JPH0751921B2 - 燃料ポンプの取付装置及び燃料ポンプ用キャップ - Google Patents

燃料ポンプの取付装置及び燃料ポンプ用キャップ

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JPH0751921B2
JPH0751921B2 JP63007262A JP726288A JPH0751921B2 JP H0751921 B2 JPH0751921 B2 JP H0751921B2 JP 63007262 A JP63007262 A JP 63007262A JP 726288 A JP726288 A JP 726288A JP H0751921 B2 JPH0751921 B2 JP H0751921B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、燃料ポンプの燃料吐出口と外部に連通する燃
料供給管路とを接続する接続部の、液密封止性、信頼性
および組立時の作業性を高めるのに有効な燃料ポンプの
取付装置に関する。
[従来の技術] 従来より、例えば、車両等の燃料タンクから燃料を吸入
+圧送する燃料ポンプの燃料吐出口と外部の燃料供給管
路との接続部には、高い液密封止性(シール性)および
実装スペースの削減が要求されている。そこで、燃料ポ
ンプの取付装置として、例えば、第6図に示すようなも
のが知られている。すなわち、燃料ポンプの取付装置10
1は、燃料タンク102内部に実装されたイン タンク タ
イプの燃料ポンプ103、該燃料ポンプ103の上端面103aに
突設された燃料吐出口104と、外部の燃料消費装置に連
通する燃料供給管路105との接続部に、上記燃料吐出口1
04の側面に存在する所定間隙を介して包囲する筒状部材
106を固定(ろう付、溶接)し、該筒状部材106と上記燃
料吐出口104の側面との間に存在する所定間隙にOリン
グ107を設け、該Oリング107と、上記燃料タンク102に
ブラケット103bで固定された上記燃料ポンプ103の上端
面103aとの間に円筒状の間隙保持部材109を介装して接
続する構造をなし、接続部の小型化と充分なシール性と
を確保するものである。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、かかる従来技術には次のような問題があり、未
だ充分なものではなかった。すなわち、 (1) 第6図に示すように、燃料ポンプ103の上端面1
03aとの間に円筒状の間隙保持部材109が介装されている
ので、燃料ポンプ103を筒状部材106の側面に対して、同
図に矢印BJで示す方向に圧入する場合、Oリング107と
上端面103aとの距離の最小値およびOリング107の傾斜
等の変形は上記間隙保持部材109で制限できる。ところ
が、Oリング107の燃料吐出口方向(同図に矢印BJで示
す方向)の変位を抑制する部材が他にないので、圧入の
際に矢印BJに沿わずに、傾きを持ったまま組み付けられ
ると、Oリング107に大きな傾斜を伴う変形を生じた
り、あるいは、Oリング107が吐出口104から脱落してし
まうことも考えられ、上記接続部における高度の液密封
止性の保持が困難になり、組立作業の作業能率が低下し
てしまうという問題点があった。
(2) また、間隔保持部材109により、Oリング107
と、燃料吐出口104の突出した上端面103aとの距離だけ
が制約されるため、燃料吐出口104と筒状部材106とを接
続する組立作業時に、位置決めのために両者を相対的に
摺動させる(同図に矢印AJおよび矢印BJで示す方向)
と、Oリング107の大きな位置ずれの発生や燃料吐出口1
04からの脱落を生じる可能性もあり、Oリング107の有
する液密封止性を充分に発揮させるには、装置の組立、
調整作業が極めて困難になるという問題もあった。
(3) さらに、上記燃料吐出口104や上記燃料供給管
