JPH07506353A - ゴム加硫のための疲労防止助剤 - Google Patents
ゴム加硫のための疲労防止助剤Info
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- JPH07506353A JPH07506353A JP5518925A JP51892593A JPH07506353A JP H07506353 A JPH07506353 A JP H07506353A JP 5518925 A JP5518925 A JP 5518925A JP 51892593 A JP51892593 A JP 51892593A JP H07506353 A JPH07506353 A JP H07506353A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ゴム加硫のための疲労防止助剤
本発明は、新規な(ポリ)シトラコンイミドカルボン酸及び(ポリ)イタコンイ
ミドカルボン酸の金属塩、及びこれらの新規な金属塩を含みそして加硫すると改
善された動的性質を示す加硫性ゴム組成物に関する。更に詳しくは、本発明はま
た、特定の疲労防止助剤の存在下で加硫される硫黄加硫ゴム組成物、並びに該助
剤の存在下で行なわれる硫黄加硫方法及びゴムの硫黄加硫におけるこれらの助剤
の使用に関する。
特にタイヤ及びベルト工業においては、より良い機械的及び動的性質が要求され
ている。ゴムの物理機械的及び機械的動的性質が架橋剤として多口の硫黄を用い
ることにより改善できることが以前から知られている。しかしながら、使用条件
及び長期加硫下においては、過剰の硫黄が戻りを引き起こし、その結果、架橋が
短くなりそして最終製品の特に耐熱性及び耐屈曲亀裂性の著しい減少を引き起こ
す。
これらの問題の一つ、耐屈曲亀裂性はまた耐疲労性として知られており、それは
、本発明に従って助剤を添加することにより解決される。
前記の欠点を解決するために、飽和カルボン酸及びそれらの金属塩を硫黄加硫系
に添加するすることが提案されている。この提案に関する報告の一例は米国特許
第4191671号明細書である。比較例8及び実施例11〜23において、耐
疲労性の改善が示されており、それは、ステアリン酸及び、ステアリン酸の亜鉛
、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、ナトリウム或いはコバルトの塩を
硫黄加硫系に添加した結果であると言明している。この特許はまた、ゴムの耐摩
耗性の改善のためにペルオキシド/硫黄複合加硫系への不飽和カルボン酸塩の添
加を記載している。
ヨーロッハ特許出願第0191931号は、スルフェンアミド及びジチオリン酸
と組み合わせてのビスマレイミド化合物の使用が、硫黄加硫されたゴムの機械的
特性及び耐戻り特性の更なる改善をもたらすことを示唆している。上記特許明細
書は、これらゴムが改善された戻り耐性、熱老化耐性及び耐屈曲亀裂性を示すと
主張している。しかしながら、この系は、ジチオリン酸促進剤と組み合わせたス
ルフェンアミド促進剤の存在下で行う加硫に限定され、それ故、実用上の用途が
限定される。
“硫黄及びビスマレイミドを含む加硫系の存在下における長期加硫下での天然ゴ
ムをベースとした加硫ゴムの構造143℃で600分間にわたり、m−フ二二し
ンビスマレイミドの存在下で、天然ゴムトレッド原料を硫黄で加硫すると、加硫
ゴムに高められた物理的特性を与えることが開示されている。
しかしながら、実際には、上記特許のいくつかが助剤の添加による疲労の減少を
特許請求しているという事実にもかかわらず、これらの系は所望の特性を満たし
てはいない。
例えば、ステアリン酸はゴム工業において広く用いられているが、疲労にさらさ
れるゴム製品のために耐屈曲亀裂性の更なる改善がまだ必要とされている。
従って、本発明は、ゴムの硫黄加硫に用いたとき、加硫されたゴム組成物の疲労
特性において著しい予期しない改善をもたらす新規な化合物を提供する。本発明
の新規な化合物は、以下の式(1)又は(II)で表される。
ここで、R1,R2及びR3は、それぞれ独立して、水素、C1〜C18アルキ
ル基、C3〜C18シクロアルキル基、C6〜C18アリール基、C7〜C3o
アラルキル基及び07〜C3oアルカリール基から選択され、そして、R2及び
R3は、R1が水素の場合は一緒になって環を形成しても良い、R4は、01〜
C18アルキル、c2〜c18アルケニル、C−C18アルキニル、C3〜C1
8シク07)L、キル、c3〜C18ポリンクロアルキル、C6〜C18アリー
ル、C6〜C3oポリアリール、07〜C3oアラルキル、07〜c3oアルカ
