JPH0753318A - 殺菌・消毒方法 - Google Patents
殺菌・消毒方法Info
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- JPH0753318A JPH0753318A JP22798993A JP22798993A JPH0753318A JP H0753318 A JPH0753318 A JP H0753318A JP 22798993 A JP22798993 A JP 22798993A JP 22798993 A JP22798993 A JP 22798993A JP H0753318 A JPH0753318 A JP H0753318A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗菌・抗ウィルス性を有する殺菌・消毒方法
を提供する。 【構成】 銀、銅、亜鉛などのチオスルファト錯塩およ
びチオスルファト塩の水、アルコールまたは両者の混合
液の溶液を病原菌と接触させ、その増殖を抑止する。
を提供する。 【構成】 銀、銅、亜鉛などのチオスルファト錯塩およ
びチオスルファト塩の水、アルコールまたは両者の混合
液の溶液を病原菌と接触させ、その増殖を抑止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療機器や医薬品を始め
として、衛生用品、調理用品など、広範囲の生活環境に
おいて適用される抗菌・抗ウイルス性の殺菌・消毒方法
に関する。
として、衛生用品、調理用品など、広範囲の生活環境に
おいて適用される抗菌・抗ウイルス性の殺菌・消毒方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、殺菌剤、消毒剤としてアルキ
ルジアミノエチルグリシン塩酸塩(商品名テゴー5
1)、クロルヘキシジン(商品名ヒビテン)、ポビドン
ヨード(商品名イソジン)などを用いる殺菌・消毒方法
が知られている。
ルジアミノエチルグリシン塩酸塩(商品名テゴー5
1)、クロルヘキシジン(商品名ヒビテン)、ポビドン
ヨード(商品名イソジン)などを用いる殺菌・消毒方法
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の殺菌・消毒方法
は、ウイルスに対する効力の少ないものもあり、幅広い
抗菌・抗ウイルス性能が求められていた。また、耐熱性
が低いため消毒を施したものを加熱する場合、消毒剤が
分解し器具などに対する腐食性が現れ、殺菌・消毒効果
の持続性がないという欠点があった。さらに、従来の殺
菌・消毒剤は、有機物であるため蒸気圧が高く、臭いが
あり、無臭性の殺菌・消毒方法が求められていた。同時
に無色の液状あるいは粉状の薬剤による殺菌・消毒方法
が求められていた。
は、ウイルスに対する効力の少ないものもあり、幅広い
抗菌・抗ウイルス性能が求められていた。また、耐熱性
が低いため消毒を施したものを加熱する場合、消毒剤が
分解し器具などに対する腐食性が現れ、殺菌・消毒効果
の持続性がないという欠点があった。さらに、従来の殺
菌・消毒剤は、有機物であるため蒸気圧が高く、臭いが
あり、無臭性の殺菌・消毒方法が求められていた。同時
に無色の液状あるいは粉状の薬剤による殺菌・消毒方法
が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、チオスルファ
ト金属錯塩およびチオスルファト金属塩の水、アルコー
ルまたは両者の混合液の溶液を病原菌に接触させ、その
増殖を抑止する殺菌・消毒方法である。ここで、チオス
ルファト錯塩およびチオスルファト塩を形成する金属
は、銀、銅、および亜鉛よりなる群から選ばれる少なく
とも1種、特に銀が好ましい。
ト金属錯塩およびチオスルファト金属塩の水、アルコー
ルまたは両者の混合液の溶液を病原菌に接触させ、その
増殖を抑止する殺菌・消毒方法である。ここで、チオス
ルファト錯塩およびチオスルファト塩を形成する金属
は、銀、銅、および亜鉛よりなる群から選ばれる少なく
とも1種、特に銀が好ましい。
【0005】また、前記溶液に含まれるチオスルファト
金属錯塩とチオスルファト金属塩の総量は、溶液100
ml当たり0.1〜1gが好ましい。さらに、前記チオ
