JPH0751063Y2 - 熱交換バッグ - Google Patents

熱交換バッグ

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JPH0751063Y2
JPH0751063Y2 JP1991062565U JP6256591U JPH0751063Y2 JP H0751063 Y2 JPH0751063 Y2 JP H0751063Y2 JP 1991062565 U JP1991062565 U JP 1991062565U JP 6256591 U JP6256591 U JP 6256591U JP H0751063 Y2 JPH0751063 Y2 JP H0751063Y2
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JP
Japan
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heat exchange
flow path
bag
tube
exchange bag
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JP1991062565U
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JPH0721057U (ja
Inventor
友人 大谷
吉弘 梅村
邦彦 高木
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技術研究組合医療福祉機器研究所
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  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、患者の体内に注入する
輸液や、寝たきり患者等に使用する排便処理装置の洗腸
液を、体内に注入する前に加熱冷却板に挟んで予め体温
付近の温度に保つために有用な熱交換バッグに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、通常冷蔵保存されている血液及び
栄養液あるいは排便処理装置に使用する洗腸液等の体内
に注入する液体を、体内に注入する前に体温付近にまで
加温する方法としては、送液管を体温付近の温度に調節
された温水槽に通し加温する方法が行われていた。
【0003】また、熱交換バッグを2枚の加熱板で挟
み、その熱交換バッグ中に液体を通すことによって加温
する方法がある。このような方法に使用される熱交換バ
ッグの具体例として、例えば、実公平1−43080号
公報に記載されたものがある。これは、2枚のプラスチ
ックフィルムからなる加温袋内の輸液流路を左右に蛇行
させ、輸液流路の上端に入口パイプを、下端に出口パイ
プを取り付けた、輸液加温器用加温袋である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような送液管を
温水槽中に通す方法では、水槽を用いるため使用が不便
であるという欠点を有していた。また、実公平1−43
080号公報に記載された輸液加温器用加温袋では、液
を加温袋上端から注入し、下端から排出する構造である
ために、加温袋内に液が充分滞留せず、体温付近にまで
加温されないまま短時間のうちに加温袋を通過してしま
うという問題があった。また、液を加温袋下端から注入
し、水平方向に蛇行した流路を通り、上端から排出する
構造の加温袋も提供されているが、この加温袋では、流
路の水平部分に気泡が停滞しやすく、液の温度調節に好
ましくない影響を与えるという問題があった。
【0005】本考案は、患者の体内に注入する輸液や、
寝たきり患者等に使用する排便処理装置の洗腸液を体内
に注入する前に加熱冷却板に挟んで予め体温付近の温度
に保つ熱交換バッグの上記のような欠点を解決すべくな
されたものであり、熱交換バッグ内に保持できる液の量
を多くし、流路内の気泡の停滞を防ぐことによって加温
冷却効果を高めた熱交換バッグを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、このよう
な課題を解決するために鋭意研究の結果、熱交換バッグ
内に保持できる液の量を多くし、流路内の気泡の停滞を
防ぐことによって加温冷却効果を高めることができると
いう事実を見いだし、本考案に到達した。
【0007】すなわち、本考案は、二枚のシートを張り
合わせた袋の上部にインレットチューブとアウトレット
チューブを有し、インレットチューブから袋の下部まで
真っ直ぐに下降する流路と、この流路の下部から斜め上
方向に蛇行してアウトレットチューブに接続する流路と
を備え、インレットチューブから下降する流路の断面積
がインレットチューブの断面積よりわずかに大きいかそ
れ以下であり、蛇行した流路の上辺が水平から上向きに
4度から30度の角度であり、かつ、蛇行した流路の折
れ曲がりの部分の上側の角が丸みを有していることを特
徴とする熱交換バッグを提供する。
【0008】以下、本考案を詳細に説明する。本考案の
熱交換バッグは、二枚のシート及び二本のチューブから
なっている。シート及びチューブの素材としては、その
中を体内に注入する輸液又は洗腸液等が通過したときに
人体に有害な物質等が溶出しないものであればよく、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリアリレート、ポリカーボネー
ト、メチルメタクリレート等が使用できる。
