JPH0750962Y2 - バックル - Google Patents

バックル

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JPH0750962Y2
JPH0750962Y2 JP1011290U JP1011290U JPH0750962Y2 JP H0750962 Y2 JPH0750962 Y2 JP H0750962Y2 JP 1011290 U JP1011290 U JP 1011290U JP 1011290 U JP1011290 U JP 1011290U JP H0750962 Y2 JPH0750962 Y2 JP H0750962Y2
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belt
buckle
buckle body
end side
top plate
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JP1011290U
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JPH03101206U (ja
Inventor
栄吉 向井
Original Assignee
有限会社栄金属
スコービル・ジャパン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、バックル本体に挿通されるベルトの先端部
をベルト元部の内面方向へ挿通するのに好適なバックル
に関する。
〔従来の技術〕
従来より、バックル本体の一端側にベルトの元部を固着
させるとともに、バックル本体の他端側よりベルトの先
端部を挿通させ、このベルトをバックル本体に圧着させ
る等の方法で締め付けて使用するバックルは周知であ
る。
しかして、このようなバックルは、例えば第5図に示す
ように構成される。
すなわち、中空箱型に形成されたバックル本体1の両端
における開口部をベルト5の挿通口2とするとともに、
バックル本体1の下面を形成するベース板3の一方端に
ベルト固着部4を形成する。
このベルト固着部4としては、種々の構成のものが用い
られているが、図示したようにベース板3の両端面より
折曲突出させたコ字状の支持部4a,4aを形成し、この支
持部4a,4a間に揺動可能に押え金具4bを取付け、ベース
板3と支持部4a,4a間に挿入されたベルト元部5aを押え
金具4bの先端縁辺で圧着して固着するようにしてもよ
い。
一方、ベルト先端部5bは、バックル本体1の他方側の挿
通口2よりバックル本体1内に挿入された後、バックル
本体1の両側面1b,1bに開設されている円弧状の長孔6
内を滑動するベルト押え棒7により、バックル本体1の
天板1aに対して圧着自在とされ、これによりベルト5の
締め付けが自在とされている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、この種のバックルは、上記したような構成の
ものの他様々なデザインや形状・構造のものが提案され
ているが、その基本的な構造は概ね上記のように構成さ
れている。
したがって、従来のこの種バックルは、いずれもバック
ル本体1に挿通されたベルト先端部5bが、ベルト元部5a
の外面上に引き出されて重合されることとなる。
このため、そのままの状態ではベルト元部5aの外面上に
引き出されたベルト先端部5bの部分が、ブラついて邪魔
になるという欠点を有している。
したがって、ズボンやスカートなどの場合には衣服にベ
ルト5を挿通する押え片を縫着し、この押さえ片により
ベルト先端部5bの部分がブラついて邪魔にならないよう
にしているが、必ずしもその部分が押え片と一致する状
態になるとは限らず、押え片に対して寸足らずになった
り長過たりするような場合が多く、結局は挿通されたベ
ルト先端部5bの部分がブラついてしまうこととなる。
皮革ベルト等の場合には、ベルト自身に比較的張力があ
るため反り返ったりしてブラつくことが多いが、布製ベ
ルトなどのような場合には、ベルト自体に張力がないた
めに特に垂れ下がったりしてブラつき一層邪魔になる等
の問題点を有していた。
この考案は、上記のような事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、バックル本体に挿通さ
れるベルト先端部の部分を、従来のようにベルト元部の