スルファト金属錯塩およびチオスルファト金属塩の溶媒
は、殺菌・消毒作用に速効性を付加させるために、エタ
ノール20〜70重量%の水−エタノール混合液が特に
好ましい。また、他の殺菌剤との併用も可能であり、例
えばアルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩の20〜4
0重量%水溶液も好ましい。
金属錯塩とチオスルファト金属塩の総量は、溶液100
ml当たり0.1〜1gが好ましい。さらに、前記チオ
スルファト金属錯塩およびチオスルファト金属塩の溶媒
は、殺菌・消毒作用に速効性を付加させるために、エタ
ノール20〜70重量%の水−エタノール混合液が特に
好ましい。また、他の殺菌剤との併用も可能であり、例
えばアルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩の20〜4
0重量%水溶液も好ましい。
【0006】
【作用】本発明に用いる殺菌・消毒液である前記溶液中
に含まれるチオスルファト金属錯塩およびチオスルファ
ト金属塩は、空気中の酸素によりその極近傍にラジカル
を形成し、このラジカルがこれに接近した微生物等の膜
表面に影響を与えるため、殺菌・消毒作用を発揮する。
すなわち、前記金属錯イオンおよび金属イオンがウイル
スエンヴェロープ表面、細菌の膜に結合することによ
り、ウイルスの脱核過程および菌の繁殖を阻害すると同
時にDNA合成阻害、転写および逆転写酵素阻害により
殺菌・消毒作用を発揮するものと思われる。また、エタ
ノールを溶媒として用いることにより、菌またはウイル
スの脂質膜成分を速効的に破壊する効果を付加すること
ができる。
に含まれるチオスルファト金属錯塩およびチオスルファ
ト金属塩は、空気中の酸素によりその極近傍にラジカル
を形成し、このラジカルがこれに接近した微生物等の膜
表面に影響を与えるため、殺菌・消毒作用を発揮する。
すなわち、前記金属錯イオンおよび金属イオンがウイル
スエンヴェロープ表面、細菌の膜に結合することによ
り、ウイルスの脱核過程および菌の繁殖を阻害すると同
時にDNA合成阻害、転写および逆転写酵素阻害により
殺菌・消毒作用を発揮するものと思われる。また、エタ
ノールを溶媒として用いることにより、菌またはウイル
スの脂質膜成分を速効的に破壊する効果を付加すること
ができる。
【0007】本発明の殺菌・消毒方法に用いる前記溶
液、例えばチオスルファト銀錯塩およびチオスルファト
銀塩を含む溶液は、銀塩の水溶液に亜硫酸カリウムまた
は亜硫酸ナトリウムと、チオ硫酸カリウムまたはチオ硫
酸ナトリウムを加えることにより調製することができ
る。
液、例えばチオスルファト銀錯塩およびチオスルファト
銀塩を含む溶液は、銀塩の水溶液に亜硫酸カリウムまた
は亜硫酸ナトリウムと、チオ硫酸カリウムまたはチオ硫
酸ナトリウムを加えることにより調製することができ
る。
【0008】このようにして調製される溶液中において
は、チオスルファトイオン、銀イオンとともに[Ag
(S2O3)]3-、[Ag(S2O3)]2-などで表される
チオスルファト銀錯イオンが共存している。この溶液
は、塩素を含む水道水に接しても目立った白濁を生じな
いところから、銀イオンは大部分が錯イオンを形成して
いるものと思われる。いずれにしても上記のようなイオ
ンの共存状態において、殺菌・消毒作用を発揮する。
は、チオスルファトイオン、銀イオンとともに[Ag
(S2O3)]3-、[Ag(S2O3)]2-などで表される
チオスルファト銀錯イオンが共存している。この溶液
は、塩素を含む水道水に接しても目立った白濁を生じな
いところから、銀イオンは大部分が錯イオンを形成して
いるものと思われる。いずれにしても上記のようなイオ
ンの共存状態において、殺菌・消毒作用を発揮する。
【0009】しかし、銀塩を含む場合は、光および/ま
たは熱により銀酸化物あるいは金属銀を生成するので、
長期の保存には向かない。そこで、実施例で説明するよ
うに、前記溶液をシリカゲル、あるいはゼオライト、モ
ンモリロナイト等の多孔性担体に吸着させ、乾燥するこ
とにより銀錯塩および銀塩を担持させ、これを水および
/またはアルコールに分散させる方法をとるのがよい。
たは熱により銀酸化物あるいは金属銀を生成するので、