路105と接続されている筒状部材106に振動や衝撃が加わ
ると、Oリング107の位置ずれや脱落を生じる恐れもあ
り、信頼性が低下するという問題点もあった。このこと
は、例えば、上記燃料ポンプ103を車両等の移動体に装
備した場合、該燃料ポンプ103の駆動に伴って生じる振
動、あるいは、走行に伴って作用する外乱の影響を受け
易く、しかも、燃料の漏洩を招くことも考えられ、燃料
ポンプ103のポンプ効率も低下するという問題もあっ
た。この対策として、Oリングの移動を規制するために
筒状部材の内側に段部を設ける技術(特開昭62−131966
号公報参照)があるが、必ずしも充分ではない。すなわ
ち、 (1) この公報に記載の技術では、固定側である筒状
部材の段部によりOリングの動きを規制する構造のため
に、筒状部材を接続する前には、予めOリングを所望の
位置に傾斜を生じることなく配置しておくことができな
い。そのため、組み付け時にOリングが傾斜や変形しな
い様にしなければならず、その作業が大変であり、しか
も、いくら注意しても上記傾斜や変形によってシール不
良等が発生するという問題がある。
(2) また、組み付け時の位置決め等の際に、筒状部
材の内部にて燃料吐出口を大きく動かすことができず、
組み付け作業が容易ではない。例えば燃料吐出口を筒状
部材の奥まで無理に入れようとすると、筒状部材の段部
にOリングを無理に押し付けることになって、Oリング
に無理な応力を与えることになる。逆に、一旦燃料吐出
口を押し込んだ後に抜こうとすると、抜く方向にOリン
グが引きずられて脱落する恐れがある。
(3) さらに、固定側である筒状部材によりOリング
の動きを規制する構造の場合には、燃料ポンプの軸方向
全長或は燃料ポンプを支持するブラケットの寸法などの
寸法誤差のために、燃料吐出口の先端に対して筒状部材
の段部の位置が、公報の第1図の上下方向にずれてしま
うことがある。例えば、燃料ポンプ下部を支えるゴムブ
ッシュが劣化して薄くなると、燃料吐出口の先端が下が
り、筒状部材の段部が燃料吐出口の先端より上側に位置
することになって、Oリングの動きを規制できなくな
る。
(4) また、これ以外に、使用中に振動によるずれが
発生し易いという問題もある。
本発明は、簡単な構成で、組立時の作業性、液密封止性
の補償および使用時の信頼性を充分確保でき、しかも、
実装性および汎用性に優れた燃料ポンプの取付装置の提
供を目的とする。
発明の構成 [問題点を解決するための手段] 上記問題を解決するためになされた本発明は、 1 燃料容器(2)と燃料消費部とを接続する燃料供給
管路(5)と、上記燃料容器(2)から燃料を吸入して
上記燃料供給管路(5)に圧送する燃料ポンプ(3)の
本体一端部から突出し、内部に燃料流路を有する筒状の
燃料吐出口(4)の側面との遊嵌により、該燃料吐出口
(4)の側面に生じる所定間隙に介装された弾性封止部
材(7)と、 該弾性封止部材(7)と上記燃料ポンプ(3)の本体一
端部との間に配設され、該弾性封止部材(7)と該燃料
ポンプ(3)の本体一端部との間隔を保持する間隔保持
部材(9)と、 上記燃料吐出口(4)とは別体の部材からなり、該燃料
吐出口(4)に装着されて上記弾性封止部材(7)と上
記燃料吐出口(4)の先端部との間に位置し、該弾性封
止部材(7)と該燃料吐出口(4)の先端部との間隔を
制限する制限部材(10)と、 を備えたことを特徴とする燃料ポンプの取付装置
(1)。
2 燃料タンク(2)内に、燃料を燃料消費部に供給す
る燃料ポンプ(3)を取り付ける燃料ポンプの取付装置
(1)において、 円柱状外形の一端側に燃料吐出口(4)が突出して形成
された燃料ポンプ(3)と、 該燃料ポンプ(3)の他端部を支持し、上記燃料タンク
(2)内に固定されるブラケット(11)と、 上記燃料タンク(2)内に固定され、内側に上記燃料吐
出口(4)が挿入されるとともに、燃料消費部へ連通す
