JPH075171A - 補体感受性赤血球の測定方法 - Google Patents

補体感受性赤血球の測定方法

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JPH075171A
JPH075171A JP16866693A JP16866693A JPH075171A JP H075171 A JPH075171 A JP H075171A JP 16866693 A JP16866693 A JP 16866693A JP 16866693 A JP16866693 A JP 16866693A JP H075171 A JPH075171 A JP H075171A
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JP
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blood cells
blood cell
antibody
complement
blood
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JP16866693A
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Tsutomu Nanashima
勉 七島
Yukio Maruyama
幸夫 丸山
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B M L KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】血球細胞膜に存在する膜蛋白であるCD55と
CD59とを測定することにより、発作性夜間血色素尿
症の原因となる補体感受性赤血球を測定する方法におい
て、熟練を要しない普及型のものを提供する。 【構成】抗CD55抗体、抗CD59抗体を発光標識物
質と共に血球に反応させ、反応後の血球をフローサイト
メトリーに通す。そして血球ごとに抗CD55抗体の標
識物質、抗CD59抗体の標識物質を励起させ発光させ
てそれぞれの発光強度を測定する。測定された一方の発
光物質の発光強度を横軸、他方の発光物質の発光強度を
縦軸にとって1つの血球を1点とする発光強度相関分布
図を想定する。分布図において、血球細胞膜上のCD5
5、CD59の構成により決定される血球の型に対応し
て領域を設定する。各領域内の血球数を計数してそれぞ
れの領域に含まれる血球数または全体の血球数に対する
その領域内の血球数の割合を目視可能な状態として出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発作性夜間血色素尿症
の原因となる補体感受性赤血球(補体の攻撃に対して過
敏で壊れ易い赤血球)の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】生体
内においては、C3で表示される補体が水により分解さ
れて生じたC3転換酵素を細胞膜上に沈着させ、非自己
の細胞膜であればこの補体を増幅活性化して膜障害性複
合体(MAC)を形成し、細胞膜を溶解する。この際、
自己の細胞膜上にもたえず少量のC3転換酵素が形成さ
れる筈であるが、自己の細胞膜が溶解されないのは、細
胞膜にGPI(Glycosylphosphatidylinositol)アンカ
ー型蛋白質の一種であるDAF(以下これをCD55と
称す)やMACIF(以下これをCD59と称す)が存
在して自己の補体による細胞膜の溶解を制御しているか
らである。このうち、前記CD55はC3転換酵素を単
独で失活促進し、前記CD59は自己のC8やC9に結
合してMAC形成を阻害する。
【0003】後天性疾患である発作性夜間血色素尿症
(PNH)の患者は、前記CD55やCD59が一部欠
損する血球を産出するため、生体内では睡眠による換気
不全の結果、局所的に該血球の膜においてC3変換酵素
が活性化され、赤血球膜が前記MACによって溶解さ
れ、血管内溶血が起きると考えられる。このPNHを診
断する現在の一般的な検査法として、砂糖水試験とハム
(Ham)試験とがある。砂糖水試験は、砂糖水を蒸留
水に溶かし、この溶液9容に血液1容を加え、遠沈して
溶血の有無をみる試験である。ハム試験は、血清8容に
1/5NのHClを1容、50%被検赤血球浮遊液1容を
加えてpHを調整し、溶血を起こせば陽性と判断する方
法である。砂糖水試験の場合、砂糖水を加えることで低
イオン化することにより、補体は免疫複合体で活性化さ
れ、赤血球膜上にC3転換酵素が形成されるが、PNH
