JPH07508914A - 液体製剤を計量および投与するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 液体製剤を計量および投与するための装置本発明は薬液を計量供給、投与するた めの装置に関する。一層詳しくは、本発明は複数回投与用容器から非経口的に注 入すること（こよって薬液を反復して計量供給、投与することに関する。さら（ こ詳しくは、本発明は、複数回投与用容器、たとえば、注射カート１ノツジから 非経口的に注入することによって薬液を投与量を無段階に変えて計量供給、投与 することのできる装置に関する。

国際特許出願ＰＣＴ／５Ｅ９２１００６５４に、一定の容積を有する複数回投与 用容器から投与することによって薬学的に活性のある製剤の溶液を反復投与する 方法が記載されている。この方法を特徴づけるものは、投与されるべき薬液の量 が複数回投与用容器の容積の１／Ｎであるように選定されることにある（ここで 、Ｎは２またはそれ以上の値を有する整数）。Ｎの値は、複数回投与用容器から の薬液の反復投与が開始する前に選定、設定され、複数回投与用容器からＮ回の 連続投与を行う間（その結果、容器は空になる）不変に維持される。他の変数と しては、薬液の濃度が用いられ、１／Ｎの部分は薬学的に活性のある製剤の所望 投与量を与える子とになる。異なった濃度の薬液を収容した一連の容器を使用し 、Ｎの値を複数使用することによって、活性製剤を多数回にわたって異なった投 与量で投与することができることは明らかである。

上述した方法および装置によって、はとんど薬液が残らなし）ように複数回投与 用容器から薬液を多数回にわたって投与すること力（可能となった。このことは 、非常に高価な製剤、たとえば、成長ホルモンを投与しようとしているときには かなり重要である。

上記の国際特許出願ＰＣＴ／５Ｅ９２１００６５４は、複数回投与用容器から薬 液を反復投与できる装置も開示している。この装置は、一定の容積を有し、一定 の組成を有する薬液を収容している複数回投与用容器のためのホルダ装置を包含 し、この複数回投与用容器は固定前壁を備え、この前壁を貫いて薬液の出口が設 けである。また、この出口を通して薬液を排出させるピストンとして作用する可 動後壁とこの可動後壁を前方に押圧するピストンロッドも設けである。この装置 を特徴づけるのは、ピストンロッドが解除可能な阻止手段を備えていることであ る。この阻止手段の前方移動量は複数回投与用容器の１／Ｎに相当する可動後壁 の前方移動量と一致する所定長に限られる（ここで、Ｎは２以上の整数である） 。

ここで、本明細書の本文および請求の範囲において用いられる「前部」および「 前方」という表現が薬液投与のときにそれが流れる方向を意味することは了解さ れたい。反対の方向は「後部」および「後方」という表現で示す。

上述した装置の好ましい実施例では、前端部で注射カートリッジを保持するバレ ルと、この注射カートリッジに作動して成る設定量の薬液を注射カートリッジか ら排出させるピストンロッドとからなる。

解除可能な阻止手段は固定チャックと可動チャックを包含し、これらのチャック はスプリング圧力の作用の下にピストンロッド周面を締め付ける。この締め付は 作用は前記スプリング圧力を減らすことによって解除できる。こうして、前部チ ャックはバレルおよびカートリッジに対して固定されており、ピストンロッド周 面へのその締め付は作用はピストンロッドをチャックに対してしっかりと錠止す るようにもなるし、チャックに対してピストンロッドが動けるように解放するこ ともできる。後部チャックはバレルおよびカートリッジに対して可動であり、そ の締め付は作用を解除したときにピストンロッドに沿って移動できるし、締め付 は作用を付与したときにはピストンロッドの動きに追従できる。

測定量の薬液を投与しようとするときには、後部チャックをヨーク構造によって スプリング圧力に抗して後方に動かし、同時にチャックの締め付は作用を解除し 、ピストンロッドが前部チャックの締め付は作用によって所定位置に錠止される と同時にピストンロッドに沿って移動できるようにする。後部チャックのこの後 方移動は、停止手段によって制限され、このチャックの締め付は作用はこの後部 位置で再び与えられる。こうして、チャックは後部位置で所定位置に錠止される 。後部チャックが後方に移動する距離はこの装置では予め決まっており、設定済 みであり、薬液の投与量を決める。