る円筒状空洞を有する筒状部材(6)と、 上記燃料吐出口(4)の外周と上記筒状部材(6)の内
側との間に介装されたOリング(7)と、 上記燃料吐出口(4)の外周に装着され、上記Oリング
(7)と上記燃料ポンプ(3)本体との間に介装される
スペーサ(9)と、 上記燃料吐出口(4)の先端部に嵌着され、該燃料吐出
口(4)の外周に位置して上記Oリング(7)の該燃料
吐出口(4)先端方向への移動を制限するキャップ(1
0)と、 を備えたことを特徴とする燃料ポンプの取付装置
(1)。
3 上面(21)と、該上面(21)に連設され円筒状に延
在する側面部(22,23)とを備え、上記上面(21)に
は、燃料ポンプ(3)の燃料吐出口(4)からの燃料吐
出を許容する貫通孔(10a)が穿設されるとともに、上
記側面部(22,23)の内側には、上記燃料吐出口(4)
が嵌合する中空部(24)が形成され、燃料タンク(2)
内に設けられる筒状部材内の円筒状空洞にOリング
(9)を介して軸方向に移動可能に挿入される上記燃料
吐出口(4)に嵌着されて、上記Oリング(9)の該燃
料吐出口(4)先端方向への変位を制限する燃料ポンプ
用キャップ(10)を要旨とするものである。
弾性封止部材とは、燃料容器と燃料消費部とを接続する
燃料供給管路と、燃料容器から燃料を吸入して燃料供給
管路に圧送する燃料ポンプの本体一端部から突出した燃
料吐出口の側面との遊嵌により、燃料吐出口の側面に生
じる所定間隙に介装されるものである。例えば、フュー
エルパイプの一端部内周面と燃料ポンプの吐出口外周面
との間に介装されたOリング等のゴム、樹脂、複合材料
および金属材料等からなる各種のシール部材により実現
できる。
間隔保持部材とは、弾性封止部材と燃料ポンプの本体一
端部との間に配設され、弾性封止部材と燃料ポンプの本
体一端部との間隔を保持するものである。例えば、Oリ
ングと燃料ポンプの吐出口が突出する本体一端部との間
に嵌合され、樹脂、あるいは、金属等の各種材料から成
る円筒状のスペーサ等により実現できる。
制限部材とは、弾性封止部材と燃料吐出口の先端部との
間に配設され、弾性封止部材と燃料吐出口の先端部との
間隔を制限するものである。例えば、燃料吐出口の先端
部に嵌着され、中央部に貫通孔を有し、樹脂、もしく
は、金属等の各種材料から成るキャップにより実現でき
る。また、例えば、Oリングと燃料吐出口の先端部との
所定位置は嵌合された円筒状の上記各種材料から成る位
置決めリング等により構成しても良い。
[作用] 請求項1の発明では、燃料供給管路と燃料吐出口の側面
との遊嵌により生ずる所定間隙に、例えばOリングの様
な弾性封止部材が介装されている。同時に、間隔保持部
材によって、弾性封止部材と燃料ポンプの本体一端部と
の距離が保持されると共に、例えばキャップ等の制限部
材によって、弾性封止部材と燃料吐出口の先端部との距
離が制限されている。つまり、燃料吐出口とは別体であ
る制限部材が、弾性封止部材と燃料吐出口の先端部との
間に位置する様に、燃料吐出口に装着されているので、
この制限部材により弾性封止部材の燃料吐出口に沿った
方向の移動距離および変形が所定範囲内に抑制される。
請求項2の発明では、燃料ポンプには、円柱状外形の一
端側に燃料吐出口が突出して形成され、ブラケットは、
燃料ポンプの他端部を支持し燃料タンク内に固定されて
いる。燃料タンク内に固定される筒状部材は、内側に燃
料ポンプの燃料吐出口が挿入されるとともに、燃料消費
部へ連通する円筒状空洞を有する。Oリングは、燃料吐
出口の外周と筒状部材の内側との間に介装され、スペー
サは、燃料吐出口の外周に装着され、Oリングと燃料ポ
ンプ本体との間に介装される。燃料吐出口の先端部に嵌
着されるキャップは、燃料吐出口の外周に位置してOリ
ングの燃料吐出口先端方向への移動を制限する。
請求項3の発明では、キャップの上面に、燃料ポンプの
燃料吐出口からの燃料吐出を許容する貫通孔が穿設さ
