JPH0750724Y2 - 光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル

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JPH0750724Y2
JPH0750724Y2 JP1989001488U JP148889U JPH0750724Y2 JP H0750724 Y2 JPH0750724 Y2 JP H0750724Y2 JP 1989001488 U JP1989001488 U JP 1989001488U JP 148889 U JP148889 U JP 148889U JP H0750724 Y2 JPH0750724 Y2 JP H0750724Y2
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compound
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広明 岡野
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一志 大須賀
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ケーブルの内部に水が侵入することを防止す
ると共に極低温から高温域にわたり光ファイバの伝送損
失の増大を防止可能に構成してなる遮水形光ファイバケ
ーブルに関するものである。
[従来の技術] 光ファイバケーブルの外部被覆層と内側に存在する多数
本の光ファイバとの間の空間に水が浸入したりすると冬
期には当該水が凍結し、膨張して光ファイバに歪が生
じ、伝送損失が増大したり当該水の水分が光ファイバの
被覆層の強度を低下させたり、さらには、水分が光ファ
イバにまで浸入することにより当該水分中の水素によっ
て光ファイバの伝送特性に劣化が生じたりするおそれが
ある。
このため、すでにメタルケーブルにおいて確立された技
術を応用し、例えば第1図に示すようなスペーサ1の溝
1a内に光ファイバ心線2,2を収納したスペーサ型ケーブ
ルの場合には、当該溝1a内の光ファイバ心線2,2との空
隙部にジェリコンパウンド3を充填したりあるいは第2
図に示すようなルースチューブ4をシースとしたケーブ
ルにおいては、光ファイバ素線5,5とルースチューブ4
との間の空隙部分にジェリコンパウンド3を充填し、ケ
ーブルの光ファイバの周辺空隙内に水が浸入するのを防
止している。
[考案が解決しようとする課題] 上記のようにジェリコンパウンド3を充填した遮水形光
ファイバケーブルを実際に架線し、光伝送による情報通
信を行なっている場合、気温が0〜−10℃程度の低温に
なると、光ファイバにおける伝送損失が増大する現象が
みられることがある。これは、上記のように光ファイバ
心線2あるいは光ファイバ素線5の周囲に充填したジェ
リコンパウンド3が低温によりケーブルの長手方向に収
縮を生じ、そのために光ファイバに軸方向の荷重が加わ
り、それが所定の臨界値を越えた場合に光ファイバに座
屈が生ずるためと考えられる。
本考案の目的は、上記したような実情にかんがみ、−60
℃といった極低温領域から100℃といった極めて高い温
度までの範囲において光ファイバ素線や光ファイバ心線
の伝送損失の増加を生じさせることなく、しかも防水特
性において優れた遮水形光ファイバケーブルを提供しよ
うとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案の光ファイバケーブルは、ケーブルの空隙部に、
−60℃における稠度が200、25℃における稠度が350、10
0℃における稠度が400であって、−60℃〜100℃の温度
範囲における稠度変化率が1℃当り3以下であるジェリ
コンパウンドを充填し、ケーブル内部における走水を防
止可能に構成してなり、−60℃〜100℃の温度範囲にお
ける伝送損失が0.1dB/km以下であることを特徴とするも
のである。
[作用] 上記の稠度を有するコンパウンドを充填すれば、極低温
域から高温域までケーブル内における温度変化に基く収
縮度合が最小限となり、実用範囲である上記温度におい
て光ファイバの座屈を生じさせるおそれがなく、ジェリ
コンパウンドを充填したことに起因する伝送損失の増大
は解消される。
[実施例] 以下に、本考案について実施例を参照し説明する。
第1表はA〜Eに示す5種類のジェリコンパウンドを用