【0009】シートの厚みは、特に限定されるものでは
ないが、短時間のうちに熱交換バッグ内を通過する輸液
又は洗腸液等を効率よく温度調節するために0.05m
mから1.0mmのものがよい。
【0010】インレットチューブ及びアウトレットチュ
ーブとして使用するチューブは、特に限定されるもので
はないが、内径2mmから10mm、肉厚0.5mmか
ら3mmのものが使用できる。
【0011】本考案の熱交換バッグにおいては、2枚の
シートを張り合わせた袋の上部に、輸液又は洗腸液等の
インレットチューブとアウトレットチューブを設けてあ
る。これは、液を常に熱交換バッグ内に満たして、輸液
又は洗腸液等が人体の体温付近の温度になる前に体内に
送り込まれてしまうことを防ぐためであるので、インレ
ットチューブとアウトレットチューブは、袋の上部に設
ける限り、その位置は特に限定されるものではないが、
上部の両端に位置するのが好ましい。
【0012】又本考案の熱交換バッグにおいては、イン
レットチューブの下部から熱交換バッグの下部まで垂直
にインレットチューブの断面積よりわずかに大きいかそ
れ以下の断面積を有する輸液又は洗腸液等の流路を設け
てある。この構造によって、この部分に気泡が停滞する
ことを防げる。
【0013】さらに、本考案の熱交換バッグにおいて
は、袋の最下部からアウトレットチューブの下端までつ
ながっている流路を斜め上方向に蛇行させ、その折れ曲
がりの部分の上側の角に丸みをつけてある。流路の傾斜
の角度としては、流路の途中で気泡が停滞することな
く、かつ、できるだけ長い流路を確保するために、水平
から上向きに4度から30度の範囲とする。 また、角の
丸みとしては、必ずしも真円の弧である必要はなく、角
張ることなく緩やかに丸みを帯びていればよい。このよ
うな流路の構造によって、流圧の低下により気泡が発生
したとしても液の流れとともに気泡が排出されて停滞せ
ず、スムースに輪液又は洗腸液等を流すことが可能とな
り、正確に液の温度を調節できることとなった。
【0014】本考案の素材から熱交換バッグを作製する
方法としては、ヒートシール等の方法によって二枚のシ
ートとチューブを接着し、さらに二枚のシートの周囲及
び内側部における流路の形状にあわせて線状に溶着する
方法があるが、軟質ポリ塩化ビニルからなるシート及び
チューブを使用する場合は、高周波ウェルダーが好適に
使用できる。
【0015】本考案の熱交換バッグは、通常は冷蔵保存
されている血液及び栄養液あるいは排便処理装置に使用
する洗腸液等の体内に注入する液体を、体内に注入する
前に加熱冷却板に挟んで予め体温付近の温度に保持する
用途に使用できる。
【0016】熱交換バッグ内を通過する輸液又は洗腸液
等の流速は、使用目的によって大きく異なるが、通常の
輸液、輸血の場合は、1ml/minから50ml/m
in程度、又排便処理装置の洗腸液の場合は,50ml
/minから300ml/min程度である。
【0017】
【実施例】次に、本考案を実施例に基づき図面に従って
具体的に説明する。 実施例1 本考案の熱交換バッグの一実施例を図1に示した。図1
(a) は、平面図、図1(b) は、図1(a) のA−B間の断
面図を示す。シートとして、軟質ポリ塩化ビニル(縦3
50mm、横200mm、厚さ0.3mm)のシートを
使用し、輸液又は洗腸液等のインレット部(2)及びア
ウトレット部(3)用のチューブとして、ポリ塩化ビニ
ルチューブ(内径4mm、外径6mm)を使用した。
【0018】まず、チューブとシートを接着するための
金型を取り付けた高周波ウェルダーの所定の位置に軟質
ポリ塩化ビニルシート2枚とポリ塩化ビニルチューブ2
本をセットし、高周波発振によって、チューブとシート
を接着した。次に、高周波ウェルダーの金型を熱交換バ
ッグシート用金型と交換し、2本のチューブを接着した
シートを所定の位置にセットして高周波発振により全体
を接着して図のような流路を有する熱交換バッグを作製
した。
【0019】本実施例の熱交換バッグ(1)では、イン
レットチューブ(2)から垂直に下端までつながった流
路を幅6mmとし、流路内が液で満たされて流路が円柱
状に膨らんだ状態の時の流路の内径が、インレットチュ
ーブに接続されたチューブより細くなるように成型し
た。流路は熱交換バッグの下部で折れ曲がったあと、斜
め上方へ蛇行しながら熱交換バッグ内を上昇し、アウト
レットチューブ(3)へつながっている。
【0020】実施例2 本考案の他の実施例を図2に示した。図2(a) は、平面
図、図2(b) は、図2(a) のC−D間の断面図を示す。
シート及びチューブは、実施例1と同様のものを使用
し、作製方法も実施例1と同様の方法を使用した。
【0021】本実施例での、熱交換バッグ(1)の流路
パターンは、実施例1の熱交換バッグの最下部からアウ
トレットチューブまでつながっている流路のそれぞれの
下側のシール部分を無くしたものであり、流路内に保持
できる液量を多くして熱交換効果を高めようとしたもの
である。
【0022】参考例1 本考案の熱交換バッグの好適な使用例を参考として以下
に示す。図3は、本考案の熱交換バッグが好適に使用さ
れる排便処理装置の一例を示しており、以下、図面に基
づいて説明する。本排便処理装置は、人体の肛門から直
腸内へ破砕吸引具(4)を直接挿入し、直腸内に滞留し
ている糞便を超音波振動を利用して破砕し、吸引除去す
るものである。破砕吸引具(4)は、超音波発振振動子
を内部に有し、破砕吸引具(4)の先端部であるホーン
(5)は超音波振動する。超音波発振器(7)は、破砕