れ、側面部の内側には、燃料吐出口が嵌合する中空部が
形成されている。そして、燃料吐出口は、燃料タンク内
に設けられる筒状部材内の円筒状空洞にOリングを介し
て軸方向に移動可能に挿入されるが、キャップはこの燃
料吐出口に嵌着されて、Oリングの燃料吐出口先端方向
への変位を制限する。
[実施例] 次に本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。本発明の一実施例であるフューエルポンプ取付装
置の構造を第1図に示す。
同図に示すように、フューエルポンプ取付装置1は、フ
ューエルタンク2内部に実装されたイン タンク タイ
プのフューエルポンプ3、該フューエルポンプ3の上端
面3aに突設された吐出口4と、外部の図示しないエンジ
ン燃料系統に連通するフューエルパイプ5との接続部
に、上記吐出口4の側面を所定間隙を介して包囲するサ
ポートフューエルチューブ6を固定(ろう付、溶接)
し、該サポートフューエルチューブ6と上記吐出口4の
側面との間に存在する所定間隙にOリング7を配設し、
該Oリング7と上記フューエルポンプ3の上端面3aとの
間に円筒状のスペーサ9を介装すると共に、上記吐出口
4の先端部にキャップ10を嵌着して接続する構造をな
す。
上記フューエルポンプ3は、ブラケット11により上記フ
ューエルタンク2に固定されている。また、該フューエ
ルポンプ3は、リード線12,13から電力の供給を受け
て、フューエルタンク2内部の燃料をフューエルフィル
タ14、フューエルポンプ3の吸込口15を介して吸入し、
上記吐出口4から、上記キャップ10の上面中央部に穿設
された貫通孔10aを通過し、上記フューエルパイプ5に
送出され、一方、図示しない、エンジン燃料系統から還
流する帰還燃料は、リターンパイプ16を介して、上記フ
ューエルタンク2内部に戻る。
次に、本発明の特徴をなす、上記キャップ10の構造を、
第2図の平面図、第3図の部分断面図により説明する。
ポリアセタール製のキャップ10は、その中央部に燃料通
過用の貫通孔10aが穿設された上面21、該上面21に連設
された円筒状の側面22、該側面22の底部から外側に凸状
に設けられた鍔部23、上述したフューエルポンプ3の吐
出口4が嵌合するよう内部に設けられた中空部24を備え
た構造をなし、上記吐出口4が上記キャップ10の中空部
24に圧入固定される。なお、既述したように、該キャッ
プ10は、吐出口4の先端部とOリング7との距離を制限
し、一方、スペーサ9は、該Oリング7と上記吐出口4
が突出した上端面3aとの距離を保持する。
上記構成を成すフューエルポンプ取付装置1は、第1図
に示すように、フューエルポンプ3とサポートフューエ
ルチューブ6との接続に際し、まず、吐出口4にスペー
サ9、Oリング7をこの順序で装着した後、上記キャッ
プ10を吐出口4の先端部に嵌着する。ここで、接続時
に、吐出口4をサポートフューエルチューブ6に対し
て、同図に矢印Bで示す方向に圧入しても、スペーサ9
の作用により、Oリング7とフューエルポンプ3の上端
面3aとの距離は所定距離に保持され、Oリングの大きな
傾斜、変形および脱離を生じない。その後、フューエル
ポンプ3とサポートフューエルチューブ6とを位置決め
するために、フューエルポンプ3を、同図に矢印B、あ
るいは、矢印Aで示す方向に摺動させても、キャップ10
の作用により、Oリング7とフューエルポンプ3の吐出
口4の先端部との距離は所定距離に規定され、上記場合
と同様にOリングの大きな傾斜、変形および脱離を生じ
ない。このように、接続時におけるOリング7の摺動可
能範囲は、スペーサ9およびキャップ10により規定した
範囲内に拘束される。このOリング7の位置の拘束作用
は、フューエルポンプ3とサポートフューエルチューブ
6との接続時に限らず、フューエルポンプ3の振動を伴
う駆動中にも有効である。
なお本実施例において、Oリング7が弾性封止部材に、