長期の保存には向かない。そこで、実施例で説明するよ
うに、前記溶液をシリカゲル、あるいはゼオライト、モ
ンモリロナイト等の多孔性担体に吸着させ、乾燥するこ
とにより銀錯塩および銀塩を担持させ、これを水および
/またはアルコールに分散させる方法をとるのがよい。
【0010】この方法によると、担体に保持させた状態
で安定に保存することができるとともに、液に分散され
た担体は徐放性を有するところから、長期にわたり殺菌
・消毒作用を発揮する。本発明によれば、病院機材を始
めとして生活環境において用いられる各種機材や人体に
付着したウイルスおよび菌に対し、殺ウイルス、殺菌作
用を発揮することができる。また、プール等の大量の水
の消毒にも使用することができる。
で安定に保存することができるとともに、液に分散され
た担体は徐放性を有するところから、長期にわたり殺菌
・消毒作用を発揮する。本発明によれば、病院機材を始
めとして生活環境において用いられる各種機材や人体に
付着したウイルスおよび菌に対し、殺ウイルス、殺菌作
用を発揮することができる。また、プール等の大量の水
の消毒にも使用することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 [実施例1]30mlの脱イオン水に酢酸銀0.232
gを溶解し、亜硫酸カリウム0.627gを加えて攪拌
溶解する。次いで、チオ硫酸カリウムK2S2O3を1.
540g加えて攪拌溶解する。こうして、チオスルファ
ト銀錯塩およびチオスルファト銀塩の水溶液を調製す
る。
gを溶解し、亜硫酸カリウム0.627gを加えて攪拌
溶解する。次いで、チオ硫酸カリウムK2S2O3を1.
540g加えて攪拌溶解する。こうして、チオスルファ
ト銀錯塩およびチオスルファト銀塩の水溶液を調製す
る。
【0012】上記の水溶液を吸着させる多孔性担体とし
て本実施例では、「JIS Z 0701包装用シリカ
ゲル乾燥剤」に記載のB型のシリカゲル粉末を用いる。
このB型のシリカゲル粉末は、低湿度下では吸湿率が低
く、高湿度下では吸湿率が高く、かつ高湿度における総
吸湿量の高いシリカゲル粉末である。ここでは平均粒径
8μm程度のものを用いる。
て本実施例では、「JIS Z 0701包装用シリカ
ゲル乾燥剤」に記載のB型のシリカゲル粉末を用いる。
このB型のシリカゲル粉末は、低湿度下では吸湿率が低
く、高湿度下では吸湿率が高く、かつ高湿度における総
吸湿量の高いシリカゲル粉末である。ここでは平均粒径
8μm程度のものを用いる。
【0013】このシリカゲル粉末を180℃で2時間以
上乾燥した後、さらに60℃で24時間乾燥させる。次
に、上記シリカゲル100重量部に対し、銀成分として
2重量部になるように前記水溶液を混合した後、減圧下
で60℃に加熱して速やかに水分を除去する。次いで、
これを所定の粒径に粉砕する。こうしてチオスルファト
銀錯塩およびチオスルファト銀を担持したシリカゲルを
得る。
上乾燥した後、さらに60℃で24時間乾燥させる。次
に、上記シリカゲル100重量部に対し、銀成分として
2重量部になるように前記水溶液を混合した後、減圧下
で60℃に加熱して速やかに水分を除去する。次いで、
これを所定の粒径に粉砕する。こうしてチオスルファト
銀錯塩およびチオスルファト銀を担持したシリカゲルを
得る。
【0014】次に、テトラエトキシシラン100重量部
をエチルアルコール100重量部に溶解させた溶液に、
前記のシリカゲル100重量部を分散させた後、これに
純水を加えてテトラエトキシシランを加水分解させ、前
記シリカゲルの表面の少なくとも一部を生成する酸化ケ
イ素被膜により被覆させ、次にこれを乾燥させる。上記
の処理をしたシリカゲル10gをエタノール100ml
に分散させ殺菌・消毒液を調製する。
をエチルアルコール100重量部に溶解させた溶液に、
前記のシリカゲル100重量部を分散させた後、これに
純水を加えてテトラエトキシシランを加水分解させ、前
記シリカゲルの表面の少なくとも一部を生成する酸化ケ
イ素被膜により被覆させ、次にこれを乾燥させる。上記
の処理をしたシリカゲル10gをエタノール100ml
に分散させ殺菌・消毒液を調製する。
【0015】[実施例2]酢酸銀200mgを約50−
60℃の純水30mlに溶解させた後、濾過し溶解残渣
