JPH07509363A - 生来の肝機能に障害を有する動物における,細胞移植による非生来の肝臓の生成 - Google Patents

生来の肝機能に障害を有する動物における,細胞移植による非生来の肝臓の生成

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ブリンスター,ラルフ エル.
パルミター,リチャード ディー.
デーガン,ジェイ エル.
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ザ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ ペンシルベニア
ユニバーシティ オブ ワシントン
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 生来の肝機能に障害を有する動物における、細胞移植による非生来の肝臓の生成 発明の技術分野 本発明は、生来(native)の肝機能に障害を存する動物において非生来的 に機能する肝臓の生成および機能する非生来(non−native)の肝臓を 有する(トランスジェニック)動物に関する。
背景技術 現在、ドナーの提供する肝臓が目立って不足している。例えば1990年には、 2656件の肝臓移植が行われたが、その10倍の人が肝臓病で亡(なった。健 康な肝細胞を移植することによる肝疾患の治療は長い間、肝疾患に対する有力な 解決の一法と見なされてきた。肝細胞の移植は、先天性肝酵素欠損患者の治療に おいて、病気(ウィルス性肝炎、アルコール性肝硬変あるいは繊維症など)によ って失った肝臓に置き変わるものとして、あるいは急性の肝機能障害が時の経過 によって再生するまでの一時的なサポートシステムを提供するものとして用いら れ得たてあろう。肝細胞の移植はまた、ヒトの肝機能を体現する動物モデルを創 製する機会を提供する。そのような動物は、肝臓のウィルス感染(ヒト肝炎ウィ ルスまたはサイトメガロウィルスによる感染)の研究および/またはそのような 感染に対する処置や治療の有効性および安全性の試験において非常に有用であろ う。それらの動物はまたヒトの肝臓や化学的に誘導された肝硬変や繊維症におけ る薬物毒性(アルコールなど)の研究や化学的に誘導された肝臓損傷に対する処 置や治療の有効性および安全性の試験においても役立っであろう。
歴史的には、補助的肝臓を作るためにいくつかの方法が研究されてきた。肝臓の 一部の移植は1930年代には早くも行われていた。しかしながら、多くの場合 、移植された肝臓組織は、2.3日ないし数週間で変性するか消退してしまった 。
肝細胞移植におけるより大きな成功が、生存可能な肝細胞を単離する種々の方法 の開発の過程で得られている。これらの方法のうち、バリーとフレンドInVi tro、(1981)旦:935−941Lおよび注入−分解(injecti on−digestion) (ウッドら、Transplantat ion 。
(+982)33 :123−126)においては、注射投与するための生存可 能な成熟肝細胞が高収率で産生されている。そのレビューについてはグブタら、 Hepatology、(1992)15:156−162を参照されたい。
肝細胞の単離に関する問題とともに、移植の方法と部位が移植効果について研究 されている。肝細胞懸濁液の門脈への直接投与がラットを用いて研究されている 。しかしながら、当初信じられていたのとは逆に、門脈血供給は肝細胞の生存に は卓越したものではないことがわかった。筋注、腹腔内投与、膵臓、肝臓、腎臓 への接種、および腹腔や腎臓の動脈への投与の後における肝細胞の生育に関し、 様々な例証か挙げられてきた。上述の方法は少量の生育可能な移植肝細胞を産生 ずることはできるが、その肝機能に対する寄与はどちらがといえば少なく、しば しば一時的なものにすぎなかった。
肝臓移植に対する現在研究されている別の手法としては、新しい肝細胞を生分解 可能なポリマーの台に載せて移植するものがあり、これは肝細胞が再生して増え 、少なくとも生来の肝機能の一部を引き継ぐことを期待するものである。この手 法によるとマトリックス上の肝細胞はラットで移植後6力月から1年の間生き延 びて機能を発揮できることが報告されているが、移植された細胞の生存率は低く 、幾つかの動物実験ではマトリックス中に多量の結合組織が生成しすぎ、ポリマ ーに緊密に結合して廠痕組織を形成するので肝細胞がマトリックスに分散するの を妨げてしまう(”Technology Review’ 1992年7月、 ページ12.13)。
上とは異なる方向で、トランスジェニック動物の技法は、トランスジエン発現を 行わせることができる器官のはとんとあらゆるものを冒す遺伝子病の動物モデル を創製し解析するための手段を提供している。医学的に重要な多くの病気への関 わりから、肝臓かしはしばこのタイプの解析の対象となっている。
