JP2002274760A - 糸巻用紙管の再生方法及び装置 - Google Patents

糸巻用紙管の再生方法及び装置

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JP2002274760A
JP2002274760A JP2001073335A JP2001073335A JP2002274760A JP 2002274760 A JP2002274760 A JP 2002274760A JP 2001073335 A JP2001073335 A JP 2001073335A JP 2001073335 A JP2001073335 A JP 2001073335A JP 2002274760 A JP2002274760 A JP 2002274760A
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claw
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Takeshi Fuse
剛 布施
Teruaki Saijo
照章 西城
Kazumasa Yamashita
一正 山下
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度の小さい紙管であっても変形させること
なく修正可能にする糸巻用紙管の再生方法および装置を
提供する。 【解決手段】 使用済み紙管Bの外周面を把持ブロック
1,2で把持すると共に、該紙管端部の内周面に操作爪
3,4を押し当て、該操作爪3,4と把持ブロック1,
2に把持された紙管Bの端部内周面とを、紙管軸を中心
に相対回転させて紙管内径を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は使用済み糸巻用紙管の再生
方法および装置に関し、さらに詳しくは、使用済み紙管
を高率で再使用可能にする糸巻用紙管の再生方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維製造メーカでは、糸条巻取り用のボ
ビンに紙管が多く使用され、その紙管は資源保護の見地
から、使用済み後に繰り返し再使用している。しかしな
がら、紙管は運搬の過程で端部に潰れを発生し、そのま
までは巻取用スピンドルに装着できなくなることがある
ため、繊維製造メーカでは、ユーザから返還された紙管
を、再使用前に端部内径をスピンドルに装着可能な基準
内径に修正する加工を行っている。
【0003】図3は、上記のように使用済み紙管を再生
する従来装置を例示したものである。この再生装置は、
使用済み紙管Bの両端部を保持枠30,31で固定し、
この紙管Bの内部に、大径ピストン部32bと両端の小
径ピストン部32a,32aからなるピストン32を挿
入すると共に、軸方向に往復移動させることにより縮径
した箇所を拡大するように再生するものである。
【0004】しかし、上記従来の再生装置によると、外
径が90mm以内とか、肉厚が5mm以内とかの比較的強度
が小さい紙管の再生に使用した場合、ピストンの往復運
動によって紙管の長さが変化するとか、或いは表面にし
わが発生するなどして、再利用することができなくなる
という問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解消し、強度の小さい紙管であっても
変形させたりすることなく修正可能にする糸巻用紙管の
再生方法および装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の糸巻用紙管の再生方法は、使用済み紙管の外周面を
把持ブロックで把持すると共に、該紙管端部の内周面に
操作爪を押し当て、該操作爪と前記把持ブロックに把持
された紙管の端部内周面とを、前記紙管軸を中心に相対
回転させて紙管内径を修正することを特徴とするもので
ある。
【0007】また、本発明の糸巻用紙管の再生装置は、
使用済み紙管の外周面に着脱自在な把持ブロックと、該
紙管端部に対して軸方向と半径方向の移動を行って紙管
内周面に押圧する操作爪とを有し、該操作爪と前記把持
ブロックに把持された紙管の端部内周面とを前記紙管軸
を中心に相対回転可能にしたことを特徴とするものであ
る。
【0008】このように使用済み紙管の外周面を把持ブ
ロックで把持する一方、その紙管端部の内周面に操作爪
を押し当て、この操作爪と把持ブロックに把持された紙
管端部の内周面とを相対回転させることにより、強度の
小さな紙管であっても軸方向に変形を与えることなくス
ピンドルに装着可能な内径に修正することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
を参照して具体的に説明する。
