JPH0751210Y2 - スキットパイプの堆積スケール除去用治具 - Google Patents
スキットパイプの堆積スケール除去用治具Info
- Publication number
- JPH0751210Y2 JPH0751210Y2 JP3950591U JP3950591U JPH0751210Y2 JP H0751210 Y2 JPH0751210 Y2 JP H0751210Y2 JP 3950591 U JP3950591 U JP 3950591U JP 3950591 U JP3950591 U JP 3950591U JP H0751210 Y2 JPH0751210 Y2 JP H0751210Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scale
- jig
- pipe
- skid
- skit
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は鋼材などの加熱炉におけ
るスキットパイプに堆積したスケールを除去する治具に
関するものである。
るスキットパイプに堆積したスケールを除去する治具に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３に示す工業用加熱炉１０に於いてス
キットパイプ１は、加熱する鋼材６を炉内に取り込み搬
送する役目をもち、図２(Ａ)に示すように鋼製のパイプ
２、スキットライダー５、ライニング材３、ライニング
材保持用スタット４で構成されている（「耐火物」耐火
物技術協会発行、Vol.38,No2,1986)。鋼製のパイプ２は
内部は冷却水を通し、外部は耐火物のライニング３で被
覆し１１００℃程度の高温でも、鋼材の荷重に堪え得る
構造となっている。耐火物のライニング材３は目的に応
じ、断熱材との組み合わせで多層被覆することもある。
キットパイプ１は、加熱する鋼材６を炉内に取り込み搬
送する役目をもち、図２(Ａ)に示すように鋼製のパイプ
２、スキットライダー５、ライニング材３、ライニング
材保持用スタット４で構成されている（「耐火物」耐火
物技術協会発行、Vol.38,No2,1986)。鋼製のパイプ２は
内部は冷却水を通し、外部は耐火物のライニング３で被
覆し１１００℃程度の高温でも、鋼材の荷重に堪え得る
構造となっている。耐火物のライニング材３は目的に応
じ、断熱材との組み合わせで多層被覆することもある。
【０００３】加熱炉１０はスキットライダー５の摩耗ま
たはライニング材３の剥離などがあると休止し修理する
必要がある。この修理には冷却、スキットパイプ１の修
復、乾燥昇温で約５日間の日数が必要であり、この間生
産が出来ない問題がある。このような修理は出来るだけ
少なくすることが望まれている。スキットライダー５の
寿命はスキットライダー５の摩耗が進行し、図２(Ｃ)に
示すようにライニング材３に到達した時点である。
たはライニング材３の剥離などがあると休止し修理する
必要がある。この修理には冷却、スキットパイプ１の修
復、乾燥昇温で約５日間の日数が必要であり、この間生
産が出来ない問題がある。このような修理は出来るだけ
少なくすることが望まれている。スキットライダー５の
寿命はスキットライダー５の摩耗が進行し、図２(Ｃ)に
示すようにライニング材３に到達した時点である。
【０００４】しかし、図２(Ｂ)に示す如く、スキットパ
イプ１には鋼材６の表面から剥離したスケール７が堆積
し、スキットライダー５の残存寸法がまだ寿命に達して
いないにもかかわらず鋼材６とライニング材３との間を
埋め尽くし、鋼材６の荷重がスケール７を介してライニ
ング材３に伝達され、ライニング材３に亀裂８を生じさ
せる。この亀裂８の部分は間もなく剥離し鋼製のパイプ
２が露出する。鋼製パイプ２は露出することにより炉内
の高温雰囲気により亀裂が生じて冷却水が噴出すること
になる。このため加熱炉１０は鋼製パイプ１が露出した
時点で休止して修復することになる。なお、本考案の加
熱炉におけるスキットパイプに堆積したスケールを除去
する治具に関する公知文献等は見当らない。
イプ１には鋼材６の表面から剥離したスケール７が堆積
し、スキットライダー５の残存寸法がまだ寿命に達して
いないにもかかわらず鋼材６とライニング材３との間を
埋め尽くし、鋼材６の荷重がスケール７を介してライニ
ング材３に伝達され、ライニング材３に亀裂８を生じさ
せる。この亀裂８の部分は間もなく剥離し鋼製のパイプ
２が露出する。鋼製パイプ２は露出することにより炉内
の高温雰囲気により亀裂が生じて冷却水が噴出すること
になる。このため加熱炉１０は鋼製パイプ１が露出した
時点で休止して修復することになる。なお、本考案の加
熱炉におけるスキットパイプに堆積したスケールを除去