肝臓の病変に関連するとして報告されているトランスジエンとしては、以下をコ ートするものがあげられる 肝細胞の大きさと核特性を変えるホルモンである成 長ホルモン、肝臓腫瘍を誘発する癌遺伝子、成人において肝細胞の壊死とカルチ ノーマ形成を誘発するB型肝炎つィルス大エンベロープポリペプチド;腫瘍と肝 過剰成長をもたらす形質転換成長ファクトα;新生児や成人を含むヒトにおける AAT欠tm症のいくつかの特徴を再現するα1−アンチトリプシン(AAT) 変異体。
肝臓は合成能および分泌能が高いことから、この臓器における目的のトランスツ エン発現は、生物学的に有力な分子の過剰産生の全身的影響を判定する方法とし て役に立つものである。この手法はすてに、アルブミンエンハンサ−/プロモー ターに融合した配列をコードするウロキナーゼ梨のプラスミノーゲンアクチベー タ(uPA)を保持するトランスジエンを、マウスにインビボで導入した時の不 適切なプラスミノーゲンアクチベータ発現を研究するために用いられてきた(へ ッケルら、Ce1l (+9900.62:447−456)。
プラスミノーゲンアクチベータは、タンパク分解開裂およびプラスミノーゲンか らプラスミン(これはその後フィブリン凝固を分解する)への活性化を触媒的に 促進する(コーレン、D、およびリジネン、H,R,(+987) “Fibr inolysis and the Control ofHematosta sis、In the Mo1ecularBasis of Blood D iseases、、G、スタマトヤンノブロス、A、W、N1enhu i s 、P、LederおよびP、 W、 7ジ工ラス編(フィラデルフィア W、B  サンダース社)、662−688ページ)。
uPAもまた排卵、乳腺退縮、転移なと、組織の改造や破壊を含む生物学的過程 多くのトランスジエン創立者(founder)マウスにおいては、アルブミン ーウロキナーゼ型のプラスミノーゲンアクチヘータ(Alb−uPA)構造体は 肝細胞に対して高レベルのuP△発現を指向し、新生児における血漿uPAを上 昇させ、胎児出血の結果をもたらした。2系統のAlb−uPAトランスジエン マウスが、生存しているトランスジエン創立者マウスで低レベルのuPAを発現 するものから確立された。これらの系統においては、トランスジエン新生児の約 半分が腸または腹部に出血を起こし、誕生後4日以内に死に、一方、残ったトラ ンスジエンの子孫は正常に見えかつ生育した。出血したトランスジエン新生児も 出血しなかったトランスジエン新生児も双方ともに顕著な低フィブリノーゲン血 症と血液が凝固しない症状を示したので、冒されたマウスでは出血を起こさせる だけの損傷がすぐに致命的になることが結論された(へッヶルら、(1990) 、同上)。
このタイプの実験においては、トランスジエン発現は標的細胞において長期間に わたり安定であろうというのが一般的な予想である。しかしながら予想外なこと に、両Alb−uPA系において生き残ったマウスは徐々に血漿uPA活性が低 下するとともに、月1!ltlか月と2力月の間に完成される凝結機能の修復が 見られた(へツケルら、(1990)、同上)。この現象は、uPAが肝細胞に とって細胞毒性を有し、Alb−uPAマウスにおける単離された肝細胞中のD NAの再編成によるトランスジエン発現の不活化の後、全肝臓がもはやuPAを 産生しない細胞によって占められてしまうことによって説明されてきた(サンド グレンら、Ce1l (1991)66:245−256)。このように、Al b−uPA発現によって提供されるトランスジエンマウスは、内因性のトランス ジエン発現肝細胞がそのトランスジエンを発現しない(生来の、あるいは非生来 の)肝細胞に比し、選択的に不利益を受けるようなものである。加えて、これら のマウスの肝臓は、そのトランスジエンを発現しない(生来の、あるいは非生来 の)肝細胞か成長するための環境を提供している。これらの細胞はトランスジエ ン発現細胞を犠牲にして生育するものであり、その結果は、見たところ正常な構 造の肝臓である。
発明の開示 成熟した肝細胞の移植と発達の分野における進歩にもかがゎらず、現在の技術で は、(8!能的な)非生来の肝臓を動物、特に肝機能に欠陥のある動物において 生成することはできていない。ヒトにおいては、そのような技術は肝臓病の治療 および/または処置において作用であろう。またヒト以外の動物においても、そ のような技術は、例えばヒトの肝臓病に対する有効な処置および/または治療の 研究に有用な(病気の)ヒト肝臓のモデルを提供することができるなど、高い価 値を有するものである。