意し、同じく表に示した各温度におけるそれぞれのジェ
リコンパウンドの稠度を測定した結果を示すものであ
る。
ここに用意したジェリA以外のものは、第1表に見られ
るように稠度が280〜420のものでありジェリ注入は常温
で行なうことができ、作業性も良好であったが、稠度42
0のジェリEは注入後ケーブルの端末から若干滴下し、
使用上問題のあることがわかった。従って、25℃におけ
る稠度は400以下であることが望ましい。
しかして、ジェリAのように常温での稠度が70といった
小さいものについては加温して注入することが必要であ
る。
上記第1表に示したA〜Eの5種類のジェリコンパウン
ドについて、光ファイバの伝送損失に与える温度特性を
調査した。第3図にその実験方法を示す。
実験は恒温槽10内の容器11内に光ファイバ素線5-(GI
型、Δn1.0%、紫外線硬化樹脂2層被覆)を1000m束取
り状態とし、その周囲に第3図に示すようにジェリコン
パウンド3を充填し、光ファイバ素線5-の一端にダミー
ファイバ12を介して発光ダイオード(LED)を他端にパ
ワメータを図のように接続し、恒温槽内でヒートサイク
ルを加え、各温度における光ファイバ素線5-の伝送損失
を測定したものである。
上記による測定実験結果を第4図に示す。
常温25℃での稠度が70といった小さい値のジェリA内に
収納した光ファイバ素線5-は20℃あたりから伝送損失の
増加が始まり、−40℃では1.5dB/kmと非常に大きな値を
示すようになり、実際のケーブル使用環境には適用でき
ないことがわかる。
ジェリC内に収納した光ファイバ素線5-は−30℃あたり
から急激に損失が増加する。このジェリCは常温25℃の
稠度が400と高いが、−20℃〜−60℃での稠度変化が大
きく、1℃あたりの変化率が5以上と他のジェリに比べ
非常に大きな稠度変化を示すために前記伝送損失の増加
につながったものと考えられる。
ジェリB,D,E内に収納した光ファイバ素線5-の損失温度
特性から考察すると、損失増加の始まるジェリの稠度の
臨界値は150位であり、−60℃といった極低温で使用す
るケーブルの場合にも、−60℃のジェリコンパウンドの
稠度を150以上とすることが望まれる。
光ファイバケーブルの実用上の伝送損失の増加量は、−
60℃〜100℃といった実用温度範囲において0.1dB/km以
下とすることが必要であり、注入の際の作業性をも考慮
すれば、遮水形光ファイバケーブル内に充填使用するジ
ェリコンパウンドは−60℃における稠度が200、25℃に
おける稠度が350、100℃における稠度が400であって、
−60℃〜100℃の温度範囲における稠度変化率が1℃当
り3以下であるコンパウンドDを用いればよい。このよ
うなジェリコンパウンドDとしては、商品名 Rheogel
21S(SYNTEC社製)などをあげることができる。
[考案の効果] 以上の通り、本考案に係る光ファイバケーブルによれ
ば、ジェリコンパウンドの稠度の最適条件が規定される
ことにより、−60℃〜100℃といった広い実用温度範囲
において伝送損失になんら悪影響を与えることなく遮水
効果を十分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1および2図は遮水形光ファイバケーブルの2様の実
施例を示す側面図、第3図はジェリコンパウンドの伝送
損失温度特性の測定実験方法を示す説明図、第4図は損
失温度特性を測定した結果を示す線図である。 2:光ファイバ心線、3:ジェリコンパウンド、5:光ファイ
バ素線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルの空隙部に、−60℃における稠度
    が200、25℃における稠度が350、100℃における稠度が4
    00であって、−60℃〜100℃の温度範囲における稠度変
    化率が1℃当り3以下であるジェリコンパウンドを充填
    し、ケーブル内部における走水を防止可能に構成してな
    り、−60℃〜100℃の温度範囲における伝送損失が0.1dB
    /km以下であることを特徴とする光ファイバケーブル。
JP1989001488U 1989-01-10 1989-01-10 光ファイバケーブル Expired - Fee Related JPH0750724Y2 (ja)

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