JPH0752240Y2 - コンベアゲートを備えるシールド掘進機 - Google Patents
コンベアゲートを備えるシールド掘進機Info
- Publication number
- JPH0752240Y2 JPH0752240Y2 JP3817792U JP3817792U JPH0752240Y2 JP H0752240 Y2 JPH0752240 Y2 JP H0752240Y2 JP 3817792 U JP3817792 U JP 3817792U JP 3817792 U JP3817792 U JP 3817792U JP H0752240 Y2 JPH0752240 Y2 JP H0752240Y2
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- JP
- Japan
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- conveyor
- belt conveyor
- bulkhead
- sand
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、新規なコンベアゲート
を備えるシールド掘進機に関する。
を備えるシールド掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術】カッタディスクに固定されているカッタ
ビットで切羽を掘削し、これによって得られる土砂を連
続的に搬出することができるようにするために、カッタ
ディスクの後端部に配置されたバルクヘッドに開口部を
形成し、この開口部からベルトコンベアをカッタチャン
バ内に突出して設ける。これによって、掘削する地山の
土質が硬質である砂層、粘土層、礫層などの場合、カッ
タチャンバ内に取込まれた掘削土砂を、ベルトコンベア
によって円滑に搬送することができる。
ビットで切羽を掘削し、これによって得られる土砂を連
続的に搬出することができるようにするために、カッタ
ディスクの後端部に配置されたバルクヘッドに開口部を
形成し、この開口部からベルトコンベアをカッタチャン
バ内に突出して設ける。これによって、掘削する地山の
土質が硬質である砂層、粘土層、礫層などの場合、カッ
タチャンバ内に取込まれた掘削土砂を、ベルトコンベア
によって円滑に搬送することができる。
【0003】このような先行技術では、切羽から大量の
湧水があると、バルクヘッドに形成された前記開口部か
ら、シールド掘進機本体内にその湧水が侵入し、シール
ド掘進機本体内に設けられているジャッキなどの構成機
器が水没し、それらの機器の動作が円滑に行われなくな
る恐れが生じ、またその湧水が特に大量であるときに
は、掘削したトンネルそのものが水没する恐れがある。
湧水があると、バルクヘッドに形成された前記開口部か
ら、シールド掘進機本体内にその湧水が侵入し、シール
ド掘進機本体内に設けられているジャッキなどの構成機
器が水没し、それらの機器の動作が円滑に行われなくな
る恐れが生じ、またその湧水が特に大量であるときに
は、掘削したトンネルそのものが水没する恐れがある。
【0004】この問題を解決するために、カッタチャン
バ内に突出して設けられているベルトコンベアをシール
ド掘進機本体内に引抜き、前記開口部を蓋で密閉して閉
塞し、これによって切羽からの湧水のシールド掘進機本
体内への流入を防ぐことができる。このような構成にす
ると、ベルトコンベアの引抜き、および開口部の閉塞の
ための作業に長時間を必要とし、したがって突発的な湧
水には対応できないという問題がある。
バ内に突出して設けられているベルトコンベアをシール
ド掘進機本体内に引抜き、前記開口部を蓋で密閉して閉
塞し、これによって切羽からの湧水のシールド掘進機本
体内への流入を防ぐことができる。このような構成にす
ると、ベルトコンベアの引抜き、および開口部の閉塞の
ための作業に長時間を必要とし、したがって突発的な湧
水には対応できないという問題がある。
【0005】他の先行技術は、実公昭61−26477
に開示されている。この先行技術では、バルクヘッドの
開口部からカッタチャンバにベルトコンベアが突出して
設けられており、このベルトコンベアの両側方および下
方を覆う軸直角断面がU字状に形成された樋状のシュー
トをバルクヘッドに取付け、そのシュートには遊端部に