従って、本発明の目的は、動物宿主における欠陥のある肝機能を正常化する方法 であって、特定の非生来の細胞を(または対応する組織)を、肝機能に障害を存 する宿主動物の肝臓領域へと移植することによって、宿主中で非生来の機能する 肝臓を生成させ肝機能障害を正常化する方法を提供するものである。本発明の他 の目的は、生来の肝細胞に対して不利益を与えるが致死的ではないようなつまり 生来の肝機能に障害を与えるような産物をコードするトランスジエンを保持する 、ヒト以外のトランスジェニック動物(たとえばマウスなどの纂歯類など)を提 供することである。このようなヒト以外のトランスジェニック動物は、非生来の (ヒトなどの)肝臓の宿主システムとして有用である。本発明のさらに他の目的 は、完全に機能する非生来の(ヒトなとの)肝臓組織を維持しかつ大きくするこ とができるヒト以外の宿主動物を提供することであり、これにより以下の有用性 を有するものである・ (1)肝疾患のモデル化、(2)肝組織バンク(たとえ ば後での分析やドナーに再移植してもどすなとのために肝組織を維持して増やす こと)、(3)薬剤のヒト肝臓に対する毒性をインビボでテストすること、およ び/または(4)再移植前の遺伝子操作(すなわち肝細胞指向性の遺伝子療法) 。
本発明の更なる目的は宿主動物中で機能する非生来の肝臓を生成する方法を提供 するものであって、これは非生来の肝細胞(または組織)を、遺伝子によって肝 機能障害がもたらされている宿主動物へと移植することによってなされるもので ある。本発明の別の目的は、機能する非生来の肝臓を保持する、ヒト以外の動物 を提供することである。本発明のまた別の目的は、ドナーに戻すに先立って遺伝 子操作を行うために、インビボで完全に分化し完全に機能するドナー(例えばヒ ト)の肝細胞を維持するための新規な方法を提供することである。遺伝子操作と しては、例えば、医療上重要なタンパクの生産を指向する発現ベクターを移植の レノビエントへ導入することなとが挙げられるであろう。
本発明者は、上記の目的および以下に記す発明の詳細な説明から明白となるであ ろう他の目的が、非生来の細胞(例えば胎児、新生児、あるいは成人の、非造血 肝臓幹、始原または成熟細胞、胎児の、幹、始原、または成人胆汁腎細胞;内胚 葉性(膵臓、腸など)の細胞: (培養された)全能性幹細胞;または培養動物 細胞)や対応する組織を、生来の肝機能が障害を有する宿主動物の肝臓領域に移 植し、この移植された細胞(あるいは組織)を宿主動物中に落ちつかせそこで機 能する非生来肝臓を発達させることによって達成されることを見いだした。
好ましい実施態様の詳細な説明 本発明における宿主動物としては、生来の肝機能に障害があるどのような動物で も好適に用いることができる。従って適切な宿主動物としては魚、トリ類(例え ば鶏、鴨、鵞鳥、七面鳥なと)、または経由類(マウスやラットなど)、モルモ ット、豚、犬、猫、ウサギ、山羊、羊、馬、牛などの反招動物:サル、その他の 霊長目やヒト等の1111?乳類が挙げられる。
宿主動物の生来の肝機能の障害は、肝硬変、肝炎、繊維症、あるいは第1X因子 、第Vl11因子、LDL受容体または種々の酵素のあるもの(例えばフェニル アラニンヒドロキンラーゼ)における欠陥なとの遺伝子的肝臓障害疾病や、肝臓 を冒す他の何百もの公知の代謝疾病のうちの何れがから偶然起こったものである かもしれない。
好ましい態様においては、本発明は、肝臓障害を存するヒトを含む上記の動物に 対する治療および/または処置に適用される。この状況において、本発明は肝機 能を回復するための肝臓移植に代わるものとして利用することができる。
他の態様においては、肝不全を導入したヒト以外の動物において非生来の肝臓を 生成し、機能を有する非生米の(ヒトや他の動物なとの)肝臓で動物モデルシス テムを得る。これらのヒト以外の動物においては、生来の肝機能に対する損傷は 、遺伝子工学的に生来の肝細胞を弱体化し、それらが移植された非生来の細胞( 肝細胞など)に対して選択的に不利益を被るように、意図的に操作して達成され る。
本発明においては、正常な肝細胞の物質交代過程において、移植された非生来の 肝細胞は、偶然にあるいは意図的に不利益を被った生来の肝細胞に比べ、増殖す る利点を有し、最終的には宿主のすべての生来の肝細胞が置き換えられる。これ により、もしあったとしても実質的に非常に少ない生来の肝細胞を保持している が、機能的で実質的に非生来であってその移植した非生来の細胞から生成された 肝臓を有する宿主が提供される。(生成された肝臓には、生来の肝臓に見いださ れるいくらかの非肝細胞と、恐らくいくらかの生来の肝細胞が含まれることは当 然であろうと思われる以上、実質的に非生来である)。
ヒト以外の動物における肝臓不全の遺伝子工学的誘発は、本発明のこの態様に従 って、生来の肝細胞には不利益を与えるが即座に致死的なものではない産物をコ ードするトランスジエンを保持する、ヒト以外のトランスジェニック動物を利用 することによって達成されるであろう。一般的に、その遺伝子を発現する肝細胞 がトランスジエンを発現しない細胞(例えば移植された非生米の肝細胞など)に 比しはっきりとした生育上の不利益を有するものである限り、細胞機能を損傷さ せるような存寄なトランスジエン産物が使用できる。