リールから選ばれる二価、三価或いは四価の直鎖状酸るいは分岐した残基、及び
これらの残基の1又はそれ以上のオリゴマーから選択され、モして該残基は場合
により酸素、窒素、ケイ素、リン、硫黄、スルホン、スルホキシ及びホウ素の1
以上を含んでも良い、B及びB1は、それぞれ独立して以下のへテロ原子、すな
わち酸素及び硫黄から選択され、Xは、Mg、Ti、Zn、Cd、Sr、Ba。
Fe、V、Sn、Te、Mo、Mn、Pb及びA1がら選択される金属であり、
mは1〜3の整数であり、nは2〜4の整数である。
本発明はまた、少なくとも一つの式I又はIIの化合物の存在下で行う硫黄加硫
方法、そのような方法によって作られる硫黄加硫されたゴム組成物及びゴムの硫
黄加硫において疲労防止助剤として式■又はIIの化合物を使用することを包含
する。
例えば、ゴムの加硫においてメタクリル酸、マレイン酸及びベータフェニルアク
リル酸の金属塩を使用することは、ヨーロッパ特許出願第0390012号より
公知である。
この出願においては、メタクリル酸の亜鉛塩が好ましい。
更に、硫黄/ペルオキシド複合加硫系が、この開示の目的を達成するために用い
られている、即ち、生成物はイオン性及び共有結合性の架橋を共に含む。この特
許出願は、ゴムの疲労特性については記載していない。
ゴム組成物の配合状態におけるムーニー粘度を下げるために、メタクリル酸亜鉛
及び、アクリル酸及びケイ皮酸の亜鉛塩を使用することもまた、米国特許第41
92790号公報より公知である。これらの助剤は、硫黄及びペルオキシド硬化
系において、有用であると言及されている。
更に、ベルオキサイドに基づくベースの硬化系を用いたゴルフボールの製造に使
用されるエラストマー組成物への多種の不飽和カルボン酸金属塩の添加が提案さ
れている。
例えば、米国特許第4056269号、4065537号及び4264075号
明細書は、不飽和カルボン酸の亜鉛、マグネシウム、カルシウム、リチウム、ナ
トリウム、カリウム、カドミウム、鉛、バリウム、ジルコニウム、ベリリウム、
銅、アルミニウム、スズ、鉄、アンチモン、ビスマスの塩の使用を提案している
。前記の多種の不飽和カルボン酸のうち、イタコン酸、マレイン酸、置換マレイ
ン酸、N−置換マレアミド酸、フマル酸、クロトン酸及びケイ皮酸がある。また
、マレイミド及びメチルマレイミドの金属塩も使用可能であると記載されている
。これらの化合物は、耐久性、跳ね返り弾性、音及び距離特性などのゴルフボー
ルの特性を改善したと言及されている。しかしながら、これらの化合物の少しし
かこれらの特許の中で実際には例示されていない。
最後に、未公開国際特許出願PCT/EP 第91102048号において、ゴ
ムの硫黄加硫における戻り防止助剤としてのビスシトラコンイミドの使用が開示
されている。しかしながら、この出願はこれらの物質の金属塩の使用を教示又は
示唆しておらず、そして耐屈曲亀裂性の問題に向けられていない。
本発明は、他の助剤を用いた類似の硫黄加硫系に比べ、ゴムの他の特性に著しい
悪影響を何することなく優れた疲労防止効果を提供する。
本発明は、全ての天然及び合成ゴムに用いることができる。このようなゴムの具
体例としては、天然ゴム、スチレン−ブタジェンゴム、ブタジェンゴム、イソプ
レンゴム、アクリロニトリル−ブタンエンゴム、クロロブレンゴム、イソプレン
−イソブチレンゴム、臭素化イソプレン−イソブチレンゴム、塩素化イソプレン
−イソブチレンゴム、エチレンーブロビレンージエンターポリマー、並びにこれ
らのゴムの2種又はそれ以上の組み合わせ、及びこれらのゴムの1種又はそれ以
上と他のゴム及び/又は熱可塑性樹脂との組み合わせを含むが、これらに限定さ
れない。
本発明に用いることができる硫黄の具体例としては、種々のタイプの硫黄、例え
ば粉末硫黄、沈降硫黄、不溶性硫黄を含むOまた・加硫プロセスの間に要求され
る硫黄レベルを供給するために、硫黄の代わりに又は硫黄に加えて硫黄供与体を
用いることができる。このような硫黄供与体の具体例としては、テトラメチルチ
ウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラ
ムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムへキサスルフィド、ジペンタメチレ
ンチウラムテトラスルフィド、ジチオジモルホリン及びこれらの混合物を含むが
、これらに限定されない。
本明細書中においては、硫黄という言葉は、硫黄供与体及び硫黄と硫黄供与体の
混合物を含む。更に、加硫において用いられる硫黄量という言葉は、硫黄供与体
を用いた場合は、規定されたのと置皿の硫黄を与えるのに要求される硫黄供与体