端板が取付けられ、シュートの上方に開放した上部を、
シールド掘進機本体内に後退可能なゲートを前進して、
気密に閉塞することができる構成となっている。これに
よって湧水の発生時には、速やかにゲートを閉塞し、シ
ールド掘進機本体内への湧水の侵入を防ぐことができ
る。
に開示されている。この先行技術では、バルクヘッドの
開口部からカッタチャンバにベルトコンベアが突出して
設けられており、このベルトコンベアの両側方および下
方を覆う軸直角断面がU字状に形成された樋状のシュー
トをバルクヘッドに取付け、そのシュートには遊端部に
端板が取付けられ、シュートの上方に開放した上部を、
シールド掘進機本体内に後退可能なゲートを前進して、
気密に閉塞することができる構成となっている。これに
よって湧水の発生時には、速やかにゲートを閉塞し、シ
ールド掘進機本体内への湧水の侵入を防ぐことができ
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、ベルトコンベアからこぼれて落下した掘削土砂は、
シュートの底に溜まり、カッタチャンバ内でその下部に
は落下しないので、そのシュート内に溜まった土砂は、
コンベアベルトに接触してその摩擦力によってベルトが
動かなくなり、土砂の搬送が不可能になってしまうとい
う大きな問題がある。
は、ベルトコンベアからこぼれて落下した掘削土砂は、
シュートの底に溜まり、カッタチャンバ内でその下部に
は落下しないので、そのシュート内に溜まった土砂は、
コンベアベルトに接触してその摩擦力によってベルトが
動かなくなり、土砂の搬送が不可能になってしまうとい
う大きな問題がある。
【0007】本考案の目的は、湧水が発生したときおよ
び切羽の地盤が軟弱な土質などであるときにおいて、そ
のような湧水および軟弱な土砂がシールド掘進機本体内
に侵入することを容易に防ぐことができ、しかも硬質の
土砂を円滑に搬送することができるようにしたコンベア
ゲートを備えるシールド掘進機を提供することである。
び切羽の地盤が軟弱な土質などであるときにおいて、そ
のような湧水および軟弱な土砂がシールド掘進機本体内
に侵入することを容易に防ぐことができ、しかも硬質の
土砂を円滑に搬送することができるようにしたコンベア
ゲートを備えるシールド掘進機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、カッタディス
クの後端部にバルクヘッドを配置し、カッタディスク内
部に取付けられている掻き羽根で土砂を掻上げて、バル
クヘッドに形成された開口部を貫通してカッタチャンバ
内に突出して設けられたベルトコンベア上に搭載するよ
うにし、ベルトコンベア先端部よりも前方に配置される
端板を、バルクヘッドに固定し、ベルトコンベアを囲む
筒状のコンベアゲートを、駆動手段によって、ベルトコ
ンベアに沿ってカッタチャンバ内に前進/後退可能に設
け、このコンベアゲートの先端部は、前進時に端板に当
接して気密とされることを特徴とするコンベアゲートを
備えるシールド掘進機である。
クの後端部にバルクヘッドを配置し、カッタディスク内
部に取付けられている掻き羽根で土砂を掻上げて、バル
クヘッドに形成された開口部を貫通してカッタチャンバ
内に突出して設けられたベルトコンベア上に搭載するよ
うにし、ベルトコンベア先端部よりも前方に配置される
端板を、バルクヘッドに固定し、ベルトコンベアを囲む
筒状のコンベアゲートを、駆動手段によって、ベルトコ
ンベアに沿ってカッタチャンバ内に前進/後退可能に設
け、このコンベアゲートの先端部は、前進時に端板に当
接して気密とされることを特徴とするコンベアゲートを
備えるシールド掘進機である。
【0009】また本考案は、バルクヘッドには、土砂を
ベルトコンベア上に案内するホッパが設けられることを
特徴とする。
ベルトコンベア上に案内するホッパが設けられることを
特徴とする。
【0010】また本考案は、ホッパの上部に連なり、ホ
ッパの両外側方に膨出して連なる案内部材を、バルクヘ
ッドに固定し、掻き羽根で掻上げられる土砂を、案内部
材によって案内してホッパ上部に導くことを特徴とす
る。
ッパの両外側方に膨出して連なる案内部材を、バルクヘ
ッドに固定し、掻き羽根で掻上げられる土砂を、案内部