する治具に関する公知文献等は見当らない。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】このように加熱炉１０
はスキットライダー５の寿命がまだ十分あるにもかかわ
らず、スケール７が堆積することによってライニング材
３が剥落するため休止して修理するという、生産性、コ
スト高の問題を抱えている。本考案は、鋼材６とライニ
ング材３との間に堆積したスケール７を加熱炉１０を冷
却することなく除去する治具を提供するものである。
はスキットライダー５の寿命がまだ十分あるにもかかわ
らず、スケール７が堆積することによってライニング材
３が剥落するため休止して修理するという、生産性、コ
スト高の問題を抱えている。本考案は、鋼材６とライニ
ング材３との間に堆積したスケール７を加熱炉１０を冷
却することなく除去する治具を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段および作用】すなわち、本
考案は耐火ライニング材で保護され、上部に鋼材搬送用
のスキットライダーが設けられた加熱炉のスキットパイ
プに堆積したスケールを除去する治具において、前記ス
キットライダーを挾むようにして堆積したスケールを掻
き落す二股開き状のスクレーパーを、冷風を貫通送風し
て該スクレーパーで掻き落したスケールを吹き飛ばし自
ら冷却される中空パイプの先端に当接して形成し構成し
たスキットパイプの堆積スケール除去用治具である。
考案は耐火ライニング材で保護され、上部に鋼材搬送用
のスキットライダーが設けられた加熱炉のスキットパイ
プに堆積したスケールを除去する治具において、前記ス
キットライダーを挾むようにして堆積したスケールを掻
き落す二股開き状のスクレーパーを、冷風を貫通送風し
て該スクレーパーで掻き落したスケールを吹き飛ばし自
ら冷却される中空パイプの先端に当接して形成し構成し
たスキットパイプの堆積スケール除去用治具である。
【０００７】さらに、図を基にして詳細に説明する。図
１に本考案のスケール除去治具を示す。同図(Ａ)はその
治具の斜視図で、同図(Ｂ)は断面図である。
１に本考案のスケール除去治具を示す。同図(Ａ)はその
治具の斜視図で、同図(Ｂ)は断面図である。
【０００８】スケール除去用治具１１は中空パイプ１３
の先端にスクレーパー１２が当接されており、スケール
除去用治具を進退させることにより、鋼材６とライニン
グ材３との間に堆積したスケール７を掻き落す働きをす
る。スケール除去用治具１１を進退させるための工夫
は、中空パイプ１３の先端をソリ型屈曲部１４を設けス
キットライダー５の上面を滑りながら移動できるように
したことと、スクレーパー１２を二股に開きスキットラ
イダー５を挾むように配置したことである。
の先端にスクレーパー１２が当接されており、スケール
除去用治具を進退させることにより、鋼材６とライニン
グ材３との間に堆積したスケール７を掻き落す働きをす
る。スケール除去用治具１１を進退させるための工夫
は、中空パイプ１３の先端をソリ型屈曲部１４を設けス
キットライダー５の上面を滑りながら移動できるように
したことと、スクレーパー１２を二股に開きスキットラ
イダー５を挾むように配置したことである。
【０００９】スケール除去用治具１１の骨格を形成する
中空パイプ１３の内部は高温の炉内で変形しないように
冷却している。冷却用冷風１５は中空パイプ１３の手元
からスクレーパー１２のある先端へ貫通送風して放出さ
れるが、放出するときにスクレーパー１２で掻き落した
スケール７を吹き飛ばして、スケールの除去効果を高め
る機能をもっている。
中空パイプ１３の内部は高温の炉内で変形しないように
冷却している。冷却用冷風１５は中空パイプ１３の手元
からスクレーパー１２のある先端へ貫通送風して放出さ
れるが、放出するときにスクレーパー１２で掻き落した
スケール７を吹き飛ばして、スケールの除去効果を高め
る機能をもっている。
【００１０】なお、中空パイプおよびスクレーパーは例
えば鋼、ステンレス、アルミニウム等の金属製のもので
あり、また、冷却用の冷風は空気、窒素ガス等で、さら
に中空パイプへのスクレーパーの当接は例えば溶接、ボ
ルト等での取付けであり、特に限定するものではない。
えば鋼、ステンレス、アルミニウム等の金属製のもので
あり、また、冷却用の冷風は空気、窒素ガス等で、さら
に中空パイプへのスクレーパーの当接は例えば溶接、ボ
ルト等での取付けであり、特に限定するものではない。
【００１１】
【考案の効果】従来、加熱炉のスキットパイプ近傍に堆
積したスケールを除去するには、加熱炉を長時間休止し
冷却しなければならなかった。しかし、本考案の治具に
より短時間かつ簡易にスケール除去が可能となり、生産
性の向上、さらには加熱炉の寿命が延びコストの低減に
も貢献するものである。