の量を意味する。
本発明の疲労防止助剤は、式l又はIIで表される。これらの助剤は、ボリント
ラコンイミド酸或いはポリイタコンイミド酸を用いるべき金属の酸化物と反応さ
せることによりつくることができる。一般に、十分量の金属酸化物をポリントラ
コンイミド酸或いはポリイタコンイミド酸の全てを中和するために用いる。
本発明のイミドは、“ビスシトラコンイミド及びポリビスントラコンイミドの合
成” 、 Ga1anti、 A、V、と 5cola、00人、、Jonur
、of Po1y、 Sci、ポリマー ケミストリー エディジョン、第19
巻、第451−457頁、1981年、及び゛ビスイタコン酸及び異性体ビスイ
ミドモノマーの合成” 、 Ga1anti、A%+、 らJonur、of
Po1y、 Sci、:ポリマーケミストリー エディジョン、第20、第23
3−239頁、1982年、に開示された方法によって、アミン開始物質の代わ
りに(ポリ)アミノカルボン酸を用いることにより調製できる。
得られたイミドカルボン酸は、はぼ当量のイミドカルボン酸及び金属アセテート
をキシレンに添加し、例えばディーンースターク装置を用いて還流下で酢酸を除
去することにより、本発明の塩に転化される。
式I又はIIで表される本発明の好ましいポリイタコンイミド酸塩は、R1=R
2=R3=Hであるところの塩を含む。更に好ましい具体例は、B=81=酸素
である。
最も好ましい具体例は、R4がアルキル、アリール或いはアラルキル基であり、
mが1、nが2、モしてXが亜鉛或いはマグネシウムである。同様の好ましい態
様が、ポリイタコンイミド酸塩についても当てはまる。
特には、式I又はIIの中のRが、C1〜C18アルキル、c −c アルケニ
ル、C2〜C18アルキニル、C3〜Cシクロアルキル、03〜C18ポリシク
ロアルキル、c −c アリール、c −c ポリアリール、07〜C3oアラ
ルキル、07〜C3oアルカリールから選ばれる二価、三価或いは四価の直鎖状
成るいは分岐した残基、及びこれらの残基の1又はそれ以上のオリゴマーから選
択され、そして該残基は場合により酸素、窒素、ケイ素、リン、硫黄、スルホン
、スルホキン及びホウ素の1以上を含んでも良い。
本発明で有用なイミド化合物の更に特定した具体例は、以下のものを含むが、そ
れらに限定されない。
亜鉛ビス(N−カルボキンメチルシトラコンイミド)亜鉛ビス(N−2−カルボ
キシエチルシトラコンイミド)亜鉛ビス(N−3−カルボキシエチルシトラコン
イミド)
亜鉛ビス(N−4−カルボキシブチルシトラコンイミド)亜鉛ビス(N−5−カ
ルボキシペンチルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−6−カルボキシヘキシルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−7−カルボキシへブチルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−8−カルボキシオクチルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−9−カルボキシノニルシトラコンイミド)亜鉛ビス(N−10−
カルボキシデシルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−11−カルボキシウンデシルシトラコンイミ ド)
亜鉛ビス(N−12−カルボキシドデシルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−4−カルボキシフェニルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−3−カルボキンフェニルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−2−カルボキンフェニルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−2−メチル)プロピルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(4−カルボキシフェニル)メチルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−α−アセトキシフェニルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(4−グリオキシ−2−チアゾリル)シトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(4−カルボキシ−3−ピラゾリル)シトラコンイミド)