血液ではCD55が欠損しているため、C3以下の補体
活性化経路が活性化され、さらにCD59が欠損してい
るため、赤血球膜に孔が開き、溶血する。一方、ハム試
験の場合、pHを下げることで膜において補体が活性化
され、赤血球膜上に同様にC3転換酵素が形成され、同
様の理由で溶血する。
【0004】しかし、これら砂糖水試験やハム試験は、
一定の補体濃度での溶血反応であるため、定性的な意味
合いの強い試験であると共に、貧血の一種であるTypeII
congenital dyserythropoietic amemiaにおいても陽性
所見を呈する。さらに、後述の赤血球構成や補体感受性
赤血球の割合を決定できないという欠点がある。
【0005】ロス(Rosse,W.F.) 等は、1966年発行
の学術誌「J.Clin.Invest.45:736」において、補体濃度
とPNH赤血球の溶血度との関係により、PNH赤血球
が補体感受性の明らかに異なる2ないし3群の赤血球集
団(PNHI、II、III型赤血球)、すなわち補体感受
性および非感受性赤血球より構成されていることを報告
している。また、ロス等による補体溶血感受性試験(C
LSテスト)は、赤血球浮遊液と抗I抗体(原発性寒冷
凝集素症患者の血清を緩衝液で希釈したもの)との混合
液を、予め補体濃度が種々に調整してある補体希釈ヒト
血清にそれぞれ等量ずつ分注して反応させ、反応後溶血
液の上清液(S)の吸光度と等量の蒸留水で溶解した沈
査溶液(R)の吸光度を測定し、図3に示すように、補
体濃度を横軸にとり、吸光度の比(溶血度)S/Rを縦
軸にとって各補体濃度に対して吸光度の比S/Rをプロ
ットして補体溶血感受性曲線を描き、曲線の変曲点のS
/R値より補体感受性赤血球の割合を算出し、さらに、
補体溶血感受性曲線をボンクロウ(Von Krogh )変換
して得た直線のS/Rが1.0の時の補体量から求めた
値(C’LSH50U)を基準としてPNH赤血球を分類
する方法である。
【0006】図3においては、補体感受性赤血球の組合
わせに対して曲線の例が表示してある。ここで、PNH
型について説明すると、補体感受性が正常のものと同程
度のPNH赤血球をPNHI型、5〜10倍程度のもの
をPNHII型、さらに10倍以上のものをPNHIII型
とする。また、PNHI型赤血球においては、前記CD
55は正常またはやや低下、CD59は正常またはやや
低下であるといわれている。PNHII型赤血球において
は、CD55は中程度低下または欠損、CD59につい
ては中程度低下または欠損といわれている。PNHIII
型は、CD55、CD59共に欠損しているといわれて
いる。
【0007】上述したCLSテストは、患者から採った
特殊な抗I抗体血清を必要とするため、一般的な検査法
となりえない(実際、本邦では福島医大、第1内科でし
かできない)という欠点がある。また、データの分析に
熟練を必要とする(変曲点の判断が難しい)上、手間が
かかるために時間を要するという欠点がある。
【0008】本発明者等は、一般化可能な補体感受性赤
血球の測定法とし、次のような方法を開発し、既に「医
学のあゆみ Vol.155 No.13 1990. P950 〜P954」
および「British Journal of Haematology 1991.7
8.P545〜P550」において発表している。この方法は、以
下の手順で測定を行う方法である。 (1)赤血球浮遊液と抗CD59モノクローナル抗体液
とを混合し反応させる。(2)フルオレセイン イソチ
オシアネート(FITC)結合ヤギ抗マウスIgG(H
+L)を反応させる。(3)赤血球浮遊液とビオチン化
抗CD55モノクローナル抗体液とを混合し反応させ
る。(4)フィコエリトリン(PE)結合ストレプトア
ビジンを反応させる。(5)フローサイトメトリーによ
り分析する。
【0009】図4(A)は前記反応を摸式的に説明する
図であり、赤血球1の表面にそれぞれ符号2、3で示す
CD59、CD55が任意数存在し、これらに対してそ
れぞれ符号4、5で示す抗CD59モノクローナル抗
体、抗CD55モノクローナル抗体が選択的に結合し、
さらにこれらの抗体4、5に対してそれぞれFITC6
で標識したヤギ抗マウスIgG7、あるいはPE8で標
識したストレプトアビジン9が結合する。
【0010】図4(B)はフローサイトメトリーにおけ
る処理を説明する図であり、前記のように反応させた赤
血球1を微細管11中に1個ずつ通し、赤血球1にレー
ザ光12を照射し、これにより前記標識物質であるFI
TC6で発生した黄色の光13と、PE8で発生した赤
色の光14とを、レーザ光12の入射方向に対して90
度をなす角度でレンズ15により集光し、これをプリズ