−回の投与がなされると、前部チャックの締め付は作用が解除される。そこで、 スプリング圧力が後部チャックの後方移動量と同じ距離を前方へ後部チャックお よびピストンロッドを押圧することになる。スプリング圧力の影響の下に、ピス トンロッドは注射カートリッジの可動後壁に作用してそれを前方へ押圧し、成る 計量した投与量の薬液をカートリッジから排出させる。

これら２つの準備、投与段階は、カートリッジが空になるまで、所望回数、繰り 返されることになる。

上述の装置の重要な特徴は設定投与量を無段階に変えることができるということ にある。このことは、決まった回数の投与を行った後になんら薬液の残留がない ように上述の方法にしたがって投与するのに必要である。この方法および装置は 、薬液を投与する従来の方法および装置と混同してはならない。複数回投与用容 器から反復投与できる従来装置は、普通、注射カートリッジの可動後壁の段階的 な前方移動を行う機構、たとえば、ねじ機構あるいはラチェット機構を包含する 注射装置からなる。このタイプの機構で可能な段階数は決まっており、所定数の 段階で一回の投与量を決めることしかできない。したがって、従来機構は、１段 階での機構の前進量がカートリッジの容積の、たとえば、１／８の投与量を与え るように注射カートリッジで用いるには適している。しかしながら、この機構で は、カートリッジの容積の、たとえば、１／７．１／９あるいは１／１０の投与 量を与えるのが容易ではない。このことは、残留液がないようにするには限られ た回数の投与にしか使用できないことを意味する。

これとは逆に、上述した装置では、カートリッジの容積の１／Ｎ（Ｎは整数）で ある投与量を設定することは常に可能である。Ｎの値は、一連の投与を開始する 前に設定することができ、意図せずに変えることが容易であってはならない。種 々の濃度の薬液を入れたカートリッジの範囲およびＮの値の範囲を適当に設定す ることによって、広範囲にわたる投与量を得ることが可能となる。この投与量範 囲はコンピュータの記憶装置からの表で与えてもよ−μ七、医師が容易に参照で きる計算図表であってもよい。

国際特許出願ｐｃＴ／５Ｅ９２１００６５４に記載されている装置は上述の方法 の実施に際してよく作動することがわかった。しかしながら、い（らかの改善の 余地がある。ピストンロッドを交互に錠止、解放する２つの個別のチャックの構 造はかなり複雑である。ピストンロッドをしっかりと把持し、錠止するにはかな りのスプリング力が必要であり、これはまたチャックを解放しようとするとき、 たとえば、注射液を投与しようとするときにかなりの力を必要とさせる。これは 、患者が自分で注射液を注射しようとするとき、たとえば、インシュリンでの外 来糖尿病治療などでは投与を困難にする可能性がある。多数の注射カートリッジ で繰り返し使用した後に、ピストンロッドが摩耗して、投与量の正確な計量がで きなくなるということもあり得る。

これらの欠点は本発明の注射装置によって克服される。

本発明によれば、薬液の計量、投与を無段階で変化させる注射装置であって、薬 液を放出する液体連絡部を配置した固定前壁と、ピストンロッドによって前方に 移動させて薬液を排出させることのできる可動後壁とを包含する注射カートリッ ジのためのホルダ装置を包含し、前記ピストンロッドの動きがこのピストンロッ ドに沿って配置された２つのカップリングによって制御され、これらカップリン グの各々が錠止手段によって前記ピストンロッドを解放自在に把持し、保持する ことができる注射装置が得られる。前方のカップリングはホルダ装置および注射 カートリッジに対して固定されており、後方カップリングはスプリング圧力に抗 してピストンロッドに沿って後方へ移動し、後方位置において再び前記ピストン ロッドを把持することができる。その後、前方カップリングはピストンロッドを 解放して自由にし、それによって、前記スプリング圧力がピストンロッドおよび そこに錠止されていた後方カップリングを所定距離にわたって前方へ移動させ、 それによって、注射カートリッジの可動後壁を前方へ移動させてカートリッジか ら所定量の薬液を排出させ得る。本発明を特徴づけることは、ピストンロッドが くさび状の横断面を有し、カップリングの各々がピストンロッドの横断面に一致 する横断面を有するくさび状の溝を有する締め付はシュウからなり、各締め付は シュウにレバ一手段が配置してあり、これによって、ピストンロッドおよび締め 付はシュウが一緒に締め付けられて前記締め付はシュウの溝内にピストンロッド を錠止するか、あるいは、締め付はシュウがピストンロッドから解放されて前記 カップリングを解消することができるということである。