【0010】図1および図2において、1及び2は使用
済み紙管Bの外周面を挟む一対の把持ブロックであり、
3及び4は使用済み紙管Bの端部内周面に押し当て修正
するための操作爪である。使用済み紙管Bは、梱包や運
搬によって両端部における内径が基準径Dsよりも小さ
く変形している。
【0011】上記把持ブロック1,2は、下部の把持ブ
ロック2が図示しないベースに固定され、また上部の把
持ブロック1がシリンダ9により上下移動して、紙管B
を挟持するようになっている。上記操作爪3,4は、両
端部においてそれぞれ1個づつであってもよいが、図示
の例のように2個にしてもよく、或いは3個以上であっ
てもよい。いずれの個数の場合も、各操作爪3,4はそ
れぞれロータリアクチュタ5,6に取り付けられること
により、紙管Bの半径方向に往復移動可能であると共
に、紙管Bの軸を中心に回転可能になっている。また、
ロータリアクチュタ5,6はそれぞれシリンダ7,8に
取り付けられ、紙管Bの軸方向に往復移動可能になって
いる。
【0012】上記のように取り付けられた操作爪3,4
は、把持ブロック1,2に固定された使用済み紙管Bの
両端部に対し、シリンダ7,8の作用により軸方向に挿
入され、次いでロータリアクチュタ5,6の作用により
半径方向に移動して紙管Bの内周面に押し当てられた
後、その押圧状態を維持しながら紙管Bの軸を中心に回
転させられる。この操作爪3,4の回転により、紙管B
の両端部の縮径部分が拡大するように押し広げられる。
【0013】このように操作爪3,4が使用済み紙管B
の端部内周面に押し当てられた時の径D1は、未使用紙
管の基準内径Dsよりもやや大き目になるように設定さ
れる。また、操作爪3,4の材質は特に限定されるもの
ではないが、紙管内面に損傷を与えないようなものが好
ましく、例えば、鉄などの金属、硬質プラスチックなど
を使用するとよい。さらに好ましくは、紙管との摩擦係
数を小さくする材料がよく、フッ素樹脂、シリコーン樹
脂など摩擦係数を低減させるコーティング剤を被覆する
となおよい。
【0014】本発明による使用済み紙管の再生方法は、
上述した装置を使用することによって次のように実施さ
れる。
【0015】まず、図1に示すように、把持ブロック体
1をシリンダ9の伸長により押し下げ、把持ブロック2
との間に使用済み紙管1を挟み込み外周面を固定する。
次いで、シリンダ7,8の伸長により操作爪3,4を紙
管Bの端部内側に挿入する。しかる後、ロ−タリ−アク
チュエ−タ5,6の作用により、操作爪3,4を半径方
向に移動させて紙管Bの内周面に押し当て、その状態を
保ったままロ−タリ−アクチュエ−タ−5,6によって
紙管Bの軸を中心に回転させる。紙管Bの端部の縮径し
た箇所は、操作爪3,4により押し広げられることによ
り、元の基準内径Dsに再生される。
【0016】このような再生操作において、操作爪3,
4を紙管Bの端部内周面に押し当てる押圧力は0.2〜
1MPaとし、紙管内周面に対する回転数は0rpm
超、100rpm以下の範囲にするとよい。また時間と
しては3〜10秒とするのがよい。また、このように押
し広げられた内径D1の基準内径Dsに対する差(D1
−Ds)としては、基準内径Dsの2%以内にすること
が望ましい。また、操作爪により仕上げられた表面は、
平均粗さで3.0S以内、さらに好ましくは2.0S以
内にすることが好ましい。
【0017】本発明による上記再生処理は、紙管Bの両
端部を片側ずつ順に処理してもよいが、実施例で説明し
た方法のように、両端部を同時に処理することが好まし
い。両端部を同時処理すれば、短時間で再生処理できる
ため生産性を上げることができる。また、両端部を同時
に処理する場合には、上記のように両端部に挿入した操
作爪を互いに逆方向に回転させるとよく、それによって
把持ブロックに対する紙管のスリップを防止することが
でき、一層効率よく短時間で処理することができる。
【0018】また、本発明による再生処理は、実施例の
ように把持ブロックを固定し、操作爪の方を回転させて
処理するのが好ましいが、逆に操作爪の方を回転させ
ず、すなわち固定した状態にし、把持ブロックを紙管と
共に回転させるように処理するものであってもよい。
【0019】本発明の再生方法によれば、主として紙管
の周方向に剪断力を与えるだけであって、軸方向には実
質的に与えないため、従来の再生方法で見られたような
紙管長さ方向の変形は実質的に発生しない。また、再生
紙管の強度に応じて、操作爪の押圧力、回転数、時間な
どを上述した範囲で調節することにより、紙管内面にま
くれや剥離などを発生させることなく再生処理すること
ができる。また、本発明により再生された紙管はスピン
ドルに精度よく脱着することができる。
【0020】本発明に使用される紙管は、ポリエステ
ル、ナイロンなどの合成繊維一般に広く使用され、また