そのようなトランスジエン産物の例としては、ウロキナーゼ盟または組織型のプ ラスミノーゲンアクチベータなとあらゆる型のプラスミノーゲンアクチベータ、 細菌性プラスミノーゲンアクチベータ(例えばストレプトキナーゼ)、あるいは 無毒化ジフテリアトキシンなどのトキシンが挙げられる。本発明のこの態様に従 って用いることができるトランスジエン産物の池の例としては、生来の肝細胞の 代謝や生育能力に対し、これを損なうように作用する薬剤が挙げられる。例えば 生来の肝細胞の能力を弱体化し成長因子信号を伝達する薬剤(例えば信号変換経 路における各ステップに影響を与える、優性で負のトランスジエン)や循環経路 を閉塞させる突然変異タンパクを産生することによってこれを損なう薬剤が挙げ られる。
肝機能の遺伝子工学的導入の例としては、本発明者らによって高レベルのウロキ ナーゼ型りラスミノーゲンアクチヘータ(uPA)の発現が哺乳類における肝力 のあるトランスジェニック動物か生まれ、その肝臓は滑らかで白味を帯びたほぼ 白色の組織から成るr白色肝」てあって、その中では多くの赤味を帯ひた小結節 が発生し数と齢を増やしていく。白色の領域は元来のトランスジェニックな肝臓 組織を表し、一方、赤色の領域は肝機能や肝臓の構造の幾つかの様相において生 後変化した結果、赤い結節の生育をもたらしていることを表す。白色の組織サン プルは高レベルのuPA mRNAを発現し、一方、赤い結節のサンプルはすへ て検出可能なトランスジエン発現を欠く。
この白い肝組織は粗面小胞体の形態が改変された小さい肝細胞を存しているが、 壊死性でも繊維症性でもない。uPA)ランスジエンの発現は肝細胞にとっては IT害であるように見えるが、即座には致死的でない。生来の肝機能の遺伝子工 学的手段による損傷の種類から、DNA組み換えとトランスジエン・タンデム・ アレーのすへての機能的なコピーの喪失によってuPA)ランスジエン発現が自 然に止んでしまった内因性の肝細胞あるいはドナー動物(例えばヒト)から肝臓 の再生的派生物を確立するだめの適切なフォーマットが提供される。
あとの例では、ヘテロ接合のAlb−uPAマウスがしばしば正常な赤味を帯び た肝臓色を存する再性的肝臓小結節を発生し、これが周囲の「白いJ肝臓組織を 犠牲にして生育して遂には肝臓を再構築している。これらの「赤い」肝臓小結節 は、トランスジエン組み換えの後に残されたトランスジエンの残りの分析による と単一肝細胞のクローンの派生物である。すへての機能的なトランスジエンが除 去され、検出可能なトランスジエン発現を欠く肝細胞は、選択された利点を獲得 し、急速に増えて回りの「白い」組織中のトランスジエンを発現する肝細胞に置 き代わる。これらの観察の延長としての一想様においては、非生来の(例えばヒ トの)肝細胞がこれらのマウス(またはその機能的等個物)に移植でき、それら か生来のトランスジエンを発現する肝細胞に比へ固存の生育上の利点を有する結 果、それらは死んだり消失したりする内因性の肝細胞の犠牲の上に成長して肝臓 を再構築する。
この一般的な遺伝子工学的誘発方法に従えば、宿主動物の肝臓に対して直ぐには 致死的でないか不利益を与える産物をコートするトランスジエンが構築される。
これから得られた融合構造体を公知の技法によって有性卵に挿入し、妊娠した、 あるいは擬妊娠の女性に移植する。次いてその構造体を発現する、生来の肝機能 に障害を有する子孫を生育する。
本発明に従って宿主に移植を行うには種々の異なった非生来の細胞(または対応 する組織)を用いることができる。これらの細胞(または組織)は胎児、新生児 、および/または成人の幹細胞、始原および/または成熟非造血性肝細胞である 。好ましくは非造血性の肝臓始原細胞であり、より好ましくは非造血性の肝臓幹 細胞が用いられる。この状況において、肝細胞−これは哺乳類肝臓の約60%を 占めるものであるが−を上記の肝臓細胞として用いることができる。
本発明において用いられる非生来の肝細胞は胎児の造血幹細胞とははっきり異な ったものである。胎児造血幹細胞は造血系における前駆体であり、従前より宿主 において非生来の造血系を生成するために用いられてきた。
本発明において用いられる他の非生来の肝細胞(または組織)としては、次のも のが挙げられる。(i)幹、始原、および/または成熟胆汁骨細胞、(i i) 膵臓や腸なとの内胚葉性組繊細胞、(i i 1)(ES)細胞や胚カルチノー マ(E C)細胞を含む、任意に培養されても良い全能幹細胞、および/または (1v)培養ヒト細胞。