好ましい実施例では、ホルダ装置はその後部に停止手段を脩え、この停止手段は 前記後方カップリングの後方移動を制限する。停止手段は長手方向に調節するこ とができ、それによって、前記後方移動、したがって、投与時のピストンロッド の前方移動を所定値に設定することができる。

さらに好ましい実施例では、ヨークが後方カップリングの後方移動のために設け てあり、このヨークは後方カップリングおよびそのレバ一手段に連結してあり、 前記カップリングがピストンロッドが後方へ移動したときにこのピストンロッド から解放され、前記移動が停止したときにピストンロッドに再び錠止されるよう になっている。

またさらに好ましい実施例では、２つのカップリングのレバ一手段はスプリング 負荷されており、各カップリングをピストンロッドに対して錠止するように作動 する。

好ましくは、レバ一手段は偏心ディスクを包含し、これらの偏心ディスクは、回 転させられたときに、カップリングをピストンロッドに錠止したり、これらのカ ップリングを解放したりすることができる。

本発明の装置およびその機能を、以下、添付図面を参照しながらより詳しく説明 する。

図面において、第１図は投与の準備の整う前の装置の構造を示す。

第２図は投与の準備の整った後の装置を示す。第３図は投与を行つた後の装置を 示し、空になった注射カートリッジを新しいものと交換する構造も示す。第４図 は第１図のＩＶ−ＩＶ線に沿った部分断面図である。これらすべての図において 、同様の部分は同じ参照符号で示しである。

ここで、第１図から第３図が本発明に従って特徴づけられる注射装置の部分のみ を示していることは了解されたい。したがって、これらの図は、たとえば、注射 カートリッジのためのホルダ装置あるいは注射カートリッジを示していない。こ らの部分の構造は普通の構造であり、当業者にとって自明のものである。

第１図はピストンロッド１、前部カップリング２、後方カップリング３を示して いる。ピストンロッド１はくさび状の横断面を有し、前部カップリング１の締め 付はシュウ４と後方カップリング３の締め付はシュウ５によって取り囲まれてい る。これら２つの締め付は溝の形はピストンロッド１の横断面形状に適合してい る。このことは第４図からより明らかにわかる。明らかなように、ピストンロッ ド１が締め付はシュウ５の溝６に押し込まれたときには、カップリング３とピス トンロッド１は相互に錠止され、相対的に動くことはできない。くさび効果のた めに、カップリングとピストンロッドを相互に錠止するのにはほんの少しの力が あればよい。このことは本発明の重要な利点である。また、ピストンロッド１と 締め付はシュウ５はしっかりと錠止したり、解放したりするのに互いに非常に少 しの距離を変位するだけでよい。

前部カップリング２はホルダ装置および注射カートリッジに対して固定である。

ピストンロッド１は偏心ディスク７によって締め付はシュウ４の溝内へ押し込ま れ得る。この偏心ディスク７は軸線９まわりに回転できる。この軸線９は外側ア ーム８と内側アーム１０からなるレバ一手段のための支点としても役立つ。これ ら両アームは偏心ディスク７およびその軸線９に固着しである。したがって、外 側アーム８が外方へ動かされると、偏心ディスク７が軸線９まわりに回転し、ピ ストンロッド１が締め付はシュウ４の溝内へ押圧されてピストンロッド１と前部 カップリング２とを相互にしっかりと錠止する。スプリング１１がレバ一手段の 内側アーム１０に作用し、それを投与を行う方向へ前方に引張り、それによって 、偏心ディスク７をその錠止位置へ回転させる。ピストンロッド１の力１．プリ ング３とのこの錠止作用は外側アーム８を内方へ移動させることによって解除さ れ得る。これはまた偏心ディスク７を、ピストンロッド１が締め付はシュウ４の 溝内へもはや押し込まれなくなる方向へ回転させ、ピストンロッド１がカップリ ング２から解放されることになる。