を除去した濾液に、1gの亜硫酸カリウムおよび1.8
gのチオ硫酸カリウムを順次加え溶解させる。この溶液
に、「JIS Z 0701包装用シリカゲル乾燥剤」
記載のB型のシリカゲルで平均粒径約2.6μmのもの
を加えて混合し、次いで減圧下で乾燥させることにより
チオスルファト銀錯塩およびチオスルファト銀塩を担持
したシリカゲルを得る。次いで、このシリカゲル10g
をエタノール50重量%の水−エタノール混合液に分散
させて殺菌・消毒液を調製する。
60℃の純水30mlに溶解させた後、濾過し溶解残渣
を除去した濾液に、1gの亜硫酸カリウムおよび1.8
gのチオ硫酸カリウムを順次加え溶解させる。この溶液
に、「JIS Z 0701包装用シリカゲル乾燥剤」
記載のB型のシリカゲルで平均粒径約2.6μmのもの
を加えて混合し、次いで減圧下で乾燥させることにより
チオスルファト銀錯塩およびチオスルファト銀塩を担持
したシリカゲルを得る。次いで、このシリカゲル10g
をエタノール50重量%の水−エタノール混合液に分散
させて殺菌・消毒液を調製する。
【0016】[実施例3]実施例2のチオスルファト銀
錯塩およびチオスルファト銀塩を担持したシリカゲル1
0gをテゴー51の名で販売されているアルキルジアミ
ノエチルグリシン塩酸塩の40重量%水溶液に分散させ
て殺菌・消毒液を調製する。
錯塩およびチオスルファト銀塩を担持したシリカゲル1
0gをテゴー51の名で販売されているアルキルジアミ
ノエチルグリシン塩酸塩の40重量%水溶液に分散させ
て殺菌・消毒液を調製する。
【0017】[実施例4]30mlの脱イオン水に酢酸
銅0.272gを溶解し、亜硫酸カリウム1.0gを加
えて攪拌溶解する。次いで、チオ硫酸カリウムK2S2O
3・5H2Oを0.66g加えて攪拌溶解する。こうし
て、チオスルファト銅錯塩およびチオスルファト銅塩の
水溶液を調製する。次に、実施例1と同様にして、チオ
スルファト銅錯塩およびチオスルファト銅塩をシリカゲ
ルに担持させ、そのシリカゲルの表面の一部を酸化ケイ
素被膜により被覆し、これを水ーエタノール混合液に分
散させて殺菌・消毒液を調整する。
銅0.272gを溶解し、亜硫酸カリウム1.0gを加
えて攪拌溶解する。次いで、チオ硫酸カリウムK2S2O
3・5H2Oを0.66g加えて攪拌溶解する。こうし
て、チオスルファト銅錯塩およびチオスルファト銅塩の
水溶液を調製する。次に、実施例1と同様にして、チオ
スルファト銅錯塩およびチオスルファト銅塩をシリカゲ
ルに担持させ、そのシリカゲルの表面の一部を酸化ケイ
素被膜により被覆し、これを水ーエタノール混合液に分
散させて殺菌・消毒液を調整する。
【0018】[実施例5]30mlの脱イオン水に酢酸
亜鉛0.286gを溶解し、亜硫酸カリウム1.0gを
加えて攪拌溶解する。次いで、チオ硫酸カリウムK2S2
O3・5H2Oを0.66g加えて攪拌溶解する。こうし
て、チオスルファト亜鉛錯塩およびチオスルファト亜鉛
塩の水溶液を調製する。次に、実施例1と同様にして、
チオスルファト亜鉛錯塩およびチオスルファト亜鉛塩を
シリカゲルに担持させ、そのシリカゲルの表面の一部を
酸化ケイ素被膜により被覆し、これを水ーエタノール混
合液に分散させて殺菌・消毒液を調整する。 [実施例6]実施例2の溶液を室温で1週間放置した後
の溶液を殺菌・消毒液とする。
亜鉛0.286gを溶解し、亜硫酸カリウム1.0gを
加えて攪拌溶解する。次いで、チオ硫酸カリウムK2S2
O3・5H2Oを0.66g加えて攪拌溶解する。こうし
て、チオスルファト亜鉛錯塩およびチオスルファト亜鉛
塩の水溶液を調製する。次に、実施例1と同様にして、
チオスルファト亜鉛錯塩およびチオスルファト亜鉛塩を
シリカゲルに担持させ、そのシリカゲルの表面の一部を
酸化ケイ素被膜により被覆し、これを水ーエタノール混
合液に分散させて殺菌・消毒液を調整する。 [実施例6]実施例2の溶液を室温で1週間放置した後
の溶液を殺菌・消毒液とする。
【0019】[比較例1]エタノール50重量%の水−
エタノール混合液を殺菌・消毒液とする。 [比較例2]テゴー51の名で販売されているアルキル
ジアミノエチルグリシン塩酸塩の40重量%水溶液を殺
菌・消毒液とする。 [比較例3]比較例1の混合液を室温で1週間放置した
後の溶液を殺菌・消毒液とする。