積したスケールを除去するには、加熱炉を長時間休止し
冷却しなければならなかった。しかし、本考案の治具に
より短時間かつ簡易にスケール除去が可能となり、生産
性の向上、さらには加熱炉の寿命が延びコストの低減に
も貢献するものである。
図１は本考案に関わるスケール除去用治具の説明図で、
同図(Ａ)はその斜視図、同図(Ｂ)は断面図、図２はスキ
ットパイプの詳細図で、同図(Ａ)はスキットパイプの使
用前の状況を示す断面図、同図(Ｂ)はスキットパイプの
使用途中の状況を示す断面図、同図(Ｃ)はスキットライ
ダーが寿命になった時のスキットパイプ状況を示す図、
図３は加熱炉の詳細概要図、である。
同図(Ａ)はその斜視図、同図(Ｂ)は断面図、図２はスキ
ットパイプの詳細図で、同図(Ａ)はスキットパイプの使
用前の状況を示す断面図、同図(Ｂ)はスキットパイプの
使用途中の状況を示す断面図、同図(Ｃ)はスキットライ
ダーが寿命になった時のスキットパイプ状況を示す図、
図３は加熱炉の詳細概要図、である。
１：スキットパイプ、 ２：鋼製パイプ、 ３：ライニ
ング材、 ４：スタット、 ５：スキットライダー、
６：加熱鋼材、 ７：スケール、 ８：ライニング材に
発生した亀裂、 ９：サポートパイプ、 １０：加熱
炉、 １１：スケール除去用治具、 １２：スクレーパ
ー、 １３：中空パイプ、 １４：ソリ型屈曲部、 １
５：冷風の進行方向。
ング材、 ４：スタット、 ５：スキットライダー、
６：加熱鋼材、 ７：スケール、 ８：ライニング材に
発生した亀裂、 ９：サポートパイプ、 １０：加熱
炉、 １１：スケール除去用治具、 １２：スクレーパ
ー、 １３：中空パイプ、 １４：ソリ型屈曲部、 １
５：冷風の進行方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 神 正樹 北海道室蘭市仲町12番地 新日本製鐵株式 会社室蘭製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭51−2033（ＪＰ，Ａ) 特公 昭51−6010（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】耐火ライニング材で保護され、上部に鋼材
搬送用のスキットライダーが設けられた加熱炉のスキッ
トパイプに堆積したスケールを除去する治具において、
前記スキットライダーを挾むようにして堆積したスケー
ルを掻き落す二股開き状のスクレーパーを、冷風を貫通
送風して該スクレーパーで掻き落したスケールを吹き飛
ばし自ら冷却される中空パイプの先端に当接して形成し
たスキットパイプの堆積スケール除去用治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3950591U JPH0751210Y2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | スキットパイプの堆積スケール除去用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3950591U JPH0751210Y2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | スキットパイプの堆積スケール除去用治具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04133523U JPH04133523U (ja) | 1992-12-11 |
| JPH0751210Y2 true JPH0751210Y2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=31920777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3950591U Expired - Lifetime JPH0751210Y2 (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | スキットパイプの堆積スケール除去用治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0751210Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-30 JP JP3950591U patent/JPH0751210Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04133523U (ja) | 1992-12-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960521 |