スペーサ9が間隔保持部材に、キャップ10が制限部材に
各々該当する。
以上説明したように本実施例によれば、Oリング7の吐
出口4方向の変化が拘束されるため、吐出口4とサポー
トフューエルチューブ6を接続する組立時に、Oリング
7の大きな傾斜や吐出口4からの脱落を無くし、高い液
密性を保持できるので、作業性が飛躍的に向上する。
また、Oリング7の吐出口4に沿った方向の移動がスペ
ーサ9およびキャップ10により所定距離内、あるいは、
所定位置に拘束されるため、吐出口4とサポートフュー
エルチューブ6とを接続する作業時に、両者を相対的に
摺動させて位置決めを行なっても、Oリング7の大きな
位置ずれや吐出口4からの脱落を生じないので、該Oリ
ング7の有する液密機能を損なうことなく、フューエル
ポンプ取付装置1の組立、調整作業の工数を削減でき
る。
さらに、例えば従来の様に、サポートフューエルチュー
ブ6の段部にてOリング7を規制するものでは、サポー
トフューエルチューブ6などに寸法誤差がある場合や経
時劣化で寸法誤差が発生する場合には、段部の位置が吐
出口4から遠ざかって、Oリング7を規制することがで
きないことがあるが、本実施例の場合には、キャップ10
は吐出口4に装着されるので、たとえ上記の様な寸法誤
差があっても、Oリング7を確実に規制することができ
る。
その上、上記吐出口4やサポートフューエルチューブ6
に振動や衝撃が加わったときでも、Oリング7の位置ず
れや脱落を生じないので、信頼性が高まる。このこと
は、例えば、上記フューエルポンプ3を自動車等に装備
した場合、該フューエルポンプ3の作動に伴い発生する
振動および走行に伴って作用する外乱の悪影響を受けに
くいので、実装性およびフューエルポンプ3の燃料漏洩
によるポンプ効率の低下を防止できるという効果を示
す。
また、キャップ10を吐出口4の先端部に嵌着するといっ
た簡単な構造で、組立時の作業性、液密封止性の補償お
よび車両搭載時の信頼性等が向上し、さらに、キャップ
10の取り付けに大きな実装スペースが無くても済み、し
かも、サポートフューエルチューブ6とフューエルポン
プ3との接続時の位置決めも容易にできるので、装置の
実装性および汎用性も向上する。その上、本実施例で
は、吐出口4の形状を特に変更する必要がないので、従
来のゴム管との接続にも、本実施例の様にOリング7を
介した接続にも利用できるという、汎用性に優れるとい
う得難い効果が得られる。
なお、本実施例では、イン タンク タイプのフューエ
ルポンプ3に実装した場合について説明したが、例え
ば、フューエル タンクの外に設けられたイン ライン
タイプのフューエルポンプに適用することもできる。
また、本実施例では、第2図、第3図に示したように、
キャップ10の内部を、吐出口4が嵌合するような中空部
24を備えた内部構造とした。しかし、例えば、第4図に
示すように、キャップ30を、貫通孔30aを穿設した上面3
1、該上面31に連設された円筒状の側面32、該側面32の
底部に設けられた鍔部33、吐出口4が嵌合するよう内部
に設けられた中空部34および該中空部34の底部に突設さ
れた凸状部35を備えた構造としても良い。このような構
造を成す場合は、上記凸状部35の作用により、吐出口4
がキャップ30から抜く難くなり、その信頼性+耐久性が
より一層向上する。
さらに、本実施例では、第2図、第3図に示したよう
に、キャップ10を、その側面22の底部から外側に凸状に
設けられた鍔部23を備えた外形構造とした。しかし、例
えば、第5図に示すように、キャップ40を、貫通孔40a
を穿設した上面41、該上面41に連設された円筒状の側面
42および吐出口4が嵌合するような内部に設けられた中
空部44を有する構造にすると、比較的容易な加工により
作成できる簡単な構造で、上記実施例と同様な効果を奏
する。
また、本実施例では、キャップ10の材質をポリアセター
ルとしたが、例えば、その他の樹脂、あるいは、メッキ
