JPH0753135A - 糸条巻取用ボビン - Google Patents

糸条巻取用ボビン

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JPH0753135A
JPH0753135A JP19976193A JP19976193A JPH0753135A JP H0753135 A JPH0753135 A JP H0753135A JP 19976193 A JP19976193 A JP 19976193A JP 19976193 A JP19976193 A JP 19976193A JP H0753135 A JPH0753135 A JP H0753135A
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JP
Japan
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yarn
winding
auxiliary ring
bobbin
cylindrical body
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Application number
JP19976193A
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English (en)
Inventor
Michio Ono
通夫 大野
Hitoshi Gyotoku
均 行徳
Shuichi Kawasaki
秀一 川崎
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速巻取り用に金属製のボビンを使用する場
合であっても、巻取機のタッチロールを損傷しないよう
にする糸条巻取用ボビンの提供。 【構成】 外周面に糸条巻取部を有すると共に、金属を
主要部として構成された円筒本体1の少なくとも一方の
端部に、前記金属よりも軟質の非金属材料から構成され
た補助環2を脱着可能に取り付け、該補助環2の外径D
2 を前記円筒本体1の外径D1 よりも大きくした糸条巻
取用ボビン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糸条巻取用ボビンに関
し、特に高速巻取用に適した糸条巻取用ボビンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維糸条の高速巻取用ボビン
には主として紙管が使用されている。この紙管は高速で
糸条を巻き取ると、その巻糸層の圧力によって内径が圧
縮された状態になり、その後の再使用は実質的に不可能
であり、ユーザー側で使用済みになると、紙管はそのま
ま廃棄処分にされていた。特に合成繊維糸条を2500
m/分以上もの高速巻取用に使用されるボビンの場合に
は、その傾向が顕著であった。
【0003】このため紙管費用が非常に高くなり、かつ
近年のように地球環境保護が強く叫ばれるに至って、産
業廃棄物の面からも紙管の使い捨てが問題になり、何回
も再使用できるような金属製ボビンへの切り換えが出来
ないか見直しされるようになってきた。しかしながら、
合成繊維糸条のパッケージを形成する場合には、糸巻き
フォームが崩れないようにするために、巻取機に金属製
のタッチロールを使用することが不可欠である。このよ
うに金属製タッチロールを設けた巻取機に対して金属製
ボビンを使用すると、巻取り開始時に金属同士が高速で
激しく接触するため、上記タッチロールが損傷したり、
或いは最悪の場合には巻取機が破損する事故を招くよう
になるという問題がある。
【0004】また、糸条の巻取り操作は、ボビン上の巻
糸層が満巻になる毎に新しいボビンへ糸切替えられる
が、その糸切替えはボビン端部に設けたスリット状の糸
捕捉溝に糸条を引っかけることによって行われる。しか
し、金属製ボビンは紙管のような弾性をもっていないた
め糸捕捉溝の把持能力が低下し、その結果として糸切替
え成功率が著しく低下するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高速
巻取り用に金属製のボビンを使用する場合であっても、
巻取機のタッチロールを損傷しないようにする糸条巻取
用ボビンを提供することにある。本発明の他の目的は、
高速巻取り用に金属製のボビンを使用する場合であって
も、確実な糸切替えを可能にする糸条巻取用ボビンを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の糸条巻取用ボビンは、外周面に糸条巻取部を有する
と共に、金属を主要部として構成された円筒本体の少な
くとも一方の端部に、前記金属よりも軟質の非金属材料
から構成された補助環を脱着可能に取り付け、該補助環
の外径を前記円筒本体の外径よりも大きくしたことを特
徴とするものである。
【0007】このように円筒本体の主要部を剛性の大き
な金属により構成したため、繰り返し再使用が可能にな
る。しかも、円筒本体の端部に、この円筒本体の外径よ
りも大きな外径をもつ補助環を設けたことにより、巻取
り開始時にその補助環をタッチロールに接触させ、円筒
本体を直接接触させないようにするため、そのタッチロ
ールの損傷を防止することができる。
【0008】また、糸捕捉溝は補助環に設けたり、或い
は補助環と円筒本体との間の隙間に形成したりすること