エタノール混合液を殺菌・消毒液とする。 [比較例2]テゴー51の名で販売されているアルキル
ジアミノエチルグリシン塩酸塩の40重量%水溶液を殺
菌・消毒液とする。 [比較例3]比較例1の混合液を室温で1週間放置した
後の溶液を殺菌・消毒液とする。
【0020】上記各実施例および比較例の試料を用いて
殺菌・消毒作用を調べた。まず、ウイルスに対しては、
ウイルスとしてポリオウイルス、はしかウイルス、エイ
ズウイルス、単純ヘルペスウイルス、インフルエンザウ
イルスAを用い、各ウイルスを含む液を上記各試料液と
容積比1:1の割合で混合し、10分後、アフリカミド
リザル腎臓由来ヴェロ(vero)細胞106cell
s/ml、および成人胸腺細胞白血病患者由来細胞MT
−4およびイヌ腎臓由来MDCK細胞に感染させ、1週
間後の細胞の生死により感染力を評価した。この結果を
表1に示す。
殺菌・消毒作用を調べた。まず、ウイルスに対しては、
ウイルスとしてポリオウイルス、はしかウイルス、エイ
ズウイルス、単純ヘルペスウイルス、インフルエンザウ
イルスAを用い、各ウイルスを含む液を上記各試料液と
容積比1:1の割合で混合し、10分後、アフリカミド
リザル腎臓由来ヴェロ(vero)細胞106cell
s/ml、および成人胸腺細胞白血病患者由来細胞MT
−4およびイヌ腎臓由来MDCK細胞に感染させ、1週
間後の細胞の生死により感染力を評価した。この結果を
表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】また、菌に対しては、104から106CF
U/mlの菌液と各試料液とを容積比1:1の割合で混
合し、10分後普通寒天培地(ニッスイ製薬)で混釈
し、18時間培養後の菌数を測定した。この結果を表2
に示す。
U/mlの菌液と各試料液とを容積比1:1の割合で混
合し、10分後普通寒天培地(ニッスイ製薬)で混釈
し、18時間培養後の菌数を測定した。この結果を表2
に示す。
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明は実用的な殺菌・
消毒方法を提供するものである。
消毒方法を提供するものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】[実施例2]酢酸銀200mgを約50−
60℃の純水30mlに溶解させた後、濾過し溶解残渣
を除去した濾液に、1gの亜硫酸カリウムおよび1.8
gのチオ硫酸カリウムを順次加え溶解させる。この溶液
に、「JIS Z 0701包装用シリカゲル乾燥剤」
記載のB型のシリカゲルで平均粒径約2.6μmのもの
を加えて混合し、次いで減圧下で乾燥させることにより
チオスルファト銀錯塩およびチオスルファト銀塩を担持
したシリカゲルを得る。次いで、このシリカゲル10g
をエタノール50重量%の水−エタノール混合液100
mlに分散させて殺菌・消毒液を調製する。
60℃の純水30mlに溶解させた後、濾過し溶解残渣
を除去した濾液に、1gの亜硫酸カリウムおよび1.8
gのチオ硫酸カリウムを順次加え溶解させる。この溶液
に、「JIS Z 0701包装用シリカゲル乾燥剤」
記載のB型のシリカゲルで平均粒径約2.6μmのもの
を加えて混合し、次いで減圧下で乾燥させることにより
チオスルファト銀錯塩およびチオスルファト銀塩を担持
したシリカゲルを得る。次いで、このシリカゲル10g
をエタノール50重量%の水−エタノール混合液100
mlに分散させて殺菌・消毒液を調製する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】[実施例3]実施例2のチオスルファト銀
錯塩およびチオスルファト銀塩を担持したシリカゲル1
0gをテゴー51の名で販売されているアルキルジアミ
ノエチルグリシン塩酸塩の40重量%水溶液100ml
に分散させて殺菌・消毒液を調製する。
錯塩およびチオスルファト銀塩を担持したシリカゲル1
0gをテゴー51の名で販売されているアルキルジアミ
ノエチルグリシン塩酸塩の40重量%水溶液100ml
に分散させて殺菌・消毒液を調製する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、菌に対しては、104から106CF