された鉄等の金属材料を使用しても良い。
さらに、本実施例では、キャップ10を吐出口4に圧入し
て固定した。しかし、例えば、キャップ10を、適当な接
着剤により吐出口4に固定するよう構成しても良いし、
また、例えば、キャップ10の材質が樹脂である場合に
は、熱溶着、超音波溶着により吐出口4に固定すること
もできる。
以上本発明のいくつかの実施例について説明したが、本
発明はこのような実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
発明の効果 請求項1の発明では、燃料供給管路と燃料吐出口の側面
との遊嵌により生ずる所定間隙に、例えばOリングの様
な弾性封止部材が介装されている。同時に、間隔保持部
材によって、弾性封止部材と燃料ポンプの本体一端部と
の距離が保持されると共に、例えばキャップ等の制限部
材によって、弾性封止部材と燃料吐出口の先端部との距
離が制限されている。つまり、燃料吐出口とは別体であ
る制限部材が、弾性封止部材と燃料吐出口の先端部との
間に位置する様に、燃料吐出口に装着されるので、この
制限部材によって弾性封止部材の燃料吐出口に沿った方
向の移動距離および変形が所定範囲内に抑制されてい
る。
その結果、例えば従来の様に、筒状部材の段部にて筒
状部材の接続時にOリングの動きを規制するのではな
く、筒状部材を接続する前からOリングを規制する構造
となるので、燃料吐出口と燃料供給管路とを接続する組
立作業時に、弾性封止部材の大きな傾斜や燃料吐出口か
らの脱落を防止して、高度の液密封止性を保持したま
ま、組立作業の作業能率を向上できるという優れた効果
を奏する。
また、弾性封止部材の燃料吐出口に沿った方向の移動
距離が、間隔保持部材および制限部材により所定範囲内
に拘束されるため、燃料吐出口と燃料供給管路とを接続
する組立作業時に、位置決めのために両者を相当的に摺
動させても、弾性封止部材の大きな位置ずれや燃料吐出
口からの脱落を生じないので、弾性封止部材の有する液
密封止性を損なうことなく、装置の組立、調整作業を比
較的容易に行なうことができる。
さらに、例えば従来の様に、筒状部材の段部にてOリ
ングを規制するものでは、筒状部材などに寸法誤差があ
る場合や経時劣化で寸法誤差が発生する場合には、段部
の位置が燃料吐出口から遠ざかって、Oリングを規制す
ることができないことがあるが、本発明の場合には、制
限部材は燃料吐出口に装着されるので、たとえ上記の様
な寸法誤差があっても、弾性封止部材を確実に規制する
ことができる。
その上、燃料吐出口と燃料供給管路との接続部に振動
や衝撃が加わったときでも、弾性封止部材の位置ずれや
脱落を生じないので、極めて高い信頼性を発揮する。こ
のことは、例えば、燃料ポンプを車両等の移動体に装備
した場合、燃料ポンプの駆動に起因する振動および走行
に伴って作用する外乱の悪影響を受けにくく、しかも、
燃料の漏洩が無くなって燃料ポンプのポンプ効率も高ま
るので、特に顕著な効果を示す。
また、本発明では、燃料吐出口の形状を特に変更する
必要がないので、従来のゴム管との接続にも、本発明の
様に例えばOリングの様な弾性封止部材を介した接続に
も利用できるという、汎用性に優れるという得難い効果
が得られる。
請求項2の発明は、上記請求項1の発明をより具体的に
示したものであり、請求項1と同様な作用効果を奏す
る。特に、本発明では、キャップを燃料吐出口に嵌着す
るだけでOリングの移動を規制できるので、装置の組立
が簡易化されるという利点がある。また、筒状部材は燃
料タンクに固定される構造であるが、この様な構造にお
いて寸法誤差が発生したとしても、上述した理由によ
り、キャップによってOリングを確実に規制することが
できる。
請求項3の発明は、例えば上記請求項1又は2の燃料ポ
ンプの取付装置に使用されるキャップに関する発明であ
り、この別体のキャップを燃料ポンプの取付装置の燃料