材によって案内してホッパ上部に導くことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本考案に従えば、ベルトコンベアはバルクヘッ
ドの開口部からカッタチャンバ内に突出して設けられて
おり、ベルトコンベアの先端部よりも前方には、端板が
配置され、この端板はバルクヘッドに固定されており、
ベルトコンベアを外囲する筒状のコンベアゲートを、複
動油圧シリンダなどの駆動手段によって、ベルトコンベ
アに沿ってカッタチャンバ内に前進し、あるいはまたカ
ッタチャンバ内から後退してシールド掘進機本体内に収
納し、こうしてコンベアゲートを後退した状態では、硬
質の掘削土砂を掻き羽根で掻上げてベルトコンベアによ
って搬送することができ、このときベルトコンベアから
こぼれて落下する土砂は、カッタチャンバ内で下部にそ
のまま落下し、再び掻き羽根で掻上げられてベルトコン
ベアに搭載されることになる。したがって、円滑に土砂
を継続して搬送することができる。
ドの開口部からカッタチャンバ内に突出して設けられて
おり、ベルトコンベアの先端部よりも前方には、端板が
配置され、この端板はバルクヘッドに固定されており、
ベルトコンベアを外囲する筒状のコンベアゲートを、複
動油圧シリンダなどの駆動手段によって、ベルトコンベ
アに沿ってカッタチャンバ内に前進し、あるいはまたカ
ッタチャンバ内から後退してシールド掘進機本体内に収
納し、こうしてコンベアゲートを後退した状態では、硬
質の掘削土砂を掻き羽根で掻上げてベルトコンベアによ
って搬送することができ、このときベルトコンベアから
こぼれて落下する土砂は、カッタチャンバ内で下部にそ
のまま落下し、再び掻き羽根で掻上げられてベルトコン
ベアに搭載されることになる。したがって、円滑に土砂
を継続して搬送することができる。
【0012】湧水が発生したとき、および軟弱な地盤の
土砂がカッタチャンバ内に取込まれたとき、駆動手段に
よってコンベアゲートを前進し、そのコンベアゲートの
先端部を端板に当接して気密状態とし、こうして開口部
からシールド掘進機本体内に、そのような湧水および土
砂などが流入することを防ぐことができる。このような
コンベアゲートの駆動は、前記駆動手段によって容易に
行われ、作業を迅速に行うことができ、したがって突発
的な湧水の発生時などにおいても対応することができ
る。
土砂がカッタチャンバ内に取込まれたとき、駆動手段に
よってコンベアゲートを前進し、そのコンベアゲートの
先端部を端板に当接して気密状態とし、こうして開口部
からシールド掘進機本体内に、そのような湧水および土
砂などが流入することを防ぐことができる。このような
コンベアゲートの駆動は、前記駆動手段によって容易に
行われ、作業を迅速に行うことができ、したがって突発
的な湧水の発生時などにおいても対応することができ
る。
【0013】さらに本考案に従えば、ベルトコンベア上
に土砂を案内するホッパが設けられ、これによってコン
ベアゲートが後退している状態で土砂をベルトコンベア
上に円滑に搭載することができる。
に土砂を案内するホッパが設けられ、これによってコン
ベアゲートが後退している状態で土砂をベルトコンベア
上に円滑に搭載することができる。
【0014】さらに本考案に従えば、ホッパの両外側方
には、案内部材を膨出して設け、これによって掻き羽根
で掻上げられる土砂を、案内部材によってホッパ上部に
円滑に案内することができ、効率よく土砂をベルトコン
ベア上に搭載することができる。
には、案内部材を膨出して設け、これによって掻き羽根
で掻上げられる土砂を、案内部材によってホッパ上部に
円滑に案内することができ、効率よく土砂をベルトコン
ベア上に搭載することができる。
【0015】
【実施例】図1は、本考案の一実施例の断面図である。
シールド掘進機本体1は、前動部2と、後動部3とを含
み、スラストジャッキ4によって前動部2は、後動部3
に対して図1の左方に前進することができる。このシー
ルド掘進機本体1の前動部2には、カッタディスク5が
軸受6によって軸線7まわりに回転可能に設けられる。
カッタディスク5は、前動部2に取付けられている電動
機8によって回転駆動される。カッタディスク5にはカ
ッタビット9が固定され、これによって掘削された切羽
の土砂は、カッタディスク5内のカッタチャンバ10内
に取込まれる。
シールド掘進機本体1は、前動部2と、後動部3とを含
み、スラストジャッキ4によって前動部2は、後動部3