亜鉛ヒス(N−(3−カルボキシ−4−二トロ)フェニルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−3−ヒドロキシ)フェニルシトラコンイミド
)
亜鉛ビス(N−(3−カルボキン−2−ピリジニル)シトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−1−第四ブチル)メチルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−2,2−ジメチル)プロピルシトラコンイミ
ド)
亜鉛ビス(N−第四ロインニルシトラコンイミド)亜鉛ビス(N−(2−カルボ
キシ−4−ヒドロキシ)フェニルシトラコンイミド)
亜鉛ヒス(N−(2−カルボキシ−2−プロペニル)シトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−4−ヒドロキシ)フェニルシトラコンイミド
)
亜鉛ビス(N−1−カルボキシプロピルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−1−カルボキンブチルシトラコンイミド)亜鉛ビス(N−1−カ
ルボキシペンチルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−1−カルボキシエチルシトラコンイミド)亜鉛ビス(N−(2−
カルボキシ−4−クロロ)フェニルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(2−カルボキノ−4−ブロモ)フェニルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(2−カルボキシフルオO)フェニルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(2−カルボキシ−4,6−ジクロロ)フェニルシトラコンイミ
ド)
亜鉛ビス(N−(3−カルボキシフェニル−1,5−ジイル)ビスシトラコンイ
ミド)
亜鉛ビス(N−(2−カルボキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル)
シトラコンイミド)亜鉛ビス(N−(2−カルボキシ−2−プロピル)シトラコ
ンイミド)
亜鉛ビス(N−オキサモイルシトラコンイミド)亜鉛ビス(N−(1−カルボキ
ン−4−ナフチル)シトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−2−メチル)プチルントラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−3−メチル)ブチルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−4−チア)ペンチルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシペンチル−1,5−ジイル)ビスシトラコンイ
ミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−2−メチル)プロピルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(4−アセトキシ−2−チアゾリル)シトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−1−カルボキシへブチルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−1−カルボキシヘキシルシトラコンイミド)
亜鉛ビス(N−(1−カルボキシ−1,4−ブチル)ビスシトラコンイミド
具体例の前記リストにおいて、もちろん、亜鉛は、Mg。
Ti、Zn、Cd、Sr、Ba、Fe、V、Sn、Te。
Mo、Mn、Pb及びAIから選ばれる他の金属によって置換されることができ
、金属の原子価により、その塩が二価、三価或いは四価のいずれであるかが決ま
る。更に全ての場合において、本発明のイタコンイミド塩を得るために、シトラ
コンイミドをイタコンイミドによって置き換えることができる。
ゴムと配合されるべき硫黄量は、ゴムを100部として、通常は0.1〜25重
量部、更に好ましくは0.2〜8重量部である。ゴムと配合されるべき硫黄供与
体の量は、硫黄そのものが用いられたとした場合と等しい硫黄量を供給するのに
十分な量である。
ゴムと配合されるべき疲労防止助剤の量は、ゴムを100部として、0.1〜5