が可能であるため、確実な糸切替えをすることができ
る。以下、本発明を図に示す実施例によって具体的に説
明する。図1は、本発明の実施例からなる糸条巻取用ボ
ビンを示す。この糸条巻取用ボビンBは、外径D1 の円
筒本体1が端部に段付部10を形成し、この段付部10
に、外径D1 よりもやや大きな外径D2 をもつ補助環2
を、約0.1mmの締め代で圧入することにより脱着可
能に構成されている。このような外径の異なる円筒本体
1に補助環2を装着することによって、両者の外表面間
には高さhの段差が形成されている。円筒本体1は金属
製の円管1aを主要構成部とし、その表面に弾性材から
なる薄肉層1bを被覆して構成されている。また、補助
環2の表面には周方向に沿ってスリット状の糸捕捉溝3
が設けられている。
【0009】円管1aを構成する金属としては、低比重
で耐腐食性に優れたアルミニウム又はその合金が好まし
く使用されるが、鋼やその他の金属を使用するようにし
てもよい。また、薄肉層1bの弾性材には、ゴム、プラ
スチック、紙などを使用することができる。図2は、本
発明の他の実施例を示すものである。この実施例では、
円筒本体1が金属製円管だけから構成され、表面に薄肉
層1bは設けられていない。また、補助環2は円筒本体
1の左右両端部に脱着自在に取り付けられている。糸捕
捉溝3は円筒本体1と補助環2との間に設けた隙間によ
って形成されている。
【0010】このように円筒本体1表面の薄肉層1bは
必ずしも必要ではなく、また補助環2は円筒本体1の片
側だけでなく、左右両端部に設けるようにしてもよい。
上述した本発明の糸条巻取用ボビンBは、円筒本体1の
主要構成部が剛性の大きな金属材料から構成されている
ため、高速巻取用に使用しても、その巻糸層の圧力によ
って変形することがなく、繰り返し再使用することがで
きる。
【0011】また、金属製タッチロールを備えた高速巻
取機に使用する場合には、巻取り開始時において、図3
(A)に示すように、軟質の非金属材料の補助環2だけ
がタッチロール30に接触し、金属材料の円筒本体1は
非接触状態になる。そのため金属同士の接触による騒音
の発生は勿論、その接触によりタッチロール30が損傷
することもない。一方、さらに巻取りが進行して、図3
(B)のように、巻糸層4の径が補助環2の外径D2
りも大きくなると、その巻糸層4の表面がタッチロール
30に接触するようになるので、巻糸層4に巻き崩れを
発生することはない。
【0012】また、糸捕捉溝3は非金属材料の補助環2
に設けたり、或いはその補助環2と円筒本体1との間の
隙間に形成しているため、その補助環2による弾性力に
より糸条は確実に捕捉され、高い糸切替え成功率にする
ことができる。本発明の糸条巻取用ボビンBにおいて、
上述のように円筒本体1をタッチロール30に非接触状
態にするのは、巻取り開始時のほんの僅かの期間だけで
よい。この期間は、円筒本体1とタッチロール30との
接触が、タッチロールの損傷等の問題を発生しなくなる
まで、すなわち巻糸層4が0.2〜3mmの厚さに成長
するまでで十分である。
【0013】このため、本発明において、円筒本体1の
表面から補助環2の表面までの高さh、すなわち(D2
−D1 )/2の大きさとしては、同一スピンドルに複数
のボビンを同時装着する場合の巻取用としては、好まし
くは0.4mm以上、2mm以下にすることが望まし
い。すなわち、図3(A)のように、スピンドル(図示
せず)に複数個のボビンBを装着すると、スピンドルに
対して各ボビンBを完全に同芯に装着することは難し
く、そのため巻取り開始時において、上記高さhの大き
さ如何によっては、振動によりタッチロール30と金属
製円筒本体1とが接触する場合もあるからである。2m
mを超えると、パッケージ端面から糸落ちが発生し、巻
取り時に糸切れが起こる。特に、高速製糸でその傾向が
強い。
【0014】補助環2の厚みとしては、上記高さhを形
成する範囲内で、好ましくは2mm以上にすることが望
ましい。特に、補助環2の表面に糸捕捉溝3を設ける場
合には、少なくとも2mm以上にすることがよい。補助
環2の厚みをこれよりも薄くすると糸捕捉溝3として十
分な溝深さを確保することができないため、糸把持が不
確実になり、糸切替え成功率を低下させる。特に、25
00m/分以上の高速巻取りにおいて、その傾向が著し
い。
【0015】また、円筒本体1の段付部10の長さL1
と補助環2の長さL2 とは、同一であってもよいが、好
ましくは L2 >L1 の関係にすることが望ましい。特
に、図3に示すように、同一スピンドルに複数個のボビ
ンBを装着する巻取機に対するものでは有効である。こ
のように同一スピンドルに複数個のボビンBを装着する
巻取り操作では、金属同士の接触を避けることができる
ため、金属粉の発生を抑制し、その金属粉によるパッケ
ージ汚れを防止することができる。
【0016】また、本発明の糸条巻取用ボビンBにおい
て、図1のように円筒本体1の表面に形成した薄肉層1
bは、必ずしも必要とするものではなく、図2の実施例
のように金属製の円管1aだけであってもよい。しか
し、この薄肉層1bを設けた場合には、巻糸層4の内側
層と外側層との間の糸質差をなくす上で非常に有利であ
る。
【0017】すなわち、特に高速でボビン上に巻取られ
た糸条は、巻き取られたのちに若干収縮する現象があ
る。このような糸条の収縮は、弾性材の薄肉層1bによ
って吸収することができる。しかし、薄肉層1bを設け