吐出口に嵌着することによって、Oリングの移動を容易
に規制することができる。それにより、前記請求項1又
は2と同様な作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の概略構造を示す斜視図、第2
図は同じくそのキャップの平面図、第3図は同じくその
キャップの縦断面図、第4図および第5図は本発明の他
の実施例のキャップを示す縦断面図、第6図は従来技術
の概略構造を示す斜視図である。 1……フューエルポンプ取付装置 2……フューエルタンク 3……フューエルポンプ 4……吐出口 5……フューエルパイプ 6……サポートフューエルチューブ 7……Oリング、9……スペーサ 10……キャップ、10a……貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料容器(2)と燃料消費部とを接続する
    燃料供給管路(5)と、上記燃料容器(2)から燃料を
    吸入して上記燃料供給管路(5)に圧送する燃料ポンプ
    (3)の本体一端部から突出し、内部に燃料流路を有す
    る筒状の燃料吐出口(4)の側面との遊嵌により、該燃
    料吐出口(4)の側面に生じる所定間隙に介装された弾
    性封止部材(7)と、 該弾性封止部材(7)と上記燃料ポンプ(3)の本体一
    端部との間に配設され、該弾性封止部材(7)と該燃料
    ポンプ(3)の本体一端部との間隔を保持する間隔保持
    部材(9)と、 上記燃料吐出口(4)とは別体の部材からなり、該燃料
    吐出口(4)に装着されて上記弾性封止部材(7)と上
    記燃料吐出口(4)の先端部との間に位置し、該弾性封
    止部材(7)と該燃料吐出口(4)の先端部との間隔を
    制限する制限部材(10)と、 を備えたことを特徴とする燃料ポンプの取付装置
    (1)。
  2. 【請求項2】燃料タンク(2)内に、燃料を燃料消費部
    に供給する燃料ポンプ(3)を取り付ける燃料ポンプの
    取付装置(1)において、 円柱状外形の一端側に燃料吐出口(4)が突出して形成
    された燃料ポンプ(3)と、 該燃料ポンプ(3)の他端部を支持し、上記燃料タンク
    (2)内に固定されるブラケット(11)と、 上記燃料タンク(2)内に固定され、内側に上記燃料吐
    出口(4)が挿入されるとともに、燃料消費部へ連通す
    る円筒状空洞を有する筒状部材(6)と、 上記燃料吐出口(4)の外周と上記筒状部材(6)の内
    側との間に介装されたOリング(7)と、 上記燃料吐出口(4)の外周に装着され、上記Oリング
    (7)と上記燃料ポンプ(3)本体との間に介装される
    スペーサ(9)と、 上記燃料吐出口(4)の先端部に嵌着され、該燃料吐出
    口(4)の外周に位置して上記Oリング(7)の該燃料
    吐出口(4)先端方向への移動を制限するキャップ(1
    0)と、 を備えたことを特徴とする燃料ポンプの取付装置
    (1)。
  3. 【請求項3】上面(21)と、該上面(21)に連設され円
    筒状に延在する側面部(22,23)とを備え、上記上面(2
    1)には、燃料ポンプ(3)の燃料吐出口(4)からの
    燃料吐出を許容する貫通孔(10a)が穿設されるととも
    に、上記側面部(22,23)の内側には、上記燃料吐出口
    (4)が嵌合する中空部(24)が形成され、燃料タンク
    (2)内に設けられる筒状部材内の円筒状空洞にOリン
    グ(9)を介して軸方向に移動可能に挿入される上記燃
    料吐出口(4)に嵌着されて、上記Oリング(9)の該
    燃料吐出口(4)先端方向への変位を制限する燃料ポン
    プ用キャップ(10)。
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