U/mlの大腸菌液と各試料液とを容積比1:1の割合
で混合し、10分後普通寒天培地(ニッスイ製薬)で混
釈し、18時間培養後の菌数を測定した。この結果を表
2に示す。
U/mlの大腸菌液と各試料液とを容積比1:1の割合
で混合し、10分後普通寒天培地(ニッスイ製薬)で混
釈し、18時間培養後の菌数を測定した。この結果を表
2に示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 チオスルファト金属錯塩およびチオスル
ファト金属塩の水、アルコールまたは両者の混合液の溶
液を病原菌に接触させ、その増殖を抑止することを特徴
とする殺菌・消毒方法。 - 【請求項2】 前記金属が、銀、銅および亜鉛よりなる
群から選ばれる少なくとも1つの金属である請求項1記
載の殺菌・消毒方法。 - 【請求項3】 前記溶液のチオスルファト金属錯塩とチ
オスルファト金属塩の含量が、100mlあたり0.1
〜1gである請求項2記載の殺菌・消毒方法。 - 【請求項4】 前記溶液が、チオスルファト金属錯塩お
よびチオスルファト金属塩を担持したシリカゲルを分散
している請求項2記載の殺菌・消毒方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05227989A JP3133873B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 殺菌・消毒方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05227989A JP3133873B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 殺菌・消毒方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0753318A true JPH0753318A (ja) | 1995-02-28 |
JP3133873B2 JP3133873B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16869427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05227989A Expired - Fee Related JP3133873B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 殺菌・消毒方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3133873B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08333209A (ja) * | 1995-06-05 | 1996-12-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 抗菌性組成物およびそれを用いた抗菌性材料の製造方法 |
US6908629B2 (en) | 2001-11-27 | 2005-06-21 | Gem Of The North Pty Ltd | Pesticide composition containing finely ground amorphous silica |
GB2449893A (en) * | 2007-06-07 | 2008-12-10 | Aguacure Ltd | Antimicrobial composition |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109097856B (zh) * | 2018-08-15 | 2020-11-06 | 晋大纳米科技(厦门)有限公司 | 一种铜系抗菌母粒及其制备方法 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP05227989A patent/JP3133873B2/ja not_active Expired - Fee Related
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