に対して図1の左方に前進することができる。このシー
ルド掘進機本体1の前動部2には、カッタディスク5が
軸受6によって軸線7まわりに回転可能に設けられる。
カッタディスク5は、前動部2に取付けられている電動
機8によって回転駆動される。カッタディスク5にはカ
ッタビット9が固定され、これによって掘削された切羽
の土砂は、カッタディスク5内のカッタチャンバ10内
に取込まれる。
【0016】シールド掘進機本体1の前動部2には、カ
ッタディスク5の後端部でバルクヘッド11が前胴部2
側から固定されている。
ッタディスク5の後端部でバルクヘッド11が前胴部2
側から固定されている。
【0017】図2は、図1の切断面線II−IIから見
た簡略化した断面図である。この図2と、前述の図1と
を参照して、バルクヘッド11には、開口部13が形成
されており、この開口部13を貫通するベルトコンベア
14が、シールド掘進機本体1内からカッタチャンバ1
0内に突出して設けられる。カッタディスク5の内面に
は、半径方向内方に突出する複数の掻き羽根15が周方
向に間隔をあけて固定されている。掘削土砂が硬質であ
るとき、カッタチャンバ10内に取込まれた土砂は、掻
き羽根15によって掻上げられ、ホッパ16から、後述
のようにベルトコンベア14によって搬送される。湧水
が発生したとき、および軟弱地盤であるときには、バル
クヘッド11の開口部13からシールド掘進機本体1内
への湧水および軟弱な土砂が侵入することを防ぐため
に、ベルトコンベア14を囲む筒状のコンベアゲート1
7がカッタチャンバ10内に前進されて、端板18にそ
のコンベアゲート17の先端部17a(次の図3参照)
が当接して開口部13が気密とされる。
た簡略化した断面図である。この図2と、前述の図1と
を参照して、バルクヘッド11には、開口部13が形成
されており、この開口部13を貫通するベルトコンベア
14が、シールド掘進機本体1内からカッタチャンバ1
0内に突出して設けられる。カッタディスク5の内面に
は、半径方向内方に突出する複数の掻き羽根15が周方
向に間隔をあけて固定されている。掘削土砂が硬質であ
るとき、カッタチャンバ10内に取込まれた土砂は、掻
き羽根15によって掻上げられ、ホッパ16から、後述
のようにベルトコンベア14によって搬送される。湧水
が発生したとき、および軟弱地盤であるときには、バル
クヘッド11の開口部13からシールド掘進機本体1内
への湧水および軟弱な土砂が侵入することを防ぐため
に、ベルトコンベア14を囲む筒状のコンベアゲート1
7がカッタチャンバ10内に前進されて、端板18にそ
のコンベアゲート17の先端部17a(次の図3参照)
が当接して開口部13が気密とされる。
【0018】図3はベルトコンベア14およびコンベア
ゲート17付近の断面図であり、図4はそのベルトコン
ベア14の先端部19付近の簡略化した斜視図であり、
図5は図3の切断面線V−Vから見た断面図であり、図
6は図3の左方から見た正面図であり、図7は図3の切
断面線VII−VIIから見た断面図である。これらの
図面を参照して、ベルトコンベア14は、コンベアベル
ト20がその先端部19付近のローラ21に巻掛けら
れ、ローラ22,23によって支持され、これらのロー
ラ21,22,23は、細長い形材などから成る簡略化
して示す枠体24に取付けられ、したがってベルト20
から落下した土砂は、カッタチャンバ10内でバルクヘ
ッド5内の下部に落下し、ベルトコンベア14で引掛か
る恐れがない。
ゲート17付近の断面図であり、図4はそのベルトコン
ベア14の先端部19付近の簡略化した斜視図であり、
図5は図3の切断面線V−Vから見た断面図であり、図
6は図3の左方から見た正面図であり、図7は図3の切
断面線VII−VIIから見た断面図である。これらの
図面を参照して、ベルトコンベア14は、コンベアベル
ト20がその先端部19付近のローラ21に巻掛けら
れ、ローラ22,23によって支持され、これらのロー
ラ21,22,23は、細長い形材などから成る簡略化
して示す枠体24に取付けられ、したがってベルト20
から落下した土砂は、カッタチャンバ10内でバルクヘ
ッド5内の下部に落下し、ベルトコンベア14で引掛か
る恐れがない。
【0019】端板18は、ベルトコンベア14の先端部
19よりも前方(図3の左方)に配置され、溝形鋼から