フィラメント糸用だけに限られず、紡績糸用の紙管にも
広く適用することができる。
【0021】
【実施例】内径57mm、肉厚4mm、長さ289.5
mmの使用済み紙管200本を用意し、そのうちの10
0本を図3の従来法で再生処理し、残り100本を本発
明の方法で再生処理した。
【0022】得られた再生紙管について、紙管長さが3
mm以上延びたもの及び/又は紙管表面にしわを発生し
たものを不合格品(再使用不可)と判定し、その再生合
格率を調べたたところ、本発明の再生法では再生合格率
が98%であったが、従来の再生法では67%と低かっ
た。
【0023】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、使用済
み紙管の外周面を把持ブロックで把持する一方、その紙
管端部の内周面に操作爪を押し当て、この操作爪と把持
ブロックに把持された紙管端部の内周面とを相対回転さ
せることにより、強度の小さな紙管であっても軸方向に
変形を与えることなくスピンドルに装着可能な内径に修
正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸巻用紙管の再生方法を実施する装置
の全体を示す概略図である。
【図2】図1の装置で把持ブロックを閉じた状態を示す
概略図である。
【図3】従来の糸巻用紙管の再生方法を実施する装置の
概略図である。
【符号の説明】
B 使用済み紙管 1,2 把持ブロック 3,4 操作爪 5,6 ロ−タリアクチュエ−タ 7,8,9 シリンダ Ds(紙管の)基準内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 一正 石川県能美郡北市リ1番地 東レ株式会社 石川工場内 Fターム(参考) 3F068 AA11 KA03 KA07 KA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済み紙管の外周面を把持ブロックで
    把持すると共に、該紙管端部の内周面に操作爪を押し当
    て、該操作爪と前記把持ブロックに把持された紙管の端
    部内周面とを、前記紙管軸を中心に相対回転させて紙管
    内径を修正する糸巻用紙管の再生方法。
  2. 【請求項2】 前記操作爪を前記紙管両端部の内周面に
    それぞれ押し当て、この両端部の操作爪を前記紙管軸を
    中心に互いに反対方向へ回転させるようにする請求項1
    に記載の糸巻用紙管の再生方法。
  3. 【請求項3】 前記操作爪の前記紙管内周面に対する紙
    管端部からの接触長さを30mm以内にする請求項1また
    は2に記載の糸巻用紙管の再生方法。
  4. 【請求項4】 前記操作爪の押圧力を0.2〜1MPa
    にし、該操作爪と紙管との間の相対回転数を0rpm
    超、10rpm以下にする請求項1,2または3に記載
    の糸巻用紙管の再生方法。
  5. 【請求項5】 前記操作爪による紙管内周面の仕上げ平
    均粗さが3.0S以下である請求項1〜4のいずれかに
    記載の糸巻用紙管の再生方法。
  6. 【請求項6】 使用済み紙管の外周面に着脱自在な把持
    ブロックと、該紙管端部に対して軸方向と半径方向の移
    動を行って紙管内周面に押圧する操作爪とを有し、該操
    作爪と前記把持ブロックに把持された紙管の端部内周面
    とを前記紙管軸を中心に相対回転可能にした糸巻用紙管
    の再生装置。
  7. 【請求項7】 前記紙管の両端部に前記操作爪をそれぞ
    れ配置し、これら両端部の操作爪を前記紙管軸を中心に
    互いに反対方向に回転可能にした請求項6に記載の糸巻
    用紙管の再生装置。
  8. 【請求項8】 前記操作爪の前記紙管内周面に対する紙
    管端部からの接触長さを30mm以内にした請求項7に記
    載の糸巻用紙管の再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008218092A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池用極板群及びその製造方法、並びに電池用極板群の製造装置
US7887659B2 (en) 2004-12-15 2011-02-15 Oy Core Handling Ltd. Reuse method for utilising reject rolls being produced in paper and cardboard factories
CN110883567A (zh) * 2019-12-10 2020-03-17 詹哲品 一种可对镀锌钢管表面批量化加工处理的固定夹具

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