特に好ましい実施例においては、全能動物幹細胞をまず細胞培養の培地中に特定 の成長因子を包含させるなとしてその分化をコントロールする条件下で培養し、 ついてこれらの培養細胞を宿主動物中に落ちつかせる。あるいは全能動物幹細胞 は最初に、生存率を高め、複製を促進し、および/または幹細胞を選択的に富化 する成長因子と共に処理または培養することもてきる。
胚の幹細胞や胎児の内胚葉を含む(たたしこれに限定されない)、他のソースか らの動物細胞(または組織)も成長因子やその他の物質で処理して肝臓幹細胞の 特性を有する特定の細胞系の分化をもたらすようにすることができる。例えば、 胚の幹細胞あるいは胚カルチノーマ細胞をレチノール酸や他の誘発物質で刺激し て分化させる。続く内胚葉または肝細胞の系統を用いた培養中における分化は、 成長因子で刺激したりおよび/または公知の技法や材料を用いた選択によって達 成される。
本発明の一聾様においては、非生来の細胞(または組織)は、(公知の方法を用 いて)遺伝子工学的に処理され、宿主の生体において生理的に有効量の一以上の 医療関連のタンパクを産生し、それを本発明に従って移植してもよい。この技法 は動物の肝細胞機能を、第1X因子、LDL受容体、フェニルアラニンヒドロキ シラーゼなどを産することによって改善したり、あるいは全身性の価値を有する 第VII■因子、アデノシンデアミナーゼ、またはペプチドホルモンなどのタン パクを産生ずるために利用することができる。
このように、移植されるべき非生来の細胞(または組織)は、以下に記すように してドナー動物から単離可能であり、それは公知の技法によって任意に培養して もよい。例えば、本発明の一実施態様によれば、非造血性の肝臓幹、始原、およ び/または成熟細胞をまず宿主以外の成体ドナー動物の末端あるいは移行部の胆 汁管から公知の技法で単離する。他の態様例においては、肝臓の細胞を生検針に よる採取のような公知技法によりドナー動物から単離する。あるいは、肝臓の細 胞は門脈1′のコラゲナーゼ潅流によってドナー動物から単離することもできる 。
11:例えばソダら、Blood (1984)63.270−276、または クローニゲら、In Vitro (1981)±7,913−925参照。
本発明によって用いられるドナー動物は、宿主動物と同一種でも異なった種でも よい。一般には異なった種が用いられる。ドナー動物は正常に機能する肝臓を保 持する動物や、先天的あるいは獲得した肝臓疾患を有する動物なとどの様な動物 であってもよい。好ましくはドナー動物はヒトである。
次いて非生来の細胞(または組織)を宿主組織体に導入するが、これは充分な数 の当該非生来細胞を宿主動物の肝臓領域に移植し、それらか非生来の肝臓に発達 することを許容するように行われる。本発明は移植細胞を支持するポリマーマ1 へリソクスを必要としない。一旦宿主動物の肝臓領域に移植されると、移植され た細胞(または組織)はそこで、その位置により種々の生来の生物学的信号に接 する。この信号は生来の肝臓が通常接しているものであり、これによって移植さ れた非生来の肝臓細胞が宿主において成長、維持されるものである。
このように各種ソースからの細胞を本発明にしたがって利用することができる。
なぜならそのような細胞は発達の程度か異なる細胞の混合物(即ち幹、始原、お よび成熟細胞)であるからである。三者の混合物は充分に原始的な発達段階の細 胞を含有するので、宿主の肝臓領域の生物学的環境に接すると、これらの細胞は 機能する非生来の肝臓を確立する。
例証として他の細胞、とくに内胚葉由来の細胞を新しい肝臓の形成のために用存 し、発癌性物質で処理されたハムスター膵臓の細胞の同定について報告した。
これらの細胞および他の細胞は、本発明に従って適切な環境(例えば弱った肝臓 )に置かれれば機能的な肝細胞を形成することができる。
宿主動物の肝臓への移植は別の方法によっても達成される。例証としては、l× 103からlX10’、好ましくはlXl0’からlXl0’の非生来の細胞の 懸濁液を、任意に非生来細胞の移植を促進する(;J加的な助剤(非生来細胞の 生存や分割2′を高めることが知られている物質)と共に幾つかの異なった部位 に投与(注射針で注入するなと)すると非生来細胞がそこに落ちつくのが見られ るであろう。
2″例えば細胞は生存、移植、成長を増進する成長因子や他の物質とともに導入 することができる。
適切な部位としては宿主動物の腹腔、筋肉組織、腎臓、膵臓、腹腔動脈、脂肪パ ノl’、および/または皮下領域が挙げられる。本発明においては好ましい投与 部位としては門脈静脈、肝臓、生来の肝臓への直接投与、および胎児肝を形成す る胎児宿主の調帯血管か挙げられ、好ましくは注射によって投与される。