成る補強材25によって補強され、支持板26に固定さ
れ、この支持板26はバルクヘッド11に固定される。
19よりも前方(図3の左方)に配置され、溝形鋼から
成る補強材25によって補強され、支持板26に固定さ
れ、この支持板26はバルクヘッド11に固定される。
【0020】コンベアゲート17は矩形断面の筒状に形
成されており、ベルトコンベア14を、そのベルトコン
ベア14による土砂の搬送に支障がないように囲む。バ
ルクヘッド11の開口部13には支持筒27が固定さ
れ、軸受メタル28によってコンベアゲート17がベル
トコンベア14に沿ってカッタチャンバ10内に前進/
後退可能に設けられる。ゴムなどのシール部材29は、
支持筒27の内周面と、コンベアゲート17の外周面と
を気密に保つ。駆動手段である複動油圧シリンダから成
るジャッキ30は、バルクヘッド11にピン31によっ
て連結され、そのピストン棒32はピン33によってコ
ンベアゲート17に連結され、こうしてコンベアゲート
17が駆動される。
成されており、ベルトコンベア14を、そのベルトコン
ベア14による土砂の搬送に支障がないように囲む。バ
ルクヘッド11の開口部13には支持筒27が固定さ
れ、軸受メタル28によってコンベアゲート17がベル
トコンベア14に沿ってカッタチャンバ10内に前進/
後退可能に設けられる。ゴムなどのシール部材29は、
支持筒27の内周面と、コンベアゲート17の外周面と
を気密に保つ。駆動手段である複動油圧シリンダから成
るジャッキ30は、バルクヘッド11にピン31によっ
て連結され、そのピストン棒32はピン33によってコ
ンベアゲート17に連結され、こうしてコンベアゲート
17が駆動される。
【0021】ベルトコンベア14の先端部19の上方に
は、ホッパ34が設けられる。このホッパ34は、掘削
土砂であるずりをベルトコンベア14上に導き、一対の
側壁35と端壁36とを有し、一対の側壁35はバルク
ヘッド11に固定される。ホッパ34の2重の空間37
は、下方になるにつれて小さくなった大略的に四角錐台
状に形成される。支持片38は、ホッパ34と支持板2
6とを連結してホッパ34を補強する。
は、ホッパ34が設けられる。このホッパ34は、掘削
土砂であるずりをベルトコンベア14上に導き、一対の
側壁35と端壁36とを有し、一対の側壁35はバルク
ヘッド11に固定される。ホッパ34の2重の空間37
は、下方になるにつれて小さくなった大略的に四角錐台
状に形成される。支持片38は、ホッパ34と支持板2
6とを連結してホッパ34を補強する。
【0022】ホッパ34の両外側方には案内部材39が
配置され、バルクヘッド11に固定される。この案内部
材39は、ホッパ34の両側壁35の上部35aに連な
り、そのホッパ34およびベルトコンベア14付近の左
右両外側方に膨出して形成される。
配置され、バルクヘッド11に固定される。この案内部
材39は、ホッパ34の両側壁35の上部35aに連な
り、そのホッパ34およびベルトコンベア14付近の左
右両外側方に膨出して形成される。
【0023】コンベアゲート17の先端部17aは、図
3に明らかに示されるように、外方に成るにつれて端板
18寄りに近づくように傾斜して形成される。また、こ
のコンベアゲート17の先端部17aに当接する端板1
8の周縁18aは、前記先端部17aに適合するように
傾斜して形成される。これによって、コンベアゲート1
7の先端部17aが端板18の周縁部18aに気密に当
接することが可能になる。
3に明らかに示されるように、外方に成るにつれて端板
18寄りに近づくように傾斜して形成される。また、こ
のコンベアゲート17の先端部17aに当接する端板1
8の周縁18aは、前記先端部17aに適合するように
傾斜して形成される。これによって、コンベアゲート1
7の先端部17aが端板18の周縁部18aに気密に当
接することが可能になる。
【0024】掘削土砂が硬質であり、湧水がないときに
は、ジャッキ30を伸長してコンベアゲート17をカッ
タチャンバ10から後退してシールド掘進機本体1内に
収納し、図1、図3および図5の状態とする。電動機8
によって回転駆動されるバルクヘッド5に固定されてい
る掻き羽根15は、カッタチャンバ10内に取込まれた
土砂をカッタディスク5の図6に示される矢符40方向
(図6参照)の回転に伴って、土砂はホッパ34からベ