重足部、更に好ましくは0.2〜3.0重量部である。これらの成分は、前もっ
て混合して用いることかでき、又は同時に或いは別々に添加することができ、そ
してさらに、他のゴム配合成分と共に添加することもできる。
はとんどの環境においては、ゴムコンパウンド中に加硫促進剤を有することが望
ましい。慣用の、公知の加硫促進剤を用いることができる。好ましい加硫促進剤
は、メルカプトベンゾチアゾール、2.2゛ −メルカプトベンゾチアゾールン
スルフィド、スルフェンアミド促進剤、例えば、N−シクロヘキノルー2−ベン
ゾチアゾールスルフェンアミド、N−第四ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアミド、N、N’ −ジシクロへキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェン
アミド、2−(モルホリノチオ)ペンツチアゾール、チオリン酸誘導体促進剤、
チウラム、ジチオカルバメート、ジフェニルグアニジン、ンオルトトリルグアニ
ジノ、ジチオカルバミルスルフェンアミド、キサンテート、トリアジン促進剤、
及びこれらの混合物を含む。
加硫促進剤を用いる場合は、ゴム組成物100重量部に対して、0.1〜8重量
部の量で用いられる。更に好ましくは、加硫促進剤は、ゴム100重量部に対し
て、0. 3〜4.0重量部を構成する。
他の慣用のゴム添加剤も、それらが通常用いられる量で用いることができる。例
えば、補強剤、例えばカーボンブラック、シリカ、クレー、白亜及び他の無機質
充填剤、並びに充填剤の混合物を、ゴム組成物に含有させることができる。他の
添加剤、例えばプロセスオイル、粘着付与剤、ワックス、酸化防止剤、オゾン亀
裂防止剤、顔料、樹脂、可塑剤、加工助剤、サブ、コンパウンディング剤及び活
性剤、例えばステアリン酸及び酸化亜鉛を、慣用の公知の量で含有させることが
できる。本発明と組み合わせて用いることができるゴム添加剤を、更に完全に列
挙するためには、W、 Hofmann、“ラバーテクノロジーハンドブック°
第4章、ラバーケミカルズ アンド アディティブズ、第217〜353頁、H
anser Publishers、 Munich、 1989年を参照せよ
。
更に、スコーチ防止剤、例えばフタル酸無水物、ピロメリト酸無水物、ベンゼン
へキサカルボン酸三無水物、4−メチルフタル酸無水物、トリメリド酸無水物、
4−クロロフタル酸無水物、N−クロロヘキシルチオフタルイミド、サリチル酸
、安息香酸、マレイン酸無水物及びN−ニトロソジフェニルアミンを慣用の公知
の量でゴム組成物に含有させることができる。最後に、特定の用途においては、
スチールコード接着促進剤例えばコバルト塩及びジチオサルフェートを、慣用の
公知の量で含有することも望ましい。
本発明はまた、ゴム100重量部に対し、0.1〜25重量部の硫黄又は硫黄供
与体存在下で、少なくとも一つの天然又は合成ゴムを加硫する工程を含む加硫方
法であって、該方法を有効量の式I又はIIで表される疲労防止助剤の存在下で
行うことを特徴とする方法に関する。
上記方法は、110〜220℃の温度にて、24時間までの時間をかけて行う。
更に好ましくは、上記方法は、0.1〜5.0重量部の疲労防止助剤の存在下で
、120〜190℃の温度にて、8時間までの時間をかけて行う。
もっと更に好ましくは、0.2〜3.0重量部の疲労防止剤を用いる。ゴム組成
物に関して前述した全ての添加剤は、本発明の加硫方法において存在させること
ができる。
加硫方法の更に好ましい具体例においては、加硫は120〜190℃の温度にて
、8時間までかけて、ゴム100重量部に対して、0.1〜8.0重量部の少な
くとも一つの加硫促進剤の存在下で行う。
本発明はまた、ゴムの硫黄加硫において、疲労防止助剤として式I又はIIの化
合物を使用することを含む。最後に、本発明はまた、本発明の疲労防止助剤の存
在下で加硫した硫黄加硫されたゴムを含む製品、例えばタイヤを含む。
本発明を以下の実施例により更に説明するが、以下の実施例はいかなる意味にお
いても本発明を限定するものではない。本発明の範囲は、以下に添付された請求
の範囲により決定されるべきものである。
実施例で用いた実験法
コンパウンディング、加硫及びコンパウンドの特性決定以下の実施例において、
ゴムコンパウンディング、加硫及び試験は、特に記載がない限り標準方法に従っ
て行った。
ベースコンパウンドを、Farrel Bridge BR1,6リツトルバン
バリータイプミキサー中にて混合した(予熱50℃、ローター速度77 rpm
、十分に冷却して6分間混合)。加硫成分及び助剤を、Schwabenth