ム16で分光し、それぞれ分光された黄色の蛍光13と
赤色の蛍光14を光検出器18、19で電気信号に変換
する。これらの検出光の強度、すなわち光検出器18、
19の出力は、それぞれ1個の赤血球の表面に存在する
CD59、CD55の数に比例する。これらの光検出器
18、19の出力をA/D変換器20、21によりディ
ジタル信号に変換する。このような動作を赤血球の一定
数(例えば1万個)についてまで繰り返し行ってデータ
として演算装置22のメモリ23に記憶し、演算装置2
2においてはこれらのデータを表示装置(または印刷装
置)24に出力する。
【0011】この表示は、赤血球表面のCD59の数に
比例した黄色の光強度を横軸(対数目盛)、縦軸をCD
55の数に比例した赤色の光強度(対数目盛)として、
1個の赤血球に対して1個の点のプロットを行う。従っ
て、検査した赤血球の数と同数の点が画面に表示される
ことになる。
【0012】図5は前記表示装置24により表示される
画面の例を示すもので、光強度の分布に対応して描いた
図であり、左側の画面はそれぞれの赤血球タイプにおけ
る光強度の相関図で、横軸に示すFL1は前記光検出器
18の出力であり、CD59の数に対応し、縦軸のFL
2は光検出器19の出力であり、CD55の数に対応す
る。また、中間および右側に示す各図はそれぞれ左側に
示す相関図を描いた検体に対応したCD59、CD55
の数に関連する光強度の頻度を示すもので、横軸のCD
59またはCD55の数対応の光強度FL1、FL2に
対し、縦軸に頻度(血球個数)を示す。最左側の図にお
いて、a、bはそれぞれ前記FITC、PEで標識した
抗体を加えず、他の組成は同様にした赤血球浮遊液にお
いて、それぞれFL1、FL2について最大輝度がえら
れる基準線を示し、また、中間および右側の点線曲線は
その時の光強度の頻度曲線を示す。
【0013】図5から判るように、基準線a、b以下に
光強度が島状に集中する型はCD59、CD55の欠損
を示しており、III型である。また、基準線a、bの交
差点を含む領域に分布する型はII型である。また、健常
者と同じ分布を示すものはI型である。
【0014】図6は前記CLSテストと前記フローサイ
トメトリーによる2色分析によるIII型赤血球の割合の
相関を示す図であり、両者は非常に良好な相関関係にあ
ることが判る。
【0015】また、図7A〜Fは発作性夜間血色素尿症
以外の症例について、フローサイトメトリーを使用して
2色分析を行った場合の光強度の相関関係図である。図
7において、A、Bは再生不良性貧血、Cは骨髄異形成
症候群、Dは前記TypeII congenital dyserythropoieti
c amemia、EはInab phenotype(先天性のCD55欠損
症)、Fは先天性のCD59欠損症の例である。いずれ
の場合にも、発作性夜間血色素尿症の場合のように、島
状に分布が集中する現象が現れず、発作性夜間血色素尿
症と区別できることがわかる。
【0016】上述のように、本発明者が始めて開発した
フローサイトメトリーを使用したCD55とCD59の
2色分析法によれば、CLSテストによる場合とほぼ同
様の結果を得ることができ、また比較的入手しやすい抗
体を使用して測定を行うことが可能であるが、しかし、
島状の光強度の集中を目視して判別する方法であるか
ら、熟練を必要とするという問題点がある。
【0017】本発明は、上記の問題点に鑑み、発作性夜
間血色素尿症の原因となる補体感受性赤血球の測定を熟
練を要することなく行える測定方法を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、血球細胞膜に存在する補体防御膜蛋白であ
るCD55抗原とCD59抗原とを測定することによ
り、発作性夜間血色素尿症の原因となる補体感受性赤血
球を測定する方法であって、抗CD55抗体、抗CD5
9抗体を発光標識物質と共に血球に反応させ、反応後の
血球をフローサイトメトリーに通して血球ごとに抗CD
55抗体や抗CD59抗体の結合量に相当する発光強度
を測定し、測定された一方の発光物質の発光強度を横
軸、他方の発光物質の発光強度を縦軸にとって1つの血
球を1点とする発光強度相関分布図を想定し、血球細胞
膜上のCD55、CD59の構成により決定される血球
の型に対応して、前記発光強度相関分布図上に領域を設
定し、各領域内の血球数を計数手段により計数してそれ
ぞれの領域に含まれる血球数または全体の血球数に対す
るその領域内の血球数の割合を目視可能な状態として出
力することを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明は、上述のように、経験上統計によって