ていない場合には、剛体の円筒本体1が糸条の収縮を阻
止するため、その結果として、外側層の収縮が許容され
る糸との間に糸質差を生じやすくなるからである。
【0018】また、上述した実施例では、補助環2の脱
着可能な構造を、円筒本体1の段付部10に圧入するこ
とによって構成したが、この脱着構造は必ずしもこれに
限定されることはない。例えば、図4に示すように、円
筒本体1の段付部10の端面にピン5を植込み、このピ
ン5に対して脱着可能にすることもできる。或いは、図
2の例のように円筒本体1の段付部10端面と補助環2
との間に糸捕捉溝3を形成するようにした場合には、図
5に示すようにOリング6を利用した圧入構造にするこ
ともできる。
【0019】すなわち、図5の構造は、段付部10の外
周面に2本の円周溝7,7’を設け、端部側の溝7にO
リング6を装着した状態で補助環2を押し込むように圧
入すると、Oリング6が溝7から溝7’へ転動して補助
環2を段付部10の端面に押圧して一定の弾性力を付勢
するため、糸条の把持力が上がり、糸切替え成功率を向
上することができるのである。
【0020】上述した本発明の糸条巻取用ボビンは、特
に2,500m/分以上の高速巻取用として有効である
が、それよりも低速で巻き取る場合のボビンにも使用で
きることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】上述したように本発明の糸条巻取用ボビ
ンは、円筒本体の主要部を剛性の大きな金属によって構
成したため、繰り返し再使用することが可能になる。し
かも、その円筒本体の端部に、円筒本体の外径よりも大
きな外径をもつ非金属材料の補助環を設けたので、その
補助環を、巻取り開始時においてタッチロールに接触さ
せ、円筒本体は直接接触させないようにするため、その
タッチロールの損傷を回避することができる。
【0022】また、糸捕捉溝は非金属材料の補助環に設
けたり、或いはその補助環と円筒本体との間の隙間に設
けるようにすることにより確実な糸切替えをすることが
できる。さらに、このように糸捕捉溝を設ける場合、補
助環は円筒本体に脱着可能な構造になっているので、糸
捕捉溝に糸端が詰まって糸切替え成功率が低下した場合
には新しいものと交換すればよく、円筒本体は半永久的
に使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなる糸条巻取用ボビンの縦
断面図である。
【図2】本発明の他の実施例からなる糸条巻取用ボビン
の縦断面図である。
【図3】(A)は本発明の糸条巻取用ボビンを使用した
ときの巻取り開始時の状態を示す説明図、(B)はさら
に巻取りが進行したときの状態を示す説明図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例からなる糸条巻取用
ボビンの端部を示す縦断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例からなる糸条巻取用
ボビンの端部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 円筒本体 2 補助環 3 糸捕捉溝 B 糸条巻取用ボ
ビン 4 パッケージ 5 ピン 6 Oリング 7,7’円周溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に糸条巻取部を有すると共に、金
    属を主要部として構成された円筒本体の少なくとも一方
    の端部に、前記金属よりも軟質の非金属材料から構成さ
    れた補助環を脱着可能に取り付け、該補助環の外径を前
    記円筒本体の外径よりも大きくした糸条巻取用ボビン。
  2. 【請求項2】 前記補助環を構成する非金属材料が、
    紙、プラスチック、ゴムのいずれかである請求項1記載
    の糸条巻取用ボビン。
  3. 【請求項3】 前記円筒本体の外表面にゴム、プラスチ
    ック、紙のいずれかからなる薄肉層を被覆した請求項1
    記載の糸条巻取用ボビン。
  4. 【請求項4】 前記補助環の外周に糸捕捉溝を形成した
    請求項1記載の糸条巻取用ボビン。
  5. 【請求項5】 前記円筒本体と前記補助環との間に隙間
    を形成し、該隙間を糸捕捉溝にした請求項1記載の糸条
    巻取用ボビン。
JP19976193A 1993-08-11 1993-08-11 糸条巻取用ボビン Pending JPH0753135A (ja)

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JP (1) JPH0753135A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005119879A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Sonoco Development Inc ヤーンキャリア

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005119879A (ja) * 2003-10-14 2005-05-12 Sonoco Development Inc ヤーンキャリア

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