本発明においては、もし宿主とトナーが二種の異なった動物であるときには、移 植後に起こりうる非生来細胞に対する宿主の免疫拒絶を抑制するために、移植に 先立つ処理を行う。これは種々のやり方で行うことかできる。例えば宿主動物を ツクロスボリンや他の宿主の免疫系を抑制する物質、即ち選択的に宿主の免疫細 胞集団のサブ集団、T細胞破壊抗体等で処理することか挙げられる。あるいは、 移植前に非生来細胞を宿主の胸腺に移行させて宿主に耐性を導入する(ロセルト ら、Sc 1ence (1990)249 :1293−1295)か、ある いは宿主と同じ株の動物の細胞を用いることができる。さらに、非生来細胞のレ シピエン1−となるように同血統交配されて得た動物(たとえば5CIDマウス やヌードマウス)なとの免疫欠陥を仔する宿主も用いられる。
例示として掲げる好ましい実施例においては、非生来細胞のレシピエンドは肝機 能に障害を育するトランスジェニックマウスであり、非生来の肝臓を生成するた めにはヒトの非造血肝細胞を用いる。適切なトランスジェニックマウスはサング レンらによってCe1l (1991)66:245−256に記載されており 、この文献を本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。この文献に 記載の、本発明者らによるトランスジェニックマウスはアルブミン−ウロキナー ゼ型のプラスミノーゲン・アクチベータ(Alb−uPA)融合構造体を顕著に 発現する。肝機能に障害を存するこのマウスはヒトの非造血性肝細胞移植に関し 良いレシピエンドである(ただし他の理由から肝臓障害を存するようになったマ ウスも用いられる)。
肝機能に障害を存するトランスジェニックマウスに、非生来で好ましくはヒトの 非造血性肝細胞を注射投与し、注射されたヒト造血性幹細胞がトランスジェニッ クマウスの内因性「白色組織」を犠牲にして生来の肝臓中に落ちつくようにさせ る。ヒト肝細胞は増殖して小結節を形成し、それは究極的にはヒト肝細胞で宿主 の生来の肝臓全体を再構築しヒトの肝機能を確立する。これにはマウス血漿タン パクの大部分をその対応するヒト血漿タンパクで置き換えることを含む。
本発明によって得られたマウスやその他のヒト以外の宿主は以下の事項に対し好 適である。(1)ヒトの肝疾患を治療するための医薬のスクリーニングを含む、 ヒト肝機能モデル化の研究、(2)患者の肝臓細胞を宿主マウスに移植すること によって肝臓を冒すヒトの先天的疾患(原因が不明のものも含む)のモデル化を 図る、(3)肝細胞ハング(たとえば後での分析やドナーへの再移植なとのため に肝組織を維持して増やすこと)、(4)完全に機能し、完全に分化した肝細胞 を後でドナーに再移植するために遺伝子工学的に操作することぐすなわちウィル スに対してアンチセンスを発現する肝炎ウィルス耐性ヒト肝細胞など、肝細胞指 向性の遺伝子療法)、および/または(5)肝臓の再生を促進することができる 治療剤を分析するだめのヒト肝臓のモデル化。
特に本発明は以下を提供するものである。
(1)完全に機能し、完全に分化した肝細胞を後日の分析と治療用途のために維 持しかつ生成するための方法、 (i i)下記(a)および(b)を含む治療的用途 (a)一旦感染性の剤や 病変組織が消失したら健康な肝臓組織をドナー患者に再移植し、(b)ドナー細 胞の遺伝子を修飾してドナー患者に再移植すること(例えば肝細胞指向性の遺伝 子療法)、 (i i i)ウィルス感染(例えばヒト肝炎ウィルスやサイトメガロウィルス 感染)の研究のために、またそのような感染に対する処置や治療の有効性や安全 性を試験するために、非生来で機能する肝臓(例えばヒト肝細胞)で創製する動 物モデル、 (iv)肝臓における化学薬品毒性(アルコールなど)、化学薬品で誘発された 肝硬変や繊維化症の研究のために、またそのような化学薬品で誘発された損傷に 対する処置や治療の有効性や安全性を試験するために、非生来で(例えばヒトの )機能する肝臓で創製する動物モデル、 (V)肝疾患と診断された患者から収集されたヒト肝臓の肝細胞で宿主動物の肝 臓を再構築することによって(原因が不明であっても)先天的なヒトの肝臓障害 に対するヒト以外の動物のモデルを創製する方法、(vi)処置や治療の有効性 や安全性を試験するために用いられる、先天性のヒト肝臓障害(グリコーゲン蓄 積症、α−アンチトリプシン欠損症、凝固因子障害および欠損なと)のモデルと なる、非生来で(例えばヒトの)機能する肝臓で創製する動物モデル、 (vii)肝臓由来の血漿タンパク(総血漿タンパクの〉90%を含む)が移植 された、非生来の(例えばヒトの)肝臓細胞に由来するような、ヒト以外の動物 を創製する方法、 (viii)正常または異常なトナー肝臓由来の血漿タンパクを生成して研究す るための、非生来て(例えばヒトの)機能する肝臓で創製する動物システム、( ix)トナーの肝臓由来の血漿タンパクを冒す障害に対する処置や治療の有効性 や安全性を試験するために用いられる、非生来で(例えばヒトの)機能する肝臓 で創製する動物モデル、および (X)治療や診断用途のために大量のりコンヒナント血漿タンパクを産生ずるシ ステム。
