JPH0752385Y2 - 手押しポンプ - Google Patents

手押しポンプ

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JPH0752385Y2
JPH0752385Y2 JP1988063208U JP6320888U JPH0752385Y2 JP H0752385 Y2 JPH0752385 Y2 JP H0752385Y2 JP 1988063208 U JP1988063208 U JP 1988063208U JP 6320888 U JP6320888 U JP 6320888U JP H0752385 Y2 JPH0752385 Y2 JP H0752385Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder chamber
hand pump
pin
pump
Prior art date
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Application number
JP1988063208U
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English (en)
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JPH01166776U (ja
Inventor
勇 下迫
Original Assignee
三輪精機株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、手押しポンプに関し、特に、非常用の手押し
ポンプに係り、例えば、自動車等のような車両に設備さ
れる油圧系に介設するのに利用して有効なものに関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、キャブオバー形自動車においてキャブをチルト
させるためのキャブチルト装置に設備されている油圧系
においては、電動ポンプの故障等に備えるため、非常用
の手押しポンプが介設されている。
従来、この種の手押しポンプは箱に格納されており、そ
の格納スペースを小さく抑制する必要上、かつまた、ピ
ストンが下死点に位置されていないと、ダストが付着す
る不具合があるため、手押しポンプはそのピストンが下
死点まで下げられた状態で箱内に格納されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、このような手押しポンプが介設されている油圧
系において、通常時電動ポンプが作動された際、油圧系
に手押しポンプへの逆流を阻止するように介設されてい
るチェックバルブのシール状態が悪いと、手押しポンプ
のシリンダ室に圧油が逆流し、手押しポンプのピストン
が押し上げられてしまうという問題点があることが、本
考案者によって明らかにされた。
本考案の目的は、ピストンの不測の移動を防止すること
ができる手押しポンプを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る手押しポンプは、ボデー(12)と、ボデー
(12)に開設されているシリンダ室(13)と、シリンダ
室(13)に摺動自在に嵌入されているピストン(14)
と、ピストン(14)に一体移動するように連設されシリ
ンダ室(13)から突出されているピストンロッド(15)
と、ピストンロッド(15)に回転自在に軸支されている
レバー(18)と、レバー(18)とボデー(12)との間に
介設されているリンクバー(24)とを備えている手押し
ポンプにおいて、 前記ボデー(12)の上端部にはピン挿入凹部(25)が前
記ピストンロッド(15)を横断するように開設されてお
り、 前記ピストン(14)には両肩部(14a)が、ピストン(1
4)が下死点に位置する状態で前記ピン挿入凹部(25)
に対向する位置に形成されており、 前記ピン挿入凹部(25)には先方窄まりになった二股形
状に形成された保定用ピン(26)が挿入されており、こ
の保定用ピン(26)はその二股部が前記両肩部(14a)
の両脇を貫通するとともに、貫通した先端部が先窄まり
になって両肩部(14a)に係合していることを特徴とす
る。
〔作用〕
前記した手段によれば、ボデーに装着されたピンにより
ピストンが位置規制されているため、万一、シリンダ室
に圧油が逆流したとしても、当該圧油によりピストンが
押し上げられてしまう現象は防止される。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例である手押しポンプを示す縦
断面図、第2図は第1図のII-II線に沿う拡大部分横断
面図、第3図はその手押しポンプが使用されている油圧
系を示す回路図である。
本実施例において、この手押しポンプはキャブオバー形
自動車においてキャブをチルトさせるためのキャブチル
ト装置における油圧系に介設されている。すなわち、こ
の油圧系1は、キャブチルト装置2と、油タンク3と、
電動ポンプ4と、第1チェックバルブ5および第2チェ
ックバルブ6とを備えており、電動ポンプ4を迂回する
バイパス路7に手押しポンプ11が第3チェックバルブ8
および第4チェックバルブ9を介して接続されている。
そして、この手押しポンプ11はキャブオバー形自動車の
適当な場所に設置されている格納箱10内に油タンク3や
電動ポンプ4等と共に、後述するような状態にて格納さ
れるようになっている。
本実施例において、手押しポンプ11はボデー12を備えて
おり、このボデー12は油タンク3および電動ポンプ4の
ボデー(図示せず)に横並びに連設されるようになって
いる。ボデー12の上部にはシリンダ室13が略垂直に配さ
れて、上端において開口するように開設されており、シ
リンダ室13には前記バイパス路7が接続されている。シ
リンダ室13にはピストン14が垂直方向に摺動自在に嵌入
されており、ピストン14の上端部にはピストンロッド15
が一体的に連設されている。ピストンロッド15はシリン
ダ室13からボデー12の上方に突出されており、ピストン
ロッド15の突出端部にはレバー18を取り付けるための取
付部材17がピン16により回動自在に軸支されている。
ボデー12の上端面には、実質的にボデー12の一部をなす
カバー20がシリンダ室13の上端開口を閉塞するように被
せられるとともに、複数本のボルト19により固定されて
おり、このカバー20には前記ピストンロッド15が貫通さ
れている。カバー20の上端面にはブラケット21がピスト
ンロッド15の片脇に配されて上向きに突設されており、
このブラケット21にはリンクバー24の一端部がピン22に
より回動自在に軸支されている。このリンクバー24の他
端部には前記レバー取付部材17の一端部がピン23により
回動自在に軸支されており、したがって、レバー18が上
下動されることにより、ピストン14がてこ作用によって
シリンダ室13内を上下動されるようになっている。
カバー20のボデー12との当接面にはピン挿入凹部25が開
設されており、この凹部25はボデー12の側面のうちレバ
ー18側の位置において開口するように、かつ、ピストン
ロッド15を横断するように形成されている。そして、こ
の凹部25には保定用ピン26が挿入されている。ピン26は
その平面図において先方窄まりの二股のフォーク形状に
形成されており、凹部25に挿入された状態において、ピ