好ましくは、内側アームＩＯが一本であって、そのスプリング１１が軸線９の各 端に連結してあり、締め付はシュウ４の各側に１つのレバー・アーム１０がある 。

後方カップリング３はピストンロッド１に沿って長手方向に移動できるように配 置しである。この後方カップリングは、前方締め付はシュウ４と類似した設計の 締め付はシュウ５を包含する。これはピストンロッド１の横断面に適合する横断 面を備えたくさび状の溝６を有する。偏心ディスク１２が外側レバー・アーム１ ４または内側レバー・アーム１５によって軸線１３まわりに回転できるようにな っている。外側レバー・アーム１４が外方に動かされるかあるいは内側レバー・ アーム１５が前方へ動かされると、偏心ディスク１２が回転してピストンロッド １を後部締め付はシュウ５の溝６内へ押し込み、後方カップリング３をピストン ロッドに錠止する。外側レバー・アーム１４が内方へ動かされ、内側レバー・ア ーム１５が後方へ動かされると、偏心ディスク１２はピストンロッド１を後方カ ップリング３から解放するように軸線１３マわりに回転することになる。

内側レバー・アーム１５は延長部１６を有し、この延長部は後方に尖るように湾 曲している。この後方に尖っている延長部１６は、第４図でより明瞭にわかるよ うに、その後端に半径ピン１７を備える。このピン１７はリング１８の前面と接 触しており、このリングは管状スリーブ１９内に配置してあり、このスリーブイ ブは後方カップリング３の背面に取り付けである。スリーブ１９の内側には、ら せん状の圧縮スプリング２１が配置してあり、このスプリングはリング１８の背 面とスリーブ１９の後端にある内部フランジ２０との間に嵌合している。リング １８、スリーブ１９およびスプリング２１は、すべて、ピストンロッド１まわり に同軸に配置してあり、スプリング２１の力はリング１８を前方へ押圧するよう に作用する。この前方への圧力は内側レバー１５．１６のピン１７に作用し、偏 心ディスク１２を回転させてカップリング３をピストンロッド１に対して錠止す るようになっている。

好ましくは、内側レバー・アーム１５．１６が対応するピン１７を軸線１７の各 端に配置しており、締め付はブロック５の各側に１つづつ内側レバー・アームが あるようにする。これは第４図でより明瞭にわかる。

後方カップリング３をピストンロッド１から解放するために、外側リング２２が 内側レバー１５．１６から突出する半径ビン１７の前方で後方カップリング３ま わりに配置しである。このリング２２はヨーク２３に連結してあり、このヨーク ２３によって、リング２２は注射スプリング２４の力に抗して後方へ変位させら れ得る。この注射スプリング２４はリング２２の背面と停止手段２５の前面の間 に配置しである。したがって、注射スプリング２４はリング２２、ヨーク２３を 停止手段２５に対して前方へ移動させるように作用するが、この前方移動は後部 締め付はシュウ５上にある出張り２６．２７によって制限される。停止手段２５ はホルダ装！ｉ！（図示せず）に連結してあり、このホルダ装置に対して所定位 置に固定することができる。停止手段２５の位置のこの設定はスリーブＩ９の後 端フランジ２０と停止手段２５の距離へを決める。これによって、また、投与を 行ったときにピストンロッド１が前方に移動する距離も決まる。