ルトコンベア14のベルト20上に搭載され、円滑に搬
送されることができる。
は、ジャッキ30を伸長してコンベアゲート17をカッ
タチャンバ10から後退してシールド掘進機本体1内に
収納し、図1、図3および図5の状態とする。電動機8
によって回転駆動されるバルクヘッド5に固定されてい
る掻き羽根15は、カッタチャンバ10内に取込まれた
土砂をカッタディスク5の図6に示される矢符40方向
(図6参照)の回転に伴って、土砂はホッパ34からベ
ルトコンベア14のベルト20上に搭載され、円滑に搬
送されることができる。
【0025】湧水が発生したとき、または地盤が軟弱で
あるときなどには、シールド掘進機本体1内に開口部1
3から湧水またはそのような軟弱な土砂が入込むことを
防ぐために、ジャッキ30を縮小し、これによってコン
ベアゲート17を前進してカッタチャンバ10内に突出
し、そのコンベアゲート17の先端部17aを端板18
の周縁部18aに当接し、これによって気密とされる。
こうして、カッタチャンバ10から湧水または軟弱な土
砂が開口部13からシールド掘進機本体1内に侵入する
ことが防がれる。そのため、シールド掘進機本体1内の
構成機器、たとえばスラストジャッキ4などが故障する
ことがなく、またトンネル内が水没することなどが防が
れる。
あるときなどには、シールド掘進機本体1内に開口部1
3から湧水またはそのような軟弱な土砂が入込むことを
防ぐために、ジャッキ30を縮小し、これによってコン
ベアゲート17を前進してカッタチャンバ10内に突出
し、そのコンベアゲート17の先端部17aを端板18
の周縁部18aに当接し、これによって気密とされる。
こうして、カッタチャンバ10から湧水または軟弱な土
砂が開口部13からシールド掘進機本体1内に侵入する
ことが防がれる。そのため、シールド掘進機本体1内の
構成機器、たとえばスラストジャッキ4などが故障する
ことがなく、またトンネル内が水没することなどが防が
れる。
【0026】図8〜図13は、本考案の他の実施例の一
部をそれぞれ示している。この実施例は前述の実施例に
類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。これら
の図面のうち、図8はベルトコンベア14およびコンベ
アゲート17の断面図であり、図9はその斜視図であ
り、図10はその平面図であり、図11は端板18付近
の図8における左方から見た簡略化した正面図であり、
図12は図8の切断面線XII−XIIから見た断面図
であり、図13は図10の右方から見た簡略化した背面
図である。端板18は、支持板42によって補強されて
いる。案内筒27は、前述の実施例に比べて細長く形成
され、したがってジャッキ30のピストン棒32にピン
33によって結合されるブラケット43の移動を可能と
するために、コンベアゲート27には切欠き44が形成
される。この実施例では、前述のホッパ34および案内
部材39は省略され、湧水が生じたときおよび地盤が軟
弱であるときなどには、ジャッキ30を縮小してコンベ
アゲート17の端部17aを端板18の周縁部18aに
当接してバルクヘッド11の開口部13を気密に塞ぐ。
部をそれぞれ示している。この実施例は前述の実施例に
類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。これら
の図面のうち、図8はベルトコンベア14およびコンベ
アゲート17の断面図であり、図9はその斜視図であ
り、図10はその平面図であり、図11は端板18付近
の図8における左方から見た簡略化した正面図であり、
図12は図8の切断面線XII−XIIから見た断面図
であり、図13は図10の右方から見た簡略化した背面
図である。端板18は、支持板42によって補強されて
いる。案内筒27は、前述の実施例に比べて細長く形成
され、したがってジャッキ30のピストン棒32にピン
33によって結合されるブラケット43の移動を可能と
するために、コンベアゲート27には切欠き44が形成
される。この実施例では、前述のホッパ34および案内
部材39は省略され、湧水が生じたときおよび地盤が軟
弱であるときなどには、ジャッキ30を縮小してコンベ
アゲート17の端部17aを端板18の周縁部18aに
当接してバルクヘッド11の開口部13を気密に塞ぐ。