外面方向へ引き出さず、ベルト元部の内面方向へ操作性
よく挿通することの可能なバックルを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記のような目的を達成するために、この考案は、バッ
クル本体の一端側にベルトの元部を固着し、かつその他
端側よりベルトの先端部を挿通させるとともに、挿通さ
れたベルトをバックル本体に挟持させてその締付けを自
在とするバックルにおいて、 天板の両側辺より一対の両側板が垂設され、一端側にベ
ルト元部の取付け用固着部が設けられるとともに、他端
側の開口部をベルト先端部の挿入口とするバックル本体
と、 上記バックル本体の一対の両側板にそれぞれ開設される
長孔であって、側板の下辺側よりバックル本体の一端側
へ向けて逆L字状に湾曲形成されるガイド溝と、 上記バックル本体の両側板に両端面が枢着され、かつバ
ックル本体の一端側あるいは他端側方向へ回動可能に取
付けられる止め金具と、 上記止め金具の両端面間に配設され、止め金具の回動に
伴ってその端部が上記ガイド溝内を転動するとともに、
挿入口より挿通されたベルトをバックル本体の天板側へ
圧着可能とするベルト押え棒とを有することを特徴とす
る。
また請求項2記載の如く、ベルト押え棒の上部側にはバ
ックル本体の挿入口の下部側において回動可能に軸支さ
れるとともに、ベルト押え棒の上部側を挿通しつつバッ
クル本体の一端側へ向かう円弧状のガイドプレートを設
けたことを特徴とする。
また、請求項3記載の如く、バックル本体の天板裏面に
は固着部付近にベルト先端部のガイド用凸部を突設した
ことを特徴とする。
〔実施例の説明〕
以下、この考案の一実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図はこの考案に係るバックルを示す斜視図であり、
図中10はバックル本体である。
バックル本体10は、天板11と天板11の両側辺より垂下形
成される一対の両側板12,12により構成され、断面コ字
状として形成されている。
したがって、バックル本体10の両端側は開口されてお
り、その一端側にはベルト13の元部13aを取り付けるた
めの固着部14が設けられているが、他端側の開口はベル
ト13の挿入口15とされている。
上記固着部14は、上記両側板12,12からの突出部分間に
配設された軸14aに、ベルト元部13aを巻回した上で縫着
する等の手段によって固着されている。
ただし、この固着部14は、ベルト元部13aを固着できる
ものであればよく、例えば第4図に示したように構成さ
れ、ベルト元部13aを着脱自在に固着するものでも、ま
たその他の構成のものとしても適宜設計変更が可能であ
る。
一方、バックル本体10の両側板12,12には、その下辺よ
りそれぞれバックル本体10の一端側、すなわち固着部14
側へ向けて逆L字状に湾曲しつつ立ち上がるように切り
込まれたガイド溝16,16が開設されている。
17は止め金具であり、この止め金具17は、実施例にあっ
ては図示したようにコ字状の枠杆として形成されてお
り、さらにその両端面17a,17aは、バックル本体10の両
側板12,12に摺動可能に接合されるとともに、側板12に
対しては軸18により枢着されている。
したがって、この止め金具17は、軸18を介してバックル
本体10の一端側あるいは他端側へ回動可能とされ、バッ
クル本体10の天板11の外周を囲撓する。
19は断面方形状のベルト押え棒であり、このベルト押え
棒19は、上記止め金具17の両端面17a,17a間に配設さ
れ、かつ止め金具17の回動に伴ってその両端部が上記ガ
イド溝16内を転動する。
しかして、このベルト押え棒19は、上記ガイド溝16の上
部側に嵌合されている状態では、ベルト13をバックル本
体10の天板11側へ押し上げて圧着し、ベルト13を固定化
させる。
20はガイドプレートであり、このガイドプレート20は、
第4図に示すように、天板面20a,先端面20b,後背面20c
よりなる円弧状に形成されており、後背面20cの両端に
設けられている取付け部20d,20dがバックル本体10の他
端側であって挿入口15の下部側、すなわち両側板12,12
の下端部間に設けられている軸21に回動可能に取付けら
れている。
そして、このガイドプレート20は、第2図に示すよう
に、その天板面20aがベルト押え棒19の上部側に挿通さ
れつつその先端面20bがバックル本体10の一端側へ下向