第２図は、後方カップリング３が後方へ移動させられ、その背面にあるスリーブ １９が停止手段２５と衝合したときの本発明の装置を示している。

この新しい後方位置において、後方カップリング３は圧縮スプリング２１によっ てピストンロッド１に錠止される。この圧縮スプリングはリング１８をピン１７ に抗して前方へ押圧する。リング１８は内側レバー・アーム１５を前方へ動かし て偏心ディスク１２を回転させ、締め付はシュウ５がピストンロッド１に対して 錠止される。後方カンプリング３は、今や、前部カップリング２から成る長手方 向距離Ａのところにあり、この距離はスリーブ１９と停止手段２５の間の第１図 に示す距離Ａと同じである。そして、注射スプリング２４が引き起こされる。装 置は、今や、注射液の投与の準備が整っている。

第３図は、注射液が投与され、空になった注射カートリッジが新しい注射カート リッジと交換されようとしている本発明の装置を概略的に示している。注射液が 投与されたとき、後方カップリング３とピストンロッド１は前方に移動していて 後方カップリング３が固定前部カップリング２に係合している。図において、ピ ストンロッド１の前部がどのように注射カートリッジ２８内に突入するかが示し である。この注射カートリッジの後端はセンサ・アーム２９と接触し、このセン サ・アーム２９は圧縮スプリング３２によって前記後端に対して押圧されている 。センサ・アーム２９は作動スライド３１にも連結してあり、この作動スライド は２つの傾斜した面３４．３５を備える。これら２つの面３４．３５はスプリン グ３２によって外側レバー・アーム８．１４と接触させられるが、センサ・アー ム２９が注射カートリッジ２８の後端によって後方へ保持されている限りは、前 記レバー・アーム８．１４と接触することはない。

第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ線に沿った本発明の装置の概略図である。

ピストンロッド１はここでは断面で示してあり、後方カップリング３の締め付は シュウ５によって取り囲まれている。ピストンロッド１は（さび状の横断面を有 し、締め付はシュウ５の溝６の横断面もくさび状であり、ピストンロッド１の横 断面に適合している。ピストンロッド１および締め付はシュウ５は偏心ディスク １２の作用によって互いに押し付けられる。偏心ディスク１２は外側レバー・ア ーム１４または内側レバー・アーム１５によって操作され、これらのレバー・ア ームは軸線１３まわりに回転できる。内側レバー・アーム１５．１６の後端は半 径ピン１７を備えている。

後方カップリング３を後方へ移動させるために、ヨーク２３に連結したリング２ ２が設けである。リング２２は完全な円形ではなく、２つのビン１７の前方に位 置する２つの半径方向に対向した真直ぐな部分を有する（これらの真直ぐな部分 の１つだけが図には示しである）。

リング２２は圧縮スプリング２４の作用を受ける。圧縮スプリングは一部のみが 示しである。スプリング２４はリング２２を前方へ移動させるように作用するが 、この動きは締め付はシュウ５上の出張り２６．２７によって制限される。

本発明の装置の機能を、以下、添付図面を参照しながら説明する。

第１図において、ここには、注射の準備の整った装置が示しである。これは新し い注射カートリッジからの最初の注射であってもよいし、既に多数回の注射を行 った後でもよい。可動後方カップリング３が固定前部カップリング２に乗ってお り、ピストシロ１．ド１は両カンブリング２．３に対してしっかりと錠止されて いる。前部カップリング２において、スプリング１１は内側レバー・アームを前 方に引張り、この動きは偏心ディスク７を回転させ、その結果、ピストンロッド １が締め付はシュウ４の溝６内へ押圧される。後方カップリング３において、ス リーブ１９内のスプリング２１はリング１８を前方へ押してピン１７へ作用させ 、内側レバー・アーム５を前方へ押圧する。これは偏心ディスク１２を軸線１３ まわりに回転させ、ピストンロッド１を締め付はシュウ５の溝６内へ押圧するこ とになる。

後方カップリング３上のスリーブ１９の後端２０は停止装置２５から所定距離へ のところに位置している。この距離Ａは停止装ｆｉｉ２５を長手方向へ移動させ ることによって所定値に設定され、それが投与時の注射カートリッジにおけるピ ストンのストロークを決定する。この設定値は、したがって、意図せずに容易に 変化してはいけない。