肝細胞は豊富な量の血漿タンパクを集め、適切に緩和する機能を有する。したか って、移植された肝細胞または遺伝工学的に処理されたそれらの派生物は価値あ るドナータンパクまたは他の派生タンパクを産出するために使用できるものであ る。
上記の教示に照らして本発明の多くの変更や変形例が可能であることは明白であ る。従って本発明は添付の請求の範囲の記載の範囲内において、本明細書に具体 的に記載された以外の態様でも実施できるものであると理解されるべきである。
フロントページの続き (71)出願人 チルドレンズ ホスピタル メディカルセンター アメリカ合衆国 45229−2899 オハイオ。
シンシナティ、エランド アンド ベセスダ アベニュ(番地なし) (72)発明者 プリンスター、ラルフ エル。
アメリカ合衆国 19035 ペンシルベニア。
グラッドウィン、クライアー ヒルロード(72)発明者 パルミター、リチャ ード ディー。
アメリカ合衆国 98199 ワシントン、シアトル、フォースセカンド アベ ニューウェスト 5400 (72)発明者 デーガン、ジェイ エル。
アメリカ合衆国 45229 オハイオ、シンシナティ、フィールドハウス ウ ェイ6746(72)発明者 サンドグレン、エリツク ピー。
アメリカ合衆国 53705 ライスコンシン。
マディソン、リージェント ストリート

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.移植された非生来の細胞または組織から生成される、実質的に非生来の機能 する肝細胞および機能する実質的に非生来の肝臓を有するヒト以外の動物。
  2. 2.実質的に機能する非生来の機能する肝臓はヒトの肝臓である請求項1に記載 のヒト以外の動物。
  3. 3.請求項1に記載の霊長類。
  4. 4.請求項2に記載の霊長類。
  5. 5.請求項1に記載の哺乳類。
  6. 6.請求項2に記載の哺乳類。
  7. 7.請求項1に記載の齧歯類。
  8. 8.請求項2に記載の齧歯類。
  9. 9.機能する実質的に非生来の肝臓を有するヒト以外の動物であって、(i)生 来の肝機能が障害を有するヒト以外の宿主動物の肝臓領域に、当該ヒト以外の動 物にとって非生来であり、かつ(i)非生米の胎児、新生児および成人の、非造 血肝臓幹、始原および成熟細胞、(ii)幹の、始原および成熟胆汁管細胞、( iii)非生来の胎児、新生児および成人の幹の、始原または成熟内胚葉性組織 細胞、(iv)全能性幹細胞、および(v)培養動物細胞から成る群から選択さ れる少なくとも一つのものである細胞を移植し、(ii)非生来の細胞を、当該 ヒト以外の宿主動物内において機能する実質的に非生来の肝臓に発達させた、実 質的に非生来の機能する肝細胞および機能する実質的に非生来の肝臓を有するヒ ト以外の動物。
  10. 10.非生来の細胞が、胎児の幹の、始原または成熟した非造血肝臓細胞である 請求項9に記載のヒト以外の動物。
  11. 11.非生来の細胞が、幹の、始原または成人の胆汁管細胞である請求項9に記 載のヒト以外の動物。
  12. 12.非生来の細胞が、幹の、始原または成熟した内胚葉性組織細胞である請求 項9に記載のヒト以外の動物。
  13. 13.非生来の細胞が、全能性幹細胞である請求項9に記載のヒト以外の動物。
  14. 14.動物と非生来の細胞が同じ種からのものである請求項9に記載のヒト以外 の動物。
  15. 15.動物と非生来の細胞が異なる種からのものである請求項9に記載のヒト以 外の動物。
  16. 16.非生来の細胞がヒトの細胞である請求項9に記載のヒト以外の動物。
  17. 17.ヒト以外の動物が、アルブミンプラスミノーゲン・アクチベータ・トラン スジェン、または生来の肝機能に関して機能的に等価なものを有するトランスジ ェニック動物である請求項9に記載のヒト以外の動物。
  18. 18.請求項17に記載の齧歯類。
  19. 19.請求項17に記載のマウス。
  20. 20.由来の肝機能に障害を有するヒト以外の宿主動物の肝臓領域に、非生来の 胎児、新生児または成人の幹の、始原または成熟した非造血肝臓細胞を移植し、 当該非生来の細胞を、当該ヒト以外の宿主動物内において非生来の肝臓に発達さ せた、実質的に非生来の機能する肝細胞および機能する実質的に非生来の肝臓を 有するヒト以外の動物。
  21. 21.生来の肝機能に障害を有するヒト宿主における肝機能を回復させる方法で あって、当該ヒトの肝臓領域に、胎児、新生児または成人の、始原または成熟し た非造血肝臓細胞であって、当該ヒト宿主にとって非生来である細胞を移植し、 当該非生来の細胞を、当該ヒト宿主内において機能する非生来のヒト肝臓に発達 させる方法。