するように取付けらている。
22はベルト先端部13bのガイド用凸部であり、バックル
本体10の天板11裏面において、固着部14の近傍から三角
状の凸部として突出形成されている。
この実施例におけるバックルは、上記のように構成され
ているので、その使用に際しては第3図(a)(b)の
ように行う。
予め、バックル本体10の一端側に設けられている固着部
14には、所望のベルト13の元部13aを取付けておく。
そして、ベルト13を目的の箇所に巻き付ければ、ベルト
先端部13bはバックル本体10の他端側である挿入口15に
対向される(第3図(a)参照)。
この際、止め金具17は、軸18を中心として同図に示すよ
うに、バックル本体10の他端側に回動させておく。
この状態においては、ベルト押え棒19の両端部は完全に
側板12,12のガイド溝16,16より外れ、両側板12,12の下
辺外側に位置されている。
したがって、ガイドプレート20も遊嵌状態で下向した状
態とされており、このためベルト先端部13bの挿入口15
はバックル本体10とガイドプレート20の後背面20cとに
よる最大幅とされるので、ベルト先端部13bを容易にバ
ックル本体10内に挿入することができる。
また、挿入口15よりバックル本体10内に挿入されたベル
ト先端部13bは、さらにバックル本体10内に送り込まれ
ると、バックル本体10の天板11に突設されている凸部22
に当接するとともに下向するようにガイドされ、かつガ
イドプレート20の上面に支持されつつ固着部14に取付け
られているベルト元部13aの内面方向へ挿通される(第
3図(b)参照)。
次いで、同図(b)に示すように、止め金具17をバック
ル本体10の他端側から一端側へ回動させると、ベルト押
え棒19は、側板12,12のガイド溝16,16内に挿入されてい
る両端部が、止め金具17の回動に伴ってガイド溝16内を
転動し、ガイドプレート20を押し上げげつつガイド溝16
の上端部に至って嵌合される。
この状態でのベルト13は、第2図に示すように、その内
面側からガイドプレート20を介してベルト押え棒19によ
り押し上げられて天板11裏面に圧着され、その部位にお
いて固定化される。
なお、一旦固定状態とされたベルト13に張力が加わった
場合、すなわちベルト先端部13bをバックル本体10から
引き戻すような力が加わった場合でも、ベルト押え棒19
はガイドプレート20を介してベルト13を圧着しているた
め、ベルト先端部13bに加わる引き戻し力のベルト押え
棒19に対する伝達は、このガイドプレート20によって阻
止されて伝達されない。
したがって、バックル本体10の一端側に固定された状態
の止め金具17は、バックル本体10の他端側方向へは勝手
に回転することはなく、ベルト13の固定状態を常に良好
に保持することができる。
さらに、止め金具17を手動により強制的にバックル本体
10の一端側より他端側へ回動させれば、この回転に伴っ
てベルト押え棒19の両端部19a,19aは強制的にガイド溝1
6内を転動されてガイド溝16内より外れるため、ベルト1
3に対する圧着状態は解かれ、ベルト先端部13の部分の
挿通を自由に行うことができる。
このように、この考案に係るバックルによれば、バック
ル本体10の他端側挿入口15よりベルト先端部13bを容易
にバックル本体10内に挿通させるとともに、挿入された
ベルト先端部13bをバックル本体10の一端側に固着され
ているベルト元部13aの内面方向に挿通させることがで
きる。
また、止め金具17をバックル本体10の他端側から一他端
側へ回動させることにより、ベルト押え棒19をバックル
本体10の天板11側へ押し上げることができるので、簡単
な操作によりベルト先端13bの分をバックル本体10の天
板11に圧着し固定化することができる。
また、止め金具17をバックル本体10の一端側から他端側
へ回動させることにより、ベルト13を天板11に圧着させ
ているベルト押え棒19の圧着状態を解き、ベルト13の進
退を自在とすることができる。
さらに、ベルト先端部13bの挿入時には、バックル本体1
0の天板11裏面に設けられている凸部22、およびガイド
プレート20によりその挿入をスムーズに行うことができ
るとともに、特にガイドプレート20により圧着状態にお
いてベルト先端部13の部分に加わる引き戻し力をベルト
押え棒19に伝達させないようにすることができるので、
止め金具17は勝手に回同せずベルト13の固定状態を常に