後方カップリングを後方へ移動させるために、使用者はヨーク２３を後方へ引っ 張る。ヨーク２３に連結したリング２２が後方へ移動し、スリーブ１９内のリン グ１８へかかるスプリング２１の圧力に抗して内側レバー・アーム１５．１６上 のビン１７に作用する。これは内側レバー・アーム１５を後方へ回転させ、偏心 ディスク１２が軸線１３まわりに回転して締め付はシュウ５をピストンロッド１ から解放する。したがって、後方カップリング３が注射スプリング２４の圧力に 抗して後方へ移動するリング２２およびヨーク２３に自由に追従することになる 。この後方移動は、スリーブ１９の後端が停止装置２５に衝合したときに終わり 、ピン１７にかかる後ろ向きの圧力が解放されたときに、スリーブ１９内のスプ リング２１およびリング１８が再びビン１７を前方に押圧することになる。内側 レバー・アーム１５の仲介で、偏心ディスク１２が軸線１３まわりに回転してピ ストンロッド１と後方カップリング３をしっかりと相互に錠止することになる。

こうして、注射スプリング２４が引き起こされ、装置は第２図に示すように注射 液の投与の準備が整う。

注射液を投与しようとするとき、前部カップリング２の外側レバー・アーム８を 半径方向内方へ移動させる。この動きは偏心ディスク７を軸線９まわりに回転さ せ、その結果、ピストンロッド１が固定前部カップリング２の締め付はシュウ４ から解放される。引き起こされた注射スプリング２４の力はピストンロッド１を 前方へ推進させ、最終的には、後方カップリング３が再び前部カップリング２と 衝合する。ピストンロッド１が注射カートリッジ２８の後方ピストンに衝合する か、あるいは、それに連結されているかするときには、前記ピストンは相当する 距離前方へ変位させられ、所定投与量の注射液をカートリッジから排出させるこ とになる。ピストンロッドの移動する距離は第２図の距離Ａであり、第１図に示 す予設定距離Ａと同じである。

ピストンロッド１の移動中、後方カップリング３はスプリング２１によって前記 ピストンロッドに錠止されており、リング１８および内側レバー・アーム１５． １６によって、偏心ディスク１２が回転して締め付はシュウ５とピストンロッド １を相互に錠止する。

ここで、投与が注射スプリング２４によってのみ実施され、使用者はカートリッ ジから注射液を排出させるのになんら特別な努力を要していないことに注目され たい。このことは、本発明の装置が成る種の自動注射特性を有することを意味し 、これは本発明の価値ある利点である。使用者は注射部位に注射針を挿入するだ けでよく、注射それ自体はピストンロッド１と前部カップリング２の間の錠止状 態を解除するだけで行われる。

外側レバー・アーム８の移動による前部カップリング２からのピストンロッド１ の解放は適当な設計のトリガ機構によって行われ得る。このようなトリガ機構は 当業者にとって周知であり、ここで詳しく説明する必要はないであろう。

注射液が投与された後、装置は再び第１図に示す状態になる。次の注射の準備す るためには、使用者は、先に述べたように、リング２２とヨーク２３によって後 方カップリング３を後方へ移動させるだけである。このプロセスは、注射カート リッジ２８が空になるまで、所望回数、繰り返すことができる。注射液を投与す る好ましいシステムでは、投与量がこの効果を与えるように設定されているので 、カートリッジ内に注射液が残ることはない。これは本明細書の冒頭で説明しで ある。

第３図は注射カートリッジを交換しようとしているときの本発明の装置を示す。

ここで明らかなように、カートリッジ２８の後端はセンサ・アーム２９に乗って おり、このセンサ・アームはスプリング３２によって前方へぼね負荷されている 。カートリッジ２８は、たとえば、ホルダ装置の前部をホルダ装置の後部から外 す（たとえば、ねじを緩めることによって）取り外すことができる。次いで、カ ートリッジを前方に引っ張ればよい。