an Polymix 150L 2本ロールミル上にてコンパウンドに加えた
(摩擦1:1.22 、温度70℃、3分)。
硬化特性をGoettfert エラストグラフ又はMon5antoレオメー
タ−〇DR(アーク1度)又はMDR2000E (アーク0.5度)を用いて
測定した。デルタトルク又は架橋度(RcX))は最大トルク(MH,これはま
た初期トルク最高値、Tlとして表される)ひく最小トルク(ML)である。
スコーチ安全値(t 2)は、最小トルクより上でデルタトルクの2%に達する
までの時間であり、最適硬化時間(t9o)は、最小トルクより上でデルタトル
クの90%に達するまでの時間であり、戻り時間(t 2)は、最大トr
ルクより下でデルタトルクの2%に達するまでの時間である。最終トルクは(T
、)は、過硬化時間後に測定したトルクである。
ンート及び試験片を、Fontyne TP−400プレス中にて圧縮成形する
ことにより加硫した。
疲労破損は、Mon5anto FTFTテスターを用いて測定した(カム14
、^STM D 4482 )。
実施例1〜2及び比較例A−D
本発明に従った、2つの異なる疲労防止剤を調製し、本発明に従った硫黄加硫方
法において試験した。用いたシトラコン酸塩を表1に列挙する。これらの助剤を
、助剤を用いない(対照)、モノントラコンイミドの亜鉛塩(MCI−CPBZ
)を用いた、Duralink (商標) H3T及びメタキシリレンビスシト
ラコンイミド助剤(BCI−MX)を用いた、それぞれの系と比較した。
配合物を150℃又は170℃で、t90に達するまで硬化した。用いた促進剤
は、n−シクロへキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(CB S)
であった。比較例Bは、疲労防止添加剤を用いない対照例である。天然ゴムを、
表1に列挙した配合物を用いて上記コンパウンドの存在下で加硫した。
疲労破損データの結果を表2及び3に示す。他の物理的特性の詳細を表4に示す
。
表1 コンパウンド組成
配合 ABC12
成分
NR3MRCV 100 100 100 100 100カーボノブラフクN
−3305050505050ステアリン 酸 22222
酸化亜鉛 55555
芳香族オイル
(Ingralen(商標)150) 3 3 3 3 3Perkacit
(商標)CBS O,60,60,60,60,6硫黄 2.3 2.3 2.
3 2.3 2JDuralink (商標)IITs −1,0−BCI−M
X 1.0 −
BCI−CMZ 1.0 −
BCI−CPhz 1.0
BCT−Zn塩の構造
表2150℃でt90時間硬化した加硫ゴムの疲労特性A(対照) 25.8
B (IITs) 27. 6
C(BCI−MX) 23. 6
1 (BCI−CMZ ) 4 8. 82 (BCI−CPhZ) 5 3.
9表3170℃でt9−間硬化した加硫ゴムの疲労特性A(対照) 24.6
B (HTS ) 27. 2
C(BCI−MX) 2 5. 2
1 (BCI−CMZ ) 4 2. 62 (BCI−CPhZ) 4 4.
2表4
モジュラス(MPa) 引張強度 伸び50% 100% 300% (MPa
) (%)A(対照) 1.74 3.74 17.92 24.40 406
8 (HTS) 1,69 3.39 16.94 25.21 428C(B
CI−MX) 1.64 3.34 16.50 24.91 4331 (B
CI−CMZ) 1.74 3.60 1?、09 25.32 4802 (
BCI−CPhZ) 1.78 3.51 16.68 25.10 465実
施例3〜4
表5に示された配合物を用いて、実施例1〜2の方法を繰り返した。硬化ゴムの
特性を測定し、表6に示した。
表5
成分 対照 34
NRSMRCV 100 100 100カーポンプ5yりN−3305050
50ステ1つノ 酸 3 3 3
酸化亜鉛 5 5 5
芳香族オイル
(Ingralen 150) 3 3 3Perkacit (商標)CBS
O,60,60,6硫黄 2.3 2.3 2.3
BCI−CMMgは、亜鉛イオンをマグネシウムイオンに代えたことを除いては
BCI−CMZと同じである。
、表6
対照 1.59 4.79 13.6 24.9 22.9(1,42) (1
,11) (3,1)3 1.68 5.58 18.3 46.8 43.3
(1,47) (1,21) (4,3)4 1.70 5.55 16.7
32.7 30.7(1,40) (1,23) (4,3)括弧内の値は、1
70℃で硬化したものである。他の値は、150℃で硬化したものである。
