までは浸透することがないよう
    に、織組織よりなる繊維製のシート状基材(13)に合成
    樹脂層(14)が融着され、この合成樹脂層(14)は、シ
    ート状基材(13)に対して重合した略一定の厚みを有す
    る重合部(14A)と、シート状基材(13)の縦糸(15)
    と横糸(16)との間に入り込んだ融着部(14B)とを一
    体に備えていることを特徴とするスピーカ用振動板。
JP1986130598U 1986-08-26 1986-08-26 スピ−カ用振動板 Expired - Lifetime JPH0753355Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6338495U JPS6338495U (ja) 1988-03-12
JPH0753355Y2 true JPH0753355Y2 (ja) 1995-12-06

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ID=31028249

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6150492A (ja) * 1984-08-20 1986-03-12 Pioneer Electronic Corp 電気音響変換器用振動板

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JPS6338495U (ja) 1988-03-12

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