良好に保持させることができる。
しかも、天板11の表面部には意匠などを施すことができ
るので、デザイン性に優れる等の効果も有する。
〔考案の効果〕
以上説明したように、請求項1記載の考案によれば、バ
ックル本体の他端側に設けられている挿入口よりベルト
の先端部を容易にバックル本体内に挿通させることがで
きるとともに、バックル本体の一端側に固着されている
ベルトの元部の内面方向に操作性よく挿通させることが
できる。
また、止め金具をバックル本体の他端側から一他端側へ
回動することにより、ベルト押え棒をガイド溝内を転動
させてバックル本体の天板側へ押し上げることができる
ので、簡単な操作によりベルトをバックル本体の天板裏
面に圧着し固定化することができる。
さらに、止め金具をバックル本体の一端側から他端側へ
回動することにより、ベルト押え棒のベルトに対する圧
着状態を解きその進退を自在とすることができる。
よって、この考案に係るバックルは、従来のようにベル
ト先端部がベルト元部の外面方向に引き出されることが
なく、ベルト元部の内面方向へ容易に挿通させることが
できるので、ベルト先端部の部分がブラついて邪魔にな
らないバックルを提供することができる。
また、請求項2記載の考案によれば、上記の効果に加え
て、さらにベルト先端部の挿入時にベルト先端部の挿入
をガイドしてスムーズに行うことができるとともに、ベ
ルト先端部の部分に加わる引き戻し力をベルト押え棒に
伝達させないようにすることができ、止め金具の勝手な
回動を防止してベルトの固定状態を常に良好に保持させ
ることができるので、使い勝手に優れたこの種バックル
を提供することができる。
また、請求項3記載の考案によれば、ベルト先端部の挿
入方向ににベルト先端部を下向させるガイド用の凸部が
設けられているので、特にベルト先端部の挿入をスムー
ズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るバックルを示す斜視図、第2図
は同バックルの長手方向に沿う中央線部分の断面図、第
3図(a)(b)は同バックルの動作を示す説明用断面
図、第4図は同バックルにおけるガイドプレートの斜視
図、第5図は従来のバックルの一例を示す斜視図であ
る。 10……バックル本体 12……側板 13……ベルト 14……固着部 15……挿入口 16……ガイド溝 17……止め金具 19……ベルト押え棒

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バックル本体の一端側にベルトの元部を固
    着し、かつその他端側よりベルトの先端部を挿通させる
    とともに、挿通されたベルトをバックル本体に挟持させ
    てその締付けを自在とするバックルにおいて、 天板の両側辺より一対の両側板が垂設され、一端側にベ
    ルト元部の取付け用固着部が設けられるとともに、他端
    側の開口部をベルト先端部の挿入口とするバックル本体
    と、 上記バックル本体の一対の両側板にそれぞれ開設される
    長孔であって、側板の下辺側よりバックル本体の一端側
    へ向けて逆L字状に湾曲形成されるガイド溝と、 上記バックル本体の両側板に両端面が枢着され、かつバ
    ックル本体の一端側あるいは他端側方向へ回動可能に取
    付けられる止め金具と、 上記止め金具の両端面間に配設され、止め金具の回動に
    伴ってその端部が上記ガイド溝内を転動するとともに、
    挿入口より挿通されたベルトをバックル本体の天板側へ
    圧着可能とするベルト押え棒と、 を有することを特徴とするバックル。
  2. 【請求項2】ベルト押え棒の上部側には、バックル本体
    の挿入口の下部側において回動可能に軸支されるととも
    に、ベルト押え棒の上部側を挿通しつつバックル本体の
    一端側へ向かう円弧状のガイドプレートを設けたことを
    特徴とする請求項1記載のバックル。
  3. 【請求項3】バックル本体の天板裏面には、固着部付近
    にベルト先端部のガイド用凸部を突設したことを特徴と
    する請求項1又は2記載のバックル。
JP1011290U 1990-02-04 1990-02-04 バックル Expired - Lifetime JPH0750962Y2 (ja)

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