PNH血球型毎に出現が判っているCD55、CD59
の相関分布図上の領域を設定し、その領域の数または割
合からその型の血球型が存在するか否かを判定する方法
であるから、判定結果として主観のない客観的な結果が
得られる。
【0020】
【実施例】2色分析を行うに当り、試料として、ペパリ
ン加採血後、生理食塩水で洗浄し赤血球数を2×106
/ccに調整したものを用いた。この赤血球を抗CD5
9モノクローナル抗体と共に氷の上で30分ふ置した
後、3回洗浄し、フルオレセイン イソチオシアネート
(FITC)結合ヤギ抗マウスIgG(H+L)の1:
20希釈液と溶媒液とを等量混合した。氷の上で30分
ふ置した後、充分に洗浄し、不活化したマウスの血清を
加え、氷の上で15分ふ置させた。次にビオチン化した
抗CD55抗体と赤血球浮遊液とを氷上で30分ふ置
し、洗浄した後、フィコエリトリン(PE)結合ストレ
プトアビジンを30分氷上で反応させた。そして、この
ようにして調製した試料を従来技術の欄で述べたように
フローサイトメトリーにより分析した。
【0021】図1は本発明による測定方法を説明する発
光強度相関分布図であり、図5の左欄に示した実際の発
光強度相関分布図から統計的に血球型I、II、III型ご
とにそれぞれ領域を図示の31(I型)、32(II
型)、33(III型)の典型的な分布に分ける。このよ
うな領域に分ける手法の一つとしては、前記CLSテス
トとの対応から、型が判明している血球について現れる
分布より前記したように、所定値以上の点密度を持つ領
域を線で囲んで島を描き、これらを重ね合わせて作図に
より平均的な島(領域)を描いた。このような領域3
1、32、33について、それぞれCD59、CD55
の発光強度の最低、最高値a〜f、h〜nを設定する。
これらの値a〜nは島に対する縦横の接線の値により設
定する。図4(B)に示した演算装置22において、図
2の機能ブロック図に示すような手順により血球型の判
定を行う。
【0022】図2において、20、21は図4(B)に
示した前記A/D変換器であり、この値は1つの血球の
CD59、CD55の数に対応した光強度を示す。34
はこれらの光強度のデータから、該当血球が図1におけ
るどの領域に属するかを判定する領域判定手段であり、
黄色の光強度FL1がa≦FL1≦bでかつ赤色の光強
度FL2がh≦FL2≦iであれば領域33(III型)
と判定し、c≦FL1≦dでかつj≦FL2≦kであれ
ば領域32(II型)と判定し、e≦FL1≦fでかつm
≦FL2≦nであれば領域31(I型)と判定する。ま
た、各領域の血球数積算手段35〜37は、それぞれの
領域について、前記領域判定手段34から与えられるデ
ータを積算し、それぞれの領域の血球数を積算する。領
域I〜III有無判定手段40〜42は、測定数設定手段
39に設定された総血球数Tと、測定終了時における各
領域の積算手段35〜37にそれぞれ積算された値
1、T2 、T3とから、それぞれこれらの値が全体の測
定血球数に対する割合T1/T、T2 /T、T3/Tを算
出し、これらの値が例えば0.03以上である場合にそ
の領域に属する血球が存在するものと判定する。この場
合、全体の血球測定数が判っている場合には、割合の値
ではなく、積算値そのものを用いてもよい。また、症状
判定手段44は、領域I〜III有無判定手段40〜42
による判定結果から、特に症状に影響を与えるPNHII
Iの型の割合についてその全体血球数に対する割合の値
の大きさから、症状の重さについて判定する。これらの
結果、すなわち各領域に含まれる血球数、領域毎の割
合、症状の度合(健康、軽症、重症等)の判定結果を表
示装置45および印刷装置46により目視可能な状態と
して出力する。ロス等は種々の赤血球の型の組合わせに
ついて、5つのグループに分類しているが、このような
グループごとに分類を行ってもよい。このような測定を
行うことにより、図6に示した相関図で示したものと同
様の相関がえられる。
【0023】上記の説明は、赤血球を用いて測定した例
について行ったが、本発明は、他の血球を用いて測定す
ることも可能であり、同様の結果が得られることを確認
している。また、反応の手順の能率化のため、能率別の
手法として、標識物質として、FITC結合ヤギ抗マウ
スIgG(H+L)を予め抗CD59モノクローナル抗
体に結合させておき、一方、標識物質であるPE結合ア
ビジンを予め抗CD55モノクローナル抗体に結合させ
ておき、このような標識物質を結合した抗CD59モノ
クローナル抗体、抗CD55モノクローナル抗体を赤血
球に反応させた。そのような手順で反応を行わせた場合
も、前記の場合と同様の結果が得られた。
【0024】
【発明の効果】請求項1によれば、発作性夜間血色素尿