これらの実施例は、本発明の亜鉛及びマグネシウム塩の疲労防止特性を明らかに
している。
上記実施例は、説明のためにのみ記述したものであり、いかなる意味においても
本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、以下に添付する請求の
範囲によって決定されるべきものである。
国静鍾審親牛
Claims (12)
- 1.以下の式(I)又は(II)、 ▲数式、化学式、表等があります▲(I)▲数式、化学式、表等があります▲( II)(ここで、R1,R2及びRは、それぞれ独立して、水素、C1〜C18 アルキル基、C3〜C18シクロアルキル基、C6〜C18アリール基、C7〜 C30アラルキル基及びC7〜C30アルカリール基から選択され、そして、R 2及びR3は、R1が水素の場合は一緒になって環を形成しても良い、R4は、 C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C 3〜18Cシクロアルキル、C3〜C18ポリシクロアルキル、C6〜C18ア リール、C6〜C30ポリアリール、C7〜C30アラルキル、C7〜C30ア ルカリールから選ばれる二価、三価或いは四価の直鎖状或るいは分岐した残基、 及びこれらの残基の1又はそれ以上のオリゴマーから選択され、そして該残基は 場合により酸素、窒素、ケイ素、リン、硫黄、スルホン、スルホキシ及びホウ素 の1以上を含んでも良い、B及びB1は、それぞれ独立して以下のヘテロ原子、 即ち酸素及び硫黄から選択され、Xは、Mg,Ti,Zn,Cd,Sr,Ba, Fe,V,Sn,Te,Mo,Mn,Pb及びAlから選択される金属であり、 mは1〜3の整数であり、nは2〜4の整数である。) で表される化合物。
- 2.R1,R2及びR3が水素であり、そしてB及びB1が酸素である、請求の 範囲第1項に記載の化合物。
- 3.R4が、メチレン、エチレン、ペンタメチレン、イソプロピルメチレン及び フェニレンから選ばれる請求の範囲第1項又は第2項に記載の化合物。
- 4.nが2であり、そしてXがZn及びMgから選ばれる請求の範囲第1項又は 第2項に記載の化合物。
- 5.A)少なくとも一つの天然或いは合成ゴム100重量部、 B)硫黄0.1〜25重量部及び/又は硫黄0.1〜25重量部と同量の硫黄を 供給するのに十分量の硫黄供与体、及び、 C)以下の式(I)又は(II)で表される助剤0.1〜5.0重量部、 ▲数式、化学式、表等があります▲(I)▲数式、化学式、表等があります▲( II)(ここで、R1、R2及びR3は、それぞれ独立して、水素、C1〜C1 8アルキル基、C3〜C18シクロアルキル基、C6〜C18アリール基、C7 〜C30アラルキル基及びC7〜C30アルカリール基から選択され、そして、 R2及びR3は、R1が水素の場合は一緒になって環を形成しても良い、R4は 、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルの、C2〜C18アルキニル 、C3〜C18シクロアルキル、C3〜C18ポリシクロアルキル、C6〜C1 8アリール、C6〜C30ポリアリール、C7〜C30アラルキル、C7〜C3 0アルカリールから選ばれる二価、三価或いは四価の直鎖状成るいは分岐した残 基、及びこれらの残基の1又はそれ以上のオリゴマーから選択され、そして該残 基は場合により酸素、窒素、ケイ素、リン、硫黄、スルホン、スルホキシ及びホ ウ素の1以上を含んでも良い、B及びB1は、それぞれ独立して以下のヘテロ原 子、即ち酸素及び硫黄から選択され、Xは、Mg,Ti,Zn,Cd,Sr,B a,Fe,V,Sn,Te,Mo,Mn,Pb及びAlから選択される金属であ り、mは1〜3の整数であり、nは2〜4の整数である。) を含む組成物の加硫反応生成物を含有する硫黄加硫されたゴム組成物。
- 6.上記ゴム組成物が更に0.1〜8.0重量部の加硫促進剤を含む、請求の範 囲第5項に記載の硫黄加硫されたゴム組成物
- 7.助剤が請求の範囲第2項乃至第4項のいずれか一つに記載の化合物である、 請求の範囲第5項又は第6項に記載の硫黄加硫されたゴム組成物。