カートリッジ２８を前方に引っ張ると、センサ・アーム２９もスプリング２４の 作用で前方に動かされることになる。センサ・アーム２９は解放スライド３１に 連結してあり、これは２つの傾斜した面３４．３５を有し、これらの面はそれぞ れ外側レバー・アーム８．１４と接触し、これらレバー・アームを半径方向内方 へ移動させる。この内方移動は偏心ディスク７．１２もそれぞれ軸線９．１３ま ゎりに回転させ、その結果、２つのカップリング２．３がピストンロッド１から 解放される。ピストンロッド１は自由になり、装置から取り出し得る。

新しい注射カートリッジを本発明の装置に挿入しようとするときには、カートリ ッジをまずピストンロッドと組み合わせ、ピストンロッドを注射カートリッジの 可動後壁すなわちピストンの背面に乗せる。ピストンロッドとカートリッジの組 立体を次ぎにホルダ装置に挿入する。こうして、ピストンロッド１が２つのカッ プリング２．３を通して挿入され、その後端がセンサ・アーム２９に衝合し、こ のセンサ・アームを後方へ所定位置まで移動させるまでカートリッジを導く。こ の位置において、スライド３１の傾斜面３４．３５はもはや外側レバー・アーム ８．１４と接触しておらず、これらのレバー・アームはスプリング１１の作用に よって自由に外方へ移動する。偏心ディスク７．１２の回転によって、カップリ ング２．３はピストンロッド１に錠止され、装置は今や更なる注射の準備が整っ たことになる。

本発明の装置は単室式、複室式いずれの注射カートリッジにも使用できる。単室 式カートリッジでは、装置は新しいカートリッジを挿入した直後に注射液を投与 する準備が整う。複室式カートリッジでは、２つの室内の成分をまず混合させて から注射液を投与する。

これは、適当回数の「ドライラン」投与を行って複室式カートリッジ内の後部ピ ストンを前進させ、後室内の液体成分を前室内へ送り込み、さらに後部ピストン を混合薬液投与位置まで前進させることによって容易に実施され得る。

前述したように、本明細書および図面は主として本発明の特徴に関するものであ り、普通の特徴をより詳しく取り扱った。したがって、たとえば、本発明の投与 機構のためのホルダ装置および注射カートリッジは詳しく説明しなかった。本発 明との組み合わせにおける適当なホルダ装置の予想される機能が明らかになった 今、このようなホルダ装置を設計することは当業者の能力範囲内にある。使用さ れる単室式、複室式両方の注射カートリッジは普通の設計であり、当業者にとっ て周知のように標準の寸法を持つことが多い。

本発明の装置の種々の細部の特殊な設計は、これら細部の進歩的なアイデアおよ び予想される機能が分かった今、当業者になんら問題を提起することはないであ ろう。また、適当な材料の選択も当業者の能力範囲内にあり、このような材料の 例としては、ステンレス鋼、ガラス、種々のゴム、プラスチック材料がある。言 うまでもな（、このような材料は薬学的、医学的な装置についての厳しい要件を 満たさなければならず、たとえば、オートクレーブによる熱滅菌に耐えることが できなければならない。

本明細書および請求の範囲での「注射液」という表現は、注射可能な溶液のほか に、非経口注入に適した注射可能なエマルジョン、懸濁液その他の分散液も含む ことを意図する。

ここで、先に説明し、図に示した本発明の実施例はほんの例示であり、決して発 明を限定するものではないことは了解されたい。種々の修正、変更が当業者にと って明らかであり、本発明は添付の請求の範囲によってのみ制限を受けるもので ある。

ＦＩＧ、４ フロントページの続き （８１）指定図　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＥ、ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＰＴ、ＳＥ） 、０Ａ（ＢＦ、ＢＪ、ＣＦ、ＣＧ、　ＣＩ、　ＣＭ、　ＧＡ、　ＧＮ、　ＭＬ、 　ＭＲ，ＮＥ、ＳＮ。