吸引具内の振動子にケーブル(8)を介して高周波電力
を供給する。送液ポンプ(9)は、生理食塩水等の生体
に無害な浣腸液等の洗腸液(10)を、イリゲーション
チューブ(12)、破砕吸引具(4)を経由して直腸内
へ注入する。貯溜容器(13)には、破砕吸引具(4)
からの吸引チューブ(6)及び吸引ポンプ(15)から
の吸引チューブ(14)が接続されており、直腸内で破
砕された糞便等の排泄物は、破砕吸引具(4)を介して
吸引チューブ(6)を通って貯溜容器(13)に送られ
貯溜される。排泄物を貯溜容器(13)へ吸引する力
は、吸引ポンプ(15)から、吸引チューブ(14)を
介して伝えられる。
【0023】本考案の熱交換バッグは、2枚の加熱冷却
板からなる加熱冷却器(11)内に収納されており、送
液ポンプ(9)から直腸内に送る洗腸液を体温付近に保
温することができる。
【0024】
【考案の効果】本考案によれば、熱交換バッグの上側か
ら輸液もしくは洗腸液を注入しても液を袋内に充分量保
持し、さらに、流路が斜め上方に向かって蛇行し、折れ
曲がりの部分の上側の角に丸みがつけてあるので、途中
に気泡が停滞せず、加熱冷却器の加熱冷却板と効率よく
熱交換できるため輸液又は洗腸液等の温度を速やかに正
確にコントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の熱交換バッグの一実施例である。
【図2】本考案の熱交換バッグの他の実施例である。
【図3】本考案の熱交換バッグを組み込むことのできる
排泄処理装置の構成図である。
【符号の説明】
1 熱交換バッグ 2 インレットチューブ 3 アウトレットチューブ 4 破砕吸引具 5 ホーン 6 吸引チューブ 7 超音波発振器 8 ケーブル 9 送液ポンプ 10 洗腸液 11 加熱冷却器 12 イリゲーションチューブ 13 貯溜容器 14 吸引チューブ 15 吸引ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−258677(JP,A) 特開 昭54−144793(JP,A) 実公 平1−43080(JP,Y2) 実公 昭50−28635(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚のシートを張り合わせた袋の上部に
    インレットチューブとアウトレットチューブを有し、イ
    ンレットチューブから袋の下部まで真っ直ぐに下降する
    流路と、この流路の下部から斜め上方向に蛇行してアウ
    トレットチューブに接続する流路とを備え、インレット
    チューブから下降する流路の断面積がインレットチュー
    ブの断面積よりわずかに大きいかそれ以下であり、蛇行
    した流路の上辺が水平から上向きに4度から30度の角
    度であり、かつ、蛇行した流路の折れ曲がりの部分の上
    側の角が丸みを有していることを特徴とする熱交換バッ
    グ。
JP1991062565U 1991-07-12 1991-07-12 熱交換バッグ Expired - Lifetime JPH0751063Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991062565U JPH0751063Y2 (ja) 1991-07-12 1991-07-12 熱交換バッグ

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JP1991062565U JPH0751063Y2 (ja) 1991-07-12 1991-07-12 熱交換バッグ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0721057U JPH0721057U (ja) 1995-04-18
JPH0751063Y2 true JPH0751063Y2 (ja) 1995-11-22

Family

ID=13203942

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JP1991062565U Expired - Lifetime JPH0751063Y2 (ja) 1991-07-12 1991-07-12 熱交換バッグ

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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5342419Y2 (ja) * 1973-07-09 1978-10-13
JPS54144793A (en) * 1978-05-03 1979-11-12 Hakko Shiyouji Kk Device for cooling or heating transfusing liquid
DE3613834C1 (de) * 1986-04-24 1987-09-03 Glocker Raymond Dr Vorrichtung zum Erwaermen oder Abkuehlen von Infusionsfluessigkeit oder Injektionsfluessigkeit und Verfahren zur Herstellung einer derartigen Vorrichtung
JPH0512214Y2 (ja) * 1987-08-07 1993-03-29

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