  22. 22.生来の肝機能に障害を有するヒト宿主が、肝硬変、または肝繊維症にかか っていると診断されたものである請求項21に記載の方法。
  23. 23.生来の肝機能に障害を有するヒト宿主が、肝炎にかかっていると診断され たものである請求項21に記載の方法。
  24. 24.生来の肝機能に障害を有するヒト宿主が、生来の肝機能が障害を引き起こ した遺伝子病にかかっていると診断されたものである請求項21に記載の方法。
  25. 25.生来の肝機能に障害を有するヒト宿主が、生来の肝機能が障害を引き起こ した外傷を有すると診断されたものである請求項21に記載の方法。
  26. 26.生来の肝機能に障害を有するヒト宿主の門静脈へ非生来の細胞を注射する ことによって移植を行なう請求項21に記載の方法。
  27. 27.生来の肝機能に障害を有するヒト宿主の脾臓へ非生来の細胞を注射するこ とによって移植を行なう請求項21に記載の方法。
  28. 28.生来の肝機能に障害を有するヒト宿主の肝臓へ非生来の細胞を注射するこ とによって移植を行なう請求項21に記載の方法。
  29. 29.生来の肝機能に障害を有するヒト宿主の腹腔動脈へ非生来の細胞を注射す ることによって移植を行なう請求項21に記載の方法。
  30. 30.肝機能が障害を有する動物の肝機能を回復させる方法であって、(a)生 来の肝機能に障害を有する宿主動物の肝臓領域に、当該宿主動物にとって非生来 であり、かつ(i)胎児、新生児および成人の、非造血肝臓幹、始原および成熟 細胞、(ii)幹の、始原および成熟胆汁管細胞、(iii)胎児、新生児およ び成人の幹の、始原または成熟内胚葉性組織細胞、(iv)全能性幹細胞、およ び(v)培養動物細胞から成る群から選択される少なくとも一つのものである細 胞を移植し、 (b)非生来の細胞を、当該宿主動物内において機能する非生来の肝臓に発達さ せる方法。
  31. 31.当該動物の門静脈、脾臓、肝臓または腹腔動脈に非生来の細胞を注射する ことによって移植を行なう請求項30に記載の方法。
  32. 32.機能する非生来の肝臓を有する動物を得る方法であって、(a)肝機能を 回復させる必要のある宿主動物に、当該宿主動物にとって非生来であり、かつ( i)胎児、新生児および成人の、非造血肝臓幹、始原および成熟細胞、(ii) 幹の、始原および成熟胆汁管細胞、(iii)胎児、新生児および成人の幹の、 始原または成熟内胚葉性組織細胞、(iv)全能性幹細胞、および(v)培養動 物細胞から成る群から選択される少なくとも一つのものである細胞を移植し、 (b)当該宿主動物内の非生来の細胞を機能する非生来の肝臓に発達させる方法 。
  33. 33.宿主動物が、生来の肝細胞を弱体化するトランスジェンを保持するトラン スジェニック動物である請求項34に記載の方法。
  34. 34.ヒトの肝臓の障害または疾病を処置または治療するための薬物をスクリー ニングする方法であって、請求項2に記載の動物を使用することを含む方法。
  35. 35.ヒトの肝臓の障害または疾病を処置または治療するための薬物をスクリー ニングする方法であって、請求項4に記載の霊長類を使用することを含む方法。
  36. 36.ヒトの肝臓の障害または疾病を処置または治療するための薬物をスクリー ニングする方法であって、請求項6に記載の哺乳類を使用することを含む方法。
  37. 37.ヒトの肝臓の障害または疾病を処置または治療するための薬物をスクリー ニングする方法であって、請求項8に記載の齧歯類を使用することを含む方法。
  38. 38.請求項1に記載の動物を使用する方法であって、将来の分析または治療に 使用するために、完全に機能し、完全に分化した肝組織を維持し、生成するため に当該動物を使用することを含有する方法。
  39. 39.請求項9に記載の動物を使用する方法であって、将来の分析または治療に 使用するために、完全に機能し、完全に分化した肝組織を維持し、生成するため に当該動物を使用することを含有する方法。
  40. 40.治療上の利用には、病原菌または障害のある組織をドナー患者から一旦除 去し、ヒト以外の動物にとって非生来である細胞を当該ドナー患者から得るとと もに、当該ドナー患者に健康な肝組織を再移植することが含まれる請求項39に 記載の方法。
  41. 41.肝細胞に向けた遺伝子治療方法であって、ドナー動物から肝細胞を得、こ の細胞を遺伝子的に変更して生理学的に効果的な量の少なくとも一つの医学的に 関連するタンパクを産生できるようにし、この遺伝子的に変更された細胞を請求 項1のヒト以外の動物に移植して完全に機能的で、完全に分化し、遺伝子的に変 更された肝組織を生成し、当該生成された肝組織を当該ドナー動物に再移植する 方法。
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