ストンロッド15の両脇を貫通してピストン14の両肩部14
aに係合するようになっている。ピン26のピストン14と
の係合状態において、ピストン14はシリンダ室13に対し
て下死点に位置するようになっている。
次に作用を説明する。
キャブチルト装置2を作動させるために電動ポンプ4が
運転されると、油タンク3の油がチェックバルブ5、6
を通ってキャブチルト装置2へ圧送される。このとき、
バイパス路7はチェックバルブ8、9により閉鎖されて
いるため、手押しポンプ11のシリンダ室13には圧油が供
給されることはない。
ところで、バイパス路7に介設されたチェックバルブ
8、9のシール状態が悪いと、手押しポンプ11のシリン
ダ室13に圧油が流入してしまうため、この流入によりピ
ストン14が押し上げられようとする。
しかし、本実施例においては、ボデー12の凹部25に挿入
されたピン26がピストン14に係合されることにより、ピ
ストン14がシリンダ室13に対する位置を保定されている
ため、万一、シリンダ室13に圧油が流入したとしても、
ピストン14が押し上げられてしまうことはない。
このようにして、本実施例によれば、チェックバルブ
8、9のシール状態が悪い状態であっても、ピストン14
の不測の上昇を防止することができるため、チェックバ
ルブ8、9のシール性能の厳格性を緩和することができ
るとともに、不測の上昇による格納箱10の破損や、手押
しポンプ11の故障の発生等を未然に回避することがで
き、手押しポンプ11をいつでも使用し得る状態に維持さ
せておくことができる。
手押しポンプ11が使用される場合、保定用ピン26は凹部
25から引き抜かれる。これにより、ピストン14はシリン
ダ室13に対して自由に摺動し得る状態になる。そして、
取付部材17にレバー18が取り付けられ、レバー18が上下
動されると、ピストン14がシリンダ室13内を往復動する
ことにより、油タンク3の油がバイパス路7を経由して
キャブチルト装置2に圧送されるため、非常時において
も、キャブチルト装置2の作動が確保されることにな
る。
ここで、保定用ピン26はその挿入時、ピストンロッド15
に遮られることなく挿入することができる。また、挿入
過程で、保定用ピン26の先端はピストンロッド15の両肩
部14aよりも間隔をせばめられることにより、ピストン
ロッド15の両肩部14aを抱え込む形となるため、保定用
ピン26はピン挿入凹部25からの抜け落ちを防止される状
態になる。
前記実施例では、キャブオバー形自動車においてキャブ
をチルトさせるための油圧系に介設された手押しポンプ
に適用した場合につき説明したが、本考案は他の油圧系
または空圧系に介設される手押しポンプ全般に適用する
ことができる。特に、本考案に係る手押しポンプは、非
常用等のように使用頻度の少ない手押しポンプに適用し
て優れた効果が得られる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、ピストンがピン
により保定されるため、ピストンの不測の移動を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である手押しポンプを示す縦
断面図、第2図は第1図のII-II線に沿う拡大部分横断
面図、第3図はその手押しポンプが使用されている油圧
系を示す回路図である。 1……油圧系、2……キャブチルト装置、3……タン
ク、4……電動ポンプ、5、6、8、9……チェックバ
ルブ、7……バイパス路、10……格納箱、11……手押し
ポンプ、12……ボデー、13……シリンダ室、14……ピス
トン、15……ピストンロッド、16、22、23……ピン、17
……レバー取付部材、18……レバー、19……ボルト、20
……カバー、21……ブラケット、24……リンクバー、25
……ピン挿入凹部、26……保定用ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボデー(12)と、ボデー(12)に開設され
    ているシリンダ室(13)と、シリンダ室(13)に摺動自
    在に嵌入されているピストン(14)と、ピストン(14)
    に一体移動するように連設されシリンダ室(13)から突
    出されているピストンロッド(15)と、ピストンロッド
    (15)に回転自在に軸支されているレバー(18)と、レ
    バー(18)とボデー(12)との間に介設されているリン
    クバー(24)とを備えている手押しポンプにおいて、 前記ボデー(12)の上端部にはピン挿入凹部(25)が前
    記ピストンロッド(15)を横断するように開設されてお
    り、 前記ピストン(14)には両肩部(14a)が、ピストン(1
    4)が下死点に位置する状態で前記ピン挿入凹部(25)
    に対向する位置に形成されており、 前記ピン挿入凹部(25)には先方窄まりになった二股形
    状に形成された保定用ピン(26)が挿入されており、こ
    の保定用ピン(26)はその二股部が両肩部(14a)の両
    脇を貫通するとともに、貫通した先端部が先窄まりにな
    って両肩部(14a)に係合していることを特徴とする手
    押しポンプ。
JP1988063208U 1988-05-13 1988-05-13 手押しポンプ Expired - Lifetime JPH0752385Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988063208U JPH0752385Y2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 手押しポンプ

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JP1988063208U JPH0752385Y2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 手押しポンプ

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JPH01166776U JPH01166776U (ja) 1989-11-22
JPH0752385Y2 true JPH0752385Y2 (ja) 1995-11-29

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ID=31288714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988063208U Expired - Lifetime JPH0752385Y2 (ja) 1988-05-13 1988-05-13 手押しポンプ

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59157582U (ja) * 1983-04-08 1984-10-23 三輪精機株式会社 プランジヤポンプ
JPS6320058A (ja) * 1986-07-14 1988-01-27 Mitani Valve:Kk 噴霧ポンプのストツパ装置

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JPH01166776U (ja) 1989-11-22

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