- 8.0.1〜25重量部の硫黄又は0.1〜25重量部の硫黄と同量の硫黄を供 給するのに十分量の硫黄供与体の存在下で、少なくとも一つの天然或いは合成ゴ ムを含む加硫性組成物を110〜220℃の温度にて、24時間以内の時間で加 硫する方法において、該方法を、以下の式(I)又は(II)、 ▲数式、化学式、表等があります▲(II)(ここで、R1,R2及びR3は、 それぞれ独立して、水素、C1〜C18アルキル基、C3〜C18シクロアルキ ル基、C6〜C18アリール基、C7〜C30アラルキル基及びC7〜C30ア ルカリール基から選択され、そして、R2及びRは、R1が水素の場合は一緒に なって環を形成しても良い、R4、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケ ニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C18シクロアルキル、C3〜C18ポ リシクロアルキル、C6〜C18アリール、C6〜C30ポリアリール、C7〜 C30アラルキル、C7〜C30アルカリールから選ばれる二価、三価或いは四 価の直鎖状或るいは分岐した残基、及びこれらの残基の1又はそれ以上のオリゴ マーから選択され、そして該残基は場合により酸素、窒素、ケイ素、リン、硫黄 、スルホン、スルホキシ及びホウ素の1以上を含んでも良い、B及びB1は、そ れぞれ独立して以下のヘテロ原子、即ち酸素及び硫黄から選択され、Xは、Mg ,Ti,Zn,Cd,Sr,Ba,Fe,V,Sn,Te,Mo,Mn,Pb及 びAlから選択される金属であり、mは1〜3の整数であり、nは2〜4の整数 である。) で表される有効量の疲労防止助剤の存在下で行うことを特徴とする加硫方法。
- 9.上記ゴムを更に0.1〜8.0重量部の加硫促進剤の存在下で加硫する、請 求の範囲第8項に記載の加硫方法。
- 10.上記助剤が、請求の範囲第2項乃至第4項のいずれか一つに記載の化合物 である、請求の範囲第8項又は第9項に記載の加硫方法。
- 11.請求の範囲第8項乃至第10項のいずれか一つに記載の方法によって作ら れた硫黄加硫されたゴム生成物を含む製品。
- 12.以下の式(I)又は(II)、 ▲数式、化学式、表等があります▲(II)(ここで、R1,R2及びR3は、 それぞれ独立して、水素、C1〜C18アルキル基、C3〜C18シクロアルキ ル基、C6〜C18アリール基、C7〜C30アラルキル基及びC7〜C30ア ルカリール基から選択され、そして、R2及びR3は、R1が水素の場合は一緒 になって環を形成しても良い、R4は、C1〜C18アルキル、C2〜C18ア ルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C18シクロアルキル、C3〜C1 8ポリシクロアルキル、C6〜C18アリール、C6〜C30ポリアリール、C 7〜C30アラルキル、C7〜C30アルカリールから選ばれる二価、三価或い は四価の直鎖状或るいは分岐した残基、及びこれらの残基の1又はそれ以上のオ リゴマーから選択され、そして該残基は場合により酸素、窒素、ケイ素、リン、 硫黄、スルホン、スルホキシ及びホウ素の1以上を含んでも良い、B及びB1は 、それぞれ独立して以下のヘテロ原子、即ち酸素及び硫黄から選択され、Xは、 Mg,Ti,Zn,Cd,Sr,Ba,Fe,V,Sn,Te,Mo,Mn,P b及びAIから選択される金属であり、mは1〜3の整数であり、nは2〜4の 整数である。) で表される化合物をゴムの硫黄加硫における疲労防止助剤として用いる方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
NL9220118 | 1992-04-29 | ||
NL92201187.9 | 1992-04-29 | ||
PCT/EP1993/001069 WO1993022377A1 (en) | 1992-04-29 | 1993-04-28 | Anti-fatique coagents for rubber vulcanization |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07506353A true JPH07506353A (ja) | 1995-07-13 |
Family
ID=19861732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5518925A Pending JPH07506353A (ja) | 1992-04-29 | 1993-04-28 | ゴム加硫のための疲労防止助剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07506353A (ja) |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5518925A patent/JPH07506353A/ja active Pending
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