【0027】本考案は、トンネル掘削のためにもまた、
実施することができる。
実施することができる。
【0028】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、バルクヘ
ッドの開口部からカッタチャンバ内にベルトコンベアを
突出して設け、このバルクヘッドには、コンベアベルト
先端部よりも前方に端板を配置して固定し、ベルトコン
ベアを囲む筒状のコンベアゲートを、複動シリンダなど
の駆動手段によって、カッタチャンバ内に前進して突出
させ、あるいはまたカッタチャンバ内から後退してシー
ルド掘進機本体内に移動し、コンベアゲートを後退して
いる状態では、カッタチャンバ内に取込まれた硬質の土
砂は、掻き羽根で掻上げられてベルトコンベア上に搭載
されて搬送され、ベルトコンベアからこぼれて落下した
土砂は、カッタチャンバ内で掻き羽根で再び掻上げられ
てベルトコンベア上に搭載され、このようにして連続的
に円滑に土砂を搬送することができる。
ッドの開口部からカッタチャンバ内にベルトコンベアを
突出して設け、このバルクヘッドには、コンベアベルト
先端部よりも前方に端板を配置して固定し、ベルトコン
ベアを囲む筒状のコンベアゲートを、複動シリンダなど
の駆動手段によって、カッタチャンバ内に前進して突出
させ、あるいはまたカッタチャンバ内から後退してシー
ルド掘進機本体内に移動し、コンベアゲートを後退して
いる状態では、カッタチャンバ内に取込まれた硬質の土
砂は、掻き羽根で掻上げられてベルトコンベア上に搭載
されて搬送され、ベルトコンベアからこぼれて落下した
土砂は、カッタチャンバ内で掻き羽根で再び掻上げられ
てベルトコンベア上に搭載され、このようにして連続的
に円滑に土砂を搬送することができる。
【0029】また湧水が生じたとき、および切羽が軟弱
な土砂であるときには、コンベアゲートをカッタチャン
バ内に前進して、そのコンベアゲートの先端部を端板に
当接して気密とし、これによって湧水および軟弱な土砂
が、シールド掘進機内に前記開口部から侵入することが
防がれる。
な土砂であるときには、コンベアゲートをカッタチャン
バ内に前進して、そのコンベアゲートの先端部を端板に
当接して気密とし、これによって湧水および軟弱な土砂
が、シールド掘進機内に前記開口部から侵入することが
防がれる。
【0030】また本考案によれば、掻き羽根で掻上げら
れた土砂は、ホッパによってベルトコンベア上に案内さ
れて搭載されるので、土砂をベルトコンベア上に安定し
て連続的に搭載することが確実になる。
れた土砂は、ホッパによってベルトコンベア上に案内さ
れて搭載されるので、土砂をベルトコンベア上に安定し
て連続的に搭載することが確実になる。
【0031】さらに本考案によれば、掻き羽根で掻上げ
られる土砂は、ホッパの両外側方に膨出する案内部材に
よって案内されてホッパの上部に導かれるので、カッタ
チャンバ内の土砂を連続的に安定してベルトコンベア上
に搭載することが確実になる。
られる土砂は、ホッパの両外側方に膨出する案内部材に
よって案内されてホッパの上部に導かれるので、カッタ
チャンバ内の土砂を連続的に安定してベルトコンベア上
に搭載することが確実になる。
【0032】コンベアゲートは、駆動手段によってチャ
ンバ内に前進/後退可能であり、したがって突発的な湧
水の発生時においても、迅速にそのコンベアゲートを前
進して開口部からシールド掘進機本体内への湧水の侵入
を防ぐことができる。
ンバ内に前進/後退可能であり、したがって突発的な湧
水の発生時においても、迅速にそのコンベアゲートを前
進して開口部からシールド掘進機本体内への湧水の侵入
を防ぐことができる。
【図1】本考案の一実施例のシールド掘進機の断面図で
ある。
ある。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
る。
【図3】ベルトコンベア14およびコンベアゲート17
付近の断面図である。
付近の断面図である。
【図4】カッタチャンバ10から見た端板18付近の斜
視図である。
視図である。
【図5】図3の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】図3の左方から見た構成の正面図である。
【図7】図3の切断面線VII−VIIから見た断面図
である。
である。