ＴＤ、ＴＧ）、ＡＴ、ＡＵ、ＢＢ、ＢＧ、ＢＲ，ＢＹ。

ＣＡ、ＣＨ，ＣＮ、ＣＺ、ＤＥ、ＤＫ、ＥＳ、ＦＩ、ＧＢ、ＧＥ、ＨＵ、ＪＰ、 ＫＧ、ＫＰ、ＫＲ，ＫＺ、ＬＫ、　ＬＵ、　ＬＶ、　ＭＤ、　ＭＧ、　ＭＮ、　 ＭＷ、　ＮＬ、　Ｎｏ。

ＮＺ、ＰＬ、ＰＴ、Ｒ○、ＲＵ、ＳＤ、ＳＥ、ＳＩ、ＳＫ、ＴＪ、ＴＴ、ＵＡ、 ＵＳ、ＵＺ、ＶＮ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．薬液の軽量、投与を無段階で変化させ得る注射装置であって、前記薬液を放 出するための液体連通部を配置した固定前壁と、ピストンロッドによって前方に 移動させられて前記薬液をカートリッジから排出させ得る可動後壁とを包含する 複数回投与用注射カートリッジのためのホルダ装置を包含し、前記ピストンロッ ドの動きがその全長に沿って配置した２つのカップリングによって制御され、こ れらのカップリングの各々が錠止手段によって前記ピストンロッドを解放自在に 把持し、保持することができ、前部カップリングがホルダ装置および注射カート リッジに対して固定であり、後部カップリングがスプリング圧力に抗して前記ピ ストンロッドに沿って後方へ移動して後方位置においてピストンロッドに対して 錠止され得るようになっており、その後、前部カップリングが解放されてピスト ンロッドを自由にし、前記スプリング圧力がピストンロッドおよびそれに対して 錠止された後方カップリングを前方へ所定距離移動させ、それによって、注射カ ートリッジの可動後壁を前方へ変位させてカートリッジから所定量の薬液を輩出 させるようになっている注射装置において、ピストンロッドがくさび状の横断面 を有し、各カップリングがくさび状の溝を有する締め付けシュウを包含し、この 溝の横断面がピストンロッドのそれに適合しており、各締め付けシュウにはレバ ー手段が設けてあり、このレバー手段によってピストンロッドおよび締め付けシ ュウが相互に締め付けられてピストンロッドを前記カップリングに対して鍵止し たり、締め付けシュウがピストンロッドから解放されて前記カップリングを解放 したりできるようになっていることを特徴とする注射装置。
2. ２．請求項１記載の注射装置において、ホルダ装置が、その後部に、停止手段を 備え、この停止手段が前記後方カップリングの後方移動を制限し、前記停止手段 が長手方向に調節可能であり、前記後方移動を所定値に設定できるようになって いることを特徴とする注射装置。
3. ３．請求項１または２記載の注射装置において、前記後方カップリングの後方移 動のためのヨークが設けてあり、このヨークが後方カップリングおよびそのレバ ー手段に連結してあり、前記カップリングが後方へ移動したときにピストンロッ ドから解放され、この移動が終わった後に再びピストンロッドに対して錠止され ることを特徴とする注射装置。
4. ４．請求項１から３までのいずれか１つに記載の注射装置において、２つのカッ プリングのレバー手段が各カップリングをピストンロッドに対して錠止すべく作 用するようにはね負荷されていることを特徴とする注射装置。
5. ５．請求項１から４までのいずれか１つに記載の注射装置において、前記レバー 手段が偏心ディスクを包含し、これらの偏心ディスクが、回転させられたときに 、カップリングをピストンロッドに錠止したり、カップリングをピストンロッド から解放したりするようになっていることを特徴とする注射装置。
6. ６．請求項１から５までのいずれか１つに記載の注射装置において、はね負荷さ れた作動スライドが２つのレバー手段と接触して配置してあり、これが注射カー トリッジの位置を検知するセンサ・アームを包含し、前記カートリッジが前記ホ ルダ装置から取り外されたときに、作動スライドが前記レバー手段を作動させて 両カップリングをピストンロッドから解放し、ピストンロッドが長手方向に自由 に動くことができるようにし、また、新しい注射カートリッジと前記ピストンロ ッドを前記ホルダ装置内へ挿入したときに、所定位置にある前記カートリッジが 前記センサ・アームによって前記作動スライドを変位させ、前記レバー手段が各 カップリングをピストンロッドに対して錠止するようにしたことを特徴とする注 射装置。