症の原因となる補体感受性赤血球の測定を熟練を要する
ことなく行える普及型の測定方法を提供することが可能
となる。請求項2によれば、所定の領域内に属する型の
血球が存在するか否かを数値から判定するため、より客
観的な判定結果が得られる。請求項3によれば、症状の
度合を出力するため、症状の度合を直ちに知ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測定方法の一実施例を説明する発
光強度相関分布図の模式図である。
【図2】本発明の機能ブロック図である。
【図3】CLSテストの結果の3例を示す曲線図であ
る。
【図4】(A)はフローサイトメトリーを使用した2色
分析を行うための赤血球の処理を説明する模式図、
(B)はその機能ブロック図である。
【図5】フローサイトメトリーを使用した2色分析を行
った場合の2色の光強度の相関図とこれに関連した光輝
度の頻度をそれぞれ左右に並べて、赤血球の型ごとに示
す図である。
【図6】フローサイトメトリーを使用した2色分析を行
った場合とCLSテストとの相関図である。
【図7】発作性夜間血色素尿症以外の症例について、フ
ローサイトメトリーを使用した2色分析を行った場合の
結果を示す2色の光強度の相関図である。
【符号の説明】
1 赤血球 2 CD59 3 CD55 4 抗CD59モノクローナル抗体 5 抗CD55モノクローナル抗体 6 FITC 7 ヤギ抗マウスIgG 8 PE 9 ストレプトアビジン 11 微細管 12 レーザー光 13 黄色光 14 赤色光 16 プリズム 18、19 光検出器 20、21 A/D変換器 22 演算装置 23 メモリ 24 表示装置(印刷装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血球細胞膜に存在する補体防御膜蛋白であ
    るCD55抗原とCD59抗原とを測定することによ
    り、発作性夜間血色素尿症の原因となる補体感受性赤血
    球を測定する方法であって、 抗CD55抗体、抗CD59抗体を発光標識物質と共に
    血球に反応させ、 反応後の血球をフローサイトメトリーに通して血球ごと
    に抗CD55抗体や抗CD59抗体の結合量に相当する
    発光強度を測定し、 測定された一方の発光物質の発光強度を横軸、他方の発
    光物質の発光強度を縦軸にとって1つの血球を1点とす
    る発光強度相関分布図を想定し、 血球細胞膜上のCD55、CD59の構成により決定さ
    れる血球の型に対応して、前記発光強度相関分布図上に
    領域を設定し、 各領域内の血球数を計数手段により計数してそれぞれの
    領域に含まれる血球数または全体の血球数に対するその
    領域内の血球数の割合を目視可能な状態として出力する
    ことを特徴とする補体感受性赤血球の測定方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、各領域内の血球数また
    は全体の血球数に対するその領域内の血球数の割合が所
    定値以上である時にその領域に対応した血球型が存在す
    るものと判定し、所定値未満であるときに存在しないも
    のと判定してその結果を目視可能な状態として出力する
    ことを特徴とする補体感受性赤血球の測定方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、発作性夜間血
    色素尿症に特有な発光強度分布点を示す血球数と全体の
    血球数との比を求め、その比の大きさから発作性夜間血
    色素尿症の症状の度合を判定してその結果を目視可能な
    状態として出力することを特徴とする補体感受性赤血球
    の測定方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9307797B2 (en) 2009-05-07 2016-04-12 Rosemarie Wysoczki de Sanchez Magnetic lock, magnetic key and combination thereof

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US9307797B2 (en) 2009-05-07 2016-04-12 Rosemarie Wysoczki de Sanchez Magnetic lock, magnetic key and combination thereof

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