【図8】本考案の他の実施例のベルトコンベア14およ
びコンベアゲート17を示す断面図である。
びコンベアゲート17を示す断面図である。
【図9】図8の端板18および支持板42付近を示すカ
ッタチャンバ10側から見た斜視図である。
ッタチャンバ10側から見た斜視図である。
【図10】図8の切断面線X−Xから見た断面図であ
る。
る。
【図11】図8の左方から見た構成を示す正面図であ
る。
る。
【図12】図8の切断面線XII−XIIから見た断面
図である。
図である。
【図13】図10の右方から見た背面図である。
1 シールド掘進機本体 5 カッターディスク 9 カッタービット 10 カッターチャンバ 11 バルクヘッド 13 開口部 14 ベルトコンベア 15 掻き羽根 17 コンベアゲート 18 端板 30 ジャッキ 34 ホッパ
Claims (3)
- 【請求項1】 カッタディスクの後端部にバルクヘッド
を配置し、カッタディスク内部に取付けられている掻き
羽根で土砂を掻上げて、バルクヘッドに形成された開口
部を貫通してカッタチャンバ内に突出して設けられたベ
ルトコンベア上に搭載するようにし、 ベルトコンベア先端部よりも前方に配置される端板を、
バルクヘッドに固定し、 ベルトコンベアを囲む筒状のコンベアゲートを、駆動手
段によって、ベルトコンベアに沿ってカッタチャンバ内
に前進/後退可能に設け、 このコンベアゲートの先端部は、前進時に端板に当接し
て気密とされることを特徴とするコンベアゲートを備え
るシールド掘進機。 - 【請求項2】 バルクヘッドには、土砂をベルトコンベ
ア上に案内するホッパが設けられることを特徴とする請
求項1記載のコンベアゲートを備えるシールド掘進機。 - 【請求項3】 ホッパの上部に連なり、ホッパの両外側
方に膨出して連なる案内部材を、バルクヘッドに固定
し、掻き羽根で掻上げられる土砂を、案内部材によって
案内してホッパ上部に導くことを特徴とする請求項2記
載のコンベアゲートを備えるシールド掘進機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3817792U JPH0752240Y2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | コンベアゲートを備えるシールド掘進機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3817792U JPH0752240Y2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | コンベアゲートを備えるシールド掘進機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0620599U JPH0620599U (ja) | 1994-03-18 |
JPH0752240Y2 true JPH0752240Y2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=12518111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3817792U Expired - Fee Related JPH0752240Y2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | コンベアゲートを備えるシールド掘進機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752240Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6475561B2 (ja) * | 2015-05-02 | 2019-02-27 | 株式会社冨士機 | 土砂等の落下物回収装置 |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP3817792U patent/JPH0752240Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0620599U (ja) | 1994-03-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |